JP2007225236A - 空調システム - Google Patents

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Hidesuke Saito
秀介 齋藤
Tsukasa Kawamoto
川本  司
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Abstract

【課題】吹出口からの空気の吹出先となる対象領域にいる店舗利用者に不快感を与えてしまう虞れのない空調システムを提供すること。
【解決手段】導入した外気の温度および湿度を調整し、吹出口を通じて店舗内部の対象領域に調整した空気を吹き出して供給する空気供給手段(20,30)を備え、店舗の内部雰囲気を調整するための空調システム10において、店舗の内部雰囲気の温度を検出する室内温度検出センサS1と、対象領域の空気の局所温度を検出する局所温度検出センサS2と、対象領域の空気の局所気流速度を検出する風速検出センサS3と、検出された内部雰囲気の温度、局所温度並びに局所気流速度に基づいて有効ドラフト温度を算出し、算出した有効ドラフト温度が予め決められた快適温度範囲内となる態様で空気供給手段による空気の温度および風量を制御する制御部80とを備えたものである。
【選択図】 図2

Description

本発明は、空調システムに関し、より詳細には、例えばスーパーマーケット、コンビニエンスストア、ショッピングセンター等のような店舗の内部雰囲気を調整するための空調システムの改良に関する。
従来、例えばスーパーマーケット、コンビニエンスストア、ショッピングセンター等のような店舗の内部雰囲気を調整するための空調システムとして、次のようなものが知られている。
例えば、内部にショーケース等の冷凍冷蔵機器が配設された店舗の室内環境、すなわち室内温度および室内湿度をセンサにて検出し、検出された室内温度および室内湿度と、予め設定されている室内の人の着衣量や活動状況等に関する情報とから、店舗の内部空間の快適性指標値(PMV(Predicted Mean Vote)値)を演算し、その演算結果に基づいて該店舗内に供給する空気の温度および湿度を調整するようにした空調システムがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−278942号公報
ところで、上述したようにショーケース等の冷凍冷蔵機器が配設された店舗では、ショーケースからの冷気漏れが、店舗内部の温湿度分布を変化させてしまう主要因の一つとされている。そのため、店舗内部に空気を吹き出すための吹出口は、ショーケースが配設された領域の天井部分に設けられているのが一般的であり、該吹出口からの空気がショーケースの配設領域に吹き出されるようにされている。従って、ショーケースの周辺にいる店舗利用者が吹出口から吹き出された空気の影響を最も受けることになる。
上述した特許文献1に提案されている空調システムでは、店舗の室内環境に基づいて供給する空気の温度および湿度を調整するようにしているため、ショーケースの周辺では該ショーケースからの冷気漏れによりすでに温湿度分布が変化していても、店舗内部全体の環境(温湿度分布)が変化していなければ、供給する空気の温度および湿度を調整することができない虞れがある。また、ショーケースの配設領域に温度および湿度を調整した空気を吹出口から吹き出すことにより該ショーケースの周辺における温湿度分布はすでに適正な範囲内にあっても、店舗内部全体の環境(例えば温度)が依然として低い場合には、ショーケースの配設領域に対して温度の高い空気を吹き出して供給し続けてしまう虞れがある。これらにより、ショーケースの周辺にいる店舗利用者に対して不快感を与えてしまう虞れがあった。
本発明は、上記実情に鑑みて、吹出口からの空気の吹出先となる対象領域にいる店舗利用者に不快感を与えてしまう虞れのない空調システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る空調システムは、導入した外気の温度および湿度を調整し、吹出口を通じて店舗内部の決められた対象領域に調整した空気を吹き出して供給する空気供給手段を備え、前記店舗の内部雰囲気を調整するための空調システムにおいて、前記店舗の内部雰囲気の温度を検出する第1温度検出手段と、前記対象領域における空気の局所温度を検出する第2温度検出手段と、前記対象領域における空気の局所気流速度を検出する気流速度検出手段と、前記第1温度検出手段により検出された内部雰囲気の温度、前記第2温度