JP2516841Y2 - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JP2516841Y2
JP2516841Y2 JP1990000679U JP67990U JP2516841Y2 JP 2516841 Y2 JP2516841 Y2 JP 2516841Y2 JP 1990000679 U JP1990000679 U JP 1990000679U JP 67990 U JP67990 U JP 67990U JP 2516841 Y2 JP2516841 Y2 JP 2516841Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、画像形成装置本体に形成された給紙部開口
の給紙方向両側の内側面に互いに対向する向きに同一直
線上に立設された一対の支軸ピンに対し、用紙搬送方向
両側の側面に穿設された軸支孔をそれぞれ回動可能に嵌
合して、前記支軸ピンを中心として収納位置と用紙を給
紙し得る使用位置との間に回動可能に支持した給紙テー
ブルを有する画像形成装置の給紙装置に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
このような給紙装置は、電子写真複写機やプリンタな
どの画像形成装置において従来より広く採用されてい
る。この形式の給紙装置は、その給紙テーブルの非使用
時に、これが邪魔とならぬように、当該給紙テーブルを
収納位置に収めておくことができる。また給紙テーブル
を使用するときは、これを迅速に使用位置にもたらすこ
とができる。
ところで、この種の給紙装置は、この装置により給送
される用紙が、その給紙方向に対して直交する方向、す
なわちその横方向にずれることを阻止する必要がある。
このため、従来は、用紙サイズに応じて変位可能なサイ
ドガイドを給紙テーブルに設け、これによって用紙の横
方向位置を規制していた。ところが、サイドガイドのガ
タや、部品の寸法精度のばらつき、組付け精度のばらつ
きの積み重ねにより、サイドガイドの給紙テーブルに対
する位置がばらつくことがあり、サイドガイドだけで用
紙の横方向位置を正しく定めることは難しい。
〔考案が解決しようとする課題〕
本考案の目的は、上記従来の欠点を除去し、簡単な構
成で用紙の横方向の位置ずれを容易に調整することので
きる冒頭に記載した形式の給紙装置を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、上記目的を達成するため、冒頭に記載した
形式の給紙装置において、前記給紙テーブルを横方向に
位置調整できるように、その各軸支孔を、前記一対の支
軸ピンのそれぞれに対して、当該支軸ピンの軸方向に移
動可能に嵌合すると共に、少なくとも一方の支軸ピンに
内面が軸方向に摺動可能に嵌合し、外周面が給紙テーブ
ルの上記軸支孔に相対回動可能で、かつ軸方向には不動
に嵌合した筒状の横方向位置調整部材と、該位置調整部
材を、前記支軸ピンの軸方向に調整した位置で、当該支
軸ピンに固定する固定手段とを設けたことを特徴とする
給紙装置を提案する。
〔作用〕
上記の構成により、固定手段による横方向位置調整部
材の固定状態を解除し、給紙テーブルを横方向に移動さ
せてその位置を調整した後、上記固定手段により横方向
位置調整部材を支軸ピンに固定することによって、横方
向の位置調整を簡単に行うことができる。
〔実施例〕
以下に本考案を、用紙の一例である転写紙を手差し給
紙するための複写機における給紙装置に適用した実施例
を図面に基づいて詳細に説明する。
電子写真複写機やプリンタ等の画像形成装置では、通
常使用されるサイズ、紙質の転写紙や記録紙等の用紙を
載置する給紙カセットの他に、通常使用されるサイズ、
紙質とは異なる用紙を手差し給紙可能とするために、手
差し給紙テーブルを有する給紙装置が多用されており、
本例は、かかる給紙装置に本考案を適用したものであ
る。
第1図及び第2図に示す如く、複写機本体(画像形成
装置本体)に形成された給紙部開口の給紙方向両側の内
側面、すなわち側板5a,5bに、給紙方向と直角方向に互
いに対向する向きに一対の支軸ピン4a,4bが同一直線上
に立設され、そのまわりに手差し用の給紙テーブル10が
回動可能に取付けられている。
このテーブル10は第2図にCで示す使用位置(用紙を
給紙し得る位置)と、Dで示す収納位置との間に回動可
