JP2519858B2 - アクセスブ―ス付き環境試験装置 - Google Patents
アクセスブ―ス付き環境試験装置Info
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- JP2519858B2 JP2519858B2 JP4111933A JP11193392A JP2519858B2 JP 2519858 B2 JP2519858 B2 JP 2519858B2 JP 4111933 A JP4111933 A JP 4111933A JP 11193392 A JP11193392 A JP 11193392A JP 2519858 B2 JP2519858 B2 JP 2519858B2
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- Testing Resistance To Weather, Investigating Materials By Mechanical Methods (AREA)
- Devices For Use In Laboratory Experiments (AREA)
Description
部品等を所定の温度或いは温湿度に曝し、耐熱性、耐寒
性、耐湿性等、耐環境性の試験を行うことができる環境
試験装置に関する。
部を付設した試験室を有し、ここで得た所定温度又は所
定温湿度の空気を試験室に循環させ、該試験室に設置し
た試験対象物品をその温度又は温湿度に曝すようにして
いる。この環境試験装置は、小型のものから、作業者が
出入りできる大型のものまで各種ある。
は装置扉を開閉し、外部から手を差し入れて行ってお
り、また、一旦、試験域に設置した物品の観測、操作や
点検が必要になったときは、装置扉を開いたり、装置に
設けた開閉可能の窓から手を差し入れる等して行ってい
る。また、かかる窓が前記扉に代わる物品の出し入れ部
を兼ねることもある。
対象物品を試験室内へ持ち込み、設置したり、試験を終
了した物品を持ち出したりしている。一旦、試験室に設
置した物品の観測、操作や点検が要求されるときも、一
般には、作業者が試験室へ出入りして、これを行う。中
には、装置壁に操作孔を設けておき、ここから手を差し
入れることで、かかる操作等を行えるようにしたものも
ある。また、実開平1−117548号公報に開示され
ているように、所定の空間を隔てて開口部が互いに対向
するように配置した二つの試験槽を設け、前記空間と一
方の試験槽とを往復動する被試験物搬送手段と、前記空
間と他方の試験槽とを往復動する被試験物搬送手段とを
設け、いずれか一方の搬送手段で被試験物を支持して対
応する試験槽内で試験を行っている間に、他方の搬送手
段を用いてそれに対応する試験槽に対し被試験物を出し
入れできるようにした試験装置もある。
型の装置では、試験室内へ作業者が出入することなく、
試験室への物品の設置、物品の観測、操作や点検、物品
の取出しを行えるものの、一度に収容できる物品の量が
限定され、能率良く試験を実施することができない。
物品を収容して能率良く試験を実施できるが、物品の出
し入れ、物品の観測、操作や点検、物品の取出しにあた
っては、いちいち作業者が試験室に出入りしなくてはな
らない。前述の操作孔を設けたものでも、ここから挿入
した手腕は限られたスペースにしか届かないから、結
局、作業者自身が試験室に出入りしなくてはならない。
高湿に、或いは低温雰囲気とされているから、作業者の
肉体的負担が大きく、安全上、労務管理上、問題が多
い。また、前記実開平1−117548号公報記載の装
置の場合、試験槽は二つ設けられているだけで、これら
を交互に使用するだけであるから、いわば前記小型の装
置を二つ組み合わせただけのようなものであり、この装
置についても一度に収容できる物品の量は限られ、ま
た、被試験物搬送手段が試験槽内の所定のエリアに停止
しない限り試験を開始できず、これらのことから能率よ
く試験を実施できない。さらに、被試験物を外部とやり
とりしたり、観察できる部位、すなわち両試験槽の間の
空間は、まったくの試験槽外空間であり、被試験物を試
験雰囲気においたまま観測したり、点検したりすること
はできない。従って試験の信頼性及び能率の点で問題が
ある。 さらに前記いずれの装置においても試験室内に試
験対象物品を出し入れするそのとき、その出し入れのた
めの開口部が開放されるため、試験室内の環境が乱れ、
試験の信頼性が低下するという問題がある。 そこで本発
明は、多量の試験対象物品について能率よく試験を実施
でき、しかも該物品の試験室内への設置、設置した物品
の観測、操作、点検等、或いは物品の外部への取出しを
試験室内へ作業者が出入りすることなく一か所から容
易、安全に、能率よく、且つ、試験室内環境をできるだ
