JP2521909B2 - リチウム・二酸化マンガン二次電池 - Google Patents

リチウム・二酸化マンガン二次電池

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、リチウム二次電池に関するもので、特に一
次電池としてすでに実用化されているリチウム/二酸化
マンガン電池を再充電して使用可能とするものであっ
て、いわゆるリチウム・二酸化マンガン二次電池に関す
るものである。
〔従来の技術〕 陰極にリチウムを使用し電解液に有機電解液を使用す
る,いわゆるリチウム電池は、電圧が高く保存性能が極
めて優れていることから、長期信頼性を必要とする電子
ウォッチやICメモリーのバックアップ電源等として、近
年種々の用途に使われ始めている。
リチウム電池の陽極には、MnO2,CFX,Ag2CrO4等が使わ
れ実用化されているが、中でもMnO2は材料が安価であ
り、したがってLi/MnO2電池は性能及び製造コスト両面
から非常に優れたリチウム電池として知られている。し
かし、実用化されているリチウム電池は、いずれも一次
電池であり二次電池の分野では、リチウム電池の特徴を
活かした,いわゆるリチウム二次電池の実用化がまだな
されていない。
近年、種々のポータブル電気機器の飛躍的進歩ととも
に、長時間便利に且つ経済的に使用するための電源とし
て高性能なリチウム二次電池の出現がますます強く望ま
れるようになっている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
Li/MnO2電池は、安価な製造コストで非常に特性の優
れた電池である。もし再充電、つまり二次電池として使
用することができれば、その価値は倍増するわけである
が、現在実用化されているLi/MnO2電池は、放電終了
後、再充電しても充電できない。
本発明は、かかる従来の実情に鑑み提案されたもので
あって、Li/MnO2電池の二次電池化の実現を図り、且つ
充放電サイクル寿命の長いリチウム・二酸化マンガン二
次電池を提供することを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
二酸化マンガンを陽極材とする電池は二次電池とはな
らないというのが通説であるが、本発明者等は、Li/MnO
2電池が二次電池とならないのは、電池電圧が高いこと
から3.2V以上の充電電圧で充電しなければならず、この
ような充電電圧では有機電解質が分解してしまうことに
よるものと考えた。
そこで本発明者等は、電池電圧を充電可能な程度に下
げるための組み合わせを検討した結果、Li-Al合金とMnO
2とを組み合わせることにより、電池電圧を0.3〜0.5V低
くすることができるとの知見を得るに至った。本発明
は、かかる知見に基づいて完成されたものであって、リ
チウムとAlとの合金よりなる陰極と、MnO2よりなる陽極
と、有機電解質とからなり、陽極容量が陰極容量よりも
小とされ、且つ陰極におけるリチウム含有量が9〜55原
子%であることを特徴とするものである。
Li-Al合金とMnO2の組み合わせにより、従来のLi/MnO2
電池の電圧を0.5V以上低くすることが可能となり、電池
内の電解液が分解しない電圧で充電が可能となり、二次
電池化が可能になるものと考えられる。
また、Li-Al合金は、Liを任意の量取り込め、またLi
を任意の量放出でき、他のリチウム合金に比べて極めて
良好な充放電特性を電池に付与することができる。
ただし、Li-Al合金にある一定以上のLiが含有される
と、Li単体と同一な電位を示すため、特にMnO2と組み合
わせたときに電解液の分解電圧を越えてしまう場合があ
る。そこで、このLi-Al合金においては、Liの含有量を
9〜55at%とすることが好ましい。Liの含有量が9at%
未満では、能力が急激に低下し、逆に55at%を越えると
電池電圧が高くなり過ぎる。Liの含有量を上述の範囲と
すれば、電解液が分解しない安全な領域での充放電が可
能である。
また、本発明の電池において、放電時にLi-Al合金中
のLiが限界まで完全に出てしまうと、能力が急激に低下
することが実験の結果明らかになった。そこで、本発明
の電池では、陰極材であるLi-Al合金の容量で電池容量
の終端を決める,いわゆる陰極支配とするのではなく、
MnO2の容量で電池容量の終端を決める,いわゆる陽極支
配とするのが好ましい。陽極支配とすることにより、二
