JP2517197B2 - 全血中の被分析物測定用テストキャリア - Google Patents

全血中の被分析物測定用テストキャリア

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JP2517197B2 JP4504868A JP50486892A JP2517197B2 JP 2517197 B2 JP2517197 B2 JP 2517197B2 JP 4504868 A JP4504868 A JP 4504868A JP 50486892 A JP50486892 A JP 50486892A JP 2517197 B2 JP2517197 B2 JP 2517197B2
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    • G01N33/52Use of compounds or compositions for colorimetric, spectrophotometric or fluorometric investigation, e.g. use of reagent paper and including single- and multilayer analytical elements
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、テストキャリア中に含まれる呈色試薬を含
んでなる試薬システムの助けで全血中の被分析物の測定
を行なうテストキャリアのための、血液サンプルが付さ
れるサンプル適用面および被分析物の試薬システムとの
反応の結果光学的に検出可能な変化が起こる検出面を有
し、サンプル中に含まれる赤血球が検出面に接近しない
ように設計されたテストフィールドに関する。
血液の構成物の定性または定量分析的測定のために、
いわゆるキャリア結合テストがますます用いられるよう
になってきている。このテストでは、試薬システムは固
体テストキャリアの、少なくとも1つのテストフィール
ドに埋め込まれており、該テストフィールドは単層また
は複数の層からなり、該テストキャリアはサンプルと接
触せしめられる。サンプルと試薬システムのとの反応
は、光学的に検出可能な変化、とくに目視的にまたは器
械の助けをもって、異常反射測光により評価可能な色変
化をもたらす。色変化を導くかわりに、反応によって、
たとえば螢光や発光のような何かほかの光学的に検出可
能な信号の発生または変化をもたらしてもよい。
テストキャリア(英語の文献ではよく、「固体試薬分
析エレメント」とも呼ばれる)は、本質的に、プラスチ
ック材料で作られた長手方向のキャリア層とそれに付さ
れる単数または複数のテストフィールドとからなるテス
トストリップとして設計されることが多い。しかしなが
ら、写真用スライドのように、テストフィールドがプラ
スチックフレームでとり囲まれたテキストキャリアも知
られている。
キャリア結合テストは、とくに使用が容易であるとい
う点で特徴づけられている。今日までに知られているテ
ストキャリアのほとんどで、全血として直接血液を用い
ることができないのは、なんとも残念なことである。そ
れどころか、無色の血漿また血清をうるために赤血球を
分離することが必要である。通常、これは遠心によって
なされる。しかしながら、これには比較的大量の血液お
よび高価な装置を必要とする、付加的な操作が欠かせな
い。
それゆえに血液から直接的に分析結果がえられるテス
トキャリアを提供する多くの試みがなされてきた。2つ
の根本的に異なる、可能な解決法を認めることができ
る。
第1に試みられた解決法では、サンプルが付されるの
と同じテストフィールドの面において、色変化の評価が
目視的にまたは器械を用いて行なわれる。この構成で
は、テストフィールドは、サンプルからの被分析物がテ
ストフィールド表面をとおって試薬に至る一方赤血球は
保持されるように構成されている。一定時間ののち、血
