JP2022021450A - 空気浄化機能付き熱交換形換気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】次亜塩素酸の放出に伴う湿度の上昇を抑制することが可能な空気浄化機能付き熱交換形換気装置を提供する。【解決手段】空気浄化機能付き熱交換形換気装置50は、熱交換形換気装置10と、加湿器6dと、第一冷媒コイル16と、第二冷媒コイル17とを備える。熱交換形換気装置10は、屋内空間11の空気RAを屋外空間12に排出するための排気風路4を流通する排気流2と、屋外空間12の空気OAを屋内空間11へ給気するための給気風路5を流通する給気流3との間で熱交換する。加湿器6dは、熱交換形換気装置10から導入された熱交換後の給気流3に対して、水とともに空気浄化を行う成分を付加する。第一冷媒コイル16は、加湿器6dの上流側において、熱交換後の給気流3に対して除湿を行う。第二冷媒コイル17は、第一冷媒コイル16と加湿器6dとの間において、第一冷媒コイル16によって除湿された給気流3に対して加熱を行う。【選択図】図3

Description

本発明は、屋内を代表とする対象空間に対して、熱交換換気を行いながら除菌を行う空気浄化機能付き熱交換形換気装置に関するものである。
従来、この種の空気浄化機能付き熱交換形換気装置として、屋内に供給する空気を次亜塩素酸が含まれた気液接触部材部に接触させて放出することで空間を除菌する空気調和システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009-133521号公報
しかしながら、従来の空気調和システムでは、次亜塩素酸を放出するには、加湿装置あるいは2流体ノズルなどを用いて、水分と共に次亜塩素酸を放出するため、次亜塩素酸を放出した対象空間内の湿度は上昇し、特に相対湿度の高い夏季において快適性が損なわれる可能性が高かった。
そこで本発明は、上記従来課題を解決するものであり、次亜塩素酸の放出に伴う湿度の上昇を抑制することが可能な空気浄化機能付き熱交換形換気装置を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明に係る空気浄化機能付き熱交換形換気装置は、熱交換形換気装置と、空気浄化部と、第一熱交換部と、第二熱交換部とを備える。熱交換形換気装置は、屋内空間の空気を屋外空間に排出するための排気風路を流通する排気流と、屋外空間の空気を屋内空間へ給気するための給気風路を流通する給気流との間で熱交換する。空気浄化部は、熱交換形換気装置から導入された熱交換後の給気流に対して、水とともに空気浄化を行う成分を付加する。第一熱交換部は、空気浄化部の上流側において、熱交換後の給気流に対して除湿を行う。第二熱交換部は、第一熱交換部と空気浄化部との間において、第一熱交換部によって除湿された給気流に対して加熱を行う。これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、次亜塩素酸の放出に伴う湿度の上昇を抑制することが可能な空気浄化装置を提供することができる。
図1は、本発明の前提例に係る熱交換形換気装置の住宅における設置状態を示す模式図である。 図2は、本発明の前提例に係る熱交換形換気装置の構成を示す模式図である。 図3は、本発明の実施の形態1に係る空気浄化機能付き熱交換形換気装置の構成を示す模式図である。 図4は、温度と湿度の基準値によって区分した領域において、第一運転及び第二運転による温湿度の変化傾向を説明するための図である。 図5は、空気浄化機能付き熱交換形換気装置における制御部の構成を表す概略ブロック図である。 図6は、空気浄化機能付き熱交換形換気装置における制御部で行う処理を表すフローチャートである。
本発明に係る空気浄化機能付き熱交換形換気装置は、熱交換形換気装置と、空気浄化部と、第一熱交換部と、第二熱交換部とを備える。熱交換形換気装置は、屋内空間の空気を屋外空間に排出するための排気風路を流通する排気流と、屋外空間の空気を屋内空間へ給気するための給気風路を流通する給気流との間で熱交換する。空気浄化部は、熱交換形換気装置から導入された熱交換後の給気流に対して、水とともに空気浄化を行う成分を付加する。第一熱交換部は、空気浄化部の上流側において、熱交換後の給気流に対して除湿を行う。第二熱交換部は、第一熱交換部と空気浄化部との間において、第一熱交換部によって除湿された給気流に対して加熱を行う。
こうした構成によれば、屋内空間への給気流の供給では、第一熱交換器と空気浄化部とによって、熱交換後の給気流の絶対湿度を低下させつつ、空気浄化を行う成分を付加して供給する状態と、第一熱交換器と第二熱交換器とによって、熱交換後の給気流の絶対湿度を低下させつつ、除湿に伴って低下した給気流の温度を上昇させて供給する状態と、を組み合わせることが可能となる。つまり、日本の夏季のように屋内空間の空気の相対湿度に比べて相対湿度の高い屋外空間からの空気に対して、熱交換しつつ空気浄化を行う成分を付加する場合において、次亜塩素酸の放出に伴う湿度の上昇を抑制することが可能な空気浄化機能付き熱交換形換気装置とすることができる。
また、本発明に係る空気浄化機能付き熱交換形換気装置では、空気浄化部、第一熱交換部、及び第二熱交換部の運転動作を制御する制御部をさらに備える。そして、制御部は、屋内空間の空気の温湿度情報に基づいて、熱交換後の給気流に対して、第一熱交換部による除湿と、空気浄化部による付加とを行う第一運転と、熱交換後の給気流に対して、第一熱交換部による除湿と、第二熱交換部による加熱とを行う第二運転と、を切り替える制御を行う。これにより、制御部は、屋内環境(屋内空間の空気の温湿度情報)に基づいて、第一運転と第二運転とを切り替える制御を確実に行うことができる。この結果、第一運転において、給気流への加湿量を抑制した状態で空気浄化を行う成分を付加して供給することができる一方、第一運転において、第一熱交換部での除湿によって屋内空間の空気の温度が目標設定温度よりも下がる場合には、第二運転に切り替えて、第一運転での給気流の温度よりも温度が上昇した給気流を供給することができる。
