JP2520611Y2 - 車載用電子機器 - Google Patents

車載用電子機器

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JP2520611Y2 JP1990035272U JP3527290U JP2520611Y2 JP 2520611 Y2 JP2520611 Y2 JP 2520611Y2 JP 1990035272 U JP1990035272 U JP 1990035272U JP 3527290 U JP3527290 U JP 3527290U JP 2520611 Y2 JP2520611 Y2 JP 2520611Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案車載用電子機器を以下の項目に従って詳細に説
明する。
A.産業上の利用分野 B.考案の概要 C.従来技術[第6図、第7図] a.一般的背景 b.従来の車載用電子機器の一例[第6図、第7図] D.考案が解決しようとする課題[第6図、第7図] E.課題を解決するための手段 F.実施例[第1図乃至第5図] a.CDプレーヤの概要[第1図、第2図] b.ダンパ[第1図乃至第5図] b−1.ケース体等 b−2.軸部材 c.ダンパの取付 c−1.フローティングシャーシへの固定 c−2.外殻シャーシへの取付 c−2−a.取付 c−2−b.取付の作業性 G.考案の効果 (A.産業上の利用分野) 本考案は新規な車載用電子機器に関する。詳しくは、
緩衝的に支持されることを要する被支持部材とそれを支
持する支持部材との間に介在されるダンパの取付構造、
特に、振動吸収部を挟んで対向し上記被支持部材と支持
部材とに各別に固定される2つの取付部を有するダンパ
の取付構造に関するものであり、取付部の被支持部材及
び/又は支持部材に対する固定手段を工夫することによ
り、この様なダンパを有する機構の組立や保守を容易に
行うことができると共に、ダンパと支持部材及び/又は
被支持部材との固定に充分な強度が得られる新規な車載
用電子機器を提供しようとするものである。
(B.考案の概要) 本考案車載用電子機器は、内部に高粘性流動体が封入
され一端側が開口された振動吸収部と、振動吸収部の開
口をへ閉塞するフランジ部とが弾性材料により一体に形
成され、先端側に螺孔とガイド部が形成された硬質材料
から成る軸部材が振動吸収部の他端側にインサート形成
により一体的に設けられた複数のダンパと、複数の各ダ
ンパの振動吸収部が挿通される複数の取付用開口部が形
成されるとともに、フランジ部を取り付けるための取付
部が設けられた被支持部材と、被支持部材の取付用開口
部から突出したダンパの軸部材の螺孔と対向する位置に
挿通孔が形成された支持部材とを備え、被支持部材の取
付部によってダンパのフランジ部を被支持部材に取り付
けるとともに、軸部材のガイド部を支持部材の挿通孔に
挿入して軸部材の螺孔と支持部材の挿通孔とを対向さ
せ、この状態で支持部材の挿通孔を介して挿通された螺
子を軸部材の螺孔に螺合させることによってダンパを介
して被支持部材に取り付けることにより、ダンパの支持
部材及び/又は被支持部材への取り付けが容易となり、
また、螺子による螺合なので、その着脱ができ、保守を
容易に行なうことができると共に、ダンパと支持部材及
び/又は被支持部材との固定に充分な強度が得られるよ
うにしたものである。
(C.従来技術)[第6図、第7図] (a.一般的背景) 振動を嫌う部材(以下、[被支持部材]と言う。)を
緩衝的に支持するには、一般的に、バネやダンパ等の緩
衝部材が用いられ、通常、緩衝部材の一の取付部を支持
部材に係着あるいは固定し他の取付部を被支持部材に係
着あるいは固定することで支持部材に加えられる振動を
緩衝部材にて吸収し、振動が被支持部材に伝わるのを抑
制するようにしている。
ところで、ダンパにも各種のものがあるが、比較的小
型の被支持部材を支持するものとして、弾性部材から成
るケース体内に高粘性流動体を封入して成るダンパ(以
下、「流体封入型ダンパ」と言う。)があり、例えば、
車載用電子機器のメカデッキを支持する緩衝支持機構等
において用いられる。
(b.従来の車載用電子機器の一例)[第6図、第7図] 第6図及び第7図は緩衝部材としてダンパを用いた従
来の車載用電子機器の一例を示すものである。
同図において、aは車載用電子機器、例えば車載用CD