検出手段により検出された局所温度並びに前記気流速度検出手段により検出された局所気流速度に基づいて有効ドラフト温度を算出し、算出した有効ドラフト温度が予め決められた快適温度範囲内となる態様で前記空気供給手段による空気の温度および風量を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る空調システムは、上述した請求項1において、前記空気供給手段は、前記吹出口を通じて吹き出す空気の圧力を均一化させる密閉構造の室を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る空調システムは、上述した請求項1において、前記空気供給手段は、前記吹出口を通じて吹き出す空気の圧力を均一化させる袋状ダクトを備えたことを特徴とする。
本発明に係る空調システムによれば、第1温度検出手段が店舗の内部雰囲気の温度を検出し、第2温度検出手段が対象領域における空気の局所温度を検出し、気流速度検出手段が対象領域における空気の局所気流速度を検出し、制御手段が、第1温度検出手段により検出された内部雰囲気の温度、第2温度検出手段により検出された局所温度並びに気流速度検出手段により検出された局所気流速度に基づいて有効ドラフト温度を算出し、算出した有効ドラフト温度が予め決められた快適温度範囲内となる態様で空気供給手段による空気の温度および風量を制御するので、対象領域における有効ドラフト温度が快適温度範囲となる状態に維持することができ、該対象領域にいる店舗利用者に不快感を与える虞れがないという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る空調システムの好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態における空調システムの要部を模式的に示したものである。この図1において、空調システム10は、除湿空調装置20と、供給ダクト30と、室内温度検出センサ(第1温度検出手段)S1と、局所温度検出センサ(第2温度検出センサ)S2と、風速検出センサ(気流速度検出手段)S3とを備えている。
除湿空調装置20は、対象となる店舗1の内部への外気導入による換気、除湿、空気調和を行うものである。ここに、対象となる店舗1には、予め決められた設置領域(対象領域)2に冷凍冷蔵機器3がそれぞれ設けてある。冷凍冷蔵機器3は、例えばショーケースのようなものであり、内部に陳列された商品等を冷却するためのものである。
除湿空調装置20は、除湿ロータ40と、除湿処理ユニット50と、再生処理ユニット60とを備えて構成してある。
除湿ロータ40は、いわゆるデシカント除湿機であり、円板状に形成した例えば紙やゼオライト系等の水分吸着素子41が設けてある。水分吸着素子41は、モータ(図示せず)の駆動により回転するものである。より詳細に説明すると、水分吸着素子41は、2つに仕切られた空気の流路を構成する水分吸着領域52と水分放出領域62とを交互に通過する態様で回転するものである。すなわち、水分吸着素子41が回転すると、水分吸着領域52に位置した部分は水分放出領域62に移動し、次いで、再び水分吸着領域52に移動することを順次繰り返すことになる。
除湿処理ユニット50は、導入した外気(空気)を除湿して店舗1の内部に導入するためのものであり、除湿処理経路500を有している。
除湿処理経路500は、外気取入口501から取り入れた空気を、空気吐出口502を通じて供給ダクト30に導くための経路であり、予備冷却器51、除湿ロータ40の水分吸着領域52および除湿処理ファン53が外気取入口501側から順に設けてある。
予備冷却器51は、外気取入口501を通じて取り入れた空気を冷却するものである。この予備冷却器51は、圧縮機54、凝縮器55および電子膨張弁56と冷媒配管を通じて接続されて冷媒循環経路L1を形成している。より詳細に説明すると、圧縮機54は、冷媒を圧縮して高温高圧の状態にするものである。凝縮器55は、圧縮機54より供給された冷媒、すなわち、圧縮機54で高温高圧の状態に圧縮された冷媒を凝縮(放熱)させて液化するものである。電子膨張弁56は、凝縮器55より供給された冷媒、すなわち、凝縮器55で放熱させた冷媒を断熱膨張させる、すなわち、該冷媒を減圧して低温低圧の状態に調整するものである。予備冷却器51は、電子膨張弁56で低温低圧の状態に断熱膨張させた冷媒を蒸発させるものである。この冷媒が蒸発することにより、予備冷却器51の周辺を通過する空気は、熱が奪われて冷却される。このような圧縮機54、凝縮器55、電子膨張弁56および予備冷却器51を冷媒配管を通じて順次接続することにより上記冷媒循環経路L1を形成している。
