JP2516516B2 - 窒素酸化物接触還元用触媒 - Google Patents

窒素酸化物接触還元用触媒

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JP2516516B2
JP2516516B2 JP4020303A JP2030392A JP2516516B2 JP 2516516 B2 JP2516516 B2 JP 2516516B2 JP 4020303 A JP4020303 A JP 4020303A JP 2030392 A JP2030392 A JP 2030392A JP 2516516 B2 JP2516516 B2 JP 2516516B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は窒素酸化物接触還元用触
媒に関し、詳しくは、工場、自動車等から排出される排
ガスの中に含まれる有害な窒素酸化物を還元除去する際
に用いて好適な炭化水素及び/又は含酸素化合物を還元
剤として使用する窒素酸化物接触還元用触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、排ガス中に含まれる窒素酸化物
は、窒素酸化物を酸化した後、アルカリに吸収させる方
法や、アンモニア、水素、一酸化炭素、炭化水素等の還
元剤を用いて、窒素に変換する方法等によつて除去され
ている。しかしながら、前者の方法によれば、生成する
アルカリ廃液を処理して、公害の発生を防止する方策が
必要である。他方、後者の方法によれば、還元剤として
アンモニアを用いるときは、これが排ガス中のイオウ酸
化物と反応して塩類を生成し、その結果、触媒の還元活
性が低下する問題がある。また、水素、一酸化炭素、炭
化水素等を還元剤として用いる場合でも、これらが低濃
度に存在する窒素酸化物よりも高濃度に存在する酸素と
反応するため、窒素酸化物を低減するためには多量の還
元剤を必要とするという問題がある。
【0003】このため、最近では、還元剤の不存在下に
窒素酸化物を触媒にて直接分解する方法も提案されてい
るが、しかし、従来知られているそのような触媒は、窒
素酸化物分解活性が低いために実用に供し得ないという
問題がある。また、炭化水素や含酸素化合物を還元剤と
して用いる新たな窒素酸化物接触還元用触媒として、H
型ゼオライトやCuイオン交換ZSM−5等が提案され
ている。特に、H型ZSM−5(SiO2 /Al2 3
モル比=30〜40)が最適であるとされている。しか
しながら、このようなH型ZSM−5でも、未だ十分な
還元活性を有するものとはいい難く、より高い還元活性
を有する窒素酸化物接触還元用触媒が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述したよ
うな事情に鑑みてなされたものであつて、その目的とす
るところは、炭化水素や含酸素化合物を還元剤として用
いる場合に、酸素の共存下においても、窒素酸化物が炭
化水素や含酸素化合物と選択的に反応するため、多量の
還元剤を用いることなく、排ガス中の窒素酸化物を効率
よく還元することができる窒素酸化物接触還元用触媒を
提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による炭化水素及
び/又は含酸素化合物を還元剤として用いる窒素酸化物
接触還元用触媒は、一般式
【0006】
【化2】
【0007】(式中、AはY、La、Ce、Pr、N
d、Pm、Sm、Eu、Gd及びBiよりなる群から選
ばれる少なくとも1種の元素を示し、BはBa、Sr、
Ca、Mg、Pb、Zn及びAgよりなる群から選ばれ
る少なくとも1種の元素を示し、CはMn、Co、F
e、Ni、Cr、Cu、V、Mo、W、Ti、Zr、N
b、Pd、Rh、Ru及びPtよりなる群から選ばれる
少なくとも1種の元素を示し、0≦X≦1である。)で
表わされるペロブスカイト型複合酸化物が固体酸担体に
担持されてなることを特徴とする。
【0008】本発明における固体酸担体とは、触媒が使
用される温度領域において固体酸性を示す担体をいう。
固体酸性の確認は、アンモニアを用いた昇温脱離法や、
アンモニア又はピリジンを用いる in situ FTIR
(フーリエ変換赤外線吸収スペクトル)法によりなされ
る。固体酸担体としては、次に示すゼオライト系固体酸
担体や酸化物系固体酸担体等がある。
【0009】ゼオライト系固体酸担体は、Na−モルデ
ナイト、Na−ZSM−5、Na−USY(USY:ウ
ルトラステイブル又は超安定Y型ゼオライト)等の耐熱
性にすぐれるゼオライトを硫酸アンモニウム等のアンモ
ニウム塩の水溶液又は硫酸等の酸で処理して、ゼオライ
ト中のアルカリ金属の一部又は全部をアンモニウムイオ
ン又は水素イオンにてイオン交換することによつて得る
ことができる。アンモニウムイオンでイオン交換する方
法による場合は、最後に焼成処理を必要とする。
【0010】ゼオライト系固体酸担体の一例として、例
えば、次式
【0011】
【化3】
【0012】で表わされるモルデナイト型ゼオライトを
酸処理して得られる酸型モルデナイトであつて、SiO
2 /Al2 3 モル比が13〜20であり、且つ、Si
2 /M2 Oモル比が25〜200である酸型モルデナ
イトを挙げることができる。但し、上式中、Mはアルカ
