JP2516867Y2 - 三段伸縮ブームの同時伸縮機構 - Google Patents
三段伸縮ブームの同時伸縮機構Info
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- JP2516867Y2 JP2516867Y2 JP8723590U JP8723590U JP2516867Y2 JP 2516867 Y2 JP2516867 Y2 JP 2516867Y2 JP 8723590 U JP8723590 U JP 8723590U JP 8723590 U JP8723590 U JP 8723590U JP 2516867 Y2 JP2516867 Y2 JP 2516867Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、クレーン車あるいは高所作業車に用いら
れる三段伸縮ブームの同時伸縮機構に関するものであ
る。
れる三段伸縮ブームの同時伸縮機構に関するものであ
る。
(従来の技術) 三段伸縮ブームの同時伸縮機構は、第3図に示す如
く、基端側ブーム1に伸縮自在に嵌挿した中間ブーム2
とこの中間ブーム2に伸縮自在に嵌挿した先端側ブーム
3とからなる三段伸縮ブームAに用いられ、基端側ブー
ム1基端部にそのピストンロッド4aの先端部を連結5す
ると共に中間ブーム2の基端部にそのシリンダ4bのピス
トンロッド側端部を連結6して三段伸縮ブームA内に内
装した伸縮シリンダ4、伸縮シリンダ4におけるシリン
ダ4bのピストンロッド側端部に配置した基端側滑車7、
伸縮シリンダ4におけるシリンダ4bのボトム側端部に配
置した先端側滑車8、その基端部を基端側ブーム1の基
端部に連結して三段伸縮ブームA内に内装した連結棒
9、前記基端側滑車7でU字状に掛け廻されて前記連結
棒9先端部と先端側ブーム3間に張設された縮小用ワイ
ヤロープ10、および、前記先端側滑車8でU字状に掛け
廻されて前記連結棒9先端部と先端側ブーム3間に張設
された伸長用ワイヤロープ11とから構成されている。
く、基端側ブーム1に伸縮自在に嵌挿した中間ブーム2
とこの中間ブーム2に伸縮自在に嵌挿した先端側ブーム
3とからなる三段伸縮ブームAに用いられ、基端側ブー
ム1基端部にそのピストンロッド4aの先端部を連結5す
ると共に中間ブーム2の基端部にそのシリンダ4bのピス
トンロッド側端部を連結6して三段伸縮ブームA内に内
装した伸縮シリンダ4、伸縮シリンダ4におけるシリン
ダ4bのピストンロッド側端部に配置した基端側滑車7、
伸縮シリンダ4におけるシリンダ4bのボトム側端部に配
置した先端側滑車8、その基端部を基端側ブーム1の基
端部に連結して三段伸縮ブームA内に内装した連結棒
9、前記基端側滑車7でU字状に掛け廻されて前記連結
棒9先端部と先端側ブーム3間に張設された縮小用ワイ
ヤロープ10、および、前記先端側滑車8でU字状に掛け
廻されて前記連結棒9先端部と先端側ブーム3間に張設
された伸長用ワイヤロープ11とから構成されている。
ところで、従来の同時伸縮機構においては、縮小用ワ
イヤロープ10の先端側ブーム3への連結を、先端側ブー
ム3先端部において緊締手段12を介して行っており、ま
た、伸長用ワイヤロープ11の先端側ブーム3への連結
を、先端側ブーム3基端部に適宜の連結手段を介して行
っている。また、前記先端側滑車8は、先端側滑車移動
手段13を介して伸縮ブームの長手方向に移動調節可能に
取り付けられており、この先端側滑車移動手段13によっ
て先端側滑車8を移動調節することで、伸長用ワイヤロ
ープ11の緊張状態を調節するようになっている。
イヤロープ10の先端側ブーム3への連結を、先端側ブー
ム3先端部において緊締手段12を介して行っており、ま
た、伸長用ワイヤロープ11の先端側ブーム3への連結
を、先端側ブーム3基端部に適宜の連結手段を介して行
っている。また、前記先端側滑車8は、先端側滑車移動
手段13を介して伸縮ブームの長手方向に移動調節可能に
取り付けられており、この先端側滑車移動手段13によっ
