JPH0111606Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は台所等に設備され、ごみ、その他臭気
発生物の収容に供するごみ等の収容装置に関す
る。

従来例の構成とその問題点 一般に台所等においては料理屑等が生じ、これ
を台所等の美観を損うことなく、また、悪臭を発
しないように収容することが望まれている。

第１図は従来のごみ収容装置の一例を示し、こ
のごみ収容装置は厨房家具１内にごみ収容器２を
装置した構成であり、詳わしくは扉３の内側に前
記ごみ収容器２を固定し、扉３を開放したとき、
厨房家具１の内部に一端を固定した操作紐４がご
み収容器２の蓋５を引き開け、ごみ投入に供する
ようになつている。

この構成のものは、ごみ収容器２が厨房家具１
内に収められていることから台所の美観を損わな
いという利点があるが、扉のすきまより臭気が台
所室内に流れ出るという問題がある。このような
ことから強制的に排気するフアン装置を設けるこ
とも考えられるが、これを常時運転することは電
力消費の上から好ましくない。

考案の目的 本考案は前記従来の問題に留意し、室内の美観
をそこなうことなくごみ等を収容でき、かつ、効
率的に排気するごみ等の収容装置を提供すること
を目的とするものである。

考案の構成 前記目的を達成するため、本考案は扉を有する
収容キヤビネツトと、前記収容キヤビネツト内に
設けられた収容容器と、前記収容キヤビネツト内
に設けられたフアン装置と、家屋に付設された排
水管を備え、前記フアン装置には排気管を導出
し、この一端を前記排水管の防臭装置の下流側に
接続するとともに、前記排水管内に水流センサー
を配置して前記フラン装置と結線し、水流センサ
ーからの水流検知入力により前記フアン装置を運
転する水流センサー装置を設けた構成であり、こ
れより、排水管に水が流れると、この水を水流セ
ンサーが検知し、フアン装置に信号を送り、フア
ン装置は運転を開始して収容容器内の臭気を排気
管、排水管を介して屋外へ排出されるものであ
り、すなわち、フアン装置は排水管に水が流れた
時に運転することとなり、常に運転するものに比
べ電力消費の節減ができるものである。

実施例の説明 以下本考案の一実施例を第２図〜第４図にもと
づき説明する。

図において６は台所等の室内に設置された流し
台であり、その水槽７の水は水槽７の下部に連接
した排水トラツプ８、排水管９を介して屋外の下
水路１０に排水されるようになつている。前記流
し台６はキヤビネツト構成となつており、その前
面に扉１１を有し、扉１１の後方には下部前端を
支点として前倒し自在で、上部が開口したごみ収
容器１２を設けている。前記流し台６の内部で、
かつ、ごみ収容器１２の上部位置にはフアン装置
１３が装置されている。このフアン装置１３はフ
アン１４を主構成要素とし、その吸気口１５は前
記ごみ容器１２の上部開口に対応して設けられて
いる。また排出口１６よりは排気管１７が導出し
てあり、この排気管１６の端部は前記排水管９の
側部に接続し、排気が排水管９を介して排出され
るようになつている。

前記フアン１４の通電回路は第４図に示すよう
に構成され、すなわち、扉１１の開閉によりオ
ン、オフ制御される第１のスイツチ１８と、この
第１のスイツチ１８に対し並列に接続された第２
のスイツチ１９を備えており、前記第２のスイツ
チ１９には直列に手動スイツチ２０を接続してい
る。この第２のスイツチ１９は排水管９に設けら
れて水流を検知する水流センサー２１の信号で働
くリレー２２により閉成動作するようになつてい
る。そして、第１のスイツチ１８および手動スイ
ツチ２０はそれぞれの操作体が流し台６の前部に
位置し、第１のスイツチ１８は扉１１が閉じられ
たときオフとなり、扉１１が開けられたときオン
となるようになつている。

上記構成において、扉１１を開いたときには第
１のスイツチ１８がオン動作し、フアン１４の運
転によりごみの臭気は強制的に排水管９を介して
下水路１０に排出される。したがつて扉開放時に
室内に臭気がほとんど流れ出ない。

次に扉１１を閉じた状態では、第１のスイツチ
１８はオフとなり、フアン１４は運転されない。
しかしながら、臭気が扉１１の接合すきまより室
内に洩れることがあるので、フアン１４を運転す
ることが好ましい。このことから手動スイツチ２
０をオンとなしておくと、流し台作業時において
排水をしたとき、流水を水流センサー２１が検知
し、第２のスイツチ１９をオンとして一定時間フ
アン１４を運転し、臭気を排出する。すなわち流
し台作業時間帯においてフアン１４が運転するこ
とから、その流し台作業時には臭気が洩れ出な
く、連続運転に比して電力消費が少なく、また、
運転騒音の度合も少なくなる。

考案の効果 上記実施例の説明より明らかなように、本考案
のごみ等の収容装置は、排気用のフアン装置を必
要時、たとえば台所作業時に排水を検知して自動
運転するため、常に運転する構成のものに比べて
電力消費が少なく、また臭気は家屋付設の排水管
を介して排出されるので、新たに排気管を屋外ま
でに導出するものに比べ、工事を軽減でき、また
排出された臭気は下水路に至るため、屋外に放散
されず、衛生環境もよくなるという利点がある。

なお本考案におけるフアン駆動回路は第４図の
回路に限られるものではなく、要は排水管の水流
があつたとき、これを検知してフアンを駆動する
回路であればよい。また、実施例における第１の
スイツチ１８は必ずしも必要としない。また、排
水管１９は流し台以外の排水管であつてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のごみ収容装置の断面図、第２図
および第３図は本考案の一実施例のごみ収容装置
の断面図、第４図はフアンの電源回路図である。 ６……流し台、７……水槽、８……排水トラツ
プ、９……排水管、１０……下水路、１１……
扉、１２……ごみ容器、１３……フアン装置、１
４……フアン、１７……排気管、１８……第１の
スイツチ、１９……第２のスイツチ、２０……手
動スイツチ、２１……水流センサー、２２……リ
レー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 扉を有する収容キヤビネツトと、前記収容キヤ
   ビネツト内に設けられた収容容器と、前記収容キ
   ヤビネツト内に設けられたフアン装置と、家屋に
   付設された排水管を備え、前記フアン装置には排
   気管を導出し、この一端を前記排水管の防臭装置
   の下流側に接続するとともに、前記排水管内に水
   流センサーを配置して前記フアン装置と結線し、
   前記水流センサーからの水流検知入力により前記
   フアン装置を運転する水流センサー装置を設けて
   なるごみ等の収容装置。