JP2520046B2 - 火災報知設備用機器 - Google Patents

火災報知設備用機器

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JP2520046B2 JP2279075A JP27907590A JP2520046B2 JP 2520046 B2 JP2520046 B2 JP 2520046B2 JP 2279075 A JP2279075 A JP 2279075A JP 27907590 A JP27907590 A JP 27907590A JP 2520046 B2 JP2520046 B2 JP 2520046B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、火災報知設備用機器に係り、さらに詳しく
は、該受信機の筺体や部品の取付構造、放熱構造の改良
に関するものである。
[従来の技術] 例えば、火災受信機、中継器、火災受信機からの信号
により火災発生地区や階を表示する表示機、発信機、非
常ベル、表示灯などを収容した総合盤、防排煙操作盤、
火災受信機と防排煙操作盤を一体化した複合盤、消化設
備の制御盤などのような火災報知設備機器(以後これら
を火災受信機という)においては、信頼性が高いことは
云う迄もないが、最近は電気部品の小形化に伴なう装置
の小形化、軽量化、操作及び保守の容易さなどが特に要
請されている。
従来の火災受信機の一例として実公昭63−43588号公
報に開示された考案がある。この考案は、表示素子、電
鍵、接続端子台、警報音響装置等の部品をプリント基板
に設置し、さらに表示窓、電鍵挿通孔、音響孔、メータ
等を設けた表示操作盤を取付具を介してプリント基板に
取付け、このプリント基板及び電源トランスと電池を筺
体本体に設置し、筺体の扉に表示操作盤が外部から操作
できるように透孔を設けたものである。なお、この種の
受信機としては、実開昭51−45305号、実公昭63−39826
号公報に開示された考案などがある。
[発明が解決しようとする課題] 上記各公報に開示された考案を含めて、従来の火災受
信機には次のような問題があった。
(1)実公昭63−43588号公報に開示された火災警報受
信機は、筺体本体にビス止めされたプリント基板上に、
表示操作盤をさらにビス止めするようにしているので、
多くのビスを必要とするばかりでなく、組立が面倒で工
数が増加する。
また、実開昭51−45305号公報に開示された受信機
は、操作板と扉とを一体に構成し、操作板の裏にプリン
ト基板をビス止めするようにしているので、筺体の背面
から配線される火災感知器からの多数の回線を扉側のプ
リント基板に設けた端子台に結線するか、あるいは筺体
側に端子台を搭載した第2のプリント基板を設けて回線
を結線し、この第2のプリント基板と扉に取付けたプリ
ント基板とを、引出線とコネクタ等により接続すること
になる。このため、何れの場合も扉を開閉するたびに多
数の線を引き廻すことになり、配線処理上好ましくない
ばかりでなく、構成が複雑で製造に多大の工数を要す
る。
一般に、火災受信機の押ボタンスイッチは、操作板表
面のスイッチ押圧部と、一端がこのスイッチ押圧部の背
面に結合して操作板を貫通するスイッチ押棒と、プリン
ト基板に搭載されスイッチ押棒の他端が当接するスイッ
チ本体とからなっているが、プリント基板が筺体にビス
止めされ、操作板が扉と一体に構成されている場合は、
精度を要するスイッチ押棒とスイッチ本体との間隔が扉
の取付精度に依存するため、製作が面倒であり、組立に
多くの工数を必要としていた。
また、火災受信機において、火災感知器などに接続さ
れる回線の端子台は通常プリント基板の端部に搭載され
ているが、回線の接続時にドライバ等の工具で誤ってプ
リント基板上の回路パターンや回路部品などを損傷する
ことがあり、また、プリント基板上の周囲は開放されて
いるため塵埃等の異物が侵入して回路パターンの短絡や
