JP2517822B2 - プレキャストコンクリ―ト基礎 - Google Patents
プレキャストコンクリ―ト基礎Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプレキャストコンクリー
ト製のフーチング部材とプレキャストコンクリート製の
立上り部材とを一体化させてなるプレキャストコンクリ
ート基礎に関する。
ト製のフーチング部材とプレキャストコンクリート製の
立上り部材とを一体化させてなるプレキャストコンクリ
ート基礎に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プレキャストコンクリート基礎と
して、例えば実開平1−61242号公報に記載されて
いるように、コンクリート充填部を有する凹状をしたプ
レキャストコンクリート製のフーチング部材(ベース
体)と、底板を有するプレキャストコンクリート製の立
上り部材(立上り体)とを個別に成型し、底板に設けら
れた高さ調整ねじによってフーチング部材上に乗せた立
上り部材の天端レベル調整を行うとともに、コンクリー
ト充填部に打設した現場打ちコンクリートに立上り部材
の下端部を埋設させることによって、フーチング部材と
立上り部材とを一体化させるようにしたものが知られて
いる。
して、例えば実開平1−61242号公報に記載されて
いるように、コンクリート充填部を有する凹状をしたプ
レキャストコンクリート製のフーチング部材(ベース
体)と、底板を有するプレキャストコンクリート製の立
上り部材(立上り体)とを個別に成型し、底板に設けら
れた高さ調整ねじによってフーチング部材上に乗せた立
上り部材の天端レベル調整を行うとともに、コンクリー
ト充填部に打設した現場打ちコンクリートに立上り部材
の下端部を埋設させることによって、フーチング部材と
立上り部材とを一体化させるようにしたものが知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した実開
平1−61242号公報記載のプレキャストコンクリー
ト基礎では、フーチング部材のレベル調整に付いて何等
配慮されていないため、フーチング部材を所定の高さレ
ベルおよび水平レベルに合わせて据え付けるために、根
切り底上に敷き詰める割栗石や根切り底上に打設する捨
てコンクリートなどの天端を設計寸法通りに高精度に仕
上げるか、或はフーチング部材の下にスペーサを介装さ
せ、そのスペーサの厚さを微調整しなければならず、プ
レキャストコンクリート基礎の構築に多大な手間を要す
という問題点があった。
平1−61242号公報記載のプレキャストコンクリー
ト基礎では、フーチング部材のレベル調整に付いて何等
配慮されていないため、フーチング部材を所定の高さレ
ベルおよび水平レベルに合わせて据え付けるために、根
切り底上に敷き詰める割栗石や根切り底上に打設する捨
てコンクリートなどの天端を設計寸法通りに高精度に仕
上げるか、或はフーチング部材の下にスペーサを介装さ
せ、そのスペーサの厚さを微調整しなければならず、プ
レキャストコンクリート基礎の構築に多大な手間を要す
という問題点があった。
【0004】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたもので、容易に構築することができるプレキャ
ストコンクリート基礎を提供することを目的としてい
る。
なされたもので、容易に構築することができるプレキャ
ストコンクリート基礎を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るプレキャストコンクリート基礎におい
ては、プレキャストコンクリート製のフーチング部材
と、プレキャストコンクリート製の立上り部材とを一体
化させて構築されるプレキャストコンクリート基礎であ
って、前記フーチング部材に、前記立上り部材を設置す
る凹所を形成するとともに、該凹所に打設された現場打
ちのコンクリートの一部を前記フーチング部材の下側に
行き渡らせるための開口部を形成し、さらに、前記フー
チング部材に同フーチング部材のレベルを調整するレベ
ル調整手段を一体に設けた構成とした。
に、本発明に係るプレキャストコンクリート基礎におい
ては、プレキャストコンクリート製のフーチング部材