け乱さない状態で行うことができる環境試験装置を提供
することを目的とする。
い、空調部を備えるとともに物品出入開口を備えた一体
の環境試験室と、1又は2以上の物品支持部を有し、各
物品支持部を前記物品出入開口に臨ませ得るように可動
に前記環境試験室内に配置されたラックと、前記ラック
を駆動する手段と、前記物品出入開口を覆うように前記
環境試験室に付設したアクセスブースとを備え、前記ア
クセスブースには物品を仮置きするための載置台と、物
品出入用の開口部と、該開口部に前記試験室内気体を用
いてエアカーテンを形成するためのダクトと、該開口部
を開閉する物品出入扉を設けたことを特徴とするアクセ
スブース付き環境試験装置を提供するものである。
窓を設けてもよい。
室内への試験対象物品の配置は、アクセスブースの物品
出入扉を開け、ここから物品をブース内へ外部から差し
入れる一方、試験室内におけるラックを適宜駆動してそ
の物品支持部のうち目的とするものを試験室の物品出入
開口に臨ませ、この状態でブースへ差し入れた物品をさ
らに奥へ差し入れて、該支持部へ設置できる。
該物品を適当な試験位置に配置すればよい。一体の試験
室は大容積に形成して一度に多量の物品を収容でき、且
つ、各物品を前記ラック移動により適当な試験位置に配
置できるので、それだけ能率よく試験を実施できる。ラ
ックから物品を装置外へ取り出すときは、前述とは逆の
操作を行えばよい。また、ラック上の物品を観測すると
きは、ラック上の目的とする物品をアクセスブースの扉
側から見える位置へ移動させ、観測窓を設けてあるとき
は、その窓を通して、或いは該扉を開けて観測すればよ
い。
は、アクセスブースの扉を開け、ラック上の目的とする
物品を扱い易い位置へ移動させればよい。試験対象物品
の試験室内への設置、設置した物品の観測、操作、点検
等、或いは物品の外部への取出しは、アクセスブース或
いはそれにおける前記の物品仮置き用載置台を利用し
て、また、前記ラックの適宜の移動によって該ラック上
の任意の物品支持部をアクセスブースに臨ませることに
よって、一か所で、容易に、安全に、作業待ち少なく、
また他の物品の試験を中断したりする必要なく、能率よ
く実施できる。また、これら作業はアクセスブースの物
品出入用開口部に前記ダクトでエアカーテンを形成する
ことで試験室内雰囲気をできるだけ乱さない状 態で実施
でき、それだけ試験の信頼性を高めることができる。こ
のような利点は、前記の実開平1−117548号公報
記載の装置を含め従来装置では得られないことである。
する。図1は一実施例である環境試験装置の概略断面を
示している。図2は該装置の正面図である。この装置
は、環境試験室1を備えており、その内部奥には空調部
2が、前面側には試験対象物品Wの出入開口11が設け
られている。また、試験室1は開口11を覆い、これに
連設されたアクセスブース3を有する。アクセスブース
3にはアクセス窓4を設けてある。さらに、試験室1内
には該室の開口11に臨むラック5を配置してあり、ア
クセス窓4に連続する装置内壁面12、13に沿って空
気吹出しダクト6、空気吸込みダクト7を形成してあ
る。
周囲壁が断熱材を含む構成とされている。空調部2に
は、下から上へ順次加湿器21、除湿冷却器22、加熱
ヒータ23及び空気攪拌兼循環用ファン24が配置して
あり、ファン24の図示しない駆動モータは室1の外面
に固定されている。
口25を、下端部に空気吸込み口26を有し、空気吹出
し口25には空間27が臨み、その空間下端に整流作用
のある多孔板28を設けてある。この多孔板28は物品
Wの設置域Sの上端に位置する。多孔板28上の前記空
間27の前端部271、すなわち空調部2の空気吹出し
口25から遠い方の端部は前述の装置内壁面12に沿う
空気吹出しダクト6に連通している。ダクト6及び空気
吸込みダクト7は後で詳述する。
入開口(本例では四角形開口)11の上縁部から水平に
突出する上壁31、開口11の下縁部から上壁31より
長く水平に突出する下壁32、上下壁31、32間にわ
たって延びる前壁33、両側を閉じる側壁34からなっ
ている。前壁33は上から下へ向かってブース前方へ向
け突出するように傾斜しており、この前壁33にアクセ
ス窓4が左右に合計二つ形成してある。
が、四角形である窓開口41と、これを開閉する扉42
を含んでいる。扉42はガラス等からなる透視可能の板
体40aを嵌め込んだ観測窓40を含み、ブース前壁3
3の前面に設けたガイド44に沿って昇降し、それに伴
って窓4を開閉できる。
したブレーキ付き電動モータ43により正逆運転可能の
チェーン・スプロケット装置45(上下のスプロケット
45a、45bとこれに巻き掛けた無端チェーン45
c)のチェーン45cに連結されており、モータ43に