次電池としての充放電サイクル寿命を飛躍的に伸ばすこ
とができる。
一方、電解液には、リチウム塩を電解質とし、これを
有機溶剤に溶解した非水系の有機電解質が使用される。
ここで、有機溶剤としては、エステル類,エーテル
類,3置換−2−オキサゾリジノン類及びこれらの二種以
上の混合溶剤が挙げられる。
エステル類としては、アルキレンカーボネート(エチ
レンカーボネート,プロピレンカーボネート,γ−ブチ
ロラクトン等)等が挙げられる。
エーテル類としては、環状エーテル,例えば5員環を
有するエーテル〔テトラヒドロフラン;置換(アルキ
ル,アルコキシ)テトラヒドロフラン例えば2−メチル
テトラヒドロフラン,2,5−ジメチルテトラヒドロフラ
ン,2−エチルテトラヒドロフラン,2,2′−ジメチルテト
ラヒドロフラン,2−メトキシテトラヒドロフラン,2,5−
ジメトキシテトラヒドロフラン等;ジオキソラン等〕,6
員環を有するエーテル〔1,4−ジオキサン,ピラン,ジ
ヒドロピラン,テトラヒドロピラン〕,ジメトキシエタ
ン等が挙げられる。
3置換−2−オキサゾリジノン類としては、3−アル
キル−2−オキサゾリジノン(3−メチル−2−オキサ
ゾリジノン,3−エチル−2−オキサゾリジノン,等),3
−シクロアルキル−2−オキサゾリジノン(3−シクロ
ヘキシル−2−オキサゾリジノン等),6−アラルキル−
2−オキササゾリジノン(3−ベンジル−2−オキサゾ
リジノン等),3−アリール−2−オキサゾリジノン(3
−フェニル−2−オキサゾリジノン等)が挙げられる。
なかでも、プロピレンカーボネートや5員環を有する
エーテル(特にテトラヒドロフラン,2−メチルテトラヒ
ドロフラン,2−エチルテトラヒドロフラン,2,5−ジメチ
ルテトラヒドロフラン,2−メトキシテトラヒドロフラ
ン),3−メチル−2−オキサゾリジノンが好ましい。
電解質としては、過塩素酸リチウム,ホウフッ化リチ
ウム,リンフッ化リチウム,塩化アルミン酸リチウム,
ハロゲン化リチウム,トリフルオロメタンスルホン酸リ
チウム等が使用可能であり、過塩素酸リチウム,ホウフ
ッ化リチウム等が好ましい。
〔作用〕
リチウム・二酸化マンガン電池の陰極材としてリチウ
ムとAlとの合金を用い、その充電状態でのリチウム含有
量を9〜55原子%に規制することにより、電池電圧が下
がり、電解液の分解しない電圧での充電が可能となっ
て、二次電池化が図られる。特に、電池容量を陽極支配
とすることにより、二次電池としての充放電特性が飛躍
的に向上する。
〔実施例〕
以下、本発明を具体的な実験例に基づいて説明する
が、本発明がこれら実施例に限定されるものではない。
予備実験1 先ず、従来型のLi/MnO2電池を作成し、放電終了後再
充電可能かどうかをテストしたので詳述する。
市販の電解二酸化マンガンを300℃で約5時間熱処理
をしたものを88.9重量部を採り、これに9.3重量部のグ
ラファイトを加え、さらにバインダーとして1.8重量部
のポリテトラフルオルエチレン(テフロン)を加えて陽
極ミックスとし、これを直径15.5mm,重量0.655gに成形
して陽極ペレットを作成した。
次に、第1図に示すように、厚さ0.4mmのリチウム箔
(1)を直径15.5mmに打ち抜き、アノードカップ(2)
に押しつけて貼り付け、リチウム陰極を形成した。この
リチウム陰極上にセパレーター(3)を置き、プラスチ
ックのガスケット(4)をはめ込み、電解液として1mol
/リットルのLiClO4を溶解したプロピレンカーボネート
を注入し、さらに先の陽極ペレット(5)を入れてカソ
ードカン(6)を被せ、シールして外径20mm,厚さ2.5mm
の,いわゆるLi/MnO2電池を組み立てた。
上記方法は、すでに実用化されているLi/MnO2一次電
池の製法としてごく一般的なものである。
この電池を3KΩの定抵抗で終止電圧2.0Vまで放電し、
約130mAHの容量を得た。次に放電後、これを1mAHの電流
で30時間充電し再び放電したが、第2図中曲線aで示す
ように終止電圧2.0Vとしたときに2.2mAHとほとんど容量
は得られず、充電されていなかった。また、充電曲線b
も、有機電解質の分解のためか、電圧が不安定であっ
た。
予備実験2 上記予備実験1と同様に調合した陽極ミックスを同じ
ように成形し、直径15.5mmの陽極ペレットを用意した。
次に、リチウム合金陰極を次のようにして用意した。
リチウムと合金を作り易い金属(本実施例では、Al,Z
n,Sn,Bi,Cdを用いた。)を厚さ0.2mmに圧延し、直径15.