と、プレキャストコンクリート製の立上り部材とを一体
化させて構築されるプレキャストコンクリート基礎であ
って、前記フーチング部材に、前記立上り部材を設置す
る凹所を形成するとともに、該凹所に打設された現場打
ちのコンクリートの一部を前記フーチング部材の下側に
行き渡らせるための開口部を形成し、さらに、前記フー
チング部材に同フーチング部材のレベルを調整するレベ
ル調整手段を一体に設けた構成とした。
【0006】前記レベル調整手段を、前記フーチング部
材の下側で同フーチング部材の少なくとも四隅部近傍に
夫々配設された伸縮可能なジャッキ部材で構成してもよ
いし、また、前記フーチング部材の少なくとも四隅部近
傍に夫々配設され、且つ、前記フーチング部材の下側に
突出するボルト部材に、該ボルト部材の先端よりもボル
ト部材の軸線の延長上に進退可能なナット部材が螺合さ
れた構成としてもよい。
材の下側で同フーチング部材の少なくとも四隅部近傍に
夫々配設された伸縮可能なジャッキ部材で構成してもよ
いし、また、前記フーチング部材の少なくとも四隅部近
傍に夫々配設され、且つ、前記フーチング部材の下側に
突出するボルト部材に、該ボルト部材の先端よりもボル
ト部材の軸線の延長上に進退可能なナット部材が螺合さ
れた構成としてもよい。
【0007】
【作用】上記手段によれば、フーチング部材に該フーチ
ング部材のレベルを調整するレベル調整手段が一体に設
けられているため、フーチング部材を据え付ける基礎下
地部分、すなわち割栗石や捨てコンクリートなどの高さ
レベルおよび水平レベルの仕上げ精度如何によらず、レ
ベル調整手段によりフーチング部材のレベル調整を簡便
に行うことができ、フーチング部材の据付けが容易とな
る。また、前記フーチング部材に、前記立上り部材を設
置する凹所を形成するとともに、該凹所に打設された現
場打ちのコンクリートの一部を前記フーチング部材の下
側に行き渡らせるための開口部を形成したので、前記開
口部から前記打設コンクリートの一部がフーチング部材
の下側に行き渡り、該フーチング部材、打設コンクリー
トおよび基礎下地部分が一体化するので、フーチング部
材を基礎下地部分に容易かつ強固に固定することができ
る。 つまり、前記フーチング部材に前記凹所と開口部を
形成することによって、フーチング部材の固定を確実に
行うことができる。 さらに、前記フーチング部材に前記
凹所と前記開口部が形成されているので、その分だけフ
ーチング部材を軽量化することができる。
ング部材のレベルを調整するレベル調整手段が一体に設
けられているため、フーチング部材を据え付ける基礎下
地部分、すなわち割栗石や捨てコンクリートなどの高さ
レベルおよび水平レベルの仕上げ精度如何によらず、レ
ベル調整手段によりフーチング部材のレベル調整を簡便
に行うことができ、フーチング部材の据付けが容易とな
る。また、前記フーチング部材に、前記立上り部材を設
置する凹所を形成するとともに、該凹所に打設された現
場打ちのコンクリートの一部を前記フーチング部材の下
側に行き渡らせるための開口部を形成したので、前記開
口部から前記打設コンクリートの一部がフーチング部材
の下側に行き渡り、該フーチング部材、打設コンクリー
トおよび基礎下地部分が一体化するので、フーチング部
材を基礎下地部分に容易かつ強固に固定することができ
る。 つまり、前記フーチング部材に前記凹所と開口部を
形成することによって、フーチング部材の固定を確実に
行うことができる。 さらに、前記フーチング部材に前記
凹所と前記開口部が形成されているので、その分だけフ
ーチング部材を軽量化することができる。
【0008】また、前記レベル調整手段が、伸縮可能な
ジャッキ部材、或はボルト部材とそれに進退可能に螺合
されたナット部材でできているため、その構成が極めて
簡素である。
ジャッキ部材、或はボルト部材とそれに進退可能に螺合
されたナット部材でできているため、その構成が極めて
簡素である。
【0009】
【実施例】本発明に係るプレキャストコンクリート基礎
の一実施例を図1乃至図3に示し、以下に説明する。そ
れらのうち、図1はプレキャストコンクリート基礎の縦
断面図、図2はプレキャストコンクリート基礎のフーチ
ング部材の要部斜視図、図3はフーチング部材の要部縦
断面図、図4は構築途中におけるプレキャストコンクリ
ート基礎の要部断面斜視図である。
