JP2520992B2 - 夾雑物の貯留槽 - Google Patents
夾雑物の貯留槽Info
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- JP2520992B2 JP2520992B2 JP3211560A JP21156091A JP2520992B2 JP 2520992 B2 JP2520992 B2 JP 2520992B2 JP 3211560 A JP3211560 A JP 3211560A JP 21156091 A JP21156091 A JP 21156091A JP 2520992 B2 JP2520992 B2 JP 2520992B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は下水処理場等において、
焼却炉へ投入する前のし渣や浮渣等の夾雑物を貯留して
おく夾雑物貯留槽に関するものである。
焼却炉へ投入する前のし渣や浮渣等の夾雑物を貯留して
おく夾雑物貯留槽に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】上記のような夾雑物貯留槽は、多量の水
分を含有するし渣や浮渣を貯留するための設備である
が、焼却炉の負荷を減少させるためになるべく水分を減
少させることが望まれる。このために槽内底面に側溝を
形成してし渣や浮渣の下部に溜まる水分を外部に排出す
るような構造が採用されているが、一月程度で側溝が詰
まってしまい水分排出機能を失う欠点があった。またこ
のような従来の構造は槽の底部のみから排水を行うもの
であるが、し渣等の夾雑物の中には紙、プラスチック、
木材等が混合しており、これらが水平方向に層をなして
下方への水分の透過を妨げるため、し渣等の夾雑物の上
部の水分はほとんど減少しない傾向があった。このた
め、梅雨や台風の季節には上部に滞留した水分が槽の上
端をオーバーフローし、周囲に流れ出すことがあった。
分を含有するし渣や浮渣を貯留するための設備である
が、焼却炉の負荷を減少させるためになるべく水分を減
少させることが望まれる。このために槽内底面に側溝を
形成してし渣や浮渣の下部に溜まる水分を外部に排出す
るような構造が採用されているが、一月程度で側溝が詰
まってしまい水分排出機能を失う欠点があった。またこ
のような従来の構造は槽の底部のみから排水を行うもの
であるが、し渣等の夾雑物の中には紙、プラスチック、
木材等が混合しており、これらが水平方向に層をなして
下方への水分の透過を妨げるため、し渣等の夾雑物の上
部の水分はほとんど減少しない傾向があった。このた
め、梅雨や台風の季節には上部に滞留した水分が槽の上
端をオーバーフローし、周囲に流れ出すことがあった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題点を解消して、目詰まりしにくく、し渣等の
夾雑物の上部の水分も十分に排出させることができる夾
雑物貯留槽を提供することを目的とするものである。
従来の問題点を解消して、目詰まりしにくく、し渣等の
夾雑物の上部の水分も十分に排出させることができる夾
雑物貯留槽を提供することを目的とするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、し渣や浮渣等の夾雑物を貯留し
ておく槽内の底面の側壁に沿った位置に排水用の側溝を
凹設するとともに、多数の水抜き孔を備えた中空体を前
記側溝上に垂直に設け、その下端を前記側溝上に臨ませ
たことを特徴とするものである。
めになされた本発明は、し渣や浮渣等の夾雑物を貯留し
ておく槽内の底面の側壁に沿った位置に排水用の側溝を
凹設するとともに、多数の水抜き孔を備えた中空体を前
記側溝上に垂直に設け、その下端を前記側溝上に臨ませ
たことを特徴とするものである。
【０００５】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例によって更に詳
細に説明する。図１及び図２において、１はし渣等の夾
雑物貯留用の槽であり、その内部の底面の側壁に沿った
位置に排水用の側溝２が凹設されている。図では側溝２
は１本のみであるが、槽内の全周にわたって形成するこ
とが好ましい。側溝２の上面にはし渣等の夾雑物の流入
を避けるためにエキスパンドメタル等の透水板３を嵌め
ておくものとする。
細に説明する。図１及び図２において、１はし渣等の夾
雑物貯留用の槽であり、その内部の底面の側壁に沿った
位置に排水用の側溝２が凹設されている。図では側溝２
