JP2516538B2 - 護岸用魚巣ブロック - Google Patents

護岸用魚巣ブロック

Info

Publication number
JP2516538B2
JP2516538B2 JP4275533A JP27553392A JP2516538B2 JP 2516538 B2 JP2516538 B2 JP 2516538B2 JP 4275533 A JP4275533 A JP 4275533A JP 27553392 A JP27553392 A JP 27553392A JP 2516538 B2 JP2516538 B2 JP 2516538B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fish nest
nest block
fish
block
revetment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4275533A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06101221A (ja
Inventor
義範 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HOKUSHO SEMENTO KOGYOSHO KK
Original Assignee
HOKUSHO SEMENTO KOGYOSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HOKUSHO SEMENTO KOGYOSHO KK filed Critical HOKUSHO SEMENTO KOGYOSHO KK
Priority to JP4275533A priority Critical patent/JP2516538B2/ja
Publication of JPH06101221A publication Critical patent/JPH06101221A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2516538B2 publication Critical patent/JP2516538B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

Landscapes

  • Artificial Fish Reefs (AREA)
  • Revetment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、河川等に用いられる護
岸用魚巣ブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の河川等に用いられる護岸用魚巣ブ
ロック01は、図5及び図6に示すように、魚の出入り
用の開口部02、03を前面並びに左右側面に備えた中
空室構造の直方体を成しており、その施工に際しては、
各ブロック列04が、河川の延長方向に対して平行に、
つまり河川の水流方向Fに対して平行になるように配列
されていた。
【0003】河川の流速が比較的遅い通常の状態では、
魚は河川を自由に泳ぎ回ることができる。ところが豪雨
等で流速が早くなると、魚はもはや河川を自由に泳ぐこ
とはできず、次第に下流へ流されてしまう。このような
場合魚は、本能的に上流の自分の巣に戻るべく、比較的
流れの遅い護岸用魚巣ブロック01内を伝って上流に向
かって移動しようとする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の護岸用魚
巣ブロック01では、上記のように各ブロック列04が
水の流れに対して平行になっているので、前面の開口部
02から護岸用魚巣ブロック01内に流入した水流は、
各護岸用魚巣ブロック01内を、河川の本流方向Fとほ
ぼ平行に、各護岸用魚巣ブロック01の側面の開口部0
3を経由して通り抜けてしまう。つまり護岸用魚巣ブロ
ック01内の水流は僅かな抵抗しか受けないことにな
り、水流緩衝作用が十分に発揮されていなかった。
【0005】特に河川が蛇行している箇所では、曲り角
の外側の岸面に、高速の水流が、比較的小さな入射角を
もって、即ち岸面の法線に対して比較的小さな角度を成
して衝突しているので、岸面に敷設された護岸用魚巣ブ
ロック01内に進入した水流は、当初から相当に大きな
運動エネルギーを有している。それゆえこのような箇所
では、護岸用魚巣ブロック01内を通り抜ける水流は一
層早くなっている。
【0006】いずれにせよ従来の護岸用魚巣ブロック0
1は、内部の水流を十分に減速しえないので、護岸用魚
巣ブロック内を伝って上流に向かって移動しようとする
魚にとって必ずしも有効なものではなかった。
【0007】さらに従来の護岸用魚巣ブロック01の場
合、側面の開口部03を区画する内壁05が角張った形
状を有しているために、魚にとって、この角張った内壁
05によって取り囲まれた比較的狭い開口部03を通り
抜けることは容易でなく、場合によっては内壁05の角
部で魚が傷付けられることもあった。
【0008】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、十分な水流緩衝作用を発揮し得るとと
もに、魚にとって通り抜けが容易な護岸用魚巣ブロック
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の護岸用魚巣ブロックは、個々の護岸用魚巣
ブロックが、前面並びに側面に魚の出入り用の開口部を
備えた中空室構造の立体として構成されていて、中空室
の内壁が、各側面の開口部間の領域において、内側へ向
って円弧状に膨出しており、側面の開口部を介して接続
された護岸用魚巣ブロックの各列が、各護岸用魚巣ブロ
ックの前面によって形成された面内において、河川の延
長方向に対して斜めに延びていることを特徴としてい
る。
【0010】
【作用】側面の開口部を介して接続された各護岸用魚巣
ブロックの列は、河川の延長方向に対して斜めに、それ
ゆえ河川の本流方向に対して斜めに延びているので、各