液サンプルはテストフィールド表面からぬぐい去られる
か洗浄され、色変化が観察される。このようなテストキ
ャリアの例は米国特許第3630957号明細書中ならびに欧
州特許第130335号明細書中および欧州特許出願公開第21
7246号明細書中に記載されている。
第2に試みられた解決法では、サンプルはテストフィ
ールドの片側(サンプル適用面)に適用され、別の側
(検出面)で色の変化が記録される。この検出法の主た
る利点は、血液を除去したり洗い流す必要がないことで
ある。このため、これらのテストキャリアはノン ワイ
プ(「NW」)−テストキャリアとも呼ばれている。
除去操作にともない、面倒な操作のみならず、血液が
除去されなければならない時間を正確に守らないために
生じうる誤差の原因をも免れうる。しかし、この試みら
れた解決法は、具体化するのがとくに困難である。一方
で強く発色している血液成分を確実に保持し、他方で被
分析物を完全にかつ充分迅速に通り抜けさせるような赤
血球または血色素のフィルターが必要である。これらの
必要条件を満たすテストフィールドの成分を見つけ出す
ことはたいへんに困難であることがわかってきている。
米国特許第3663374号明細書および米国特許第4256693
号明細書においてはメンブレンフィルターが使用されて
いる。メンブレンフィルターは原理的には赤血球を濾し
去るのに好適であるが、テストキャリアでそれを用いる
ことは好結果を収めなかった。メンブレンフィルターと
ガラスファイバー層とを組み合わせた同様の適用法もこ
れらの米国特許に開示されており、該ガラスファイバー
層はあらい粒子でメンブレンフィルターがつまるのを防
ぐことを意図したものである。このタイプのテストキャ
リアの製造は、満足のいく機能がえられないのに、高価
なものとなるであろう。
米国特許第4069017号明細書および同一出願者からの
複数の特許ではまた、赤血球の通過を防げる中間層をテ
ストキャリア内に設ける可能性も述べており、該中間層
は評価装置の光線が赤血球を含む層にはいれないように
するための放射阻止成分を同時に含むものである。しか
しながら、この明細書には、赤血球の濾過をなしとげる
ためにそれぞれのばあいでどのように中間層を構成する
かに関する詳細が含まれていない。
米国特許第4824639号明細書で、赤血球分離の目的で
の、商業的な分離手段(逆浸透)として知られているよ
うな非対称膜の使用が述べられている。その膜は、部分
的にまたは完全にゲル化した層を凝固浴に浸すことによ
る凝固法で製造される。膜には試薬を含んでいてもよ
い。この構成では、(ふき取り後の)血液の適用面から
でもその反対側からででも、光学的評価を行なうことが
できると述べられている。
欧州特許出願公開第0302287号明細書においては、サ
ンプル適用面に面する基盤層上に、呈色試薬を含んだ検
出層を溶液状態で適用することにより製造される複合層
を有するテストフィールドが開示されている。基盤層
は、ポリマーフィルム形成剤、珪藻土および顔料を含
む。検出層は、溶液状態で付与する際に部分的に基盤層
に浸透して赤血球を保持する遷移領域を形成するような
ポリマーフィルム形成剤を含む。
血液の色素成分によりひき起こされる問題は、通常用
いられる皮膚に刺針してえられた毛細管血は、それにと
もなう機械的圧力のために必然的に一部溶血している、
すなわち破壊された赤血球から遊離した血色素を含むと
いう事実により、さらに悪化する。溶血の割合は一般的
には0.1%より小であるが、発色が強いために、赤血球
が完全に分離されたばあいにもなお、遊離血色素が測定
の誤差をひき起こす。
赤血球の分離をともなうNWテストキャリアで、以前に
知られている具体例のうち、すべての点で満足のいく特
性を示すものは1つもなかったので、このようなテスト
キャリアの商業的に使用可能な具体例では、赤血球の分
離は完全に省かれ、強い赤色のために生じるひずみは、
2つの異なる波長で測定する技術をもって測定において