リ金属イオンを示し、rはゼオライトの合成条件により
変動する値である。
【0013】また、ゼオライト系固体酸担体の他の一例
として、例えば、次式
【0014】
【化4】
【0015】で表わされるゼオライト中のイオンMの一
部又は全部をチタンイオン(Ti4+)、ジルコニウムイ
オン(Zr4+)又はスズイオン(Sn4+)にて交換して
得られるゼオライトを挙げることができる。但し、上式
中、M’はアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオ
ン又は水素イオンを示し、nA=p(nはイオンMの価
数である。)、q/p≧5である。
【0016】酸化物系固体酸担体としては、Al
2 3 、TiO2 、TiO2 /SO4 --、ZrO2 、Z
rO2 /SO4 --等の単一金属酸化物や、SiO2 /A
2 3 、TiO2 /Al2 3 、TiO2 /ZrO2
等の複合酸化物等が挙げられる。これらの中では、耐熱
性の点から、Al2 3 、ZrO2 、SiO2/Al2
3 が好ましい。
【0017】固体酸担体の他の例としては、ゼオライト
類似の多孔構造又は層状構造を有する一種の結晶性リン
酸アルミニウム(ALPO)や、その近縁物質である結
晶性ケイ酸リン酸アルミニウム(SAPO)、ALPO
のリン又はリン−アルミニウムの一部をチタン、鉄、マ
グネシウム、亜鉛、マンガン、コバルト等の金属で置換
した結晶性リン酸金属アルミニウム(MAPO)等を挙
げることができる。
【0018】ALPO型のリン酸塩は、上記のリン酸源
及び金属源と、シリカ、シリカゾル、ケイ酸ナトリウム
等のなかから選ばれた所望の組合せに、アミン、第四級
アンモニウム等の所謂テンプレートを混合した原料か
ら、ゼオライトを合成する場合と類似した条件下で、水
熱合成法によつて調製することができる。ゼオライトを
合成する場合との主な相違点は、一般に、より高温(概
ね150℃以上)でpH酸性領域で合成されることであ
る。
【0019】ALPOタイプのリン酸塩の組成は、一般
に、Al2 3 ・(0.8〜1.2)・P2 5 ・nH2
で表わされる。また、SAPO又はMAPOの場合にお
いては、置換するシリカ及び金属の最大量は、アルミニ
ウム及びリンの総量の約1/10程度であるが、本発明
においては、必ずしもこの組成範囲に入つていないも
の、即ち、非晶質を含んでいるものを使用してもよい。
【0020】水熱合成法により得られるALPO型のリ
ン酸塩を担体として使用する場合は、一般に、水洗、乾
燥した後、空気中で焼成して、残存しているテンプレー
トを焼却除去したものが使用される。本発明による触媒
は、例えば、次に示す(1)、(2)又は(3)の方法
によつて調製することができる。 (1)固体酸担体を分散させたスリラー中に、Y、L
a、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、B
i、Ba、Sr、Ca、Mg、Pb、Zn、Ag、M
n、Co、Fe、Ni、Cr、Cu、V、Mo、W、T
i、Zr、Nb、Pd、Rh、Ru又はPtの硝酸塩等
の水溶性塩や、これらのアルコキシドのアルコール溶液
を投入し、これらを中和或いは加水分解させる方法等に
よつて、固体酸担体にこれらの複合金属種の水酸化物等
のペロブスカイト化合物の前駆体を担持させ、次いで、
濾過、水洗、リパルプを繰り返し行なつた後、乾燥し、
焼成する。 (2)固体酸担体と別途調製したペロブスカイト化合物
とを遊星ミル等によつて十分に湿式粉砕混合する。 (3)固体酸担体の水溶性塩又は水酸化物等の前駆体
と、Y、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、
Gd、Bi、Ba、Sr、Ca、Mg、Pb、Zn、A
g、Mn、Co、Fe、Ni、Cr、Cu、V、Mo、
W、Ti、Zr、Nb、Pd、Rh、Ru又はPtの硝
酸塩等の水溶性塩やアルコキシドのアルコール溶液とを
均質に混合した溶液を中和又は加水分解させる方法等に
よつて沈殿物を生成させ、次いで、この沈澱物を濾過、
水洗、リパルプを繰り返し行なつた後、乾燥し、焼成す
る。
【0021】以上の方法において、ペロブスカイト化合
物の生成温度は低い方が好ましい。その理由は、その生
成温度が低い程、大きな比表面積を有するペロブスカイ
ト化合物が得られ、固体酸担体とペロブスカイト化合物
を構成する元素との反応により固体酸担体の固体酸性が
変質したり、ペロブスカイト化合物の生成量の低下によ
り触媒の活性が低下したりすることを回避することがで
きるからである。
【0022】従つて、Al2 3 、TiO2 等のように
ペロブスカイト化合物を構成する元素との反応性が高い
固体酸担体を用いる場合にあつては、固体酸担体を構成
する元素とペロブスカイト化合物を構成する元素との均
質性を高める(3)の方法は好ましくない。一般的に
は、(1)の方法が好ましいが、(2)の方法によつて
もかなりに高い活性を示す触媒を得ることができる。
【0023】ペロブスカイト化合物の好適な担持量は、
このペロブスカイト化合物と固体酸担体との総重量に対
して、0.1〜70重量%である。ペロブスカイト化合物
の担持量が70重量%を越えても、そのような増量に応
じた添加効果が得られないばかりでなく、酸素が共存す
