JP2518767Y2 - 屋外設置ごみ収納装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本考案は、家屋の外壁の屋外側に設置される屋外設置
ごみ収納装置に関するものである。

【従来の技術】

台所で出る生ごみなどは悪臭を発するために、ごみを
屋外で収納することができるようにした屋外設置ごみ収
納装置が提供されている。すなわち、家屋の外壁の屋外
面にごみ受け箱を取り付け、外壁を通して設けたごみ投
入ダクトをごみ受け箱内に挿入接続し、台所で発生した
生ごみなどごみをごみ投入ダクトから投入することによ
ってごみ受け箱内のごみ容器に収納できるようにしたも
のである。このものではごみは屋外のごみ受け箱に収納
されるために、ごみが悪臭を放っても屋内の生活空間に
影響を及ぼすおそれがないのである。 そしてごみ受け箱内の悪臭がごみ投入ダクトを通って
室内に侵入することを防止するために、ごみ投入ダクト
の室内側の開口である投入口には投入口蓋をするように
している。

【考案が解決しようとする課題】

しかしながらごみ受け箱内には悪臭がこもっているた
めに、ごみを投入するために投入口蓋を開くと悪臭がご
み投入ダクトを通過して室内に侵入してくるおそれがあ
るという問題があった。 本考案は上記の点に鑑みて為されたものであり、ごみ
の悪臭が室内に及ぶことを防止することができる屋外設
置ごみ収納装置を提供することを目的とするものであ
る。

【課題を解決するための手段】

本考案は、家屋の外壁１の屋外側にごみ受け箱２を取
り付け、一端部が室内に接続されるごみ投入ダクト３の
他端部をごみ受け箱２内に挿入接続し、ごみ投入ダクト
３から投入されるごみをごみ受け箱２内に収容するよう
にした屋外設置ごみ収納装置において、ごみ受け箱２に
ごみ受け箱２内に消臭剤を散布する消臭剤散布装置５を
設け、消臭剤散布装置５を、投入ダクト３の室内側の開
口に設けられた投入口蓋25を開くとオンされるスイツチ
21と、スイツチ21がオンされると作動を開始して所定時
間ポンプ18を駆動させてノズル20から消臭剤を噴霧する
タイマー19を具備して形成して成ることを特徴とするも
のである。

【作用】

本考案にあっては、消臭剤散布装置５によってごみ受
け箱２内のごみに消臭剤を散布することでごみの臭いを
消し、ごみ投入ダクト３からごみを投入している間にご
みの悪臭が室内に侵入することを防止することができ
る。

