JP2517025Y2 - 開閉扉の走行ガイドレールの構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、開閉扉を走行ガイドする走行ガイドレール
の構造に関し、詳しくは平面視において略Ｌ字型に屈曲
する屈曲箇所における走行を良好におこなえるようにし
ようとする技術に係るものである。

［従来の技術］ 従来、第８図に示すように、開閉扉２に縦軸３廻りに
回動する円板状のランナーころ４が取付けられ、ガイド
レール１は断面リップ付きチャンネル状に形成され、ラ
ンナーころ４がガイドレール１の両リップ片1a,1aに摺
接走行自在にガイドされ、ガイドレール１にこれと断面
形状が等しくて平面視において略Ｌ字型に屈曲するよう
に屈曲レール５が接続された走行ガイドレールの構造に
おいては、その屈曲箇所においてランナーころ４を屈曲
レールの方向に屈曲走行させるものである。

［考案が解決しようとする課題］ ところがこのような構成のものにあっては、ランナー
ころ４はその走行に勢いが付いていて、ランナーころ４
を対向する屈曲レール５の側壁に激しく衝突させ、屈曲
箇所において屈曲方向に走行させるのが難しいという問
題があった。

本考案は上記問題点を解決しようとするものであり、
その目的とするところは、簡単な改良にて、略Ｌ字型に
屈曲する屈曲箇所において、ランナーころを円滑に屈曲
方向に走行させることができる開閉扉の走行ガイドレー
ルの構造を提供するにある。

［課題を解決するための手段］ 本考案の開閉扉の走行ガイドレールの構造は、開閉扉
２に縦軸３廻りに回動する円板状のランナーころ４が取
付けられ、ガイドレール１は断面リップ付きチャンネル
状に形成され、ランナーころ４がガイドレール１の両リ
ップ片1a,1aに摺接走行自在にガイドされ、ガイドレー
ル１にはこれと断面形状が等しくて平面視において略Ｌ
字型に屈曲するように屈曲レール５が継ぎ手本体10にて
接続され、この屈曲箇所においてランナーころ４を屈曲
方向にガイドする方向ガイド６が継ぎ手本体10に設けら
れて成ることを特徴とするものである。

［作用］ このように、開閉扉２に縦軸３廻りに回動する円板状
のランナーころ４が取付けられ、ガイドレール１は断面
リップ付きチャンネル状に形成され、ランナーころ４が
ガイドレール１の両リップ片1a,1aに摺接走行自在にガ
イドされ、ガイドレール１にはこれと断面形状が等しく
て平面視において略Ｌ字型に屈曲するように屈曲レール
５が継ぎ手本体10にて接続され、この屈曲箇所において
ランナーころ４を屈曲方向にガイドする方向ガイド６が
継ぎ手本体10に設けられることによって、ガイドレール
１と屈曲レール５とを接続する継ぎ手本体10を利用し、
これに方向ガイド６を設けることで、屈曲箇所における
ランナーころ４の走行を屈曲方向に円滑にガイドし、屈
曲箇所における走行をがたつきなく円滑におこなえるよ
うにしたものである。

［実施例］ 以下本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。

第２図に示すようにガイドレール１は断面リップ付き
チャンネル状に形成され、そして開閉扉２の上端の両側
にはそれぞれ縦軸３に円板状のランナーころ４が回動自
在に保持されてランナー７が取付けられ、ランナーころ
４がガイドレール１に走行自在に挿入され、かつランナ
ーころ４が左右のリップ片1a,1a上に摺接走行自在に載
設されている。そして把手18を有する開閉扉2aが第４図
に示すようにその吊り元側の回動軸（図示せず）を中心
にガイドレール１に対して略直交するように開き回動が
なされ、他の開閉扉２はレール１に沿って走行開閉する
ことができるようにしてある。さらにレール１の長さ方
向の端部は略直角に分岐していて、この分岐したガイド
レール１と直線状の上記ガイドレール１とに開閉扉２の
ランナーころ4,4がガイドされて、開閉扉２も端部の開
閉扉2aに略平行になるように開き回動できるようにして
ある。

第５図は分岐したガイドレール１の終端部における屈
曲箇所の拡大平面を示していて、分岐したガイドレール
１にこのガイドレール１と同じ断面形状の屈曲レール５
が略直交して接続されるのに、リップ片1aには接続溝９
が形成され、平面視においてＬ字形の継ぎ手８が接続溝
９に挿入され、また、平面から見ても側面から見てもＬ
字形の継ぎ手本体10が両レール1,5の内部上面に沿設さ
れ、ビス11にて止められて、ガイドレール１と屈曲レー
ル５とを接続するものである。このような接続構成は種
々設計変更可能である。

そして継ぎ手本体10には平面視においてガイドレール
１の長さ方向において略45°に交差する方向に方向ガイ
ド６が垂下されていて、例えば分岐したガイドレール１
に沿ってランナーころ４を走行させて屈曲レール５側に
ランナーころ４を走行させる場合に、ガイドレール１を
走行するときの勢いを止め、ランナーころ４を方向ガイ
ド６に沿ってガイドさせ、屈曲箇所におけるランナーこ
ろ４の走行を円滑におこなうのである。

尚、ガイドレール１と屈曲レール５を設ける箇所は種
々変更可能である。

［考案の効果］ 以上要するに本考案は、開閉扉に縦軸廻りに回動する
円板状のランナーころが取付けられ、ガイドレールは断
面リップ付きチャンネル状に形成され、ランナーころが
ガイドレールの両リップ片に摺接走行自在にガイドさ
れ、ガイドレールにはこれと断面形状が等しくて平面視
において略Ｌ字型に屈曲するように屈曲レールが継ぎ手
本体にて接続され、この屈曲箇所においてランナーころ
を屈曲方向にガイドする方向ガイドが継ぎ手本体に設け
られるから、ガイドレールと屈曲レールとを接続する継
ぎ手本体を利用し、これに方向ガイドを設けることで、
屈曲箇所におけるランナーころの走行を屈曲方向に円滑
にガイドでき、屈曲箇所における走行をがたつきなく円
滑におこなえるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の正面図、第２図は同上の一
部省略した縦断面図、第３図は同上の水平断面図、第４
図は同上のガイドレールと開閉扉との関係を示す概略平
面図、第５図は第４図のイ部の一部省略した拡大平面
図、第６図は第５図Ａ−Ａ線断面図、第７図は同上の継
ぎ手本体の斜視図、第８図（ａ）（ｂ）は従来例の断面
図、平面図である。 １……ガイドレール、1a……リップ片、２……開閉扉、
３……縦軸、４……ランナーころ、５……屈曲レール、
６……方向ガイド、10……継ぎ手本体。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】開閉扉に縦軸廻りに回動する円板状のラン
   ナーころが取付けられ、ガイドレールは断面リップ付き
   チャンネル状に形成され、ランナーころがガイドレール
   の両リップ片に摺接走行自在にガイドされ、ガイドレー
   ルにはこれと断面形状が等しくて平面視において略Ｌ字
   型に屈曲するように屈曲レールが継ぎ手本体にて接続さ
   れ、この屈曲箇所においてランナーころを屈曲方向にガ
   イドする方向ガイドが継ぎ手本体に設けられて成る開閉
   扉の走行ガイドレールの構造。