の一実施例を図1乃至図3に示し、以下に説明する。そ
れらのうち、図1はプレキャストコンクリート基礎の縦
断面図、図2はプレキャストコンクリート基礎のフーチ
ング部材の要部斜視図、図3はフーチング部材の要部縦
断面図、図4は構築途中におけるプレキャストコンクリ
ート基礎の要部断面斜視図である。
【0010】このプレキャストコンクリート基礎1は、
図1に示すように、プレキャストコンクリート製のフー
チング部材10上に、プレキャストコンクリート製の立
上り部材20が載置され、それらフーチング部材10と
立上り部材20とが現場打ちコンクリート30によって
一体化されて、構築されている。そして、フーチング部
材10には該フーチング部材10の高さレベルおよび水
平レベルを調整するレベル調整手段Aが一体に設けられ
ている。このレベル調整手段Aは、伸縮可能なジャッキ
部材40で構成されている。
図1に示すように、プレキャストコンクリート製のフー
チング部材10上に、プレキャストコンクリート製の立
上り部材20が載置され、それらフーチング部材10と
立上り部材20とが現場打ちコンクリート30によって
一体化されて、構築されている。そして、フーチング部
材10には該フーチング部材10の高さレベルおよび水
平レベルを調整するレベル調整手段Aが一体に設けられ
ている。このレベル調整手段Aは、伸縮可能なジャッキ
部材40で構成されている。
【0011】前記フーチング部材10は、図2に示すよ
うに、プレキャストコンクリート基礎1のフーチング部
の一部であるとともに、現場打ちコンクリート30を打
設する際の捨て型枠も兼ねている。つまり、前記フーチ
ング部材10は横断面視コ字状をなす長尺なもので、底
壁部12と、該底壁部12の長辺端縁部に起立させられ
た側壁部13,13とを有している。そして、これら底
壁部12と側壁部13,13とによって凹所(コンクリ
ート充填部)11が形成され、この凹所11の底面(底
壁部12)に前記立上り部材20を設置した後、該凹所
11に現場打ちコンクリート30を打設することで、フ
ーチング部材10と立上り部材20とが一体化されるよ
うになっている。 また、前記底壁部12には、その長手
方向に沿って適当な間隔おきに開口部14が設けられて
いて、フーチング部材10の下側に現場打ちコンクリー
ト30を行き渡らせるようになっている(図1参照)。
この開口部14は、フーチング部材10の軽量化にも寄
与している。また、底壁部12には、立上り部材20を
据え付ける際の位置決めとなる位置決め部15が、長手
方向に沿って少なくとも2箇所に設けられている。位置
決め部15は、例えば、略コ字状に折曲されていて、底
壁部12内に埋め込まれるアンカー部16および立上り
部材20を丁度挟むように起立させられた一対の起立部
17,17からなる。位置決め部15は板状体でできて
いてもよいし、棒状体でできていてもよい。
うに、プレキャストコンクリート基礎1のフーチング部
の一部であるとともに、現場打ちコンクリート30を打
設する際の捨て型枠も兼ねている。つまり、前記フーチ
ング部材10は横断面視コ字状をなす長尺なもので、底
壁部12と、該底壁部12の長辺端縁部に起立させられ
た側壁部13,13とを有している。そして、これら底
壁部12と側壁部13,13とによって凹所(コンクリ
ート充填部)11が形成され、この凹所11の底面(底
壁部12)に前記立上り部材20を設置した後、該凹所
11に現場打ちコンクリート30を打設することで、フ
ーチング部材10と立上り部材20とが一体化されるよ
うになっている。 また、前記底壁部12には、その長手
方向に沿って適当な間隔おきに開口部14が設けられて
いて、フーチング部材10の下側に現場打ちコンクリー
ト30を行き渡らせるようになっている(図1参照)。
この開口部14は、フーチング部材10の軽量化にも寄
与している。また、底壁部12には、立上り部材20を
据え付ける際の位置決めとなる位置決め部15が、長手
方向に沿って少なくとも2箇所に設けられている。位置
決め部15は、例えば、略コ字状に折曲されていて、底
壁部12内に埋め込まれるアンカー部16および立上り
部材20を丁度挟むように起立させられた一対の起立部
17,17からなる。位置決め部15は板状体でできて
いてもよいし、棒状体でできていてもよい。