プレーヤ(図面では要部のみを示してある。)、bはそ
の外殻シャーシ、cは図示しないメカデッキやディスク
カートリッジ装填部等が組み付けられたフローティング
シャーシであり、該フローティングシャーシcは外殻シ
ャーシbの内側にあって2本の引張スプリングd、dと
4つの流体封入型ダンパe、e、……(図面では3個の
み示してある。)を介して外殻シャーシbに支持されて
いる。
外殻シャーシb及びフローティングシャーシcは、そ
れぞれ、前後両面が開口した枠状を為し、外殻シャーシ
bは天板部fとその余の部分を為す主部gとが一体的に
結合されて成り、フローティングシャーシcは底板h及
び天板iの左右両端部と左右2枚の側板j、jの上下両
端部とがネジk、k、……により結合されて成る。
そして、外殻シャーシbの左右両側壁、の上端部
の略中央部にはバネ封部m、mが形成され、フローティ
ングシャーシcの側板j、jのうちフローティングシャ
ーシcの前後方向における重心位置と対応した箇所にバ
ネ掛部n、nが形成されており、引張スプリングd、d
の一方のフックがバネ掛部m、mに、他方のフックがバ
ネ掛部n、nにそれぞれ係着され、それにより、フロー
ティングシャーシcはその左右両側部が引張スプリング
d、dにより外殻シャーシbに吊下状に支持されてい
る。
ダンパeはゴム様弾性を有する材料により形成され一
端が開口された扁平円筒状部分と該扁平円筒状部分の開
口を閉塞する矩形平板状部分とから成るケース体o(図
面ではその各部を一体の形態で示してあるが、実際には
多数の部位が一体的に結合されて成る。)の内部に図示
しない高粘性流動体を封入して成り、ケース体oの扁平
円筒状部分の閉塞端面側の壁の中心部に略円筒状に凹ん
だ取付部p(以下、[第1の取付部]と言う。)が形成
され、該第1の取付部pの奥端部は閉塞されており、ま
た、ケース体oの矩形平板状部分qは第2の取付部とさ
れている。
そして、フローティングシャーシcの側板j、jの前
後両端部には円形をした挿通孔r、r、……が形成さ
れ、ダンパe、e、……はそのケース体o、o、……の
扁平円筒状部分が上記挿通孔r、r、……の内側から挿
通された状態で第2の取付部q、q、……が側板j、j
に図示しない固定手段により固定される。
s、s、……は外殻シャーシbのそ側壁、の前後
両端部に設けられた連結ピンであり、その一端部t、
t、……が側壁、に形成された取付孔u、u、……
を内側から挿通されると共に該取付孔u、uから外側へ
突出した部分を拡径するようにカシメることにより側壁
、に固定され、従って、これら連結ピンs、s、…
…は側壁、、……から内側へ向かって突設されてい
る。
そして、このような連結ピンs、s、……がダンパ
e、e、……の第1の取付部p、p、……の穴に接着剤
を介して、かつ、圧入状に挿入され、それにより、ダン
パe、e、……の第1の取付部p、p、……が連結ピン
s、s、……を介して外殻シャーシbの側壁、に支
持される。
しかして、フローティングシャーシcの重量は主とし
て引張スプリングd、dにより支持され、また、フロー
ティングシャーシcの姿勢は4つのダンパe、e、……
により略水平に保持され、更に、外殻シャーシbに加え
られた振動は主としてダンパe、e、……により吸収さ
れることになり、フローティングシャーシcに振動が伝
わるのが緩和される。
(D.考案が解決しようとする課題)[第6図、第7図] このような車載用電子機器には、組立や保守の上で次
のような問題がある。
即ち、ダンパe、e、……の外殻シャーシbに対する
固定は外殻シャーシbに予め固定されている連結ピン
s、s、……をダンパe、e、……の第1の取付部p、
p、……の穴に挿入することにより行なうのであるが、
この挿入の方向はフローティングシャーシcを外殻シャ
ーシb内に挿入する方向と直交する方向となるため、こ
れら作業の方向が2方向になるという煩わしさがある。
しかも、フローティングシャーシcの側板j、jと底
板hや天板iとが結合された状態での左側板jに固定さ
れたダンパe、eの先端面と右側板jに固定されたダン
パe、eの先端面との間の距離は左側の連結ピンs、s
の先端面との右側の連結ピンs、sの先端面との間の距
離より長くなるので、フローティングシャーシcを組み
立てた状態で第1の取付部p、p、……に連結ピンs、
s、……を挿入させることは事実上不可能であり、従っ
て、互いに分離されている状態の側板j、jにダンパ