て先端側滑車8を移動調節することで、伸長用ワイヤロ
ープ11の緊張状態を調節するようになっている。
このような、同時伸縮機構は、実公昭64-1343号で既
に公知である。
に公知である。
(従来技術の問題点) 上記の如き従来の三段伸縮ブームの同時伸縮機構は、
三段伸縮ブームに取り付けた状態で、縮小用ワイヤロー
プ10の緊張状態を先端側ブーム3先端部に設けた緊締手
段12により調節し、伸長用ワイヤロープ11の緊張状態を
先端側滑車移動手段13による先端側滑車8の移動により
調節することができるという効果があるものの、下記の
問題点を有している。
三段伸縮ブームに取り付けた状態で、縮小用ワイヤロー
プ10の緊張状態を先端側ブーム3先端部に設けた緊締手
段12により調節し、伸長用ワイヤロープ11の緊張状態を
先端側滑車移動手段13による先端側滑車8の移動により
調節することができるという効果があるものの、下記の
問題点を有している。
,縮小用ワイヤロープ10の先端側ブーム3への連結箇
所と、伸長用ワイヤロープ11の先端側ブーム3への連結
箇所が、先端側ブーム3の先端部と基端部にそれぞれ別
個に位置しているので、三段伸縮ブームから同時伸縮機
構を取り外すにあたりこれら連結箇所を外した際、両ワ
イヤロープ10,11の緊張調節状態が解消されるので、組
み込み時に両ワイヤロープ10,11の緊張状態を再度調整
する必要がある。
所と、伸長用ワイヤロープ11の先端側ブーム3への連結
箇所が、先端側ブーム3の先端部と基端部にそれぞれ別
個に位置しているので、三段伸縮ブームから同時伸縮機
構を取り外すにあたりこれら連結箇所を外した際、両ワ
イヤロープ10,11の緊張調節状態が解消されるので、組
み込み時に両ワイヤロープ10,11の緊張状態を再度調整
する必要がある。
,縮小用ワイヤロープ10の先端側ブーム3への連結
は、先端側ブーム3の基端部において行えば足りるもの
であるが、同時伸縮機構の三段伸縮ブームへの組み込み
状態において縮小用ワイヤロープ10の緊張状態を調節で
きるようにするため当該連結を先端側ブーム3先端部で
行っている。このため、縮小用ワイヤロープ10の全長が
それだけ長くなり、同時伸縮機構の剛性が低下するとい
う問題があった。
は、先端側ブーム3の基端部において行えば足りるもの
であるが、同時伸縮機構の三段伸縮ブームへの組み込み
状態において縮小用ワイヤロープ10の緊張状態を調節で
きるようにするため当該連結を先端側ブーム3先端部で
行っている。このため、縮小用ワイヤロープ10の全長が
それだけ長くなり、同時伸縮機構の剛性が低下するとい
う問題があった。
本考案は、この様な従来技術の問題点を解決した三段
伸縮ブームの同時伸縮機構を提供することを目的とする
ものである。
伸縮ブームの同時伸縮機構を提供することを目的とする
ものである。
(問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成するため、この考案の三段伸縮ブー
ムの同時伸縮機構は、次の如く構成している。
ムの同時伸縮機構は、次の如く構成している。
基端側ブーム1に伸縮自在に嵌挿した中間ブーム2と
この中間ブーム2に伸縮自在に嵌挿した先端側ブーム3
とからなる三段伸縮ブームAに用いられる同時伸縮機構
であって、基端側ブーム1基端部にそのピストンロッド
4aの先端部を連結5すると共に中間ブーム2の基端部に
そのシリンダ4bのピストンロッド側端部を連結6して三
段伸縮ブームA内に内装した伸縮シリンダ4、伸縮シリ
ンダ4におけるシリンダ4bのピストンロッド側端部に配
置した基端側滑車7、伸縮シリンダ4におけるシリンダ
4bのボトム側端部に配置した先端側滑車8、その基端部
を基端側ブーム1の基端部に連結5して三段伸縮ブーム
A内に内装した連結棒9、前記基端側滑車7でU字状に
掛け廻されて前記連結棒9先端部と先端側ブーム3間に
張設された縮小用ワイヤロープ10、および、前記先端側
滑車8でU字状に掛け廻されて前記連結棒9先端部と先
