JP2022021449A - 空気浄化機能付き熱交換形換気装置 - Google Patents

空気浄化機能付き熱交換形換気装置 Download PDF

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Abstract

【課題】次亜塩素酸の放出に伴う湿度の上昇を抑制することが可能な空気浄化機能付き熱交換形換気装置を提供する。【解決手段】空気浄化機能付き熱交換形換気装置50は、屋内空間11の空気を屋外空間12に排出する排気風路4を流通する排気流2と、屋外空間12の空気を屋内空間11へ給気する給気風路5を流通する給気流3との間で熱交換する熱交換形換気装置10と、給気風路5から導入された熱交換後の給気流3に対して、水とともに空気浄化を行う成分を付加する加湿器6dと、加湿器6dの上流側において、熱交換後の給気流3に対して除湿を行う熱交換器16と、熱交換器16を制御する制御部8とを備える。制御部8は、屋内空間11に供給される給気流3の湿度が屋内空間11の空気の目標設定湿度となるように調湿する際、加湿器6dによる給気流3の湿度増加に関する湿度情報に基づいて、熱交換器16による給気流3に対する除湿量を制御する。【選択図】図3

Description

本発明は、屋内を代表とする対象空間に対して、熱交換換気を行いながら除菌を行う空気浄化機能付き熱交換形換気装置に関するものである。
従来、この種の空気浄化機能付き熱交換形換気装置として、屋内に供給する空気を次亜塩素酸が含まれた気液接触部材部に接触させて放出することで空間を除菌する空気調和システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009-133521号公報
しかしながら、従来の空気調和システムでは、次亜塩素酸を放出するには、加湿装置あるいは2流体ノズルなどを用いて、水分と共に次亜塩素酸を放出するため、次亜塩素酸を放出した対象空間内の湿度は上昇し、特に相対湿度の高い夏季において快適性が損なわれる可能性が高かった。
そこで本発明は、上記従来課題を解決するものであり、次亜塩素酸の放出に伴う湿度の上昇を抑制することが可能な空気浄化機能付き熱交換形換気装置を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明に係る空気浄化機能付き熱交換形換気装置は、屋内空間の空気を屋外空間に排出するための排気風路を流通する排気流と、屋外空間の空気を屋内空間へ給気するための給気風路を流通する給気流との間で熱交換する熱交換形換気装置と、給気風路から導入された熱交換後の給気流に対して、水とともに空気浄化を行う成分を付加する空気浄化部と、空気浄化部の上流側において、熱交換後の給気流に対して除湿を行う熱交換部と、熱交換部を制御する制御部と、を備える。そして、制御部は、屋内空間に供給される給気流の湿度が屋内空間の空気の目標設定湿度となるように調湿する際、空気浄化部による給気流の湿度増加に関する湿度情報に基づいて、熱交換部による給気流に対する除湿量を制御するものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、次亜塩素酸の放出に伴う湿度の上昇を抑制することが可能な空気浄化機能付き熱交換形換気装置を提供することができる。
図1は、本発明の前提例に係る熱交換形換気装置の住宅における設置状態を示す模式図である。 図2は、本発明の前提例に係る熱交換形換気装置の構成を示す模式図である。 図3は、本発明の実施の形態1に係る空気浄化機能付き熱交換形換気装置の構成を示す模式図である。 図4は、空気浄化装置を流通する給気流の湿度変化を示す図である。 図5は、空気浄化装置を流通する給気流の湿度変化を運転状態条件ごとに示した図である。 図6は、空気浄化装置における制御部の構成を表すブロック図である。 図7は、制御部による処理手順を示すフローチャートである。
本発明に係る空気浄化機能付き熱交換形換気装置は、屋内空間の空気を屋外空間に排出するための排気風路を流通する排気流と、屋外空間の空気を屋内空間へ給気するための給気風路を流通する給気流との間で熱交換する熱交換形換気装置と、給気風路から導入された熱交換後の給気流に対して、水とともに空気浄化を行う成分を付加する空気浄化部と、空気浄化部の上流側において、熱交換後の給気流に対して除湿を行う熱交換部と、熱交換部を制御する制御部と、を備える。そして、制御部は、屋内空間に供給される給気流の湿度が屋内空間の空気の目標設定湿度となるように調湿する際、空気浄化部による給気流の湿度増加に関する湿度情報に基づいて、熱交換部による給気流に対する除湿量を制御する。
こうした構成によれば、熱交換後の給気流に対して、空気浄化部によって加湿しながら空気浄化を行う成分(例えば、次亜塩素酸)を付加しても、熱交換部が目標設定湿度に応じた除湿を行うので、屋内空間の過剰加湿を抑制することができる。つまり、空気浄化を行う成分の放出に伴う湿度の上昇を抑制することが可能な空気浄化機能付き熱交換形換気装置とすることができる。
また、本発明に係る空気浄化機能付き熱交換形換気装置では、制御部は、熱交換部に導入される給気流の湿度を目標設定湿度にまで熱交換部によって除湿する際の除湿量よりも、給気流に対する除湿量を増加させるように制御している。これにより、少なくとも給気流に対する除湿量を増加させた分、空気浄化部による給気流の湿度増加が抑制されるので、空気浄化を行う成分の放出に伴う湿度の上昇を抑制することができる。