また、本発明に係る空気浄化機能付き熱交換形換気装置では、第一熱交換部は、圧縮機と放熱器と膨張器と吸熱器とを含んで構成される冷凍サイクルにおいて、吸熱器として機能する第一冷媒コイルで構成され、第二熱交換部は、冷凍サイクルとは異なる冷凍サイクルにおいて、放熱器として機能する第二冷媒コイルで構成されている。これにより、第一熱交換部及び第二熱交換部を、簡易な構成で空気浄化機能付き熱交換形換気装置内に組み込むことができる。
また、本発明に係る空気浄化機能付き熱交換形換気装置では、空気浄化部は、空気浄化を行う成分を含む水を遠心破砕することによって、内部に導入される給気流に対して、空気浄化を行う成分を付加することが好ましい。このようにすることで、遠心破砕時の回転数を変化させることで、破砕する水の粒子径あるいは破砕量をコントロールすることができ、ひいては装置内に導入される給気流に対して付加する空気浄化を行う成分の付加量をコントロールすることができる。
以下、本発明を実施するための形態について添付図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。また、全図面を通して、同一の部位については同一の符号を付して説明を省略している。さらに、本発明に直接には関係しない各部の詳細については重複を避けるために、図面ごとの説明は省略している。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(前提例)
まず、本発明の実施の形態に係る空気浄化機能付き熱交換形換気装置50を説明する上で前提となる本発明の前提例に係る熱交換形換気装置10について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、本発明の前提例に係る熱交換形換気装置10の住宅における設置状態を示す模式図である。図2は、本発明の前提例に係る熱交換形換気装置10の構成を示す模式図である。
図1において、家屋1の屋内(天井裏等)に熱交換形換気装置10が設置されている。熱交換形換気装置10は、屋内空間11(以下、単に「屋内」ともいう)の空気と屋外空間12(以下、単に「屋外」ともいう)の空気とを熱交換しながら換気する装置(第二種の換気装置)である。
図1に示す通り、排気流2は、黒色矢印のごとく、リビング等の屋内空間11から、屋内排気口9a、熱交換形換気装置10、屋外排気口9bを介して屋外空間12に放出される。排気流2は、屋内から屋外に排出される空気の流れである。また、給気流3は、白色矢印のごとく、屋外空間12から、屋外給気口9c、熱交換形換気装置10、屋内給気口9dを介して屋内空間11に取り入れられる。給気流3は、屋外から屋内に取り込まれる空気の流れである。例えば、日本の冬季を挙げると、排気流2は20℃~25℃であるのに対して、給気流3は氷点下に達することもある。熱交換形換気装置10は、換気を行うとともに、この換気時に、排気流2の熱を給気流3へと伝達し、不用な熱の放出を抑制している。
熱交換形換気装置10は、図2に示す通り、本体ケース10f、内気口10a、排気口10b、外気口10c、給気口10d、熱交換素子10e、排気ファン10g、給気ファン10h、排気風路4、及び給気風路5を備えている。本体ケース10fは、熱交換形換気装置10の外枠である。本体ケース10fの外周には、内気口10a、排気口10b、外気口10c、及び給気口10dが形成されている。内気口10aは、排気流2を熱交換形換気装置10に吸い込む吸込口であり、ダクト等を介して屋内排気口9a(図1参照)と連通している。排気口10bは、排気流2を熱交換形換気装置10から屋外に吐き出す吐出口であり、ダクト等を介して屋外排気口9b(図1参照)と連通している。外気口10cは、給気流3を熱交換形換気装置10に吸い込む吸込口であり、ダクト等を介して屋外給気口9c(図1参照)と連通している。給気口10dは、給気流3を熱交換形換気装置10から屋内に吐き出す吐出口であり、ダクト等を介して屋内給気口9dと連通している。
本体ケース10fの内部には、熱交換素子10e、排気ファン10g、及び給気ファン10hが取り付けられている。また、本体ケース10fの内部には、排気風路4及び給気風路5が構成されている。熱交換素子10eは、全熱型の熱交換素子であり、排気風路4を流通する排気流2と、給気風路5を流通する給気流3との間で熱交換(顕熱と潜熱)を行うための部材である。排気ファン10gは、排気口10bの近傍に設置され、排気流2を内気口10aから吸い込み、排気口10bから吐出するための送風機である。給気ファン10hは、給気口10dの近傍に設置され、給気流3を外気口10cから吸い込み、給気口10dから吐出するための送風機である。排気風路4は、内気口10aと排気口10bとを連通する風路を含んで構成される。給気風路5は、外気口10cと給気口10dとを連通する風路を含んで構成される。排気ファン10gが駆動することにより内気口10aから吸い込まれた排気流2は、排気風路4内の熱交換素子10e、排気ファン10gを経由し、排気口10bから屋外へと排出される。また、給気ファン10hが駆動することにより外気口10cから吸い込まれた給気流3は、熱交換素子10e、給気ファン10hを経由し、給気口10dから屋内へと供給される。