端側ブーム3間に張設された伸長用ワイヤロープ11とか
らなる同時伸縮機構において、 前記縮小用ワイヤロープ10および伸長用ワイヤロープ
11の先端側ブーム3への連結を、先端側ブーム3基端部
内側に着脱自在に取り付けた共通の連結具を介して行
い、前記縮小用ワイヤロープ10の連結棒9先端部への連
結を、三段伸縮ブームAの縮小状態において先端側ブー
ム3の先端部に設けた調節穴内側近傍で当該調節穴外側
から調節可能な緊締手段を介して行い、更に、前記伸縮
シリンダ4におけるシリンダ4bのボトム側端部に配置し
た先端側滑車8を、三段伸縮ブームAの縮小状態におい
て先端側ブーム3の先端部に設けた前記調節穴内側近傍
で当該調節穴外側から調節可能な先端側滑車移動手段13
を介して伸縮ブームAの長手方向に移動調節可能に構成
したのである。
この中間ブーム2に伸縮自在に嵌挿した先端側ブーム3
とからなる三段伸縮ブームAに用いられる同時伸縮機構
であって、基端側ブーム1基端部にそのピストンロッド
4aの先端部を連結5すると共に中間ブーム2の基端部に
そのシリンダ4bのピストンロッド側端部を連結6して三
段伸縮ブームA内に内装した伸縮シリンダ4、伸縮シリ
ンダ4におけるシリンダ4bのピストンロッド側端部に配
置した基端側滑車7、伸縮シリンダ4におけるシリンダ
4bのボトム側端部に配置した先端側滑車8、その基端部
を基端側ブーム1の基端部に連結5して三段伸縮ブーム
A内に内装した連結棒9、前記基端側滑車7でU字状に
掛け廻されて前記連結棒9先端部と先端側ブーム3間に
張設された縮小用ワイヤロープ10、および、前記先端側
滑車8でU字状に掛け廻されて前記連結棒9先端部と先
端側ブーム3間に張設された伸長用ワイヤロープ11とか
らなる同時伸縮機構において、 前記縮小用ワイヤロープ10および伸長用ワイヤロープ
11の先端側ブーム3への連結を、先端側ブーム3基端部
内側に着脱自在に取り付けた共通の連結具を介して行
い、前記縮小用ワイヤロープ10の連結棒9先端部への連
結を、三段伸縮ブームAの縮小状態において先端側ブー
ム3の先端部に設けた調節穴内側近傍で当該調節穴外側
から調節可能な緊締手段を介して行い、更に、前記伸縮
シリンダ4におけるシリンダ4bのボトム側端部に配置し
た先端側滑車8を、三段伸縮ブームAの縮小状態におい
て先端側ブーム3の先端部に設けた前記調節穴内側近傍
で当該調節穴外側から調節可能な先端側滑車移動手段13
を介して伸縮ブームAの長手方向に移動調節可能に構成
したのである。
(作用) 上記の如く構成した三段伸縮ブームの同時伸縮機構
は、前記縮小用ワイヤロープ10および伸長用ワイヤロー
プ11の先端側ブーム3への連結を、先端側ブーム3基端
部内側に着脱自在に取り付けた共通の連結具を介して行
っているので、三段伸縮ブームAから同時伸縮機構を取
り外すにあたり共通の連結具を先端側ブーム3の基端部
内側から取り外すことで、両ワイヤロープ10,11の緊張
状態を保ったままこれら両ワイヤロープ10,11を先端側
ブーム3から取り外すことができるのである。
は、前記縮小用ワイヤロープ10および伸長用ワイヤロー
プ11の先端側ブーム3への連結を、先端側ブーム3基端
部内側に着脱自在に取り付けた共通の連結具を介して行
っているので、三段伸縮ブームAから同時伸縮機構を取
り外すにあたり共通の連結具を先端側ブーム3の基端部
内側から取り外すことで、両ワイヤロープ10,11の緊張
状態を保ったままこれら両ワイヤロープ10,11を先端側
ブーム3から取り外すことができるのである。
また、縮小用ワイヤロープ10の緊締手段を、連結棒9
先端部であって、三段伸縮ブームAの縮小状態において
先端側ブーム3の先端部に設けた調節穴内側近傍で当該
調節穴外側から調節可能な位置に配置したので、縮小用
ワイヤロープ10の緊張状態を調節できるものでありなが
ら、縮小用ワイヤロープ10の全長を必要最小限度に短く
でき、同時伸縮機構の剛性を従来のものに比して高める
ことができるものである。
先端部であって、三段伸縮ブームAの縮小状態において