能となっている。より具体的に示すと、第5図のように
給紙テーブル10の用紙搬送方向両側の側面に穿設された
軸支孔14a,14bが、後に詳しく説明する如く、上記一対
の支軸ピン4a,4bに対し、それぞれ回動可能に嵌合し、
給紙テーブル10が支軸ピン4a,4bを中心として、収納位
置と、用紙を給紙し得る使用位置との間に回動可能に支
持されているのである。
使用位置を占めた給紙テーブル10は、その先端が給紙
コロ2の位置まで入り込んでおり、かかる給紙テーブル
10上に用紙を載置する。複写動作を開始すると、用紙の
先端部に給紙コロ2が下降し、その回転によって用紙が
第2図における左方へ送り出され、その下流側に設けら
れたフィードコロ対3により複写機本体内に送り込まれ
る。給紙テーブル10の非使用時には該テーブル10は収納
位置に収められ、本体構造部材8に固定されたマグネッ
ト6と給紙テーブル10に取付けられた磁性板16により磁
気的に吸着されて位置保持される。
給紙テーブル10は、通常の給紙カセットの直上に設け
られることが多いので、通常の給紙カセットの着脱、用
紙補給の邪魔にならないように、上述の如く、複写機本
体の給紙部開口に給紙方向と直角に設けられた支軸ピン
4a,4bのまわりに回動可能に取付けられ、複写機本体の
側面に沿う収納位置と、例えばほぼ水平に倒された給紙
可能な使用位置との間に変位可能に支持されているので
ある。
給紙テーブル10は、第1図乃至第5図に示す如く、用
紙を載置する台12と、収納位置で本体ケーシング7(第
2図)の外面と連続した面になるカバー11とから構成さ
れている。台12及びカバー11はそれぞれ合成樹脂で作ら
れている。
台12の上面には、第1図に示す如く、転写紙を載置す
る際の横方向の側縁を位置決めし、給紙時に用紙を案内
する一対のサイドガイド17a,17bが給紙方向に延設され
ている。両側のサイドガイド17a,17bはそれぞれ1個の
ピニオン19の両側に噛み合うラック18a,18bと一体にな
って、台12の面に横方向に設けられた溝に係合して同時
に反対方向に同じ距離だけ移動し、用紙の中心線は常に
一定位置に保たれるようになっている。ピニオン19は給
紙テーブル10の、例えば台12に回転自在に支持されてい
る。
給紙テーブル10の給紙方向の長さよりも長い用紙を給
紙する場合のため、給紙テーブル10の給紙方向後部に
は、補助テーブル13が出し入れ可能に設けられている。
第3図及び第4図によりその構造を説明すると、補助テ
ーブル13は一端を回動中心として給紙テーブル10の面内
で回動するレバー状に構成されており、回動中心側の端
部には、カバー11内にこれと一体に設けられた軸20に嵌
合する穴21が設けられ、その反対側の端部には引き出す
場合の指掛け22が設けられている。補助テーブル13は、
その穴21を軸20に嵌合させ、台12をカバー11に固定する
ことにより抜け止めが達成される。第4図のEの部分は
補助テーブル13の収納スペースであり、小さいスペース
で収納可能である。
大サイズの用紙を載置する場合は、第1図に示す如く
給紙テーブル10の表面の欠き部に露出した補助テーブル
13の指掛け22に指を掛けて該テーブル13を第1図及び第
2図に鎖線で示す位置に引き出す。この上に用紙の後部
を載置することにより、給紙テーブル10より大きいサイ
ズの用紙も載置可能となる。第2図には鎖線で示す如く
引き出された補助テーブル13上に用紙8の後部を載置し
て用紙を保持した状態を破線で示す。
なお、第4図中の突起23はカバー11の樹脂の弾性を利
用したクリック機構であり、補助テーブル13の回動中心
側の端部の外周に設けられた複数の切欠き24のいずれか
と係合して補助テーブル13の位置を保持するようになっ
ている。図の例では補助テーブル13は給紙テーブル10の
後端縁に対して0°、45°、90°の位置に保持可能とな
っている。これにより収納時、不用意に補助テーブル13
が飛び出すことが防止される。
前述のように、補助テーブル13は台12とカバー11との
合せにより給紙テーブル10に保持されており、いずれの
部材にも固定されていないので、万一補助テーブル13の
使用中にこれに誤って過大な力が掛っても(例えば補助
テーブル上に物が落下したり、補助テーブルを出したま
ま給紙テーブルを閉じた場合)、補助テーブル13はカバ
ー11の軸20から外れるだけで構成部材に破損は生じな
い。従って、再セットするだけで復旧することができ