熱交換形換気装置10は、熱交換換気を行う場合には、排気ファン10g及び給気ファン10hを動作させ、熱交換素子10eにおいて排気風路4を流通する排気流2と、給気風路5を流通する給気流3との間で熱交換を行う。これにより、熱交換形換気装置10は、換気を行う際に、屋外に放出する排気流2の熱を屋内に取り入れる給気流3へと伝達し、不要な熱の放出を抑制し、屋内に熱を回収する。この結果、日本の冬季においては、換気を行う際に、屋外の温度が低い空気によって屋内の温度低下を抑制することができる。一方、日本の夏季においては、換気を行う際に、屋外の温度が高い空気によって屋内の温度上昇を抑制することができる。
(実施の形態1)
まず、図3を参照して、本実施の形態1に係る空気浄化機能付き熱交換形換気装置50について説明する。図3は、本発明の実施の形態1に係る空気浄化機能付き熱交換形換気装置50の構成を示す模式図である。なお、以下の説明では、熱交換後の気流(排気流2、給気流3)または風路(排気風路4、給気風路5)は、熱交換形換気装置10における熱交換素子10eを通過した後の気流または風路を示すものとする。
本実施の形態1に係る空気浄化機能付き熱交換形換気装置50は、図3に示すように、前提例に係る熱交換形換気装置10の給気風路5に対して、空気浄化機能を付与する手段としての空気浄化装置6を連結した構成を有している。空気浄化装置6は、熱交換形換気装置10からの熱交換後の給気流3に対して必要に応じて冷却処理(除湿処理)または加熱処理を行うとともに、装置内を流通する給気流3に対して微細化された水とともに浄化成分(空気浄化を行う成分)を含ませる装置である。具体的には、空気浄化装置6は、図3に示す通り、給気流入口6a、給気流出口6c、加湿器6d、第一冷媒コイル16、及び第二冷媒コイル17を備えている。なお、加湿器6dは請求項の「空気浄化部」、第一冷媒コイル16は請求項の「第一熱交換部」、及び第二冷媒コイル17は請求項の「第二熱交換部」にそれぞれ相当する。
給気流入口6aは、熱交換形換気装置10からの給気流3を空気浄化装置6に取り入れる取入口である。給気流入口6aは、熱交換形換気装置10の給気口10dとの間で給気風路5の一部を構成するダクト7を介して連通されている。
給気流出口6cは、水とともに空気浄化を行う成分を付加した給気流3(あるいは空気浄化を行う成分を付加していない給気流3)を給気SAとして給気風路5に吐き出す吐出口である。
加湿器6dは、内部に取り入れた空気(給気流3)を加湿するためのユニットであり、加湿の際に、空気に対して微細化された水とともに浄化成分(空気浄化を行う成分)を含ませる。より詳細には、加湿器6dは、加湿モータ6eと加湿ノズル6fとを有している。加湿器6dは、加湿モータ6eを用いて加湿ノズル6fを回転させ、加湿器6dの貯水部に貯水されている水(浄化成分を含む水)を遠心力で吸い上げて周囲(遠心方向)に飛散・衝突・破砕させ、通過する空気に水分を含ませる遠心破砕式の構成をとる。そして、加湿器6dは、後述する制御部41からの出力信号に応じて加湿モータ6eの回転数(以下、回転出力値)を変化させ、加湿能力(加湿量)を調整する。なお、加湿量は、空気に対して浄化成分を付加する付加量とも言える。
なお、加湿器6dの貯水部への浄化成分を含む水の供給は、水道等の給水管から給水される水に対して浄化成分を添加して浄化成分を含む水を生成する浄化成分供給部(図示せず)により行われる。ここで、浄化成分には、例えば、殺菌性あるいは消臭性を備えた次亜塩素酸が用いられる。これにより、次亜塩素酸水を給気流3に含ませて屋内に供給することになるので、屋内の殺菌あるいは消臭を行うことができる。
次に、第一冷媒コイル16は、空気浄化装置6内において、加湿器6dの上流側に配置され、導入される空気(給気流3)を冷却または加熱するための部材である。そして、第一冷媒コイル16は、後述する制御部41からの出力信号に応じて出力状態(冷却、加熱またはオフ)を変化させ、導入される給気流3に対する冷却能力(冷却量)または加熱能力(加熱量)を調整する。なお、第一冷媒コイル16では、導入される空気を冷却すると、導入された空気の除湿がなされることになるので、給気流3に対する冷却能力(冷却量)は、給気流3に対する除湿能力(除湿量)とも言える。
より詳細には、第一冷媒コイル16は、圧縮機と放熱器と膨張器と吸熱器とを含んで構成される冷凍サイクルにおいて、吸熱器または放熱器として機能し、空調機器(室外機20)から導入される冷媒が内部を流通する際に吸熱(冷却)または放熱(加熱)するように構成されている。
ここで、第一冷媒コイル16は、屋内空間11に設置される空気浄化装置6に内蔵される屋内ユニットであり、室外機20は、屋外空間12に設置される室外ユニットである。室外機20は、圧縮機20aと、膨張器20bと、屋外熱交換器20cと、送風ファン20dと、四方弁20eとを有して構成される。
次に、第一冷媒コイル16と室外機20とによって構成される冷凍サイクルについて説明する。
冷凍サイクルには、四方弁20eが接続され、四方弁20eによって第一方向に冷媒が流通して空気(給気流3)を冷却して除湿する冷却モード(除湿モード)の状態と、四方弁20eによって第二方向に冷媒が流通して空気(給気流3)に対して加熱を行う加熱モードの状態とを有する。
ここで、四方弁20eは、冷凍サイクル(冷媒回路21)内を流れる冷媒の流れる向きを切り替えるための機器(可逆弁)である。より詳細には、四方弁20eは、圧縮機20aと第一冷媒コイル16との間及び圧縮機20aと屋外熱交換器20cとの間において接続される。そして、四方弁20eは、圧縮機20aと屋外熱交換器20cと膨張器20bと第一冷媒コイル16とをこの順序(第一方向)で冷媒が流通する冷却モードと、圧縮機20aと第一冷媒コイル16と膨張器20bと屋外熱交換器20cとをこの順序(第二方向)で冷媒が流通する加熱モードとを切り替える。冷却モードと加熱モードとでは、冷媒の流れが逆方向となる。なお、冷却モードは、除湿モードとも言える。
[冷却モード]
冷却モードでは、四方弁20eによって圧縮機20aと屋外熱交換器20cと膨張器20bと第一冷媒コイル16とをこの順序(第一方向)で冷媒が流通する。