また、本発明に係る空気浄化機能付き熱交換形換気装置では、制御部は、空気浄化部による給気流への湿度増加が第一加湿量である場合には、熱交換部による除湿を第一除湿量で行い、空気浄化部による給気流への湿度増加が第一加湿量よりも多い第二加湿量である場合には、熱交換部による除湿を第一除湿量よりも多い第二除湿量で行うように制御している。これにより、空気浄化部によって加湿しながら空気浄化を行う成分を付加する際の加湿量(空気浄化を行う成分の付加量)に応じて、熱交換部による除湿量が設定されるので、屋内空間に必要な空気浄化を行う成分の付加を行いつつ、屋内空間に供給される給気流の湿度が屋内空間の空気の目標設定湿度となるように調湿することができる。
また、本発明に係る空気浄化機能付き熱交換形換気装置では、空気浄化部は、空気浄化を行う成分を含む水を遠心破砕することによって、内部に導入される給気流に対して、空気浄化を行う成分を付加することが好ましい。このようにすることで、遠心破砕時の回転数を変化させることで、破砕する水の粒子径あるいは破砕量をコントロールすることができ、ひいては装置内に導入される給気流に対して付加する空気浄化を行う成分の付加量をコントロールすることができる。
以下、本発明を実施するための形態について添付図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。また、全図面を通して、同一の部位については同一の符号を付して説明を省略している。さらに、本発明に直接には関係しない各部の詳細については重複を避けるために、図面ごとの説明は省略している。
(前提例)
まず、本発明の実施の形態に係る空気浄化機能付き熱交換形換気装置50を説明する上で前提となる本発明の前提例に係る熱交換形換気装置10について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、本発明の前提例に係る熱交換形換気装置10の住宅における設置状態を示す模式図である。図2は、本発明の前提例に係る熱交換形換気装置10の構成を示す模式図である。
図1において、家屋1の屋内(天井裏等)に熱交換形換気装置10が設置されている。熱交換形換気装置10は、屋内空間11(以下、単に「屋内」ともいう)の空気と屋外空間12(以下、単に「屋外」ともいう)の空気とを熱交換しながら換気する装置(第二種の換気装置)である。
図1に示す通り、排気流2は、黒色矢印のごとく、リビング等の屋内空間11から、屋内排気口9a、熱交換形換気装置10、屋外排気口9bを介して屋外空間12に放出される。排気流2は、屋内から屋外に排出される空気の流れである。また、給気流3は、白色矢印のごとく、屋外空間12から、屋外給気口9c、熱交換形換気装置10、屋内給気口9dを介して屋内空間11に取り入れられる。給気流3は、屋外から屋内に取り込まれる空気の流れである。例えば、日本の冬季を挙げると、排気流2は20℃~25℃であるのに対して、給気流3は氷点下に達することもある。熱交換形換気装置10は、換気を行うとともに、この換気時に、排気流2の熱を給気流3へと伝達し、不用な熱の放出を抑制している。
熱交換形換気装置10は、図2に示す通り、本体ケース10f、内気口10a、排気口10b、外気口10c、給気口10d、熱交換素子10e、排気ファン10g、給気ファン10h、排気風路4、及び給気風路5を備えている。本体ケース10fは、熱交換形換気装置10の外枠である。本体ケース10fの外周には、内気口10a、排気口10b、外気口10c、及び給気口10dが形成されている。内気口10aは、排気流2を熱交換形換気装置10に吸い込む吸込口であり、ダクト等を介して屋内排気口9a(図1参照)と連通している。排気口10bは、排気流2を熱交換形換気装置10から屋外に吐き出す吐出口であり、ダクト等を介して屋外排気口9b(図1参照)と連通している。外気口10cは、給気流3を熱交換形換気装置10に吸い込む吸込口であり、ダクト等を介して屋外給気口9c(図1参照)と連通している。給気口10dは、給気流3を熱交換形換気装置10から屋内に吐き出す吐出口であり、ダクト等を介して屋内給気口9dと連通している。
本体ケース10fの内部には、熱交換素子10e、排気ファン10g、及び給気ファン10hが取り付けられている。また、本体ケース10fの内部には、排気風路4及び給気風路5が構成されている。熱交換素子10eは、全熱型の熱交換素子であり、排気風路4を流通する排気流2と、給気風路5を流通する給気流3との間で熱交換(顕熱と潜熱)を行うための部材である。排気ファン10gは、排気口10bの近傍に設置され、排気流2を内気口10aから吸い込み、排気口10bから吐出するための送風機である。給気ファン10hは、給気口10dの近傍に設置され、給気流3を外気口10cから吸い込み、給気口10dから吐出するための送風機である。排気風路4は、内気口10aと排気口10bとを連通する風路を含んで構成される。給気風路5は、外気口10cと給気口10dとを連通する風路を含んで構成される。排気ファン10gが駆動することにより内気口10aから吸い込まれた排気流2は、熱交換素子10e、排気ファン10gを経由し、排気口10bから屋外へと排出される。また、給気ファン10hが駆動することにより外気口10cから吸い込まれた給気流3は、熱交換素子10e、給気ファン10hを経由し、給気口10dから屋内へと供給される。
