JP2517463B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2517463B2 JP2227669A JP22766990A JP2517463B2 JP 2517463 B2 JP2517463 B2 JP 2517463B2 JP 2227669 A JP2227669 A JP 2227669A JP 22766990 A JP22766990 A JP 22766990A JP 2517463 B2 JP2517463 B2 JP 2517463B2
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孝之 福本
昌己 斉藤
久吉 桑原
秀明 砂永
直登 津久井
公一 松本
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この発明は冷却器及び加熱器を備えた空気調和機に関
する。
(ロ)従来の技術 除湿することのできる空気調和機の従来技術として
は、特公昭60−2579号公報に記載されたものがある。こ
の空気調和機は、通風路内の空気を冷却する冷却器及び
冷却された空気を加熱する加熱器とを備え、空気の温度
を換えないようにして除湿を行なうものである。
(ハ)発明が解決しようとする課題 前述と同種の空気調和機では、除湿運転を行なう際、
測定温度が設定した相対湿度より高い時、冷却器で冷却
すると共に加熱器で加熱して除湿し、測定温度が設定し
た相対湿度より低い時、では冷却器及び加熱器での冷却
及び加熱を停止させていた。
このため、相対湿度を下げるために加熱のみで充分で
ある低温高湿の場合でも冷却器及び加熱器で冷却及び加
熱を行なうため、冷却に要するエネルギーが無駄になっ
ていた。
また、相対湿度を下げるために冷却のみで充分である
高温高湿の場合では、加熱に要するエネルギーが無駄に
なっていた。
この発明はエネルギーの無駄が少なくて温度及び湿度
が調節可能な空気調和機を提供するものである。
(ニ)課題を解決するための手段 この発明は、冷却器と加熱器とを同一風路中に設け、
この冷却器の冷却能力と加熱器の加熱能力とを制御する
制御器を備えた空気調和機において、前記制御器には、
目標露点温度と測定露点温度との差に応じて冷却能力を
調節し、且つ、設定温度と測定温度との差に応じて加熱
能力を調節する調節手段を設けたものである。
(ホ)作用 この空気調和機では、制御器の調節手段が、目標露点
温度と測定露点温度との差に応じて冷却能力を調節し、
且つ、設定温度と測定温度との差に応じて加熱能力を調
節する。
(ヘ)実施例 この発明を図面に基づき説明する。第1図は第1実施
例を示す空気調和機の概略構成図であり、この図におい
て、(1)は空気調和機の室内ユニット、(2)は室外
ユニットである。(3)(4)は両ユニット(1)
(2)を接続する冷媒配管、(5)(6)は温水配管で
ある。(7)(8)はそれぞれ冷却器、加熱器、(9)
は送風機、(10)は温水の流量制御弁である。
(11)は室外ユニット(2)に設けられ所定温度の温
水を供給する熱源機、(12)はコンプレッサ(13)の運
転周波数を制御するためのインバータ装置、(14)は熱
交換器(31)へ送風する送風機、(15)は冷却器(7)
及び加熱器(8)での冷却能力及び加熱能力を調節する
ための制御器〔調節手段〕、(16)は室温検知用の温度
検知器、(17)は相対湿度検知用の湿度検知器である。
前記制御器(15)は例えば1チップのマイクロコンピ
ュータ等から成り、入力装置(18)と、プログラムやそ
の湿度に対する露点温度を求めるために使用する温度と
飽和湿度との関係を示すデータを記憶させている読出し
専用記憶装置(19)と、演算を行なう中央処理装置(2
0)と、入力した室温や相対温度等のデータを記憶させ
る記録装置(21)と、出力装置(22)とを備えている
〔第2図参照〕。また、(30)はこの制御器(15)へ設
定相対湿度と設定温度とを入力するための設定器であ
る。
このように構成された空気調和機ではその運転時冷却
器(7)で冷却された空気を加熱器(8)で加熱して空
気中の湿度を除去すると共に温度を調節する。そして、
その冷却能力と加熱能力は次のようにして求められる。
まず最初に、制御器(15)は設定相対湿度〔Rs〕、設
定温度〔Ts〕、現在の相対湿度〔R1〕、現在の室温
〔T1〕を読込み、Rs,Tsから目標相対湿度に対する目標
露点温度〔Tds〕を演算し、R1,T1から測定露点温度〔T
d1〕を演算する。
次に、Td1,Tdsから(Td1−Tds)及びd(Td1−Tds)/
dtを演算する。この時、必要とする除湿能力と除湿負荷
との関係は(Td1−Tds)及びd(Td1−Tds)/dtで知る
ことができる。
そして、制御器(15)の中央処理装置(20)はf
{(Td1−Tds),d(Td1−Tds)/dt}を演算する。この
演算結果が冷却器(7)での冷却〔除湿〕能力に対応す
る。尚、この関数fは(Td1−Tds)及びd(Td1−Tds)
/dtが共に負の時は冷却能力が不要、前記値が共に正の
時は強い冷却能力が必要と示す値をとる関数である。そ
して、この関数fの演算結果に応じて、コンプレッサ
(13)の運転周波数が増減されて、冷却器(7)での冷
却能力が増減される。
また、制御器(15)の中央処理装置(20)は、g
{(T1−Ts),d(T1−Ts)/dt}を演算する。この時、
必要とする再熱能力と再熱能力との関係は(T1−Ts)及
びd(T1−Ts)/dtで知ることができる。
そして、制御器(15)の中央処理装置(20)はg
{(T1−Ts),d(T1−Ts)/dt}を演算する。この演算
結果が加熱器(8)での加熱能力に対応する。そして、
この関数gの演算結果に応じて、流量制御弁(10)の開
度が増減されて、加熱器(8)での加熱能力が増減され
る。
このように、制御器(15)により、冷却器(7)での
冷却能力、及び、加熱器(8)での加熱能力が調節され
て、効率良く湿度及び温度を調節できる。
第5図には第2実施例を示し、第1実施例と同一のも
のあるいは相当するものには同一の図番を符している。
この実施例の制御器(15)は関数f,gの演算結果に応じ
て冷媒制御弁(25)の開度とコンプレッサ(13)の運転
周波数と送風機(31)の回転数とを増減して、冷却器
(7)での冷却能力と加熱器(8)での冷却能力とを調
節する。
(ト)発明の効果 以上説明したように、この発明によれば制御器の調節
手段が、目標露点温度と測定露点温度との差に応じて冷
却能力を調節し、且つ1、設定温度と測定温度との差に
応じて加熱能力を調節するため、冷却量と加熱量とがや
や抑えられ気味の制御になり、効率よく温度及び湿度を
調節でき、エネルギーの無駄を極力少なくすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1実施例を示す空気調和機の概略
構成図、第2図は同空気調和機の制御装置を示すブロッ
ク図、第3図は同制御装置の作動を示すフローチャー
ト、第4図は室温と絶対湿度との関係を示す図、第5図
はこの発明の第2実施例を示す空気調和機の概略構成図
である。 (7)……冷却器、(8)……加熱器、(15)……制御
器〔調節手段〕。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑原 久吉 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 砂永 秀明 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 津久井 直登 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 松本 公一 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷却器と加熱器とを同一風路中に設け、こ
    の冷却器の冷却能力と加熱器の加熱能力とを制御する制
    御器を備えた空気調和機において、前記制御器には、目
    標露点温度と測定露点温度との差に応じて冷却能力を調
    節し、且つ、設定温度と測定温度との差に応じて加熱能
    力を調節する調節手段を設けたことを特徴とする空気調
    和機。
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