回路素子に不具合を生じることがあった。
(2)従来、熱伝導率の低い合成樹脂製の筺体を使用し
た火災受信機においては、筺体内に発熱部品が存在する
場合は、その発熱により回路部品に悪影響を及ぼし、ま
た、筺体が熱変形を生ずることがある。このため、筺体
の側板や上壁にスリットを設けて放熱穴とし、ここから
放熱している。
しかしながら、側板に放熱穴を設けたものは、一般に
熱源から放熱穴までの距離が長いため、充分な放熱効果
が得られなかった。また上壁に放熱穴を設けたものは、
放熱作用は良好であるが放熱穴から塵埃等が入り易く、
不都合であった。
このような問題を解決するため、前述の実公昭63−39
826号公報に示すように、筺体の裏面に放熱体を設けた
ものがあるが、このようにすると余分な部品を必要と
し、取付の工数も増加するため、コストアップを招来す
る。
(3)また、火災受信機は複数の予備ヒューズを備えて
おり、これら予備ヒューズは通常筺体又は扉に設けたば
ね材からなるホルダに装着していた。しかし、このよう
なホルダでは機器の輸送時や振動等により予備ヒューズ
ががたついたりホルダから脱落することがあり、好まし
くなかった。
また、広いスペースを必要とするため火災受信機の小
形化の障害になっていた。
本発明は上記の課題を解決すべくなされたもので、構
造が簡単で製作、取扱、保守が容易でその上コストを低
減できる火災受信機を得ることを目的としたものであ
る。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る火災受信機は、 (1)プリント基板、操作板等が取付けられた筺体と、
操作窓を有し筺体に開閉可能に装着された扉とからな
り、 筺体の底板にプリント基板と操作板とを共締めする複
数の保持部を突設し、保持部にプリント基板を保持させ
ると共に、プリント基板上に操作板を載置して、これら
プリント基板及び操作板を保持部に共締めして筺体に一
体的に固定した火災報知設備用機器を構成したものであ
る。
(2)操作板の側面にプリント基板に搭載された端子台
の内壁に沿ってプリント基板の搭載面を覆う側壁を設け
た火災報知設備用機器を構成したものである。
(3)筺体の底板の背面において突出した上下の周壁の
少なくとも一部に切欠部からなる通気穴を設けて底板の
背面と壁面との間に通気路を形成すると共に、底板の発
熱部品の上方に通気路に開口する放熱穴を設けた火災報
知設備用機器を構成したものである。
(4)筺体の底板に予備ヒューズを収納する有底穴を設
けると共に、扉の有底穴に対応する位置に扉を閉じたと
きに予備ヒューズの上端部に近接又は当接するヒューズ
押えを設けた火災報知設備用機器を構成したものであ
る。
[作用] (1)筺体の底板に突設した保持部上にプリント基板を
保持させてその上に操作板を載置し、これらプリント基
板及び操作板をねじにより共締めして筺体に固定する。
(2)操作板の端子台側側面に側壁を設けたので、端子
台に信号線等の外線を接続する際、ドライバ等が滑って
も側壁によって保護され、プリント基板と操作板の間に
入って回路部品やプリント基板を損傷するのを防止でき
る。
(3)筐体の背面下壁に設けた開口部から流入した外気
は通気路を通って上壁に設けた開口部から流出し、筐体
内の熱を吸収して放熱する。また、発熱部品によって昇
温した筐体内の空気は、発熱部品の上方に設けた放熱穴
から通気路を通って放熱されるので、筐体内に熱が滞留
することはない。
(4)予備ヒューズを有底穴に挿入して扉を閉めると、
扉に設けたヒューズ押えが予備ヒューズの上端部に近接
又は当接し、予備ヒューズの脱落やがたつきを防止す
る。
[実施例] 第1図は扉を開いた状態を示す本発明実施例の平面
図、第2図は扉を閉じた状態を示す第1図のII−II断面
図、第3図は第1図の分解斜視図である。図において、
(1)は壁掛形の火災受信機で、(2)は断面ほぼ状
の筐体、(4)は操作板窓(41)を有し、蝶番(43),
(43a)により筐体(2)に開閉可能に取付けられた扉