熱交換形換気装置10は、熱交換換気を行う場合には、排気ファン10g及び給気ファン10hを動作させ、熱交換素子10eにおいて排気風路4を流通する排気流2と、給気風路5を流通する給気流3との間で熱交換を行う。これにより、熱交換形換気装置10は、換気を行う際に、屋外に放出する排気流2の熱を屋内に取り入れる給気流3へと伝達し、不要な熱の放出を抑制し、屋内に熱を回収する。この結果、日本の冬季においては、換気を行う際に、屋外の温度が低い空気によって屋内の温度低下を抑制することができる。一方、日本の夏季においては、換気を行う際に、屋外の温度が高い空気によって屋内の温度上昇を抑制することができる。
(実施の形態1)
まず、図3を参照して、本発明の実施の形態1に係る空気浄化機能付き熱交換形換気装置50について説明する。図3は、本発明の実施の形態1に係る空気浄化機能付き熱交換形換気装置50の構成を示す模式図である。なお、以下の説明では、熱交換後の気流(排気流2、給気流3)または風路(排気風路4、給気風路5)は、熱交換形換気装置10における熱交換素子10eを通過した後の気流または風路を示すものとする。
本実施の形態1に係る空気浄化機能付き熱交換形換気装置50は、図3に示すように、前提例に係る熱交換形換気装置10の給気風路5に対して、空気浄化機能を付与する手段としての空気浄化装置6を連結した構成を有している。空気浄化装置6は、熱交換形換気装置10からの熱交換後の給気流3に対して必要に応じて冷却処理(除湿処理)を行うとともに、装置内を流通する給気流3に対して微細化された水とともに浄化成分(空気浄化を行う成分)を含ませる装置である。具体的には、空気浄化装置6は、図3に示す通り、本体ケース6g、給気流入口6a、給気流出口6c、加湿器6d、及び熱交換器16を備えている。なお、加湿器6dは請求項の「空気浄化部」に相当し、熱交換器16は請求項の「熱交換部」に相当する。
本体ケース6gは、空気浄化装置6の外枠である。本体ケース6gの外周には、給気流入口6a及び給気流出口6cが形成されている。そして、本体ケース6gの内部には、加湿器6d及び熱交換器16が取り付けられている。また、本体ケース6gの内部には、給気風路5の一部として、給気流入口6aと給気流出口6cとの間を連通する風路が構成されている。
給気流入口6aは、熱交換形換気装置10からの給気流3を空気浄化装置6に取り入れる取入口である。給気流入口6aは、熱交換形換気装置10の給気口10dとの間で給気風路5の一部を構成するダクト7を介して連通されている。
給気流出口6cは、水とともに空気浄化を行う成分を付加した給気流3(あるいは空気浄化を行う成分を付加していない給気流3)を給気SAとして給気風路5に吐き出す吐出口である。
加湿器6dは、内部に取り入れた空気(給気流3)を加湿するとともに、浄化成分(空気浄化を行う成分)を付加するためのユニットである。そして、加湿器6dは、加湿の際に、空気に対して微細化された水とともに浄化成分を含ませる。より詳細には、加湿器6dは、加湿モータ6eと加湿ノズル6fとを有している。加湿器6dは、加湿モータ6eを用いて加湿ノズル6fを回転させ、加湿器6dの貯水部に貯水されている水(浄化成分を含む水)を遠心力で吸い上げて周囲(遠心方向)に飛散・衝突・破砕させ、通過する空気に水分を含ませる遠心破砕式の構成をとる。そして、加湿器6dは、後述する制御部8からの出力信号に応じて加湿モータ6eの回転数(以下、回転出力値)を変化させ、加湿能力(加湿量)を調整する。なお、加湿量は、空気に対して浄化成分を付加する付加量とも言える。
なお、加湿器6dの貯水部への浄化成分を含む水の供給は、水道等の給水管から給水される水に対して浄化成分を添加して浄化成分を含む水を生成する浄化成分供給部(図示せず)により行われる。ここで、浄化成分には、例えば、殺菌性あるいは消臭性を備えた次亜塩素酸が用いられる。これにより、次亜塩素酸水溶液を給気流3に含ませて屋内に供給することになるので、屋内の殺菌あるいは消臭を行うことができる。
次に、熱交換器16は、空気浄化装置6内において、加湿器6dの上流側に配置され、導入される空気(給気流3)を冷却または加熱するための部材である。そして、熱交換器16は、後述する制御部8からの出力信号に応じて出力状態(加熱、冷却またはオフ)を変化させ、導入される給気流3に対する冷却能力(冷却量)または加熱能力(加熱量)を調整する。なお、熱交換器16では、導入される空気を冷却すると、導入された空気の除湿がなされることになるので、給気流3に対する冷却能力(冷却量)は、給気流3に対する除湿能力(除湿量)とも言える。
より詳細には、熱交換器16は、圧縮機と放熱器と膨張器と吸熱器とを含んで構成される冷凍サイクルにおいて、吸熱器または放熱器として機能し、空調機器(室外機20)から導入される冷媒が内部を流通する際に吸熱(冷却)または放熱(加熱)するように構成されている。
ここで、熱交換器16は、屋内空間11に設置される空気浄化装置6に内蔵される屋内ユニットであり、室外機20は、屋外空間12に設置される室外ユニットである。室外機20は、圧縮機20aと、膨張器20bと、屋外熱交換器20cと、送風ファン20dと、四方弁20eとを有して構成される。
次に、熱交換器16と室外機20とによって構成される冷凍サイクルについて説明する。