護岸用魚巣ブロックの前面の開口部から中空室内に流入
した水流は、ブロック列を通り抜ける際に、河川の本流
方向に対して斜めに強制的に方向転換せしめられる。し
たがって護岸用魚巣ブロック内の水流は、このような方
向転換によって極めて効果的に緩衝されて、減速せしめ
られるので、護岸用魚巣ブロック内に入り込んだ魚は、
過大な水流の抵抗を受けることなく、護岸用魚巣ブロッ
ク内を伝って上流へ移動することができる。しかもその
場合、魚は、内側へ向って円弧状に膨出した中空室の内
壁に沿って、側面の開口部にスムーズかつ安全に導かれ
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0012】図1及び図2において、単一の護岸用魚巣
ブロック1は、ほぼ四角錘の形状を有する中空室構造の
立体である。この四角錘の底面、即ち護岸用魚巣ブロッ
ク1の前面2並びに4つの側面3には、立体の中空室に
通じる開口部4、5が形成されている。中空室の内壁6
は、各側面3の開口部5間の領域において、内側へ向っ
て円弧状に膨出している。またこの実施例の場合、中空
室の内壁6は、護岸用魚巣ブロック1の前面側の開口部
4まで直線的に延びているので、これによって中空室内
の魚は、開口部4を経て護岸用魚巣ブロック1外へ簡単
に出ることができるようになる。
【0013】図3に示すように、各護岸用魚巣ブロック
1の側面3の開口部5は、護岸用魚巣ブロック1の敷設
に際して同ブロック1の後部に充填されるモルタルによ
って閉塞されないように、可撓性の管7によって接続さ
れる。
【0014】個々の護岸用魚巣ブロック1の敷設に際し
ては、図4に示すように、四角錘の底面、即ち各護岸用
魚巣ブロック1の前面2によって形成される面内におい
て、各護岸用魚巣ブロック1の側面3の開口部5に接続
された可撓管7の通路が、河川の延長方向に対して斜め
に、即ち河川の本流方向Fに対して斜めになるように、
護岸用魚巣ブロック1の各ブロック列a,b,cが配列
される。
【0015】このように敷設された護岸用魚巣ブロック
1によれば、前面2の開口部4から護岸用魚巣ブロック
1内に流入した水流は、護岸用魚巣ブロック1の内壁6
に衝突すると同時に、側面3の開口部5を接続する可撓
管7によって構成された通路の方向に、即ち河川の本流
方向Fに対して斜めの方向に強制的に変向せしめられ
る。すべての護岸用魚巣ブロック1内において発生する
このような水流の衝突と変向は、護岸用魚巣ブロック1
内の水流に強力な緩衝作用を及ぼす。それゆえ護岸用魚
巣ブロック1内の水流は、もはや魚の移動を妨げえない
ほどに十分に減速される。
【0016】そしてこの護岸用魚巣ブロック1の中空室
内に入り込んだ魚は、内側へ向って円弧状に膨出した中
空室の内壁6に沿って案内されつつ、側面3の開口部5
にスムーズかつ安全に導かれ、そして可撓管7を介し
て、隣接する護岸用魚巣ブロック1の中空室内に達する
ことができる。
【0017】既に説明したように、側面3の開口部5と
可撓管7を介して接続された護岸用魚巣ブロック1の各
ブロック列a,b,cは、各護岸用魚巣ブロック1の前
面2によって形成された面内において、河川の延長方向
に対して斜めに延びている。それゆえ必然的に、図4に
示すように、各護岸用魚巣ブロック1の中空室の最も低
い位置は、内壁6の膨出した領域によって占められてい
る。
【0018】このことは中空室内に進入した砂や泥の排
除に極めて有利である。なぜなら中空室内に進入した砂
や泥は、その自重により、膨出した内壁6に沿って側面
3の開口部5に自然に滑り落ち、そこから可撓管7を介
して下位の護岸用魚巣ブロック1の中空室内に達するか
らである。それゆえ砂や泥の排除は、各ブロック列a,
b,cの最下位の護岸用魚巣ブロック1だけを問題にす
ればよいことになる。
【0019】この実施例のように、護岸用魚巣ブロック
1の4つのすべての側面3に開口部5を設けて、隣接す
る護岸用魚巣ブロック1の各開口部5を可撓管7によっ
て接続すれば、互いに直交する通路が各護岸用魚巣ブロ
ック1内に形成されるために、護岸用魚巣ブロック1内
に侵入した魚は、護岸用魚巣ブロック1の外に出ること
なく、隣接するブロック列a,b,cを順次経由して上
流へ移動することができる。
【0020】また個々の護岸用魚巣ブロック1は、四角
錘の外形を有しているために、図4に示すような直線的
な配列だけでなく、任意の曲線に沿った配列も可能であ
る。それゆえ蛇行した河川の岸面に護岸用魚巣ブロック
1を敷設する場合でも、従来のように直方体形状のブロ
ックの側壁をハンマーで叩き割る必要なしに、各ブロッ
ク1の側面3の開口部5を可撓管7で接続するだけで、
簡単に、湾曲した岸面に護岸用魚巣ブロック1を敷設す
ることができる。
【0021】
【発明の効果】本発明の護岸用魚巣ブロックによれば、
護岸用魚巣ブロック内に流入した水流は、強制的に河川
の本流方向に対して斜めに方向転換せしめられるので、
その際に効果的に緩衝されて、十分に減速される。それ
ゆえ護岸用魚巣ブロック内に入り込んだ魚は、小さな水
流の抵抗を受けるだけで、容易に上流へ移動することが
できる。また護岸用魚巣ブロックの中空室内に入り込ん
だ魚は、内側へ向って円弧状に膨出した中空室の内壁に
よって、傷付けられることなく確実に側面の開口部へ導
かれる。さらに中空室内に進入した砂や泥は、その自重
により、膨出した内壁に沿って側面の開口部に自然に滑
り落ち、そこから隣接する下位の護岸用魚巣ブロックの
中空室内に達するので、砂や泥の排除が容易である。
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の単一の護岸用魚巣ブロックの斜視図で
ある。
【図2】本発明の単一の護岸用魚巣ブロックの正面図で
ある。
【図3】可撓管で接続された護岸用魚巣ブロックの斜視
図である。
【図4】敷設された護岸用魚巣ブロックの正面図であ
る。
【図5】敷設された従来の護岸用魚巣ブロックの正面図
である。
【図6】整列された従来の護岸用魚巣ブロックの断面図
である。
【符号の説明】
1 護岸用魚巣ブロック 2 前
面 3 側面 4 開
口部 5 開口部 6 内
壁 7 可撓管

