JP2519436Y2 - 位置決め構造を有するリニアガイド装置 - Google Patents

位置決め構造を有するリニアガイド装置

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JP2519436Y2
JP2519436Y2 JP1988047415U JP4741588U JP2519436Y2 JP 2519436 Y2 JP2519436 Y2 JP 2519436Y2 JP 1988047415 U JP1988047415 U JP 1988047415U JP 4741588 U JP4741588 U JP 4741588U JP 2519436 Y2 JP2519436 Y2 JP 2519436Y2
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    • F16C29/0633Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides
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    • F16C29/0638Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides whereby the return paths are provided as bores in a main body of the U-shaped carriage, e.g. the main body of the U-shaped carriage is a single part with end caps provided at each end with balls
    • F16C29/0642Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides whereby the return paths are provided as bores in a main body of the U-shaped carriage, e.g. the main body of the U-shaped carriage is a single part with end caps provided at each end with balls with four rows of balls

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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、案内レールと、この案内レールに遊嵌され
た転動体の転動を介して軸方向に直線移動可能なスライ
ダとを具えたリニアガイド装置に関し、特に位置決め手
段を予め内設して機械への取付けを容易にしたものであ
る。
〔従来の技術〕
従来、リニアガイド装置を例えば旋盤やフライス盤等
の工作機械を対象として使用する場合、第7図に示され
るように、案内レール1を機台であるベッドBeにボルト
で固定し、一方、スライダ2には機械のテーブルTaが同
じくボルトで固着される。
ところで、リニアガイド装置を機械へ取付けるに際し
ては、取付け精度を確保するため、予め機械のベッドBe
やテーブルTaに段部や凹部を形成して、その段部ないし
凹部の側面を取付け基準面Sとし、その基準面Sに案内
レール1やスライダ2の一側面側に予め定められた基準
面s(線引きマークが付けられている)を横方向から押
し当てて密着させて、位置決めを行う。
従来は、リニアガイド装置の上記横押し手段として、
例えば第8図ないし第10図に示すような手段がとられて
いた。
第8図のものは、最も広く用いられるものであり、テ
ーブルTa、ベッドBeにはリニアガイド装置の案内レール
1及びスライダ2の側面が僅かに外に出っ張るようにし
て段部3を形成する。そして、逃げ面4を設けた横押し
板5を図の如く側面に当てがい、ボルト6を締めつける
ようにしたものである。
第9図のものは、ベッドBeに案内レール1の幅より幾
らか大きい幅の凹部7を設け、又テーブルTaにはスライ
ダ2の幅より幾らか大きい幅の凹部7Aを設ける。そし
て、その凹部7内に案内レール1を、又凹部7Aにスライ
ダ2を配置し、各凹部7及び7Aの土手部8の側面に設け
られたねじ孔に横押しボルト9を螺合して締めつけるも
のである。
第10図のものは、テーブルTaやベッドBeに、案内レー
ル1とかスライダ2の幅よりかなり大きい幅の凹部10を
設ける。そして、その凹部10内に案内レール1やスライ
ダ2を配置し、凹部10の余った幅より広い平板の横押し
駒11を用意して、その横押し駒11の側面を研削またはペ
ーパーやすりなどで軽く落としながら現物合わせしたも