圧縮機20aは、冷媒サイクルにおける低温・低圧の冷媒ガス(作動媒体ガス)を圧縮し、圧力を高めて高温化する。
屋外熱交換器20cは、放熱器として機能し、圧縮機20aによって高温・高圧となった冷媒ガスと空気(送風ファン20dによって送風される屋外空間12の空気OA)との間で熱交換することによって、熱を外部(冷媒サイクル外)に放出させる。このとき、冷媒ガスは、高圧下で凝縮されて液化する。屋外熱交換器20cでは、導入される冷媒ガスの温度が空気の温度より高いため、熱交換すると、空気は昇温され、冷媒ガスは冷却される。
送風ファン20dは、屋外熱交換器20cに向けて屋外空間12の空気OAを送風する。
膨張器20bは、屋外熱交換器20cによって液化した高圧の冷媒を減圧して元の低温・低圧の液体とする。
第一冷媒コイル16は、吸熱器として機能し、膨張器20bを流通した冷媒が空気から熱を奪って蒸発し、液状の冷媒を低温・低圧の冷媒ガスとする。第一冷媒コイル16では、導入される冷媒の温度が空気(導入される熱交換後の給気流3)の温度より低いため、熱交換すると、空気が冷却され、冷媒が昇温される。
このようにして、第一冷媒コイル16では、導入される空気(給気流3)を冷却する。
[加熱モード]
加熱モードでは、四方弁20eによって圧縮機20aと第一冷媒コイル16と膨張器20bと屋外熱交換器20cとをこの順序(第二方向)で冷媒が流通する。
圧縮機20aは、除湿モードと同じく、冷媒サイクルにおける低温・低圧の冷媒ガス(作動媒体ガス)を圧縮し、圧力を高めて高温化する。
第一冷媒コイル16は、放熱器として機能し、冷却モードでの屋外熱交換器20cと同じ機能を果たす。具体的には、第一冷媒コイル16は、圧縮機20aによって高温・高圧となった冷媒ガスと空気(導入される熱交換後の給気流3)との間で熱交換することによって、熱を外部(冷媒サイクル外)に放出させる。このとき、冷媒ガスは、高圧下で凝縮されて液化する。第一冷媒コイル16では、導入される冷媒ガスの温度が空気(導入される熱交換後の給気流3)の温度より高いため、熱交換すると、空気は昇温され、冷媒ガスは冷却される。
膨張器20bは、第一冷媒コイル16によって液化した高圧の冷媒を減圧して元の低温・低圧の液体とする。
屋外熱交換器20cは、吸熱器して機能し、冷却モードでの第一冷媒コイル16と同じ機能を果たす。具体的には、屋外熱交換器20cは、膨張器20bを流通した冷媒が空気から熱を奪って蒸発し、液状の冷媒を低温・低圧の冷媒ガスとする。屋外熱交換器20cでは、導入される冷媒の温度が空気(送風ファン20dによって送風される屋外空間12の空気OA)の温度より低いため、熱交換すると、空気が冷却され、冷媒が昇温される。
送風ファン20dは、屋外熱交換器20cに向けて屋外空間12の空気OAを送風する。
このようにして、第一冷媒コイル16では、導入される空気(給気流3)を加熱する。
以上のように、第一冷媒コイル16では、導入される空気(給気流3)に対して冷却または加熱することが可能であるが、本実施の形態では、冷却モードにおいて導入される空気を冷却(除湿)する部材として用いられる。
次に、第二冷媒コイル17は、空気浄化装置6内において、第一冷媒コイル16と加湿器6dとの間に配置され、第一冷媒コイル16を流通して導入される空気(給気流3)を冷却または加熱するための部材である。そして、第二冷媒コイル17は、後述する制御部41からの出力信号に応じて出力状態(冷却、加熱またはオフ)を変化させ、導入される給気流3に対する加熱能力(加熱量)または冷却能力(冷却量)を調整する。
より詳細には、第二冷媒コイル17は、圧縮機と放熱器と膨張器と吸熱器とを含んで構成される冷凍サイクルにおいて、放熱器として機能し、空調機器(室外機30)から導入される冷媒が内部を流通する際に放熱(加熱)するように構成されている。
ここで、第二冷媒コイル17は、屋内空間11に設置される空気浄化装置6に内蔵される屋内ユニットであり、室外機30は、屋外空間12に設置される室外ユニットである。室外機30は、圧縮機30aと、膨張器30bと、屋外熱交換器30cと、送風ファン30dと、四方弁30eとを有して構成される。
次に、第二冷媒コイル17と室外機30とによって構成される冷凍サイクルについて説明する。
冷凍サイクルには、第一冷媒コイル16を有して構成される冷凍サイクルと同様、四方弁30eが接続され、四方弁30eによって第一方向に冷媒が流通して空気(給気流3)を冷却して除湿する冷却モード(除湿モード)の状態と、四方弁30eによって第二方向に冷媒が流通して空気(給気流3)に対して加熱を行う加熱モードの状態とを有する。
ここで、四方弁30eは、冷凍サイクル(冷媒回路31)内を流れる冷媒の流れる向きを切り替えるための機器(可逆弁)である。より詳細には、四方弁30eは、圧縮機30aと第二冷媒コイル17との間及び圧縮機30aと屋外熱交換器30cとの間において接続される。そして、四方弁30eは、圧縮機30aと屋外熱交換器30cと膨張器30bと第二冷媒コイル17とをこの順序(第一方向)で冷媒が流通する冷却モードと、圧縮機30aと第二冷媒コイル17と膨張器30bと屋外熱交換器30cとをこの順序(第二方向)で冷媒が流通する加熱モードとを切り替える。冷却モードと加熱モードとでは、冷媒の流れが逆方向となる。
[冷却モード]
冷却モードでは、四方弁30eによって圧縮機30aと屋外熱交換器30cと膨張器30bと第二冷媒コイル17とをこの順序(第一方向)で冷媒が流通する。
圧縮機30aは、冷媒サイクルにおける低温・低圧の冷媒ガス(作動媒体ガス)を圧縮し、圧力を高めて高温化する。
屋外熱交換器30cは、放熱器として機能し、圧縮機30aによって高温・高圧となった冷媒ガスと空気(送風ファン30dによって送風される屋外空間12の空気OA)との間で熱交換することによって、熱を外部(冷媒サイクル外)に放出させる。このとき、冷媒ガスは、高圧下で凝縮されて液化する。屋外熱交換器30cでは、導入される冷媒ガスの温度が空気の温度より高いため、熱交換すると、空気は昇温され、冷媒ガスは冷却される。