る反応系においては、酸素による炭化水素や含酸素化合
物の消耗が多くなる。一方、担持量が0.1重量%よりも
少ないときは、触媒の還元活性を十分に向上させること
ができない。
【0024】本発明による触媒は、従来、知られている
成形方法によつて、ハニカム状、球状等の種々の形状に
成形することができる。この成形の際に、成形助剤、成
形体補強体、無機繊維、有機バインダー等を適宜配合し
てもよい。また、予め成形された基材上にウオツシユコ
ート法等によつて被覆担持させることもできる。更に、
従来、知られているその他の触媒の調製法によることも
できる。
【0025】本発明の実施において、還元剤として使用
する炭化水素の具体例としては、気体状のものとして、
メタン、エタン、ブチレン等の炭化水素ガスが、液体状
のものとして、ペンタン、ヘキサン、オクタン、ヘプタ
ン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の単一成分系の炭
化水素や、ガソリン、灯油、軽油、重油等の鉱油系炭化
水素等が挙げられる。特に好適な炭化水素としては、ア
セチレン、メチルアセチレン、1−ブチン等の低級アル
キン、エチレン、プロピレン、イソブチレン、1−ブテ
ン、2−ブテン等の低級アルケン、ブタジエン、イソプ
レン等の低級ジエン、プロパン、ブタン等の低級アルカ
ン等が挙げられる。
【0026】炭化水素の好適な添加量は、その種類によ
つて異なるが、窒素酸化物に対するモル比にて0.1〜2
程度である。0.1未満であるときは、十分な還元活性を
得ることができず、他方、モル比が2を越えるときは、
未反応の炭化水素の排出量が多くなるために、これを回
収するための後処理が必要となる。また、本発明の実施
において還元剤として使用する含酸素化合物とは、酸素
元素を分子内に有する有機化合物のことである。その具
体例としては、メチルアルコール、エチルアルコール、
プロピルアルコール、オクチルアルコール等のアルコー
ル類、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジプロピ
ルエーテル等のエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル、
油脂類等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン
等のケトン類等が挙げられる。好適な含酸素化合物とし
ては、メチルアルコール、エチルアルコール等の低級ア
ルコールが挙げられる。
【0027】上記炭化水素及び含酸素化合物は、それぞ
れ一種を単独で用いてもよく、必要に応じて二種以上併
用してもよい。また、炭化水素と含酸素化合物とを一種
又は二種以上併用するようにしてもよい。尚、排ガス中
に存在する燃料等の未燃焼物乃至不完全燃焼生成物、即
ち、炭化水素類やパテイキユレート類等も還元剤として
有効であり、これらも本発明における炭化水素に含まれ
る。このことから、見方を変えれば、本発明による触媒
は、排ガス中の炭化水素類やパテイキユレート類等の減
少或いは除去触媒としても有用であるということができ
る。
【0028】上記還元剤が窒素酸化物に対して選択的還
元反応を示す温度は、含酸素化合物<アルキン<アルケ
ン<芳香族系炭化水素<アルカンの順に高くなる。ま
た、同系の炭化水素においては、炭素数が大きくなるに
従つて、その温度は低くなる。本発明による触媒が窒素
酸化物に対して還元活性を示す最適な温度は、使用する
還元剤や触媒種により異なるが、通常、100〜800
℃である。この温度領域においては、空間速度(SV)
500〜100000程度で排ガスを流通させることが
好ましい。本発明において特に好適な温度領域は200
〜600℃である。
【0029】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。 (1)触媒の調製 実施例1 硝酸ランタン6水和物(La(NO3 2 ・6H2 O)
353.68gと硝酸銅3水和物(Cu(NO3 2 ・3
2 O)98.67gを水500mlに溶解させ、水溶液を
得た。
【0030】この水溶液に、十分に攪拌しながら、12
1g/l濃度の水酸化ナトリウム水溶液を加えて、pHを
10とした。中和反応終了後、18時間攪拌を続けて、
熟成を行なつた。その後、濾過、水洗、リパルプを、濾
液の導電率がリパルプ用水とほぼ同じになるまで繰り返
した。得られた濾過ケーキを120℃で18時間乾燥
し、次いで、800℃で3時間焼成した。
【0031】得られた焼成物のX線回折から、ペロブス
カイト結晶相が生成していることが確認された。また、
この焼成物のBET法による比表面積(以下の比表面積
の測定も同法による。)は13.4m2/gであつた(La
2.0 CuO4 )。このようにして得たペロブスカイト化
合物60gと日本化学社製H型モルデナイト(HM−2
3)100gの混合物に水100gを加え、遊星ミルに
て30分間粉砕混合し、更に水で粘度調整して、ウオツ
シユコート用スラリーを得た。このスラリーを1.25mm
ピツチのコージユライト社製のハニカム(以下、このハ
ニカムを単にハニカムと称する。)に塗布して、触媒を
担持させ、試作サンプル(A−1)を得た。このときの
触媒の担持量は、ハニカム1cc当たり0.129gであつ
