JP2520185Y2 - 重量平衡装置を備えた多関節ロボット - Google Patents

重量平衡装置を備えた多関節ロボット

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JP2520185Y2
JP2520185Y2 JP682891U JP682891U JP2520185Y2 JP 2520185 Y2 JP2520185 Y2 JP 2520185Y2 JP 682891 U JP682891 U JP 682891U JP 682891 U JP682891 U JP 682891U JP 2520185 Y2 JP2520185 Y2 JP 2520185Y2
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cylinder
arm
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piston rod
weight balancing
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JP682891U
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修 外山
隆司 川崎
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Toyoda Koki KK
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Toyoda Koki KK
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、重量平衡装置を備え
た多関節ロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】多関節ロボットにおいては、特に第2軸
(第1腕)における旋回用の第2軸モータへの負荷は、
他軸における旋回用のモータに対する負荷より大きい。
そこで第1腕の中立位置からの変位における重力を補償
し、第2軸モータへの負荷を軽減するように重量平衡装
置が設けられている。従来の技術における重量平衡装置
は、単一のコイルばねを用いたもの又は空気圧シリンダ
を用いたものがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】多関節ロボットに対し
ては、動作範囲が広いことと動作速度が速いこととが要
求されている。しかし、上記の従来の技術における単一
のコイルばねを用いた重量平衡装置を設けると、単一の
コイルばねの伸縮ストロークが短いので、第1腕の動作
範囲が大きくできない上、大きな重力補償力を得るため
に複数本のコイルばねを並設することも設置スペースが
制限されて限界がある。又、同じく空気圧シリンダを用
いた重量平衡装置を設けると、圧縮空気の供給が漏洩し
たり、遮断されたりすると、重量平衡装置としての機能
が減少・喪失して、ロボットの動作に障害が生じる。こ
の考案は、そのような欠点がない重量平衡装置を具備し
た多関節ロボットを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この考案の重量平衡装置
を備えた多関節ロボットは、肩部に基部が枢着された第
1腕の先端部と肩部に設けられたブラケットとを連結す
るように重量平衡用ばね装置が設けられ、重量平衡用ば
ね装置は、大径の第1シリンダと小径の第2シリンダが
入れ子状になり、第2シリンダにピストンが挿入され、
第1シリンダ・第2シリンダ間にばね力を与える第1ば
ねと第2シリンダ・ピストン間にばね力を与える第2ば
ねとを具備し、ピストン棒の突出端及びそれとは反対側
の第1シリンダ端部が第1腕の先端部及びブラケットと
の結合部となっている。
【0005】
【作用】上記の重量平衡装置を備えた多関節ロボットに
おいて、第1腕が中立位置から変位して傾くにつれ、第
1腕から先の重量不釣合は増大する。ブラケットにおけ
る重量平衡用ばね装置の結合点は、第1腕の回転中心か
らずれているので、第1腕先端の結合点からの距離が伸
長する。従って、その伸長量に応じてばねが変形してば
ね力が結合点間を短縮するように働く。そのばね力が、
両結合点間の距離の伸長量に応じて増大する。従って、
第1腕の中立位置からの傾きによる重量不釣合が補償さ
れ、第1腕を駆動するモータに加わる重力負荷が減少さ
れる。
【0006】
【実施例】この考案の実施例における重量平衡装置を具
備した多関節ロボットを図面に従って説明する。図3に
おいて、固定支持台10には、肩部11が第1軸線01を中心
として回転可能に支持され、第1サーボモータ20により
回動されるようになっている。肩部11には、第1腕12の
基端部が第1軸線01と直交する第2軸線02を中心として
回転可能に支持されて第2サーボモータ21により回動さ