は１本のみであるが、槽内の全周にわたって形成するこ
とが好ましい。側溝２の上面にはし渣等の夾雑物の流入
を避けるためにエキスパンドメタル等の透水板３を嵌め
ておくものとする。
【０００６】４、５はこの槽１の内部の角部付近に垂直
に立てられた中空体である。実施例の中空体４、５は多
数の孔を持つパンチングメタルをパイプ状に巻いて溶接
したものであるが、内部が空洞であってその壁面に上部
から下部に至るまで多数の水抜き孔を持つものであれ
ば、必ずしもこれに限定されるものではない。このよう
な多数の水抜き孔を備えた中空体４、５は前記した側溝
２の上面に立設されたものであってその下端は側溝２に
臨ませてあり、中空体４、５の内部に流入した水分が側
溝２に流下して外部に排出できる構造となっている。な
お、実施例では２本の中空体４、５が図示されている
が、その数を更に増加させてもよいことはいうまでもな
いことである。
に立てられた中空体である。実施例の中空体４、５は多
数の孔を持つパンチングメタルをパイプ状に巻いて溶接
したものであるが、内部が空洞であってその壁面に上部
から下部に至るまで多数の水抜き孔を持つものであれ
ば、必ずしもこれに限定されるものではない。このよう
な多数の水抜き孔を備えた中空体４、５は前記した側溝
２の上面に立設されたものであってその下端は側溝２に
臨ませてあり、中空体４、５の内部に流入した水分が側
溝２に流下して外部に排出できる構造となっている。な
お、実施例では２本の中空体４、５が図示されている
が、その数を更に増加させてもよいことはいうまでもな
いことである。
【０００７】
【作用】このように構成された本発明の夾雑物の貯留槽
は、下水処理場等において回収されたし渣等の夾雑物を
その内部に投入して貯留するために使用されるものであ
り、し渣等の夾雑物が含有する水分はその自重により徐
々に下部に移行して側溝２から外部へ排出されることと
なる。しかしし渣等の夾雑物の内部に含まれる紙、プラ
スチック等によりこのような下方への水分移動が妨げら
れることが多いが、本発明では多数の水抜き孔を備えた
中空体４、５を槽内の側壁に沿った位置に設けられた側
溝２上に垂直に立ててあるので、し渣等の夾雑物の上方
部に貯留される水分もこの中空体４、５の多数の水抜き
孔からその内部に流入し、側溝２から外部へ排出される
こととなる。そしてこの中空体４、５の多数の水抜き孔
のうち、上方部分のものに作用する圧力は小さいので、
目詰まりが生じにくいものである。
は、下水処理場等において回収されたし渣等の夾雑物を
その内部に投入して貯留するために使用されるものであ
り、し渣等の夾雑物が含有する水分はその自重により徐
々に下部に移行して側溝２から外部へ排出されることと
なる。しかしし渣等の夾雑物の内部に含まれる紙、プラ
スチック等によりこのような下方への水分移動が妨げら
れることが多いが、本発明では多数の水抜き孔を備えた
中空体４、５を槽内の側壁に沿った位置に設けられた側
溝２上に垂直に立ててあるので、し渣等の夾雑物の上方
部に貯留される水分もこの中空体４、５の多数の水抜き
孔からその内部に流入し、側溝２から外部へ排出される
こととなる。そしてこの中空体４、５の多数の水抜き孔
のうち、上方部分のものに作用する圧力は小さいので、
目詰まりが生じにくいものである。
【０００８】このように本発明ではし渣等の夾雑物の下
部のみならず上部からも排水させることができるので、
従来は80％を越えていたし渣等の夾雑物の水分を75〜76
％程度まで減少させることが可能となり、焼却炉の負荷
を減少させることができる。この結果、し渣等の夾雑物
を20トン／日の割合で処理する場合、従来は焼却炉にお
ける重油使用量が１日当り1800リットル必要であった
が、これを1000〜1300リットルまで減少させることがで
きた。
部のみならず上部からも排水させることができるので、
従来は80％を越えていたし渣等の夾雑物の水分を75〜76
％程度まで減少させることが可能となり、焼却炉の負荷
を減少させることができる。この結果、し渣等の夾雑物
を20トン／日の割合で処理する場合、従来は焼却炉にお
ける重油使用量が１日当り1800リットル必要であった
が、これを1000〜1300リットルまで減少させることがで
きた。
【０００９】また夾雑物の貯留槽の内部のし渣等の夾雑
物はバケットクレーン等を利用して掴み出されるのであ
るが、本発明では中空体４、５を槽１内の側壁に沿った
側溝２上に垂直に立ててあるので、バケットクレーンに
より誤って取り出されるおそれもないものである。な
お、中空体４、５の下端を側溝２の透水板３に着脱自在
に挿入した構造としておけば、中空体４、５が目詰まり
