JP2516373Y2 - 金属用サンダー - Google Patents

金属用サンダー

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JP2516373Y2
JP2516373Y2 JP6141992U JP6141992U JP2516373Y2 JP 2516373 Y2 JP2516373 Y2 JP 2516373Y2 JP 6141992 U JP6141992 U JP 6141992U JP 6141992 U JP6141992 U JP 6141992U JP 2516373 Y2 JP2516373 Y2 JP 2516373Y2
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JP
Japan
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work
material feeding
sanding
belt
feeding belt
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JP6141992U
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JPH0617857U (ja
Inventor
洋一 野田
Original Assignee
アミテック株式会社
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Publication date
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はワークの保持機構を改良
した金属用サンダーに関する。
【0002】
【従来の技術】金属用サンダーとして、従来、複数本の
ロール間に無端のサンディングベルトを掛け渡すと共
に、ワークを送材ベルトに載せてサンディングベルトに
よるサンディング領域に送り込むようにした構成が供さ
れている。
【0003】この種のサンダーでは、研削時にはワーク
をサンディングベルトの走行方向にはじき飛ばそうとす
る力がサンディングベルトから作用するため、ワークを
送材ベルト上に密着させておく必要がある。そこで、送
材ベルトの裏側に強力なマグネットチャックを配置する
ことによりワークを磁力によって送材ベルト上に保持す
る構成が開発されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、この種のサ
ンダーでは、特に小型でしかも縦横寸法比が大きな短冊
状のワークを研削するときには、ワークが送材ベルト上
で不規則に移動してしまって研削面にむらが生じ易いと
いう問題があった。本考案者らの考察によれば、その原
因はマグネットチャックにおける磁力線分布の不適切さ
にあると考えられる。即ち、この種のサンダーに用いら
れるマグネットチャックは一般に多数の磁極とセパレー
タとを交互に平行に並べて面板を構成している。従っ
て、磁力線はセパレータを飛び越えるようにして各磁極
間に発生するから、結局、セパレータと直交する方向に
波を描くように分布する。
【0005】ところで、ワークが送材ベルト上に載せら
れるときには、必ずしも安定な磁気中心に対応する位置
に載せられるとは限らない。磁気中心からずれて載せら
れると、ワークがマグネットチャックに吸着される位置
に送られると、ワークには磁気中心へ移動しようとする
力が作用する。また、ワークが磁気中心に移動しようと
する力は、ワークの縦横寸法比が大きな短冊状をなす場
合に大きくなる。このため、例えば磁力線が送材方向に
対し直交する方向となるようにマグネットチャックが取
り付けられている場合において、送材方向に長い短冊状
をなすワークの研削を行うと、研削中にワークが磁気中
心に移動してしまうのである。
【0006】本考案は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、ワークが研削中に移動してしまって研
削むらを発生させることを防止できる金属サンダーを提
供するところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の金属サンダー
は、サンディングベルトによるサンディング領域に対応
して送材ベルトの裏側に位置してワークを送材ベルトに
密着させるマグネットチャックを設けたものにおいて、
マグネットチャックを送材ベルト面に沿って回転させる
チャック回転機構を設けたところに特徴を有する。
【0008】
【作用】チャック回転機構が設けられているから、ワー
クの形状に応じてマグネットチャックを回転させれば、
ワークが磁気中心に移動しようとする力を小さくするこ
とができ、研削中の移動を防止できる。
【0009】
【考案の効果】以上述べたように、本考案の金属サンダ
ーによれば、ワークはマグネットチャックの磁力によっ
て送材ベルトに強く密着されて磁気中心に移動しようと
する力を小さくすることができるから、研削中にワーク
が移動してしまって研削むらを発生させることを未然に
防止することができる。
【0010】
【実施例】以下本考案を2連式の湿式金属サンダーに適
用した一実施例について図面を参照して説明する。本体
フレーム1に送材機構10が設けられ、上部フレーム2
にその送材機構10の上方に位置して2基のサンディン
グ機構30が設けられている。
【0011】まず、各サンディング機構30について説
明するが、これらの構成は互いに同一であるから、一方
のみについて述べる。サンディング機構30は上部フレ
ーム2に上下動可能に設けた昇降フレーム3に設けら
れ、昇降ハンドル4を回転操作することにより送材機構
10に対して上下動させることができる。昇降フレーム
3には、駆動ロール31及びサンディングロール32が
上下に対をなして回転可能に設けられ、これらに無端の
サンディングベルト33が掛け渡されている。前記駆動
ロール31は図示しないモータによって回転駆動され、
これにてサンディングベルト33が高速で走行してサン
ディングロール32の下方においてワークの研削が行わ
れる。なお、図示はしないが昇降フレーム3にはサンデ
ィングロール32の下方領域に向けて研削液を供給する
研削液供給機構が設けられ、またサンディングロール3
2の前後両側にスプリング34にて押さえられる押さえ
ロール35が設けられている。
【0012】次に、送材機構10について説明する。本
体フレーム1の上部に送材フレーム11が図中左右方向
に延びるようにして設けられ、その左右両端にそれぞれ
送りロール12が回転可能に設けられている。送材フレ
ーム11の上面部のうち前記サンディングロール32の
下方領域を除く部分には案内テーブル13が左右方向に
延びて設けられ、更に、各送りロール12間に案内テー
ブル13の上面を覆うようにして送材ベルト14が掛け