る。
給紙テーブル10の台12とカバー11との固定も、補助テ
ーブル13の支軸20に近い方は、図示の如く台12の突部25
をカバー11の穴26に嵌め込み、遠い方はねじ固定を行っ
ているので、補助テーブル13に過負荷が掛った場合に
も、補助テーブル13の近傍では台12とカバー11との間に
隙間があき易くなっており、補助テーブル13が外れ易く
なっている。
ここで、上述した給紙装置においては、用紙の給紙方
向に対して直角方向、すなわち横方向の位置合せは、用
紙サイズに応じて所定の位置に変位可能なサイドガイド
17a,17bを用いて行うことができる。しかし、サイドガ
イド17a,17bのガタや、部品の寸法精度のばらつき、組
付け精度のばらつきの積み重ねにより、サイドガイド17
a,17bの給紙テーブル10に対する位置がばらつくことが
ある。またサイドガイド17a,17bが取付けられている給
紙テーブル10そのものの複写機本体に対する横方向の取
付け位置がばらつくこともある。さらに、複写機本体の
感光体上に形成される画像位置も、露光光学装置や書込
み光学装置の製造、取付精度等によってばらつくことが
ある。従ってサイドガイド17a,17bだけで用紙の位置合
せを行ったとすると、複写された転写紙や記録紙上の画
像が横方向にずれるおそれがある。このようなことは、
転写紙、記録紙のみならず、他の用紙、例えば、原稿を
給送する給紙装置においても同様に発生する。
そこで、図示した給紙装置においては、先にも説明し
たように、給紙テーブル10の台12に、第5図に示す如
く、本体の支軸ピン4a,4bに嵌合する軸支孔14a,14bが形
成されていて、給紙テーブル10をその横方向に位置調整
できるように、各軸支孔14a,14bが、一対の支軸ピン4a,
4bのそれぞれに対して、当該支軸ピン4a,4bの軸方向に
移動可能に嵌合しており、通常は後述するねじ32によっ
てその軸方向の移動が阻止されている。しかも、少なく
とも一方の支軸ピン、図の例では支軸ピン14bと、これ
が嵌合した軸支孔14bとの間に横方向位置調整部材31が
介在している。軸支孔14bが、横方向位置調整部材31を
介して、支軸ピン4bに、前述の如く嵌合しているのであ
る。
横方向位置調整部材31は、第5図及び第6図に示す如
く、一端に拡大頭部31a有する筒状をなし、拡大頭部31a
には固定用ねじ孔32aが穿設され、端部は4つ割りにし
て先端に引掛かり部31bを設け、材料の弾性により、給
紙テーブル10の軸支孔14bに軸方向に移動することなく
回動可能にラッチ止めできるようになっている。すなわ
ち、筒状の横方向位置調整部材31は、その内面か支軸ピ
ン4bに軸方向に摺動可能に嵌合し、その外周面が給紙テ
ーブル10の軸支孔14bに相対回動可能で、かつ軸方向に
は不動に嵌合している。本例では、他方の軸支孔14a
は、直に支軸ピン4aに摺動自在でかつ回転可能に嵌合し
ている。
従って、給紙テーブル10を横方向に動かして、その上
のサイドガイド17a,17bの位置で決定される用紙の横方
向の載置位置が、複写機本体内での画像形成位置と整合
するように、当該給紙テーブル10の横方向位置を調整
し、次いでねじ孔32aに螺合したねじ32を締め付けて横
方向位置調整部材31と支軸ピン4bとを固定すれば、各支
軸ピン4a,4bに対する軸支孔14a,14bの軸方向における移
動が禁止され、給紙テーブル10は調整された位置に回動
自在に保持される。このように、本例ではねじ32が、横
方向位置調整部材を、支軸ピンの軸方向に調整した位置
で、当該支軸ピンに固定する固定手段を構成している。
上記構成によれば、簡単な操作で、給紙テーブル10を
横方向に移動させて、その横方向位置を調整でき、用紙
の横方向位置を正しく定めることができる。しかも、横
方向位置調整部材31は、給紙テーブル10を収納位置と使
用位置との間に回動可能に枢支する支軸ピン4bに嵌合
し、かかる横方向位置調整部材31がねじ32より成る固定
手段によって支軸ピン4bに固定されるように構成されて
いるので、給紙テーブル10の横方向位置を調整すべく、
横方向位置調整部材31の位置を調整した後、給紙テーブ
ル10を支障なく使用位置と収納位置との間で回動させる
ことができる。横方向位置調整部材31と、ねじ32より成
る固定手段とによって給紙テーブル10の回動が阻害され
ることはなく、給紙テーブル10を従来と同じく自由に収
