JP2776620B2 - 建築物の基礎構造 - Google Patents

建築物の基礎構造

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JP2776620B2
JP2776620B2 JP2185712A JP18571290A JP2776620B2 JP 2776620 B2 JP2776620 B2 JP 2776620B2 JP 2185712 A JP2185712 A JP 2185712A JP 18571290 A JP18571290 A JP 18571290A JP 2776620 B2 JP2776620 B2 JP 2776620B2
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concrete
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隆 水口
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、地下室を構成するプレキャストコンクリー
ト構造物を備えた建築物の基礎構造に係わり、特に建築
物の基礎が前記コンクリート構造物と現場打ち基礎とか
らなる建築物の基礎構造に関するものである。
[従来の技術] 周知のように、住宅等の建築物の基礎は現場にてコン
クリートを打設することで形成されることが一般的であ
り、したがってその施工は、地盤に対する根切り、根切
り底への砕石の敷き込み、鉄筋の配筋、型枠の建込み、
コンクリートの打設、型枠の解体、埋め戻し、モルタル
による天端ならし、という作業を順次行うことによりな
されている。
また、地下室を有する住宅においては、地下室を構成
する壁体等を住宅の上部構造物を載せる基礎として使用
することができ、例えば、地下室や地下収納庫等の地下
構築物を構築する場合、現場打ちコンクリートに代わる
方法として、本出願人は、非公開ながら地盤を掘り下げ
た地下空間に、複数のU型のコンクリートブロックを接
合して一体化したプレキャストコンクリート構造物より
なる地下室等を設ける手段を考案(たとえば特願平2−
133167号「コンクリート製組立型地下室」)したが、こ
のU型のコンクリートブロックよりなるコンクリート構
造物の上部に住宅等の上部構造物を載せるための臥梁を
設け、この臥梁に上部構造物を載せるようにしている。
すなわち、地下室を構成するプレキャストコンクリート
構造物を住宅等の建築物の基礎としている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、地下室を有する住宅を建設する際に、必ず
しも住宅の占有する地盤の全てを地下室等とするわけで
はなく、一般に住宅の占有する地盤の一部を地下室とす
る場合が多い。したがって、地下室を有する住宅の基礎
は、地下室を構成するコンクリート構造物と現場打ちの
基礎とからなることになる。この場合に、コンクリート
構造物の上部側面から直角に延出するように地盤に設け
られた現場打ちの布基礎においては、第4図に示すよう
にこの布基礎10に上部構造物の荷重Wがかかった場合
に、布基礎10が下方を凸とする弓状に撓むように力がか
かる。このように、布基礎10が弓状に変形されようとし
た場合に、布基礎10の端面の下部10aが突出するように
力がかかることになる。
すなわち、上部構造物の荷重によりコンクリート構造
物の側面が布基礎10の接合端面下部10aに押圧されるこ
とになり、コンクリート構造物の地下室等の側壁となる
部分にひび割れが入るなどの地下室側壁の破損原因とな
る可能性があり、また地下室の側壁上部にひび割れが入
った場合に地下室に雨水等が侵入するという問題点があ
った。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、そ
の目的とするところは、地下室を構成するコンクリート
構造物側面と現場打ち基礎の端面との接合部において、
現場打ち基礎にかかる上部構造物の荷重により、コンク
リート構造物側面の上部にひび割れ等の破損が生じるの
を防止する建築物の基礎構造を提供することにある。
[課題を解決するための手段] かかる目的を達成するために本発明の建築物の基礎構
造は、地下室を構成するプレキャストコンクリート構造
物を建築物の基礎の一部とし、他部を現場打ち基礎とし
た建築物の基礎構造であって、 前記コンクリート構造物の上部側面から直角に延出す
る形態の布基礎の接合端面下部とコンクリート構造物側
面との間に弾性を有する板状の緩衝材が介在配置されて
いることを特徴とするものである。
[作用] 上記構成によれば、コンクリート構造物より直角に延
出する布基礎が建築物の荷重により、下方を凸とする弓
状に撓むように力を受けて、布基礎の接合端面下部がコ
ンクリート構造物の側面を押圧した場合に、布基礎の接
合端面下部とコンクリート構造物側面との間に弾性を有
する板状の緩衝材が介在配置されているので、この緩衝
材に力が吸収され、コンクリート構造物を傷めることが
ない。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明す
る。
第1図ないし第3図は、本実施例の建築物の基礎構造
を示す図面であって、本実施例の基礎構造を備えた建築
物Aは、第3図に示すように、建築物Aの設けられた地
盤の一部の地下にU型のコンクリートブロック1aよりな
り、かつ、地下室2を構成するコンクリート構造物1が
設けられたものであり、このコンクリート構造物1と現
場打ち基礎3との上に建築物Aの上部構造物4が載せら
れている。すなわち、第2図に示すように本実施例の基
礎構造は、コンクリート構造物1と現場打ち基礎3とか
らなるものである。
前記コンクリート構造物1は、地盤を掘り下げて地下
空間が設けられ、この地下空間の底面に複数のU型のコ
ンクリートブロック1aをその軸方向に接合して設置する
とともに、接合されたコンクリートブロック1aの端部を
塞ぐ壁体を設けたものであり、そして、建築物Aの上部
構造物4を載せるためにコンクリートブロック1aの上部
に臥梁1bを設けたものである。
前記現場打ちの基礎3は、従来例で述べた周知の基礎
3であって、根切り穴の底に設けられた地業上に設けら
れたフーチン部3aとフーチン部3a上に設けられかつ上面
に上部構造物4を載置する立上がり部3bが設けられたも
のである。そして、現場打ち基礎3の内部には、鉄筋3c
が配筋されている。
そして、第3図に示すように、本実施例の基礎構造に
おいては、コンクリート構造物1の上部には臥梁1bが縦
横に組まれて基礎の一部となり、他部は、現場打ち基礎
3よりなる。さらに、この現場打ち基礎3は、コンクリ
ート構造部1上部の横の臥梁1bの側面より直角に延出す
るとともに縦の臥梁1bに沿って設けられた縦の布基礎5a
と、この縦の布基礎5aの端部をつなぐように設けられた
横の布基礎5bとからなる。
前記コンクリート構造物1上部から延出するように設
けられた布基礎5aとコンクリート構造物1との接合部の
構造は、第1図に示すように、鋼棒6が臥梁1bの側面か
ら垂直に前部6aを突出するように埋設されて、この鋼棒
6の前部6aを埋設するように布基礎5aのコンクリートが
打設されて、臥梁1bと布基礎5aの端面5c上部が上部構造
物4の荷重等により引き離されないように接合されてい
る。
前記鋼棒6の前端部には、ねじ部6bが設けられナット
6cを螺合することができるようになっており、この鋼棒
6の前端部にアンカー用プレート6dを直角に貫通させて
両側からナット6cを締め付けて固定することによりコン
クリート構造物1と布基礎5aを強固に接合するようにさ
れている。
また、布基礎5aの端面5c下部とコンクリート構造物1
の間には、緩衝材7として、たとえばフォームポリスチ
レン板を介在配置させている。
なお、緩衝材7としては、コンクリートの打設に絶え
る強度と上部構造物4の荷重により突出する布基礎5aの
力を吸収する弾性を有するものならばゴム、弾性を有す
る合成樹脂、発泡樹脂、硬質ウレタンフォーム板などを
使用しても良い。
前記緩衝材7を設置するには、コンクリート構造物1
側面を型枠の一部として建て込んだ布基礎5a用の型枠に
コンクリートを打設して布基礎5aを設ける際に、型枠内
のコンクリート構造物1側面に緩衝材7を当接させた状
態で、型枠内にコンクリートを打設してコンクリート構
造物1と布基礎3の間に介在配置させる。
上記構成によれば、上部構造物4の荷重により布基礎
5aが下方を凸とする弓状に撓むような力を受けて、布基
礎5aの端面5c下部が突出して、コンクリート構造物1側
面を押圧するような力がかかってもコンクリート構造物
1側面と布基礎5aの端面5c下部の間に緩衝材7が介在配
置さているので、緩衝材7がコンクリート構造物1側面
を押圧する力を吸収して、コンクリート構造物1側面に
加わる力を弱めることができる。
従って、上部構造物4の荷重によりコンクリート構造
物1が布基礎5aの端面5c下部に押圧されて、該コンクリ
ート構造物1にひび割れ等の破損が生じるのを防止する
ことができ、ひび割れから雨水等が侵入するのを防ぐこ
とができる。
なお、前述した実施例において示した建築物Aの構成
は一例であり、設計要求等に応じて適宜変更可能である
ことは言うまでもない。
[発明の効果] 以上、詳細に説明したように本発明の建築物の基礎構
造によれば、地下室を構成するコンクリート構造物側面
と布基礎の端面下部との間に緩衝材を介在配置すること
により、布基礎にかかる建築物の荷重のために、布基礎
の端面下部がコンクリート構造物側面を押圧するように
力がかかっても、緩衝材がその力を吸収し、コンクリー
ト構造物側面にかかる力を弱めることができるので、コ
ンクリート構造物が布基礎の端面下部に押圧されること
により、ひび割れ等の破損を生じることを防止すること
ができる。
従って、コンクリート構造物にひび割れ等の破損を生
じることが防止できるので、ひび割れから地下室内に雨
水等が侵入するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明の一実施例を示す図面であ
って、第1図は布基礎とコンクリート構造物との接合部
を示す断面図、第2図はコンクリート構造物と現場打ち
基礎とからなる基礎構造の平面図、第3図は基礎構造の
断面図、第4図は布基礎に荷重がかかった状態の側面図
である。 A……建築物、 1……プレキャストコンクリート構造物、 2……地下室、3……現場打ち基礎、 5a……布基礎、5c……接合端面、 7……緩衝材、

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地下室を構成するプレキャストコンクリー
    ト構造物を建築物の基礎の一部とし、他部を現場打ち基
    礎とした建築物の基礎構造であって、 前記コンクリート構造物の上部側面から直角に延出する
    形態の布基礎の接合端面下部とコンクリート構造物側面
    との間に弾性を有する板状の緩衝材が介在配置されてい
    ることを特徴とする建築物の基礎構造。
JP2185712A 1990-07-13 1990-07-13 建築物の基礎構造 Expired - Lifetime JP2776620B2 (ja)

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JPH0473326A JPH0473326A (ja) 1992-03-09
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