JPH0650565A - 空調装置 - Google Patents

空調装置

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Publication number
JPH0650565A
JPH0650565A JP4070492A JP7049292A JPH0650565A JP H0650565 A JPH0650565 A JP H0650565A JP 4070492 A JP4070492 A JP 4070492A JP 7049292 A JP7049292 A JP 7049292A JP H0650565 A JPH0650565 A JP H0650565A
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JP
Japan
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air
time
temperature
ventilation
target
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JP4070492A
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English (en)
Inventor
Akira Morikawa
朗 森川
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 空調対象域で換気面での快適性の向上を図り
ながら外気条件に応じた正確な必要立ち上げ時間を容易
に、かつ合理的な検出形態で得る。 【構成】 空調対象域2への給気SAの空気状態を調整
する手段5,6,7及び給気SA、又は対象域2、還気
RAの空気状態の検出手段13,14を設け、検出手段
13,14による検出空気状態ts,trに基づき調整
手段5,6,7の出力を調整する定常運転と、この定常
運転に先立って調整手段5,6,7を所定の立ち上げ出
力で運転する立ち上げ運転とに、切り換え手段をもち、
調整手段5,6,7を停止状態で外気OAを給気SAと
して供給し、かつ還気RAを屋外へ排気する換気運転可
能に構成、換気運転時には検出手段13,14の検出空
気状態to,trと対象域2の目標空気状態tii,t
rrとに基づき換気運転後の立ち上げ運転で対象域を目
標値にするまでの必要時間算出の演算手段を有す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空調対象域へ供給する
給気の空気状態を調整する調整手段、及び、給気の空気
状態、又は、前記空調対象域の空気状態、又は、前記空
調対象域からの還気の空気状態を検出する検出手段を設
け、前記検出手段による検出空気状態に基づき前記調整
手段の出力を調整する定常運転と、この定常運転の実施
に先立って前記調整手段を所定の立ち上げ出力で運転す
る立ち上げ運転とに、運転状態を切り換える切り換え手
段を設けた空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記空調装置の立ち上げ運転において、
空調対象域の空気状態を所定の目標空気状態にまで立ち
上げるのに要する時間は外気条件の違いによって大きく
変化するが、従来、オフィスや作業場における就業開始
時刻等を定常運転の開始予定時刻として、その定常運転
開始予定時刻に丁度、立ち上げ運転を完了させるように
立ち上げ運転の開始時刻を決定する場合、運転管理者が
外気条件に基づき必要立ち上げ時間を経験的に判断して
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、運転管理者が
外気条件の観察に基づき必要立ち上げ時間を一々判断す
るのは面倒な作業であった。
【0004】そこで、過去の蓄積データから過去におけ
る同時期(同季節や同月、あるいは、同月日)の平均的
な必要立ち上げ時間を読み取らせて、この必要立ち上げ
時間だけ定常運転開始予定時刻よりも以前に立ち上げ運