た。 実施例2 硝酸ランタン6水和物125.3g、硝酸鉛(Pb(NO
3 2 )41.08g及び硝酸銅3水和物49.94gを用
いて、実施例1と同様にして、ペロブスカイト化合物
(La1.4 Pb0.6 CuO4 )を得た。このペロブスカ
イト化合物の比表面積は11.6m2/gであつた。
【0032】このようにして得たペロブスカイト化合物
60gと日本化学社製H型モルデナイト(HM−23)
100gの混合物に水100gを加えてスラリーを得
た。このスラリーを実施例1におけると同じ1.25mmピ
ツチのハニカムに塗布して、触媒を担持させ、試作サン
プル(A−2)を得た。このときの触媒の担持量は、ハ
ニカム1cc当たり0.133gであつた。 実施例3 硝酸ネオジム6水和物(Nd(NO3 3 ・6H2 O)
249.63gと硝酸銅3水和物68.79gを用いて、実
施例1と同様にして、ペロブスカイト化合物(Nd2.0
CuO4 )を得た。このペロブスカイト化合物の比表面
積は19.4m2/gであつた。
【0033】このようにして得たペロブスカイト化合物
60gと日本化学社製H型モルデナイト(HM−23)
100gの混合物に水100gを加えてスラリーを得
た。このスラリーを実施例1におけると同じ1.25mmピ
ツチのハニカムに塗布して、触媒を担持させ、試作サン
プル(A−3)を得た。このときの触媒の担持量は、ハ
ニカム1cc当たり0.130gであつた。 実施例4 塩化プラセオジム7水和物(PrCl3 ・7H2 O)2
73.2g、硝酸亜鉛3水和物(Zn(NO3 2 ・3H
2 O)59.38g、硝酸銅3水和物117.86g及び四
塩化チタン水溶液(Tiとして14.82g/100ml濃
度の水溶液)11.82mlを混合し、次いで、実施例1と
同様にして、ペロブスカイト化合物(La1.5 Zn0.5
Cu0.95Ti0.054 )を得た。このペロブスカイト化
合物の比表面積は15.8m2/gであつた。
【0034】このようにして得たペロブスカイト化合物
60gと日本アロジル社製シリカ−アルミナ(COK−
84)100gの混合物に水100gを加えてスラリー
を得た。このスラリーを実施例1におけると同じ1.25
mmピツチのハニカムに塗布して、触媒を担持させ、試作
サンプル(A−4)を得た。このときの触媒の担持量
は、ハニカム1cc当たり0.097gであつた。 実施例5 (ペロブスカイト化合物の調製)白水化学工業社製のイ
ツトリウムエトキシドのエタノール溶液(Y2 3 とし
て73g/l濃度の溶液)500.0ml、同社製のバリウ
ムエトキシドのエタノール溶液(BaOとして79g/
l濃度の溶液)156.86ml及び同社製のニツケルエト
キシドのエタノール溶液(NiOとして67g/l濃度
の溶液)225.33mlを混合し、十分に攪拌しながら、
これに1重量%のアンモニア水溶液を徐々に滴下し、加
水分解させた。次いで、これを均一に混合しながら、蒸
発乾固させ、700℃で3時間焼成して、ペロブスカイ
ト化合物(Y1.6 Ba0.4 NiO4 )を得た。このペロ
ブスカイト化合物の比表面積は26.6m2/gであつた。 (SAPO−34の調製)水129.6gに攪拌しながら
細かく砕いたアルミニウムイソプロポキシド90.7gを
少量ずつ加え、均一になるまで攪拌混合した。この混合
液に85%リン酸水溶液51.3gを滴下し、均一になる
まで攪拌混合した後、更に50%シリカゾル16.0gを
加え、均一になるまで十分に攪拌混合した。
【0035】次いで、水酸化テトラエチルアンモニウム
81.6gを加え、十分に攪拌混合した。この混合物をオ
ートクレーブに仕込み、200℃で24時間反応させた
後、生成物を濾過分離し、更に水洗、乾燥した後、50
0℃で3時間、空気中で焼成して、SAPO−34を得
た。このSAPO−34は、Si、Al及びPをそれぞ
れ9.5重量%、18.0重量%及び19.0重量%含有する
ものであつた。
【0036】このようにして得たペロブスカイト化合物
60gとSAPO−34の100gの混合物に水100
gを加えてスラリーを得た。このスラリーを実施例1に
おけると同じ1.25mmピツチのハニカムに塗布して、触
媒を担持させ、試作サンプル(A−5)を得た。このと
きの触媒の担持量は、ハニカム1cc当たり0.132gで
あつた。 実施例6 硝酸ランタン6水和物202.10g、硝酸セリウム6水
和物(Ce(NO3 3 ・6H2 O)50.67g、硝酸
ストロンチウム(Sr(NO3 2 )123.47g、硝
酸第二銅3水和物(Cu(NO3 2 ・6H2 O)11
2.76g及び硝酸第一鉄6水和物(Fe(NO3 2
2H2 O)33.60gを用いて、実施例1と同様にし
て、ペロブスカイト化合物(La0.8 Ce0.2 Sr1.0
Cu0.8 Fe0.2 4 )を得た。このペロブスカイト化
合物の比表面積は16.2m2/gであつた。
【0037】このようにして得たペロブスカイト化合物
30gと住友化学社製γ−アルミナ(A−11)100
gの混合物に水100gを加えてスラリーを得た。この
スラリーを実施例1におけると同じ1.25mmピツチのハ
ニカムに塗布して、触媒を担持させ、試作サンプル(A
−6)を得た。このときの触媒の担持量は、ハニカム1
cc当たり0.144gであつた。 実施例7 硝酸ランタン6水和物404.10g、硝酸ガドリウム6