である。(5)は筐体(2)内に装着されたトランス、
(6)は同じく予備電源としてのバッテリ、(7)はコ
ネクタホルダ、(8)は各種の回路素子、部品等が搭載
され、筐体(2)に固定されたプリント基板、(9)は
プリント基板(8)を介して筐体(2)に固定された操
作板(表示部のみを有するもの、操作部のみを有するも
の、表示部と操作部の両者を有するものを含み、以下一
括して操作板という)である。
次に、上記のように構成した各部の構造を詳細に説明
する。第1図〜第4図に示すように、筐体(2)の底板
(21)の上方中央部には、この火災受信機(1)を壁等
に掛けるための楕円形状の壁を有する壁掛穴(22)が設
けられており、また、下部には壁等にねじ止めするため
のねじ穴(23)が設けられている。(24)は底板(21)
の上方の一方の側に形成され、火災感知器(図示せず)
からの信号線を取込む電線取入口、(25)は底板の中央
部のやや下方に設けられ、電源(図示せず)から電源線
を取込むための電源線取入口である。(26)は底板(2
1)上にプリント基板(8)の外縁形状に対応して突設
されたプリント基板(8)の保持部、(26a)は底板(2
1)上に突設された保持部(26)と同じ高さの複数の保
持部である。(27),(27a)はねじ穴を有し底板(2
1)から突設されてプリント基板(8)及び操作板
(9)を固定するためのボスで、下部には保持部(26)
と同じ高さの保持部(27b),(27c)が設けられてい
る。(28),(28a)はねじ穴を有し、ボス(27),(2
7a)と対称位置に突設されて操作板(9)が固定される
ボスである。(29)はプリント基板(8)を位置決めす
るために、保持部(26)に沿って底板(21)から突設さ
れた位置決め板、(30)は弾性を有する脚部と係止爪を
有する頭部とからなり、底板(21)から突設されてプリ
ント基板(8)の周縁を係止する固定爪である。
(31)は底板(21)から突設されたほぼ逆J字状の電
線保持部で、第5図(a)に示すように電線や信号線
(120)を底板(21)と電線保持部(31)との間に嵌入
して所定の位置に保持するものである。なお、この電線
保持部(31)は第5図(b)に示すように逆L字状に形
成してもよく、また、筐体(2)が金属製の場合は、プ
レス加工等により電線保持部(31)を一体的に形成し、
これを例えば絶縁チューブで被覆するようにしてもよ
い。
(32)は筐体(2)の上方の一方の側において、底板
(21)に設けたスリット状の複数の放熱穴、(33),
(33a)は筐体(2)の下壁及び上壁の底板(21)から
下方に突出した部分に形成され、底板(21)の背面に設
けた空間部を連通する切欠部からなる通気穴である。
(44)は放熱穴(32)に近接して扉(4)の側壁に設け
られた放熱穴、(45)は放熱穴(44)とほぼ対角線上に
おいて扉(4)の下壁に設けた通気穴である。なお、発
熱部品(130)は本実施例では第1図に破線で示すよう
にプリント基板(8)の上部右寄りに取付けられてお
り、放熱穴(32)は発熱部品(130)の上方に設けるこ
とが望ましい。
上記のような放熱穴(32)を備えた火災受信機は、通
常上壁を上にして壁面等に取付けられ、底板(21)と壁
面との間に通気路が形成される。このとき、通気路内に
は上下の通気穴(33),(33a)から外気が流入してお
り、また、扉(4)の通気穴(45)からは筐体(1)内
に外気が流入している。いま、機器を作動させて発熱部
品(130)の温度が上昇するとその周囲の空気も加熱さ
れるため、通気穴(45)から流入した外気は上昇流とな
り、主としてプリント基板(8)と操作板(9)の間を
通って放熱穴(32)から通気穴(33a)及び放熱穴(4
4)を通り、大気中に排出される。
一方、筐体(1)内の高温の空気が発熱部品(130)
の上方に設けた放熱穴(32)から排出されて通気路の上
部が昇温するため、通気穴(33)から流入した外気は通
気路内を上昇し、この空気流により、底板(21)を介し