先端側ブーム3の先端部に設けた調節穴内側近傍で当該
調節穴外側から調節可能な位置に配置したので、縮小用
ワイヤロープ10の緊張状態を調節できるものでありなが
ら、縮小用ワイヤロープ10の全長を必要最小限度に短く
でき、同時伸縮機構の剛性を従来のものに比して高める
ことができるものである。
(実施例) 以下本考案の三段伸縮ブームの同時伸縮機構の実施例
を第1図〜第2図に基いて説明する。
を第1図〜第2図に基いて説明する。
本考案の同時伸縮機構は、従来のものに比べて縮小用
ワイヤロープ10及び伸長用ワイヤロープ11の先端側ブー
ム3への連結構成、並びに縮小用ワイヤロープ10の連結
棒9先端部への連結構成がことなっている点に特徴があ
るので、その他の構成の説明および符号については、上
述した従来の同時伸縮機構のそれを援用する。
ワイヤロープ10及び伸長用ワイヤロープ11の先端側ブー
ム3への連結構成、並びに縮小用ワイヤロープ10の連結
棒9先端部への連結構成がことなっている点に特徴があ
るので、その他の構成の説明および符号については、上
述した従来の同時伸縮機構のそれを援用する。
第1図及び第2図において、14は、前記縮小用ワイヤ
ロープ10および伸長用ワイヤロープ11の先端側ブーム3
への連結を先端側ブーム3基端部内側に着脱自在に取り
付けるように介在させた共通の連結具である。この共通
の連結具14は、本実施例においては、断面逆凹字状の連
結枠15、連結枠15の上面前側位置に取り付けられ伸長用
ワイヤロープ11を折り返し状に連結する伸長用ワイヤロ
ープ折り返し案内具16、連結枠15の上面後側位置に取り
付けられ縮小用ワイヤロープ10を折り返し状に連結する
縮小用ワイヤロープ折り返し案内具17とから構成されて
いる。
ロープ10および伸長用ワイヤロープ11の先端側ブーム3
への連結を先端側ブーム3基端部内側に着脱自在に取り
付けるように介在させた共通の連結具である。この共通
の連結具14は、本実施例においては、断面逆凹字状の連
結枠15、連結枠15の上面前側位置に取り付けられ伸長用
ワイヤロープ11を折り返し状に連結する伸長用ワイヤロ
ープ折り返し案内具16、連結枠15の上面後側位置に取り
付けられ縮小用ワイヤロープ10を折り返し状に連結する
縮小用ワイヤロープ折り返し案内具17とから構成されて
いる。
そしてこの共通の連結具14は、その連結枠15の両延出
部(逆凹字状の連結枠15の下方に延びる脚部)間に伸縮
シリンダ4のシリンダ4bが位置するようにして、シリン
ダ4bの上方の先端側ブーム3の基端部に着脱自在に連結
18されている。本実施例の場合、前記連結18は、先端側
ブーム3の左右の側板に取り外し可能に挿入された左右
一対の連結ピン19,19の各内端部を、連結枠15の各延出
部に設けたピン穴(図示せず)に挿入することによりな
されるようになっている。このような共通の連結具14お
よびその着脱自在な連結構成は、伸縮シリンダ4のシリ
ンダ4bと先端側ブーム3間の上下方向空間が少なくても
共通の連結具14の着脱自在な取り付けを可能にするとい
う効果を達成するものである。なお、この場合共通の連
結具14の左右一対の連結ピン19,19は、伸長用ワイヤロ
ープ11および縮小用ワイヤロープ10からの力の作用線か
ら偏った位置にあるため、共通の連結具14に連結18回り
の偶力が生ずる。この偶力は、連結枠15背面(折り返し
案内具16,17の配置側)における連結18を挟む長手方向
2か所に対応する先端側ブーム3内側面への当接部を設
けることで解消できる。図において、28、29が当接部で
ある。
部(逆凹字状の連結枠15の下方に延びる脚部)間に伸縮
シリンダ4のシリンダ4bが位置するようにして、シリン
ダ4bの上方の先端側ブーム3の基端部に着脱自在に連結
18されている。本実施例の場合、前記連結18は、先端側
ブーム3の左右の側板に取り外し可能に挿入された左右
一対の連結ピン19,19の各内端部を、連結枠15の各延出
部に設けたピン穴(図示せず)に挿入することによりな
されるようになっている。このような共通の連結具14お
