JP2519011Y2 - 脱穀機における排藁案内装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本考案は、コンバイン又はハーベスター等に搭載する
下扱式の脱穀機における排藁案内装置に関する。

（ロ）従来技術 従来、扱室の扱口外側にフィードチエンと挟扼レール
とを併設し、前記扱室の後部の排稈口から排出された排
藁を、株元搬送体と穂側搬送体とからなる排藁搬送装置
により搬送するようにした下扱式脱穀機において、前記
株元搬送体を搬送チエンと挟扼レールとにより株元部を
強く挟持して搬送するようになし、穂側搬送体は搬送ベ
ルトの両側に案内板を設けて穂側を緩く挟持して搬送す
るようにしたものは既に知られている。

（ハ）考案が解決しようとする問題点 前記既知の下扱式脱穀機においては、排藁は穂側が低
く株元側が高い傾斜姿勢で扱室の排稈口から排出される
が、排藁搬送装置の穂側搬送体と株元搬送体を側面視で
略一致するように共に水平状態にすると、両搬送体の始
端部が同じ高さになり、低い姿勢で排出される排藁の穂
側に対して穂側搬送体の始端部が高くなりすぎ排藁の引
き継ぎが不良となる問題点がある。

（ニ）問題点を解決するための手段 本考案は、扱室２の扱口外側にフィードチエン13と挟
扼レール14とを併設し、前記扱室２の後部の排稈口から
排出された排藁を、株元搬送体18と穂側搬送体20とで構
成した排藁搬送装置17により搬送するようにした下扱式
脱穀機において、前記株元搬送体18を排藁の稈身方向へ
の移動を阻止する挟持搬送方式とし、穂側搬送体20を排
藁の稈身方向への移動を許容する係合搬送方式とすると
共に、前記株元搬送体18の始端部をフィードチエン13の
終端部に臨ませ、穂側搬送体20は、その始端部を株元搬
送体18の始端部よりも低くし、終端部は株元搬送体18と
略等しくなるように上昇傾斜させ、該穂側搬送体20の株
元側の側面のみに穂側へ移動する排藁の葉や藁屑を受け
止める案内板を設け、該案内板に対向する穂側搬送体20
の穂側の側面は開放状態とすることにより、前述の問題
点を解決した。

（ホ）作用 株元部をフィードチエン13と挟扼レール14とにより挟
持搬送される穀稈は扱室２内で扱胴１により脱穀処理さ
た後排稈口4aから排出され、排藁の株元部はフィードチ
エン13と挟扼レール14から株元搬送体18の始端部に受継
がれて搬送される。排藁の穂側は排稈口4aから株元部よ
り低い位置で排出されるが、穂側搬送体20は、その始端
部が株元搬送体18の始端部よりも低く、終端部が株元搬
送体18と略等しくなるように上昇傾斜されているから、
上記排稈口4aから排出される排藁の穂側は穂側搬送体20
の始端部にスムーズに受継がれて搬送される。

その際、株元搬送体18と穂側搬送体20との間隔は後方
ほど順序狭くなるが、排藁の株元側は挟持搬送方式の株
元搬送体18により強く挟持搬送されるのに対し、穂側は
係合搬送方式の穂側搬送体20により稈身方向への移動が
許容された状態で緩く係合搬送されるので、排藁は後方
に搬送されるにつれ穂側搬送体20の係合部で穂側へ相対
移動し、これにより、排藁は両搬送体18,20間で折れ曲
がったりすることがなく良好に搬送される。

また、上記したように、排藁が穂側搬送体20に対して
株元側から穂側へ移動すると、排藁の葉や藁屑が株元側
から穂側搬送体20に押し込まれようとするが、穂側搬送
体20の株元側の側面に設けた案内板が、上記葉や藁屑の
穂側搬送体20への侵入を極力阻止し、しかも、この葉や
藁屑の一部が穂側搬送体20に侵入したとしても、上記案
内板は穂側搬送体20の株元側の側面のみに設けられ、該
案内板に対向する穂側搬送体20の穂側の側面は開放状態
となっているから自由に落下することとなり、穂側搬送
体20の両側に案内板を設けた場合のように葉や藁屑が両
案内板に挟まれてベルトやプーリー等の駆動体に巻きつ
いたりすることが少ない。