転を自動的に開始させるといったことも考えられるが、
このように過去における同時期の平均的な必要立ち上げ
時間を採用する場合では、日々の天候による外気条件の
違いに起因する大きな時間誤差を生じる。
【0005】そして、この日々の天候による大きな時間
誤差のため、立ち上げ運転の完了が定常運転開始予定時
刻よりも大きく遅れて、前記の如く就業開始時刻を定常
運転開始予定時刻とする場合等では、未だ域内空気状態
が充分に調整されていない状態から就業を開始しなけれ
ばならなくなったり、又、立ち上げ運転が定常運転開始
予定時刻よりもかなり以前の時刻に完了してしまって、
その立ち上げ完了時点から定常運転開始時刻に至るまで
における域内の空気状態維持に動力を浪費するといった
問題が生じる。
【0006】殊に、このような時間誤差に起因する立ち
上げ運転完了の遅れを回避するために、過去のデータか
らの読み取り時間に対し常に所定の余裕時間を加えた時
間を必要立ち上げ時間として採用する場合では、天候に
よる大きな時間誤差を見込んだ大きな余裕時間を設定す
る必要があるため、定常運転開始予定時刻よりも大巾に
早い時刻に立ち上げが完了してしまうといったことが頻
繁に生じるようになって、上記の動力浪費の問題が一層
顕著となる。
【0007】本発明の目的は、換気面での快適性の向上
を図りながら、必要立ち上げ時間を容易、かつ、正確に
得られるようにする点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による空調装置の
第1の特徴構成は、空調対象域へ供給する給気の空気状
態を調整する調整手段、及び、給気の空気状態、又は、
前記空調対象域の空気状態、又は、前記空調対象域から
の還気の空気状態を検出する検出手段を設け、前記検出
手段による検出空気状態に基づき前記調整手段の出力を
調整する定常運転と、この定常運転の実施に先立って前
記調整手段を所定の立ち上げ出力で運転する立ち上げ運
転とに、運転状態を切り換える切り換え手段を設けた構
成において、前記調整手段を停止した状態で、外気を給
気として前記空調対象域へ供給し、かつ、前記空調対象
域からの還気を屋外へ排気する換気運転を可能に構成
し、この換気運転の実施時における前記検出手段の検出
空気状態と前記空調対象域の目標空気状態とに基づい
て、この換気運転後の立ち上げ運転で前記空調対象域の
空気状態を目標空気状態に調整するまでに要する必要立
ち上げ時間を算出する演算手段を設けたことにあり、そ
の作用・効果は次の通りである。
【0009】
【作用】つまり、定常運転の際に用いる上記検出手段
が、給気の空気状態を検出対象とするもの、あるいは、
空調対象域の空気状態を検出対象とするもの、あるい
は、空調対象域からの還気の空気状態を検出対象とする
もののいずれであるにしても、上記の換気運転において
は調整手段を停止した状態で、外気を給気として空調対
象域へ供給し、かつ、空調対象域からの還気を屋外へ排
気するから、この換気運転の実施時において上記検出手
段により外気の状態を検出できる。
【0010】従って、換気運転の実施時における検出手
段の検出空気状態と空調対象域の目標空気状態とに基づ
き、その換気運転後における立ち上げ運転の必要立ち上
げ時間を算出する上記の演算手段では、必要立ち上げ時
間が外気条件によって大きく変化することにかかわら
ず、その時の外気条件に応じた必要立ち上げ時間を正確
に算出できる。
【0011】又、立ち上げ運転に先立つ上記の換気運転
の実施により、前回の空調運転終了後から域内に残存す
るよどんだ空気や空調運転停止期間中における域内の発
生臭気等を除去するとともに、空調対象域に対し充分な
新鮮外気供給を施して、空調対象域を新鮮域に再生でき
る。
【0012】
【発明の効果】以上、作用の結果、本発明の第1特徴構
成によれば、空調対象域を通常運転開始に先立って新鮮
域に再生できることで換気面での快適性の向上を達成し
ながら、必要立ち上げ時間を容易かつ正確に得ることが
できて、立ち上げ運転を運転管理者の面倒な判断作業を
必要とすることなく定常運転開始予定時刻に精度良く完
了できるようになる。