よるこのチェーン45cの正転又は逆転運転により昇降
する。
数の物品支持部51を上下方向に順次備え、各支持部に
支持される物品Wを空調部2から吐出される所定温度、
湿度の空気に十分曝すことができるように、十分な隙間
を各所に有する。このラックは、かかる通気用の隙間を
得るように、棒材、線材、孔あけ加工した板体、これら
の組み合わせ等にて容易に形成できる。
イド52により両端部が案内されて昇降でき、該昇降に
て任意の支持部51が試験室開口11の所定位置に臨む
ことができる。ラック5の昇降は駆動装置50にて行わ
れる。ラック駆動装置50は、試験室1の天井壁14上
面に搭載したブレーキ付き電動モータ501、天井壁1
4を貫通して試験室1内のラック5の両外側を通り試験
室1の底部まで延びる一対のチェーン・スプロケット装
置502、モータ501と装置502をつなぐ伝動装置
503を含む。各チェーン・スプロケット装置502は
天井壁14の上にあるスプロケット502a、室内底部
のスプロケット502b及びこれらに巻き掛けた無端チ
ェーン502cからなり、チェーン502cの一部がラ
ック5に連結されている。
ことでチェーン502cを正転又は逆転し、これによっ
てラック5を昇降させ、任意の物品支持部51を開口1
1の所定位置に配置できる。前述の空気吹出しダクト6
は試験室1本体の前側壁内面からブース3の上壁31内
面、さらに前壁33の内面に沿いアクセス窓4の開口4
1の上内縁まで延びる装置内壁面12と、これに対し間
隔をおいて設置した板体61とから形成されている。ダ
クト6の空気吹出し口62は、窓開口41の上内縁に沿
って横方向に延び、且つ、該吹出し口62から吹き出す
空気が窓開口41に沿ってその全面を覆うエアカーテン
を形成するようにノズル断面形に絞ってある。
3のアクセス窓4の下縁から下へ延びるブース前壁33
の内面及びブース下壁32の上面を含む装置内壁面13
と、これに対し間隔をおいて設置した水平板体73とか
らなっており、空気吹出しダクト6の空気吹出し口62
に対向する部分は通気孔を多数有する空気吸込み口74
とされ、ダクト7の内壁端部75は、空調部2の空気吹
き込み口26の吸込み力が及ぶように、該吸込み口26
に近い位置にある。
を仮置きできる載置台も兼ねており、アクセスブース3
を介してのラック5に対する物品Wの出し入れや、ラッ
ク上の物品の観測、操作、点検等は、ラック5上の目的
とする物品支持部51をこの板体73の高さに揃えて行
われる。なお、前記板体はさらにこれを試験室1本体の
前壁内面76に沿って延ばす等により、ダクト7の内側
端部75を、より空調部吸込み口26に近づけたり、そ
れに接続したりしてもよい。
室1内を所定の温湿度雰囲気とするように空調部2が運
転される。その運転に伴って空調部2から吹き出される
調整空気の多くは試験室1内の物品設置域Sに導かれ、
再び空調部へ戻るように循環する。それによってラック
5に支持された電子機器、その部品等の物品Wをその温
湿度に曝し、所定の耐環境試験を実施できる。
は、アクセス窓4に連続的に形成されている空気吹出し
ダクト6にも導かれ、その空気吹出し口62からアクセ
ス窓開口41の全面を覆うようにカーテン状に吹出し、
この吹き出されたエアカーテンは、同じくアクセス窓4
に対し連続的形成されている空気吸込みダクト7の空気
吹込み口74へ向かい、該吸込みダクト7に対し前記空
調部の空気吸込み力の一部が作用していることで該吸込
みダクト7へ吹き込まれ、そこから空調部2へ戻ってい
く。
器、その部品等)Wの配置は、アクセスブース3のアク
セス窓4の物品出入扉42を開け、ここから物品Wをブ
ース3内の底部水平板73上に外部から差し入れる一
方、試験室1内におけるラック5をその駆動装置50に
て適宜昇降させ、物品支持部51のうち目的とするもの
を試験室1本体の開口11に臨ませ、且つ、その高さを
前記水平板73に揃える。この状態でブースへ差し入れ
た物品Wをさらに奥へ差し入れて、該支持部51へ設置
する。その後は、必要に応じラック5を昇降させ、該物
品Wを適当な試験位置に配置すればよい。
きは、前述とは逆の操作を行えばよい。また、ラック上
の物品Wを観測するときは、ラック5上の目的とする物
品Wをアクセス窓扉42の観測窓40から見える位置へ
移動させ、該窓40を通して、或いは扉42を開けて観
測すればよい。
は、アクセス窓4の扉42を開け、ラック5上の目的と
する物品Wを水平板73に臨ませ、物品Wをラック5上
に置いたまま、或いは必要に応じ、該水平板73上へ引
き出す等すればよい。以上説明した環境試験装置による
と、物品Wをラック5に一度に多数搭載して能率良く試
験を実施でき、また、物品の出し入れ、観測、操作、点
検等にあたり、これを容易に行えるとともに、作業者は
苛酷な条件の試験室1内へ立ち入る必要がないので、肉
