JPH0416361B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、流し台等から出るゴミの臭気を取除
くことができるようにしたゴミ処理装置に関する
ものである。

従来例の技術 従来のこの種のゴミ処理装置は第１図に示すよ
うに構成されていた。すなわち、図において、１
は流し台のキヤビネツト、２はキヤビネツト１の
前面開口部を開閉する扉で、この扉２の内側には
上方が開口したゴミ収納容器３を取付けている。
４はゴミ収納容器３の上方開口部を開閉する蓋
で、この蓋４はゴミ収納容器３の上部にヒンジ等
で開閉自在に取付けられ、かつ蓋４の中央部には
ひも５の一端が固定されており、このひも５の他
端はキヤビネツト１に固定されているもので、前
記扉２を開閉すると、それに連動して蓋４もゴミ
収納容器３の上方開口部を開閉する。すなわち、
扉２を図のように開くと、ゴミ収納容器３の蓋４
は実線で示すようにひも５により引張られてゴミ
収納容器３の上方開口部を開き、かつ扉２を閉じ
ると、点線で示すようにひも５がゆるめられるた
め、蓋４はゴミ収納容器３の上方開口部を自重で
閉塞するものである。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記構成のみでは、キヤビネツ
ト１の扉２を開いてゴミをゴミ収納容器３に投入
したり、ゴミ収納容器３内のゴミを捨てたりする
たびにゴミの臭気が上昇するため、悪臭が台所に
充満するという課題があつた。

本発明は上記従来の欠点を解消するもので、ゴ
ミをゴミ収納部に投入したり、ゴミ収納部内のゴ
ミを捨てたりする場合に、ゴミの臭気が上昇して
こないゴミ処理装置を提供することを目的とす
る。

課題を解決するための手段 本発明のゴミ処理装置は前面に開閉扉を有する
キヤビネツトと、このキヤビネツト内に、上面を
ゴミ投入口とし、このゴミ投入口をキヤビネツト
壁に近接してほぼ閉成する構成とするとともに後
部をキヤビネツト内に残存した状態で、キヤビネ
ツトの前面の開口からキヤビネツト外へ引き出し
自在としたゴミ収納部と、前記ゴミ収納部内のゴ
ミの臭気を排出させる排気装置と、前記扉の内方
側に前記扉と対設して当接自在とし、前記排気装
置をオン、オフする連動スイツチを備え、前記連
動スイツチは扉を開いたときに前記排気装置がオ
ンするよう構成する。

作 用 この構成によればゴミ収納部内にゴミを投入し
たり、ゴミ収納部内のゴミを捨てたりする場合、
ゴミ収納部の投入口が開かれる前に排気装置が駆
動されているため、この駆動によりゴミ収納部内
のゴミの臭気は排出されることになり、したがつ
てゴミ収納部内にゴミを投入したり、ゴミ収納部
内のゴミを捨てたりする際に、従来のようにゴミ
の臭気が上昇してきて不快になるという問題はな
くなるものである。

実施例 以下、本発明の一実施例を第２図波第６図にも
とづいて説明する。第２図において、１１は壁、
１２は床面、１３は床面１２に設置された流し台
のキヤビネツトで、このキヤビネツト１３の前面
開口部の全周にはパツキン１４を取付けている。
１５はキヤビネツト１３の前面開口部を開閉する
扉で、この扉１５はヒンジ部１６を中心に回動自
在となつており、扉１５を閉じると、扉１５は前
記パツキン１４に当接してキヤビネツト１３内を
密閉する。１７はキヤビネツト１３内に収納され
たゴミ収納部で、このゴミ収納部１７は下方の支
点１８を中心にキヤビネツト１３の前面開口部よ
り手前側に引き出せるようになつており、引き出
し時には後部をキヤビネツト１３内に残存する構
成とし、収納時にはゴミ投入口１７ａをキヤビネ
ツト１３壁面に近接してほぼ閉成する構成として
いる。１９はキヤビネツト１３内に配設された排
気装置で、この排気装置１９はモータ（図示せ
ず）により回転駆動される排気フアン２０と、こ
の排気フアン２０を収納するフアンケース２１等
により構成されている。２２は吸気口、２３は前
記フアンケース２１に設けた排気口で、この排気
口２３には、排気口２３から出てくる臭気を屋外
へ導く排気パイプ２４を接続している。２５は前
記キヤビネツト１３の前面上部に配設され、かつ
前記排気フアン２０を駆動させるスイツチで、こ
のスイツチ２５は第５図および第６図に示すよう
に構成されている。すなわち、２６はスイツチケ
ースで、このスイツチケース２６内には排気フア
ン２０を回転駆動させるモータ（図示せず）に電
気的に接続された固定接点２７と、この固定接点
２７に常時接触するようにバネ２８で付勢された
可動接点２９とを備え、かつ可動接点２９にはス
イツチケース２６に設けた孔３０を通してスイツ
チケース２６外に突出する可動部材３１を設けて
いる。