【0013】そして、このように立ち上げ運転を定常運
転の開始予定時刻に精度良く完了できることから、オフ
ィスや作業場において未だ域内空気状態が充分に調整さ
れていない状態から就業を開始しなければならなくなっ
たり、又、必要以上に早い時刻に立ち上げ運転を完了し
てしまって、その後、定常運転開始予定時刻までの域内
空気状態維持に多大の動力浪費を招くといった事態を回
避し得るに至った。
【0014】ちなみに、必要立ち上げ時間を正確に判定
するのに、別法として、外気状態を検出する専用の外気
検出手段を別途装備して、この外気検出手段の検出情報
に基づき必要立ち上げ時間を演算するといったことも考
えられるが、本発明の第1特徴構成においては、給気の
空気状態や空調対象域の空気状態、あるいは換気の空気
状態を検出対象として定常運転の際に用いる本来装備の
検出手段を、立ち上げ運転に先立つ換気運転の実施によ
り換気面での快適性の向上を合わせ図りながら外気状態
の検出に兼用利用するから、上記の別法の如く専用の外
気検出手段を別途付加装備するに比べ、制御構成を簡略
にできて装置コストを安価にできる。
【0015】〔本発明の第2特徴構成〕本発明による空
調装置の第2の特徴構成は、定常運転開始予定時刻より
も所定時間以前に前記換気運転を自動的に実施し、か
つ、この換気運転において前記演算手段により算出され
る必要立ち上げ時間だけ定常運転開始予定時刻よりも早
い時刻に立ち上げ運転を自動的に開始するタイマ手段を
設けたことにある。
【0016】つまり、この第2特徴構成を採用すれば、
定常運転開始予定時刻の設定操作だけで、あるいは、換
気運転開始時刻と定常運転開始予定時刻の設定操作だけ
で、定常運転の開始予定時刻には空調対象域の新鮮域へ
の再生を既に完了した状態で、その定常運転開始予定時
刻に立ち上げ運転を精度良く完了できる。
【0017】
【実施例】次に実施例を説明する。
【0018】図1において1はパッケージ型の空調機を
示し、複数の対象室2aから成る空調対象域2からの還
気RAを導く還気路3を機内において循環用還気路3a
と排気用還気路3bとに分岐し、又、屋外から外気OA
を導く外気路4を機内において換気用外気路4aと熱源
用外気路4bとに分岐してある。
【0019】そして、循環用還気路3aと換気用外気路
4aとを合流させて、除湿用熱交換器5、温調用熱交換
器6及び加湿器7をその順に介し空調対象域2への給気
路8に接続し、又、排気用還気路3bと熱源用外気路4
bとを合流させて、熱源用熱交換器9を介し屋外への排
気路10に接続してある。
【0020】D1〜D4は夫々、風路切り換え用のダン
パであり、これらダンパD1〜D4の開閉操作により風
路状態を下記(イ)〜(ハ)の3状態に切り換えるよう
にしてある。
【0021】(イ)外気路4からの外気OAの全量を換
気用外気路4aを介して給気路8に導き、かつ、還気路
3からの還気RAの全量を排気用還気路3bを介して排
気路10に導く全外気風路状態。
【0022】(ロ)外気路4からの外気OAの全量を熱
源用外気路4bを介して排気路10に導き、かつ、還気
路3からの還気RAの全量を循環用還気路3aを介して
給気路8に導く全循環風路状態。 (ニ)外気路4から換気用外気路4aへ導く外気OAの
一部と還気路3から循環用還気路3aへ導く還気RAの
一部とを合流させて、その合流気を給気路8に導き、か
つ、外気路4から熱源用外気路4bへ導く外気OAの残
部と還気路3から排気用還気路3bへ導く還気RAの残
部とを合流させて、その合流気を排気路10に導く一部
換気循環風路状態。
【0023】除湿用熱交換器5、温調用熱交換器6、及
び、熱源用熱交換器9は夫々、冷媒蒸発器や冷媒凝縮器
として機能し圧縮機や膨張弁とともにヒートポンプを構
成する。
【0024】11は給気ファン、12は排気ファンであ
り、又、13は給気SAの温度tsを検出する給気温セ
ンサ、14は還気RAの湿度rを検出する湿度センサ、
15は空調機1の運転制御を司る制御器である。
【0025】一方、空調対象域2側において、16は各
対象室2aの室温tiを検出する室温センサ、17は室