した場合にも容易にこれらを引出し、掃除したり交換し
たりすることができる利点がある。
物はバケットクレーン等を利用して掴み出されるのであ
るが、本発明では中空体４、５を槽１内の側壁に沿った
側溝２上に垂直に立ててあるので、バケットクレーンに
より誤って取り出されるおそれもないものである。な
お、中空体４、５の下端を側溝２の透水板３に着脱自在
に挿入した構造としておけば、中空体４、５が目詰まり
した場合にも容易にこれらを引出し、掃除したり交換し
たりすることができる利点がある。
【００１０】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の夾雑物
の貯留槽は従来の底部のみに側溝を設けたものに比較し
て目詰まりしにくく、かつし渣等の夾雑物の上部からも
排水を行うことができるものであるから、し渣等の夾雑
物の水分が低下し焼却炉の負荷を減少させることができ
る。また夾雑物をバケットクレーン等を利用して掴み出
す際に、中空体が邪魔になることもない。よって本考案
は従来の問題点を解消した夾雑物の貯留槽として、産業
の発展に寄与するところは極めて大きいものである。
の貯留槽は従来の底部のみに側溝を設けたものに比較し
て目詰まりしにくく、かつし渣等の夾雑物の上部からも
排水を行うことができるものであるから、し渣等の夾雑
物の水分が低下し焼却炉の負荷を減少させることができ
る。また夾雑物をバケットクレーン等を利用して掴み出
す際に、中空体が邪魔になることもない。よって本考案
は従来の問題点を解消した夾雑物の貯留槽として、産業
の発展に寄与するところは極めて大きいものである。
【図１】本発明の実施例を示す立て断面図である。
【図２】本発明の実施例の平面図である。
１ 槽 ２ 側溝 ４ 中空体 ５ 中空体
Claims (1)
- 【請求項１】 し渣や浮渣等の夾雑物を貯留しておく槽
内の底面の側壁に沿った位置に排水用の側溝を凹設する
とともに、多数の水抜き孔を備えた中空体を前記側溝上
に垂直に設け、その下端を前記側溝上に臨ませたことを
特徴とする夾雑物の貯留槽。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3211560A JP2520992B2 (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | 夾雑物の貯留槽 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3211560A JP2520992B2 (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | 夾雑物の貯留槽 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0533384A JPH0533384A (ja) | 1993-02-09 |
| JP2520992B2 true JP2520992B2 (ja) | 1996-07-31 |
Family
ID=16607821
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3211560A Expired - Fee Related JP2520992B2 (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | 夾雑物の貯留槽 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2520992B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| SE408636B (sv) * | 1975-07-15 | 1979-06-25 | Mustonen Eelis Juhani | Mobilkran med teleskopbom och forsedd med tilleggsbomanordningar |
-
1991
- 1991-07-29 JP JP3211560A patent/JP2520992B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0533384A (ja) | 1993-02-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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