除湿ロータ40の水分吸着領域52は、通過する空気の水分を水分吸着素子41に吸着させる領域である。これにより、予備冷却器51で冷却された空気は、水分吸着領域52で除湿される。
除湿処理ファン53は、供給ダクト30を通じて空気(外気)を店舗1の内部に導入するための送風源となるものである。従って、除湿処理ファン53により送風された空気は、空気吐出口502を通じて供給ダクト30に至り、供給ダクト30を通じて店舗1の内部に供給される。
上記除湿処理経路500には、還気取入口503が設けてある。還気取入口503は、除湿ロータ40の水分吸着領域52の下流側となる該水分吸着領域52と除湿処理ファン53との間に設けてあり、還気導入ダクトDを通じて店舗1の内部の空気を取り入れるための開口である。この還気導入ダクトDは、店舗1の各配設領域の下部、すなわちショーケースの下部に設けられた空気取入口4を通じて該店舗1の内部の空気を取り入れ、還気取入口503まで移送するためのものである。
再生処理ユニット60は、導入した外気(空気)を加熱して、除湿ロータ40の水分放出領域62に通過させることにより、該除湿ロータ40を構成する水分吸着素子41に水分を放出させるものであり、再生処理経路600を有している。
再生処理経路600は、除湿処理経路500に並設してあり、再生空気取入口601から取り入れた再生空気を、再生空気吐出口602を通じて外部に送出するための経路であり、加熱器61、除湿ロータ40の水分放出領域62および再生処理ファン63が再生空気取入口601から順に設けてある。
加熱器61は、再生空気取入口601を通じて取り入れた空気を加熱するものである。この加熱器61は、配管を通じて加熱源64およびポンプ65に接続することにより、例えば湯等の熱媒体が循環する熱媒体循環経路L2を形成している。加熱源64は、熱媒体循環経路L2を流れる湯を加熱するものである。ポンプ65は、湯が熱媒体循環経路L2を流れるための動力源となるものである。加熱源64で加熱された湯がポンプ65の作用によって熱媒体循環経路L2を流れることにより、加熱器61の周辺を通過する空気(再生空気)は加熱される。
除湿ロータ40の水分放出領域62は、加熱器61で加熱された空気が通過することにより、水分吸着素子41に水分を放出させて乾燥させるための領域である。再生処理ファン63は、水分放出領域62を通過した空気を再生空気吐出口602を通じて外部に送出するものであり、再生空気を送風する送風源となる。
供給ダクト30は、除湿空調装置20の空気吐出口502から吐出された空気を店舗1の内部に供給するためのものであり、該除湿空調装置20と空気供給手段を構成してあり、供給配管31および供給室32を備えている。
供給配管31は、一端が空気吐出口502に連通し、他端が供給室32に連通してあり、空気吐出口502から吐出された空気を供給室32に導くためのものである。
供給室32は、店舗1の天井裏に形成された密閉構造の室であり、店舗1の天井部5に形成された複数の吹出口33を介して店舗1内部に設けてある。この供給室32は、供給配管31を通じて供給された空気を、複数の吹出口33を通じて店舗1の内部に吹き出させるものである。ここに、複数の吹出口33は、それぞれ通過した空気が設置領域2、すなわちショーケースが設置された領域に直接吹き出されるよう、各設置領域2の上方の天井部5に形成してある。
室内温度検出センサS1は、店舗1の内部に配設してあり、該店舗1の内部雰囲気の温度、例えば該店舗1の内部の平均温度を検出するものである。この室内温度検出センサS1は、検出した温度を平均温度情報として後述する制御部80に出力するものである。
局所温度検出センサS2は、それぞれ設置領域2におけるショーケースの上部域に配設してあり、かかる配設個所での空気の温度、すなわち局所温度を検出するものである。この局所温度検出センサS2は、検出した温度を局所温度情報として制御部80に出力するものである。
風速検出センサS3は、局所温度検出センサS2と同様に、それぞれ設置領域2におけるショーケースの上部域に配設してあり、かかる配設個所での空気の風速、すなわち局所気流速度を検出するためのものである。この風速検出センサS3は、検出した風速を局所気流速度情報として制御部80に出力するものである。
図2は、本発明の実施の形態における空調システムの制御系を示したブロック図である。この図2において、空調システム10は、記憶部70および制御部(制御手段)80を備えている。