送風ファン30dは、屋外熱交換器30cに向けて屋外空間12の空気OAを送風する。
膨張器30bは、屋外熱交換器30cによって液化した高圧の冷媒を減圧して元の低温・低圧の液体とする。
第二冷媒コイル17は、吸熱器として機能し、膨張器20bを流通した冷媒が空気から熱を奪って蒸発し、液状の冷媒を低温・低圧の冷媒ガスとする。第二冷媒コイル17では、導入される冷媒の温度が空気(導入される給気流3)の温度より低いため、熱交換すると、空気が冷却され、冷媒が昇温される。
このようにして、第二冷媒コイル17では、導入される空気(給気流3)を冷却する。
[加熱モード]
加熱モードでは、四方弁30eによって圧縮機30aと第二冷媒コイル17と膨張器30bと屋外熱交換器30cとをこの順序で冷媒が流通する。
圧縮機30aは、冷媒サイクルにおける低温・低圧の冷媒ガス(作動媒体ガス)を圧縮し、圧力を高めて高温化する。
第二冷媒コイル17は、放熱器として機能し、圧縮機30aによって高温・高圧となった冷媒ガスと空気(導入される給気流3)との間で熱交換することによって、熱を外部(冷媒サイクル外)に放出させる。このとき、冷媒ガスは、高圧下で凝縮されて液化する。第二冷媒コイル17では、導入される冷媒ガスの温度が空気(導入される給気流3)の温度より高いため、熱交換すると、空気は昇温され、冷媒ガスは冷却される。
膨張器30bは、第二冷媒コイル17によって液化した高圧の冷媒を減圧して元の低温・低圧の液体とする。
屋外熱交換器30cは、吸熱器して機能し、膨張器30bを流通した冷媒が空気から熱を奪って蒸発し、液状の冷媒を低温・低圧の冷媒ガスとする。屋外熱交換器30cでは、導入される冷媒の温度が空気(送風ファン30dによって送風される屋外空間12の空気OA)の温度より低いため、熱交換すると、空気が冷却され、冷媒が昇温される。
送風ファン30dは、屋外熱交換器30cに向けて屋外空間12の空気OAを送風する。
このようにして、第二冷媒コイル17では、導入される空気(給気流3)を加熱する。
以上のように、第二冷媒コイル17では、導入される空気(給気流3)に対して冷却または加熱することが可能であるが、本実施の形態では、加熱モードにおいて導入される空気を加熱する部材として用いられる。
以上のように空気浄化装置6は構成される。そして、空気浄化装置6は、第一冷媒コイル16(冷却モード)と加湿器6dとによって、熱交換後の給気流3の絶対湿度を低下させつつ、空気浄化を行う成分を付加して供給する状態と、第一冷媒コイル16(冷却モード)と第二冷媒コイル17(加熱モード)とによって、熱交換後の給気流3の絶対湿度を低下させつつ、除湿に伴って低下した給気流3の温度を上昇させて供給する状態と、を組み合わせて、屋内空間11への給気流3の供給を行う。
具体的には、空気浄化装置6は、屋内環境(屋内空間11の空気RAの温湿度情報)に基づいて、熱交換後の給気流3に対して、第一冷媒コイル16による冷却(除湿)と、加湿器6dによる浄化成分の付加とを行う第一運転と、熱交換後の給気流3に対して、第一冷媒コイル16による冷却(除湿)と、第二冷媒コイル17による加熱とを行う第二運転と、を切り替えながら、屋内空間11への給気流3の供給を行っている。なお、第一運転では、第二冷媒コイル17は動作を停止しており、第二運転では、加湿器6d(加湿モータ6e)は動作を停止している。このため、第二運転では、給気流3への浄化成分の付加はほとんどなされない。
次に、図4を参照して、空気浄化装置6による給気流3に対する温湿度制御について説明する。図4は、温度と湿度の基準値によって区分した領域において、第一運転及び第二運転による温湿度の変化傾向を説明するための図である。
ここで、図4では、縦軸に湿度、横軸に温度をとっており、湿度基準値の上限を湿度H1、下限を湿度H2とし、温度基準値の上限を温度T1とし、下限を温度T2としている。そして、温湿度の上下限によって区切られる領域を、温湿度の目標基準となる基準領域Eとし、温湿度の上限(温度T1、湿度H1)と温湿度の下限(温度T2、湿度H2)を結ぶ直線を、基準線Cとしている。そして、基準線Cよりも上側の温湿度領域(基準領域Eを除く)を領域A、基準線Cよりも下側の温湿度領域(基準領域Eを除く)を領域Bとしている。
第一運転では、第一冷媒コイル16による冷却(除湿)と、加湿器6dによる浄化成分の付加とがなされるので、図4に示すように、導入される給気流3は、温度が下がり、且つ、湿度が上がる効果(傾向)を有する。一方、第二運転では、第一冷媒コイル16による冷却(除湿)と、第二冷媒コイル17による加熱とがなされるので、導入される給気流3は、温度が上がり、且つ、湿度が下がる効果(傾向)を有する。なお、第一運転及び第二運転による効果(矢印で示す運転効果の長さ、角度)は、第一冷媒コイル16、第二冷媒コイル17、及び加湿器6dの出力によって調整することが可能であるが、どの場合においても温湿度変化の傾向は同じである。
次に、屋内空間11の空気RAの温湿度情報に基づいて、現在の屋内空間11の空気RAの温湿度が領域Bにあった場合を考える。この場合には、まず、空気浄化装置6は、第一運転を実行することによって、導入される給気流3の温度を低下させ、且つ、湿度を増加させ、屋内空間11の空気RAの温湿度が領域Aに入るように制御する。この際、給気流3には浄化成分が付加される。そして、屋内空間11の空気RAの温湿度が領域Aとなった場合には、空気浄化装置6は、第一運転から第二運転に切り替えて実行することによって、導入される給気流3の温度を上昇させ、且つ、湿度を低下させ、屋内空間11の空気RAの温湿度が基準領域Eに入るように制御する。空気浄化装置6は、こうした運転動作を繰り返しながら、屋内空間11の空気RAの温湿度が基準領域Eに入るように制御する。このようにして、領域Bの温湿度であった給気流3に対して、浄化成分を付加するとともに、屋内空間11の空気RAを目標設定温湿度(基準領域E)にすることができる。