れるようになっている。
【0007】第1腕12の先端部には第2腕13の基部が第
2軸線02と平行な軸線03を中心として回転可能に支持さ
れている。第2腕13の基部は長手方向に短い延長部が形
成され、その延長部と同長の第1リンク16の一端は第2
軸線02を中心として回転可能に取付けられ、図示しない
サーボモータにより回動されるようになっている。第1
リンク16の他端と第2腕13の延長部端とは第2リンク17
で連結されている。第2腕13の先端にはベンド手首部14
及びスイベル手首部15が順次回転可能に支持されて、夫
々第4サーボモータ23及び第5サーボモータ24により回
動されるようになっている。第1腕12より先の部分は、
図3に示すように固定支持台10を水平面に設置した場
合、第1腕12が鉛直となる中立状態においては、略重量
釣合が保たれている。
【0008】図3に示すように肩部11と第1腕12との間
には、重量平衡用ばね装置30が設けられている。重量平
衡用ばね装置30は、図1及び図2に示すように大径の第
1シリンダ31内に小径の第2シリンダ32が入れ子状に挿
入され、第1シリンダ31の両端は夫々蓋33,34で閉塞さ
れ、一方の蓋33の外側には軸ピン挿入孔35をもつ取付具
36が固着され、他方の蓋34にはピストン棒挿入孔37が開
口している。
【0009】図1に示す第1実施例の重量平衡用ばね装
置30においては、第2シリンダ32は、第1シリンダ31の
蓋33側の端部のみがピストン棒挿入孔38が開口した蓋39
で閉塞され、開口した他端には外方フランジ40が形成さ
れている。第2シリンダ32内に嵌装されたピストン41の
ピストン棒42、ピストン棒挿入孔37,38を挿通して外方
に突出している。ピストン棒42の突出端には、軸ピン挿
入孔43をもつ取付具44が固着されている。そして、蓋33
・外方フランジ40間において第1シリンダ31内周面と第
2シリンダ32の外周面との間には第1圧縮コイルばね45
が嵌装され、蓋39・ピストン41間においてピストン棒42
の外周には第2圧縮コイルばね46が嵌装されている。
【0010】以上の構成の第1実施例の重量平衡用ばね
装置30は、図1(b)に示す状態では、第1圧縮コイル
ばね45及び第2圧縮コイルばね46が定常状態であり、図
1(a)に示すようにピストン棒42を第1シリンダ31か
ら引き出すことによりピストン棒42をシリンダ31内に引
き込む方向の付勢力が作用するようになっている。
【0011】図2に示す第2実施例の重量平衡用ばね装
置30においては、第2シリンダ32は、第1シリンダ31の
蓋33側の端部のみが蓋39で閉塞され、開口した他端には
外方フランジ40が形成されている。第2シリンダ32内に
嵌装されたピストン41のピストン棒42は、第1シリンダ
31のピストン棒挿入孔37を挿通して外方に突出してい
る。ピストン棒42の突出端には、軸ピン挿入孔43をもつ
取付具44が固着されている。そして、蓋33・外方フラン
ジ40間において第1シリンダ31内周面と第2シリンダ32
の外周面との間には第1圧縮コイルばね45が嵌装され、
蓋39・ピストン41間においてピストン棒42の外周には第
2圧縮コイルばね46が嵌装されている。
【0012】以上の構成の第2実施例の重量平衡用ばね
装置30は、図2(a)に示す状態では、第1圧縮コイル
ばね45及び第2圧縮コイルばね46が定常状態であり、図
2(b)に示すようにピストン棒42を第1シリンダ31内
に押し込むことによりピストン棒42をシリンダ31から押
し出す方向の付勢力が作用するようになっている。
【0013】肩部11には、ブラケット18が突設され、ブ
ラケット18は、第1軸線01と平行で第2軸線02を通る直
線上に設けられている。第1シリンダ31の取付具36は、
軸ピン挿入孔35に挿入された第2軸ピン48により第1腕
12の先端部に連結され、ピストン棒42のの取付具44は、
軸ピン挿入孔43に挿入された第1軸ピン47によりブラケ
ット18に連結されている。
【0014】重量平衡用ばね装置30は、固定支持台10を
床に設置する床置きの場合では、第1実施例のものが使
用され、固定支持台10を天井に設置する天吊りの場合で
は、重力の方向がロボットに対し床置きの場合とは反対
方向に作用するから、第2実施例のものが使用される。
【0015】そこで、第1腕12は、鉛直近傍を旋回し、
第1腕12が鉛直である中立位置から変位して傾くにつ
れ、第1腕12から先の重量不釣合は増大する。このと
き、この重量平衡用ばね装置30のピストン棒42は、先端
がブラケット18と連結されているので、第1腕12が中立
位置から傾いた状態では、重量平衡用ばね装置30は第1
腕12に対し傾いた状態になり、第1軸ピン47と第2軸ピ
ン48との距離が伸長する。すると、重量平衡用ばね装置
30においては、ピストン棒42は第1シリンダ31から伸出
される。
【0016】床置きの場合では、図1に示す第1実施例