補正されている。しかしながら、血液の暗色が実質的に
シグナルの差、すなわちテストの測定範囲内での拡散反
射の測定値の差を減じ(およそ半分程度)るために、測
定精度はそこなわれる。さらに、装置における評価に要
する価格が非常に増大するうえ、色変化の目視による確
認ができない。
本発明の目的は、血色素を確実に分離させ、分光的検
出シグナルを迅速に高強度に作り出すことのできる(そ
してさらに、測定精度の高い)テストフィールドをNWテ
ストキャリアにとって利用可能なものとすることであ
る。同時に、できうる限り製造が容易であるべきであ
る。
前文で述べられるようなタイプのテストフィールドに
おいて、以下のようにして目的が達成される。前記テス
トフィールドは、ポリマーフィルム形成剤の分散液また
は乳濁液から形成される、血色素分離と検出とを組合せ
た層を有し、前記分散液もしくは乳濁液は、フィルム形
成剤マスの固体物質含量に関して30重量%以上の濃度の
顔料、ポリマーフィルム形成剤、呈色試薬および膨潤剤
を均一な分布状態で含むものであり、該膨潤剤は、膨潤
性にすぐれるために検出面での光学的に検出可能な変化
が遅くとも1分間ののちに測定可能となるものである。
すなわち、本発明のテストキャリアは、テストキャリ
ア中に呈色試薬を含んでなる試薬システムを含んで、該
試薬システムの助けで全血中の被分析物を定量するため
のテストキャリアであって、血液サンプルが付されるサ
ンプル適用面と、被分析物の試薬システムとの反応の結
果光学的に検出しうる変化が起こる検出面を有するテス
トフィールドを有し、該テストフィールドが、サンプル
中に含まれる赤血球が検出面に接近しないように設計さ
れており、前記テストフィールドは、血色素分離および
検出の組合わされた層として、単一の均一に構成された
フィルム層を有し、該フィルム層は、ポリマーフィルム
形成剤の分散液または乳濁液から作られ、該分散液また
は乳濁液がフィルム形成剤マスの固体物質含量に関して
30重量%以上の濃度の顔料、ポリマーフィルム形成剤、
呈色試薬および膨潤剤を均一な分布状態で含み、該膨潤
剤の膨潤特性が良好であるために検出面における光学的
に検出可能な変化が遅くとも1分間ののちには測定しう
るような、全血中の被分析物測定用テストキャリアであ
る。さらに、前記テストキャリアでは、血色素分離およ
び検出の層の平均の厚さが0.05mm以下、好ましくは0.02
5mm以下、とくに好ましくは0.015mm以下であることが望
ましく、前記血色素分離および検出の層が開孔を有する
複合繊維構造に浸透し、ゆえにその孔にゆきわたって封
鎖せしめられることが好ましく、複合繊維構造の平均孔
径が0.02と0.06mmのあいだ、好ましくは0.03と0.05mmの
あいだであることが望ましく、また前記血色素分離およ
び検出の層が微小多孔性プラスチック層上に被覆される
ことが好ましく、微小多孔性プラスチックフィルムがテ
ストキャリアのサンプル適用面に面することが好まし
く、該フィルムが非対称構造を有し、少なくとも部分的
には赤血球を分離することが好ましく、ならびに前記血
色素分離および検出の層はプラスチックフィルム上に被
覆されることが好ましい。
フィルム形成剤分散液は、キャリア流体(通常は水)
中で不溶性の極微ポリマー粒子を含み、該粒子はキャリ
ア流体中きわめて良好な分布状態で分散している。フィ
ルム形成時に、流体は蒸発乾燥により除去され、各粒子
が互いに近づいていき、最終的には接触するまで動く。
この構成の際に生じる強い力とフィルム形成にともなう
表面エネルギーの増大のために、粒子は合体して本質的
に封じ込められたフィルム層を形成する。さらなる詳説
は、たとえば「ラテックス フィルム フォーメーショ
ン」(“Latex film formation")ジェイ ダブリュー
バンデルホフ(J.W.Vanderhoff)のポリマー ニュー
ス(Polymer News)1977、194〜203頁の論文に見られ
る。
かわりに、フィルム形成剤を溶媒中に溶かしたものの
乳濁液も用いることができる。溶解したポリマーを、そ
の溶媒と非混和性のキャリア流体中に乳濁化する。
ポリビニルエステル、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル
エステル、ポリメチルアクリレート(Polymetylacryls
ure)、ポリビニルアミド、ポリアミドおよびポリス
チレンが、このようなフィルム形成剤のためのポリマー
としてとくに好適である。均質ポリマーに加えて混合重
合体たとえば、ブタジエン、スチレンまたはマレイン酸
エステルの混合重合体もまた好適である。
顔料粒子の平均粒子径は、好ましくは0.2と1μmと
のあいだである。二酸化チタンが広くて利用可能な顔料
であって、本発明にもとくに好適である。
血色素分離および検出の層の性質は、フィルム形成
剤、顔料および膨潤剤のみならずこの層に含まれるテス
トを構成する成分にも当然依存する。これには実際のテ
ストシステムに加えて、たとえば界面活性剤、緩衝液お
よび保護コロイドのような補助的な材料も含まれる。
このような可能な変形の多様性の結果として、血色素
の分離および検出層を形成する層形成剤マスの量的な組
成を決定する普遍的な法則を述べることは不可能であ
る。しかしながらここに記載された情報に基づいて、当
業者は当然、選択した組成物についてテストし、特定の
適用のための層形成剤マスの組成を至適化することがで
きる。
顔料の割合は、層形成剤マスの総固体含量に関して30
重量%以上、好ましくは40重量%以上と、通常高い値で
ある。血色素の分離および検出の層が極めてうすくて
も、すぐれた放射阻止特性がえられる、すなわちサンプ
ル適用面の赤色は光学的評価は妨害しない。
おどろいたことに、すぐれた膨潤特性を有する膨潤剤
(すなわち、水を吸収することによりかさが増大する物
質)を添加することによって、サンプル溶液が比較的迅
速に浸透する層がえられるのみでなく、膨潤剤のこの開
孔効果にもかかわらず、良好な血色素分離能がえられる
ことが見い出された。ここに記載した説明に基づき、膨
張剤の必要な質および量を、特定の量の組成に対して経
験的に設定することができる。どんなばあいでも、膨潤
特性は少なくとも、呈色−たとえば伝統的なグルコース
検出反応で−の速度がおもにサンプル溶液が層を通る浸
透速度に依存しているテストにおいて光学的に検出可能
な反応が遅くとも1分間ののちに測定しうるような結果
をもたらす程度にすぐれたものであるべきである。
メチルビニルエーテルマレイン酸無水物共重合体が、
とくに好適な膨潤剤であることがわかっている。
本発明に関連して行なわれた実験から、フィルム形成
剤と顔料とは互いにほぼ等しい重量比とすべきであると
推測される。それぞれのばあいの状況に応じてフィルム
形成剤の顔料に対する重量比は1:10から2:1のあいだが
好ましいことが明らかになった。
概して、フィルム形成剤マスの固体物質含量中のフィ
ルム形成剤と顔料の合計の総割合が比較的高い(通常70
%をこえる)方が都合がよい。しかしながら、分析反応
の特性のために試薬システムの重量割合が異常に高くな
る必要がある構成に関しても、フィルム形成剤マスの固
体物質含量に関して40%のフィルム形成剤と顔料の固体
物質含量で、肯定的な結果がえられている。たとえば珪
藻土(キーゼルガー(Kieselguhr))のような、顔料の
性質を有しないかまたはわずかしか有しない、平均粒子
系が1μmよりかなり大である不活性の無機粒子をフィ
ルム形成剤マスに加えないかもしくは加えても10%より
低い、非常に低い濃度にすべきである。
前記した成分の均一な分散液からの、血色素分離と検
出とを組合せた層の製造により、実質的に均一な層構造
物がえられる。ここで本発明の血色素分離および検出の
層は、米国特許第4824639号明細書の前文で述べられた
非対称膜とは根本的に異なっている。
重要な点は、血色素分離と検出とを組合せた層が非常
