JPH0111605Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は台所等に設備され、ごみ、その他臭気
発生物の収容に供するごみ等の収容装置に関す
る。

従来例の構成とその問題点 一般に台所等においては料理屑等が生じ、これ
を台所等の美観を損うことなく、また、悪臭を発
しないように収容することが望まれている。

第１図は従来のごみ収容装置の一例を示し、こ
のごみ収容装置は厨房家具１内にごみ収容器２を
装置した構成であり、詳わしくは扉３の内側に前
記ごみ収容器２を固定し、扉３を開放したとき、
厨房家具１の内部に一端を固定した操作紐４がご
み収容器２の蓋５を引き開け、ごみ投入に供する
ようになつている。

この構成のものは、ごみ収容器２が厨房家具１
内に収められていることから、台所の美観を損わ
ないという利点があるが、扉３を開けたとき、ご
み収容器２の蓋５が開放されることから、ごみの
臭気が台所室内に流れ出るという問題がある。こ
のようなことから、強制的に排気するフアン装置
を設けることも考えられるが、これを常時運転す
ることは電力消費の上から好ましくない。

一方、扉３を開放してごみの出し入れを行う作
業は時間的には短かく、したがつてこの扉３を開
放したときのみフアン装置を駆動すると電力消費
は少なくてもよい。

考案の目的 本考案は前記従来の問題に留意し、効果的に、
かつ、省エネルギー的に排気用のフアン装置を運
転するようにしたごみ等の収容装置を提供するこ
とを目的とするものである。

考案の構成 前記目的を達成するため、本考案は前面開口に
開閉扉を設けた収容キヤビネツトと、この収容キ
ヤビネツト内に設けられ、上面開口の前部をキヤ
ビネツト外に引出し自在とした収容容器と、この
収容容器上方のキヤビネツト内に設けられ、吸込
口を前記収容容器の引出し時に収容容器の上面開
口と相対する真上面の位置に設けて臭気を屋外に
排出するフアン装置と、屋外に配置した太陽電池
と、この太陽電池エネルギーを充電しフアン装置
を駆動する畜電池とし、前記開閉扉の開閉に連動
してオン・オフし、前記フアン装置を駆動させる
連動スイツチを備え、前記開閉扉の開成時に前記
連動スイツチがオンして前記フアン装置を駆動し
た構成であり、これより、収容容器の引出し時に
おける収容容器から流出する臭気を効率よく吸引
でき、室内への臭気流出を軽減できるとともに、
太陽電池によりそのエネルギーを得て、より一層
の省エネルギー化を実現できるものである。

実施例の説明 以下本考案の一実施例を第２図〜第４図にもと
づき説明する。

図において６はごみ収容キヤビネツトであり、
前面には前倒し自在な扉７を有し、前記扉７の後
部に上部が開口したごみ収容器８を一体に設けて
いる。前記扉７の上部はごみ収納キヤビネツト６
の前部開口の上縁部に重なるように形成されてい
る。前記ごみ収容キヤビネツト６の内部で、かつ
ごみ容器８の開口の後方の上部に対応する位置に
フアン装置９を装置してある。このフアン装置９
はフアン１０を主要素とし、ごみ容器８の開口に
対向した吸込口１１と排出口１２を有し、排出口
１２より壁１３を貫通して屋外に導出された排気
管１４を設けている。

前記フアン１０の駆動源としては第４図に示す
ように畜電池１５が設けられており、屋外に配置
した太陽電池１６のエネルギーが充電器（図示せ
ず）を介して前記畜電池１５に充電されるように
してある。また、畜電池１５よりフアン１０の通
電回路には扉７の開閉によりオン、オフ制御され
るスイツチ１７を設けてある。このスイツチ１７
は操作体がごみ収容キヤビネツト６の開口部の前
部に位置し、扉７を閉じたとき操作体が押されて
スイツチオフとなり、すなわち扉７を開いたとき
のみフアン１０に通電して強制排気するようにし
ている。

上記構成において扉７を開いたときにはスイツ
チ１７がオン動作し、フアン１０の運転によりご
みの臭気は強制的に屋外に排出される。したがつ
て扉７を開放してごみを出し入れするとき、臭気
がほとんど室内に流れ込まない。この扉７を開放
する時間はごく短かいものであり、フアン１０を
この時間運転させる電力量は少なく、したがつ
て、電源として畜電池１５を用いても十分に使用
できる。さらに畜電池１５を用いたことから、こ
れに太陽電池１６によつて十分に充電でき、また
ごみ収容器８の引出し時におけるごみ収容器８の
上面開口と相対する真上面の位置に設けているの
で、ごみ収容器８から流出する臭気を効率よく吸
引でき、室内への臭気流出を軽減できるものであ
る。

考案の効果 上記実施例の説明より明らかなように、本考案
のごみ等の収容装置は、排気用のフアンを必要時
に駆動するため、電力消費が少なく、その電源を
畜電池とすることができたものであり、また、前
記畜電池に対し太陽電池により充電する構成のた
め商用電源が不要であり、経済性に富み、またフ
アン装置の吸込口は、収容容器の引出し時におけ
る収容容器の上面開口と相対する真上面の位置に
設けているので、収容容器から流出する臭気を効
率よく吸引でき、室内への臭気流出を軽減できる
等、その実用的効果の大きいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のごみ収容装置の断面図、第２図
および第３図は本考案の一実施例のごみ収容装置
の断面図、第４図はフアンの電源回路図である。 ６……ごみ収容キヤビネツト、７……扉、８…
…ごみ容器、９……フアン装置、１０……フア
ン、１４……排気管、１５……畜電池、１６……
太陽電池、１７……スイツチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前面開口に開閉扉を設けた収容キヤビネツト
   と、この収容キヤビネツト内に設けられ、上面開
   口の前部をキヤビネツト外に引出し自在とした収
   容容器と、この収容容器上方のキヤビネツト内に
   設けられ、吸込口を前記収容容器の引出し時に収
   容容器の上面開口と相対する真上面の位置に設け
   て臭気を屋外に排出するフアン装置と、屋外に配
   置した太陽電池と、この太陽電池エネルギーを充
   電しフアン装置を駆動する畜電池と、前記開閉扉
   の開閉に連動してオン・オフし、前記フアン装置
   を駆動させる連動スイツチを備え、前記開閉扉の
   開成時に前記連動スイツチがオンして前記フアン
   装置を駆動するようにしてなるごみ等の収容装
   置。