JP2521407B2 - コンクリ―ト製品成形用型枠装置 - Google Patents

コンクリ―ト製品成形用型枠装置

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JP2521407B2
JP2521407B2 JP5263771A JP26377193A JP2521407B2 JP 2521407 B2 JP2521407 B2 JP 2521407B2 JP 5263771 A JP5263771 A JP 5263771A JP 26377193 A JP26377193 A JP 26377193A JP 2521407 B2 JP2521407 B2 JP 2521407B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンクリート製品成形用
型枠装置に係り、主としてPCプレキャスト製品を成形
する型枠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、この種の製品の大型化に伴い、製
品を2分割して別々に成形することが行われている。こ
の場合、分割して成形された成形品を上下に重ね合わせ
てボックス型に構成するとともに、この上下の成形品の
両側部を連結手段によって一体的に連結するものがあ
る。また、2連の製品を2分割して別々に成形し、この
分割して成形された成形品を上下に重ね合わせて2連の
ボックス型に構成するとともに、この上下の成形品の両
側部及び中間部を連結手段によって一体的に連結するも
のがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記各製品を成形する
には、竪打ち方式と横打ち方式とがあるが、そのいずれ
の方式の場合にも連結手段を埋設するようになってい
る。そして、前記竪打ち方式の場合にはキャビティ内に
連結手段としての相対する連結杆挿通用のシース管を突
当てる状態で配設しているが、この構成では、シース管
を安定性よく支持する必要があり、作業効率が悪く、広
い作業スペースを必要とする、という問題がある。ま
た、前記横打ち方式の場合にはキャビティ内に連結手段
としての連結箱を配設するとともに、この連結箱にスパ
イラルシース管を突き通して固定しているが、この構成
では、シース管及び連結箱を安定性よく支持する必要が
あり、脱型時には前記スパイラルシース管を取り除くと
ともに前記連結箱を取り外しているので、煩雑な作業を
必要とするとともに、連結箱の取り外しに多くの手数を
要する、という問題がある。
【0004】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、キャビティ内にPC鋼棒の内端部及びシース管
の内端部を支持型体にて簡単に安定性よく確実に支持す
ることができ、脱型時にはPC鋼棒の内端部及びシース
管の内端部の支持を簡単に解除することができるととも
に、支持型体を簡単に取り外すことができ、したがっ
て、上下に重ね合わせた状態の分割成形された相互の成
形品を簡単に緊張連結することができるコンクリート製
品成形用型枠装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のコンク
リート製品成形用型枠装置は、中子型体と、この中子型
体との間にキャビティを形成する外型体と、前記キャビ
ティ内に互いの内端部を対向させて軸方向に配設された
PC鋼棒及びこのPC鋼棒に連結するPC鋼棒挿通用の
シース管と、前記キャビティ内に配設支持され前記PC
鋼棒及びシース管の内端部をそれぞれ支持する連結凹部
成形用の支持型体と、を具備し、前記支持型体は、分離
可能に組合わされた相対する分割型体からなり、前記一
方の分割型体には前記PC鋼棒の内端部を挿通支持する
挿通孔を形成し、前記他方の分割型体には前記シース管
の内端部に連通する連通孔を形成し、この連通孔に前記
シース管の内端部を支持する支持体を着脱自在に設けた
ものである。
【0006】請求項2に記載のコンクリート製品成形用
型枠装置は、請求項1に記載のコンクリート製品成形用
型枠装置において、その中子型体は、支持型体に対向す
る位置に配設する左右の可動型枠体を有し、この左右の
可動型枠体は前記支持型体に対して進退自在に設けたも
のである。
【0007】
【作用】請求項1に記載のコンクリート製品成形用型枠