5mmに打ち抜きアノードカップヘスポット溶接し、その
上にほぼ同径に0.2mm厚さのリチウム箔を打ち抜き圧着
した。これを1mol/リットルのLiClO4を溶解したプロピ
レンカーボネート溶液中に48時間浸漬すると、リチウム
はアルミニウム,鉛,スズ,ビスマス,カドミウム中に
吸蔵され、いわゆるLi-Al合金,Li-Zn合金,Li-Sn合金,Li
-Bi合金,Li-Cd合金,がそれぞれ形成されていた。
こうして用意したリチウム合金陰極の上にセパレータ
ーを置きプラスチックのガスケットをはめ込み予備実験
1で示したのと同じ手順で外径20mm,厚さ2.5mmの電池を
組み立てた。
この電池の構造は、陰極リチウムがリチウム合金に変
わった以外は、当然第1図に示す電池の構造と同じであ
る。こうして作成したそれぞれのリチウム合金タイプの
電池電圧を測定すると、第1表に示すように予備実験1
の電池に比べいずれも相当低い電圧を示した。
次に本実験例で用意した電池を、3KΩの定抵抗で終止
電圧2.0Vまで放電し、1mAの電流で2時間充電し、再び3
KΩの定抵抗で放電してみると、予備実験1の場合と異
なり再び放電が可能であった。特に、Li-Al合金の場合
には、充電量の90%以上が放電できた。本実験例の代表
例として、Li-Al合金を用いた電池の充放電カーブを第
3図に示す。なお、第3図中、曲線cは放電カーブを示
すものであり、曲線dは充電カーブを示すものである。
本実験例で明らかなように、Li-Al合金等のいわゆる
リチウム合金を陰極として二酸化マンガン陽極と組み合
わせた電池は、リチウム単体を陰極としたものに比べ、
開路電圧が相当低くなるため当然充電電圧も低くなる。
つまり電池内の電解液の分解電圧より充分低い電圧で充
電できるため、効率良く充電されることが可能となり、
つまりは二次電池化が可能となるものと考えられる。
本発明の電池も当然そうであるが、どんな電池の場合
もその容量は、陰極容量と陽極容量の少ない方の容量で
規制される。本発明者等は、陰極にリチウム合金を用い
るリチウム二次電池において、そのサイクル寿命が陽極
容量規制の場合の方が陰極容量規制の電池より格段にサ
イクル寿命が長いことも見出した。
以下の実施例においてその代表的な陽極及び陰極容量
規制の電池とサイクル寿命の違いをデータとともに示
す。
陰極容量規制の実験例 予備実験1と同様に調合した陽極ミックスを、同じよ
うに成形して直径15.5mm,厚さ1.19mmの陽極ペレットを
用意した。これの容量を測定してみると149mAHであっ
た。次に、アノードカップに0.2mmのアルミニウム箔を
直径15.0mm,に打ち抜きスポット溶接し、その上に直径1
4.5mm,厚さ0.21mmのリチウム箔を打ち抜き圧着し、その
上にセパレーターを置きプラスチックのガスケットをは
め込み電解液を注入し、用意した陽極ペレットを入れカ
ソードカンを被せ、シールして外径20mm,厚さ2.5mmの電
池とした。この電池を1週間エージングし、その数個を
解体し陰極がLi-Al合金に変わっていることを確認し
た。また、その陰極容量を測定してみると62.2mAHであ
った。つまり、本実施例で作成した電池は、陰極容量が
62.2mAH、陽極容量が149mAHであり、この電池の容量は
陰極容量で規制されている。
こうして用意した電池を33.3mAH放電し、その後1.9m
A,4時間充電し、1KΩで3時間放電を1サイクルとして
充放電サイクルテストを行った。結果を第4図中曲線e
で示す。
陽極容量規制の実験例 陽極容量規制の実験例と同様に、直径15.5mm,厚さ0.7
9mmの陽極ペレットを用意した。容量を測定すると99mAH
であった。陰極は、厚さ0.4mmのアルミニウム箔を直径1
6.0mmに打ち抜きアノードカップに溶接し、この上に厚
さ0.42mmのリチウムを直径14.5mmに打ち抜いて圧着し、
同様に外径20mm,厚さ2.5mmの電池とした。ここで作成し
た電池は、陰極容量が125mAHで陽極容量が99mAHの陽極
容量規制の電池である。
こうして用意した電池を同様に33.3mAH放電し、その
後1.9mAH,4時間充電、1KΩで3時間放電を1サイクルと
して充放電サイクルテストを行った。結果を同じく第4
図中曲線fで示す。
陰極容量規制の電池は、約80サイクルを越えたところ
で急激に放電容量が悪くなり、100サイクル以上の充放
電繰り返しは不可能であった。
これに比べ陽極容量規制の電池は、400サイクル以上
の充放電繰り返しにおいても放電容量にほとんど変化の
ない極めて良好なサイクル特性を持っている。
Li-Al合金のLi含有量の実験例1 Li-Al合金を負極、MnO2を正極として用いた場合のLi-