水和物(Gd(NO3 3 ・6H2 O)105.31g、
硝酸銅3水和物126.83g及び硝酸コバルト6水和物
(Co(NO3 2 ・6H2 O)27.16gを用いて、
実施例1と同様にして、ペロブスカイト化合物(La
1.6 Gd0.4 Cu0.9 Co0.1 4 )を得た。このペロ
ブスカイト化合物の比表面積は17.2m2/gであつた。
【0038】このようにして得たペロブスカイト化合物
60gと日本化学社製H型モルデナイト(HM−23)
100gの混合物に水100gを加えてスラリーを得
た。このスラリーを実施例1におけると同じ1.25mmピ
ツチのハニカムに塗布して、触媒を担持させ、試作サン
プル(A−7)を得た。このときの触媒の担持量は、ハ
ニカム1cc当たり0.126gであつた。 実施例8 硝酸ランタン6水和物353.68g、塩化プラセオジム
121.99g、硝酸ストロンチウム69.14g、硝酸銀
(AgNO3 )55.50g、硝酸ニツケル6水和物(N
i(NO3 2 ・6H2 O)39.77g及び硝酸亜鉛5
水和物(Zn(NO3 2 ・5H2 O)39.77gを用
いて、実施例1と同様にして、ペロブスカイト化合物
(La1.0 Pr0.4 Sr0.4 Ag0.4 Ni0.8 Zn0.2
4 )を得た。このペロブスカイト化合物の比表面積は
17.8m2/gであつた。
【0039】このようにして得たペロブスカイト化合物
30gと住友化学社製γ−アルミナ(A−11)100
gの混合物に水100gを加えてスラリーを得た。この
スラリーを実施例1におけると同じ1.25mmピツチのハ
ニカムに塗布して、触媒を担持させ、試作サンプル(A
−8)を得た。このときの触媒の担持量は、ハニカム1
cc当たり0.119gであつた。 実施例9 (ペロブスカイト化合物の調製)硝酸ランタン6水和物
353.68g、硝酸サマリウム(Sm(NO3 3 )7
5.46g、硝酸ストロンチウム103.71g、硝酸銅3
水和物177.60g及び硝酸クロム(Cr(N
3 3 )19.45gを混合し、実施例1と同様にし
て、ペロブスカイト化合物(La1.0 Sm0.4 Sr0.6
Cu0.9 Cr0.1 4 )を得た。このペロブスカイト化
合物の比表面積は28.1m2/gであつた。 (ALPO−5の調製)85%リン酸69.2gと水17
8gとの混合物に擬ベーマイト粉末(アルミナ67%、
酢酸9.5%を含むもの)45.8gを少量ずつ加え、均一
になるまで攪拌混合した。この液体混合物にトリプロピ
ルアミン43.8gを加え、均一になるまで攪拌混合し
た。
【0040】この混合物をオートクレーブに仕込み、1
50℃で70時間攪拌反応させた後、得られた反応生成
物を濾過分離し、水洗、乾燥した。この後、500℃で
3時間空気中で焼成してALPO−5を得た。このAL
PO−5は、Al及びPをそれぞれ18.0重量%及び2
2.0重量%含有するものであつた。このようにして得た
ペロブスカイト化合物60gとALPO−5の100g
との混合物に水100gを加えてスラリーを得た。この
スラリーを実施例1におけると同じ1.25mmピツチのハ
ニカムに塗布して、触媒を担持させ、試作サンプル(A
−9)を得た。このときの触媒の担持量は、ハニカム1
cc当たり0.128gであつた。 実施例10 (ペロブスカイト化合物の調製)硝酸ランタン6水和物
134.73g、硝酸ユウロピウム6水和物(Eu(NO
3 3 ・6H2 O)19.71g、硝酸ストロンチウム1
8.81g、硝酸銅3水和物51.01g及び五塩化ニオブ
塩酸水溶液(Nbとして50g/l濃度の塩酸水溶液)
20.65mlを混合し、実施例1と同様にして、ペロブス
カイト化合物(La1.4 Eu0.2 Sr0.4 Cu0.95Nb
0.054 )を得た。このペロブスカイト化合物の比表面
積は20.1m2/gであつた。 (MAPO−5の調製)酢酸第一マンガン4.9gと酢酸
第二銅4.1gとを水129gに溶解させて水溶液を調製
した。この水溶液に攪拌下に微粉砕したアルミニウムイ
ソプロポキシド56.3gを少量ずつ加え、均一になるま
で攪拌混合した。
【0041】この混合物に85%リン酸55.4g、ジエ
チルエタノールアミン56.3g及び水55.5gからなる
混合物を攪拌下に少量ずつ加え、均一になるまで攪拌混
合した。この液をオートクレーブに仕込み、200℃で
25時間攪拌反応させた後、得られた反応生成物を濾過
分離し、水洗、乾燥した。この後、500℃で3時間空
気中で焼成してMAPO−5を得た。このMAPO−5
は、Al、P、Mn及びCuをそれぞれ19.0重量%、
19.0重量%、2.8重量%及び4.4重量%含有するもの
であつた。
【0042】このようにして得たペロブスカイト化合物
25gとMAPO−5の100gとの混合物に水100
gを加えてスラリーを得た。このスラリーを実施例1に
おけると同じ1.25mmピツチのハニカムに塗布して、触
媒を担持させ、試作サンプル(A−10)を得た。この
ときの触媒の担持量は、ハニカム1cc当たり0.137g
であつた。 実施例11 実施例1において、H型モルデナイトに代えて、水酸化
ジルコニウムを600℃で3時間焼成して得た酸化ジル
コニウム(比表面積148.3m2/g)を用いた以外は、
実施例1と同様にして試作サンプル(A−11)を得
た。このときの触媒の担持量は、ハニカム1cc当たり0.