て筐体(2)内を冷却すると共に、筐体(2)内の高温
の空気はこの空気流に吸引され、停滞することなく排出
される。このため、回路素子や電気部品が熱によって劣
化、変質などを生ずることはない。特に、この実施例の
ように放熱穴(32)を底板(21)の上端部に設けると、
筐体(2)内には熱が滞留することがなくなる。
(51)はトランス(5)の収納部で、第6図に示すよ
うに、筐体(2)の側壁の上縁部から内側に底板(21)
とほぼ平行に延出されたトランス押え(52),(52a)
と、このトランス押え(52),(52a)の下方両側にお
いて筐体(2)の側壁と直交し、かつ底板(21)と平行
に形成された左右一対のトランス支持部(53),(53
a)と、同じくトランス押え(52),(52a)の下方にお
いて内側に突設されたトランス支持片(54)と、トラン
ス支持部(53),(53a)間に形成された凹部(55)と
からなっている。そして、トランス押え(52),(52
a)の下面からトランス支持部(53),(53a)及びトラ
ンス支持片(54)の上面までの高さh1は、トランス
(5)の鉄心(5b)の厚さhとほぼ整合するように構成
されており、また、トランス支持部(53),(53a)の
側壁間の幅w1は、トランス(5)の幅wとほぼ整合する
ように構成されている。(56),(56a)はトランス支
持部(53),(53a)のトランス(5)のねじ挿通穴(5
c)と整合する位置に設けられたねじ穴である。
上記のように構成したトランスの収納部(51)にトラ
ンス(5)を収納するには、先ず、トランス(5)の鉄
心(5b)をトランス支持部(53),(53a)上に載置
し、奥へ押込む。これにより、トランス(5)の鉄心
(5b)は第7図に示すようにトランス押え(52),(52
a)とトランス支持片(54)との間に嵌入されると共に
トランス支持部(53),(53a)に支持され、鉄心(5
b)の下面に突出するコイル(5a)は凹部(55)内に収
容される。この状態で、鉄心(5b)に設けた貫通穴(5
c)にねじ(57)を挿入してねじ穴(56),(56a)に螺
入すれば、トランス(5)はトランス収納部(51)内に
固定される。
なお、実施例ではトランス押え(52),(52a)を2
個設けた場合を示したが1個でもよく、またトランス支
持片(54)は省略してもよい。また、トランス(5)を
トランス支持部(53),(53a)にねじ止めする場合を
示したが、筐体(2)の底板(21)にねじ止めしてもよ
く、ねじは1本でもよい。さらに、底板(21)に開口部
(55a)を設ければ、トランス(5)の放熱に有効であ
る。
(61)はトランス収納部(51)に隣接して設けられた
バッテリ収納部で、第8図に示すように、筐体(2)の
下壁上縁部から内側に延出されたL字状のバッテリ押え
(62),(62a)と、基部が底板(21)に連結され自由
端に係止爪(65)が設けられた連結片(64)からなり、
基部を除いてその外周がスリット(66)により切除され
た係止片(63)とからなっている。なお、第8図,第9
図に示すように、底板(21)からバッテリ押え(62),
(62a)の下面までの高さh3はバッテリ(6)の高さh2
に、また、バッテリ押え(62),(62a)の内壁から係
止爪(65)までの幅w3はバッテリ(6)の幅w2に、それ
ぞれほぼ整合する大きさに構成されている。
上記のようなバッテリ収納部(61)にバッテリ(6)
を収納するには、バッテリ(6)の長さ方向の一方の側
を底板(21)とバッテリ押え(62),(62a)との間に
嵌入し、他方の側を圧下すれば、バッテリ(6)は第9
図に示すようにバッテリ押え(62),(62a)と係止片
(63)の係止爪(65)との間に確実に収納される。
コネクタホルダ(7)の実施例を第10図に示す。(7
1)は底板(21)から突設された平面ほぼ凸字状の中空
のコネクタ受けで、胴部の上面には凹部(72),(73)
が設けられており、頭部の周縁はスリット(74)により