（ヘ）実施例 本考案の一実施例をコンバインに搭載する下扱式脱穀
機について説明すると、１は扱室２の前側板３と後側板
４との扱胴軸により軸架した扱胴であって、供給口の下
方に設けた送風風車５、その後方に設けた横断流ファン
６及び後部に設けた排塵ファン７は前記扱室２の下方か
ら排塵選別室８に亙る選別風路を構成し、該選別風路に
は一番篩選別部10及び二番篩選別部11等からなる揺動選
別体12を前後揺動するように架設してあり、前記扱室２
の扱口の側方には、フィードチエン13と挟扼レール14と
を対設し、その反対側には扱室２後部の送塵口2aから後
方の側壁に沿っていて処理胴受網15aを有すると共に処
理胴15を軸架内装した処理室16を配設している。前記後
側板４の排稈口4aよりも後方に配設した排藁搬送装置17
は、排藁チエンからなり排藁の稈身方向の移動を阻止す
る挟持搬送方式の株元搬送体18と、外周に多数の可撓ラ
グ19・・・を有する搬送ベルトからなり排藁の稈身方向
の移動を許容する係合搬送方式の穂側搬送体20とで構成
されており、株元搬送体18の終端側下部でかつ脱穀機の
後部には、上面に切換板21を有するディスク型カッター
22を取付け、その後部にはノッター23を装着している。

そして、前記株元搬送体18は排塵選別室８の天板8a上
に第１図に示す如く略水平で、かつ第２図に示す如くフ
ィードチエン13の終端内側から穂側に亙って斜設し、穂
側搬送体20は第２図に示す如く平面視で株元搬送体18の
穂側へ間隔をおいて略平行で、かつ第１図に示すよう
に、側面視でその始端部は株元搬送体18の始端部よりも
低く、終端部は株元搬送体18の中途部と対応する部位で
株元搬送体18と略等しい高さになるように上昇傾斜され
て配設されており、排稈口4aの上部の株元寄りに突設し
た上案内杆24は後部がやや低くなっていて平面視では、
第２図に示す如くやや外側方へ傾斜して先端が前記穂側
搬送体20の始端回行部の下部に接近している。

また、穂側搬送体20は下方を搬送面としていてその両
側には第３図に示す如く狭い間隙を隔てて左右一対の弾
性体からなるガイド杆25,26を沿わせてあり、それらの
ガイド杆25,26の前端部を下方へ向けて折曲して取付板2
7に固定し、この取付板27を脱穀機の側板28の斜め内側
下方へ向けて傾斜した部分の内面に取付け、穂側のガイ
ド杆26は第４図に示す如く株元側のガイド杆25よりも低
くし、後端は第１図に示す如く水平になっていてディス
ク型カッター22の直前部まで延出している。29は排藁の
株元部を支持しながら株元搬送体18の始端下面へ案内す
る株元供給案内杆である。

また、株元搬送体18の搬送チエンは排藁フレーム30の
前部に軸支した駆動スプロケット31と後部に軸支した遊
動輪32とに張設し、排藁フレーム30を支持フレーム33、
34にて支持し、穂側搬送体20の後部を巻き掛けた駆動Ｖ
プーリー35の軸36を、排藁フレーム30の中途部よりもや
や前部寄りに固定されているパイプフレーム37にベアリ
ングを介して支承し、遊動Ｖプーリー38を軸支したフレ
ーム39は前記排藁フレーム30から斜め内側へ垂下した腕
40に取付けられているホルダー41にスプリング42を介し
て進退可能に支持されており、前記軸36の株元側端部に
取付けた入力スプロケット43は第６図に示す如く株元搬
送体18のチエンローラに噛合し、その上部を排藁フレー
ム30の側面から立上がったブラケット45の上部に固定し
て垂下させると共に下縁を弧状にカットした押え板46に
て噛合が外れないように押え、前記穂側搬送体20の搬送
作用側に、下向きに開口したコ字状のガイドレール47を
上方から嵌合して搬送圧により浮き上がらないように案
内している。

また、前記遊動Ｖプーリー38の外側（株元側）のみに
案内板48を重合して軸支し、前端を該遊動Ｖプーリー38
の溝に嵌合したスクレーパー50の後部をガイドレール47
の前端にスライド可能に嵌装し、前記パイプフレーム37
に取付けて駆動Ｖプーリー35の株元側のみに案内板51を
沿わせ、株元搬送体18の後端回行部の両側には後方へ延
出したチエン巻き付き防止板49を付設し、前記駆動スプ
ロケット31の軸は第２図に示す如くベベルギヤケース52
及びＶプーリー53等を介して図示してないが後側板４か
ら後方へ突出した扱胴軸により駆動される。

そして、上記したように、案内板48と案内板51に対向
する穂側搬送体20の穂側の側面、即ち遊動Ｖプーリー38
と駆動Ｖプーリー35の穂側に案内板が存在せず開放状態
に構成されている。また、株元搬送体18のチエンローラ
ーに圧接される株元挟持案内杆55は案内板57に固定して
支持した状態で後端がディスク型カッター22の直前まで
延出しており、該案内板57は巻きスプリング58により起
立付勢された傾斜支持杆59を介して排塵選別室８の天板
8a上に支持されている。

詰り感知装置は、株元搬送体18の始端に設けた送込感
知器60と、終端部寄りに設けた後部詰り感知器61と、排
藁処理感知部62とからなり、送込感知器60はスイッチ部
60bとセンサーアーム60cとからなり、センサーアーム60
cは第４図に示す如く駆動スプロケット31の軸心と略対
応する部位で側面視で略Ｌ字形をなすように折曲してあ
り、前方の下降斜面部はフィードチエン13と株元搬送体
18との関の詰りを検出し、水平な部分は挟み込み部の詰
りを検出する。

後部詰り感知器61は排藁チエンガイド64の外側に取付
けた感知スイッチ61aと、センサープレート61bとからな
り、該センサープレート61bは、第５図に示す如くその
上面に取付けた前後一対のピン63,63を前傾姿勢のリン
ク65,65を介して排藁チエンガイド64の外側面に突設し
た前後一対の支持ピン66,66に上下前後に揺動するよう
に支持し、排藁チエンガイド64に穿設した切欠溝64a・
・を排藁フレーム30の外側面に突設したピン30a・・に
嵌合して上下調節可能に螺着し、前方の前記ピン63を緩
やかに傾斜した引張スプリング67により下降付勢し、ス
トッパー67aにより受止めてあるので、センサープレー
ト61bの上昇抵抗は下降姿勢では比較的大であるが上昇
するにつれて小さくなり、それによりセンサープレート
61bは正常な搬送状態では上昇し難いが詰りが発生して
上昇すると感知し易くなっている。

排藁処理感知部62は基部をセンサープレート61bの後
端部に固定し、平面視でチエン巻き付き防止板49の後面
に向け、側面視でやや下降するように折曲してあり、デ
ィスク型カッター22の供給部又はノッター23の掻込回転
体68に詰りを生じた時、詰った排藁を搬送チエンが終端
部で上昇回動する過程で掻き上げると、排藁処理感知部
62が前記センサープレート61bと共に上昇し、それによ
り感知スイッチ61aが感知作動する。該感知スイッチ61a
は株元搬送体18の詰り検出と排藁処理装置の詰り検出と
に兼用されることとなる。

前述の下扱式脱穀機において、脱穀処理された排藁の
株元部はフィードチエン13の終端から株元搬送体18の始
端に株元供給案内杆29に誘導支持されて受継がれ、排稈
口4aから排出された穂側は穂側搬送体20と交差した方向
の上案内杆24により上面を押えて穂側搬送体20上に競り
上がるのを防止しながら穂側のガイド杆26の始端上部を
経て案内されると共にガイド杆25,26の始端の立上部に
よっても案内されて穂側搬送体20の始端に供給される。

その際、排藁の穂側の扱胴１の脱穀抵抗により遅れる
と共に押し下げられて株元側より低い姿勢で排稈口4aか
ら排出されるが、穂側搬送体20の始端部は株元搬送体18
の始端部より低く、しかも穂側のガイド杆26は株元側の
ガイド杆25よりも低くなっているので、排藁の穂側はガ
イド杆25,26で無理なく掬い上げら穂側搬送体20の始端
部にスムーズに受継がれ、穂側搬送体20は入力スプロケ
ット43と駆動Ｖプーリー35との直径差により株元搬送体
18より高速で後方へ搬送しながら揚送し、搬送される間
に移送遅れ及び高低差が修正されて整然とした横姿勢に
なる。この搬送中、株元搬送体18と穂側搬送体20とは平
面視では平行であるが側面視では穂側搬送体20が上昇傾
斜しているため、株元搬送体18と穂側搬送体20との間隔
は後方に移行するにつれて順次狭くなるが、排藁の株元
側は挟持搬送方式の株元搬送体18により強く挟持搬送さ
れるのに対し、穂側は係合搬送方式の穂側搬送体20によ
り稈身方向への移動が許容された状態で緩く係合搬送さ
れるので、排藁は後方に搬送されるにつれ穂側搬送体20
の係合部で穂側へ相対移動し、これにより、排藁は両搬
送体18,20間で折れ曲がったりすることがなく良好に搬
送される。

また、上記のように排藁が穂側へ移動する過程で、排
藁の株元側から穂側へ向けて分岐している葉や袴等の藁
屑が遊動Ｖプーリー38及び駆動Ｖプーリー35とＶベルト
との間に押し込まれようとするが、前後の案内板48,51
がそれを阻止し、ガイド杆25,26は穂側搬送体20の両側
に沿って排藁を無理なく支持案内すると共に前記速度差
による旋回を許容する。

更に、一部の藁屑が案内板48,51から侵入しても、案
内板48,51は穂側搬送体20の株元側の側面のみに設けら
れ、該案内板48,51に対向する穂側搬送体20の穂側の側
面は開放状態となっているから、上記侵入した藁屑は自
在に落下することとなり、Ｖベルト上に堆積して搬送障
害になったり、Ｖベルトや駆動Ｖプーリー35又は遊動Ｖ
プーリー38に巻き付くことがない。そして排藁は穂側搬
送体20の終端では穂側がやや先行した状態になり、それ
に続く搬送行程では穂側はガイド杆25,26により支持案
内され、株元部はディスク型カッター22の上部まで株元
搬送体18により強制搬送される。

このようにして後送した排藁を裁断する場合、切換板
21を上昇回動させて供給口を開いた状態にすると、排藁
はディスク型カッター22に供給されて細断され、また、
結束する場合は上記切換板21を下降回動してディスク型
カッター22の供給口を閉じると、排藁が該ディスク型カ
ッター22上を経て後方へ放出され、それを回転掻込体68
がノッター23に向けて掻込み、ノッター23はそれを集束
して結束放出する。

このような脱穀処理と排藁処理とを行なっている時、
フィードチエン13の終端と株元搬送体18の始端との間に
詰まりを生ずると、センサーアーム60cはその前部の下
降斜面部が後方へ押されるのでその基部を中心として反
時計方向へ回動してスイッチ部60bを押してONされるこ
ととなり、また、湿田等での刈取中に穀稈が株ごと引き
抜かれて根株に泥の付いたものが搬送されて株元搬送体
18の始端部に詰まると、センサーアーム60cの水平部分
が押し上げられてスイッチ部60bがONになる。

また、中間部より後方で詰まりが発生した場合は、セ
ンサープレート61bが引張スプリング67に抗して押し上
げられ、それを感知スイッチ61aが感知する。

更に、ディスク型カッター22の供給部又はノッター23
の掻込部に詰まりが発生すると、搬送チエンが終端回行
部で詰まった排藁を掻き上げるので排藁処理感知部62が
押し上げられ、それによりセンサ−プレート61bが上昇
するので感知スイッチ61aが感知作動し、それにより警
報を発したり、エンジンを停止させたりする。