137gであつた。 実施例12 (ペロブスカイト化合物の調製)硝酸ランタン6水和物
(La(NO3 2 ・6H2 O)353.68g、硝酸銅
3水和物(Cu(NO3 2 ・3H2 O)133.91g
及び水酸化ビスマス151.70gを水500mlに溶解さ
せ、水溶液を得た。
【0043】この水溶液に、十分に攪拌しながら、12
1g/l濃度の水酸化ナトリウム水溶液を加えて、pHを
10とした。中和反応終了後、18時間攪拌を続けて、
熟成を行なつた。その後、濾過、水洗、リパルプを、濾
液の導電率がリパルプ用水とほぼ同じになるまで繰り返
した。得られた濾過ケーキを120℃で18時間乾燥し
た。
【0044】得られた乾燥物を粉砕し、これにシユウ酸
バナジル水溶液(Vとして100g/l濃度の水溶液)
14.86mlを加え、十分に乾燥させた後、ドライアツプ
し、120℃で18時間乾燥させ、次いで、850℃で
3時間焼成して、ペロブスカイト(La1.4 Bi0.6
0.950.054 )を得た。このペロブスカイト化合物
の比表面積は8.8m2/gであつた。 (シリカ−ジルコニアの調製)日産化学社製のシリカゾ
ルO型(SiO2 として20重量%濃度)100.0gと
塩化ジルコニウム(ZrCl4 )97.20gを攪拌しな
がら混合し、水にて総量を500mlとした。この後、こ
れに濃度121g/lの水酸化ナトリウム水溶液を加え
て、pHを10とした。中和反応終了後、18時間攪拌を
続け、その後、濾過、水洗、リパルプを繰り返して、濾
過ケーキを得、このケーキを120℃で18時間乾燥
し、次いで、700℃で3時間焼成した。
【0045】このようにして得られたSiO2 −ZrO
2 の比表面積は297m2/gであつた。このようにして
得たペロブスカイト化合物60gと上記SiO2 −Zr
2 100gに水100gを加え、遊星ミルにて30分
間粉砕混合し、更に、水で粘度調整して、ウオツシユコ
ート用スラリーを得た。このスラリーを実施例1におけ
ると同じ1.25mmピツチのハニカムに塗布して、触媒を
担持させ、試作サンプル(A−12)を得た。このとき
の触媒の担持量は、ハニカム1cc当たり0.124gであ
つた。 実施例13 (ペロブスカイト化合物の調製)実施例12のペロブス
カイト化合物の調製において、シユウ酸バナジル水溶液
に代えて、モリブデン酸アンモニウムのアンモニア性水
溶液(Moとして25g/l濃度の水溶液)111.95
gを用いた以外は、実施例12と同様にしてペロブスカ
イト化合物(La1.4 Bi0.6 Cu0.95Mo0.054
を得た。このペロブスカイト化合物の比表面積は10.2
m2/gであつた。 (Zr−モルデナイトの調製)日本化学社製のNaモル
デナイト(NM−100P)100gを硝酸ジルコニル
水溶液(ZrO2 として100g/1濃度の水溶液)に
浸漬し攪拌しながら70℃に1時間保持し、NaをZr
とイオン交換させた。濾過、水洗して得たゼオライトケ
ーキを乾燥した後、6500Cで4時間焼成した。このゼ
オライト(Zr−モルデナイト)のZr含有量は3.3重
量%であり、また、比表面積は、391m2/gであつ
た。
【0046】このようにして得たペロブスカイト化合物
60gとZr−モルデナイト100gとの混合物に水を
100gを加え、遊星ミルにて30分間粉砕混合し、更
に、水で粘度調整してウオツシユ・コート用スラリーを
得た。このスラリーを1.25mmピツチのハニカムに塗布
して触媒を担持させ、試作サンプル(A−13)を得
た。このときのスラリーの塗布量は、ハニカム1cc当た
り0.137gであつた。 実施例14 実施例12のペロブスカイト化合物の調製において、シ
ユウ酸バナジル水溶液に代えて、メタタングステン酸ア
ンモニウムの水溶液(WO3 として50重量%濃度の水
溶液)6.76gを用いた以外は、実施例12と同様にし
てペロブスカイト化合物(La1.4 Bi0.6 Cu0.95
0.054 )を得た。このペロブスカイト化合物の比表面
積は8.3m2/gであつた。
【0047】このようにして得たペロブスカイト化合物
60gと住友化学社性のγ−アルミナ(A−11)10
0gとの混合物に水を100gを加え、遊星ミルにて3
0分間粉砕混合し、更に、水で粘度調整してウオツシユ
・コート用スラリーを得た。このスラリーを1.25mmピ
ツチのハニカムに塗布して触媒を担持させ、試作サンプ
ル(A−14)を得た。このときのスラリーの塗布量
は、ハニカム1cc当たり0.134gであつた。 実施例15 硝酸ランタン6水和物353.68g、硝酸鉛(Pb(N
3 2 )115.94g、硝酸銅3水和物133.91g
及び塩化白金酸6水和物(H2 PtCl6 ・6H2 O)
15.11gを水1000mlに溶解させ、水溶液を得た。