納位置と使用位置との間で回動させることができるので
ある。しかも、横方向位置調整部材31が、給紙テーブル
10を枢支する支軸ピン4bに嵌合しているので、この横方
向位置調整部材31を支持する専用の部材を追加する必要
はなく、これにより、給紙装置の構成を簡素化でき、か
つそのコストの上昇を効果的に抑えることができる。こ
のように、給紙テーブル10の横方向位置の調整を自由に
行うことができ、しかもその給紙テーブル10を収納位置
と使用位置との間で自由に回動させることができ、その
上、構成の簡素化とコストの低減を達成できるのであ
る。
以上、給紙方向に直交する方向の位置が用紙サイズに
応じて変位可能で、用紙載置ガイドとなるサイドガイド
を有する給紙テーブルの例を説明したが、本考案はかか
るサイドガイドが給紙テーブルに固定されている給紙装
置や、このようなガイドがなく、例えば給紙テーブル上
に用紙の載置基準の目印が形成されているような各種の
給紙装置に対しても適用できる。
また横方向位置調整部材を、一方の支軸ピンの側だけ
でなく、両方の支軸ピンに設けることもできる。筒状の
横方向位置調整部材は、少なくとも一方の支軸ピンに嵌
合するのである。
さらに本考案は、転写紙以外の用紙、例えば原稿を給
送する給紙装置にも適用可能である。
〔考案の効果〕 本考案によれば、簡単な操作で、給紙テーブルを横方
向に移動させて、その横方向位置を調整でき、用紙の横
方向位置を正しく定めることができる。しかも、横方向
位置調整部材は、給紙テーブルを収納位置と使用位置と
の間に回動可能に枢支する支軸ピンに嵌合し、かかる横
方向位置調整部材が固定手段によって支軸ピンに固定さ
れるように構成されているので、給紙テーブルの横方向
位置を調整すべく、横方向位置調整部材の位置を調整し
た後、給紙テーブルを支障なく使用位置と収納位置との
間で回動させることができる。横方向位置調整部材と、
固定手段とによって、給紙テーブルの回動が阻害される
ことはなく、給紙テーブルを従来と同じく自由に収納位
置と使用位置との間で回動させることができるのであ
る。しかも、横方向位置調整部材が、給紙テーブルを枢
支する支軸ピンに嵌合しているので、この横方向位置調
整部材を支持する専用の部材を追加する必要はなく、こ
れにより、給紙装置の構成を簡素化でき、かつそのコス
トの上昇を効果的に抑えることができる。このように、
給紙テーブルの横方向位置の調整を自由に行うことがで
き、しかもその給紙テーブルを収納位置と使用位置との
間で自由に回動させることができ、その上、構成の簡素
化とコストの低減を達成できるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は給紙テーブルを支軸ピンから離脱し、かつ両側
板を実際よりも離して示した給紙装置の斜視図、第2図
は給紙装置の側断面図、第3図は第1図中のIII−III線
断面図、第4図は給紙テーブルの分解斜視図、第5図は
給紙テーブルの軸支孔を含む断面図、第6図は横方向位
置調整部材の斜視図である。 4a,4b…支軸ピン、8…用紙 10…給紙テーブル、14a,14b…軸支孔 31…横方向位置調整部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像形成装置本体に形成された給紙部開口
    の給紙方向両側の内側面に互いに対向する向きに同一直
    線上に立設された一対の支軸ピンに対し、用紙搬送方向
    両側の側面に穿設された軸支孔をそれぞれ回動可能に嵌
    合して、前記支軸ピンを中心として収納位置と用紙を給
    紙し得る使用位置との間に回動可能に支持した給紙テー
    ブルを有する画像形成装置の給紙装置において、 前記給紙テーブルを横方向に位置調整できるように、そ
    の各軸支孔を、前記一対の支軸ピンのそれぞれに対し
    て、当該支軸ピンの軸方向に移動可能に嵌合すると共
    に、少なくとも一方の支軸ピンに内面が軸方向に摺動可
    能に嵌合し、外周面が給紙テーブルの上記軸支孔に相対
    回動可能で、かつ軸方向には不動に嵌合した筒状の横方
    向位置調整部材と、該位置調整部材を、前記支軸ピンの
    軸方向に調整した位置で、当該支軸ピンに固定する固定
    手段とを設けたことを特徴とする給紙装置。
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