【実施例】

以下本考案を実施例によって詳述する。 ごみ受け箱２は、前面が開口する箱本体10の上部に屋
根11を取り付けて形成されるものであり、箱本体10の前
面には扉12が開閉自在に取り付けてある。このごみ受け
箱２は家屋の外壁１の屋外側に取り付けられるものであ
り、第１図に示すように斜めに外壁１を貫通して取り付
けられるごみ投入ダクト３の一端を投入口13として室内
に開口させ、ごみ投入ダクト３の他端部をごみ受け箱２
内に差し込んで接続してある。このごみ投入ダクト３の
下方位置においてごみ受け箱２の箱本体10内にバケツな
どのごみ容器４が収容してある。ごみ容器４は扉12を開
くことによって出し入れ自在になっている。 またごみ受け箱２の上部において屋根11の前部内には
仕切り壁板15を設けて、箱本体10内と隔離された消臭室
14が形成してある。屋根11の前面において消臭室14の開
口部が形成してあり、この開口部には第２図のように開
閉扉16を上下回動自在に取り付けて開閉できるようにし
てある。消臭室14内には消臭剤タンク17と小型のポンプ
18とタイマー19及びノズル20を具備して形成される消臭
剤散布装置５が取り付けてあり、消臭剤散布装置５のう
ちノズル20は仕切り壁板15にごみ容器４側に向けて取り
付けるようにしてある。ポンプ18は電線22によって第４
図に示すようにタイマー19及びスイツチ21を介して電源
（AC100V）に電気接続してあり、またポンプ18はチュー
ブ23によって第３図のように消臭剤タンク17とノズル20
にそれぞれ接続してある。スイツチ21はごみ投入ダクト
３の投入口13の縁部に取り付けてあり、スイツチ21に設
けたスイツチボタン24が押圧されることによってオフ
（回路が開く）され、スイツチボタン24の押圧が解除さ
れることによってオン（回路が閉じる）されるようにし
てある。そしてごみ投入ダクト３の投入口13には投入口
蓋25が開閉自在に取り付けてあり、投入口13を投入口蓋
25で閉じるとスイツチボタン24が押圧され、投入口蓋25
を開いて投入口13を開口させるとスイツチボタン24の押
圧が解除されるようにしてある。 しかして、ごみ受け箱２内にごみを投入するために投
入口蓋25を開くと、スイツチボタン24の押圧が解除され
てスイツチ21がオンされることになり、タイマー19が作
動を開始してポンプ18が駆動される。このようにポンプ
18が駆動されると消臭剤タンク17から消臭剤をくみ出し
てノズル20から消臭剤がごみ受け箱２のごみ容器４内の
ごみに向けて噴霧して散布される。タイマー19は通常５
〜７秒程度に設定されており、タイマー19の設定時間が
経過するとポンプ18の駆動は停止し、消臭剤の散布も停
止される。このように投入口蓋25を開くと同時に消臭剤
が散布されるために、ごみ受け箱２内の悪臭が消臭され
た状態でごみ投入ダクト３からごみ受け箱２内のごみ容
器４にごみを投入することができ、ごみを投入する際に
悪臭がごみ投入ダクト３を通して室内に侵入することを
防止することができるものである。ごみの投入を終わっ
たのちに投入口蓋25を閉じると、スイツチボタン24が押
圧されてスイツチ22がオフされ、タイマー19は元に復帰
して初期状態に戻る。消臭剤を消費して消臭剤タンク17
が空になると開閉扉16を開いて消臭剤タンク17を取り替
えればよい。 第５図乃至第７図は本考案の他の実施例を示すもので
あり、ごみ受け箱２の箱本体10と消臭室14との間の仕切
り壁板15に換気扇26を取り付け、さらに消臭室14の底部
においてごみ受け箱２の外部に面して排気口27を設ける
ようにしたものである。このものでは第６図及び第７図
に示すように換気扇26はタイマー19に対して並列になる
ように電源に電気接続してある。そしてこのものにあっ
て、投入口蓋25を開くとスイツチボタン24の押圧が解除
されてスイツチ21がオンされ、タイマー19が作動を開始
してポンプ18が駆動されることによってノズル20から消
臭剤が散布される。またこのとき同時に換気扇26も作動
を開始してごみ受け箱２の箱本体10内の悪臭は消臭室14
へ強制的に排気され、排気口27から排出される。このと
き、ポンプ18はタイマー19の設定時間の経過に伴って自
動的に停止して消臭剤の散布が停止されるが、換気扇26
はタイマー19による制御を受けないために作動を継続す
る。ごみの投入が終わったのちに投入口蓋25を閉じる
と、スイツチボタン24が押圧されてスイツチ22がオフさ
れ、換気扇26の作動が停止されると共にタイマー19は元
に復帰して初期状態に戻る。

【考案の効果】

上述のように本考案にあっては、ごみ受け箱にごみ受
け箱内に消臭剤を散布する消臭剤散布装置を設けるよう
にしたので、ごみ受け箱内のごみに消臭剤を散布するこ
とでごみの臭いを消し、ごみ投入ダクトからごみを投入
している間にごみの悪臭が室内に侵入することを防止す
ることができるものである。しかも、消臭剤散布装置
を、ごみ投入ダクトの室内側の開口に設けられた投入口
蓋を開くとオンされるスイツチと、スイツチがオンされ
ると作動を開始して所定時間ポンプを駆動させてノズル
から消臭剤を噴霧するタイマーを具備して形成するよう
にしたので、ごみ受け箱にごみを投入するために室内の
投入口蓋を開くと、スイツチがオンされて自動的に消臭
剤が噴霧され、消臭剤を噴霧することを忘れるようなこ
となく室内に悪臭が侵入することを確実に防止すること
ができ、しかも消臭剤の噴霧はタイマーによって所定時
間後に停止し、投入口蓋を長い間開いていても必要量以
上の消臭剤が散布されるようなことがなく、経済的に優
れているものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の断面図、第２図は同上の縮
小斜視図、第３図は同上の消臭剤散布装置の構成を示す
斜視図、第４図は同上の回路図、第５図は本考案の他の
実施例の断面図、第６図は同上の消臭剤散布装置の構成
を示す斜視図、第７図は同上の回路図である。 １は外壁、２はごみ受け箱、３はごみ投入ダクト、４は
ごみ容器、５は消臭剤散布装置、18はポンプ、19はタイ
マー、20はノズル、21はスイツチである。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】家屋の外壁の屋外側にごみ受け箱を取り付
   け、一端部が室内に接続されるごみ投入ダクトの他端部
   をごみ受け箱内に挿入接続し、ごみ投入ダクトから投入
   されるごみをごみ受け箱内に収容するようにした屋外設
   置ごみ収納装置において、ごみ受け箱にごみ受け箱内に
   消臭剤を散布する消臭剤散布装置を設け、消臭剤散布装
   置を、ごみ投入ダクトの室内側の開口に設けられた投入
   口蓋を開くとオンされるスイッチと、スイッチがオンさ
   れると作動を開始して所定時間ポンプを駆動させてノズ
   ルから消臭剤を噴霧するタイマーを具備して形成して成
   る屋外設置ごみ収納装置。