の重量平衡用ばね装置30は、第1腕12が中立位置から傾
くと、先ず、ピストン41により弱い方の圧縮コイルばね
46が第2シリンダ32の蓋39に向って圧縮され、やがて第
2シリンダ32が第1シリンダ31の蓋34に向って移動し
て、外方フランジ40により強い方の圧縮コイルばね45が
第1シリンダ32の蓋34に向って圧縮される。
【0017】天吊りの場合では、図2に示す第2実施例
の重量平衡用ばね装置30においては、第1腕12が重力に
逆って中立位置から傾くと、先ず、強い方の圧縮ばね45
が外方フランジ40を押圧することにより第2シリンダ32
が第1シリンダ31の蓋34に向って移動して、ピストン棒
42が押出される。更に第1腕12が傾くと、弱い方の圧縮
コイルばね46がピストン41を押圧することにより第1シ
リンダ32が蓋34に向って移動してピストン棒42が更に押
出される。
【0018】その際、働くばね力は、床置きの場合で
は、ピストン棒42を第1シリンダ31内に退縮するように
作用し、天吊りの場合では、ピストン棒42を第1シリン
ダ31から外へ押出すように作用する。ばね力の大きさ
は、第1軸ピン47と第2軸ピン48との距離の伸長量に応
じて増大する。従って、第1腕の中立位置からの傾きに
よる重量不釣合が補償され、第2サーボモータ21に加わ
る重力負荷が減少することになる。
【0019】
【考案の効果】この考案による重力補償用平衡装置を具
備した多関節ロボットは、ばね力を利用した重力補償用
平衡装置であるので、空気圧シリンダを用いた重力補償
用平衡装置のように圧縮空気の供給の漏洩や遮断による
機能の減少・喪失が生じることがなく、ロボットの動作
が確実に維持される。しかも、この考案による多関節ロ
ボットにおける重力補償用平衡装置は、二重シリンダ・
二重ばね構成であるので、小形の割にばねの伸縮ストロ
ークが長く、多関節ロボットの第1腕の動作範囲を広く
取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1実施例における多関節ロボット
の重量平衡用ばね装置の断面図である。
【図2】この考案の第2実施例における多関節ロボット
の重量平衡用ばね装置の断面略図である。
【図3】この考案の実施例における床置き型重量平衡装
置を備えた多関節ロボットの正面図である。
【符号の説明】
10 固定支持台 11 肩部 12 第1腕 13 第2腕 14 ベンド手首部 15 スイベル手首部 16 第1リンク 17 第2リンク 18 ブラケット 20 第1サーボモータ 21 第2サーボモータ 23 第4サーボモータ 24 第5サーボモータ 30 重量平衡用ばね装置 31 第1シリンダ 32 第2シリンダ 33 蓋 34 蓋 35 軸ピン挿入孔 36 取付具 37 ピストン棒挿入孔 38 ピストン棒挿入孔 39 蓋 40 外方フランジ 41 ピストン 42 ピストン棒 43 軸ピン挿入孔 44 取付具 45 第1圧縮コイルばね 46 第2圧縮コイルばね 47 第1軸ピン 48 第2軸ピン 01 第1軸線 02 第2軸線

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多関節ロボットにおける肩部に基部が枢
    着された第1腕の先端部と肩部に設けられたブラケット
    とを連結するように重量平衡用ばね装置が設けられ、重
    量平衡用ばね装置は、大径の第1シリンダと小径の第2
    シリンダが入れ子状になり、第2シリンダにピストンが
    挿入され、第1シリンダ・第2シリンダ間にばね力を与
    える第1ばねと第2シリンダ・ピストン間にばね力を与
    える第2ばねとを具備し、ピストン棒の突出端及びそれ
    とは反対側の第1シリンダ端部が第1腕の先端部及びブ
    ラケットとの結合部となっている多関節ロボット。
JP682891U 1991-01-25 1991-01-25 重量平衡装置を備えた多関節ロボット Expired - Lifetime JP2520185Y2 (ja)

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JPH0498590U JPH0498590U (ja) 1992-08-26
JP2520185Y2 true JP2520185Y2 (ja) 1996-12-11

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JP6725580B2 (ja) 2018-04-24 2020-07-22 ファナック株式会社 ロボット用重力バランサおよびロボット

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JPH0498590U (ja) 1992-08-26

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