【0012】なお、図示省略するが、フーチング部材1
0の内部には鉄筋が配筋されているのはいうまでもな
い。
0の内部には鉄筋が配筋されているのはいうまでもな
い。
【0013】前記立上り部材20は、図1に示すよう
に、帯状に成型された長尺物である。そして、図示省略
するが、その内部には鉄筋が配筋されているのはいうま
でもない。また、その上部にはアンカーボルト21の基
端部が埋設されている。或は、後埋め形式のアンカーボ
ルトを埋設するための所謂シース管と呼ばれる筒が埋設
されていてもよい。
に、帯状に成型された長尺物である。そして、図示省略
するが、その内部には鉄筋が配筋されているのはいうま
でもない。また、その上部にはアンカーボルト21の基
端部が埋設されている。或は、後埋め形式のアンカーボ
ルトを埋設するための所謂シース管と呼ばれる筒が埋設
されていてもよい。
【0014】前記ジャッキ部材40は、図3に示すよう
に、前記フーチング部材10の少なくとも四隅部近傍の
下側に夫々配設されていて、例えばターンバックル式に
なっている。すなわち、ジャッキ部材40は、相互に逆
ねじとなる雄ねじ部41,42に、それら雄ねじ部4
1,42を同一軸線上で連結する外筒部43が螺合され
てできている。この外筒部43を回転させる向きによっ
て、ジャッキ部材40の長さが伸縮させられるようにな
っている。
に、前記フーチング部材10の少なくとも四隅部近傍の
下側に夫々配設されていて、例えばターンバックル式に
なっている。すなわち、ジャッキ部材40は、相互に逆
ねじとなる雄ねじ部41,42に、それら雄ねじ部4
1,42を同一軸線上で連結する外筒部43が螺合され
てできている。この外筒部43を回転させる向きによっ
て、ジャッキ部材40の長さが伸縮させられるようにな
っている。
【0015】雄ねじ部41は、ナット部44を介して止
着板部45と一体化されている。そして、図示省略した
が、例えば底壁部12に埋設された埋込ナットに止着板
部45を介してボルトを螺合させることによって、底壁
部12に止着板部45が止着されている。また、雄ねじ
部42は、ナット部46を介して、ジャッキ部材40を
受ける捨てコンクリート50(図1参照)との当接面積
を大きくして安定性を向上させるとともに捨てコンクリ
ート50への面圧を分散させる当て板部47と一体化さ
れている。
着板部45と一体化されている。そして、図示省略した
が、例えば底壁部12に埋設された埋込ナットに止着板
部45を介してボルトを螺合させることによって、底壁
部12に止着板部45が止着されている。また、雄ねじ
部42は、ナット部46を介して、ジャッキ部材40を
受ける捨てコンクリート50(図1参照)との当接面積
を大きくして安定性を向上させるとともに捨てコンクリ
ート50への面圧を分散させる当て板部47と一体化さ
れている。
【0016】次に、プレキャストコンクリート基礎1の
構築手順に付いて説明する。先ず、地盤60を掘削して
根切り部61を作り(図1参照)、その根切り底で付き
固めた割栗石および目つぶし砂利(図示省略)上に打設
した捨てコンクリート50上にフーチング部材10を据
え付ける。この際、水糸等を使い、フーチング部材10
が所定の高さレベルおよび水平レベルになるように、外
筒部43を回して各ジャッキ部材40,…の伸縮量を微
調整する。
構築手順に付いて説明する。先ず、地盤60を掘削して
根切り部61を作り(図1参照)、その根切り底で付き
固めた割栗石および目つぶし砂利(図示省略)上に打設
した捨てコンクリート50上にフーチング部材10を据
え付ける。この際、水糸等を使い、フーチング部材10
が所定の高さレベルおよび水平レベルになるように、外
筒部43を回して各ジャッキ部材40,…の伸縮量を微
調整する。
【0017】しかる後、フーチング部材10上に立上り
部材20を乗せる。この際、既に位置決めされたフーチ
ング部材10の位置をずらさないように注意する。ここ
で、フーチング部材10のレベルが合っていない場合に
は、各ジャッキ部材40,…による高さ調整およびフー
チング部材10の据付け位置の調整を再度行う。ここま
での状態が図4に示されている。フーチング部材10の
位置ずれを防ぐために、捨てコンクリート50に各ジャ
ッキ部材40,…の当て板部47をコンクリート釘等で
止着するようにしてもよい。この場合には、当て板部4