底板(21)から切離されている。(75),(75a)は基
部が底板(21)に連結され、コネクタ受け(71)の頭部
の両側においてスリット(74)内から対向して突出され
た支持片で、自由端の対向面には係止爪(76),(76
a)が設けられている。
(101)は弾性材からなる箱状のコネクタで、上下面
にはほぼ弓状の係止部(102),(102a)と、この係止
部(102),(102a)と僅かな間隙を隔てて係止爪が形
成された係止片(103),(103a)とを有し、両側壁に
は凹部(104),(104a)が形成されている。(105),
(105a)はコネクタピンである。(106)はプラグで、
両側壁にはコネクタ(101)の凹部(104),(104a)に
係合する係止爪(107),(107a)が設けられている。
上記のように構成したコネクタホルダ(7)にコネク
タ(101)を装着するには、コネクタ(101)を支持片
(75),(75a)の上に当接して圧下する。これによ
り、第11図に示すように、コネクタ(101)の下面がコ
ネクタ受け(71)に当接すると共に、係止部(102a)と
係止片(103a)が凹部(72),(73)に嵌入される。こ
のとき、コネクタ(101)の頭部は支持片(75),(75
a)に挾持されてその上面が係止爪(76),(76a)によ
って係止され、所定の位置に確実に保持される。
上記の説明では下面に係止部(102a)と係止片(103
a)が突設されたコネクタ(101)をコネクタホルダ
(7)に装着した場合を示したが、コネクタ(101)の
構造はこれに限定するものではなく、例えば下面に凹部
が形成されたコネクタ(101)を使用する場合は、コネ
クタ受け(71)にこの凹部が嵌合する凸部を設けるな
ど、適宜変更することができる。
(110)は筐体(2)の底板(21)の保持部(26)と
側壁との間に設けられた予備ヒューズを収納するための
複数個の有底穴である。即ち、第12図に示すように、こ
の有底穴(110)に予備ヒューズ(85a)を挿入立設して
扉(4)を閉じると、扉(4)の有底穴(110)に対応
した位置に設けたリブ状のヒューズ押え(42)が予備ヒ
ューズ(85a)の上端面に当接又は近接し、予備ヒュー
ズ(85a)をその位置に保持するので、火災受信機に衝
撃や振動が加えられても予備ヒューズ(85a)ががたつ
いたり脱落したりするおそれはない。
(115),(116)は筐体(2)及び扉(4)に設けら
れ、扉(4)を閉じたときにロックするロック機構であ
る。
プリント基板(8)は第1図〜第3図に示すように、
その周縁が筐体(2)の底板(21)に設けた保持部(2
6)上に載置しうる形状のもので、上部には壁掛穴(2
2)に嵌合する切除部(81)が設けられており、また、
一方の側に偏してボス(27),(27a)に嵌合する嵌合
穴(82),(82a)が貫設されている。(83)は電線取
入口(24)から取込まれた信号線が接続される端子台で
ある。
操作板(9)は第1図〜第3図及び第13図に示すよう
に、前面パネル(91)の一方の側縁及び上縁から垂下し
た側壁(92)及び上壁(93)と、他方の側縁から傾斜し
て延出された側壁(94)とからなり、側壁(92)と上壁
(93)にはスリット状の放熱穴(95),(95a)が設け
られている。傾斜して延出された側壁(94)は第1図に
示すように、端子台(83)に沿って設けられてプリント
基板(8)の搭載面を覆うようになっている。(96)は
前面パネル(91)に設けた複数の表示窓、(96a)は表
示灯の表示部、(97)はアラームの放音孔、(100)は
押ボタンスイッチである。(98),(98a)は側壁(9
2)の筐体(2)の底板(21)に設けたボス(28),(2
8a)と整合する位置に設けたねじ挿通穴、(99),(99
a)は側壁(94)の同じくボス(27),(27a)と整合す
る位置に設けたねじ挿通穴である。なお、図示してない
が、操作板(9)の筐体(2)の底板(21)に設けた保
持部(26a)と対向する位置には、それぞれ柱状のプリ