装置では、中子型体及び外型体にて形成されたキャビテ
ィ内に分離可能に組合わされた支持型体を配設支持し、
この一方の分割型体に形成された挿通孔内にPC鋼棒の
内端部を挿通して支持する。また、他方の分割型体に形
成された連通孔にシース管の内端部を連通状態に配設す
るとともに、この連通孔からシース管の内端部に支持体
を嵌合し、この支持体にて他方の分割型体にシース管の
内端部を支持する。したがって、支持型体にて軸方向に
配設されたPC鋼棒の内端部及びシース管の内端部がそ
れぞれ簡単かつ確実に支持される。
【0008】また、脱型時には他方の分割型体の連通孔
から支持体を取り外すことにより、シース管の内端部の
支持が簡単に解除される。そして、一方の分割型体から
他方の分割型体を引き抜くことにより、一方の分割型体
から他方の分割型体が簡単に分離されるとともに、この
他方の分割型体は連結凹部から簡単に離型されて取り出
される。
【0009】また、他方の分割型体の離型跡に一方の分
割型体を移動することにより、PC鋼棒の内端部の支持
が簡単に解除されるとともに、この一方の分割型体が簡
単に離型される。そして、一方の分割型体を他方の分割
型体の引き抜き方向に引き抜くことにより、一方の分割
型体は連結凹部から簡単に取り出される。
【0010】このようにして、一方の分割成形品には軸
方向に配設したPC鋼棒及びシース管が埋設固定される
とともに、この一方の分割成形品に支持型体にて成形さ
れた連結凹部内にはPC鋼棒の内端部及びシース管の内
端部が軸方向に対向した状態で位置固定される。
【0011】そして、一方の分割成形品と他方の分割成
形品とを上下に重ね合わせるとともに、他方の分割成形
品のPC鋼棒を一方の分割成形品のシース管内を挿通
し、この他方の分割成形品のPC鋼棒の挿通端部を一方
の分割成形品の連結凹部内に突出し、このPC鋼棒の緊
張端部と一方の分割成形品の連結凹部内に突出されたP
C鋼棒の緊張端部とを連結凹部内において連結部材にて
連結する。
【0012】したがって、分割して成形された成形品は
上下に重ね合わせることにより、ボックス型に構成され
るとともに、この上下の分割成形品はそれぞれのPC鋼
棒にて簡単に一体的に緊張連結される。
【0013】請求項2に記載のコンクリート製品成形用
型枠装置では、支持型体にPC鋼棒及びシース管を支持
させる際には、支持型体から中子型体の左右の可動型枠
体を後退移動させて大きく離間させておくことにより、
この左右の可動型枠体と支持型体との間には大きな作業
空間が形成され、この作業空間において支持型体の一方
の分割型体にはPC鋼棒の内端部を、他方の分割型体に
はシース管の内端部を、それぞれ容易に支持させること
ができる。
【0014】また、一方の分割型体及び他方の分割型体
にPC鋼棒及びシース管をそれぞれ支持させた後は、中
子型体の左右の可動型枠体を支持型体に向かって進出移
動することにより、この左右の可動型枠体は簡単に型合
わせされ、かつ、この左右の可動型枠体にて支持型体を
配設したキャビティが構成される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例の構成を図面を参照
して説明する。
【0016】図1乃至図3において、1はH型鋼を組成
して構成した架台で、この架台1の前後方向の両端下部
には左右方向に長いガイドレール2が相対して平行に一
体に固着されている。また、前記架台1の上部には中子
型体3が設置されている。
【0017】前記中子型体3は、前記架台1の上部に設
置された左右の支柱5及び補強枠体6にて支持された絞
り型枠体7を有し、この絞り型枠体7の左右部にはヒン
ジ部8を介して左右の絞り型部9が回動自在に連設さ
れ、この左右の絞り型部9は前記左右の支柱5に進退自
在に設けられた支持ロッド10にて絞り込み自在に支持さ
れている。また、前記左右の絞り型部9の下端部には外
側下方に向かって傾斜したテーパー状の前後方向に長い
型合板9aが一体に固着されている。
【0018】また、前記中子型体3は、前記左右の絞り
型部9の下方に位置して前記架台1の左右部に配設され
る左右の可動型枠体11を有し、この左右の可動型枠体11
の前下端部には支持フレーム12がそれぞれ固着され、こ
の左右の支持フレーム12の下端部の左右には前記前後の
ガイドレール2に係合した複数のガイドローラ13がそれ
ぞれ回転自在に軸架されている。また、前記左右の可動
型枠体11の上端部には前記左右の絞り型部9の下端部の