よびその着脱自在な連結構成は、伸縮シリンダ4のシリ
ンダ4bと先端側ブーム3間の上下方向空間が少なくても
共通の連結具14の着脱自在な取り付けを可能にするとい
う効果を達成するものである。なお、この場合共通の連
結具14の左右一対の連結ピン19,19は、伸長用ワイヤロ
ープ11および縮小用ワイヤロープ10からの力の作用線か
ら偏った位置にあるため、共通の連結具14に連結18回り
の偶力が生ずる。この偶力は、連結枠15背面(折り返し
案内具16,17の配置側)における連結18を挟む長手方向
2か所に対応する先端側ブーム3内側面への当接部を設
けることで解消できる。図において、28、29が当接部で
ある。
前記縮小用ワイヤロープ10の連結棒9先端部への連結
は、三段伸縮ブームAの縮小状態において先端側ブーム
3の先端部に設けた調節穴20内側近傍で当該調節穴20外
側から調節可能な緊締手段21を介してなされている。
は、三段伸縮ブームAの縮小状態において先端側ブーム
3の先端部に設けた調節穴20内側近傍で当該調節穴20外
側から調節可能な緊締手段21を介してなされている。
本実施例の場合、伸縮シリンダにおけるシリンダのピ
ストンロッド側端部の左右位置に配置された左右一対の
基端側滑車7a,7bを備えており、また、連結棒9は管状
部分9aと当該管状部分9aの先端部に取り付けられ先端側
に延出した左右一対の延出ブラケット9b,9cとから構成
されている。前記縮小用ワイヤロープ10は、その一端部
を連結棒9における左右一対の延出ブラケットの一方9c
の外側に連結され、そこから一方の基端側滑車7b、共通
の連結具14の縮小用ワイヤロープ折り返し案内具17、他
方の基端側滑車7aの順に懸け回され、その他端部を前記
緊締手段21を介して連結棒9における左右一対の延出ブ
ラケットの他方9bの外側に連結している。緊締手段21
は、縮小用ワイヤロープ10の他端に一体的に取り付けた
緊締ボルト21a、延出ブラケットの他方9bの外側に取り
付けられ前記緊締ボルト21aを挿通する挿通管21b、およ
び前記緊締ボルト21aの挿通側端部にねじ込まれる緊締
ナット21cとから構成されており、緊締ナット21cを先端
側ブーム3先端部の調節穴20の外側から締めつけ調節す
ることで、縮小用ワイヤロープ10の緊張状態を調節でき
るようになっている。縮小用ワイヤロープ10の一端部の
延出ブラケットの一方9c外側への連結に緊締手段21と同
様な緊締手段を用いてもよいこと勿論である。
ストンロッド側端部の左右位置に配置された左右一対の
基端側滑車7a,7bを備えており、また、連結棒9は管状
部分9aと当該管状部分9aの先端部に取り付けられ先端側
に延出した左右一対の延出ブラケット9b,9cとから構成
されている。前記縮小用ワイヤロープ10は、その一端部
を連結棒9における左右一対の延出ブラケットの一方9c
の外側に連結され、そこから一方の基端側滑車7b、共通
の連結具14の縮小用ワイヤロープ折り返し案内具17、他
方の基端側滑車7aの順に懸け回され、その他端部を前記
緊締手段21を介して連結棒9における左右一対の延出ブ
ラケットの他方9bの外側に連結している。緊締手段21
は、縮小用ワイヤロープ10の他端に一体的に取り付けた
緊締ボルト21a、延出ブラケットの他方9bの外側に取り
付けられ前記緊締ボルト21aを挿通する挿通管21b、およ
び前記緊締ボルト21aの挿通側端部にねじ込まれる緊締
ナット21cとから構成されており、緊締ナット21cを先端
側ブーム3先端部の調節穴20の外側から締めつけ調節す
ることで、縮小用ワイヤロープ10の緊張状態を調節でき
るようになっている。縮小用ワイヤロープ10の一端部の
延出ブラケットの一方9c外側への連結に緊締手段21と同
様な緊締手段を用いてもよいこと勿論である。
前記伸縮シリンダ4におけるシリンダ4bのボトム側端
部に配置した先端側滑車8は、シリンダ4bのボトム側端
部に延出した左右一対の延出ブラケット22a,22b間に橋
架状に支持された滑車軸23でもって回転自在に支持され