【0048】この水溶液に121g/l濃度の水酸化ナ
トリウム水溶液を滴下し、pHを10とした。加水分解反
応終了後、18時間攪拌を続けた。この後、実施例1と
同様にしてペロブスカイト化合物(La1.4 Pb0.6
0.95Pt0.954 )を得た。このペロブスカイト化合
物の比表面積は24.1m2/gであつた。 (Zr−モルデナイトの調製)日本化学社製のNaモル
デナイト(NM−100P)100gを硝酸ジルコニル
水溶液(ZrO2 として100g/1濃度の水溶液)に
浸漬し攪拌しながら70℃に1時間保持し、NaをZr
とイオン交換させた。濾過、水洗して得たゼオライトケ
ーキを乾燥した後、6500Cで4時間焼成した。このゼ
オライト(Zr−モルデナイト)のZr含有量は3.3重
量%であり、また、比表面積は、391m2/gであつ
た。
【0049】このようにして得たペロブスカイト化合物
60gとZr−モルデナイト100gとの混合物に水を
100gを加え、遊星ミルにて30分間粉砕混合し、更
に、水で粘度調整してウオツシユ・コート用スラリーを
得た。このスラリーを1.25mmピツチのハニカムに塗布
して触媒を担持させ、試作サンプル(A−15)を得
た。このときのスラリーの塗布量は、ハニカム1cc当た
り0.116gであつた。 実施例16 実施例15のペロブスカイト化合物の調製において、塩
化白金酸6水和物に代えて、硝酸ロジウム6水和物(R
h(NO3 3 ・6H2 O)9.48gを用いた以外は、
実施例15と同様にしてペロブスカイト化合物(La
1.4 Pb0.6 Cu 0.95Rh0.054 )を得た。このペロ
ブスカイト化合物の比表面積は26.4m2/gであつた。
【0050】このようにして得たペロブスカイト化合物
60gと実施例15と同じZr−モルデナイト100g
との混合物に水を100gを加え、遊星ミルにて30分
間粉砕混合し、更に、水で粘度調整してウオツシユ・コ
ート用スラリーを得た。このスラリーを1.25mmピツチ
のハニカムに塗布して触媒を担持させ、試作サンプル
(A−16)を得た。このときのスラリーの塗布量は、
ハニカム1cc当たり0.117gであつた。 実施例17 実施例15のペロブスカイト化合物の調製において、塩
化白金酸6水和物に代えて、塩化パラジウム(PdCl
2 )5.17gを用いた以外は、実施例15と同様にして
ペロブスカイト化合物(La1.4 Pb0.6 Cu0.95Pd
0.054 )を得た。このペロブスカイト化合物の比表面
積は24.6m2/gであつた。
【0051】このようにして得たペロブスカイト化合物
60gと実施例15と同じZr−モルデナイト100g
との混合物に水を100gを加え、遊星ミルにて30分
間粉砕混合し、更に、水で粘度調整してウオツシユ・コ
ート用スラリーを得た。このスラリーを1.25mmピツチ
のハニカムに塗布して触媒を担持させ、試作サンプル
(A−17)を得た。このときのスラリーの塗布量は、
ハニカム1cc当たり0.133gであつた。 実施例18 実施例15のペロブスカイト化合物の調製において、塩
化白金酸6水和物に代えて、塩化ルテニウム5水和物
(RuCl4 ・5H2 O)9.71gを用いた以外は、実
施例15と同様にしてペロブスカイト化合物(La1.4
Pb0.6 Cu0.95Ru0.054 )を得た。このペロブス
カイト化合物の比表面積は27.9m2/gであつた。
【0052】このようにして得たペロブスカイト化合物
60gと実施例15と同じZr−モルデナイト100g
との混合物に水を100gを加え、遊星ミルにて30分
間粉砕混合し、更に、水で粘度調整してウオツシユコー
ト用スラリーを得た。このスラリーを1.25mmピツチの
ハニカムに塗布して触媒を担持させ、試作サンプル(A
−18)を得た。このときのスラリーの塗布量は、ハニ
カム1cc当たり0.135gであつた。 実施例19 実施例1において用いたのと同じペロブスカイト化合物
(La2.0 CuO4 )1gと日本化学社製H型モルデナ
イト(HM−23)100gとを用いた以外は、実施例
1と同様にして、試作サンプル(A−19)を得た。こ
のときの触媒の担持量は、ハニカム1cc当たり0.096
gであつた。 実施例20 実施例1において、ペロブスカイト化合物を10g用い
た以外は、実施例1と同様にして、試作サンプル(A−
20)を得た。このときの触媒の担持量は、ハニカム1
cc当たり0.107gであつた。 実施例21 実施例1において、ペロブスカイト化合物を100g用
いた以外は、実施例1と同様にして、試作サンプル(A
−21)を得た。このときの触媒の担持量は、ハニカム
1cc当たり0.129gであつた。 実施例22 組成式:Nax〔(AlO2)x ・(SiO2)Y 〕・ZH