型合板9aに対して係脱自在に係合して型合わせされる外
側下方に向かって傾斜したテーパー状の前後方向に長い
型合板11a が一体に固着されている。
【0019】そして、前記左右の可動型枠体11は前記複
数のガイドローラ13にて前記左右の絞り型部9の下方に
対して進退自在に配設支持され、この左右の絞り型部9
と前記左右の可動型枠体11との型合わせ時には相互の型
合板9a、型合板11a がテーパー係合して型合わせされる
とともに、図示しない固定手段にて前記左右の絞り型部
9に左右の可動型枠体11が着脱自在に連結されるように
なっている。
【0020】そうして、前記左右に絞り型部9を有する
絞り型枠体7及び左右の可動型枠体11にてボックス型の
コンクリート製品を2分割した一方の略コ字形状の分割
製品Aを成形する中子型体3が構成されている。
【0021】また、前記左右の可動型枠体11の上端部と
前記左右の絞り型部9の下端部とを型合わせした状態に
おいて、前記左右の可動型枠体11の外側下端部に位置し
て前記架台1上には前後方向に長い定盤からなる型体14
がそれぞれ配設固定されている。そして、前記左右の型
体14の内端部に対して進退自在の前記左右の可動型枠体
11の下端部が係合して型合わせされるようになってい
る。
【0022】さらに、15は前記中子型体3との間にキャ
ビティBを形成する左右の外型体で、この左右の外型体
15の下端部には支持フレーム16を介して前記前後のガイ
ドレール2に係合した複数のガイドローラ17がそれぞれ
回転自在に軸架されている。そして、前記左右の外型体
15は前記複数のガイドローラ17にて前記左右の型体14の
外端部に対して進退自在に配設支持され、この左右の型
体14の外端部に対して左右の外型体15の下端部が係合し
て型合わせされるようになっている。
【0023】また、前記左右の外型体15の外側上部には
ステップ18がそれぞれ水平状に一体に突設され、この左
右のステップ18の下部には梯子19が連設固定されてい
る。
【0024】つぎに、前記左右の可動型枠体11の外方に
位置して前記左右の外型体15の内側下部には前後方向の
所定位置に支持板21を介して前記キャビティB内に配設
される連結凹部成形用の支持型体23がそれぞれ複数のボ
ルト22にて着脱自在に取着されている。
【0025】前記左右の各支持型体23は、分離可能にボ
ックス型状に組合わされた相対する上下の分割型体24,
25からなり、前記上部の分割型体24は、上面板26を有
し、この上面板26の前後部には前後の側板27が相対して
一体に形成され、この前後の側板27と前記上面板26との
内端部間には内側板28が一体に形成され、前記上面板26
にはPC鋼棒挿通用の挿通孔29が上下方向に形成されて
いる。
【0026】また、前記前後の側板27の下端部には外側
上方に向かって傾斜したテーパー状の係合縁部30が形成
されているとともに、この前後の側板27の外側上端部に
は前記支持板21の上部を当接する取付片31が一体に設け
られている。そして、前記取付片31は前記支持板21を介
して前記外型体15に前記ボルト22にて着脱自在に取着さ
れている。
【0027】また、前記下部の分割型体25は、下面板32
を有し、この下面板32の前後部には前後の側板33が相対
して一体に形成され、この前後の側板33と前記下面板32
との内端部間には内側板34が一体に形成され、前記下面
板32には後述するシース管の内端部に連通する連通孔35
が上下方向に形成されている。
【0028】また、前記前後の側板33の上端部には前記
係合縁部30に摺動自在に係合された係合縁部36が外側上
方に向かって傾斜してテーパー状に形成されているとと
もに、この前後の側板33の外側下端部には前記支持板21
の下部を当接する取付片37が一体に設けられている。そ
して、前記取付片37は前記支持板21を介して前記外型体
15に前記ボルト22にて着脱自在に取着されている。
【0029】しかして、前記上部の分割型体24に形成さ
れた前記挿通孔29と前記下部の分割型体25に形成された
連通孔35とは上下方向の軸線上に形成されている。
【0030】また、前記下部の分割型体25には、その下
面板32の連通孔35にシース管の内端部を支持する支持体
38が着脱自在に嵌合されている。この支持体38はゴム等
の弾性部材にて前記連通孔35に対して嵌合される嵌合部
39及び連通孔35の開口縁部に係止されるフランジ40を有