7に釘通し孔が設けられているとよい。
部材20を乗せる。この際、既に位置決めされたフーチ
ング部材10の位置をずらさないように注意する。ここ
で、フーチング部材10のレベルが合っていない場合に
は、各ジャッキ部材40,…による高さ調整およびフー
チング部材10の据付け位置の調整を再度行う。ここま
での状態が図4に示されている。フーチング部材10の
位置ずれを防ぐために、捨てコンクリート50に各ジャ
ッキ部材40,…の当て板部47をコンクリート釘等で
止着するようにしてもよい。この場合には、当て板部4
7に釘通し孔が設けられているとよい。
【0018】最後に、図1に示すように、フーチング部
材10のコンクリート充填部11に現場打ちコンクリー
ト30を流し込む。この際、フーチング部材10の下側
にも開口部14を介して現場打ちコンクリート30を十
分に行き渡らせ、ジャッキ部材40を埋め込む支持コン
クリート部31を設けるように注意する。そして、現場
打ちコンクリート30および支持コンクリート部31が
硬化すれば、プレキャストコンクリート基礎1が完成す
る。プレキャストコンクリート基礎1の完成後、根切り
部61を埋め戻す。
材10のコンクリート充填部11に現場打ちコンクリー
ト30を流し込む。この際、フーチング部材10の下側
にも開口部14を介して現場打ちコンクリート30を十
分に行き渡らせ、ジャッキ部材40を埋め込む支持コン
クリート部31を設けるように注意する。そして、現場
打ちコンクリート30および支持コンクリート部31が
硬化すれば、プレキャストコンクリート基礎1が完成す
る。プレキャストコンクリート基礎1の完成後、根切り
部61を埋め戻す。
【0019】上記実施例によれば、フーチング部材10
にレベル調整手段Aが一体に設けられているため、フー
チング部材10を据え付ける、捨てコンクリート50な
どで構成する基礎下地部分の高さレベルおよび水平レベ
ルの仕上げ精度如何によらず、フーチング部材10のレ
ベル調整を簡便に行うことができるので、フーチング部
材10を所定位置に容易に据え付けることができるとと
もに、立上り部材20のレベル調整を行わなくても済
み、プレキャストコンクリート基礎1を極めて容易に構
築することができる。また、前記フーチング部材10
に、前記立上り部材20を設置する凹所11を形成する
とともに、該凹所11に打設された現場打ちのコンクリ
ート30の一部をフーチング部材10の下側に行き渡ら
せるための開口部14を形成したので、凹所11の底壁
部12に立上り部材20を設置してコンクリート30を
打設することによって、フーチング部材10と立上り部
材20とを容易に一体化することができるとともに、前
記開口部14からコンクリート30の一部がフーチング
部材10の下側に行き渡り、該フーチング部材10、打
設コンクリート30および基礎下地部分を構成する捨て
コンクリート50が一体化するので、フーチング部材1
0を捨てコンクリート50に容易かつ強固に固定するこ
とができる。 さらに、前記フーチング部材10に前記凹
所11と前記開口部50が形成されているので、その分
だけフーチング部材10を軽量化することができ、よっ
て、フーチング部材10の搬送、取り扱い等が容易にな
る。
にレベル調整手段Aが一体に設けられているため、フー
チング部材10を据え付ける、捨てコンクリート50な
どで構成する基礎下地部分の高さレベルおよび水平レベ
ルの仕上げ精度如何によらず、フーチング部材10のレ
ベル調整を簡便に行うことができるので、フーチング部
材10を所定位置に容易に据え付けることができるとと
もに、立上り部材20のレベル調整を行わなくても済
み、プレキャストコンクリート基礎1を極めて容易に構
築することができる。また、前記フーチング部材10
に、前記立上り部材20を設置する凹所11を形成する
とともに、該凹所11に打設された現場打ちのコンクリ
ート30の一部をフーチング部材10の下側に行き渡ら
せるための開口部14を形成したので、凹所11の底壁
部12に立上り部材20を設置してコンクリート30を
打設することによって、フーチング部材10と立上り部
材20とを容易に一体化することができるとともに、前
記開口部14からコンクリート30の一部がフーチング
部材10の下側に行き渡り、該フーチング部材10、打