e、e、……を取り付けた後、先ず、第1の取付部p、
p、……に連結ピンs、s、……を挿入し、その状態か
ら、側板j、jと底板h及び天板iとをネジk、k、…
…により結合するという作業手順を採る他は無く、この
ため組立作業に多くの手間と時間がかかるという問題が
ある。
そして、連結ピンs、s、……を側壁、に固定す
るために、連結ピンs、s、……の一端部t、t、……
をカシメすることになるのであるが、当然この作業にも
コストがかかり、また、カシメ不良が発生し易くて歩溜
が低下するという問題がある。
更に、外殻シャーシbとダンパe、e、……との固定
をしっかりさせるためには、連結ピンs、s、……を第
1の取付部p、p、……に圧入状に挿入するか、さもな
くば、接着剤により接着する必要があり、いずれにして
も、組立の手間を更に多くするばかりか、修理等の保守
を行なう上で重大な障害になるという問題がある。
(E.課題を解決するための手段) そこで、本考案車載用電子機器は、課題を解決するた
めに、内部に高粘性流動体が封入され一端側が開口され
た振動吸収部と、振動吸収部の開口を閉塞するフランジ
部とが弾性材料により一体に形成され、先端側に螺孔と
ガイド部が形成された硬質材料から成る軸部材が振動吸
収部の他端側にインサート成形により一体的に設けられ
た複数の各ダンパと、複数の各ダンパの振動吸収部が挿
通される複数の取付用開口部が形成されるとともに、フ
ランジ部を取り付けるための取付部が設けられた被支持
部材と、被支持部材の取付用開口部から突出したダンパ
の軸部材の螺孔と対向する位置に挿通孔が形成された支
持部材とを備え、被支持部材の取付部によってダンパの
フランジ部を被支持部材に取り付けるとともに、軸部材
のガイド部を支持部材の挿通孔に挿入して軸部材の螺孔
と支持部材の挿通孔とを対向させ、この状態て支持部材
の挿通孔を介して挿通された螺子を軸部材の螺孔に螺合
させることによってダンパを介して被支持部材を支持部
材に取り付けるようにしたものである。
従って、本考案車載用電子機器にあっては、ダンパの
フランジ部を被支持部材に設けられた取付部によって被
支持部材に取り付けると、被支持部材の取付用開口部か
ら突出しているダンパの軸部材の螺孔が支持部材の挿通
孔と対向した状態になるので、この状態で支持部材の挿
通孔を介して挿通された螺子を軸部材の螺孔に螺合させ
ることによって、ダンパを介した状態で支持部材に対し
て被支持部材を容易に取り付けることができる。この
際、軸部材の先端側に設けられたガイド部を支持部材の
挿通孔に挿入していければ、それだれで被支持部材の支
持部材との相対的位置が規制された状態になってダンパ
自身の変形による軸部材の螺孔の移動もなくなるので、
螺合の取付作業には決して困難性を伴うことがない。
(F.実施例)[第1図乃至第5図] 以下に、本考案車載用電子機器の詳細を図示した実施
例に従って説明する。
尚、図示した実施例は、本考案車載用電子機器を車載
用CDプレーヤに適用したものである。
(a.CDプレーヤの概要) 1は車載用CDプレーヤの筐体、2はその外筐である。
外筐2は金属板により形成された外殻シャーシ3と該
外殻シャーシ3にそれを覆うように取着された外筐4と
から成る。
外殻シャーシ3は左右方向に長い底板5及びその左右
両側縁から立ち上げられた側壁6、6が一体に形成され
た主部7と天板8とから成り、天板8の左右両側縁と側
壁6、6の上端縁とがネジ9、9……により結合され、
それにより、前後両面が開口して前後方向から見て矩形
の枠状を為すようにされている。
そして、このような外殻シャーシ3にそれを包み込む
ように合成樹脂製の外殻4が取着されており、外殻4は
その前面の略左半部が開口され、該開口された部分4aが
図示しないディスクカートリッジの装着及び取出を行な
うための開口部になっている。
10は外殻4の前面部に左右方向へ摺動自在なるように
支持された扉体であり、開口部4aはこの扉体10により開
閉される。
11は金属板により形成されたフローティングシャーシ
である。該フローティングシャーシ11は、底板12及びそ
の左右両側縁から立ち上げられた側壁13、13が一体に形
成された主部14と天板15とから成り、天板15の左右両側
縁と側壁13、13の上端縁とがネジ16、16、……により結
合され、それにより、外殻シャーシ3と同様、前後両面
が開口した略枠状を為すように形成されている。
尚、フローティングシャーシ11は外殻シャーシ3より