体的負担がそれだけ少なく、安全であるという利点があ
る。
物品Wの操作、点検等のためにアクセス窓4の扉42を
開けても窓開口41は空調部2から吹き出した、試験域
Sにおけると実質上同温湿度条件の空気にてエアカーテ
ンが形成され、これによって外気の侵入が抑制されてい
るので、試験室1内の温湿度の乱れがそれだけ抑制さ
れ、精度の高い、信頼性の高い試験を実施できる。
らの吹出し空気を利用して簡単に形成できるようにして
あるから、装置全体を格別大型化、複雑化したり、高価
にするということがない。
量の試験対象物品について能率よく試験を実施でき、し
かも該物品の試験室内への設置、設置した物品の観測、
操作、点検等、或いは物品の外部への取出しを試験室内
へ作業者が出入りすることなく一か所から容易、安全
に、能率よく、且つ、試験室内環境をできるだけ乱さな
い状態で行うことができる環境試験装置を提供すること
ができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 空調部を備えるとともに物品出入開口を
備えた一体の環境試験室と、1又は2以上の物品支持部
を有し、各物品支持部を前記物品出入開口に臨ませ得る
ように可動に前記環境試験室内に配置されたラックと、
前記ラックを駆動する手段と、前記物品出入開口を覆う
ように前記環境試験室に付設したアクセスブースとを備
え、前記アクセスブースには物品を仮置きするための載
置台と、物品出入用の開口部と、該開口部に前記試験室
内気体を用いてエアカーテンを形成するためのダクト
と、該開口部を開閉する物品出入扉を設けたことを特徴
とするアクセスブース付き環境試験装置。 - 【請求項2】 前記アクセスブースの物品出入扉に観測
窓を設けた請求項1記載のアクセスブース付き環境試験
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4111933A JP2519858B2 (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | アクセスブ―ス付き環境試験装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4111933A JP2519858B2 (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | アクセスブ―ス付き環境試験装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05306991A JPH05306991A (ja) | 1993-11-19 |
JP2519858B2 true JP2519858B2 (ja) | 1996-07-31 |
Family
ID=14573777
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4111933A Expired - Lifetime JP2519858B2 (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | アクセスブ―ス付き環境試験装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2519858B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5637812A (en) * | 1994-11-14 | 1997-06-10 | Screening Systems, Inc. | Variable volume test chamber |
CN101832887B (zh) * | 2010-05-19 | 2012-05-09 | 南昌大学 | 用于污染物释放研究的小型环境测试舱 |
KR101967962B1 (ko) * | 2016-12-22 | 2019-04-10 | 주식회사 포스코 | 시편 물성 시험장치 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56229U (ja) * | 1979-06-15 | 1981-01-06 | ||
JPH0536200Y2 (ja) * | 1988-02-04 | 1993-09-13 |
-
1992
- 1992-04-30 JP JP4111933A patent/JP2519858B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05306991A (ja) | 1993-11-19 |
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