JP3780520B2 - 産業用ロボット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、バランサを有する垂直多関節型の産業用ロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のバランサを有する垂直多関節型の産業用ロボットは、図2に示すように構成されている。
図において、1はベースであり、設置場所に固定されている。2は旋回ヘッドであり、ベース1に取り付けられ、図示しない垂直軸回りに、自在に旋回駆動される。3は下部アームであり、旋回ヘッド2に取り付けられ、第1の回動軸4回りに回転駆動され、その先端には、上部アーム5が取り付けられ、第2の回動軸6回りに回転駆動される。7は手首部であり、3軸回りの回転自由度を持ち、上部アーム5の先端に取り付けられている。
10はバランサであり、ばね箱11と連結棒12からなる。連結棒12は、ばね箱11に、摺動自在に取り付けられ、連結棒12をばね箱11から引き出すと、ばね箱11の内部に配設した図示しないばねの力で、連結棒12をばね箱11の中へ引き戻す力が発生するように構成されている。バランサ10は、ばね箱11の連結棒12の反対側の端部を下部アーム3に設けた上部支持点13に、連結棒12の端部を旋回ヘッド2に設けた下部支持点14にそれぞれ図示しないベアリングを介して回動自在に支持されている。下部支持点14は旋回ヘッド2の、第1の回動軸4から離れた所定の位置にあり、下部アーム3が、垂直に立った姿勢を取るとき、第2の回動軸6、上部支持点13、下部支持点14、および第1の回動軸4が、ロボットの側面からみて、垂直な一線に並ぶように配置されている。
3aは下部アーム3を、垂直から90°倒した時、つまり水平にした時の、下部アーム3の姿勢を示す線であり、10aはこの時のバランサ10の姿勢を示す線であり、また、13aはこの時の、上部支持点13の位置を示す点であり、線10aと線13aの交点である。
このように構成されているので、下部アーム3が、垂直に立った姿勢を取るとき、上部支持点13と下部支持点14の間の距離は最小になる。すなわち、この時、バランサ10の長さは最小になる。下部アーム3を傾けると、上部支持点13と下部支持点14の間の距離が広がり、連結棒12は、ばね箱11から引き出され、図示しない前記ばねによって、連結棒12をばね箱11に引き戻す力が生じる。一方下部アーム3には、下部アーム3自身及び上部アーム6、手首部7の重量によって、下部アーム3を倒すモーメントが生じる。前記ばねに生じた力は下部アーム3を引き起こす方向に働くから、バランサ10は下部アーム3に生じる重力による負荷を軽減する働きをする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この従来技術では、次のような問題がある。
上部支持点13まわりの、下部アーム3に対するバランサ10の相対回転角度は、下部支持点14まわりの、バランサ10の回転角と第1の回動軸4回りの下部アーム3の回転角の差であり、第1の回動軸4と下部支持点14の間の距離は、バランサ10の長さに比べて小さいから、仮に、下部アーム3を前後に90°づつ、回動させたとしても、上部支持点13まわりの、下部アーム3に対するバランサ10の回転角度は、線3aと線10aのなす角度として示される角度、すなわち約13°程度に過ぎない。
このため、上部支持点13のベアリングは限られた範囲でしか回転しないので、潤滑油が行き渡らず、潤滑不良をおこし、ベアリングの寿命が短縮するという問題がある。また潤滑不良を避けるために、頻繁に注油が必要であり、保守の手間がかかると言う問題もある。
そこで本発明は、アームとバランサの相対回転角度を吸収する支持構造であって、潤滑を必要としない支持構造を備えた産業用ロボットを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するために、本発明は、バランサを上部支持点で、弾性体を介して下部アームに固定するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例を示す垂直多関節型の産業用ロボットの下部アームとバランサの取り合い部を示す側面図である。従来技術と共通する部分についての説明は省略する。
図において、10はバランサであり、ばね箱11と連結棒12からなる。ばね箱11の端部には板ばね15が固定され、板ばね15の端部は、下部アーム3に設けた上部支持点13に、ボルト16で固定されている。
下部アーム3を第1の回動軸4まわりに回動させる時に生じる、下部アーム3とバランサ10の相対的回転角度は、板ばね15の曲がりで吸収されるので、バランサ10を上部支持点13で回動自在に支持した場合と同様にバランサ10は機能する。板ばね15は潤滑を必要としないので、注油等の必要がない。また板ばね15を曲げる仕事は、下部アーム3に加わる重力によってなされ、板ばね15が復元する時に発生する力は、下部アーム3の引き起しを助勢する方向に働くので、負荷の増大やエネルギーのロスもない。
なお、板ばね15をねじりコイルばねに置き換えてもよい。また、板ばね15は、下部アーム3とバランサ10の相対的回転角度を吸収できる弾性体なら、材質、形状を問わず他の弾性体に置き換えられることは言うまでもない。
【0006】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、バランサをベアリングを介さずに、弾性体を介してアームに弾性支持したので、ベアリングの潤滑不良による寿命の低下がなく、また、ベアリングを使用しないので、バランサを安価に製造することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す産業用ロボットの部分側面図である。
【図2】従来技術の例を示す産業用ロボットの側面図である。
【符号の説明】
1:ベース
2:旋回ヘッド
3:下部アーム
4:第1の回動軸
5:上部アーム
6:第2の回動軸
7:手首部
10:バランサ
11:ばね箱
12:連結棒
13:上部支持点
14:下部支持点
15:板ばね
16:ボルト
3a:下部アームを水平に倒した時の姿勢を示す直線
10a:下部アームを水平に倒した時のバランサの姿勢を示す直線
13a:下部アームを水平に倒した時の上部支持点の位置を示す点
Claims (3)
- 固定部と、前記固定部に回動自在に支持されたアームと、バランサを備え、前記バランサは前記固定部に設けた下部支持点と前記アームに設けた上部支持点とでそれぞれ回動自在に支持され、内部にばねを備え、重力によって前記アームを倒す方向に働くモーメントを打ち消す方向に力を発生させる物である産業用ロボットにおいて、
前記バランサを前記上部支持点に弾性体を介して固定したことを特徴とする産業用ロボット。 - 前記弾性体を板ばねとしたことを特徴とする請求項1に記載の産業用ロボット。
- 前記弾性体をねじりコイルばねとしたことを特徴とする請求項1に記載の産業用ロボット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP17890497A JP3780520B2 (ja) | 1997-06-18 | 1997-06-18 | 産業用ロボット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP17890497A JP3780520B2 (ja) | 1997-06-18 | 1997-06-18 | 産業用ロボット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1110579A JPH1110579A (ja) | 1999-01-19 |
JP3780520B2 true JP3780520B2 (ja) | 2006-05-31 |
Family
ID=16056724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP17890497A Expired - Fee Related JP3780520B2 (ja) | 1997-06-18 | 1997-06-18 | 産業用ロボット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3780520B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1997
- 1997-06-18 JP JP17890497A patent/JP3780520B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH1110579A (ja) | 1999-01-19 |
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