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個々の護岸用魚巣ブロックが、前面並び
    に側面に魚の出入り用の開口部を備えた中空室構造の立
    体として構成されていて、中空室の内壁が、各側面の開
    口部間の領域において、内側へ向って円弧状に膨出して
    おり、側面の開口部を介して接続された護岸用魚巣ブロ
    ックの各列が、各護岸用魚巣ブロックの前面によって形
    成された面内において、河川の延長方向に対して斜めに
    延びていることを特徴とする護岸用魚巣ブロック。
  2. 【請求項2】 立体としての護岸用魚巣ブロックが四角
    錘である請求項1に記載の護岸用魚巣ブロック。
  3. 【請求項3】 隣接する護岸用魚巣ブロックの側面の開
    口部が可撓管によって接続されている請求項1又は2に
    記載の護岸用魚巣ブロック。
  4. 【請求項4】 護岸用魚巣ブロックのすべての側面に開
    口部が設けられている請求項1ないし3のいずれかに記
    載の護岸用魚巣ブロック。
  5. 【請求項5】 護岸用魚巣ブロックの中空室の内壁が、
    ブロックの前面側の開口部まで直線的に延びている請求
    項1ないし4のいずれかに記載の護岸用魚巣ブロック。
JP4275533A 1992-09-18 1992-09-18 護岸用魚巣ブロック Expired - Fee Related JP2516538B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4275533A JP2516538B2 (ja) 1992-09-18 1992-09-18 護岸用魚巣ブロック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4275533A JP2516538B2 (ja) 1992-09-18 1992-09-18 護岸用魚巣ブロック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06101221A JPH06101221A (ja) 1994-04-12
JP2516538B2 true JP2516538B2 (ja) 1996-07-24

Family

ID=17556777

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4275533A Expired - Fee Related JP2516538B2 (ja) 1992-09-18 1992-09-18 護岸用魚巣ブロック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2516538B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100429846B1 (ko) * 2001-05-11 2004-05-03 이근희 어소 공간과 어족의 이동통로를 가진 어소 블록과 그시공방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06101221A (ja) 1994-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3667234A (en) Reducing and retarding volume and velocity of a liquid free-flowing in one direction
US3386250A (en) Water current controlling means
US2826897A (en) Fish diversion louver system
KR20120015557A (ko) 수중생태계 보호를 위한 어도 블록
JP2516538B2 (ja) 護岸用魚巣ブロック
US4136030A (en) Apparatus for collecting effluent oil
JP2562096B2 (ja) 護岸用魚巣ブロック
JP4758882B2 (ja) 魚道付き護岸ブロック及びこれを用いた魚道付き護岸面の構築方法
LARINIER Baffle fishways
JP2729813B2 (ja) 河川等の流況制御方法
JPH09228348A (ja) 砂防ダム及び砂防方法
JP3793196B2 (ja) 消波ブロック及び人工リーフ
US5478167A (en) Buoyant matter diverting system
JP5544649B2 (ja) 長周期波低減構造物
SU1142572A1 (ru) Устройство дл гашени энергии волн в водоеме
KR101264211B1 (ko) 퇴적물 퇴적방지 기능이 구비된 어도시설물
US4318633A (en) Contamination control boom arrangement
JPS63176511A (ja) 透過式海域制御構造物
JPH09279539A (ja) 河川の流れ制御方法及び装置
JPH0610326A (ja) 消波構造物
JP2002081037A (ja) 防波構造物
SU1746970A1 (ru) Распорна тралова доска
JP7274146B2 (ja) 漂流物移送装置
JPH0560005B2 (ja)
JP5557142B2 (ja) 長周期波低減構造物及びその遮水壁構築用ブロック

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees