JP2517054Y2 - 擬 木 - Google Patents

擬 木

Info

Publication number
JP2517054Y2
JP2517054Y2 JP1992001469U JP146992U JP2517054Y2 JP 2517054 Y2 JP2517054 Y2 JP 2517054Y2 JP 1992001469 U JP1992001469 U JP 1992001469U JP 146992 U JP146992 U JP 146992U JP 2517054 Y2 JP2517054 Y2 JP 2517054Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bark
tree
adhesive layer
pillar
adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1992001469U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0558274U (ja
Inventor
隆男 中植
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Jushi Corp
Original Assignee
Sekisui Jushi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Jushi Corp filed Critical Sekisui Jushi Corp
Priority to JP1992001469U priority Critical patent/JP2517054Y2/ja
Publication of JPH0558274U publication Critical patent/JPH0558274U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2517054Y2 publication Critical patent/JP2517054Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、公園や歩道等に設置さ
れる柵の構成部材として使用される擬木に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】公園や歩道等に設置される柵は、該柵の
設置により、周囲の自然環境が損なわれることのないよ
うにする必要があり、そのため、従来は天然木の丸太を
使用した柵や鋼管等の柱体をコンクリートや合成樹脂で
被覆して、木に似せた凹凸や木目模様を、その表面に形
成した擬木が用いられていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
擬木にあっては、天然木の丸太は、設置した当初は美観
にすぐれているものの、経日的に風雨に曝されて、腐っ
て醜くなったり、強度的な劣化があり、さらに、天然木
の使用は森林破壊につながるので、好ましいことではな
かった。
【0004】一方後者の擬木にあっては、経日的な強度
の劣化は少ないものの、木に似せた凹凸や木目模様を形
成するための成型金型が必要であり、さらに、木に似せ
た凹凸や木目模様が形成されていても、コンクリートや
合成樹脂の表面は自然木が持っている温かみがなく、硬
く、冷たいので手触りも悪かった。
【0005】本考案は、従来の擬木が有していた上記の
問題点を解消し、経日的な強度の劣化がなく、かつ自然
木が持っている木の温かみを有し、自然環境に調和した
すぐれた擬木を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
めに、本考案は次のような構成としている。すなわち、
この考案に係る擬木は、柱体1の外周面に接着剤が塗布
されて接着剤層2が形成され、該接着剤層2の表面に防
腐処理がなされた樹皮3が被着され、該接着剤層2の塗
膜は樹皮3の裏面に多少の凹凸があっても良好に樹皮3
が接着されるごとく厚く形成されてなることを特徴とし
ている。
【0007】本考案の擬木は、前記のように柱体に防腐
処理がなされた樹皮が被着されているので、自然木が持
っている樹皮の温かみを有すると共に、経日的な強度の
劣化がない。
【0008】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は本考案の擬木の一実施例をしめす斜視
図、図2は本考案の擬木の他の実施例をしめす斜視図、
図3は図1の擬木の縦断面図、図4は本考案の擬木のさ
らに他の実施例をしめす斜視図である。
【0009】図1において、1は柱体、2は接着剤層、
3は樹皮である。柱体1は金属、合成樹脂、強化合成樹
脂、コンクリート、またはそれらが組み合わさった複合
材等の材料からなり、また形状は円柱状、角柱状、多角
柱状等とくに限定されるものではない。さらに柱体1は
軽量化を図るために、図2の如く、真中を空洞にした中
空状であってもよく、中空状の柱体1としては、例えば
鋼管やポリ塩化ビニール樹脂のパイプ、または鋼管の外
周面をポリ塩化ビニール樹脂等の合成樹脂で被覆したも
のが好適に使用される。
【0010】前記柱体1の外周面には、図3の如く、接
着剤が塗布されて接着剤層2が形成されている。接着剤
層2が形成される接着剤の種類は、粘着型、溶剤型、反
応型等、特に限定されずに使用されるが、溶剤型接着剤
としては熱可塑性樹脂からなるポリ酢酸ビニール樹脂、
ニトロセルロース樹脂、ポリビニルアルコール樹脂等の
接着剤、反応型接着剤としては熱硬化性樹脂からなるポ
リエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の
接着剤が、柱体1と樹皮3に良好な接着性を有するた
め、好適に使用される。また、前記接着剤は、はけ、ス
プレー、ロールコーター等、適宜の方法により柱体1の
外周面に塗布されて接着剤層2形成される。該接着剤
層2の塗膜は後述の樹皮3の裏面に多少の凹凸があって
も良好に樹皮3が接着されるごとく、厚く形成される。
【0011】前記接着剤層2の表面には樹皮3が被着さ
れており、該樹皮3は所定長さに切断した皮付き自然木
の樹幹の最外側部にある皮部分を剥がして得られる木の
皮である。また樹皮3が得られる自然木は、スギ、ヒノ
キ、マツ等が使用されるが、特に該樹木の種類は限定さ
れるものではない。
【0012】前記樹皮3は防腐処理がなされており、防
腐処理の方法としては、硫酸銅等の水溶液防腐剤やクレ
オソート油等の油状防腐剤に樹皮3を浸漬したり、また
は前記防腐剤を樹皮3に注入ないし塗布する等により行
われる。なお樹皮3の防腐処理はあらかじめ行われてい
てもよいが、樹皮3が柱体1に被着された後に行われて
もよい。
【0013】次に、上記構成の擬木の製造方法の一例を
説明する。まず、適宜長さに切断された柱体1を用意
し、該外周全面に接着剤を塗布して接着剤層2を形成す
る。なお接着剤層2は樹皮3の裏面に多少の凹凸があっ
ても良好に樹皮3が接着されるように、接着剤層2の塗
膜は厚く形成する。次に樹皮3の裏面を前記接着剤層2
に押し当てて被着した後、そのまま放置して該接着剤層
2を乾燥ないし硬化させれば、本考案の擬木が得られ
る。
【0014】なお、樹皮3はシート状でもチップ状のも
のでもよく、シート状の樹皮3を被着するばあいは、樹
皮3をあらかじめ柱体1の大きさに切断して、しかるの
ち該樹皮3を柱体1に巻き付けるようにして被着すれば
よく、チップ状の樹皮3を被着するばあいは、該チップ
状の樹皮3を多数個用意して、柱体1に隙間なく貼りつ
けていけばよい。
【0015】さらに、柱体1の長手方向の端面について
は、樹皮3を被着してもよいが、図4の如く、必要に応
じて、柱体1の端面に年輪模様等の施された合成樹脂製
のキャップ4が取り付けられてもよい。
【0016】
【考案の効果】以上説明したように本考案の擬木は、柱
体の外周面に接着剤が塗布されて接着剤層が形成され、
該接着剤層の表面に防腐処理がなされた樹皮が被着され
ているので、自然木が持っている樹皮の温かみを有する
と共に、経日的な強度の劣化がなく、さらに木に似せた
凹凸や木目模様を形成するための成型金型等が必要でな
いので、安価にかつ簡単に製作できる。また、柱体の
周面に接着剤が厚く塗布されて接着剤層の塗膜が厚く形
成されているので、樹皮の裏面に多少の凹凸があっても
樹皮の柱体への密着性が良好となり、樹皮が柱体から剥
離しがたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の擬木の一実施例をしめす斜視図であ
る。
【図2】本考案の擬木の他の実施例をしめす斜視図であ
る。
【図3】図1の擬木の縦断面図である。
【図4】本考案の擬木のさらに他の実施例をしめす斜視
図である。
【符号の説明】
1 柱体 2 接着剤層 3 樹皮

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】柱体1の外周面に接着剤が塗布されて接着
    剤層2が形成され、該接着剤層2の表面に防腐処理がな
    された樹皮3が被着され、該接着剤層2の塗膜は樹皮3
    の裏面に多少の凹凸があっても良好に樹皮3が接着され
    るごとく厚く形成されてなる擬木。
JP1992001469U 1992-01-20 1992-01-20 擬 木 Expired - Lifetime JP2517054Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992001469U JP2517054Y2 (ja) 1992-01-20 1992-01-20 擬 木

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992001469U JP2517054Y2 (ja) 1992-01-20 1992-01-20 擬 木

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0558274U JPH0558274U (ja) 1993-08-03
JP2517054Y2 true JP2517054Y2 (ja) 1996-11-13

Family

ID=11502326

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992001469U Expired - Lifetime JP2517054Y2 (ja) 1992-01-20 1992-01-20 擬 木

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2517054Y2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62175102U (ja) * 1986-04-22 1987-11-07

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0558274U (ja) 1993-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2517054Y2 (ja) 擬 木
DE69811234D1 (de) Wärmehärtbare beschichtungszusammensetzung mit hohem feststoffanteil sowie verfahren zur herstellung einer deckschicht unter verwendung derselben
JPS5917426Y2 (ja) パタ−ンロ−ラ−
JPS6047124A (ja) 防食被覆方法
JP2868760B1 (ja) 木材の寸法安定方法
JP2000050475A (ja) 擬木柱
JPS62277924A (ja) 木製浴槽
JPS6326506Y2 (ja)
JP3571317B2 (ja) コンクリート柱状体補強方法
JPH0323013Y2 (ja)
JPH08218589A (ja) モルタル下地シート
JPH0229145Y2 (ja)
JP3010335U (ja) 防水性化粧柱
JP3874453B2 (ja) 打放しコンクリート意匠板及びその製作方法
JPH0337325Y2 (ja)
JP2878140B2 (ja) モルタル下地シート
JPS6453795U (ja)
JPS6229670A (ja) コンクリ−ト表面の模様形成方法
JPS6143332U (ja) 家屋における塗壁構造
JPH0337739Y2 (ja)
JPH11311042A (ja) 擬 木
EP1145869A3 (de) Treppenstufe mit Beschichtung
RU97107593A (ru) Способ защиты бетонных строительных конструкций, подверженных воздействию мочевины
JP2000144661A (ja) 補強木材及び転落防止柵
JPS59106655A (ja) 擬木柱体およびその製造方法