のを、きっちり凹部10の余幅内に嵌め込み、ボルト12で
固定するものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来のリニアガイド装置に
あっては、案内レール1やスライダ2を、高い位置精度
を保って所定の機械に正確に取付けるのに必要な位置決
め装置が、リニアガイド装置に内装されていない。そこ
で、ユーザ側で、横押し板5や横押しボルト9或いは横
押し駒11等の横押し部品を準備し、且つ又、テーブルTa
やベッドBeにそれらの横押し部品を取付けるためのねじ
穴加工を施すこととなる。
そのため、次のような問題点がユーザーから提起さ
れ、その解決が要望されていた。
大型の機台に、横押し部品取付け用の多数の小さなね
じ穴を加工したり、横押し部品自体を加工するのに、た
いへんな労力や費用を要する。
横押し部品をリニアガイド装置とは別にユーザが用意
するため、その部品管理,部品設計,組付け手配等に煩
雑な手間が掛かる。一方、リニアガイド装置メーカにと
っては、リニアガイド装置を取付ける機械のスペースが
ユーザによりまちまちであり、横押し部品の標準化は困
難である。
従来方法の中では比較的簡単であるベッド又はテーブ
ルの凹部の土手部の側面に設けられたねじ穴に横押しボ
ルトを螺合して締めつける方法であっても、リニアガイ
ド装置の案内レール又はスライダの側面がベッド又はテ
ーブルの端からの距離が大きく離れている場合には、ベ
ッド又はテーブルのねじ穴の加工自体が極めて困難又は
不可能になるため、リニアガイド装置の固定位置に制限
を受ける。
リニアガイド装置の固定位置を変更する場合に、ねじ
穴の位置が適切でないものとなる場合は新しくねじ穴を
加工しなければならず、コスト増となる。
そこで本考案の目的とするところは、予め位置決め手
段を内蔵したリニアガイド装置を提供することにより、
上記従来の課題の問題点を解消することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決する本考案は、軸方向に延長され一
方の外側面に取付け基準面を有し且つ両外側面にそれぞ
れ軸方向の転動体転動溝を有する案内レールと、横断面
コ字状とされ前記案内レールに遊嵌されると共に前記案
内レールの転動体転動溝に対向する転動体転動溝をコ字
形凹所の両内側面にそれぞれ有し且つ一方の外側面に取
付け基準面を設けたスライダとを備え、該スライダが、
前記案内レールの転動体転動溝と前記スライダの転動体
転動溝内に嵌合された多数の転動体の転動を介して前記
案内レールに対して相対的に軸方向に直線移動可能とさ
れ、前記案内レール及びスライダのそれぞれが上下方向
を向く取付けボルトによってそれぞれの取付け部材に取
り付けられるリニアガイド装置において、前記案内レー
ルとスライダのうちの少なくとも一方の部材の両外側面
のうち、前記取付け基準面を有する側面とは反対側の側
面に、該側面と直交する複数個のねじ穴を軸方向に離隔
して穿設し、前記一方の部材を取り付ける取付け部材に
設けられた取付け凹部の側面であって前記ねじ穴が穿設
された側面に対向する取付け部材の凹部内側面に頭部端
面が当接する位置決めボルトを、前記複数個のねじ穴の
それぞれに螺合させたものである。
〔作用〕
機械のベッドやテーブル等の取付け部材に予め形成さ
れ且つ内側面の一方に取付け基準面を有する凹部内に、
位置決めボルトが螺合している案内レール若しくはスラ
イダを置き、取付けボルトを仮締めする。この場合、案
内レール,スライダの凹部内への載置を容易にするため
に、位置決めボルトは、ねじ穴に一杯まで締めつけてお
く。
ついで、その位置決めボルトをねじ締め工具で緩め方
向に廻して、位置決めボルトの頭部端面を、ねじ穴が穿
設された側面に対向する取付け部材の側面、つまり上記
凹部の取付け基準面を有する内側面とは逆側の内側面に
当接させ、そこからさらに緩め方向に廻して、頭部端面
でその側面を押圧する。その押圧の反力で、案内レー
ル,スライダの取付け基準面を、凹部側の取付け基準面
に密着させ、正確な位置決めをする。具体的には、軸方
向に離隔した複数の位置決めボルトによって案内レール
を押圧する押圧力を適宜調整することにより、案内レー
ル,スライダの平行度,真直度等が確保される。
特に、各位置決めボルトは、案内レール,スライダの
側面に螺合するものであるのに対し、この時点で仮締め
状態にある取付けボルトは上下方向を向いているため、
それら位置決めボルトと取付けボルトとは、互いに交叉
する方向を向いている。つまり、案内レール,スライダ
の本来の固体手段である取付けボルトに対して、各位置
決めボルトが交叉する方向を向いているから、それら位
置決めボルトを緩め方向に廻してその頭部端面を凹部側
面に押し付ければ、案内レール,スライダの平行度や真
直度等の調整が行えるのである。
その後、取付けボルトを最終的に締めつけて、案内レ
