JP2516384Y2 - 飲料デイスペンサの冷却装置 - Google Patents

飲料デイスペンサの冷却装置

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JP2516384Y2
JP2516384Y2 JP6380987U JP6380987U JP2516384Y2 JP 2516384 Y2 JP2516384 Y2 JP 2516384Y2 JP 6380987 U JP6380987 U JP 6380987U JP 6380987 U JP6380987 U JP 6380987U JP 2516384 Y2 JP2516384 Y2 JP 2516384Y2
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敏史 涌井
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Sanyo Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、飲料を貯蔵して小出しする飲料ケースを2
個連設しており、各飲料ケースの内部には、同じコンプ
レッサとコンデンサに対し並列に接続される2個のエバ
ポレータをそれぞれ配置した飲料ディスペンサにおける
冷却装置に関する。
(ロ)従来の技術 1つのコンプレッサに2つのエバポレータを有して2
つのケース等を冷却するシステムとしては、特開昭59−
29966号公報に開示されている技術がある。これは自動
販売機において2室の貯蔵室を有し、2室に設置したエ
バポレータをコンプレッサ,コンデンサ,分流器,第1
のキャピラリチューブ,第1のエバポレータ,第2のエ
バポレータと接続するとともに、分流器の第1キャピラ
リチューブと接続される出口パイプよりも低い位置の出
口パイプと冷媒制御弁、受液器及び第2のキャピラリチ
ューブを接続した構成である。かかる従来技術は特定の
1室を常に冷却し、他の1室の冷却は、任意に選択でき
るようにしたものである。
(ハ)考案が解決しようとする問題点 しかしながら上記の従来技術は、何れか1室を選択的
に冷却するようにはなっていないために、飲料ディスペ
ンサに適用した場合に次に述べる欠点がある。
常に冷却される側の飲料ケース内の飲料が無くなって
も、他方の飲料ケースの冷却が必要なうちは、飲料切れ
のケースのエバポレータにも冷媒が流れて霜が付き見苦
しくなる。
常に冷却される側の飲料ケース内の飲料が充分に冷え
た場合でも、他方の飲料ケースの冷却が必要なうちはエ
バポレータに冷媒が流れ続けるために過冷却となる。
一方の飲料ケースのみを使用する場合に冷却の負荷調
整のために使用しないケースに水を入れる必要がある。
したがって本考案は、飲料ケース内にそれぞれ配置す
るエバポレータを並列に接続して、何れか一方に冷媒が
流れるように制御することで冷却するケースを任意に選
べ、また両方を冷却する場合には各エバポレータに交互
に冷媒が流れるように制御することで、適切な冷却を行
なうことができる冷却装置を提供するものである。
(ニ)問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために、本考案による冷却装置
は、飲料を貯蔵して小出しする飲料ケースを2個連設し
た飲料ディスペンサにおいて、各飲料ケースの内部にそ
れぞれ配設されて互いに並列接続される1,第2エバポレ
ータにそれぞれ第1,第2電磁弁を接続するとともに、第
1電磁弁と第1エバポレータとには第1キャピラリチュ
ーブを接続し、第2電磁弁と第2エバポレータとには第
2キャピラリチューブを接続して、第1,第2キャピラリ
チューブの高圧側の接続点にコンプレッサ及びコンデン
サを接続して成る冷凍回路と、第1電磁弁に開放信号を
与える第1制御装置と、第2電磁弁に開放信号を与える
第2制御装置と、両方の開放信号の同時発生により第1,
第2電磁弁が交互に開放するよう制御する第3制御装置
とを具備している。
(ホ)作用 第1制御装置が第1電磁弁に開放信号を与えると、冷
媒は第1キャピラリチューブ及び第1エバポレータを通
して流れ、このエバポレータに該当する飲料ケースの飲
料が冷却される。また第2制御装置が第2電磁弁に開放
信号を与えると、冷媒は第2キャピラリチューブ及び第
2エバポレータを通して流れ、もう一方の飲料ケースの
飲料が冷却される。そして第1,第2電磁弁の開放信号が
それぞれ同時に発生すると、第3制御装置は2つの電磁
弁を交互に開放して、冷媒が何れか一方のエバポレータ
にしか流れないように制御する。