冷凍サイクルには、四方弁20eが接続され、四方弁20eによって第一方向に冷媒が流通して空気(給気流3)を冷却して除湿する冷却モード(除湿モード)の状態と、四方弁20eによって第二方向に冷媒が流通して空気(給気流3)に対して加熱を行う加熱モードの状態とを有する。
ここで、四方弁20eは、冷凍サイクル(冷媒回路21)内を流れる冷媒の流れる向きを切り替えるための機器(可逆弁)である。より詳細には、四方弁20eは、圧縮機20aと熱交換器16との間及び圧縮機20aと屋外熱交換器20cとの間において接続される。そして、四方弁20eは、圧縮機20aと屋外熱交換器20cと膨張器20bと熱交換器16とをこの順序(第一方向)で冷媒が流通する冷却モードと、圧縮機20aと熱交換器16と膨張器20bと屋外熱交換器20cとをこの順序(第二方向)で冷媒が流通する加熱モードとを切り替える。冷却モードと加熱モードとでは、冷媒の流れが逆方向となる。なお、冷却モードは、除湿モードとも言える。
[冷却モード]
冷却モードでは、四方弁20eによって圧縮機20aと屋外熱交換器20cと膨張器20bと熱交換器16とをこの順序(第一方向)で冷媒が流通する。
圧縮機20aは、冷媒サイクルにおける低温・低圧の冷媒ガス(作動媒体ガス)を圧縮し、圧力を高めて高温化する。
屋外熱交換器20cは、放熱器として機能し、圧縮機20aによって高温・高圧となった冷媒ガスと空気(送風ファン20dによって送風される屋外空間12の空気OA)との間で熱交換することによって、熱を外部(冷媒サイクル外)に放出させる。このとき、冷媒ガスは、高圧下で凝縮されて液化する。屋外熱交換器20cでは、導入される冷媒ガスの温度が空気の温度より高いため、熱交換すると、空気は昇温され、冷媒ガスは冷却される。
送風ファン20dは、屋外熱交換器20cに向けて屋外空間12の空気OAを送風する。
膨張器20bは、屋外熱交換器20cによって液化した高圧の冷媒を減圧して元の低温・低圧の液体とする。
熱交換器16は、吸熱器として機能し、膨張器20bを流通した冷媒が空気から熱を奪って蒸発し、液状の冷媒を低温・低圧の冷媒ガスとする。熱交換器16では、導入される冷媒の温度が空気(導入される熱交換後の給気流3)の温度より低いため、熱交換すると、空気が冷却され、冷媒が昇温される。
以上により、熱交換器16では、導入される空気(給気流3)を冷却する。
[加熱モード]
加熱モードでは、四方弁20eによって圧縮機20aと熱交換器16と膨張器20bと屋外熱交換器20cとをこの順序(第二方向)で冷媒が流通する。
圧縮機20aは、除湿モードと同じく、冷媒サイクルにおける低温・低圧の冷媒ガス(作動媒体ガス)を圧縮し、圧力を高めて高温化する。
熱交換器16は、放熱器として機能し、冷却モードでの屋外熱交換器20cと同じ機能を果たす。具体的には、熱交換器16は、圧縮機20aによって高温・高圧となった冷媒ガスと空気(導入される熱交換後の給気流3)との間で熱交換することによって、熱を外部(冷媒サイクル外)に放出させる。このとき、冷媒ガスは、高圧下で凝縮されて液化する。熱交換器16では、導入される冷媒ガスの温度が空気(導入される熱交換後の給気流3)の温度より高いため、熱交換すると、空気は昇温され、冷媒ガスは冷却される。
膨張器20bは、熱交換器16によって液化した高圧の冷媒を減圧して元の低温・低圧の液体とする。
屋外熱交換器20cは、吸熱器して機能し、除湿モードでの熱交換器16と同じ機能を果たす。具体的には、屋外熱交換器20cは、膨張器20bを流通した冷媒が空気から熱を奪って蒸発し、液状の冷媒を低温・低圧の冷媒ガスとする。屋外熱交換器20cでは、導入される冷媒の温度が空気(送風ファン20dによって送風される屋外空間12の空気OA)の温度より低いため、熱交換すると、空気が冷却され、冷媒が昇温される。
送風ファン20dは、屋外熱交換器20cに向けて屋外空間12の空気OAを送風する。
以上により、熱交換器16では、導入される空気(給気流3)を加熱する。
空気浄化装置6は、上述のように構成され、屋外から導入する空気(給気流3)に対して除湿を行いたい夏季において、冷却モードによる浄化成分(空気浄化を行う成分)の付加を行い、屋外から導入する空気(給気流3)に対して加湿を行いたい冬季において、加熱モードによる浄化成分(空気浄化を行う成分)の付加を行う。
なお、以下の説明では、日本の夏季において、冷却モードによる浄化成分(空気浄化を行う成分)の付加を行うことを想定して説明する。
次に、図4を参照して、空気浄化装置6による給気流3に対する湿度制御について説明する。図4は、空気浄化装置6を流通する給気流3の湿度変化を示す図である。より詳細には、図4は、空気浄化装置6を構成する熱交換器16及び加湿器6dにおける各処理に応じて変化する湿度を時系列的に示す図である。そして、図4には、従来の除湿制御処理(比較例)による湿度変化と本実施の形態の除湿制御処理(実施例)による湿度変化をそれぞれ示している。
ここで、図4では、縦軸を給気流3の湿度とし、横軸を経過時間としている。そして、経過時間は、時間の経過とともに、領域T1、領域T2、領域T3、及び領域T4の順に区画される。領域T1は、熱交換形換気装置10の流通後から熱交換器16への導入前における給気流3の湿度変化を示す領域である。領域T2は、熱交換器16を流通する給気流3の湿度変化を示す領域である。領域T3は、加湿器6dを流通する給気流3の湿度変化を示す領域である。領域T4は、加湿器6dから導出された給気流3の湿度変化を示す領域である。