上記構成において、次にその動作を説明する。
まず第２図に示すように扉１５がキヤビネツト１
３の前面開口部を閉じている状態では、第５図に
示すようにスイツチ２５の可動部材３１が扉１５
に押されて可動接点２９が固定接点２７より離れ
るため、スイツチ２５はオフしている。この結
果、モータ（図示せず）への通電は停止されて排
気フアン２０は停止している。この状態からゴミ
収納部１７内にゴミを投入したり、ゴミ収納部１
７内のゴミを捨てるために、第３図に示すように
扉１５を開けると、スイツチ２５の可動部材３１
は扉１５との当接が解かれるため、第６図に示す
ように可動接点２９がバネ２８で付勢されて固定
接点２７に接触し、スイツチ２５をオンさせる。
これによりモータ（図示せず）への通電がなされ
て排気フアン２０を回転させる。この排気フアン
２０の回転により、ゴミ収納部１７を引き出す際
に、ゴミ収納部１７内のゴミの臭気は吸気口２２
から吸込まれ、かつフアンケース２１内を通つて
排気口２３から排気パイプ２４を経て屋外に排出
されるため、ゴミ収納部１７の上方に設けた投入
口１７ａを開けてゴミ収納部１７内にゴミを投入
したり、ゴミ収納部１７内のゴミを捨てる際に、
ゴミの臭気が上昇してきて不快になるということ
はなくなる。

ゴミを投入したり、あるいは捨てたりした後
は、ゴミ収納部１７をキヤビネツト１３内に押し
込み、さらに扉１５を閉じると、第５図に示すよ
うにスイツチ２５の可動部材３１が扉１５に押さ
れて可動接点２９が固定接点２７より離れ、スイ
ツチ２５がオフするため、排気フアン２０は止ま
る。この場合、キヤビネツト１３の前面開口部は
扉１５により閉塞されるとともに、扉１５がパツ
キン１４に当接してキヤビネツト１３内を密閉す
るため、臭気が漏れるのを防ぐことができる。

発明の効果 ゴミ収納部のキヤビネツト収納時にゴミ投入口
をキヤビネツト壁に近接しほぼ閉成する構成とし
ているので、キヤビネツトの扉を閉成しても、ゴ
ミ収納部内の臭気は室内へ一気には流出しにくく
なるとともに、排気装置はゴミ収納部の投入口を
引出し、開成する前のキヤビネツト扉の開成作業
と連動して排気装置は、駆動を開始するので、ゴ
ミ収納部の引出し時には排気装置が所定の排気能
力になることと相なつて、ゴミ収納部内の臭気が
室内に流出するのをより防止できるものである。
また、ゴミ収納部の引出しの前には必ずキヤビネ
ツトの扉を開く操作をするため、ゴミ収納部の引
出しのときには必ず、排気装置の排気能力を所定
能力に高めた状態にでき、排気装置の駆動開始時
期が遅れて誤つて排気装置の動作開始時期を遅ら
せて室内に臭気を流出させることも防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示すゴミ処理装置の側断面
図、第２図および第３図は本発明の一実施例にお
けるゴミ処理装置を示す側断面図で、第２図は扉
を閉じた状態を示し、第３図は扉を開けた状態を
示す。第４図は扉を開けるとともにゴミ収納部を
手前に出した状態を示す斜視図、第５図および第
６図はスイツチの動作を示す断面図である。 １３……キヤビネツト、１７……ゴミ収納部、
１９……排気装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 前面に開閉扉を有するキヤビネツトと、この
   キヤビネツト内に、上面をゴミ投入口とし、この
   ゴミ投入口をキヤビネツト壁に近接してほぼ閉成
   する構成とするとともに後部をキヤビネツト内に
   残存した状態で、キヤビネツトの前面の開口から
   キヤビネツト外へ引き出し自在としたゴミ収納部
   と、前記ゴミ収納部内のゴミの臭気を排出させる
   排気装置と、前記扉の内方側に前記扉と対設して
   当接自在とし、前記排気装置をオン、オフする連
   動スイツチを備え、前記連動スイツチは扉を開い
   たときに前記排気装置がオンする構成としたゴミ
   処理装置。