記憶部70は、各種のデータや、制御部80による各種処理に必要なデータやプログラムを格納する格納手段(記憶手段)であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、比較温度情報71を備える。比較温度情報71は、詳細は後述するが、制御部80にて算出される有効ドラフト温度の快適温度範囲に関する情報である。快適温度範囲としては、例えば−1.5℃以上1.5℃以下とされている。ここで、以下においては、快適温度範囲の下限値をT1(℃)とし、上限値をT2(℃)として説明する。
制御部80は、OS(Operating System)等の制御プログラム、各種の処理手順等を規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する処理部であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、情報入力部81、有効ドラフト温度算出部82、温度比較部83、圧縮機駆動処理部84および除湿処理ファン駆動処理部85を備える。
情報入力部81は、室内温度検出センサS1、局所温度検出センサS2および風速検出センサS3のそれぞれから出力された情報を入力処理するものである。
有効ドラフト温度算出部82は、情報入力部81を通じて入力処理された各種情報、すなわち平均温度情報、局所温度情報および局所気流速度情報と、予め設定された下記式(1)とに基づいて有効ドラフト温度(θ)を算出するものである。
式(1) θ=(t−tc)−8×(u−0.15)
ここに、θは有効ドラフト温度(℃)、tは設置領域(ショーケースの上部域)2における局所温度(℃)、tcは平均温度(℃)、uは設置領域2における局所気流速度(m/s)である。
このような有効ドラフト温度(θ)は、室内の温度差とドラフトとに対し快適状態を示す指標値の一つであり、快適温度範囲内(−1.5℃以上1.5℃以下)にあれば、在室者の大多数が快適であると感じるとされている。ここに、ドラフトは、人体に当たって過度の温冷感を与える局所的な気流のことである。
温度比較部83は、有効ドラフト温度算出部82を通じて算出された有効ドラフト温度(θ)と、記憶部70から読み出した比較温度情報71に含まれる閾値とを比較するものである。より詳細に説明すると、有効ドラフト温度(θ)と下限値T1とを比較し、必要に応じて有効ドラフト温度(θ)と上限値T2とを比較するものである。
圧縮機駆動処理部84は、温度比較部83による比較結果に基づいて、圧縮機54の回転数を増大(UP)させたり、減少(DOWN)させたりするものである。
除湿処理ファン駆動処理部85は、温度比較部83による比較結果に基づいて、除湿処理ファン53の回転数を増大(UP)させたり、減少(DOWN)させたりするものである。
以上のような空調システム10では、駆動時に、モータ、圧縮機54、除湿処理ファン53、加熱源64、ポンプ65および再生処理ファン63のそれぞれが駆動しており、これにより、水分吸着素子41が回転するとともに、圧縮機54で圧縮された冷媒が冷媒循環経路L1を循環し、加熱源64で加熱された湯がポンプ65の作用により熱媒体循環経路L2を流れる。
除湿処理ファン53の駆動により、空気(外気)が外気取入口501を通じて取り入れられ、取り入れられた空気は、予備冷却器51に至る。予備冷却器51に至った空気は、該予備冷却器51の内部を流れる冷媒が蒸発することにより冷却され、水分吸着領域52に至る。その一方、除湿処理ファン53の駆動により、店舗1の内部の室内空気が空気取入口4を通じて取り入れられ、取り入れられた室内空気は、還気導入ダクトDを通過して還気取入口503に至る。
水分吸着領域52において、空気に含有される水分が水分吸着素子41の対応する部分に吸着され、空気の湿度が低下する。すなわち、空気は除湿される。また、水分吸着素子41の水分吸着領域52に対応する部分に吸着された水分は、水分吸着素子41の回転とともに、水分吸着領域52から水分放出領域62に移動する。
水分吸着領域52で除湿された空気は、除湿処理ファン53の駆動により下流側に流れ、還気導入ダクトDを通過し還気取入口503に至った室内空気と混合して混合拡散されて所定の温湿度に調整された後、混合空気として空気吐出口502を通じて供給ダクト30に供給される。
供給ダクト30に供給された空気(外気)は、供給配管31を通過した後に供給室32に至り、供給室32に至った空気の圧力が均一化される。均一化された空気は、各吹出口33を通じて店舗1の内部における設置領域2に向けて吹き出される。
一方、再生処理ファン63が駆動することにより、再生空気取入口601を通じて空気(外気)が取り入れられ、取り入れられた空気は、加熱器61に至る。加熱器61に至った空気は、加熱器61の内部を流れる湯により加熱されて高温度の空気になり、水分放出領域62に至る。
水分放出領域62において、加熱器61で加熱された空気が通過することにより、水分吸着素子41の対応する部分から水分が放出され、該空気の湿度が上昇する。その後、水分放出領域62を通過した空気は、再生処理ファン63の駆動により、再生空気吐出口602を通じて外部に送出される。
水分吸着素子41の水分放出領域62に対応する部分は、水分が放出されて乾燥するとともに、温度が上昇する。この温度が上昇し、かつ乾燥した水分吸着素子41の対応部分は、水分吸着素子41の回転とともに、水分放出領域62から水分吸着領域52に移動し、上述した動作を繰り返す。
つまり、空調システム10において、除湿空調装置20の除湿処理ユニット50は、導入した空気を予備冷却器51で冷却し、冷却した空気を水分吸着領域52に通過させることにより水分吸着素子41に水分を吸着させて除湿し、除湿した空気に還気導入ダクトDを通じて別個に導入した店舗1の内部の室内空気を混合して、供給ダクト30を通じて該店舗1の内部に供給している。また、除湿空調装置20の再生処理ユニット60は、空気を加熱して水分放出領域62に通過させることにより水分吸着素子41から水分を放出させている。
そして、空調システム10では、導入した空気を予備冷却器51で冷却することにより、空気の相対湿度を上昇させることができる。そのため、相対湿度が高い方が除湿量が高くなる紙やゼオライト等の特性を利用して水分吸着素子41での吸着水分量を増加させることができ、これにより、除湿ロータ40の除湿量の向上を図ることができる。また、水分吸着領域52を通過する空気は、除湿される際に発生する吸着熱により温度が上昇することになる。ところが、かかる空気は、水分吸着領域52の下流側で、還気導入ダクトDを通じて導入した室内空気と混合されることで、所定の温度に冷却することができる。このように、店舗1の内部に空気を供給するので換気を行うことができ、しかも、所定の温度に冷却・除湿された空気を供給するので店舗1の内部を良好に除湿することができるとともに適温に調整することができる。
また、空調システム10では、除湿空調装置20(除湿処理ユニット50)で除湿処理された空気を供給ダクト30に供給させ、該供給ダクト30を構成する供給室32に導くことで、該供給室32に導かれた空気の圧力を均一化させることができる。
そして、空調システム10は、予め設定された時間ごとに次のような動作を行う。図3〜図5は、それぞれ制御部が行う処理内容を示したフローチャートである。これら図3〜図5を参照しながら説明する。
制御部80は、図3に示すように、有効ドラフト温度算出処理を行う(ステップS100)。かかる有効ドラフト温度算出処理について説明する。
制御部80は、図4に示すように、情報入力部81を通じて、室内温度検出センサS1、局所温度検出センサS2および風速検出センサS3からの平均温度情報、局所温度情報および局所気流速度情報の入力の有無を確認する(ステップS101)。
そして、これらの情報が入力された場合には、制御部80は、有効ドラフト温度算出部82を通じて、これら平均温度情報、局所温度情報および局所気流速度情報と、予め設定された上記式(1)とに基づいて有効ドラフト温度(θ)を算出して(ステップS102)、今回の有効ドラフト温度算出処理を終了して、手順をリターンする。
一方、上記ステップS101において、平均温度情報、局所温度情報および局所気流速度情報が入力されていない場合には、制御部80は、上述したような有効ドラフト温度(θ)の算出を行わずに、今回の有効ドラフト温度算出処理を終了して、手順をリターンする。これによれば、今回の処理以前であり、かつ直近に算出された有効ドラフト温度(θ)に基づいた制御が行われていることになる。
上述したような有効ドラフト温度算出処理を行った制御部80は、図3に示すように、圧縮機・除湿処理ファン駆動処理を行う(ステップS200)。かかる圧縮機・除湿処理ファン駆動処理について説明する。