ール,スライダを取付け部材に固定すれば、案内レー
ル,スライダはその平行度や真直度等が確保された状態
のまま、それぞれの取付け部材に固定されるのである。
そして、この考案によれば、案内レールやスライダを
正確に取り付けるための横押し板等を別途用意すること
は不要であり、またベッドやテーブルに横押し板取付け
ねじを加工する必要もない。つまり、案内レール及びス
ライダからなる製品としてのリニアガイド装置自体に、
それら案内レール,スライダの位置決めを行う位置決め
ボルトが螺合しているから、これを購入したユーザは、
自己のベッドやテーブルにボルト穴等を加工する必要が
全くないのである。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。な
お、従来と同一又は相当部分には同一符号を付してあ
る。
第1図ないし第6図は本考案の一実施例を示すもので
ある。このリニアガイド装置の案内レール1は、角形断
面を有して軸方向に延長され、その両側面1b,1cにそれ
ぞれ2条の軸方向のボール転動溝1Aが設けられている。
スライダ2は、この案内レール1のボール転動溝1Aに対
向する後述のボール転動溝43を有して案内レール1に遊
嵌され、ボール転動溝1A,43内を転動する転動体として
のボールBの転動を介して案内レール1の軸方向に直線
移動可能とされている。
上記リニアガイド装置の案内レール1とスライダ2
は、更に、それぞれ位置決め構造を備えている。すなわ
ち、案内レール1の両側面のうち、取付け基準面sであ
る側面1cとは反対側の側面1bにおいて、ボール転動溝1A
の下方に、この側面1bと直交する複数個(第1図では長
手寄り(軸方向)に間隔を隔てて2個)のねじ穴21が形
成されている。この実施例のねじ穴21は、案内レール1
の上面1aから下面1dにかけて貫通する取付けボルト挿通
孔Aと交叉する位置に設けてあり、ねじ下穴は貫通され
ている。
上記ねじ穴21には、位置決めボルト22が螺着される。
この実施例の位置決めボルト22は、六角形頭部23を有す
る六角穴付ボルトである。
この位置決めボルトの頭部23の端面23aは機台である
取付け部材としてのベッドBeに形成された凹部7の取付
け基準面Sとは逆側の側面(側面1bに対向する側面)と
の当接面である。
又、スライダ2の本体41の基準面sと反対側の側面41
bにも、複数個(第1図では長手寄り(軸方向)に間隔
を隔てて2個)のねじ穴25が形成されている。このねじ
穴25は、盲穴になっており、これに上記位置決めボルト
22と同様の位置決めボルト26が螺着される。
この位置決めボルト26の頭部27の端面27aは、取付け
部材としてのテーブルTaに形成された凹部7Aの取付け基
準面Sとは逆側の側面(側面41bに対向する側面)との
当接面である。
以下、上記位置決め構造を有するリニアガイド装置に
ついて詳説する。
案内レール1のボール転動溝1Aの溝底には幅の狭い保
持器逃げ溝1Bが軸方向に沿って併設されている。
一方、案内レール1を跨ぐスライダ2の本体41の両袖
部42の内側面に、上記ボール転動溝1Aに対向させたボー
ル転動溝43が形成され、これらの両対向溝により負荷軌
道としてのボール転動路44が構成される。スライダ本体
41の両袖部42の肉厚部には、前記軌道溝43に平行して軸
方向に貫通させたボール戻り通路45が形成されている。
これに対して、スライダ本体41の前後両端にそれぞれ
接合されるエンドキャップ46には、半円弧状に湾曲した
外周側の案内面47Aと内周側の案内面47Bとで湾曲部47が
形成されている。この湾曲路47は、負荷領域であるボー
ル転動路44を無負荷のボール戻り通路45に連通させるも
のであり、外周側の案内面47Aは案内レール1の軌道溝1
Aに嵌合すべくエンドキャップ46の内側面に突設された
突出部48からボール戻り通路45に至るように形成されて
いる。これに対して、内周側の案内面47Bは、別途に射
出成形された案内部材49を、エンドキャップ46の接合端
面46Aに嵌め込んで形成したものである。
そして、ボール転動路44とボール戻り通路45と湾曲部
47とで形成されるボール循環経路に、多数のボールBが
装填されている。
なお、50はボールBの保持器であり、エンドキャップ
46に装着されて、スライダ2を案内レール1から取り外
してもボールBがスライダ2の軌道溝43から脱落しない
ように保持する機能を有する。スライダ2が案内レール
1に取り付けられた状態では、保持器50の直線部は、案
内レール1と干渉しないように、案内レール側面のボー
ル転動溝1Aの溝底に設けられた保持器逃げ溝1B内に収納
される。
なおまた、52は案内レール1の取付けボルトであり、
その頭部は取付けボルト挿通孔Aの座ぐり部51Aに収納
されて、案内レール1の上面1aから突出しないようにさ
れており、その軸部はベッドBeの凹部7底面に上側から