まず、領域T1における給気流3は、湿度H0となっている。そして、比較例では、領域T2において屋内の空気の目標設定湿度である湿度H2にまで減少させる。つまり、熱交換器16は、給気流3の湿度が湿度H0から湿度H2となる除湿量で除湿を行う。そして、領域T3において給気流3に対して水とともに浄化成分を付加して湿度H1にまで増加させる。つまり、加湿器6dは、給気流3の湿度が湿度H2から湿度H1となる加湿量で加湿を行いつつ、浄化成分の付加を行う。そして、領域T4において給気流3は、湿度H1を維持し、目標設定湿度(湿度H2)よりも高い湿度で屋内空間11に供給される。したがって、比較例では、加湿器6dによる湿度増加が考慮されていないため、過加湿の状態で屋内の空気の調湿制御がなされることになる。この結果、屋内空間11の快適性が損なわれてしまう可能性がある。
これに対して、実施例では、領域T1において湿度H0を有する給気流3に対して、領域T2において目標設定湿度(湿度H2)よりも小さい湿度である湿度H3にまで減少させる。つまり、熱交換器16は、給気流3の湿度が湿度H0から湿度H3となる除湿量で除湿を行う。そして、領域T3において給気流3に対して水とともに浄化成分を付加して湿度H2にまで増加させる。つまり、加湿器6dは、給気流3の湿度が湿度H3から湿度H2となる加湿量で加湿を行いつつ、浄化成分の付加を行う。そして、領域T4において給気流3は、湿度H2を維持し、目標設定湿度と同じ湿度で屋内空間11に供給される。したがって、実施例では、加湿器6dによる湿度増加が熱交換器16による除湿量に反映され、給気流3が目標設定湿度となった状態で屋内の空気の調湿制御がなされることになる。この結果、屋内空間11の快適性を維持しながら、屋内空間11に浄化成分を供給することが可能となる。
続いて、図5を参照して、空気浄化装置6の運転状態条件によって変化する給気流3に対する湿度制御について説明する。図5は、空気浄化装置6を流通する給気流3の湿度変化を運転状態条件ごとに示した図である。図5の(a)は、図4に対応した図であり、運転状態条件ごとの給気流3の湿度変化を示している。図5の(b)は、運転状態条件の詳細内容を示している。ここで、運転状態条件を、屋内空間11へ供給される給気流3への浄化成分の放出レベルに応じた三段階として説明する。
図5の(b)に示すように、運転状態条件は、加湿器6dによる浄化成分の放出レベルに応じて、放出量A(低放出」)、放出量B(標準放出)、放出量C(高放出)の三段階から選択され、空気浄化装置6は、選択された運転状態条件(第一運転状態~第三運転状態)で特定される運転制御を実行する。なお、給気流3への浄化成分の放出量は、放出量A<放出量B<放出量Cの関係となっている。
[第一運転状態]
空気浄化装置6は、給気流3への浄化成分の放出量Aである場合、第一運転状態に基づく運転動作を実行する。そして、第一運転状態では、空気浄化装置6は、加湿器6dの加湿モータ6eを回転数A1で回転させるとともに、熱交換器16をオン状態A2で冷却(除湿)させる。ここで、回転数A1は、加湿器6dを流通する給気流3に対して、湿度H3aと目標設定湿度(湿度H2)との差分を充足する加湿量を実現する回転条件である。また、オン状態A2は、熱交換器16を流通する給気流3に対して、湿度H0と湿度H3aの差分を除去する除湿量を実現する冷却条件である。
つまり、領域T1において湿度H0を有する給気流3に対して、領域T2において目標設定湿度(湿度H2)よりも小さい湿度である湿度H3aにまで減少させる。そして、領域T3において給気流3に対して水とともに浄化成分を付加して湿度H2にまで増加させる。そして、領域T4において給気流3は、湿度H2を維持し、目標設定湿度と同じ湿度で屋内空間11に供給される。したがって、熱交換後に湿度H0にある給気流3は、領域T2で熱交換器16によって湿度H3aまで除湿されるので、領域T3で加湿器6dにより回転数A1で加湿されても、最終的な湿度が目標設定湿度である湿度H2となるので、給気流3を過剰加湿することなく屋内空間11に供給することができる。
[第二運転状態]
空気浄化装置6は、給気流3への浄化成分の放出量Bである場合、第二運転状態に基づく運転動作を実行する。そして、第二運転状態では、空気浄化装置6は、加湿器6dの加湿モータ6eを回転数B1で回転させるとともに、熱交換器16をオン状態B2で冷却(除湿)させる。ここで、回転数B1は、加湿器6dを流通する給気流3に対して、湿度H3bと目標設定湿度(湿度H2)との差分を充足する加湿量を実現する回転条件である。また、オン状態B2は、熱交換器16を流通する給気流3に対して、湿度H0と湿度H3bの差分を除去する除湿量を実現する冷却条件である。
つまり、領域T1において湿度H0を有する給気流3に対して、領域T2において目標設定湿度(湿度H2)よりも小さい湿度である湿度H3bにまで減少させる。そして、領域T3において給気流3に対して水とともに浄化成分を付加して湿度H2にまで増加させる。そして、領域T4において給気流3は、湿度H2を維持し、目標設定湿度と同じ湿度で屋内空間11に供給される。したがって、熱交換後に湿度H0にある給気流3は、領域T2で熱交換器16によって湿度H3bまで除湿されるので、領域T3で加湿器6dにより回転数B1で加湿されても、最終的な湿度が目標設定湿度である湿度H2となるので、給気流3を過剰加湿することなく屋内空間11に供給することができる。