略ひと回り小さく形成されている。
このようなフローティングシャーシ11をベースとして
所定の構造を有するメカデッキが構成されている。即
ち、底板12の略左半部の上面にはカートリッジ載置板17
が取着され、該カートリッジ載置板17を底板部とする空
間がディスクカートリッジ、即ち、多数のコンパクトデ
ィスクが積層状に収納されるケーシングが着脱自在に装
着されるカートリッジ収納部になっており、また、フロ
ーティングシャーシ11の略右半部は図示しないスピンド
ル機構や光学ピックアップ、ディスクカートリッジとタ
ーンテーブルとの間でコンパクトディスクを移動するデ
ィスク移送機構その他所要の機構等から成る再生部にな
っている。
18はフローティングシャーシ11の前側縁部の略左半部
を縁取るように取着された化粧枠である。
そして、フローティングシャーシ11は2つの引張スプ
リング19、19と4つの流体封入型ダンパ20、20、……を
介して外殻シャーシ3と連結されることにより、外殻シ
ャーシ3の内側に緩衝的に支持される。即ち、外殻シャ
ーシ3の側壁6、6の上端部略中央にはバネ掛片21、21
が互いに内側へ向けて切起状に形成され、また、フロー
ティングシャーシ11の側壁13、13の略中央部、即ち、メ
カデッキが構成されたフローティングシャーシ11の重心
位置と対応したところにバネ掛片22、22が形成されてお
り、引張スプリング19、19の一方のフック19a、19aが外
殻シャーシ3のバネ掛片21、21に係着され、他方のフッ
ク19b、19bがフローティングシャーシ11のバネ掛片22、
22に係着され、それにより、フローティングシャーシ11
が引張スプリング19、19を介して外殻シャーシ3に吊下
状に支持され、これにより、メカデッキが構成されたフ
ローティングシャーシ11の重量が支持され、また、ダン
パ20、20、……の一方の取付部がフローティングシャー
シ11の側壁13、13の左右両端部に各別に固定され他方の
取付部が外殻シャーシ3の側壁6、6の左右両端部に各
別に固定され、それにより、フローティングシャーシ11
の姿勢が略水平に保持されると共に外殻シャーシ3に対
してある程度の範囲内で揺動し得るようにされ、このよ
うにして引張スプリング19、19とダンパ20、20、……に
より、フローティングシャーシ11は外殻シャーシ3に対
して緩衝的に支持される。
(b.ダンパ)[第1図乃至第5図] ダンパ20はケース体と該ケース体内に封入された高粘
性流動体とケース体に固定された軸部材とから成る。
(b−1.ケース体等) 23はダンパ20のケース体であり、該ケース体23は直径
の割には軸方向に短く一端面が開口した略円筒状をした
主部24と、該主部24の開口端側を塞ぐように一体的に形
成された略正方形の平板状をフランジ部25とから成り、
ケース体23の各部はゴム材料で形成され、主部24の周壁
及びフランジ部25は肉厚で比較的硬質にされ、また、主
部24の反フランジ部25側の端面24aは薄肉で、その放射
方向の断面形状が蛇腹状に形成され、かつ、その中心に
主部24内に突出するボス部26が一体に形成されている。
そして、このような主部24とフランジ部25とによる閉塞
空間内にグリスあるいはシリコンオイル等の高粘性流動
体27が封入され、主部24と高粘性流動体27によって振動
吸収部が構成されている。
また、フランジ部25の4つの隅部には取付孔25a、25
a、……がそれぞれ形成され、これら取付孔25a、25a、
……は略半円形をしており、ダンパ20をフローティング
シャーシ11に取着するためのものである。
(b−2.軸部材) 28は上記ケース体23の主部24にケース体23内に突出す
るように形成されたボス部26にこれと同心状に、かつ、
その一端部がケース体23の外方に突出するようにインサ
ート成形により一体的に埋設された金属製の軸部材であ
る。
該軸部材28は上記ボス部26よりも稍長く形成されてお
り、ボス部26から突出した側の端面(先端面)に開口す
る螺孔29が形成されていると共に、ケース体23の主部24
から突出した部分の基部にフランジ30が形成され、ま
た、該フランジ30から先端側の部分31は先端に行くに従
って縮径されたテーパ部に形成され、かつ、該テーパ部
31の長さは上記外殻シャーシ3の側壁6の肉厚と略同じ
か、稍小さく形成されている。
(c.ダンパの取付) しかして、ダンパ20、20、……はそのフランジ部25、