ており、三段伸縮ブームAの縮小状態において先端側ブ
ーム3の先端部に設けた前記調節穴20内側近傍に位置す
るよう配置されている。先端側滑車8は、伸縮ブームA
の縮小状態において前記調節穴20外側から調節可能な先
端側滑車移動手段13を介して伸縮ブームAの長手方向に
移動調節可能に構成されている。
部に配置した先端側滑車8は、シリンダ4bのボトム側端
部に延出した左右一対の延出ブラケット22a,22b間に橋
架状に支持された滑車軸23でもって回転自在に支持され
ており、三段伸縮ブームAの縮小状態において先端側ブ
ーム3の先端部に設けた前記調節穴20内側近傍に位置す
るよう配置されている。先端側滑車8は、伸縮ブームA
の縮小状態において前記調節穴20外側から調節可能な先
端側滑車移動手段13を介して伸縮ブームAの長手方向に
移動調節可能に構成されている。
本実施例の場合、先端側滑車8は、前記滑車軸23に左
右一対配置された左右一対の先端側滑車8a,8bで構成さ
れている。24は、先端側滑車8a,8bの基端側において左
右一対の延出ブラケット9b,9c間に橋架状に配置された
伸長用ワイヤロープ連結材である。前記伸長用ワイヤロ
ープ11は、その一端部を前記連結材24に連結され、そこ
から一方の先端側滑車8b、共通の連結具14の伸長用ワイ
ヤロープ折り返し案内具16、他方の先端側滑車8aの順に
懸け回され、その他端部を連結材24に連結している。前
記滑車軸23を橋架支持する左右の延出ブラケット22a,22
bは、滑車軸23の各端部を伸縮ブームAの長手方向に移
動可能に支持する長穴25を備えており、これら長穴25か
ら滑車軸23の各端部が突出している。延出ブラケット22
a,22bの前記長穴25よりも先端側には、横外側にそれぞ
れ突出したブラケット22c,22dが設けられている。そし
て、前記滑車軸23の各突出端部と前記ブラケット22c,22
d間には、各突出端部と対応するブラケットを貫通する
ボルト26aおよび26bが取り付けられている。27a,27b
は、これらボルト26a,26bに螺合したナットである。上
記のボルト26a,26bおよびナット27a,27bが、先端側滑車
移動手段13を構成している。
右一対配置された左右一対の先端側滑車8a,8bで構成さ
れている。24は、先端側滑車8a,8bの基端側において左
右一対の延出ブラケット9b,9c間に橋架状に配置された
伸長用ワイヤロープ連結材である。前記伸長用ワイヤロ
ープ11は、その一端部を前記連結材24に連結され、そこ
から一方の先端側滑車8b、共通の連結具14の伸長用ワイ
ヤロープ折り返し案内具16、他方の先端側滑車8aの順に
懸け回され、その他端部を連結材24に連結している。前
記滑車軸23を橋架支持する左右の延出ブラケット22a,22
bは、滑車軸23の各端部を伸縮ブームAの長手方向に移
動可能に支持する長穴25を備えており、これら長穴25か
ら滑車軸23の各端部が突出している。延出ブラケット22
a,22bの前記長穴25よりも先端側には、横外側にそれぞ
れ突出したブラケット22c,22dが設けられている。そし
て、前記滑車軸23の各突出端部と前記ブラケット22c,22
d間には、各突出端部と対応するブラケットを貫通する
ボルト26aおよび26bが取り付けられている。27a,27b
は、これらボルト26a,26bに螺合したナットである。上
記のボルト26a,26bおよびナット27a,27bが、先端側滑車
移動手段13を構成している。
次に作用を説明する。
三段伸縮ブームA内に同時伸縮機構を取り付けた状態
では、この同時伸縮機構により三段伸縮ブームAの中間
ブーム2および先端側ブーム3を同時に同量だけ伸縮駆
動できることは、従来のものと同様である。同時伸縮機
構を三段伸縮ブームAから取り外す場合は、伸縮シリン
ダ4および連結棒9の三段伸縮ブームAへの連結(本実
施例の場合、ピストンロッド4aの先端部と連結棒9の基
端部が固着連結されているので、伸縮シリンダ4のピス
トンロッド4aと基端側ブーム1の連結5と、シリンダ4b