にうすいことである。乾燥した層の平均の厚さは好まし
くは0.05mmよりも小であり、とくに好ましくは0.025mm
よりも小、そしてもっとも好ましくは0.015mmよりも小
である。
使用の容易さはさておき、本発明のテストキャリア
は、きわめて短い反応時間と強い呈色を特徴とする。さ
らに、テストフィールドは、自己計量性(selbstdosier
end)である。過剰に付されたサンプル(たとえば5μ
lから50μlのあいだ)から、再現可能な小部分(たと
えば2μl)だけを吸収する。
本発明は、今日までに提案されたNWテストフィールド
の根本的な発展を表わしている。これまでの試みでは、
テストフィールドは通常、1つは赤血球分離用でいま1
つは呈色反応後の検出用の、別々の層もしくは領域を含
む複合層でなっていたが、一方本発明では、2つの機能
が単一の均一に構成された層、すなわち血色素分離およ
び検出の層に結合されている。テストフィールドは、好
ましくは血色素の分離および検出の層のみからなる。こ
れはきわめて薄く、少量の液体しか吸収しないので、ご
く少量の血液サンプルでも機能しうる。しかし、例外的
なばあには、血色素分離および検出の層は、ほかのテス
ト層、たとえばサンプル適用面上に前もって設置され
る、横方向の拡散を誘導する層(拡散層)や、血色素分
離および検出の層に含まれる試薬と合わせることのでき
ない試薬を含む試薬層と組合せてもよい。
血色素分離および検出の層は、その検出面で透明なキ
ャリアフィルムに付けられてもよい。しかしその代わり
としてとくに有利なのは、その層を開孔性の複合繊維構
造に浸透させることである。
ほかのとくに好ましい具体例として、血色素分離およ
び検出の層を微小多孔性プラスチック層(膜)に直接に
被覆して付けてもよい。この構成では、血色素分離およ
び検出の層を非対称の膜と組合せるのがとくに好ましい
ことがわかった。該膜は、その一部が赤血球機能を有し
ているのである。このタイプの膜は、現在種々の濾過の
目的で販売されている。概説は、たとえば「ザ ストラ
クチャー アンド サム プロパティーズ オブ グレ
イデッド ハイリー アシンメトリカル ポーラス メ
ンブレンズ」(“The structure and some properties
of graded highly asymmetrical porous membranes")
ダブリュー ウラシドロ(W.Wrasidlo)およびケイ ジ
ェイ マイセルズ(K.J.Mysels)、ジャーナル オブ
パレンテラル サイエンス アンド テクノロジー(Jo
urnal of Parenteral Science and Technology)1984、
24〜31頁の文献に見られる。ここでとくに好都合なの
は、血色素分離および検出の層が、血球を分離するだけ
でなく、血色素が実際に起こる濃度で存在する限りにお
いて、血色素の効率の良い分離をもたらすことである。
実験的に、本発明の層が0.5%まで溶血したサンプルの
処理にさえも適切であることが確証された。この値は、
実際に生じる多くて0.1%の溶血の値を充分安全なまで
の余裕をもって越えている。0.5%溶血した血液から血
球が完全に除去されても、残りの血清はなお強い赤色を
呈している。しかしながら、このような血清がサンプル
適用面から本発明の血色素分離および検出の層へと適用
されると血色素が完全に分離されるので、評価面におけ
る分析測定は、測定精度内で実際的に血色素によりそこ
なわれることがない。
本発明を、後掲の図で図表的に表わした実施例によっ
て詳細に説明する: 図1:本発明に好適なテストフィールド構造物の断面図を
大きく拡大した図、該テストフィールド構造物は湿潤状
態にある; 図2:本発明のテストキャリアの断面図を大きく拡大した
図; 図3:本発明に好適な複合繊維構造の電顕像からの平面
図; 図4および図5:別のテストフィールドの実施例の断面図
を大きく拡大した図; 図6:実施例のうちの1つに関する複数のスペクトル; 図7:実施例のうちの1つにおけるフィルム形成剤マスの