（ト）考案の効果 本考案は前述の構成により、以下の効果を奏する。

下扱式脱穀機においては、扱室２の排稈口4aから排出
される排藁の穂側は株元側より低い姿勢となるが、穂側
搬送体20はその始端部が株元搬送体18の始端部よりも低
く、終端部が株元搬送体18と略等しくなるように上昇傾
斜されているから、上記排稈口4aから排出される排藁の
穂側が低位置でも穂側搬送体20の始端部にスムーズに受
継ぐことができる。

上記のように穂側搬送体20が上昇傾斜している関係
上、株元搬送体18と穂側搬送体20との実質的な間隔は後
方ほど順次狭くなるが、排藁の株元側は挟持搬送方式の
株元搬送体18により強く挟持搬送されるのに対し、穂側
は係合搬送方式の穂側搬送体20により稈身方向への移動
が許容された状態で緩く係合搬送されるので、排藁は後
方に搬送されるにつれて穂側搬送体20の係合部で穂側へ
相対移動し、従って、排藁は両搬送体18,20間で折れ曲
がったりすることがなく二つの搬送体18,20により良好
に搬送することができる。

また、排藁が穂側搬送体20に対して穂側へ移動する
と、排藁の葉や藁屑が株元側から穂側搬送体20に押し込
まれようとするが、穂側搬送体20の株元側の側面に設け
た案内板により、上記葉や藁屑が穂側搬送体20へ侵入す
るのを極力阻止することができる。

更に、上記葉や藁屑の一部が穂側搬送体20に侵入した
としても、案内板は穂側搬送体20の株元側の側面のみに
設けられ、案内板に対向する穂側搬送体20の穂側の側面
は開放状態となっているから、侵入した葉や藁屑は自由
に落下することとなり、穂側搬送体20部分に堆積したり
巻き付いたりすることがなく、排藁を詰まり無く整然と
した姿勢で搬送することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものであって、第１図は
下扱式脱穀機の縦断面図、第２図は同上平面図、第３図
は排藁搬送装置の平面図、第４図は同上側面図、第５図
（ａ）は後部詰まり検出器の分解斜視図、同図（ｂ）は
同上横断面図、第６図（ａ）は穂側搬送体駆動部の側面
図、同図（ｂ）は同上横断面図、第７図は排藁受渡部の
横断面図である。 ２……扱室、13……フィードチエン、14……挟扼レー
ル、18……株元搬送体、20……穂側搬送体、22……ディ
スク型カッター、23……ノッター、24……下案内杆、2
5,26……ガイド杆、31……駆動スプロケット、35……駆
動Ｖプーリー、48,51……案内板、59……傾斜支持杆、6
0……送込感知器、61……後部詰まり感知器

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭59−196047（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭53−87257（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭57−40779（ＪＰ，Ｙ２)

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】扱室２の扱口外側にフィードチエン13と挟
   扼レール14とを併設し、前記扱室２の後部の排稈口から
   排出された排藁を、株元搬送体18と穂側搬送体20とで構
   成した排藁搬送装置17により搬送するようにした下扱式
   脱穀機において、前記株元搬送体18を排藁の稈身方向へ
   の移動を阻止する挟持搬送方式とし、穂側搬送体20を排
   藁の稈身方向への移動を許容する係合搬送方式とすると
   共に、前記株元搬送体18の始端部をフィードチエン13の
   終端部に臨ませ、穂側搬送体20は、その始端部を株元搬
   送体18の始端部よりも低くし、終端部は株元搬送体18と
   略等しくなるように上昇傾斜させ、該穂側搬送体20の株
   元側の側面のみに穂側へ移動する排藁の葉や藁屑を受け
   止める案内板を設け、該案内板に対向する穂側搬送体20
   の穂側の側面は開放状態としたことを特徴とする脱穀機
   における排藁案内装置。