して一体に形成されている。
【0031】さらに、前記下部の分割型体25には、その
内側板34に支持アーム41が水平状に一体に突出され、こ
の支持アーム41の先端部には前記連通孔35の上方に位置
してナット体42が一体に連結支持され、このナット体42
にはボルト43が回動により上下方向に進退自在に螺着さ
れ、このボルト43の下端部には前記連通孔35に嵌合した
場合の前記支持体38を上方から当接支持するナット状の
支持部44が取着されている。そして、前記上下の分割型
体24,25は、相互の係合縁部30,36を係合した状態で支
持具45にて着脱自在に支持されている。
【0032】また、46は前記キャビティB内に配設され
る上下方向に長いPC鋼棒で、このPC鋼棒46の上端部
は図示しない前後の妻板間を支持する支持部材にて支持
されるようになっており、このPC鋼棒46の内端部すな
わち下端部に形成されたねじ48を有する緊張端部49は前
記上部の分割型体24の挿通孔29内に上方から挿通されて
下方に突出され、この緊張端部49の突出部にはナット50
が着脱自在に螺着されるようになっている。
【0033】さらに、51は前記キャビティB内に配設さ
れる上下方向に長い中空のシース管で、このシース管51
の下端部は前記左右の型体14に形成された嵌合孔52内に
それぞれ嵌合されるようになっており、このシース管51
の内端部すなわち上端部に開口した開口部53は前記下部
の分割型体25の連通孔35に連通状態に配設されるように
なっており、この開口部53内には前記連通孔35から前記
支持体38が着脱自在に嵌合されるようになっている。ま
た、前記シース管51の下端部に開口した開口部54には栓
体55が着脱自在に嵌合されている。
【0034】しかして、前記左右の型体14の嵌合孔52は
前記上部の分割型体24の挿通孔29と前記下部の分割型体
25の連通孔35とを結ぶ上下方向の軸線上に形成されてい
る。そして、前記PC鋼棒46の内端部と前記シース管51
の内端部とは対向した状態で前記支持型体23にてそれぞ
れ支持されるようになっている。そうして、前記シース
管51内には連結用の他のPC鋼棒を挿通するようになっ
ている。
【0035】つぎに、前記実施例の作用を説明する。
【0036】架台1の左右部に配設固定された左右の型
体14の外端部に向かって左右の外型体15を移動すると、
この左右の外型体15の下端部が左右の型体14の外端部に
当接して型合わせされるとともに、この左右の外型体15
に取着された左右の各支持型体23が左右の型体14上の所
定の位置に配設され、この状態で左右の外型体15を図示
しないロック手段によってロックする。
【0037】また、中子型体3の左右の可動型枠体11を
各ガイドローラ13を介して前後のガイドレール2に沿っ
て左右の型体14から離間する内方に向かってそれぞれ移
動して型開きした状態において、前記左右の各支持型体
23上に複数のPC鋼棒46を配設するとともに、この各P
C鋼棒46の上端部を図示しない前後の妻板間を支持する
支持部材にて支持させるとともに、この各PC鋼棒46の
下端部の緊張端部49を、上部の各分割型体24の上面板26
に形成された各挿通孔29内にそれぞれ上方から挿通し、
この各緊張端部49にナット50を螺合して進退調節するこ
とにより、この各PC鋼棒46は所定の高さ位置に調節設
定され、この各PC鋼棒46の下端部は上部の各分割型体
24の上面板26にて支持される。
【0038】また、前記左右の各支持型体23の下部と前
記左右の型体14との間に複数のシース管51を配設すると
ともに、この各シース管51の下端部を左右の型体14の各
嵌合孔52に嵌合し、この各シース管51の上端部の開口部
53を下部の各分割型体25の下面板32に形成された各連通
孔35にそれぞれ連通状態に配設するとともに、前記各連
通孔35から各シース管51の開口部53内に支持体38の嵌合
部39をそれぞれ嵌合することにより、この各支持体38に
て下部の各分割型体25に各シース管51の上端部がそれぞ
れ支持される。
【0039】さらに、下部の各分割型体25の支持アーム
41に支持された各ボルト43を回動して下方に向かって進
出すると、この各ボルト43の下端部の支持部44が各支持
体38の上部に当接され、この各ボルト43の支持部44にて
各シース管51の上端部を支持した各支持体38が上方に抜
け出ることが防止される。したがって、各支持型体23に