構成が及ぼす影響を説明するグラフ。
図1および2は、赤血球分離および検出の層1が複合
繊維構造2に浸透しているテストフィールド材料の断面
図を示す。ここで「複合繊維構造」(“Faserverbundst
ruktur"という語は、本発明に必要な性質、すなわちき
わめて薄く(0.1mm以下、好ましくは0.02〜0.06mm)、
適切な開孔を有する糸もしくは繊維の複合物を示す。複
合繊維構造は、好ましくは織物または編まれた生地であ
ることができる。きわめてうすく、目のあらいマットも
使用できるが、これはさほど好ましくない。
複合繊維構造は、単フィラメントの糸または複フィラ
メント繊維(すなわち、多くの個々の糸からなり、それ
らをより合わせた繊維)からなってもよく、単フィラメ
ントの糸でとくに好結果がえられることがわかってい
る。
図3は、本発明に好適な単フィラメントの織物の典型
的な構造物を示す。糸3は目のあらい、開孔4を有する
格子様の構造を形成する。孔径Aは、0.02と0.06mmのあ
いだがよく、好ましくは0.03と0.04mmのあいだである。
示したような四角形の孔のばあい、「孔径」という語は
その縁の長さを意味する。四角形から逸脱した孔の形を
用いるばあいには、孔径は平均孔断面の平方根として定
義される。
複合繊維構造物を形成する糸の太さBは、好ましくは
0.02と0.06mmのあいであり、とくに好ましくは0.03と0.
04mmのあいだである。ポリエチレンが糸の材料として好
結果をうるものであることがわかっているが、ほかの材
料もふさわしい。
前記のように、本発明のテストキャリアのテストフィ
ールドは、好ましくはキャリア材料に付された血色素分
離および検出の層のみからなる。このようなテストキャ
リアを図2に図示する。番号5で全体的に示したテスト
フィールドは、フレーム6で支持される。サンプルは、
サンプル適用面7から適用される。光学的評価は検出面
8で行なわれる。
開孔性複合繊維構造に浸透した血色素分離および検出
層の開示された構造は、とりわけそれが自立性である
(selbsttragend)、すなわち基盤としての透明なキャ
リアフィルム必要としないという点に特徴がある。しか
しながら、この構成では、サンプル適用面7に適用され
た血液が小さな裂け目や割れ目をとおって接近すること
ができないように、複合繊維構造物の孔が完全に閉そく
していることが重要である。というのも、血液の強い赤
色のために比較的少ない量でも光学的測定の結果を乱す
可能性があるからである。
これを確実にするために、テストフィールド材料を製
造する際に、開孔を有する複合繊維構造物からなるキャ
リア材料のリボンに浸透したフィルム形成浸透マスを形
成するために、浸透マスがキャリア材料の孔に広く浸透
するような方法で血色素分離および検出の層をなす物質
を加工処理すると、有利である。つぎに、浸透マスを平
滑化具の助けをもって平滑化する。そののち、テストフ
ィールド材料のリボンを接触しないようにして乾燥す
る。
キャリア材料の中空部分が実質上完全に満たされ、糸
が両面とも浸透マスでうすくおおわれるように、浸透マ
スを全体に付する。平滑化したのちの状態を図1にきわ
めて図解的に示す。
乾燥工程の結果、浸透マスの層の厚さは減少する。こ
れによって図2に示すように糸のあいだのテスト層表面
でわずかに凹状に湾曲した特徴的な構造が生まれる。
図1〜3によって説明されるように、複合繊維構造物
に浸透した血色素分離および検出の層は、層が両側で周
囲の空気に触れるような、自立性のテスト層材料が所望
されるばあいに、とりわけ好ましい。これは、空気中の
酸素の助けで酸化を行なう段階が含まれる試薬システム
に、とくにあてはまる。
図4は、空気中の酸素と無関係に機能するテストシス
テムに好適なテストフィールドの構成を示す。この構成
では、血色素分離および検出の層1を、透明のプラスチ
ックフィルム10上に被覆している。