垂直に螺合する。そして、この座ぐり部51Aの上部空間
には、防塵用穴キャップ51Bが、レール上面1aと同一面
になるように嵌めこまれている。更に、レール上面1aの
凹条内に、レール全長に及び防塵テープ51Cが張りつけ
てある。
また、53はスライダ本体41の上面に穿設されたねじ穴
で、このねじ穴53には、テーブルTaの取付けボルト54が
上側から垂直に螺合する。
次に作用を説明する。
例えば旋盤のベッドBeの所定位置に予め形成されたリ
ニアガイド装置を取り付ける取付け凹部7内に案内レー
ル1を置き、取付けボルト52を途中迄ねじ込んで仮締め
しておく。次いで、第4図に示されるように、案内レー
ル1のねじ穴21に螺合して締めこんである位置決めボル
ト22の頭部23にねじ締め工具であるスパナ55をあてが
い、位置決めボルト22を緩めていく。すると位置決めボ
ルト22が抜け方向に移動する。これにより頭部23が案内
レールの側面1bから離れて、その端面23aが前記凹部7
の側面に当接し、これを押圧する。その押圧の反力で案
内レールの基準面sがベッドBeの基準面Sに密着され
て、正確な位置決めがなされる。つまり、本来の固定手
段である取付けボルト52が上下方向を向いているのに対
し、位置決めボルト22は水平方向を向いているため、そ
の位置決めボルト22による上記押圧反力によって案内レ
ール1の位置決めが可能なのである。
その後、案内レール1の取付けボルト52を最終的に締
め付ける。
又、スライダ2にテーブルTaを取付ける際に、テーブ
ルTaの所定位置に予め形成されたリニアガイド装置を取
り付ける取付け凹部7Aにスライダ2を置き、取付けボル
ト54を途中迄ねじ込んで仮締めしておく。次いで、上記
と同様に、スライダ2のねじ穴25に螺合して締めこんで
ある位置決めボルト26をスパナ55で緩めていき、その頭
部27の端面27aを凹部7Aの側面に当接させて、これを押
圧する。その押圧の反力でスライダ2の側面の基準面s
がテーブルTaの基準面Sに密着されて、正確な位置決め
がなされる。この場合にも、本来の固定手段である取付
けボルト54が上下方向を向いているのに対し、位置決め
ボルト26は水平方向を向いているため、その位置決めボ
ルト26による上記押圧反力によってスライダ2の位置決
めが可能なのである。
その後、スライダ2の取付けボルト54を最終的に締め
付ける。
かくして、この実施例によれば、安定した真直度を確
保しつつ、案内レール1をベッドBeに、又スライダ2を
テーブルTaに、正確に固定することができる。特に、本
実施例のように案内レール1及びスライダ2にそれぞれ
二つの位置決めボルト22,26を軸方向に離隔して設けて
いると、それら軸方向に離隔した二つの位置決めボルト
22,26の締め具合を適宜調整することにより、それら案
内レール1及びスライダ2のベッドBe,テーブルTaに対
する平行度を高い精度で容易に確保することができる。
しかも、特に案内レールを正確に取付けるための横押
し板などをユーザーが準備する必要はなく、またテーブ
ルTaやベッドBe等に横押し板取付けねじを加工する必要
も全くない。このため、ベッドBeやテーブルTaの端から
離れた中央位置であっても、案内レール1やスライダ2
を容易に固定することができるし、案内レール1の固定
位置の変更もコスト増を伴うことなく行える。
また、旋盤やマシニングセンタなどの場合、主軸とサ
ドルやテーブルとを誤って激突させることがあるが、そ
のような衝突により生じる衝撃力で案内レールやスライ
ダがずれることも、有効に防止できる。
第5図は、位置決め構造による他の取付け態様を示す
ものである。すなわち、テーブルTaやベッドBeにおける
案内レール1やスライダ2を取り付ける取付け凹部7や
7Aの土手部56に、ねじ締め工具であるレンチ57を通す貫
通孔58を設けて、位置決めボルト22,26の操作をねじ頭
部23,27に設けた六角穴を利用して行うものである。
第6図は、位置決め構造による更に他の取付け態様を
示すものである。この場合は、ベッドBeに基準面Sを有
する段部3を形成すると共に、その基準面Sに向かい合
う位置にピン60を植設することにより、ここに案内レー
ル1の取付け基準面sとは反対側の側面に対向する側面
を形成する。そして、案内レール1をその段部3内で基
準面Sとピン60との間に置き、第4図と同様に、位置決
めボルト22をスパナを用いて操作し、位置決めボルト22
の頭部端面23aをピン60の案内レール1側を向く側面に
当接せしめて押圧する反力により、案内レール1の基準
面sを段部3の基準面Sに密着させる。
図示しないが、スライダ2に関しても同様にピンを用
いた取付け態様が適用し得ることは云うまでもない。
なお、上記各実施例にあっては、位置決めボルト22,2
6が六角形頭部を有するものについて述べたが、これに
限らず、例えば四角形頭部であってもよい。
また、ベッドBeやテーブルTaに基準面Sを有する凹部