次に、屋内空間11の空気RAの温湿度情報に基づいて、現在の屋内空間11の空気RAの温湿度が領域Aにあった場合を考える。この場合には、まず、空気浄化装置6は、第二運転を実行することによって、導入される給気流3の温度を上昇させ、且つ、湿度を減少させ、屋内空間11の空気RAの温湿度が領域Bに入るように制御する。そして、屋内空間11の空気RAの温湿度が領域Bとなった場合には、空気浄化装置6は、第二運転から第一運転に切り替えて実行することによって、導入される給気流3の温度を低下させ、且つ、湿度を増加させ、屋内空間11の空気RAの温湿度が基準領域Eに入るように制御する。この際、給気流3には浄化成分が付加される。空気浄化装置6は、こうした運転動作を繰り返しながら、屋内空間11の空気RAの温湿度が基準領域Eに入るように制御する。このようにして、領域Aの温湿度であった給気流3に対して、浄化成分を付加するとともに、屋内空間11の空気RAを目標設定温湿度(基準領域E)にすることができる。
さらに、屋内空間11の空気RAの温湿度情報に基づいて、現在の屋内空間11の空気RAの温湿度が目標設定温湿度である基準領域Eにあった場合(あるいは上述した対応により、領域Aまたは領域Bから基準領域Eに入った場合)を考える。この場合には、空気浄化装置6は、可能な限り基準領域Eから逸脱しない範囲の条件で、第一運転と第二運転を交互に繰り返して、屋内空間11に浄化成分が継続的に付加されるように制御する。
以上のように、空気浄化機能付き熱交換形換気装置50は、第一冷媒コイル16、第二冷媒コイル17、及び加湿器6dの運転動作を組み合わせることで、熱交換形換気装置10からの熱交換後の給気流3に対して空気浄化を行う成分を付加しつつ、屋内空間11の空気RAを最適な温湿度(目標設定温湿度)に調整できるように構成されている。
次に、図5を参照して、空気浄化装置6の制御部41について説明する。図6は、空気浄化機能付き熱交換形換気装置50における制御部41の構成を表す概略ブロック図である。
図5に示すように、制御部41は、入力部41a、記憶部41b、計時部41c、処理部41d、及び出力部41eを備える。
入力部41aは、操作パネル43からの運転開始指示または運転停止指示に関する第一情報と、温度検知部26aからの屋内空間11の空気の温度に関する第二情報と、湿度検知部26bからの屋内空間11の空気の湿度に関する第三情報とを受け付ける。入力部41aは、受け付けた第一情報~第三情報を処理部41dに出力する。
ここで、操作パネル43は、ユーザが空気浄化装置6に関するユーザ入力情報(例えば、浄化成分の添加の有無、浄化成分の添加量、送風量、等)を入力する端末であり、無線または有線により制御部41と通信可能に接続されている。なお、第一情報には、ユーザ入力情報も含まれる。
また、温度検知部26aは、熱交換形換気装置10内に設けられ、屋内排気口9aから取り込まれた屋内の空気RA(排気流2)の温度を感知するセンサである。また、湿度検知部26bは、熱交換形換気装置10内に設けられ、屋内排気口9aから取り込まれた屋内の空気RAの湿度を感知するセンサである。なお、温度検知部26a及び湿度検知部26bは、屋内空間11の対象空間に設置してもよい。また、温度検知部26aと湿度検知部26bとを一つの温湿度センサとしてもよい。
記憶部41bは、空気浄化装置6を流通する給気流3に対する浄化成分(浄化成分を含む水)の付与動作における付与処理設定に関する第四情報と、ユーザ入力情報に対応する設定情報に関する第五情報とを記憶する。記憶部41bは、記憶した第四情報及び第五情報を処理部41dに出力する。なお、浄化成分の付与動作における付与処理設定は、空気浄化装置6の加湿動作における加湿設定とも言える。
計時部41cは、現在時刻に関する第六情報を処理部41dに出力する。
処理部41dは、入力部41aからの第一情報~第三情報と、記憶部41bからの第四情報及び第五情報と、計時部41cからの第六情報とを受け付ける。処理部41dは、受け付けた第一情報~第六情報を用いて、付与処理設定に基づく付与動作に関する制御情報(回転出力値、冷却出力値、加熱出力値)を特定する。処理部41dは、特定した制御情報を出力部41eに出力する。
出力部41eは、処理部41dから受け付けた制御情報(回転出力値)を、加湿器6d(加湿モータ6e)に出力する。また、出力部41eは、処理部41dから受け付けた制御情報(冷却出力値、加熱出力値)を第一冷媒コイル16及び第二冷媒コイル17にそれぞれ出力する。そして、加湿器6dは、出力部41eから出力された回転出力値に応じて加湿運転動作を実行する。また、第一冷媒コイル16は、出力部41eから出力された冷却出力値に基づいて、冷却運転動作のオンまたはオフを実行する。また、第二冷媒コイル17は、出力部41eから出力された加熱出力値に基づいて、加熱運転動作のオンまたはオフを実行する。
以上のようにして、制御部41は、空気浄化装置6を流通する給気流3に対する冷却動作、浄化成分付与動作、及び加熱動作の制御をそれぞれ実行させる。
次に、図6を参照して、空気浄化装置6による温湿度制御と浄化成分の付与動作における処理手順について説明する。図6は、空気浄化機能付き熱交換形換気装置50における制御部41で行う処理を示すフローチャートである。
制御部41の処理部41dは、図6に示すように、主に3つのステップ(ステップS01~ステップS03)で構成され、操作パネル43からの制御信号に応じて処理を開始する。