図5は、血色素分離および検出の層を微小多孔性プラ
スチック層(膜)11上に被覆した実施態様を示す。膜
は、図示するように、好ましくは血液適用面7に面して
いる。
以下の実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
実施例1: 全血中のグルコースの定量分析用の血色素分離および
検出の層を製造するため、以下の組成の分散液を製造し
た: この混合物を単フィラメントのポリエチレンまたはナ
イロンの織物にドクター(ドクターのギャップは約0.08
mm)を用いて約0.05mmの厚さになるように付し、そのの
ち接触させないようにして60℃にて約30分直接熱風で乾
燥した。
グルコース濃度に応じて、前記の方法で製造された試
薬層は、グルコースを含む血液で、レミッション(Remi
ssion)分光計を用いて565nmにて測定可能な、段階的な
青の反応色を良好に示す。反応層のブランク値を100%
レミッションとし、黒色フィルムを4%レミッションと
して測定装置を検量すると、下記のレミッションが対応
する血中グルコース濃度としてえられる: 図6に、レミッション分光測定の4つの異なるスペク
トルを示す。これはレミッション(R、%表示)を波長
(λ、ナノメーター表示)に対してプロットしたもので
ある。スペクトルa、bおよびcは、実施例1のテスト
フィールドに関するもので、グルコースを含まないサン
プル(a)、グルコース含量が30mg/dl(b)およびグ
ルコース含量が700mg/dl(c)のサンプルを用いてい
る。指示薬MBTHの典型的な吸収極小が観察される。スペ
クトルaとスペクトルbおよびcとの差が、選択された
測定波長における有用なシグナルを表わす。
スペクトルdは、サンプルは実施例のbと同じ30mg/d
lのグルコースを含むが、血色素の分離が不完全な検出
層を用いたばあいに関する。赤色の血色素は、測定に重
要な範囲で著しい極小を生じさせる。この結果出てくる
測定シグナルが、容認できないほどの誤差を生じること
は明白である。
実施例2: 顔料およびフィルム形成剤の種々の濃度の血色素分離
能に及ぼす影響を調べるために、実施例1の組成をこれ
ら2つの成分の量に関して変化させた。
その結果を第7図に示す。顔料Pの固形物重量を横座
標に、フィルム形成剤Fの固体物重量を縦座標にプロッ
トしている。中抜きの円は、血色素分離能が満足のいく
ものでなかったものの組成を示し、+の印はその機能が
満足のいくものであったものの組成を示す。星印は、充
分な赤血球分離がなされるものの、層の放射阻止能が不
充分であるものの組成を示す。実施例1からの値の組合
せを、円で囲んだ+印で示す。これはとくにすぐれた血
色素分離効果により特徴づけられる。
この結果より、使用される顔料の量およびフィルム形
成剤の量の両方が非常に小さいばあいは、えられる分離
効果が良好でないことが示される。顔料の割合を増加
し、フィルム形成剤の割合を増加することの両方によっ
て満足のいく結果が達成される。両者が互いにほぼつり
あいがとれていて、層形成組成物中のそれらの総重量が
充分に高いばあいに、とくに良好な結果が達成される。
実施例2a: 種々の膨潤剤の影響を調べるために、実施例1の組成
中のガントレツAN139をケルトロール(Keltrol)F(製
造元:ケルコ/エイル インターナショナル社(Kelco/
Ail International GmbH)、ハンブルグ、ドイツ)にお
きかえた。下記の表に、その2つの組成で、2つの異な
る血液サンプルに対して測定した拡散反射(%レミッシ
ョン)の経過を示す。膨潤剤ガントレツAN139を用いた
ばあいには、30秒後にすでに安定な値にまで上昇し、そ
ののちの30秒間変化しないままであることがわかる。ケ
ルトロールFを用いたばあいには、もっとゆっくりと最
終値に近づいていく。しかしながら、このばあいでも1
分以内ののちにすぐれた精度で、適切な検量を示す信頼
性のある測定を行なうことが可能である。