や段部が形成されない場合は、テーブルTaやベッドBe面
上に例えば治具をボルト等で固定し、この治具の面を基
準とし、案内レール1やスライダ2を取付け位置に取付
けボルト52,54で仮止めした後、位置決めボルト22ない
し26の締めつけをスパナ55で微小に調整することで、案
内レール1やスライダ2の所期の真直度または平行度を
確保することが可能である。
なお、上記実施例は、転動体としてボールBを用いた
ボール形リニアガイド装置に関して説明したが、転動体
としてローラを用いるローラ形リニアガイド装置に対し
ても、全く同様に適用することが可能である。
また、第2図,第6図に示されるように、位置決めボ
ルト22,26の操作をスパナで行う使用態様の場合には、
位置決めボルトとして頭部に六角穴を有しない一般的な
市販の六角ボルトを利用することも可能である。
また、第5図に示されるように、位置決めボルト22,2
6の操作をレンチ57で使う使用態様の場合には、位置決
めボルトとして円筒形頭部を有する一般的な市販の六角
穴付ボルトを利用することも可能である。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案によれば、案内レール
やスライダを取り付けるための取付けボルトと交叉する
方向を向くように、その側面に位置決めボルトを螺合さ
せてなる位置決め構造を設けた。そのため、従来の如く
横押し部品をリニアガイド装置とは別に用意する必要が
なく、煩雑な横押し部品管理,部品設計,組付け手配等
が全く不要で、且つ大型の機台に、横押し部品取付け用
の多数の小さなねじ穴を加工する等の労力や費用も不要
であり、ベッド又はテーブルの端から離れた中央位置で
あっても容易に固定することができ、コスト増を伴うこ
となく固定位置の変更が可能なリニアガイド装置を提供
できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図はこの考案の一実施例を示す図であ
り、第1図は位置決め構造を有するリニアガイド装置の
全体斜視図、第2図はリニアガイド装置の位置決め構造
個所を部分横断面図で示す正面図、第3図は第2図のII
I−III線断面図、第4図は位置決めボルトをスパナで操
作する場合を示す模式側面図、第5図は位置決めボルト
を六角レンチで操作する場合を模式的に示す要部を断面
した正面図、第6図は位置決め構造を利用した案内レー
ルの他の取付け態様を模式的に示す要部を断面した正面
図、第7図は従来のリニアガイド装置の取付け態様の概
要を説明する正面図、第8図、第9図、第10図はそれぞ
れ従来のリニアガイド装置の取付け手段を示す正面図で
ある。 Bは転動体、Beはベッド(機台,取付け部材)、Taはテ
ーブル(取付け部材)、1は案内レール、1A,43は転動
体転動溝、2はスライダ、21,25は(位置決め構造の)
ねじ穴、22,26は位置決めボルト、52は案内レールの取
付けボルト、54はスライダの取付けボルトである。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸方向に延長され一方の外側面に取付け基
    準面を有し且つ両外側面にそれぞれ軸方向の転動体転動
    溝を有する案内レールと、横断面コ字状とされ前記案内
    レールに遊嵌されると共に前記案内レールの転動体転動
    溝に対向する転動体転動溝をコ字形凹所の両内側面にそ
    れぞれ有し且つ一方の外側面に取付け基準面を設けたス
    ライダとを備え、該スライダが、前記案内レールの転動
    体転動溝と前記スライダの転動体転動溝内に嵌合された
    多数の転動体の転動を介して前記案内レールに対して相
    対的に軸方向に直線移動可能とされ、前記案内レール及
    びスライダのそれぞれが上下方向を向く取付けボルトに
    よってそれぞれの取付け部材に取り付けられるリニアガ
    イド装置において、 前記案内レールとスライダのうちの少なくとも一方の部
    材の両外側面のうち、前記取付け基準面を有する側面と
    は反対側の側面に、該側面と直交する複数個のねじ穴を
    軸方向に離隔して穿設し、前記一方の部材を取り付ける
    取付け部材に設けられた取付け凹部の側面であって前記
    ねじ穴が穿設された側面に対向する取付け部材の凹部内
    側面に頭部端面が当接する位置決めボルトを、前記複数
    個のねじ穴のそれぞれに螺合させたことを特徴とする位
    置決め構造を有するリニアガイド装置。
JP1988047415U 1988-04-08 1988-04-08 位置決め構造を有するリニアガイド装置 Expired - Lifetime JP2519436Y2 (ja)

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