制御部80は、図5に示すように、有効ドラフト温度算出部82を通じて、有効ドラフト温度(θ)の算出の有無を確認し(ステップS201)、有効ドラフト温度(θ)が算出された場合には、温度比較部83を通じて記憶部70から比較温度情報71の読み出しを行い、有効ドラフト温度算出部82を通じて算出した有効ドラフト温度(θ)が、比較温度情報71に含まれる快適温度範囲の下限値T1を下回っているか否かを判断する(ステップS202)。有効ドラフト温度(θ)が下限値T1を下回っている場合には、制御部80は、冷却量増大処理を行う(ステップS203)。より詳細に説明すると、冷却量増大処理は、圧縮機54の回転数および除湿処理ファン53の回転数を増大させる処理であり、具体的には、制御部80が、圧縮機駆動処理部84を通じて圧縮機54の回転数を増大させ、かつ除湿処理ファン駆動処理部85を通じて除湿処理ファン53の回転数を増大させる。これによれば、除湿空調装置20の除湿処理ユニット50における予備冷却器51での冷却能力を上げて、吹出口33から設置領域2に吹き出される空気の温度を低下させることができ、しかも吹出口33から設置領域2に吹き出される空気の気流速度を増大させることができる。そのため、設置領域2における温度を低下させ、かつ風速を増大させることになり、有効ドラフト温度(θ)を低下させることができる。その後、今回の圧縮機・除湿処理ファン駆動処理を終了して、手順をリターンする。
上記ステップS202において、有効ドラフト温度(θ)が快適温度範囲の下限値T1を下回っていないと判断した場合には、制御部80は、温度比較部83を通じて、有効ドラフト温度(θ)が快適温度範囲の上限値T2を超えているか否かを判断する(ステップS204)。有効ドラフト温度(θ)が上限値T2を超えている場合には、制御部80は、冷却量減少処理を行う(ステップS205)。より詳細に説明すると、冷却量減少処理は、圧縮機54の回転数および除湿処理ファン53の回転数を減少させる処理であり、具体的には、制御部80が、圧縮機駆動処理部84を通じて圧縮機54の回転数を減少させ、かつ除湿処理ファン駆動処理部85を通じて除湿処理ファン53の回転数を減少させる。これによれば、除湿空調装置20の除湿処理ユニット50における予備冷却器51での冷却能力を下げて、吹出口33から設置領域2に吹き出される空気の温度を上昇させることができ、しかも吹出口33から設置領域2に吹き出される空気の気流速度を減少させることができる。そのため、設置領域2における温度を上昇させ、かつ風速を減少させることになり、有効ドラフト温度(θ)を上昇させることができる。その後、今回の圧縮機・除湿処理ファン駆動処理を終了して、手順をリターンする。
上記ステップS204において、有効ドラフト温度(θ)が上限値T2を超えていない場合、すなわち有効ドラフト温度(θ)が快適温度範囲内にある場合(T1≦θ≦T2)には、上述したような冷却量増大処理および冷却量減少処理を行わずに、そのままの運転状態を保持して、今回の圧縮機・除湿処理ファン駆動処理を終了し、手順をリターンする。これによれば、現時点において設置領域2は快適温度範囲内にあることになる。
一方、上記ステップS201において、有効ドラフト温度(θ)の算出がされていない場合には、制御部80は、今回の圧縮機・除湿処理ファン駆動処理を終了して、手順をリターンする。
そして、そのような圧縮機・除湿処理ファン駆動処理を行った後、制御部80は、今回の処理を終了する。
以上説明したような空調システム10においては、制御部80が、室内温度検出センサS1により検出された平均温度、局所温度検出センサS2により検出された局所温度および風速検出センサS3により検出された局所気流速度に基づき有効ドラフト温度(θ)を算出し、算出した有効ドラフト温度(θ)が快適温度範囲の下限値T1を下回っている場合には、冷却量増大処理を行う一方、有効ドラフト温度(θ)が快適温度範囲の上限値T2を超えている場合には、冷却量減少処理を行い、さらに有効ドラフト温度(θ)が快適温度範囲内にある場合には、冷却量増大処理および冷却量減少処理を行わずにそのままの運転状態を保持する。つまり、制御部80は、算出した有効ドラフト温度(θ)が快適温度範囲内となる態様で圧縮機54および除湿処理ファン53の駆動を制御している。これにより、冷凍冷蔵機器3が配設される設置領域2における有効ドラフト温度(θ)が快適温度範囲となる状態に維持することができ、該設置領域2にいる店舗利用者に不快感を与える虞れがない。
上記空調システム10によれば、除湿空調装置20で温湿度が調整された空気が供給ダクト30に供給され、該供給ダクト30の供給室32で該空気の圧力を均一化させることができるので、各吹出口33から店舗1の内部に吹き出す空気の風量の均一化を図ることができる。特に供給室32を天井裏に形成したことにより、天井裏でカビの発生等を抑制することができ、衛生的である。