温センサ16の検出室温に基づき各対象室2aへの給気
量を調整して各対象室2aの室温tiを目標室温tii
に調整する変風量装置である。
【0026】次に制御器15による運転制御形態を図2
に基づいて説明する。
【0027】前日の空調運転停止の後、次の日の換気運
転開始時刻T1(後述の室使用開始時刻T2よりも所定
の立ち上げ見込み時間だけ早い時刻、例えば、T2=A
M9:00に設定されるのに対してT1=AM8:0
0)になると、全外気風路状態で給気ファン11及び排
気ファン12を運転する換気運転を所定時間ΔTaだけ
実施する。
【0028】この換気運転により、前日から各対象室2
aに残存するよどみ空気や空調運転停止中の室内発生臭
気を除去するとともに、各対象室2aに新鮮外気OAを
供給して、各対象室2aを新鮮域に再生する。
【0029】又、この換気運転の実施時に、給気温セン
サ13を利用して給気路8における送給外気OAの温度
toを検出するとともに、湿度センサ14を利用して還
気路3における送出外気OAの湿度roを検出する。
【0030】制御器15は、その演算部において検出外
気温toと目標室温tiiとの差Δoi(=to−ti
i)を変数とする所定の関数式ΔTt=Ft(Δto
i)に基づき、換気運転の後の温度立ち上げ運転で室温
tiを目標室温tiiに調整するのに要する温度立ち上
げ時間ΔTtを算出する。
【0031】又、検出外気温toと検出外気湿度roと
から外気OAの比エンタルピhoを算出するとともに、
その外気OAの比エンタルピhoと、目標室温tii及
び目標湿度rrから決まる目標比エンタルピhiiとの
差Δhoi(=ho−hii)を変数とする所定の関数
式ΔTr=Fr(Δhoi)に基づき、温度立ち上げ運
転に続く湿度立ち上げ運転で還気RAの湿度r(すなわ
ち対象室2aの湿度)を目標湿度rrに調整するのに要
する湿度立ち上げ時間ΔTrを算出する。
【0032】尚、温度立ち上げ時間ΔTtを算出するの
に用いる関数式Ftは装置の試験データから決定してあ
り、冷房モードでは図3において実線のグラフで示さ
れ、又、暖房モードでは図3において破線のグラフで示
される如きものである。
【0033】湿度立ち上げ時間ΔTrを算出する関数式
Frも装置の試験データから決定してあり、又、この式
の決定にあたっては、湿度立ち上げ運転に先立つ温度立
ち上げ運転で室内外気OAの湿度roが変化する場合に
対する湿度立ち上げ時間ΔTrの補正も考慮してある。
【0034】そして、制御器15は、上記の如く算出し
た温度立ち上げ時間ΔTt、湿度立ち上げ時間ΔTr、
及び、所定の余裕時間ΔTx(例えばΔTx=15mi
n)の和を必要立ち上げ時間ΔTb(=ΔTt+ΔTr
+ΔTx)として算出し、その後、室使用開始時刻T2
よりも上記の必要立ち上げ時間ΔTbだけ以前の時刻
(T2−ΔTb)になると、温度立ち上げ運転を開始す
る。
【0035】この温度立ち上げ運転では、全循環風路状
態で給気ファン11及び排気ファン12を運転するとと
もに、圧縮機を最大出力で運転する。
【0036】そして、冷房モードでは、熱源用熱交換器
9を冷媒凝縮器として機能させて排熱を外気OAに対し
放熱しながら、温調用熱交換器6及び除湿用熱交換器5
の両方を(又は、一方を機能停止させて他方のみを)冷
媒蒸発器として機能させて循環空気を冷却し、又、暖房
モードでは、熱源用熱交換器9を冷媒蒸発器として機能
させて外気OAから吸熱しながら、温調用熱交換器6及
び除湿用熱交換器5の両方を(又は、一方を機能停止さ
せて他方のみを)冷媒凝縮器として機能させて循環空気
を加熱する。
【0037】温度立ち上げ運転の開始の後、温度立ち上
げ時間ΔTtを経て検出室温tiが目標室温tiiに達
すると、温度立ち上げ運転を終了し、続いて、湿度立ち
上げ運転を開始する。
【0038】この湿度立ち上げ運転では、温度立ち上げ
運転と同様に全循環風路状態で給気ファン11及び排気
ファン12を運転する。
【0039】そして、冷房モードでは、熱源用熱交換器
9を冷媒凝縮器として機能させて排熱を外気OAに対し
放熱しながら、除湿用熱交換器5を最大出力で冷媒蒸発
器として機能させて循環空気を冷却除湿し、さらに、給
気温センサ13による給気温検出に基づき給気温tsを
目標給気温tssに調整・維持するように、温調用熱交
換器6を出力調整しながら冷媒凝縮器として機能させ
て、循環空気を冷却除湿に続き再熱温調する。
【0040】又、暖房運転では、除湿用熱交換器5を機
能停止させた状態で熱源用熱交換器9を冷媒蒸発器とし
て機能させて外気OAから吸熱するとともに、給気温セ
ンサ13による給気温検出に基づき給気温tsを目標給
気温tssに調整・維持するように、温調用熱交換器6
を出力調整しながら冷媒凝縮器として機能させて循環空
気を加熱温調し、加えて、加湿器7を最大出力で運転し
て循環空気を加熱温調に続き加湿する。
【0041】すなわち、この湿度立ち上げ運転では、温
調用熱交換器6の出力調整により給気温tsを目標給気
温tssに調整・維持することと、変風量装置17の給
気量調整機能とをもって、各対象室2aの室温tiを目
標室温tiiに維持しながら、除湿用熱交換器5による
最大出力での冷却除湿や加湿器7による最大出力での加
湿で各対象室2aの湿度rを目標湿度rrに調整する。
【0042】尚、湿度立ち上げ運転では各熱交換器5,
6,9の必要出力に応じた圧縮機の出力調整を実施す
る。
【0043】湿度立ち上げ運転の開始後、湿度立ち上げ
時間ΔTrを経て室使用開始時刻T2までには未だ数分
の時間を残した時点で湿度センサ14の検出湿度rが目
標湿度rrになると、又は、温度立ち上げ運転を開始し
てから必要立ち上げ時間ΔTbが経過して室使用開始時
刻T2となると、湿度立ち上げ運転を終了し、続いて定
常運転を開始する。
【0044】つまり、換気運転時に外気条件に基づき算
出した必要立ち上げ時間ΔTbだけ室使用開始時刻T2
よりも早い時刻から温度立ち上げ運転、及び、湿度立ち
上げ運転を順次、自動的に実施することで、室温tiの
目標室温tiiへの立ち上げ、及び、湿度rの目標湿度
rrへの立ち上げの両方を室使用開始時刻T2において
ほぼ正確に完了し、これにより、室使用者が一日におけ
る室使用期間の当初から快適な空調状態を享受できるよ
うに、又、温度・湿度の立ち上げを室使用開始時刻T2
よりも必要以上に早く完了してしまって、その立ち上げ
完了から室使用開始時刻T2に至るまでの空調状態維持
のために動力の大きな浪費を招くといったことが無いよ
うにしてある。
【0045】定常運転では、一部換気循環風路状態とし
て給気ファン11及び排気ファン12を運転し、冷房モ
ード及び暖房モードの夫々において、各熱交換機5,
6,9及び加湿器7を前記の湿度立ち上げ運転と同様の
形態で運転するが、異なる点として、冷房モードでは、
除湿用熱交換器5を最大出力で冷媒蒸発器として機能さ
せるに代えて、湿度センサ14の検出情報に基づき湿度
rを目標湿度rrに維持するように、除湿用熱交換器5
を出力調整しながら冷媒蒸発器として機能させて冷却除
湿量を調整する。
【0046】又、暖房モードでは、加湿器7を最大出力
で加湿機能させるに代えて、湿度センサ14の検出情報
に基づき湿度rを目標湿度rrに維持するように、加湿
器7を出力調整しながら加湿機能させて加湿量を調整す
る。
【0047】上記の定常運転の継続後、室使用終了時刻
T3になると、制御器15はヒートポンプ、加湿器7、
各ファン11,12の運転を停止し、次日の換気運転開
始時刻T1まで空調運転停止状態とする。
【0048】〔別実施例〕次に別実施例を列記する。
【0049】前述の実施例では温度ti及び湿度rの両
方を調整対象としたが、いずれか一方のみを調整対象と
してもよく、又、温度ti及び湿度rの両方を調整対象
とする場合、前述実施例の如く、それらを順に立ち上げ
るに代えて、並行して立ち上げるようにしてもよい。
【0050】森林浴剤等により給気SAに対し香り付け
装置を設けて、必要立ち上げ時間ΔTb中に香り付け時
間を見込んでもよい。
【0051】必要立ち上げ時間ΔTbを算出するに、前
日における外気OAの検出空気状態xo’(温度や湿
度、又、エンタルピ等)と前日における目標空気状態x
x’との差Δx’、及び、前日の立ち上げ運転において
空調対象域2の空気状態xを目標空気状態xx’にまで
立ち上げるのに実際に要した時間ΔTb’を記憶させ、
そして、次日における外気OAの検出空気状態xoと次
日おける目標空気状態xxとの差Δx、及び、前日の記
憶値Δx’,ΔTb’を用いて、次式等により次日の必
要立ち上げ時間ΔTbを算出するようにしてもよい。 ΔTb=ΔTb’(Δx/Δx’)
【0052】又、この場合、当日が初期運転で前日の記
憶値Δx’,ΔTb’が無いときや、停電等により前日
の記憶値Δx’,ΔTb’を消失したときには、それら
記1値Δx’,ΔTb’に代わる所定の平均的な値Δ
x'',ΔTb''を採用するようにすればよい。
【0053】換気運転の実施時に外気OAの空気状態を
検出する検出手段は、定常運転において給気SAの空気
状態を検出対象とするもの、空調対象域2の空気状態を
検出対象とするもの、あるいは、還気RAの空気状態を
検出対象とするもののいずれであってもよい。
【0054】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするため符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置構成図
【図2】制御フローを示す図
【図3】立ち上げ時間算出用の関数を示すグラフ
【符号の説明】
2 空調対象域 5,6,7 調整手段 13,14 検出手段 15 演算手段,タイマ手段 OA 外気 RA 還気 SA 給気 T2 定常運転開始予定時刻 ΔTb 必要立ち上げ時間 ts,r 検出空気状態 to,ro 検出空気状態 tii,rr 目標空気状態

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調対象域(2)へ供給する給気(S
    A)の空気状態を調整する調整手段(5),(6),
    (7)、及び、給気(SA)の空気状態、又は、前記空
    調対象域(2)の空気状態、又は、前記空調対象域
    (2)からの還気(RA)の空気状態を検出する検出手
    段(13),(14)を設け、前記検出手段(13),
    (14)による検出空気状態(ts),(r)に基づき
    前記調整手段(5),(6),(7)の出力を調整する
    定常運転と、この定常運転の実施に先立って前記調整手
    段(5),(6),(7)を所定の立ち上げ出力で運転
    する立ち上げ運転とに、運転状態を切り換える切り換え
    手段を設けた空調装置であって、 前記調整手段(5),(6),(7)を停止した状態
    で、外気(OA)を給気(SA)として前記空調対象域
    (2)へ供給し、かつ、前記空調対象域(2)からの還
    気(RA)を屋外へ排気する換気運転を可能に構成し、
    この換気運転の実施時における前記検出手段(13),
    (14)の検出空気状態(to),(ro)と前記空調
    対象域(2)の目標空気状態(tii),(rr)とに
    基づいて、この換気運転後の立ち上げ運転で前記空調対
    象域(2)の空気状態を目標空気状態(tii),(r
    r)に調整するまでに要する必要立ち上げ時間(ΔT
    b)を算出する演算手段(15)を設けた空調装置。
  2. 【請求項2】 定常運転開始予定時刻(T2)よりも所
    定時間以前に前記換気運転を自動的に実施し、かつ、こ
    の換気運転において前記演算手段(15)により算出さ
    れる必要立ち上げ時間(ΔTb)だけ定常運転開始予定
    時刻(T2)よりも早い時刻に立ち上げ運転を自動的に
    開始するタイマ手段(15)を設けた請求項1記載の空
    調装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH06213494A (ja) * 1993-01-12 1994-08-02 Kajima Corp 大空間建築物空調運転システム
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