JP2518108Y2 - ベルト走行路用荷重支持装置 - Google Patents

ベルト走行路用荷重支持装置

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JP2518108Y2
JP2518108Y2 JP3323491U JP3323491U JP2518108Y2 JP 2518108 Y2 JP2518108 Y2 JP 2518108Y2 JP 3323491 U JP3323491 U JP 3323491U JP 3323491 U JP3323491 U JP 3323491U JP 2518108 Y2 JP2518108 Y2 JP 2518108Y2
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belt
water
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scraper
pressure
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哲志 御室
邦雄 間所
弘之 高田
光郎 上田
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Meidensha Corp
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Meidensha Corp
Mitsubishi Motors Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車用タイヤ又は
シャーシダイナモメータの如き自動車性能の試験に使用
される路面を模擬したベルト走行用の荷重支持装置に関
し、特に液圧を利用した荷重支持装置の水切りシールに
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用タイヤの走行試験や、又は自動
車の走行性能試験用として、平坦な路面を模擬した無端
ベルトが使用されている。この無端ベルト(以下、ベル
トと略称する)は、その中央部でタイヤに加わる荷重を
支える必要があり、タイヤ載置部分に荷重支持装置が設
けられている。この荷重支持装置は、ベルトの走行を円
滑に支持するため、一般には水又は油等の液体をベルト
の接触面に供給して支持する機能を備えている。
【0003】図2および図3はこの基本構成を示す正面
図および平面で、2つのローラ20,21と、このロー
ラ20と21間に張設された薄い鋼帯による可撓性のベ
ルト22と、このベルト22の略中間で、タイヤ25が
載置される部位のベルトの下面側(裏側)に設置され、
タイヤ25に加わる荷重を支えるベルト走行路用の荷重
支持部24とを備え、自動車等のタイヤを試験する場合
は、その駆動輪のタイヤ25をベルト22上に載置し、
タイヤに荷重を加えて路面を模擬したベルト走行路に圧
縮し、その変形又はスリップ角、或はキャンバー角を与
えて圧縮した場合の変形およびローラの駆動トルク等を
計測して対路面タイヤの試験を行う。
【0004】また、シャーシダイナモメータ用として自
動車等の走行性能を測定する場合は、全駆動輪を、路上
を模擬したベルト上に乗せ、ローラ20,21の回転軸
23にトルクメータ,フライホイール,直流式ダイナモ
メータ等を連結して、ベルト上で自動車を走らせ、実際
に道路上を走る時に発生する負荷を自動車に与え、様々
な運転パターンによるエンジンの燃費や動力性能,耐久
試験等を行う。
【0005】上記の荷重支持部24は、駆動輪のタイヤ
25に加わる荷重を支え、しかもベルト22の走行を円
滑に行う必要があり、試験装置の重要な部分であるた
め、これに適した種々の装置が提案されている。
【0006】一般的には、ベルトとの接触面側に、給水
孔26より水を供給して、この水を荷重支持部24のベ
ルト対向面に設けたポート又は溝より成る出水口27か
ら出水する水の動圧又は静圧を利用してベルトの円滑な
走行を行わせる方法が採られている。
【0007】また、荷重支持部24は水を使用するた
め、ベルトの走行中には、供給された水が荷重支持部2
4のベルト走行方向の前後および左右に飛散するため図
3に示すように水の飛散を防止するための水切りシール
28および29が設けられており、更に荷重支持部24
で使用した水は、水受カバー30内に受け、排水口31
を介して図示省略した水溜に一旦溜めた後、ポンプで再
度給水孔26に給水し、水を循環させて使用している。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】静圧と動圧を利用した
此の種の荷重支持装置は、ベルトの始動開始にベルトと
荷重支持部24間にある程度の高圧水を供給してベルト
を浮上させ、ベルトと荷重支持部24の間に隙間を作っ
て走行させ、ベルトの走行により動圧が発生する段階
で、水圧を下げてベルトにかかる荷重を支持するもので
あるが、ベルトの始動時には高い圧力の水を大量に供給
されるため、支持装置部24の外部、特にベルト両側方
(水切りシール29側)に水が飛散するので、これを防
止する完全なシール機構を必要とする。
【0009】図3のものは、この水切りシールに硬質の
フェルトが使用されている。しかし、フェルトは硬質で
もベルトの回転速度は速く、且つ波打って走行するた
め、フェルトの摩耗ははげしく短期間で取り替えなけれ
ばならず、またフェルトは繊維により作られているた
め、摩耗して分離した繊維が循環する水の中に混入し、
供給水管系路を詰まらせるため、濾過機を必要とする。
濾過機を使用すれば濾過機の洗浄を頻繁に行う必要が生
ずる等保守、点検に多大な労力を要するという問題があ
った。
【0010】以上の点に鑑み、本考案は摩耗の少ないシ
ール機構を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案における上記の課
題を解決するための手段は、2つの回転ドラム間に張設
されて走行する無端ベルトを、そのベルトの中間部上面
に加わる荷重をベルトの下面で支える支持装置であっ
て、その支持部のベルト対向面に複数の出水口を設け、
且つ前記ベルトの下面側で荷重支持部の前後、左右側に
水切りシールを備え、前記出水口に液体を供給してベル
トの荷重を支持する荷重支持装置において、前記水切り
シールの左右側シールを、自由端側がベルトと接離自在
な薄板より成るスクレーパと、該スクレーパの基端側を
取り付けスクレーパの接離動作をなす可動部材と、該可
動部材を前記液体の供給圧力に応動して操作するアクチ
エータとで構成する。
【0012】
【作用】ベルト走行路では、停止から低速域では荷重支
持部の出水口より所定の水圧の水が供給され、ベルトに
加わる荷重を圧力水で支持するが、この領域ではアクチ
エータを作動させてスクレーパをベルトの下面に接触さ
せ、ベルトの下面に当て側方に流出する水を切り落と
す。また、ベルトの走行速度が上昇し、水のせん断によ
る応力(動圧)が発生する速度域に達したときは、水の
供給圧力を下げ、供給量が減らされるが、この領域にな
ったとき、アクチエータを作動させてスクレーパをベル
トから引き離す。
【0013】
【実施例】以下、本考案を図1に示す一実施例に基づい
て説明する。なお、図2と同一名称又は同効の部分には
図2と同じ符号を付して説明を省略する。しかして、本
考案は、図3のベルト走行方向左右側の水切りシール2
9部分の改良に関し、1は本考案のシール機構で該シー
ル機構1は、支軸2に回動自在に取り付けられた可動部
材3と、該可動部材3に基端側が取り付けられ、自由端
側がベルト22の下面に対向させたサイド側のスクレー
パ4と、可動部材3を回動させるアクチエータ5と、該
アクチエータ5を操作する液圧又は空気圧を供給する供
給管6により構成されている。そしてこのシール機構1
は水受カバー30か又は荷重支持部24に固設されてい
る。上記のスクレーパ4は、例えば、1mm以下の薄い
合成樹脂の板で形成されている。
【0014】次に動作を説明すると、此の種の荷重支持
装置は、ベルトの始動時には、荷重支持部24の給水孔
26から比較的高い圧力の水が供給され出水口27から
の水の噴出圧力でベルトを浮上させた状態でベルトの走
行始動が開始される。このとき、出水口27より噴出す
る水圧は高く水量も多く、且つベルトが静止しているの
で、水はベルトの両側方向に強く大量に飛散する。そし
てベルトがある程度加速すると、水の動圧が働き水の供
給量を少なくすることができる。このとき、水のほとん
どはベルト下面側に付着してベルトの走行方向に誘導さ
れる。従ってベルトの側方には飛散しなくなる。特に荷
重支持部24からはみ出ているベルトの側端部には水分
はなくなる。
【0015】以上のような運転状態に着目し、本考案
は、供給水圧が高いときは、その圧力に連動させてアク
チエータ5を作動させ、作動軸8を介して可動部材3に
反時計方向の回動力を与え、スクレーパ4をベルトの下
面側に接するようにして側方への水の流出を止める。次
に供給水圧が低下したときは、それに連動させてアクチ
エータ5により可動部材3を時計方向に回動してスクレ
ーパ4をベルトに接触しないようにする。図中7は覆い
板を示す。
【0016】なお、図1に示す実施例においては、アク
チエータで可動部材を回動させてスクレーパをベルトか
ら接離するようにしているが、アクチエータでスクレー
パを直接上下させるようにしてもよく、また、アクチエ
ータは、前記荷重支持部への供給水圧をそのまま利用し
てもよく、また供給水圧に応動させた油圧又は空気圧で
もよく、更に、モータを利用した電動アクチエータでも
よい。要はサイドスクレーパを可動可能にできればよ
い。また、水を荷重支持部に供給する場合について説明
したが油でも良いことは勿論である。
【0017】
【考案の効果】本考案は以上のように、ベルトの走行速
度が低く供給水圧が高く供給水量が多いときは、スクレ
ーパはアクチエータによってベルトに接触させられる以
外に、荷重支持部とベルト間から側方に噴出される水圧
によっても圧接力が働くので外部への水の流出は完全に
防止され、また、走行速度が速くなると、動圧が働くた
め供給水圧を低くすることができ、ベルトに付着してベ
ルトの走行方向に引かれるため、ベルトの側方への水の
流出が少なくなり、スクレーパをベルトから離すことが
できる。更に、スクレーパがベルトに接触しているとき
は、ベルトの走行速度が低いときのみであり、しかもこ
のときはベルトの裏面側全面が多量の水膜で覆われてい
るのでスクレーパがベルトに接していても、摩耗は極め
て少ない。また、高速で供給水量が少なく、ベルトの両
側端部のスクレーパが接する部分に水膜の形成がないと
きはスクレーパはベルトから離れているのでスクレーパ
の摩耗は極端に減少し、常時スクレーパがベルトに接し
ている場合と比較するとスクレーパの寿命は数十倍のび
た。更にフェルトを使用しないので、従来のように、供
給水の取り替えや濾過機の設置等の必要がなくなる等極
めて優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の要部断面図。
【図2】ベルト走行路用荷重支持装置の基本構成図。
【図3】図2の平面図。
【符号の説明】
1…シール機構 2…支軸 3…可動部材 4…スクレーパ 5…アクチエータ 6…給水管 7…覆い板 8…作動軸 20,21…ドラム 22…無端ベルト 24…荷重支持部 30…水受カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 高田 弘之 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (72)考案者 上田 光郎 東京都品川区大崎2丁目1番17号 株式 会社明電舎内

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの回転ドラム間に張設されて走行す
    る無端ベルトをそのベルトの中間部上面に加わる荷重を
    ベルトの下面で支える支持装置であって、そのベルトと
    の対向面に複数の出水口を設け、且つ前記ベルトの下面
    側で荷重支持部の前後、左右側に水切りシールを備え、
    前記出水口に液体を供給してベルトの荷重を支持する荷
    重支持装置において、前記水切りシールの左右側シール
    を、自由端側がベルトの下面に対向し該ベルトと接離操
    作される薄板より成るスクレーパと、該スクレーパの基
    端側を取り付けスクレーパの接離動作をなす可動部材
    と、この可動部材を前記液体の供給圧に応動して操作す
    るアクチエータとで構成したことを特徴とするベルト走
    行路用荷重支持装置。
JP3323491U 1991-05-14 1991-05-14 ベルト走行路用荷重支持装置 Expired - Lifetime JP2518108Y2 (ja)

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JPH04127549U JPH04127549U (ja) 1992-11-20
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