Al合金中のLiの適正な含有量を調査するため、次のよう
な構造を持つ電池を作成した。
正極として電解MnO2:グラファイト:ポリテトラフル
オロエチレンを88.9:9.3:1.8の各重量部にて混合し、直
径15.5mm,厚さ0.69mm,重量0.382gに成形し熱処理したも
のを用い、ポリプロピレンのセパレーターを介在させ、
アノードカップにアルミニウムの板を円形に打ち抜いた
ものをスポット溶接し、その上にリチウムの箔を円形に
打ち抜いたものを圧着し、Li-Al合金化させ負極とし
た。プラスチックのガスケット,ステンレス製の正負極
罐により封口し、直径20mm,厚さ2.5mmの形状をもつ非水
二次電池を作成した。電解液は、プロピレンカーボネー
トに1mol/リットルの過塩素酸リチウムを溶解させたも
のを用いた。
次に上記構造をもつ電池において第2表に記した各条
件にてLiとAlの含有量を変化させた電池をNo.1〜No.5ま
で作成した。
電池作成後288時間後に分解し、Li-Al合金化している
ことを確認し、そのときの電池電圧を測定した。結果を
第5図に示す。
Li-Al合金中Liが60at%(原子%)を越えるとLi単体
とほぼ同等の電位を示しており、Li-Al合金のLiより0.4
V低い電位が維持されるのは、50at%までである。
本発明では、正極にMnO2を使用しているため、電解液
の分解電圧は3.3V付近にあり、実用上3.2V以下で使用す
るのが望ましい。よってLi-Al/MnO2系においては、Li-A
l合金中のLi含量が55at%以下であることが必要であ
る。
Li-Al合金のLi含有量の実験例2 また、Li-Al合金中のLiを何処まで放電し得るのかを
次に示す電池について検討した。
前述と同等の構造を持ち、正極は厚みを1.19mmとし、
Li-Al合金は、直径14.5mm,厚さ0.21mmのリチウムと直径
15.0mm,厚さ0.20mmのアルミニウムより合成し、Liの含
有量を43at%とした。全てのLiが放電可能とした場合の
負極と正極の容量は71.5:148mAHとし、負極が放電終了
するまで6.8KΩの負荷にてテストを行った。実際、62.2
mAHの容量が取り出すことが可能であったが、9.3mAHは
放電できずに合金中に残存しておりその割合は、Li-Al
合金中Li9at%であった。したがって、Li-Al合金中の9a
t%のLiは使用できないものと思われる。ゆえにLi含有
量が9at%未満のものを負極として用いることは、実用
上意味がない。
以上2例より、Li-Al/MnO2の系において、Li-Al合金
組成は規制され、Li含有量が9〜55at%の合金を負極と
して使用することで良好な特性を有する非水電解質Li-A
l/MnO2二次電池を作成することが可能となる。
〔発明の効果〕
陰極にリチウム単体を用いたLi/MnO2電池は、放電後
充電しても充電されない。つまり、二次電池とはならな
い。
本発明によるLi-Al合金を陰極に用いたLi/MnO2電池
は、2次電池となり得る。Li-Al合金で代表されるリチ
ウム合金を陰極に用いるとLi/MnO2電池の電圧が低下す
るため低い電圧で充電することが可能となり、電解液等
の分解を引き起こすことがなくなり、二次電池化が可能
となったものと考えられる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明が適用される電池の構成例を示す拡大断
面図である。 第2図は従来のLi/MnO2電池の充放電特性を示す特性図
である。 第3図は本発明を適用した一実施例における充放電特性
を示す特性図である。 第4図は陽極容量規制とした場合と陰極容量規制とした
場合における充放電サイクル回数と放電容量の関係を示
す特性図である。 第5図はLi-Al合金中のLi含有量とそれを用いた電池電
圧の関係を示す特性図である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リチウムとAlとの合金よりなる陰極と、 MnO2よりなる陽極と、 有機電解質とからなり、陽極容量が陰極容量よりも小と
    され、且つ陰極におけるリチウム含有量が充電状態で9
    〜55原子%であることを特徴とするリチウム・二酸化マ
    ンガン二次電池。
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JPH0650635B2 (ja) * 1984-10-08 1994-06-29 松下電器産業株式会社 非水電解質二次電池

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