設コンクリート30および基礎下地部分を構成する捨て
コンクリート50が一体化するので、フーチング部材1
0を捨てコンクリート50に容易かつ強固に固定するこ
とができる。 さらに、前記フーチング部材10に前記凹
所11と前記開口部50が形成されているので、その分
だけフーチング部材10を軽量化することができ、よっ
て、フーチング部材10の搬送、取り扱い等が容易にな
る。
【0020】また、レベル調整手段Aがジャッキ部材4
0でできているため、その構成が極めて簡素であり、ジ
ャッキ部材40を一体として有するフーチング部材10
の製造が容易であるとともに、レベル調整作業の作業性
に優れる。
0でできているため、その構成が極めて簡素であり、ジ
ャッキ部材40を一体として有するフーチング部材10
の製造が容易であるとともに、レベル調整作業の作業性
に優れる。
【0021】なお、上記実施例においては、ジャッキ部
材40はターンバックル式になっているとしたが、これ
に限定されるものではなく、例えば油圧式や水圧式な
ど、伸縮可能であれば如何なる形式のジャッキでもよ
い。
材40はターンバックル式になっているとしたが、これ
に限定されるものではなく、例えば油圧式や水圧式な
ど、伸縮可能であれば如何なる形式のジャッキでもよ
い。
【0022】また、ジャッキ部材40の数およびその配
設箇所等は、上記実施例に限られるものではない。
設箇所等は、上記実施例に限られるものではない。
【0023】さらに、上記実施例においては、ジャッキ
部材40は、底壁部12に、該底壁部12に埋設された
埋込ナットにボルトを螺合させることによって、止着板
部45を介して一体に設けられているとしたが、これに
限定されるものではなく、底壁部12に埋込ボルトを埋
設し、この埋込ボルトにナットを螺合させるようにして
もよいのはいうまでもないし、ボルト・ナットの代わり
にコンクリート釘などを用いてもよい。
部材40は、底壁部12に、該底壁部12に埋設された
埋込ナットにボルトを螺合させることによって、止着板
部45を介して一体に設けられているとしたが、これに
限定されるものではなく、底壁部12に埋込ボルトを埋
設し、この埋込ボルトにナットを螺合させるようにして
もよいのはいうまでもないし、ボルト・ナットの代わり
にコンクリート釘などを用いてもよい。
【0024】さらにまた、ジャッキ部材40の雄ねじ部
41の基端部をアンカーボルトのように底壁部12に埋
め込んでもよい。このようにすれば、ナット部44およ
び止着板部45などが不要となり、ジャッキ部材40を
有するフーチング部材10の構成が簡素になり、その製
造が容易となる。
41の基端部をアンカーボルトのように底壁部12に埋
め込んでもよい。このようにすれば、ナット部44およ
び止着板部45などが不要となり、ジャッキ部材40を
有するフーチング部材10の構成が簡素になり、その製
造が容易となる。
【0025】また、上記実施例においては、レベル調整
手段Aはジャッキ部材40で構成されているとしたが、
これに限定されるものではなく、例えば図5および図6
に示すように、レベル調整手段Aをボルト70(ボルト
部材)およびこのボルト70に螺合させた長ナット71
(ナット部材)で構成してもよい。ここで、ボルト70
の基端部はアンカーボルトのように底壁部12に埋め込
まれている。
手段Aはジャッキ部材40で構成されているとしたが、
これに限定されるものではなく、例えば図5および図6
に示すように、レベル調整手段Aをボルト70(ボルト
部材)およびこのボルト70に螺合させた長ナット71
(ナット部材)で構成してもよい。ここで、ボルト70
の基端部はアンカーボルトのように底壁部12に埋め込
まれている。
【0026】本発明に係るプレキャストコンクリート基
礎によれば、フーチング部材に該フーチング部材のレベ
ルを調整するレベル調整手段が一体に設けられているた
め、フーチング部材を据え付ける基礎下地部分、すなわ
ち割栗石や捨てコンクリートなどの高さレベルおよび水
平レベルの仕上げ精度如何によらず、レベル調整手段に
よりフーチング部材のレベル調整を簡便に行うことがで
きるので、フーチング部材を所定位置に容易に据え付け
ることができ、プレキャストコンクリート基礎の構築が
極めて容易になる。また、前記フーチング部材に、前記
立上り部材を設置する凹所を形成するとともに、該凹所