渡されている。そして、上記送りロール12の一方には
図示しない送りモータの駆動力が伝達されるようになっ
ており、そのモータを運転すると送材ベルト14が案内
テーブル13上を図中左方向に移動し、その上に載せた
ワークをサンディングベルト33の下方のサンディング
領域を通過するように移送することができる。
【0013】さて、上記送材ベルト14の裏側のうちサ
ンディングロール32の下方、即ち上記サンディング領
域に対応した部分には、マグネットチャック15が設け
られている。このマグネットチャック15は、図5に示
すように、多数の磁極15aとセパレータ15bとを交
互に平行に並べて面板15cを角形に構成した周知のも
のであり、励磁コイル15dに通電すると磁力線がセパ
レータ15bを跨ぐようにして多数の磁極15a間に発
生する(磁力線の一部を同図に符号mを付した破線にて
示した)。このマグネットチャック15は、送材フレー
ム11に固定した案内ベース16に支持筒17を回転可
能に設け、その支持筒17の上部に取り付けられてお
り、支持筒17の回転に伴って送材ベルト14面に沿っ
て回転可能である。そして、支持筒17の外周にはピニ
オン18が嵌合して固定されている。
【0014】一方、送材フレーム11には上記案内ベー
ス16の近傍に位置してエアシリンダ19が固定され、
そのロッド19aの先端に前記ピニオン18に噛み合う
ラック20が取り付けられている。また、ラック20の
裏側にはガイドブロック21がピニオン18との噛合部
に対応して設けられ、これにてラック20とピニオン1
8との噛合状態を案内するようになっている。従って、
エアシリンダ19を作動させてピニオン18を図中左右
方向に移動させると、ピニオン18ひいては支持筒17
が回転し、結局、マグネットチャック15が送材ベルト
15面に沿って回転するようになっており、これらにて
チャック回転機構22が構成されている。なお、エアシ
リンダ19はそのロッド19aを所望な位置に作動させ
得るタイプのものであり、これを作動させるための操作
スイッチは図示しない操作盤に設けられている。
【0015】なお、上述のマグネットチャック15及び
チャック回転機構22の構成は左右の各サンディング領
域について同一であり、エアシリンダ19が互いに向か
い合う形態となっている点が相違するだけである。
【0016】さて、次に上記構成の作用を説明する。研
削すべきワークは送材ベルト14の上に載せられてサン
ディング機構30によるサンディング領域に移送され
る。ワークがサンディング領域に達すると、マグネット
チャック15が発生する磁力により送材ベルト14に密
着するように吸引されてここに保持される。そして、サ
ンディングベルト33がワークの上面を擦りながら高速
で走行するから、ワークの表面がサンディングベルト3
3によって研削される。
【0017】ところで、ワークがマグネットチャック1
5に吸着される際には、ワークがマグネットチャック1
5が発生する磁力線の磁気中心に対応位置する場合が最
も安定する。しかし、ワークが送材ベルト14上に載せ
られるとき、これが必ずしも磁気中心に位置するように
載せられるとは限らない。ワークが磁気中心から外れる
位置に載せられ、そのままマグネットチャック15に吸
着されると、ワークには磁気中心に移動しようとする力
が常に作用する。その力は、ワークが縦横寸法比が大き
な短冊状をなす場合には、磁力線の方向によって相違す
ることになる。即ち、図5の一点鎖線に示すようにワー
クWの長手方向が磁力線mの方向に対し直交する方向と
なる関係の場合にはワークWに作用する力が大きく、逆
に二点鎖線に示すようにワークWの長手方向が磁力線m
の方向に対し平行となる関係の場合にはワークWに作用
する力は小さい。このため、従来は、ワークの長手方向
が磁力線方向に対し直交する状態で研削が行われると、
その研削時の振動等によって研削中にワークが磁気中心
に移動してしまい、研削むらを生ずることがあったので
ある。
【0018】これに対して、本実施例では、チャック回
転機構22を設けたから、縦横寸法比が大きな短冊状を
なすワークの研削を行う場合には、チャック回転機構2
2を作動させてワークに作用する磁気中心への移動力が
最低になる角度までマグネットチャック15を回転させ
ればよい。これにより、研削中におけるワークの移動を
確実に防止できるようになるから、研削むらの発生を防
止することができる。
【0019】なお、本考案は上記した実施例に限定され
るものではなく、例えばチャック回転機構22において
ピニオン18とラック20との組合わせに代え、図示は
しないがウオームとウオームホイルとの組合わせを設
け、そのウオームの軸を操作ハンドルやモータによって
回転させる構成でもよい等、要旨を逸脱しない範囲内で
種々変形して実施することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の側面図
【図2】要部の拡大平面図
【図3】図2中のA−A線に沿う断面図
【図4】図3中のB−B線に沿う断面図
【図5】マグネットチャックの一部破断斜視図
【符号の説明】
10…送材機構 14…送材ベルト 15…マグネットチャック 22…チャック回転機構 30…サンディング機構 33…サンディングベルト

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本のロール間に無端のサンディング
    ベルトを掛け渡すと共に、ワークを送材ベルトに載せて
    前記サンディングベルトによるサンディング領域に送り
    込み、前記サンディング領域に対応して前記送材ベルト
    の裏側に位置して前記ワークを送材ベルトに密着させる
    マグネットチャックを設けたものにおいて、 前記マグネットチャックを前記送材ベルト面に沿って回
    転させるチャック回転機構を設けたことを特徴とする金
    属用サンダー。
JP6141992U 1992-08-06 1992-08-06 金属用サンダー Expired - Lifetime JP2516373Y2 (ja)

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JP6141992U JP2516373Y2 (ja) 1992-08-06 1992-08-06 金属用サンダー

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JPH0617857U JPH0617857U (ja) 1994-03-08
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CN117103014B (zh) * 2023-10-24 2024-01-05 德化县通宇纸浆工艺有限公司 一种木制工艺品砂光装置及其方法

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