ント基板押え(100a)が突設されている(第2図参
照)。また、操作板(9)の各側壁(92),(93),
(94)の端縁には複数の凸部(図示せず)が設けられ、
操作板(9)をプリント基板(8)に載置した際、各側
壁(92),(93),(94)がプリント基板(8)に直接
接触しないようになっている。
次に、上記のように構成したプリント基板(8)と操
作板(9)の筐体(2)への取付手順について説明す
る。先ず、回路素子、ヒューズホルダ(85)、端子台
(83)等が実装されたプリント基板(8)の切除部(8
1)及び嵌合穴(82),(82a)を、筐体(2)の底板
(21)に設けた壁掛穴(22)及びボス(27),(27a)
に嵌入して保持部(26),(26a),(27b),(27c)
上に載置し、その縁部を固定爪(30)に係止させる。な
お、このとき、プリント基板(8)は保持部(26)に沿
って設けられた位置決め板(29)によって位置決めされ
るが、プリント基板(8)は壁掛穴(22)及びボス(2
7),(27a)によって正確に位置決めされるので、位置
決め板(29)はその一部又は全部を省略してもよく、ま
た固定爪(30)もその一部又は全部を省略してもよい。
ついで、第2図に示すように、プリント基板(8)の
上に操作板(9)を載置してねじ挿通穴(98),(98
a)及び(99),(99a)をそれぞれボス(28),(28
a)及び(27),(27a)のねじ穴と整合させ、ねじ(12
1)をねじ挿通穴(99),(99a),(98),(98a)に
挿通し、ボス(27),(27a),(28),(28a)のねじ
穴にそれぞれ螺入して共締めし、これらを一体に結合す
る。
このとき、筐体(2)の底板(21)とプリント基板
(8)との間は保持部(26),(26a),(27b),(27
c)により所定の間隙に保持され、プリント基板(8)
に実装された表示灯は操作板(9)の表示部(96a)に
露出し、また、プリント基板(8)に設けた押ボタンス
イッチは、操作板(9)に設けた押し棒に連結される。
以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこ
れに限定するものではなく、適宜変更することができ
る。また、各部の構成もすべて包含するものではなく、
その一部を適宜省略することができる。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、次
のような効果を得ることができる。
(1)プリント基板と操作板とを共締めにより一体に筐
体に固定するようにしたので、組立が容易で、組立工
数、部品点数を節減でき、このためコストを低減するこ
とができる。
また、これにより、プリント基板に取付けたスイッチ
本体と操作板に取付けた押し棒との位置合せが容易にな
り、精度を向上させることができる。
(2)操作板の端子台側の側面に側壁を設けたので、信
号線を端子台に接続する際、ドライバ等の工具が滑って
も傾斜壁によって阻止され、プリント基板と操作板との
間に入って回路部品やプリント基板を損傷するおそれが
ない。
(3)筐体の底板の背面に通気路を設けると共に、発熱
部品の上方に放熱穴を設けたので、筺体内に熱が滞留す
ることがなく、効率よく放熱を行なうことができ、この
ため、回路部品が熱によって劣化、変質などを生ずるこ
とがなく、信頼性の高い機器を得ることができる。ま
た、放熱穴を底板に設けたので、筐体内への塵埃等の侵
入を防止することができる。
(4)予備ヒューズを筐体に設けた有底穴に収容してそ
の上端部を扉に設けたヒューズ押えで保持するようにし
たので、予備ヒューズががたついたり振動等によって落
下したりすることがなく、また予備ヒューズの占有面積
を大幅に節減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は扉を開いた状態を示す本発明実施例の平面図、
第2図は扉を閉じた状態を示す第1図のII−II断面図、