と中間ブーム2の連結6)を取り外すと共に、先端側ブ
ーム3の基端部と共通の連結具14の連結18を取り外すの
である。その結果同時伸縮機構は、伸長用ワイヤロープ
11と縮小用ワイヤロープ10が緊張状態を維持したまま一
括して伸縮ブームAから取り外されるのである。
では、この同時伸縮機構により三段伸縮ブームAの中間
ブーム2および先端側ブーム3を同時に同量だけ伸縮駆
動できることは、従来のものと同様である。同時伸縮機
構を三段伸縮ブームAから取り外す場合は、伸縮シリン
ダ4および連結棒9の三段伸縮ブームAへの連結(本実
施例の場合、ピストンロッド4aの先端部と連結棒9の基
端部が固着連結されているので、伸縮シリンダ4のピス
トンロッド4aと基端側ブーム1の連結5と、シリンダ4b
と中間ブーム2の連結6)を取り外すと共に、先端側ブ
ーム3の基端部と共通の連結具14の連結18を取り外すの
である。その結果同時伸縮機構は、伸長用ワイヤロープ
11と縮小用ワイヤロープ10が緊張状態を維持したまま一
括して伸縮ブームAから取り外されるのである。
なお、本考案の三段伸縮ブームの同時伸縮機構は、四
段以上の伸縮ブームの先端側の三段伸縮ブーム部分に実
施してよいこと勿論である。この場合、上記の実施例の
基端側ブーム1の基端側に当該基端側ブーム1を伸縮自
在に受容するブームを追加し、このブームと基端側ブー
ム1間に伸縮シリンダを追加して配設すればよい。この
ようにした実施例を第1図に一点鎖線で付記している。
この例の場合、連結棒9の管状部分9aが、追加される伸
縮シリンダのシリンダとして兼用されており、このシリ
ンダ(連結棒9)から基端側に延びるピストンロッドの
先端部が追加されたブームの基端部に連結されている。
段以上の伸縮ブームの先端側の三段伸縮ブーム部分に実
施してよいこと勿論である。この場合、上記の実施例の
基端側ブーム1の基端側に当該基端側ブーム1を伸縮自
在に受容するブームを追加し、このブームと基端側ブー
ム1間に伸縮シリンダを追加して配設すればよい。この
ようにした実施例を第1図に一点鎖線で付記している。
この例の場合、連結棒9の管状部分9aが、追加される伸
縮シリンダのシリンダとして兼用されており、このシリ
ンダ(連結棒9)から基端側に延びるピストンロッドの
先端部が追加されたブームの基端部に連結されている。
(効果) 以上の如く構成し作用する本考案の三段伸縮ブームの
同時伸縮機構は、簡単な構成でありながら同時伸縮機構
を、当該機構の伸長用ワイヤロープ11および縮小用ワイ
ヤロープ10の緊張状態を保ったまま三段伸縮ブームAか
ら取り外すことができるという効果を持つものである。
しかも縮小用ワイヤロープの長さを従来のものに比べて
半減させることができたので、同時伸縮機構の剛性がそ
れだけ向上し、三段伸縮ブームの安定した伸縮動を達成
できるのである。
同時伸縮機構は、簡単な構成でありながら同時伸縮機構
を、当該機構の伸長用ワイヤロープ11および縮小用ワイ
ヤロープ10の緊張状態を保ったまま三段伸縮ブームAか
ら取り外すことができるという効果を持つものである。
しかも縮小用ワイヤロープの長さを従来のものに比べて
半減させることができたので、同時伸縮機構の剛性がそ
れだけ向上し、三段伸縮ブームの安定した伸縮動を達成
できるのである。
第1図および第2図は、本考案の三段伸縮ブームの同時
伸縮機構の説明図であって、第1図は、同時伸縮機構を
取り付けた三段伸縮ブームの縦断面図、第2図は、第1
図のX−X断面図である。 第3図は、従来の三段伸縮ブームの同時伸縮機構の説明
図である。 基端側ブーム;1、中間ブーム;2、先端側ブーム;3、伸縮
シリンダ;4、ピストンロッド;4a、シリンダ;4b、連結;
5,6,18、基端側滑車;7、先端側滑車;8、連結棒;9、縮小
用ワイヤロープ;10、伸長用ワイヤロープ;11、先端側滑
車移動手段;13、共通の連結具;14、調節穴;20、緊締手
段;21、
伸縮機構の説明図であって、第1図は、同時伸縮機構を
取り付けた三段伸縮ブームの縦断面図、第2図は、第1