ステップS01は、記憶部41bに記憶された処理間隔で処理を行うためのステップである。処理部41dは、例えば、処理間隔が5分である場合、計時部41cから出力される時刻情報を受け付けながら、5分経過するまでは時刻の判定を繰り返し、5分経過したらステップS02に処理を進める。時刻の判定の際には、後段で操作パネル43の制御信号を受け付け、終了の信号を受け付けた場合には処理を終了する。
ステップS02は、屋内空間11の空気RAの温湿度値を更新するステップである。ここでは、処理部41dは、入力部41a及び記憶部41bから出力された各情報をもとに、温湿度値の更新を行い、ステップS03に処理を進める。
ステップS03は、更新された温湿度値に応じた運転モード(第一冷媒コイル16、加湿器6d、第二冷媒コイル17の運転状態)を特定するステップである。
ここでは、処理部41dは、記憶部41bに記憶された基準値(湿度基準値の上限の湿度H1、湿度基準値の下限の湿度H2、温度基準値の上限の温度T1、温度基準値の下限の下限T2)と、更新された温湿度値との間で大小関係をそれぞれ比較する(ステップS03A)。
そして、その比較結果に基づいて、屋内空間11の空気RAの温湿度が、温度と湿度の基準値によって区分した領域のうち、どの領域(領域A、基準領域E、領域B)に属しているかを特定する(ステップS03B)。
そして、特定した領域に関する情報に基づいて、領域ごとに割り当てられた運転モードを特定する(ステップS03C)。具体的には、各運転モードには、第一運転と第二運転の開始順序、第一運転での制御情報(回転出力値、冷却出力値)、及び第二運転での制御情報(冷却出力値、加熱出力値)が規定されている。
そして、処理部41dは、特定した運転モードに基づく制御情報を出力部41eに出力する。
なお、図4に示した温度と湿度の基準値によって区分した領域(領域A、基準領域E、領域B)に関する情報、各運転モードに対応する第一冷媒コイル16、加湿器6d、第二冷媒コイル17の運転状態に関する情報もまた記憶部41bに記憶されている。
以上、本実施の形態1に係る空気浄化機能付き熱交換形換気装置50によれば、以下の効果を享受することができる。
(1)空気浄化機能付き熱交換形換気装置50は、熱交換形換気装置10と、加湿器6dと、第一冷媒コイル16と、第二冷媒コイル17とを備える。熱交換形換気装置10は、屋内空間11の空気RAを屋外空間12に排出するための排気風路4を流通する排気流2と、屋外空間12の空気OAを屋内空間11へ給気するための給気風路5を流通する給気流3との間で熱交換する。加湿器6dは、熱交換形換気装置10から導入された熱交換後の給気流3に対して、水とともに次亜塩素酸(浄化成分)を付加する。第一冷媒コイル16は、加湿器6dの上流側において、熱交換後の給気流3に対して冷却(除湿)を行う。第二冷媒コイル17は、第一冷媒コイル16と加湿器6dとの間において、第一冷媒コイル16によって除湿された給気流3に対して加熱を行う。
こうした構成によれば、屋内空間11への給気流3の供給では、第一冷媒コイル16と加湿器6dとによって、熱交換後の給気流3の絶対湿度を低下させつつ、次亜塩素酸を付加して供給する状態と、第一冷媒コイル16と第二冷媒コイル17とによって、熱交換後の給気流3の絶対湿度を低下させつつ、除湿に伴って低下した給気流3の温度を上昇させて供給する状態と、を組み合わせることが可能となる。つまり、日本の夏季のように屋内空間11の空気RAの相対湿度に比べて相対湿度の高い屋外空間12からの空気OAに対して、熱交換しつつ次亜塩素酸を付加する場合において、次亜塩素酸の放出に伴う湿度の上昇を抑制することが可能な空気浄化機能付き熱交換形換気装置50とすることができる。
(2)空気浄化機能付き熱交換形換気装置50は、加湿器6d、第一冷媒コイル16、及び第二冷媒コイル17の運転動作を制御する制御部41をさらに備える。そして、制御部41は、屋内空間11の空気RAの温湿度情報に基づいて、熱交換後の給気流3に対して、第一冷媒コイル16による除湿と、加湿器6dによる付加とを行う第一運転と、熱交換後の給気流3に対して、第一冷媒コイル16による除湿と、第二冷媒コイル17による加熱とを行う第二運転と、を切り替える制御を行うようにした。これにより、制御部41は、屋内環境(屋内空間11の空気RAの温湿度情報)に基づいて、第一運転と第二運転とを切り替える制御を確実に行うことができる。この結果、第一運転において、給気流3への加湿量を抑制した状態で次亜塩素酸を付加して供給することができる一方、第一運転において、第一冷媒コイル16での除湿によって屋内空間11の空気RAの温度が目標設定温度よりも下がる場合には、第二運転に切り替えて、第一運転での給気流3の温度よりも温度が上昇した給気流3を供給することができる。
(3)空気浄化機能付き熱交換形換気装置50では、屋内空間11の空気RAの温度を検出する温度検知部26aと、屋内空間11の空気RAの湿度を検出する湿度検知部26bとを備えるようにした。これにより、制御部41は、温度検知部26aからの温度情報と、湿度検知部26bからの湿度情報とに基づいて、第一運転と第二運転とを切り替える制御を確実に行うことができる。
(4)空気浄化機能付き熱交換形換気装置50では、制御部41は、屋内空間11の空気RAの温湿度情報に基づいて、運転を切り替えるようにした。これにより、利用者が運転の切り替えを行うことなく、利用者によって快適な屋内空間11の空気RAの湿度(40%~60%RH)を維持することができる。
(5)空気浄化機能付き熱交換形換気装置50では、第一冷媒コイル16は、圧縮機と放熱器と膨張器と吸熱器とを含んで構成される冷凍サイクル(冷媒回路21)において、吸熱器として機能するように構成され、第二冷媒コイル17は、冷凍サイクル(冷媒回路21)とは異なる冷凍サイクル(冷媒回路31)において、放熱器として機能するように構成されている。これにより、第一冷媒コイル16及び第二冷媒コイル17を、簡易な構成で空気浄化機能付き熱交換形換気装置50(空気浄化装置6)内に組み込むことができる。