第3図は第1図の分解斜視図、第4図は筐体の一部を示
す斜視図、第5図(a),(b)は電線保持部の実施例
の断面図、第6図はトランス及びトランス収納部の実施
例の斜視図、第7図はトランス収納部にトランスを収納
した状態を示す断面図、第8図はバッテリ及びバッテリ
収納部の実施例の斜視図、第9図はバッテリ収納部にバ
ッテリを収納した状態を示す断面図、第10図はコネクタ
及びコネクタホルダの実施例の斜視図、第11図はコネク
タホルダにコネクタを装着した状態を示す斜視図、第12
図は予備ヒューズの保持状態の一例を示す断面図、第13
図は操作板の実施例の斜視図である。 (1):火災受信器、(2):筐体、(4):扉、
(5):トランス、(6):バッテリ、(7):コネク
タホルダ、(8):プリント基板、(9):操作板、
(21):底板、(24):電線取入口、(26),(26
a),(27b),(27c):保持部、(27),(27a),
(28),(28a):ボス、(31),(31a):電線保持
部、(32),(44):放熱穴、(33),(33a),(4
5):通気穴、(42):ヒューズ押え、(51):トラン
ス収納部、(52),(52a):トランス押え、(53),
(53a):トランス支持部、(61):バッテリ収納部、
(62),(62a):バッテリ押え、(63):係止片、(7
1):コネクタ受け、(72),(73):凹部、(75),
(75a):支持片、(76),(76a):係止爪、(82),
(82a):嵌合穴、(83):端子台、(91):前面パネ
ル、(94):側壁、(98),(98a),(99),(99
a):ねじ挿通穴、(101):コネクタ、(110):有底
穴。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−51791(JP,U) 実開 平1−143191(JP,U) 実開 昭61−27380(JP,U) 実開 昭56−29997(JP,U) 実開 平4−23122(JP,U) 実開 平4−23181(JP,U) 実開 平4−23079(JP,U) 実開 平4−23188(JP,U) 実開 平4−23047(JP,U) 実公 昭63−39826(JP,Y2) 実公 昭54−27570(JP,Y2)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プリント基板、操作板等が取付けられた筺
    体と、操作窓を有し前記筺体に開閉可能に装着された扉
    とからなり、 前記筺体の底板にプリント基板と操作板とを共締めする
    複数の保持部を突設し、該保持部に前記プリント基板を
    保持させると共に、該プリント基板上に前記操作板を載
    置して、これらプリント基板及び操作板を保持部に共締
    めして前記筺体に一体的に固定したことを特徴とする火
    災報知設備用機器。
  2. 【請求項2】前記操作板の側面に前記プリント基板に搭
    載された端子台の内壁に沿ってプリント基板の搭載面を
    覆う側壁を設けたことを特徴とする請求項(1)記載の
    火災報知設備用機器。
  3. 【請求項3】筺体の底板の背面において突出した上下の
    周壁の少なくとも一部に切欠部からなる通気穴を設けて
    前記底板の背面と壁面との間に通気路を形成すると共
    に、前記底板の発熱部品の上方に前記通気路に開口する
    放熱穴を設けたことを特徴とする請求項(1)又は
    (2)記載の火災報知設備用機器。
  4. 【請求項4】筺体の底板に予備ヒューズを収納する有底
    穴を設けると共に、扉の前記有底穴に対応する位置に扉
    を閉じたときに前記予備ヒューズの上端部に近接又は当
    接するヒューズ押えを設けたことを特徴とする請求項
    (1),(2)又は(3)記載の火災報知設備用機器。
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