JP2519790Y2 - 道路機械の走行装置 - Google Patents

道路機械の走行装置

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JP2519790Y2
JP2519790Y2 JP9546191U JP9546191U JP2519790Y2 JP 2519790 Y2 JP2519790 Y2 JP 2519790Y2 JP 9546191 U JP9546191 U JP 9546191U JP 9546191 U JP9546191 U JP 9546191U JP 2519790 Y2 JP2519790 Y2 JP 2519790Y2
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JP
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wheel drive
pressure
rear wheel
flow rate
hydraulic
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哲男 前田
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Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
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Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、アスファルトフィニ
ッシャ等道路機械の走行装置の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来公知の四輪駆動のアスファルトフィ
ニッシャの前輪駆動機構は、前輪にかかる荷重に関係な
く駆動力が一定に保たれるようになっていた。
【0003】そのため、設定駆動力が大きすぎると、ホ
ッパが空に近くなったとき前輪が空転して路面を痛め、
一方、駆動力を小さく設定すると、ホッパにアスファル
ト合材を満載したとき十分な駆動力が得られないという
問題点があった。
【0004】この問題点を解決するため、前後輪の回転
速度を同期化させることによって、前輪の空転を防止し
て路面を保護するとともに、所要の駆動力を確保するこ
とができるようにした前後輪の速度同調装置が提案され
ている。(実開平3−12908公報参照)
【0005】このような前後輪の回転速度同調機構によ
れば、回転速度を同調させることはできても、前車輪と
後車輪の軸荷重の差異により牽引力のバランスがとれ
ず、そのため、微小スリップまたはショック等により安
定走行が妨げられることがあるという問題点が残る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】この考案は、上記問題
点を解決することを課題としてなされたものであって、
アスファルトフィニッシャのように、前後輪のタイヤ径
が異なったり、軸荷重が異なっている四輪駆動の道路機
械において、前車輪と後車輪との牽引力のバランスを適
正比率に保ち、安定した走行状態を得ることを目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案は上記課題を解
決するための手段を提供するものであって、前輪駆動用
油圧モータ22,22’と後輪駆動用油圧モータ7とを
備えたアスファルトフィニッシャ等の道路機械におい
て、前輪駆動用モータ22,22’へ圧油を供給するた
めの油圧ポンプ12の流量保持レギュレータ18のパイ
ロット回路を、パイロット圧比例リリーフ弁23を介し
て後輪駆動用モータ7の駆動用油圧回路8に接続し、後
輪駆動用圧力PR と前記パイロット圧比例リリーフ弁2
3により設定される前記流量保持レギュレータ18のパ
イロット圧PF とを一定比率に保つようにしたことによ
り、後輪駆動圧と前輪駆動圧を一定比率に保持すること
を特徴とする道路機械の走行装置を考案要旨とするもの
である。
【0008】
【実施例】以下、この考案をアスファルトフィニッシャ
に適用した実施例について説明する。
【0009】図1において、1は後輪駆動用の可変容量
油圧ポンプ、2,2’は該ポンプ1の容量制御回路であ
る。
【0010】この容量制御回路2,2’は、前記油圧ポ
ンプ1と共にエンジン3により駆動される油圧ポンプ4
に絞り切換弁5を介して接続されており、前記油圧ポン
プ1の斜板傾転機構1aにパイロット圧油を給・排し、
該油圧ポンプ1の吐出容量を制御する。
【0011】前記した斜板傾角調整用の油圧ポンプ4の
吐出側にはリリーフ弁6が接続されている。
【0012】7は後輪駆動用の油圧モータで、該モータ
7は駆動回路8,8’を介して前記油圧ポンプ1に接続
されている。
【0013】この駆動回路8,8’には、前記油圧モー
タ7と並列に、シーケンス弁9と、駆動回路8,8’側
への流通のみを許容するチェック弁10を備えたバイパ
ス回路11が設けられており、該回路11は前記リリー
フ弁6を介して油圧ポンプ4に接続されている。
【0014】12は前輪およびフィーダ駆動用の可変容
量油圧ポンプで、該ポンプ12は前記油圧ポンプ1,4
と同様に前記エンジン3により駆動される。
【0015】13はポンプ12の制御機構で、該制御機
構はシリンダ式制御器14.15と圧力保持用レギュレ
ータ17および流量保持用レギュレータ18とにより構
成されている。
【0016】このシリンダ式制御器14,15は、油圧
ポンプ12の斜板傾転機構としてポンプ軸に対して対称
に設けられており、一方の制御器14には、斜板傾角を
増す方向にバネ16が内蔵され、前記油圧ポンプ12の
吐出側に接続されている。
【0017】また、前記圧力保持用レギュレータ17と
流量保持用レギュレータ18には、それぞれスプールの
一端にバネを設け、かつ、他端は油圧ポンプ12の吐出
側に接続されている。
【0018】そして、前記制御器15はパイロット管路
19を経て前記圧力保持用レギュレータ17および流量