(6)空気浄化機能付き熱交換形換気装置50では、加湿器6dは、空気浄化を行う成分を含む水を遠心破砕することによって、内部に導入される給気流3に対して、次亜塩素酸を付加するようにした。これにより、遠心破砕時の回転数を変化させることで、破砕する水の粒子径あるいは破砕量をコントロールすることができ、ひいては装置内に導入される給気流3に対して付加する次亜塩素酸の付加量をコントロールすることができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、上述した実施の形態で挙げた数値は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。
本実施の形態に係る空気浄化機能付き熱交換形換気装置50では、室外機30と冷凍サイクル(冷媒回路31)を構成する第二冷媒コイル17を用いて加熱モードでの加熱動作を行ったが、これに限られない。例えば、発熱体として、PTC(Positive Temperature Coefficient)を用いて加熱動作を行うようにしてもよい。これにより、空気浄化装置6の装置構成をさらに簡略化することができる。
また、本実施の形態に係る空気浄化機能付き熱交換形換気装置50では、日本の夏季において、第一冷媒コイル16の冷却モードと、第二冷媒コイル17の加熱モードとを組み合わせて、熱交換後の給気流3に対して浄化成分(次亜塩素酸)を付加する制御を説明したが、これに限られない。例えば、日本の冬季において、第一冷媒コイル16の加熱モードと、第二冷媒コイル17の加熱モードとを組み合わせて、熱交換後の給気流3に対して浄化成分を付加する制御としてもよい。このようにすることで、熱交換後の給気流3に対する加湿量を増加させて空浄化成分を付加することができるので、熱交換後の給気流3に対して浄化成分を付加しつつ、屋内空間11の空気RAの相対湿度(絶対湿度)を高めることができる。
また、本実施の形態に係る空気浄化機能付き熱交換形換気装置50では、空気浄化装置6における第一運転と第二運転との切り替えを所定時間でサイクルさせるようにしてもよい。これにより、空気浄化装置6は、浄化成分の付加量のコントロールを容易にすることができる。
本発明に係る空気浄化機能付き熱交換形換気装置は、屋内を代表とする対象空間の除菌を行う空気浄化システムに関するものであり、対象空間の湿度を調整して、除菌効果と快適性を両立させることができ有用である。
1 家屋
2 排気流
3 給気流
4 排気風路
5 給気風路
6 空気浄化装置
6a 給気流入口
6c 給気流出口
6d 加湿器
6e 加湿モータ
6f 加湿ノズル
7 ダクト
9a 屋内排気口
9b 屋外排気口
9c 屋外給気口
9d 屋内給気口
10 熱交換形換気装置
10a 内気口
10b 排気口
10c 外気口
10d 給気口
10e 熱交換素子
10f 本体ケース
10g 排気ファン
10h 給気ファン
11 屋内空間
12 屋外空間
16 第一冷媒コイル
17 第二冷媒コイル
20 室外機
20a 圧縮機
20b 膨張器
20c 屋外熱交換器
20d 送風ファン
20e 四方弁
21 冷媒回路
26a 温度検知部
26b 湿度検知部
30 室外機
30a 圧縮機
30b 膨張器
30c 屋外熱交換器
30d 送風ファン
30e 四方弁
31 冷媒回路
41 制御部
41a 入力部
41b 記憶部
41c 計時部
41d 処理部
41e 出力部
43 操作パネル
50 空気浄化機能付き熱交換形換気装置

Claims (4)

  1. 屋内空間の空気を屋外空間に排出するための排気風路を流通する排気流と、前記屋外空間の空気を前記屋内空間へ給気するための給気風路を流通する給気流との間で熱交換する熱交換形換気装置と、
    前記熱交換形換気装置から導入された熱交換後の前記給気流に対して、水とともに空気浄化を行う成分を付加する空気浄化部と、
    前記空気浄化部の上流側において、熱交換後の前記給気流に対して除湿を行う第一熱交換部と、
    前記第一熱交換部と前記空気浄化部との間において、前記第一熱交換部によって除湿された前記給気流に対して加熱を行う第二熱交換部と、
    を備えることを特徴とする空気浄化機能付き熱交換形換気装置。
  2. 前記空気浄化部、前記第一熱交換部、及び前記第二熱交換部の運転動作を制御する制御部をさらに備え、
    前記制御部は、前記屋内空間の空気の温湿度情報に基づいて、熱交換後の前記給気流に対して、前記第一熱交換部による除湿と、前記空気浄化部による付加とを行う第一運転と、熱交換後の前記給気流に対して、前記第一熱交換部による除湿と、前記第二熱交換部による加熱とを行う第二運転と、を切り替える制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の空気浄化機能付き熱交換形換気装置。
  3. 前記第一熱交換部は、圧縮機と放熱器と膨張器と吸熱器とを含んで構成される冷凍サイクルにおいて、前記吸熱器として機能する第一冷媒コイルで構成され、
    前記第二熱交換部は、前記冷凍サイクルとは異なる冷凍サイクルにおいて、前記放熱器として機能する第二冷媒コイルで構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の空気浄化機能付き熱交換形換気装置。
  4. 前記空気浄化部は、前記空気浄化を行う成分を含む水を遠心破砕することによって、内部に導入される前記給気流に対して、前記空気浄化を行う成分を付加することを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の空気浄化機能付き熱交換形換気装置。
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