[第三運転状態]
空気浄化装置6は、給気流3への浄化成分の放出量Cである場合、第三運転状態に基づく運転動作を実行する。そして、第三運転状態では、空気浄化装置6は、加湿器6dの加湿モータ6eを回転数C1で回転させるとともに、熱交換器16をオン状態C2で冷却(除湿)させる。ここで、回転数C1は、加湿器6dを流通する給気流3に対して、湿度H3cと目標設定湿度(湿度H2)との差分を充足する加湿量を実現する回転条件である。また、オン状態C2は、熱交換器16を流通する給気流3に対して、湿度H0と湿度H3cの差分を除去する除湿量を実現する冷却条件である。
つまり、領域T1において湿度H0を有する給気流3に対して、領域T2において目標設定湿度(湿度H2)よりも小さい湿度である湿度H3cにまで減少させる。そして、領域T3において給気流3に対して水とともに浄化成分を付加して湿度H2にまで増加させる。そして、領域T4において給気流3は、湿度H2を維持し、目標設定湿度と同じ湿度で屋内空間11に供給される。したがって、熱交換後に湿度H0にある給気流3は、領域T2で熱交換器16によって湿度H3cまで除湿されるので、領域T3で加湿器6dにより回転数C1で加湿されても、最終的な湿度が目標設定湿度である湿度H2となるので、給気流3を過剰加湿することなく屋内空間11に供給することができる。
以上のように、空気浄化装置6では、浄化成分を付加する際の加湿量(浄化成分の付加量)に応じて、熱交換器16による除湿量が設定されるので、屋内空間11に必要な浄化成分の付加を行いつつ、屋内空間11に供給される給気流3の湿度が屋内空間11の空気の目標設定湿度となるように調湿することができる。
次に、図6を参照して、空気浄化装置6の制御部8について説明する。図6は、空気浄化装置6における制御部8の構成を表す概略ブロック図である。
図6に示すように、制御部8は、入力部8a、処理部8b、出力部8c、記憶部8d、及び計時部8eを備える。
入力部8aは、操作パネル18からの運転開始指示または運転停止指示に関する第一情報と、湿度検知部15からの屋内空間11の空気RAの温度に関する第二情報を受け付ける。入力部8aは、受け付けた情報を処理部8bに出力する。
ここで、操作パネル18は、空気浄化装置6に関するユーザ入力情報(例えば、浄化成分の付加の有無、加湿の有無、浄化成分の付加レベル、加湿レベル、等)を入力する端末であり、無線または有線により制御部8と通信可能に接続されている。なお、第一情報には、ユーザ入力情報も含まれる。なお、浄化成分の付加レベル及び加湿レベルは、例えば、「高」、「標準」、「低」の三段階でそれぞれ設定される。
また、湿度検知部15は、熱交換形換気装置10内の熱交換前の排気風路4に設置され、屋内空間11からの空気RAの湿度を感知するセンサである。なお、湿度検知部15は、複数の屋内空間11のうち代表的な屋内空間11に設置するようにしてもよい。
記憶部8dは、加湿器6dを流通する給気流3に対する浄化成分(浄化成分を含む水)の付加動作における付加処理設定に関する第三情報と、熱交換器16を流通する給気流3に対する冷却動作における冷却処理設定に関する第四情報と、ユーザ入力情報に対応する設定情報に関する第五情報とを記憶する。記憶部8dは、記憶した第三情報~第五情報を処理部8bに出力する。なお、浄化成分の付加動作における付加処理設定は、空気浄化装置6内に備えられた加湿器6dの加湿動作における加湿処理設定とも言える。また、給気流3に対する冷却動作における冷却処理設定は、給気流3に対する除湿却動作における除湿処理設定とも言える。
計時部8eは、現在時刻に関する第六情報を処理部8bに出力する。
処理部8bは、入力部8aからの第一情報及び第二情報と、記憶部8dからの第三情報~第五情報と、計時部8eからの第六情報とを受け付ける。処理部8bは、受け付けた第一情報~第六情報を用いて、付加処理設定に基づく付加動作に関する制御情報(回転出力値)及び冷却処理設定に基づく冷却動作に関する制御情報(冷却出力値)を特定する。処理部8bは、特定した制御情報(回転出力値、冷却出力値)を出力部8cに出力する。ここで、回転出力値は、加湿器6dの加湿モータ6eを回転させる回転数に関する出力値であり、冷却出力値は、熱交換器16の冷却能力を変化させる出力値である。なお、回転出力値及び冷却出力値には、それぞれの運転動作停止となる出力値も含まれる。
出力部8cは、処理部8bから受け付けた制御情報(回転出力値)を、加湿器6d(加湿モータ6e)に出力する。また、出力部8cは、処理部8bから受け付けた制御情報(冷却出力値)を熱交換器16に出力する。そして、加湿器6dは、出力部8cから出力された回転出力値に応じて付加運転動作を実行する。また、熱交換器16は、出力部8cから出力された冷却出力値に基づいて冷却運転動作を実行する。
以上のようにして、制御部8は、空気浄化装置6を流通する給気流3に対する冷却動作(除湿動作)の制御及び浄化成分の付加動作の制御をそれぞれ実行させる。
次に、図7を参照して、日本の夏季において空気浄化装置6が行う給気流3に対する浄化成分の付加動作に伴う湿度制御の処理手順について説明する。図7は、制御部8による処理手順を示すフローチャートである。