2 Oで表わされるナトリウム型モルデナイトの市販品
(日本モービル社製、商品名「ZSM−5」、Y/X=
35)100gを0.025モル/1のTiOSO4 水溶
液1リツトル中に浸漬し、充分に攪拌した。これをオー
トクレープ中にて攪拌しながら1000C/時の昇温速度
で昇温して1250Cに1時間保持し、TiOSO4 を加
水分解させて、NaをTiでイオン交換した後、ろ別、
水洗してゼオライトのケーキを得た。次いで、このケー
キを乾燥した後、650℃で4時間焼成してゼオライト
を得た。このゼオライト中のTiの含有量はTiO2
して2.4重量%であつた。
【0053】このようにして得たTi−ZSM−5をH
型モルデナイトに代えて用いたこと以外は実施例1と同
様にして、1.25mmピツチのハニカム形状の試作サンプ
ル(A−22)を得た。このときの触媒の担持量は、ハ
ニカム1cc当たり0.124gであつた。 比較例1 実施例1において、H型モルデナイトを用いず、ペロブ
スカイト化合物(La 2.0 CuO4 )のみを用いてウオ
ツシユコート用スラリーを得、その他は実施例1と同様
にして、1.25mmピツチのハニカム形状の比較サンプル
(B−1)を得た。このときの触媒の担持量は、ハニカ
ム1cc当たり0.134gであつた。 比較例2 日本モービル社製のナトリウム型モルデナイト(SiO
2 : Al2 3 のモル比:34)を、実施例2と同様の
方法により処理して、1.25mmピツチのハニカム形状の
比較サンプル(B−2)を得た(H型ZSM−5)。こ
のときの触媒の担持量は、ハニカム1cc当たり0.128
gであつた。 (2)評価試験 上記サンプル(A−1)〜(A−22)並びに比較サン
プル(B−1)及び(B−2)について、下記の試験条
件により窒素酸化物含有ガスの窒素酸化物接触還元を行
い、窒素酸化物のN2 への転化率を、ガスクロマトグラ
フ法によりN2 を定量して算出した。 (試験条件) (1)ガス組成 NO 1容量% O2 10容量% 還元剤 1容量% He 残部 (2)空間速度 30000(1/Hr) (3)反応温度 300℃、400℃、500℃又
は600℃ 結果を表1及び表2に示す。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】表1及び表2に示す結果から明らかなよう
に、本発明による触媒〔試作サンプル(A−1)〜(A
−22)〕は、いずれも窒素酸化物の窒素への転化率が
高いのに対して、比較触媒〔比較サンプル(B−1)及
び(B−2)〕は、総じて、その窒素への転化率が低
い。
【0057】
【発明の効果】以上に詳細に説明したように、本発明に
よる炭化水素や含酸素化合物を還元剤として使用する窒
素酸化物接触還元用触媒は、酸素の共存下において、排
ガス中の窒素酸化物を効率よく接触還元することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 23/88 B01D 53/36 102H 23/89 B01J 23/84 301A (72)発明者 仲辻 忠夫 大阪府堺市戎島町5丁1番地 堺化学工 業株式会社 中央研究所内 (72)発明者 清水 宏益 大阪府堺市戎島町5丁1番地 堺化学工 業株式会社 中央研究所内 (72)発明者 安川 律 大阪府堺市戎島町5丁1番地 堺化学工 業株式会社 中央研究所内 (72)発明者 菅沼 藤夫 埼玉県北葛飾郡庄和町新宿新田228−16 (72)発明者 北爪 章博 埼玉県北葛飾郡杉戸町杉戸2−15−36 (72)発明者 伊藤 建彦 茨城県つくば市東1−1 工業技術院化 学技術研究所内 (72)発明者 浜田 秀昭 茨城県つくば市東1−1 工業技術院化 学技術研究所内 審査官 野田 直人 (56)参考文献 特開 昭64−30641(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 (式中、AはY、La、Ce、Pr、Nd、Pm、S
    m、Eu、Gd及びBiよりなる群から選ばれる少なく
    とも1種の元素を示し、BはBa、Sr、Ca、Mg、
    Pb、Zn及びAgよりなる群から選ばれる少なくとも
    1種の元素を示し、CはMn、Co、Fe、Ni、C
    r、Cu、V、Mo、W、Ti、Zr、Nb、Pd、R
    h、Ru及びPtよりなる群から選ばれる少なくとも1
    種の元素を示し、0≦X≦1である。)で表わされるペ
    ロブスカイト型複合酸化物が固体酸担体に担持されてな
    ることを特徴とする炭化水素及び/又は含酸素化合物を
    還元剤として用いる窒素酸化物接触還元用触媒。
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