(ヘ)実施例 図において、(20)は飲料ディスペンサで、種類の異
る飲料を貯蔵して、バルブ(21),(22)よりそれぞれ
小出しする飲料ケース(23),(24)を連設している。
飲料ケース(23),(24)の内部には、互いに並列に接
続される第1,第2エバポレータ(1),(2)をそれぞ
れ配置しており、エバポレータ(1)は第1キャピラリ
チューブ(5)を介して第1電磁弁(3)に接続され、
エバポレータ(2)は第2キャピラリチューブ(6)を
介して第2電磁弁(4)に接続されている。キャピラリ
チューブ(5),(6)の長さは、それぞれエバポレー
タ(1),(2)に最適な冷媒量を流すように設定して
いる。そして電磁弁(3),(4)の入口側の接続点に
はコンプレッサ(7)、コンデンサ(8)及び図示しな
いアキュムレータ,ヘッダー,ドライヤー等を直列接続
して冷凍回路(9)を構成している。
電気回路10において、SWLは飲料ケース(23)の冷却
を制御する2連のスイッチで、一方はファンモータ(1
4)に接続し、他方はサーモスイッチ(11)を通してリ
レー(15)に接続している。SWRは飲料ケース(24)の
冷却を制御するやはり2連のスイッチで、一方は同じく
ファンモータ(14)に接続するが、他方はサーモスイッ
チ(12)を通してリレー(16)に接続している。第1制
御装置であるサーモスイッチ(11)は、ケース(23)内
の飲料温度に応じてON・OFFするもので、ONにより電磁
弁(3)に開放信号を与える。また第2制御装置である
サーモスイッチ(12)は、ケース(24)内の飲料温度に
応じてON・OFFするもので、ONにより電磁弁(4)に開
放信号を与える。第3制御装置(13)は互いに並列接続
するタイマー(17)とリレー(18)とから成り、これら
タイマー(17)及び(18)は、リレー(15)の常開接点
R1-2とリレー(16)の常開接点R2-2とに直列接続してい
る。電磁弁(3)はリレー(18)の常閉接点R3-1を通し
てサーモスイッチ(11)に接続し、電磁弁(4)はリレ
ー(18)の常閉接点R3-2を通してサーモスイッチ(12)
に接続している。タイマー(17)は通電により、その常
開接点T1及び常閉接点T2を一定時間毎に交互にONするも
ので、電磁弁(3)はタイマー接点T1及びリレー(18)
の常開接点R3-1の経路でも通電され、また電磁弁(4)
はタイマー接点T2及びリレー(18)の常開接点R3-2の経
路でも通電されるようにそれぞれ接続している。またコ
ンプレッサモータ(19)は、互いに並列接続されるリレ
ー(15)の常開接点R1-1及びリレー(16)の常開接点R
2-1を通して、電源ラインに接続している。
上記構成による動作を、それぞれの設定の場合で以下
説明する。
A.飲料ケース(23)のみを冷却するよう設定した場合 スイッチSWLをONすることでファンモータ(14)に通
電するとともに、設定温度に応じたサーモスイッチ(1
1)のON・OFFにより冷却運転を制御する。ケース(23)
内の飲料温度が高いとサーモスイッチ(11)がONしてリ
レー(15)が励磁し、リレー接点R1-1のONにてコンプレ
ッサモータ(19)が駆動し冷却運転となる。このときリ
レー(16)のスイッチSWRのOFFにて励磁することがな
く、そのためリレー接点R2-2のOFFにてタイマー(17)
及びリレー(18)には通電されず、電磁弁(3)はサー
モスイッチ(11)のON・OFFに応じてのみ開閉する。し
たがってスイッチSWLをONしている状態で第1制御装置
であるサーモスイッチ(11)がONすると、開放信号が与
えられて電磁弁(3)が開放し、冷却運転により冷媒は
キャピラリチューブ(5)及びエバポレータ(1)を流
れる。そして電磁弁(4)はスイッチSWRがOFFして、且
つリレー(18)が消磁しているために通電されて開放す
ることがなく、キャピラリチューブ(6)に冷媒が流れ
ることがない。
B.飲料ケース(24)のみを冷却するよう設定した場合 スイッチSWRをONすることでファンモータ(14)に通
電するとともに、設定温度に応じたサーモスイッチ(1
2)のON・OFFにより冷却運転を制御する。ケース(24)
内の飲料温度が高いとサーモスイッチ(12)がONしてリ
レー(16)が励磁し、リレー接点R2-1のONにてコンプレ
ッサモータ(19)が駆動し冷却運転となる。このときリ
レー(15)はスイッチSWLのOFFにて励磁することがな
く、そのためリレー接点R1-2のOFFにてタイマー(17)
及びリレー(18)には通電されず、電磁弁(3)はサー
モスイッチ(12)のON・OFFに応じてのみ開閉する。し
たがってスイッチSWRをONしている状態で第2制御装置