25、……がフローティングシャーシ11の側壁13、13に固
定され、その軸部材28、28、……が外殻シャーシ3の側
壁6、6にネジにより固定される。
尚、4つのダンパ20、20、……のフローティングシャ
ーシ11及び外殻シャーシ3への取り付けは全て同じであ
るため、そのうちの一について以下に説明する。
(c−1.フローティングシャーシへの固定) フローティングシャーシ11の側壁13にはその高さ方向
における略中間の部分の前端部と後端寄りの位置にダン
パ配置孔32、32が形成されている。このダンパ配置孔32
は基本的にはダンパ20の主部24の外径と略同じか稍大き
い径をしており、該ダンパ配置孔32に周りには4つの切
起伏の突片33、33、……がフローティングシャーシ11の
内側へ向けて突出するように形成されている。
そして、ダンパ20の主部24がダンパ配置孔32にフロー
ティングシャーシ11の内側から挿通されると共に上記突
片33、33、……がフランジ部25に形成された取付孔25
a、25a、……に挿通され、突片33、33、……の取付孔25
a、25a、……から突出した部分が上方又は下方へ向けて
折曲される。
これにより、フランジ部25が側壁13の内側面に固定さ
れると共に、主部24は側壁13から外側へ突出するように
位置されて、ダンパ20はフローティングシャーシ11の側
壁13に固定される。
(c−2.外殻シャーシへの取付) (c−2−a.取付) 外殻シャーシ3の側壁6、6の高さ方向における略真
中の前後両端寄りの位置には、円形をした比較的小さな
挿通孔34、34、……が形成されている。
尚、ひの挿通孔34はダンパ20の軸部材28のテーパ部31
の基端の外径より僅かに小さい径、即ち、軸部材28の当
該部分が圧入される寸法にされている。
そこで、ダンパ20を外殻シャーシ3に固定するには、
先ず、ダンパ20が取り付けられたフローティングシャー
シ11を外殻シャーシ3の内側に位置させると共に、この
とき、ダンパ20の軸部材28をケース体23内方にへこませ
て行ない、そして、軸部材28のテーパ部31を上記挿通孔
34にそれぞれ挿入し、次いで、ネジ35を外殻シャーシ3
の外側から軸部材28の螺孔29に螺合して締め付ける。
これにより、軸部材28のフランジ30とネジ35の頭部と
が側壁6のうち挿通孔34の周縁部を挟んで圧接され、軸
部材28が側壁6に固定される。
しかして、ダンパ20は、その一方の取付部であるケー
ス体23のフランジ部25がフローティングシャーシ11の側
壁13に固定され、他方の取付部である軸部材28のテーパ
部31が外殻シャーシ3の側壁6に固定され、これによ
り、ダンパ20が外殻シャーシ3とフローティングシャー
シ11との間に介在される。
(c−2−b.取付の作業性) フローティングシャーシ11への前記カートリッジ収納
部や再生部等所要の機構は組込はダンパ20、20、……の
軸部材28、28、……を外殻シャーシ3に固定する前に行
なっても良いし、その後で行なっても良いが、いずれに
しても、フローティングシャーシ11を外殻シャーシ3の
内側に位置させるのに障害となる突出部は無いのでフロ
ーティングシャーシ11を外殻シャーシ3の内側に位置さ
せる作業を容易に行なうことができる。
また、ネジ35を軸部材28の螺孔29に螺合する作業は至
って簡単である。即ち、軸部材28のテーパ部31の基部の
外径は挿通孔34に対する圧入寸法になっているので、テ
ーパ部31が挿通孔34に挿入された状態では、テーパ部31
の基部が挿通孔34の周縁に当接するので、軸部材28は回
転に対して負荷が加えられた状態となり、ネジ35をこれ
に締め付けて行くと、テーパ部31の基部が相対的に挿通
孔34に圧接されて行くので、軸部材28の回転の負荷は更
に増大されて略回転不能の状態となり、従って、ネジ35
を締め付けてもその回転によって軸部材28及びケース体
23の主部24が回転することは無い。
従って、ネジ35を軸部材28に螺合するに当って、ケー
ス体23が捩れることの無いようにそれを把持したりする
必要も無いので、ネジ35を軸部材28に螺合する作業は至
って簡単に行なうことができる。
(G.考案の効果) 以上に記載したところから明らかなように、本考案車
載用電子機器は、内部に高粘性流動体が封入され一端側
が開口された振動吸収部と、該振動吸収部の上記開口を
閉塞するフランジ部とが弾性材料により一体に形成さ
れ、先端側に螺孔とガイド部が形成された硬質材料から
成る軸部材が上記振動吸収部の他端側にインサート成形
により一体的に設けられた複数のダンパと、上記複数の
各ダンパの振動吸収部が挿通される複数の取付用開口部
が形成されるとともに、上記フランジ部を取り付けるた
めの取付部が設けられた被支持部材と、該被支持部材の
上記取付用開口部から突出した上記ダンパの軸部材の螺
孔と対向する位置に挿通孔が形成された支持部材とを備
え、上記被支持部材の取付部によって上記ダンパのフラ
ンジ部を上記被支持部材に取り付けるとともに、上記軸
部材のガイド部を上記支持部材の挿通孔に挿入して軸部
材の螺孔と支持部材の挿通孔とを対向させ、この状態で
上記支持部材の挿通孔を介して挿通された螺子を上記軸
部材の螺孔に螺合させることによって上記ダンパを介し
て上記被支持部材を上記支持部材に取り付けるようにし
たことを特徴とする。
従って、本考案車載用電子機器にあっては、ダンパの
フランジ部を被支持部材に設けられた取付部によって被
支持部材に取り付けると、被支持部材の取付用開口部か
ら突出しているダンパの軸部材の螺孔が支持部材の挿通
孔と対向した状態になるので、この状態で支持部材の挿
通孔を介して挿通された螺子を軸部材の螺孔に螺合させ
ることによって、ダンパを介した状態で支持部材に対し
て被支持部材を容易に取り付けることができる。この
際、軸部材の先端側に設けられたガイド部を支持部材の
挿通孔に挿入していければ、それだけで被支持部材と支
持部材との相対的位置が規制された状態になってダンパ
自身の変形による軸部材の螺孔の移動もなくなるので、
螺子の取付作業には決して困難性を伴うことがない。
尚、実施例に示した各部の構造や材料等は、本考案を
実施するに際してのほんの一例を示したものであり、そ
れら構造等により本考案の技術的範囲が限定的に解釈さ
れるものでないことは勿論であり、特に、ダンパの一方
の取付部を予め支持部材に固定しておいてから他方の取
付部をネジにより被支持部材に固定するようにしても良
い。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本考案車載用電子機器を車載用CDプ
レーヤに適用した実施の一例を示すものであり、第1図
はCDプレーヤの筐体全体の斜視図、第2図は第1図のII
−II線に沿う要部拡大断面図、第3図は第2図のIII−I
II線に沿う断面図、第4図は要部の分解斜視図、第5図
はダンパと外殻シャーシとがネジにより結合された箇所
を拡大して示す要部の断面図、第6図及び第7図は従来
の車載用電子機器の一例を示すものであり、第6図は要
部の垂直断面図、第7図は要部を拡大して示す分解斜視
図である。 符号の説明 3……支持部材、11……被支持部材、20……ダンパ、24
……振動吸収部、25……フランジ部、27……高粘性流動
体、28……軸部材、29……螺孔、31……ガイド部、32…
…取付用開口部、33……取付部、34……挿通孔、35……
螺子

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に高粘性流動体が封入され一端側が開
    口された振動吸収部と、該振動吸収部の上記開口を閉塞
    するフランジ部とが弾性材料により一体に形成され、 先端側に螺孔とガイド部が形成された硬質材料から成る
    軸部材が上記振動吸収部の他端側にインサート成形によ
    り一体的に設けられた複数のダンパと、 上記複数の各ダンパの振動吸収部が挿通される複数の取
    付用開口部が形成されるとともに、上記フランジ部を取
    り付けるための取付部が設けられた被支持部材と、 該被支持部材の上記取付用開口部から突出した上記ダン
    パの軸部材の螺孔と対向する位置に挿通孔が形成された
    支持部材とを備え、 上記被支持部材の取付部によって上記ダンパのフランジ
    部を上記被支持部材に取り付けるとともに、上記軸部材
    のガイド部を上記支持部材の挿通孔に挿入して軸部材の
    螺孔と支持部材の挿通孔とを対向させ、この状態で上記
    支持部材の挿通孔を介して挿通された螺子を上記軸部材
    の螺孔に螺合させることによって上記ダンパを介して上
    記被支持部材を上記支持部材に取り付けるようにした車
    載用電子機器。
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