に打設された現場打ちのコンクリートの一部を前記フー
チング部材の下側に行き渡らせるための開口部を形成し
たので、前記凹所に立上り部材を設置してコンクリート
を打設することによって、フーチング部材と立上り部材
とを容易に一体化することができるとともに、前記開口
部から前記打設コンクリートの一部がフーチング部材の
下側に行き渡り、該フーチング部材、打設コンクリート
および基礎下地部分が一体化するので、フーチング部材
を基礎下地部分に容易かつ強固に固定することができ
る。 つまり、前記フーチング部材に前記凹所と開口部を
形成することによって、フーチング部材と立上り部材の
一体化と、基礎下地部分へのフーチング部材の固定とを
同時に行うことができ、よって、施工性に優れたものに
なる。 さらに、前記フーチング部材に前記凹所と前記開
口部が形成されているので、その分だけフーチング部材
を軽量化することができ、よって、工場等で製造された
プレキャストコンクリート製のフーチング部材の搬送、
取り扱い等が容易になる。
礎によれば、フーチング部材に該フーチング部材のレベ
ルを調整するレベル調整手段が一体に設けられているた
め、フーチング部材を据え付ける基礎下地部分、すなわ
ち割栗石や捨てコンクリートなどの高さレベルおよび水
平レベルの仕上げ精度如何によらず、レベル調整手段に
よりフーチング部材のレベル調整を簡便に行うことがで
きるので、フーチング部材を所定位置に容易に据え付け
ることができ、プレキャストコンクリート基礎の構築が
極めて容易になる。また、前記フーチング部材に、前記
立上り部材を設置する凹所を形成するとともに、該凹所
に打設された現場打ちのコンクリートの一部を前記フー
チング部材の下側に行き渡らせるための開口部を形成し
たので、前記凹所に立上り部材を設置してコンクリート
を打設することによって、フーチング部材と立上り部材
とを容易に一体化することができるとともに、前記開口
部から前記打設コンクリートの一部がフーチング部材の
下側に行き渡り、該フーチング部材、打設コンクリート
および基礎下地部分が一体化するので、フーチング部材
を基礎下地部分に容易かつ強固に固定することができ
る。 つまり、前記フーチング部材に前記凹所と開口部を
形成することによって、フーチング部材と立上り部材の
一体化と、基礎下地部分へのフーチング部材の固定とを
同時に行うことができ、よって、施工性に優れたものに
なる。 さらに、前記フーチング部材に前記凹所と前記開
口部が形成されているので、その分だけフーチング部材
を軽量化することができ、よって、工場等で製造された
プレキャストコンクリート製のフーチング部材の搬送、
取り扱い等が容易になる。
【0027】また、前記レベル調整手段が、伸縮可能な
ジャッキ部材、或はボルト部材とそれに進退可能に螺合
されたナット部材でできているため、その構成が極めて
簡素であり、レベル調整手段を一体として有するフーチ
ング部材の製造が容易であるとともに、レベル調整作業
の作業性に優れる。
ジャッキ部材、或はボルト部材とそれに進退可能に螺合
されたナット部材でできているため、その構成が極めて
簡素であり、レベル調整手段を一体として有するフーチ
ング部材の製造が容易であるとともに、レベル調整作業
の作業性に優れる。
【図1】本実施例におけるプレキャストコンクリート基
礎の縦断面図である。
礎の縦断面図である。
【図2】プレキャストコンクリート基礎のフーチング部
材の要部斜視図である。
材の要部斜視図である。
【図3】フーチング部材の要部縦断面図である。
【図4】構築途中におけるプレキャストコンクリート基
礎の要部断面斜視図である。
礎の要部断面斜視図である。
【図5】プレキャストコンクリート基礎のレベル調整手
段の変形例を示す構築途中におけるプレキャストコンク
リート基礎の要部断面斜視図である。
段の変形例を示す構築途中におけるプレキャストコンク
リート基礎の要部断面斜視図である。
【図6】レベル調整手段の変形例を示すフーチング部材
の要部縦断面図である。
の要部縦断面図である。
A レベル調整手段 1 プレキャストコンクリート基礎 10 フーチング部材11 凹所 14 開口部 20 立上り部材30 現場打ちのコンクリート 40 ジャッキ部材 70 ボルト(ボルト部材) 71 長ナット(ナット部材)
Claims (3)