以上本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく種々の変更を行うことができる。図6は、本発明の実施の形態における空調システムの変形例を模式的に示したものである。尚、図1における空調システム10と同一の構成を有するものには、同一の符号を付してその説明を省略する。
図6において、空調システム10は、除湿空調装置20と、供給ダクト30′と、室内温度検出センサS1と、局所温度検出センサS2と、風速検出センサS3とを備えている。供給ダクト30′は、除湿空調装置20の空気吐出口502から吐出された空気を店舗1の内部に供給するためのものであり、該除湿空調装置20と空気供給手段を構成してあり、供給配管31および供給室32を備えている。供給室32は、店舗1の天井裏に形成された室であり、店舗1の天井部5に形成された複数の吹出口33を介して店舗1内部に設けてある。この供給室32の内部には、袋状ダクト34が設けてある。この袋状ダクト34は、供給配管31に連接してあるとともに、複数の吹出口33にも連接された袋状のものである。
このような構成によれば、除湿空調装置20で温湿度が調整された空気が袋状ダクト34に供給され、該袋状ダクト34にて該空気の圧力を均一化させ、その後に各吹出口33から店舗1の内部に空気を吹き出すことができる。そして、袋状ダクト34は、密閉構造のため、天井裏の埃等が進入する虞れがなく、かかる埃等が店舗1の内部に進入する虞れがない。
また、上述した実施の形態では、冷却量増大処理および冷却量減少処理は、ともに圧縮機54の回転数および除湿処理ファン53の回転数を変更させていたが、本発明では、これに限定されず、冷却量増大処理および冷却量減少処理は、圧縮機の回転数および除湿処理ファンの回転数の少なくとも一方を変更させるようにしても良い。
以上のように、本発明は、例えばスーパーマーケット、コンビニエンスストア、ショッピングセンター等の店舗の内部雰囲気を調整するための空調システムとして有用である。
本発明の実施の形態における空調システムの要部を模式的に示した模式図である。 本発明の実施の形態における空調システムの制御系を示したブロック図である。 図2における制御部の処理内容を示したフローチャートである。 図2における制御部の処理内容を示したフローチャートである。 図2における制御部の処理内容を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態における空調システムの変形例を模式的に示した模式図である。
符号の説明
10 空調システム
20 除湿空調装置
30 供給ダクト
32 供給室
33 吹出口
34 袋状ダクト
50 除湿処理ユニット
53 除湿処理ファン
54 圧縮機
60 再生処理ユニット
70 記憶部
71 比較温度情報
80 制御部
81 情報入力部
82 有効ドラフト温度算出部
83 温度比較部
84 圧縮機駆動処理部
85 除湿処理ファン駆動処理部
S1 室内温度検出センサ
S2 局所温度検出センサ
S3 風速検出センサ

Claims (3)

  1. 導入した外気の温度および湿度を調整し、吹出口を通じて店舗内部の決められた対象領域に調整した空気を吹き出して供給する空気供給手段を備え、前記店舗の内部雰囲気を調整するための空調システムにおいて、
    前記店舗の内部雰囲気の温度を検出する第1温度検出手段と、
    前記対象領域における空気の局所温度を検出する第2温度検出手段と、
    前記対象領域における空気の局所気流速度を検出する気流速度検出手段と、
    前記第1温度検出手段により検出された内部雰囲気の温度、前記第2温度検出手段により検出された局所温度並びに前記気流速度検出手段により検出された局所気流速度に基づいて有効ドラフト温度を算出し、算出した有効ドラフト温度が予め決められた快適温度範囲内となる態様で前記空気供給手段による空気の温度および風量を制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする空調システム。
  2. 前記空気供給手段は、前記吹出口を通じて吹き出す空気の圧力を均一化させる密閉構造の室を備えたことを特徴とする請求項1に記載の空調システム。
  3. 前記空気供給手段は、前記吹出口を通じて吹き出す空気の圧力を均一化させる袋状ダクトを備えたことを特徴とする請求項1に記載の空調システム。
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