まず、図7に示すように、制御部8は、操作パネル18からの運転開始に関する制御信号に応じて処理を開始する。そして、制御部8の入力部8aは、湿度検知部15からの屋内空間11からの空気RAの湿度情報(湿度値)を取得する(ステップS01)。制御部8は、入力部8a及び記憶部8dから出力された各情報(屋内の空気の目標設定湿度、浄化成分の設定付加レベル、設定加湿レベル、等)をもとに、加湿器6dによる浄化成分の付加に伴う加湿量を特定する(ステップS02)。つまり、制御部8は、加湿動作に関する制御情報(回転出力値)を特定する。次に、制御部8は、空気浄化装置6を流通して屋内に供給される給気流3が目標設定湿度となるように、特定した加湿器6dによる加湿量に基づいて、熱交換器16による除湿量を特定する(ステップS03)。つまり、制御部8は、除湿動作に関する制御情報(冷却出力値)を特定する。
続いて、制御部8は、特定した制御情報(回転出力値、冷却出力値)に基づいて、加湿器6d(加湿モータ6e)を作動させて加湿動作を開始するとともに、熱交換器16(室外機20の圧縮機20a)を作動させて除湿動作を開始する(ステップS04)。これにより、空気浄化装置6(加湿器6d、熱交換器16)の運転動作が実行され、空気浄化装置6を流通した給気流3が目標設定湿度となった状態で屋内に供給される。
そして、空気浄化装置6の運転動作中に、ステップS04を起点とした所定時間が経過していない場合(ステップS05のNo)には、制御部8は、空気浄化装置6の運転動作をそのまま継続させる(ステップS05に戻る)。ここで、所定時間は、ステップS04での空気浄化装置6の作動時点を開始時間として計時される時間であり、例えば、5分に設定される。一方、所定時間が経過した場合(ステップS05のYes)には、制御部8は、空気浄化装置6の運転停止に関する制御信号が入力されているか否かを判断する(ステップS06)。その結果、空気浄化装置6の運転停止に関する制御信号が入力されていない場合(ステップS06のNo)には、制御部8は、ステップS01に戻り、屋内の空気の湿度情報を再び取得して、上述したステップS02~ステップS06を繰り返す。一方、空気浄化装置6の運転停止に関する制御信号が入力されている場合(ステップS06のYes)には、制御部8は、加湿器6d(加湿モータ6e)を停止させて加湿動作を停止するとともに、熱交換器16(室外機20の圧縮機20a)を停止させて除湿動作を停止する(ステップS07)。そして、制御部8は、空気浄化装置6の運転動作を終了させる。これにより、空気浄化装置6は、操作パネル18からの運転開始指示待ちの状態となる。
以上、本実施の形態に係る空気浄化機能付き熱交換形換気装置50によれば、以下の効果を享受することができる。
(1)空気浄化機能付き熱交換形換気装置50は、屋内空間11の空気を屋外空間12に排出するための排気風路4を流通する排気流2と、屋外空間12の空気を屋内空間11へ給気するための給気風路5を流通する給気流3との間で熱交換する熱交換形換気装置10と、給気風路5から導入された熱交換後の給気流3に対して、水とともに空気浄化を行う成分を付加する加湿器6dと、加湿器6dの上流側において、熱交換後の給気流3に対して除湿を行う熱交換器16と、熱交換器16を制御する制御部8と、を備える。そして、制御部8は、屋内空間11に供給される給気流3の湿度が屋内空間11の空気の目標設定湿度となるように調湿する際、加湿器6dによる給気流3の湿度増加に関する湿度情報に基づいて、熱交換器16による給気流3に対する除湿量を制御するようにした。
これにより、熱交換後の給気流3に対して、加湿器6dによって加湿しながら空気浄化を行う成分(例えば、次亜塩素酸)を付加しても、熱交換器16が目標設定湿度に応じた除湿を行うので、屋内空間11の過剰加湿を抑制することができる。つまり、空気浄化を行う成分の放出に伴う湿度の上昇を抑制することが可能な空気浄化機能付き熱交換形換気装置50とすることができる。
(2)空気浄化機能付き熱交換形換気装置50では、制御部8によって、熱交換器16に導入される給気流3の湿度を目標設定湿度にまで熱交換器16によって除湿する際の除湿量よりも、給気流3に対する除湿量を増加させるように制御するようにした。これにより、少なくとも給気流3に対する除湿量を増加させた分、加湿器6dによる給気流3の湿度増加が抑制されるので、空気浄化を行う成分の放出に伴う湿度の上昇を抑制することができる。
(3)空気浄化機能付き熱交換形換気装置50では、制御部8によって、加湿器6dによる給気流3への湿度増加が第一加湿量(例えば、第一運転状態での加湿量)である場合には、熱交換器16による除湿を第一除湿量(例えば、第一運転状態での除湿量)で行い、加湿器6dによる給気流3への湿度増加が第一加湿量よりも多い第二加湿量(例えば、第二運転状態での加湿量)である場合には、熱交換器16による除湿を第一除湿量よりも多い第二除湿量(例えば、第二運転状態での除湿量)で行うように制御するようにした。これにより、加湿器6dによって加湿しながら空気浄化を行う成分を付加する際の加湿量(空気浄化を行う成分の付加量)に応じて、熱交換器16による除湿量が設定されるので、屋内空間11に必要な空気浄化を行う成分の付加を行いつつ、屋内空間11に供給される給気流3の湿度が屋内空間11の空気の目標設定湿度となるように調湿することができる。