図のX−X断面図である。 第3図は、従来の三段伸縮ブームの同時伸縮機構の説明
図である。 基端側ブーム;1、中間ブーム;2、先端側ブーム;3、伸縮
シリンダ;4、ピストンロッド;4a、シリンダ;4b、連結;
5,6,18、基端側滑車;7、先端側滑車;8、連結棒;9、縮小
用ワイヤロープ;10、伸長用ワイヤロープ;11、先端側滑
車移動手段;13、共通の連結具;14、調節穴;20、緊締手
段;21、
Claims (1)
- 【請求項1】基端側ブームに伸縮自在に嵌挿した中間ブ
ームとこの中間ブームに伸縮自在に嵌挿した先端側ブー
ムとからなる三段伸縮ブームに用いられる同時伸縮機構
であって、基端側ブーム基端部にそのピストンロッドの
先端部を連結すると共に中間ブームの基端部にそのシリ
ンダのピストンロッド側端部を連結して三段伸縮ブーム
内に内装した伸縮シリンダ、伸縮シリンダにおけるシリ
ンダのピストンロッド側端部に配置した基端側滑車、伸
縮シリンダにおけるシリンダのボトム側端部に配置した
先端側滑車、その基端部を基端側ブームの基端部に連結
して三段伸縮ブーム筒内に内装した連結棒、前記基端側
滑車でU字状に掛け廻されて前記連結棒先端部と先端側
ブーム間に張設された縮小用ワイヤロープ、および、前
記先端側滑車でU字状に掛け廻されて前記連結棒先端部
と先端側ブーム間に張設された伸長用ワイヤロープとか
らなる同時伸縮機構において、 前記縮小用ワイヤロープおよび伸長用ワイヤロープの先
端側ブームへの連結を、先端側ブーム基端部内側に着脱
自在に取り付けた共通の連結具を介して行い、前記縮小
用ワイヤロープの連結棒先端部への連結を、三段伸縮ブ
ームの縮小状態において先端側ブームの先端部に設けた
調節穴内側近傍で当該調節穴外側から調節可能な緊締手
段を介して行い、更に、前記伸縮シリンダにおけるシリ
ンダのボトム側端部に配置した先端側滑車を、三段伸縮
ブームの縮小状態において先端側ブームの先端部に設け
た前記調節穴内側近傍で当該調節穴外側から調節可能な
先端側滑車移動手段を介して伸縮ブームの長手方向に移
動調節可能に構成したことを特徴とする三段伸縮ブーム
の同時伸縮機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8723590U JP2516867Y2 (ja) | 1990-08-20 | 1990-08-20 | 三段伸縮ブームの同時伸縮機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8723590U JP2516867Y2 (ja) | 1990-08-20 | 1990-08-20 | 三段伸縮ブームの同時伸縮機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0444282U JPH0444282U (ja) | 1992-04-15 |
JP2516867Y2 true JP2516867Y2 (ja) | 1996-11-13 |
Family
ID=31819424
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8723590U Expired - Lifetime JP2516867Y2 (ja) | 1990-08-20 | 1990-08-20 | 三段伸縮ブームの同時伸縮機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2516867Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-08-20 JP JP8723590U patent/JP2516867Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0444282U (ja) | 1992-04-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |