JP2517898Y2 - 弁のシール構造 - Google Patents

弁のシール構造

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JP2517898Y2
JP2517898Y2 JP1991000388U JP38891U JP2517898Y2 JP 2517898 Y2 JP2517898 Y2 JP 2517898Y2 JP 1991000388 U JP1991000388 U JP 1991000388U JP 38891 U JP38891 U JP 38891U JP 2517898 Y2 JP2517898 Y2 JP 2517898Y2
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良三 山本
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばバタフライ弁や
ボール弁などのような、弁体が弁箱の軸線に交差する軸
線を有して該弁箱に回転可能に取付けられ、弁体の回転
によって弁体の外周シール部が弁箱側シールリングに接
離して開閉を行うように構成されている弁のシール構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6および図7に示すように、弁体1が
弁箱2の軸線C1に交差する軸線C2を有して該弁箱2
に回転可能に取付けられ、弁体1の回転によって外周シ
ール部1Aが例えばテフロンなどの軟質樹脂製の弁箱側
シールリング3に接離して開閉を行うように構成された
バタフライ弁では、弁箱側シールリング3を弁箱2に形
成した環状凹部2Aに対して、弁箱側シールリング3の
径外部に環状空間4を有して装入し、弁箱2に取付けた
環状リテーナ5により弁箱側シールリング3を脱落不能
に保持するとともに、環状空間4を正圧負荷側空間4A
と逆圧負荷側空間4Bに分割する弾性バックアップリン
グ6、つまり比較的硬質のゴムによってOリング状に形
成された弾性バックアップリング6を環状空間4に臨出
して弁箱側シールリング3の外周溝部7に嵌合し、図示
の全閉位置にある弁体1によって仕切られた弁箱2の正
圧側P1と正圧負荷側空間4Aとを連通させる第1の通
路8と、弁箱2の逆圧側P2と逆圧負荷側空間4Bとを
連通させる第2の通路9とを形成した弁のシール構造に
よって密封されることで全閉状態が確保される。
【0003】即ち、この種の弁のシール構造では、全閉
状態の弁体1によって正圧側P1の流体が遮られた場合
には、正圧側P1の流体を第1の通路8から正圧負荷側
空間4Aに導き、その圧力で図8のように弾性バックア
ップリング6を弾性変形させて、環状凹部2Aの内周面
2aと、弁箱側シールリング3の外周溝部7における溝
底7Aおよび逆圧側斜面7Cに押し付けるとともに、弁
箱側シールリング3の内周を弁体1の外周シール部1A
に押し付けてシ−ルを行い、全閉状態の弁体1によって
逆圧側P2の流体が遮られた場合には、逆圧側P2の流
体を第2の通路9から逆圧負荷側空間4Bに導き、その
圧力で図9のように弾性バックアップリング6を弾性変
形させて、環状凹部2Aの内周面2aと、弁箱側シール
リング3の外周溝部7における溝底7Aおよび正圧側斜
面7Aに押し付けるとともに、弁箱側シールリング3の
内周を弁体1の外周シール部1Aに押し付けてシ−ルを
行う。
【0004】しかし、前記従来の弁のシール構造では、
シール性を回復させる機能を有していないので、弁箱側
シールリング3に経時摩耗を生じたり流体に混入してい
る異物によって弁箱側シールリング3が損傷することな
どによって、シール性が低下した場合には、弁が取り付
けられている流体輸送ラインを一旦止めたのちに、弁を
取り外して、弁箱側シールリング3を交換しなければな
らない。つまり、流体輸送ラインを生かして、弁を取付
けたままで弁の外部からシール性回復のための処置を講
じることができない欠点を有している。そのために、緊
急時などにおいて外部操作によって一時的にシール性を
回復させることができるように機能する弁のシール構造
が要望されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、弁箱側シールリングの経時摩耗や異物による損傷
でシール性が低下しても、弁を流体輸送ラインに取付け
たままで弁の外部からシール性回復のための処置を講じ
ることができない点である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、弾性バックア
ップリングを、環状空間に臨出して弁箱側シールリング
の外周溝部に嵌合される軸方向両端部の正圧側シール部
および逆圧側シール部と、これら両シール部間に連続形
成されて前記環状空間の軸方向中央部と外周溝部とを仕
切る仕切部によつて構成し、この仕切部に前記環状空間
の軸方向中央部と外周溝部とを互いに連通させる透孔を
形成するとともに、前記弁箱に環状空間の軸方向中央部
に通じる高圧流体供給孔を形成していることを特徴と
し、緊急時などにおいて弁を取付けたままで弁の外部か
らシール性回復のための処置を講じる目的を簡単な構造
で実現した。
【0007】
【作用】本考案によれば、弁箱側シールリングの経時摩
耗や異物による損傷でシール性が低下した場合には、流
体輸送ラインの流体圧力よりも高圧の流体、つまり内圧
よりも高い圧力の流体を高圧流体供給孔から密閉された
環状空間の軸方向中央部に導入する。環状空間の軸方向
中央部に導入された高圧流体は、ここから透孔を通って
密閉された弁箱側シールリングの外周溝部にも流入し、
弁箱側シールリングの内周を弁体の外周シール部に押し
付けてシ−ルすることにより、シール性を回復させる。
【0008】
【実施例】図1は、本考案の1実施例を示す拡大縦断面
図、図2は弾性バックアップリングの一例を示す拡大横
断面図であり、前記図6ないし図9と同一もしくは相当
部分には、同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0009】図1および図2において、弾性バックアッ
プリング6は、軸方向一端部の正圧側シール部6Aと、
軸方向他端部の逆圧側シール部6Bおよびこれら両シー
ル部6A,6B間に連続形成された仕切部6Cを有する
横断面ほぼメガネ状に形成され、仕切部6Cには円周方
向に等間隔で複数の透孔10が形成されている。この弾
性バックアップリング6は、図1のように環状空間4に
臨出させた状態で弁箱側シールリング3の外周溝部7に
嵌合される。これによって環状空間4の軸方向中央部4
Cと外周溝部7が仕切部6Cによつて仕切られる。一
方、弁箱2には環状空間4の軸方向中央部4Cに通じる
高圧流体供給孔11を形成し、弁12を介して高圧流体
供給源13に接続している。
【0010】このような構成であれば、全閉状態の弁体
1によって正圧側P1の流体が遮られた場合には、正圧
側P1の流体を第1の通路8から正圧負荷側空間4Aに
導き、その圧力で図3のように弾性バックアップリング
6を弾性変形させる。これにより正圧側P1の流体は正
圧側シール部6Aと外周溝部7における正圧側斜面7B
との間に形成された隙間14を通って外周溝部7に導入
され、ここから透孔10を経て環状空間4の軸方向中央
部4Cおよび弁12が閉じられている高圧流体供給孔1
1に流入し、逆圧側シール部6Bを環状凹部2Aの内周
面2aと、外周溝部7における逆圧側斜面7Cに押し付
けるとともに、弁箱側シールリング3の内周を弁体1の
外周シール部1Aに押し付けてシ−ルを行う。また、全
閉状態の弁体1によって逆圧側P2の流体が遮られた場
合には、逆圧側P2の流体を第2の通路9から逆圧負荷
側空間4Bに導き、その圧力で図4のように弾性バック
アップリング6を弾性変形さる。これにより逆圧側P2
の流体は逆圧側シール部6Bと外周溝部7における逆圧
側斜面7Cとの間に形成された隙間15を通って外周溝
部7に導入され、ここから透孔10を通って環状空間4
の軸方向中央部4Cおよび弁12が閉じてられている高
圧流体供給孔11に流入し、正圧側シール部6Aを環状
凹部2Aの内周面2aと、外周溝部7における正圧側斜
面7Bに押し付けるとともに、弁箱側シールリング3の
内周を弁体1の外周シール部1Aに押し付けてシ−ルを
行う。
【0011】他方、弁箱側シールリング3に経時摩耗を
生じたり流体に混入している異物によって弁箱側シール
リング3が損傷することなどによって、シール性が低下
した場合には、弁12を開いて高圧流体供給源13から
流体輸送ライン(図示省略)の流体圧力よりも高圧の空
気、窒素ガス、油などの流体、つまり弁箱2の内圧より
も高い圧力の流体を高圧流体供給孔11から密閉された
環状空間4の軸方向中央部4Cに導入する。この軸方向
中央部4Cに導入された高圧流体は、ここから透孔10
を通って、密閉された弁箱側シールリング3の外周溝部
7にも流入し、弁箱側シールリング3の内周を弁体1の
外周シール部1Aに押し付けてシ−ルする。したがっ
て、緊急時などにおいて外部操作によって一時的にシー
ル性を回復させることが可能になる。なお、前記実施例
では弁のシール構造をバタフライ弁に適用して説明して
いるが、ボール弁にも適用できることはいうまでもな
い。
【0012】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、弁箱側シ
ールリングの経時摩耗や異物による損傷でシール性が低
下しても、弁を流体輸送ラインに取付けたままで弁の外
部からシール性回復のための処置を講じることができる
ので、緊急時などにおいて弁の外部からシール性回復の
ための処置を講じることができる利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例を示す拡大縦断面図である。
【図2】弾性バックアップリングの一例を示す拡大横断
面図である。
【図3】正圧負荷時の説明断面図である。
【図4】逆圧負荷時の説明断面図である。
【図5】緊急時におけるシール性回復状態の説明断面図
である。
【図6】従来の弁のシール構造を適用したバタフライ弁
の縦断面図である。
【図7】従来の弁のシール構造の拡大縦断面図である。
【図8】正圧負荷時の説明断面図である。
【図9】逆圧負荷時の説明断面図である。
【符号の説明】
1 弁体 1A 外周シール部 2 弁箱 2A 環状凹部 3 弁箱側シールリング 4 環状空間 4A 正圧負荷側空間 4B 逆圧負荷側空間 4C 軸方向中央部 5 環状リテーナ 6 弾性バックアップリング 6A 正圧側シール部 6B 逆圧側シール部 6C 仕切部 7 外周溝部 8 第1の通路 9 第2の通路 10 透孔 11 高圧流体供給孔 C1 弁箱の軸線 C2 弁体の軸線 P1 正圧側 P2 逆圧側

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁体が弁箱の軸線に交差する軸線を有し
    て該弁箱に回転可能に取付けられ、弁体の回転によって
    弁体の外周シール部が弁箱側シールリングに接離して開
    閉を行うように構成され、該弁箱側シールリングが弁箱
    に形成した環状凹部に径外部の環状空間を有して装入さ
    れ、かつ弁箱に取付けられた環状リテーナにより脱落不
    能に保持されるとともに、前記環状空間を正圧負荷側空
    間と逆圧負荷側空間に分割する弾性バックアップリング
    が環状空間に臨出して弁箱側シールリングの外周溝部に
    嵌合され、全閉位置の弁体によって仕切られた弁箱の正
    圧側と前記正圧負荷側空間とを連通させる第1の通路お
    よび弁箱の逆圧側と前記逆圧負荷側空間とを連通させる
    第2の通路を形成した弁のシール構造において、前記弾
    性バックアップリングが前記環状空間に臨出して弁箱側
    シールリングの外周溝部に嵌合される軸方向両端部の正
    圧側シール部および逆圧側シール部と、これら両シール
    部間に連続形成されて前記環状空間の軸方向中央部と外
    周溝部とを仕切る仕切部によって構成され、この仕切部
    に前記環状空間の軸方向中央部と外周溝部とを互いに連
    通させる透孔が形成されているとともに、前記弁箱に前
    記環状空間の軸方向中央部に通じる高圧流体供給孔が形
    成されていることを特徴とする弁のシール構造。
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