(4)空気浄化機能付き熱交換形換気装置50では、加湿器6dを、空気浄化を行う成分を含む水を遠心破砕することによって、内部に導入される給気流3に対して、空気浄化を行う成分を付加するように構成した。これにより、遠心破砕時の回転数を変化させることで、破砕する水の粒子径あるいは破砕量をコントロールすることができ、ひいては装置内に導入される給気流3に対して付加する空気浄化を行う成分の付加量をコントロールすることができる。
(5)空気浄化機能付き熱交換形換気装置50では、熱交換器16によって、給気流3を目標設定湿度にまで除湿する際の除湿量よりも、過剰な冷却(除湿)運転を行うことで、加湿器6dによる加湿を行っても給気流3の湿度が目標設定湿度を越えないようにした。これにより、給気流3に対して空気浄化を行う成分の付加を行いつつ、給気流3の湿度を快適な範囲に維持した状態で屋内空間11に給気することができる。
(6)空気浄化機能付き熱交換形換気装置50は、屋内空間11からの空気RAの湿度を検出する湿度検知部15を備える。そして、制御部8は、湿度検知部15からの湿度情報に基づいて、加湿器6dの加湿運転の動作及び熱交換器16の除湿運転の動作を制御するようにした。これにより、給気流3の湿度情報に基づいて、加湿器6dと熱交換器16の運転切り替えを確実に行うことができ、熱交換後の給気流3の湿度を快適な範囲に維持した状態で屋内空間11に給気することができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、上記実施の形態で挙げた数値は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。
本実施の形態に係る空気浄化機能付き熱交換形換気装置50では、予め設定された浄化成分の付加レベル(付加量)に基づいて第一運転状態~第三運転状態の三段階での運転切り替えて調湿制御を行ったが、これに限られない。屋内空間11からの空気RAの浄化度情報に基づいて連続的に運転状態を切り替えるようにしてもよい。これにより、給気流3への浄化成分の付加をより高精度に制御することができる。また、利用者が運転の切り替えを行うことなく、屋内空間11の空気の相対湿度を快適な範囲(40%~60%)の維持をすることができる。
本発明に係る空気浄化機能付き熱交換形換気装置は、屋内を代表とする対象空間の除菌を行う空気浄化システムに関するものであり、対象空間の湿度を調整して、除菌効果と快適性を両立させることができ有用である。
1 家屋
2 排気流
3 給気流
4 排気風路
5 給気風路
6 空気浄化装置
6a 給気流入口
6c 給気流出口
6d 加湿器
6e 加湿モータ
6f 加湿ノズル
6g 本体ケース
7 ダクト
8 制御部
8a 入力部
8b 処理部
8c 出力部
8d 記憶部
8e 計時部
9a 屋内排気口
9b 屋外排気口
9c 屋外給気口
9d 屋内給気口
10 熱交換形換気装置
10a 内気口
10b 排気口
10c 外気口
10d 給気口
10e 熱交換素子
10f 本体ケース
10g 排気ファン
10h 給気ファン
11 屋内空間
12 屋外空間
15 湿度検知部
16 熱交換器
18 操作パネル
20 室外機
20a 圧縮機
20b 膨張器
20c 屋外熱交換器
20d 送風ファン
20e 四方弁
21 冷媒回路
50 空気浄化機能付き熱交換形換気装置

Claims (4)

  1. 屋内空間の空気を屋外空間に排出するための排気風路を流通する排気流と、前記屋外空間の空気を前記屋内空間へ給気するための給気風路を流通する給気流との間で熱交換する熱交換形換気装置と、
    前記給気風路から導入された熱交換後の前記給気流に対して、水とともに空気浄化を行う成分を付加する空気浄化部と、
    前記空気浄化部の上流側において、熱交換後の前記給気流に対して除湿を行う熱交換部と、
    前記熱交換部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記屋内空間に供給される前記給気流の湿度が前記屋内空間の空気の目標設定湿度となるように調湿する際、前記空気浄化部による前記給気流の湿度増加に関する湿度情報に基づいて、前記熱交換部による前記給気流に対する除湿量を制御することを特徴とする空気浄化機能付き熱交換形換気装置。
  2. 前記制御部は、前記熱交換部に導入される前記給気流の湿度を前記目標設定湿度にまで前記熱交換部によって除湿する際の除湿量よりも、前記給気流に対する除湿量を増加させるように制御することを特徴とする請求項1に記載の空気浄化機能付き熱交換形換気装置。
  3. 前記制御部は、前記空気浄化部による前記給気流への湿度増加が第一加湿量である場合には、前記熱交換部による除湿を第一除湿量で行い、前記空気浄化部による前記給気流への湿度増加が前記第一加湿量よりも多い第二加湿量である場合には、前記熱交換部による除湿を前記第一除湿量よりも多い第二除湿量で行うように制御することを特徴とする請求項1または2に記載の空気浄化機能付き熱交換形換気装置。
  4. 前記空気浄化部は、前記空気浄化を行う成分を含む水を遠心破砕することによって、内部に導入される前記給気流に対して、前記空気浄化を行う成分を付加することを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の空気浄化機能付き熱交換形換気装置。
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