- 【請求項1】 プレキャストコンクリート製のフーチン
グ部材と、プレキャストコンクリート製の立上り部材と
を一体化させて構築されるプレキャストコンクリート基
礎であって、前記フーチング部材に、前記立上り部材を
設置する凹所が形成されるとともに、該凹所に打設され
た現場打ちのコンクリートの一部を前記フーチング部材
の下側に行き渡らせるための開口部が形成され、さら
に、前記フーチング部材に同フーチング部材のレベルを
調整するレベル調整手段が一体に設けられていることを
特徴とするプレキャストコンクリート基礎。 - 【請求項2】 前記レベル調整手段が、前記フーチング
部材の下側で同フーチング部材の少なくとも四隅部近傍
に夫々配設された伸縮可能なジャッキ部材で構成されて
いることを特徴とする請求項1記載のプレキャストコン
クリート基礎。 - 【請求項3】 前記レベル調整手段が、前記フーチング
部材の少なくとも四隅部近傍に夫々配設され、且つ、前
記フーチング部材の下側に突出するボルト部材に、該ボ
ルト部材の先端よりもボルト部材の軸線の延長上に進退
可能なナット部材が螺合されて構成されていることを特
徴とする請求項1記載のプレキャストコンクリート基
礎。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4209366A JP2517822B2 (ja) | 1992-08-06 | 1992-08-06 | プレキャストコンクリ―ト基礎 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4209366A JP2517822B2 (ja) | 1992-08-06 | 1992-08-06 | プレキャストコンクリ―ト基礎 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0657761A JPH0657761A (ja) | 1994-03-01 |
| JP2517822B2 true JP2517822B2 (ja) | 1996-07-24 |
Family
ID=16571752
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4209366A Expired - Lifetime JP2517822B2 (ja) | 1992-08-06 | 1992-08-06 | プレキャストコンクリ―ト基礎 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2517822B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5564235A (en) * | 1994-08-29 | 1996-10-15 | Butler; Michael | Foundation and floor construction means |
| JP4536503B2 (ja) * | 2004-12-15 | 2010-09-01 | 智一 奥田 | コンクリート構造体及びその施工方法 |
| JP2009002026A (ja) * | 2007-06-21 | 2009-01-08 | Tomokazu Okuda | 高さ調整具 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0447249Y2 (ja) * | 1987-10-12 | 1992-11-09 | ||
| JP3090326B2 (ja) * | 1990-06-27 | 2000-09-18 | ナショナル住宅産業株式会社 | Pc基礎構築構造 |
| JP2780861B2 (ja) * | 1990-07-31 | 1998-07-30 | ミサワホーム株式会社 | 基礎構築用ブロック構造物 |
-
1992
- 1992-08-06 JP JP4209366A patent/JP2517822B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0657761A (ja) | 1994-03-01 |
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