て軸方向に配設された各PC鋼棒46の下端部及び各シー
ス管51の上端部がそれぞれ簡単かつ確実に支持される。
【0040】つぎに、中子型体3の左右の可動型枠体11
を各ガイドローラ13を介して前後のガイドレール2に沿
って左右の型体14の内端部に向かってそれぞれ移動する
ことにより、この左右の型体14の内端部に左右の可動型
枠体11の下端部が当接されて型合わせされるとともに、
この左右の可動型枠体11の上端部の型合板11a が左右の
絞り型部9の下端部の型合板9aにテーパー係合されて型
合わせされる。
【0041】そして、この状態で左右の可動型枠体11を
図示しないロック手段によってロックすることにより、
絞り型枠体7及びこの左右の絞り型部9の下端部に連続
した左右の可動型枠体11にて中子型体3が構成され、か
つ、この中子型体3の左右の可動型枠体11にて左右の外
型体15に支持された左右の各支持型体23の内方部が被覆
される。
【0042】このようにして、中子型体3が構成され、
この中子型体3、左右の外型体15、架台1上の左右の型
体14及び支持部材にて支持された前後の妻板にてキャビ
ティBが構成され、このキャビティB内の左右部に各支
持型体23が配設される。そして、キャビティB内にコン
クリートを十分に打設し、養生する。
【0043】つぎに、脱型時には左右の外型体15に各支
持型体23を取付けた各ボルト22を取り外す。また、各支
持型体23の下部の分割型体25に設けたボルト43をそれぞ
れ回動して上方に向かって大きく移動させると、この各
ボルト43の下端部の支持部44がそれぞれの支持体38の上
方に離間され、この各支持部44の支持が解除される。そ
して、各下部の分割型体25の連通孔35及び各シース管51
の上端部の開口部53から各支持部44を取り除くことによ
り、各下部の分割型体25と各シース管51との連結が簡単
に解除される。
【0044】そうして、各上部の分割型体24から各下部
の分割型体25を引き抜くことにより、各上部の分割型体
24から各下部の分割型体25が簡単に分離されるととも
に、この各下部の分割型体25は簡単に離型されて取り出
される。この際、各上部の分割型体24と各下部の分割型
体25とは相互の係合縁部30,36にてテーパー係合してい
るため、各上部の分割型体24から各下部の分割型体25を
簡単に引き抜くことができる。
【0045】また、各上部の分割型体24の各PC鋼棒46
の緊張端部49から各ナット50を取り外し、この各緊張端
部49に沿って各上部の分割型体24を下降するとともに、
この各上部の分割型体24を各下部の分割型体25の離型跡
に移動することにより、各PC鋼棒46の緊張端部49の支
持が簡単に解除され、この各上部の分割型体24が簡単に
離型される。そして、各上部の分割型体24を引き抜くこ
とにより、各上部の分割型体24は簡単に離型されて取り
出される。
【0046】このようにして、分割成形された一方の分
割成形品Aの両側部には軸方向に配設した各PC鋼棒46
及び各シース管51がそれぞれ埋設固定されるとともに、
この一方の分割成形品Aの両側部には左右の各支持型体
23にて連結凹部Cがそれぞれ成形され、この各連結凹部
C内には各PC鋼棒46の緊張端部49及び各シース管51の
上端部の開口部53が軸方向に対向した状態で位置固定さ
れる。
【0047】つぎに、左右の外型体15を各ガイドローラ
17を介して前後のガイドレール2に沿って一方の分割成
形品Aの両側部から離間する方向に向かってそれぞれ移
動すると、この左右の外型体15は一方の分割成形品Aの
両側部の外方に簡単に離型される。
【0048】また、左右の可動型枠体11を各ガイドロー
ラ13を介して前後のガイドレール2に沿って内側に向か
って移動すると、この左右の可動型枠体11の上端部の型
合板11a が絞り型枠体7の左右の絞り型部9の下端部の
型合板9aから外れ、この左右の可動型枠体11は一方の分
割成形品Aの両側部の内方に簡単に離型される。
【0049】また、左右の支柱5に支持された左右の支
持ロッド10を回動して内方に向かって後退させると、こ
の左右の支持ロッド10にて絞り型枠体7の左右の絞り型
部9が牽引され、この左右の絞り型部9が左右のヒンジ
部8を中心として内方に向かって絞り込まれ、この左右
の絞り型部9は一方の分割成形品Aの両側部の内方に簡
単に離型される。
【0050】そして、一方の分割成形品Aの成形時に一