保持用レギュレータ18を介して、タンクまたは油圧ポ
ンプ12の吐出側に選択的に連通するようになってい
る。
【0019】前記油圧ポンプ12は、前進・停止用電磁
比例切換弁20を介して、モータ駆動回路21,21’
に接続されており、該駆動回路21,21’には前輪駆
動用の油圧モータ22,22’が並列に接続されてい
る。なお、前記電磁比例切換弁20の代わりに電磁比例
流量制御弁を用いてもよい。
【0020】前記駆動回路21,21’のうち一方(前
進側)は、絞り弁24を介して前記流量保持用レギュレ
ータ18のバネ側に接続されている。
【0021】26は後輪、27,28はスプロケット、
29はチェーン、30はデファレンッシャルギヤ、31
はトランスミッションで、後輪駆動用モータ7の動力
は、この駆動系統を介して後車輪26に伝達される。
【0022】23は前輪駆動圧力設定用のパイロット圧
比例リリーフ弁であって、該リリーフ弁23の一次側
(パイロット圧受圧側)は駆動回路8と接続し、また、
二次側(リリーフ圧設定側)は、前記流量保持レギュレ
ータ18にそのパイロット圧として接続すると共に、絞
り弁24を介して前輪駆動用モータ35,35’の駆動
回路21,21’の一方21に接続されている。
【0023】前記パイロット圧比例リリーフ弁23のパ
イロット圧受圧面積はAR,リリーフ圧設定側面積はAF
となっている。
【0024】
【作用】後輪駆動用モータ7の駆動圧力は、その駆動油
圧回路8から、前輪駆動圧力設定用のパイロット圧比例
リリーフ弁23にパイロット圧力として導入される。
【0025】前記駆動油圧回路8から、パイロット圧比
例リリーフ弁23にパイロット圧として導入される後輪
駆動圧力をPR 、パイロット圧比例リリーフ弁23の設
定圧力をPF とすれば、PF =AR/AF ×PR となる。
【0026】PF が、AR/AF ×PR 以上になろうとし
ても、ドレーン回路37から圧油が抜け、PF 〉AR/A
F ×PR となることはない。また、流量保持レギュレー
タ18のバネ31の設定圧力は電磁比例切換弁20の圧
力損失以上となっているため、前車輪35,35’がス
リップしない限り前記圧力PF が低下傾向になることは
ない。
【0027】以上のとおり、後輪駆動圧力PR とパイロ
ット圧比例リリーフ弁23で設定される流量保持レギュ
レータ18のパイロット圧PF との関係は、PF =AR/
AF×PR となるので、パイロット圧比例リリーフ弁2
3の一次側面積AR と、二次側面積AF との比を適当に
選択することによって、後輪駆動圧力PR と前輪駆動用
ポンプ12の流量保持レギュレータ18のパイロット圧
PF とを一定比率に保つことができる。
【0028】したがって、後輪駆動圧力PR の変化に対
応して、流量保持レギュレータ18操作用パイロット圧
PF が変化し、前輪駆動用ポンプ12の吐出流量を適正
に保持するので、前車輪および後車輪の牽引力のバラン
スを適正比率に保ち安定した走行状態を維持することが
できる。
【0029】すなわち、流量保持レギュレータ18はポ
ンプ12の吐出圧と電磁比例切換弁20の吐出側の圧力
差を一定にするようにポンプ12の吐出量を制御するた
めのものであるが、この流量保持レギュレータ18のパ
イロット回路に前記リリーフ弁23を接続することによ
り、ポンプ12の吐出量(換言すれば電磁比例切換弁2
0の流量)が後輪駆動圧力PR に対応して変化すること
になり、前後車輪の駆動圧力比は一定となり、牽引力の
バランスを適正比率に保ち安定した走行状態を維持する
ことができるのである。
【0030】
【効果】本考案によれば、前輪駆動用油圧モータ22,
22’と後輪駆動用油圧モータ7とを備えたアスファル
トフィニッシャ等の道路機械において、前輪駆動用モー
タ22,22’へ圧油を供給するための油圧ポンプ12
の流量保持レギュレータ18ののパイロット回路を、パ
イロット圧比例リリーフ弁23を介して後輪駆動用モー
タ7の駆動用油圧回路8に接続し、後輪駆動用圧力PR
と前記パイロット圧比例リリーフ弁23により設定され
る前記流量保持レギュレータ18のパイロット圧PF と
を一定比率に保つようにしたことにより、前記パイロッ
ト圧比例リリーフ弁23の設定圧を適当に選択すること
によって後輪駆動圧力と前輪駆動用ポンプの吐出流量と
の関係を適正に保つことができ、前後輪のタイヤ径が異
なったり軸荷重が異なっていても、安定した走行状態を
維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の道路機械の走行装置の駆動回路図。
【図2】本考案の走行装置を備えたアスファルトフィニ
ッシャの側面図。
【符号の説明】
1 後輪駆動用油圧ポンプ 7 後輪駆動用油圧モータ 8 後輪駆動用油圧回路 12 前輪駆動用油圧ポンプ 18 流量保持レギュレータ 22,22’ 前輪駆動用油圧モータ 23 パイロット圧比例リリーフ弁

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪駆動用油圧モータ(22,22')と後輪駆
    動用油圧モータ(7)とを備えたアスファルトフィニッシ
    ャ等の道路機械において、前輪駆動用モータ(22,22')へ
    圧油を供給するための油圧ポンプ(12)の流量保持レギュ
    レータ(18)のパイロット回路を、パイロット圧比例リリ
    ーフ弁(23)を介して後輪駆動用モータ(7) の駆動用油圧
    回路(8) に接続し、後輪駆動圧力と前輪駆動圧力を一定
    比率に保つようにしたことを特徴とする道路機械の走行
    装置。
JP9546191U 1991-10-25 1991-10-25 道路機械の走行装置 Expired - Lifetime JP2519790Y2 (ja)

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JPH0537541U JPH0537541U (ja) 1993-05-21
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