たとえば、テスト層の組成においてしばしば用いられ
るアルギン酸のような膨潤特性に劣る膨潤剤を用いたば
あい、それほど良い結果はえられない。
実施例3: 血中のトリグリセリド検出用のテストキャリアのため
のテストフィールドの製造。
組成成分から均一な被覆マスを製造する。pHを確認
し、必要ならばpH7.5に調整する。その後ただちに、被
覆マスを湿潤フィルム厚が約0.06mmとなるように、複フ
ィラメントのポリエチレンの織物(厚さは約0.04mm)に
塗布して、空気循環乾燥機中で50℃にて約60分間乾燥し
た。
トリグリセリドを含む血液サンプルの分析に際して、
50〜300mg/dlの濃度範囲内でうまく段階的に青色がえら
れ、この色は660nmにてレミッション分光計により評価
できる。
実施例4: 種々の顔料物質の使用の可能性を調べるために、実施
例1の組成を顔料に関して変更し、種々の濃度比で実験
した。下記の表に、実験を行ない、満足のいく血色素分
離能を示した組成の、乾燥物質重量を示す。
硫酸バリウムは、平均粒子径0.6μmのものを用いた
(製造元:メルク(Merck)社、ダームスタート(Darms
tadt)、ドイツ)。
オルガソル2002は、顔料の性質を有するポリアミドの
粒子粉末であり、アトケム(Atochem)、エルフ−アク
イタイン(Elf−Aquitaine)社、オルテツ(Ortez)、
フランスにより製造されたものである。平均粒子径は0.
4μmである。
実施例5: グルコースの還元的検出用の試薬フィルムの製造。
組成物を均一とし、ポカロン(Pokalon)フィルム
(製造元:ロンザ(Lonza)社、スイス)上に0.1mmの厚
さで塗布した。そののち60℃にて乾燥した。えられた試
薬フィルムは、すぐれた赤血球分離能と、グルコース濃
度に依存した強い呈色性を示す。
この実施例によって、本発明の血色素分離および検出
の層が、そのテストの特異性のために試薬システムの可
溶性構成要素が比較的高濃度で存在しなければならない
ようなばあいにでも製造可能であることが示される。こ
のばあい、塩化テトラエチルアンモニウムと2,18−フォ
スフォロモリブテン酸との指示薬の組合せの総乾燥重量
は、顔料とフィルム形成剤の総乾燥重量とほぼ同じ桁の
大きさ内にある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−54354(JP,A) 特開 平1−197654(JP,A) 特開 昭62−95462(JP,A) 特開 昭62−263466(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テストキャリア中に呈色試薬を含んでなる
    試薬システムを含んで、該試薬システムの助けで全血中
    の被分析物を定量するためのテストキャリアであって、 血液サンプルが付されるサンプル適用面(7)と、被分
    析物の試薬システムとの反応の結果光学的に検出しうる
    変化が起こる検出面(8)を有するテストフィールド
    (5)を有し、 該テストフィールド(5)が、サンプル中に含まれる赤
    血球が検出面に接近しないように設計されており、 前記テストフィールド(5)は、血色素分離および検出
    の組合わされた層(1)として、単一の均一に構成され
    たフィルム層を有し、 該フィルム層は、ポリマーフィルム形成剤の分散液また
    は乳濁液から作られ、該分散液または乳濁液がフィルム
    形成剤マスの固体物質含量に関して30重量%以上の濃度
    の顔料、ポリマーフィルム形成剤、呈色試薬および膨潤
    剤を均一な分布状態で含み、 該膨潤剤の膨潤特性が良好であるために検出面における
    光学的に検出可能な変化が遅くとも1分間ののちに測定
    しうるような、 全血中の被分析物測定用テストキャリア。
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