体に成形固定された図示しないフックを用いて一方の分
割成形品Aを吊り上げることにより、一方の分割成形品
Aは中子型体3及び左右の型体14から離型されて上方に
取り出される。
【0051】つぎに、図3に示すように、前記一方の分
割成形品Aを吊り上げ時とは上下に反転して設置し、前
記左右の型体14にて成形された成形面a上に、この一方
の分割成形品Aに対応する形状で別に分割成形された他
方の分割成形品Dの両側部の成形面bを重ね合わせる。
【0052】また、前記他方の分割成形品Dの両側部に
埋設された各シース管51及び一方の分割成形品Aの両側
部に埋設された各シース管51内にPC鋼棒46をそれぞれ
挿通するとともに、この各PC鋼棒46の挿通端部である
緊張端部49を一方の分割成形品Aの各連結凹部C内にそ
れぞれ突出し、この各PC鋼棒46の緊張端部49と一方の
分割成形品Aの連結凹部C内に突出された各PC鋼棒46
の緊張端部49とを各連結凹部C内において連結部材57に
て連結する。
【0053】また、前記他方の分割成形品Dの両側上部
に成形された連結凹部d内に突出した各PC鋼棒46の突
出端部にナット等の固着具Eをそれぞれ締着固定し、こ
の各PC鋼棒46をそれぞれの各シース管51内において緊
張させる。
【0054】したがって、別々に分割成形された一組の
分割成形品A,Dは上下に重ね合わせることによりボッ
クス型に構成されるとともに、この一組の分割成形品
A,Dはそれぞれを連結して上下の各PC鋼棒46にて簡
単に一体的に緊張連結される。そして、開口を有する1
つのボックス型の製品が得られ、この製品の大型化に十
分対応することができる。
【0055】つぎに、前記実施例では、一組の分割成形
品A,Dを上下に重ね合わせて1つの開口を有する1つ
のボックス型の製品を構成する場合について説明した
が、これに限らず、2つの開口を有する2連のボックス
型の製品を2分割して別々に成形し、この2つの分割成
形品を上下に重ね合わせて2連のボックス型の製品を構
成するようにしてもよい。
【0056】この場合には、左右の外型体15にPC鋼棒
46及びシース管51を支持する支持型体23を着脱自在に取
着することは前記実施例の場合と同様であるが、この左
右の外型体15の間に配設する2組の中子型体3の相対す
る左右の可動型枠体11,11にて形成されるキャビティB
内にPC鋼棒46及びシース管51を支持する支持型体23を
配設する。すなわち、図4に示すように、中間部に配設
された相対する可動型枠体11,11の中で、その一方の可
動型枠体11(図4右側)に前記実施例の外型体15に支持
型体23を取着した場合と同様に複数の支持型体23をそれ
ぞれ着脱自在に取着し、この各支持型体23の上下にPC
鋼棒46及びシース管51をそれぞれ支持させる。
【0057】この際、架台1の中間部に設置固定された
型体14の右側端縁部に向かって複数の支持型体23を有す
る一方の可動型枠体11を水平移動し、この型体14の右側
端縁部に一方の可動型枠体11の下端部を当接して型合わ
せするとともに、この一方の可動型枠体11の上端部の型
合板11a が絞り型部9の型合板9aに型合わせされ、この
一方の可動型枠体11の各支持型体23が型体14上の所定の
位置に配設される。
【0058】また、他方の可動型枠体11(図4左側)を
前記中間部の型体14から離間させて大きく型開きした状
態において、一方の可動型枠体11の各支持型体23の上下
に対して前記実施例の場合と同様にPC鋼棒46及びシー
ス管51をそれぞれ配設支持させる。
【0059】また、前記中間部の型体14の左側端縁部に
向かって他方の可動型枠体11を水平移動し、この型体14
の左側端縁部に他方の可動型枠体11の下端部を当接して
型合わせするとともに、この他方の可動型枠体11の上端
部の型合板11a が絞り型部9の型合板9aに型合わせされ
る。そして、中間部の型体14を挟んで相対して型合わせ
された左右の可動型枠体11,11及び絞り型部9を有する
絞り型枠体7にて前記実施例の場合と同様にキャビティ
Bが構成される。
【0060】このように構成することにより、2つの開
口を有する一組の分割成形品が成形される。そして、前
記実施例の場合と同様に、別々に分割成形された2つの
開口を有する一組の分割成形品は上下に重ね合わせるこ
とにより、2つの開口を有する2連のボックス型に構成
されるとともに、この一組の分割成形品は左右両側部及
び中間部の各PC鋼棒46にて簡単に一体的に緊張連結さ
れ、2つの開口を有する2連のボックス型の製品が得ら
れ、この製品の大型化に十分対応することができる。
【0061】つぎに、前記実施例では、支持型体23は支
持板21を介して外型体15及び可動型枠体11に着脱自在に
取着する場合について説明したが、これに限らず、支持
型体23は外型体15及び可動型枠体11に直接配置して複数
のボルト22にて着脱自在に取着するようにしてもよい。
【0062】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、キャビティ内
に配設されるPC鋼棒及びシース管の内端部をそれぞれ
支持する連結凹部成形用の支持型体は、分離可能に組合
わされた相対する分割型体からなり、その一方の分割型
体には前記PC鋼棒の内端部を挿通支持する挿通孔を形
成し、その他方の分割型体には前記シース管の内端部に
連通する連通孔を形成し、この連通孔に前記シース管の
内端部を支持する支持体を着脱自在に設けたので、支持
型体にてキャビティ内に配設するPC鋼棒の内端部及び
シース管の内端部を簡単に安定性よく確実に支持するこ
とができ、脱型時には支持体を取り外すことによりPC
鋼棒の内端部及びシース管の内端部の支持を簡単に解除
することができるとともに、支持型体を簡単に取り外す
ことができ、このPC鋼棒及びシース管の内端部を支持
した支持型体にてPC鋼棒の緊張端部を連結する連結凹
部を成形することができ、したがって、上下に重ね合わ
せた分割成形品の相互をPC鋼棒によって簡単に緊張連
結することができ、大型の製品を簡単に得ることがで
き、製品の大型化に十分対処することができる。
【0063】請求項2の発明によれば、中子型体は、支
持型体に対向する位置に配設する左右の可動型枠体を有
し、この左右の可動型枠体は支持型体に対して進退自在
に設けたので、この支持型体にPC鋼棒及びシース管を
支持させる際には、可動型枠体と支持型体との間に大き
な作業空間を形成することができ、この作業空間におい
て支持型体の一方の分割型体にはPC鋼棒の内端部を、
他方の分割型体にはシース管の内端部を、それぞれ容易
に支持させることができ、また、PC鋼棒及びシース管
をそれぞれ支持させた後は左右の可動型枠体を簡単に型
合わせすることができるとともに、この左右の可動型枠
体にて支持型体を配設したキャビティを構成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すコンクリート製品成形
用型枠装置の正面図である。
【図2】同上PC鋼棒及びシース管の内端部を支持した
支持型体の断面図である。
【図3】同上分割成形品の相互を連結した状態の説明図
である。
【図4】他の実施例のコンクリート製品成形用型枠装置
の正面図である。
【符号の説明】
3 中子型体 11 可動型枠体 15 外型体 23 支持型体 24,25 分割型体 29 挿通孔 35 連通孔 38 支持体 46 PC鋼棒 51 シース管 A,D 分割成形品 B キャビティ C 連結凹部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中子型体と、この中子型体との間にキャ
    ビティを形成する外型体と、前記キャビティ内に互いの
    内端部を対向させて軸方向に配設されたPC鋼棒及びこ
    のPC鋼棒に連結するPC鋼棒挿通用のシース管と、前
    記キャビティ内に配設支持され前記PC鋼棒及びシース
    管の内端部をそれぞれ支持する連結凹部成形用の支持型
    体と、を具備し、 前記支持型体は、分離可能に組合わされた相対する分割
    型体からなり、前記一方の分割型体には前記PC鋼棒の
    内端部を挿通支持する挿通孔を形成し、前記他方の分割
    型体には前記シース管の内端部に連通する連通孔を形成
    し、この連通孔に前記シース管の内端部を支持する支持
    体を着脱自在に設けたことを特徴とするコンクリート製
    品成形用型枠装置。
  2. 【請求項2】 中子型体は、支持型体に対向する位置に
    配設する左右の可動型枠体を有し、この左右の可動型枠
    体は前記支持型体に対して進退自在に設けたことを特徴
    とする請求項1記載のコンクリート製品成形用型枠装
    置。
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