であるサーモスイッチ(12)がONすると、開放信号が与
えられて電磁弁(4)が開放し、冷却運転により冷媒は
キャピラリチューブ(6)及びエバポレータ(2)を流
れる。そして電磁弁(3)はスイッチSWLがOFFして、且
つリレー(18)が消磁しているために通電されて開放す
ることがなく、キャピラリチューブ(5)に冷媒が流れ
ることがない。
C.飲料ケース(23),(24)を共に冷却するよう設定し
た場合 スイッチSWL,SWRを共にONするが、サーモスイッチ(1
1),(12)のON・OFFに応じて何れかの飲料ケース(2
3),(24)を単独で冷却する場合がある。この場合はO
Nしたサーモスイッチに対応する一方のリレー(15),
(16)のみが励磁して、タイマー(17)及びリレー(1
8)は不動作のために、上記した各場合での動作と同じ
である。しかしてサーモスイッチ(11),(12)が共に
ONすると、リレー(15),(16)の励磁によりリレー接
点R1-2及びリレー接点R2-2がそれぞれONして、タイマー
(17)及びリレー(18)が通電される。そしてリレー接
点R3-1,R3-2のOFFによりサーモスイッチ(11),(12)
から各電磁弁(3),(4)への開放信号への供給は禁
止されることになる。その代わりにタイマー(17)の動
作にてタイマー接点T1,T2が交互にONすることで、電磁
弁(3),(4)は交互に開放する。したがって冷媒
が、キャピラリチューブ(5)及びエバポレータ(1)
を通って流れる場合と、キャピラリチューブ(6)及び
エバポレータ(2)を通って流れる場合とが繰返され
て、ケース(23),(24)の両方の冷却が可能となる。
このように第3制御装置(13)はサーモスイッチ(1
1),(12)のONにて開放信号が同時に発生すると動作
して、各開放信号が電磁弁(3),(4)に伝達するの
を阻止するとともに、電磁弁(3),(4)が所定時間
毎に、例えば15分間隔で交互に開放するように制御す
る。
上記した飲料ディスペンサの冷却装置によると、何れ
の設定の場合でも冷媒は何れかのキャピラリチューブ
(5),(6)しか通過しないために最適な減圧量が得
られ、冷却に過不足を生じない。
(ト)考案の効果 本考案によると、飲料ケースを2個連設した飲料ディ
スペンサにおいて、ケース両方の冷却或いは何れか一方
の単独冷却が可能なために、飲料ディスペンサの種々の
使い方が可能となる。したがって冷却時間の短縮,到達
温度の改善,サービス性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による冷却装置の冷凍サイクルを示す
図、第2図は電気回路を示す図、第3図は飲料ケースを
連設した飲料ディスペンサの正面図を表わす。 (1)…第1エバポレータ、(2)…第2エバポレー
タ、(3)…第1電磁弁、(4)…第2電磁弁、(5)
…第1キャピラリチューブ、(6)…第2キャピラリチ
ューブ、(7)…コンプレッサ、(8)…コンデンサ、
(9)…冷凍回路、(11)…第1制御装置(サーモスイ
ッチ)、12…第2制御装置(サーモスイッチ)、(13)
…第3制御装置。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】飲料を貯蔵して小出しする飲料ケースを2
    個連設した飲料ディスペンサにおいて、各飲料ケースの
    内部にそれぞれ配設されて互いに並列接続される1,第2
    エバポレータにそれぞれ第1,第2電磁弁を接続するとと
    もに、第1電磁弁と第1エバポレータとには第1キャピ
    ラリチューブを接続し、第2電磁弁と第2エバポレータ
    とには第2キャピラリチューブを接続して、第1,第2キ
    ャピラリチューブの高圧側の接続点にコンプレッサ及び
    コンデンサを接続して成る冷凍回路と、第1電磁弁に開
    放信号を与える第1制御装置と、第2電磁弁に開放信号
    を与える第2制御装置と、両方の開放信号の同時発生に
    より第1,第2電磁弁が交互に開放するよう制御する第3
    制御装置とから成る飲料ディスペンサの冷却装置。
JP6380987U 1987-04-27 1987-04-27 飲料デイスペンサの冷却装置 Expired - Lifetime JP2516384Y2 (ja)

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JPS63172882U JPS63172882U (ja) 1988-11-10
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