JP2516083Y2 - 圧電フィルタ - Google Patents
圧電フィルタInfo
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- JP2516083Y2 JP2516083Y2 JP1989091623U JP9162389U JP2516083Y2 JP 2516083 Y2 JP2516083 Y2 JP 2516083Y2 JP 1989091623 U JP1989091623 U JP 1989091623U JP 9162389 U JP9162389 U JP 9162389U JP 2516083 Y2 JP2516083 Y2 JP 2516083Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は音叉モードで振動する圧電フィルタの改良に
係り、詳しくは電極パターンの構成を単純化した圧電フ
ィルタに関する。
係り、詳しくは電極パターンの構成を単純化した圧電フ
ィルタに関する。
第11図(c)は角板広がりモードの振動を利用した従
来の圧電フィルタの一例を示す。
来の圧電フィルタの一例を示す。
この圧電フィルタ51では、方形の圧電基板52の片面側
の中央部に第11図(a)に示すように第1電極53が形成
され、更に同片面側の圧電基板52の周縁部に第2電極54
が形成されている。
の中央部に第11図(a)に示すように第1電極53が形成
され、更に同片面側の圧電基板52の周縁部に第2電極54
が形成されている。
そして、この圧電基板52の他面側にこれら第1電極5
3,第2電極54に対向して第3電極55が形成されている
(第11図(b))。
3,第2電極54に対向して第3電極55が形成されている
(第11図(b))。
また、上記第1,第2,第3電極にそれぞれ対応して第1
引出端子T1,第2引出端子T2,第3引出端子T3が引き出
される。
引出端子T1,第2引出端子T2,第3引出端子T3が引き出
される。
この圧電フィルタ51の圧電振動は第12図(a),
(b)の矢印X,Yに示すように拡がり振動モードであ
り、第12図(c)はこの圧電基板52の断面の振動を破線
で示している。
(b)の矢印X,Yに示すように拡がり振動モードであ
り、第12図(c)はこの圧電基板52の断面の振動を破線
で示している。
第13図は、この圧電フィルタ51の等価回路を示してい
る。上述した圧電振動に従って各電極が振動する。この
機械的振動部に相当するこの圧電フィルタ51の等価回路
はこの図の破線Z1で囲まれた部分である。
る。上述した圧電振動に従って各電極が振動する。この
機械的振動部に相当するこの圧電フィルタ51の等価回路
はこの図の破線Z1で囲まれた部分である。
この圧電フィルタ51は、上述した圧電振動を妨げない
ようにバネ等により保持されて外装される。
ようにバネ等により保持されて外装される。
この圧電フィルタ51の広域周波数特性(スプリアス特
性)の一例を第10図(b)に示す。
性)の一例を第10図(b)に示す。
第14図(a),(b)は音叉型の圧電フィルタ61の片
面側および他面側を示す平面図である。
面側および他面側を示す平面図である。
この圧電フィルタ61では、圧電基板62に少なくとも1
つのスリット63が切り込まれ、このスリット63の両側が
腕部64,64として構成され、音叉部65が形成される。
つのスリット63が切り込まれ、このスリット63の両側が
腕部64,64として構成され、音叉部65が形成される。
更に、この音叉部65の圧電振動を阻害しないようにス
リット66a,66bが設けられる。
リット66a,66bが設けられる。
そして、この圧電基板62の片面側のスリット63の周縁
近傍に第1電極67が形成される。
近傍に第1電極67が形成される。
更に、この圧電基板62の同片面側にはスリット63を中
心とする腕部64,64の各外側縁に沿って、上記第1電極6
7と別個に第2電極68a,68bが形成される。
心とする腕部64,64の各外側縁に沿って、上記第1電極6
7と別個に第2電極68a,68bが形成される。
そして、この圧電基板62の他面側に上記第1電極67,
上記第2電極68a,68bと対向して第3電極69が形成され
る。
上記第2電極68a,68bと対向して第3電極69が形成され
る。
上記第1電極,第2電極,第3電極の各電極は、音叉
部65を除く圧電基板上に形成された延長部にてそれぞれ
第1引出端子T1,第2引出端子T2,第3引出端子T3に接
続される。
部65を除く圧電基板上に形成された延長部にてそれぞれ
第1引出端子T1,第2引出端子T2,第3引出端子T3に接
続される。
この圧電フィルタ61は音叉部65の圧電振動を阻害しな
いように、同音叉部65近傍を空洞とする樹脂ディップ外
装等により外装される。
いように、同音叉部65近傍を空洞とする樹脂ディップ外
装等により外装される。
第15図はこの圧電フィルタ61の等価回路を示してい
る。
る。
この図の破線Z2で囲まれた部分が、音叉部65近傍に形
成された上記各電極の機械的振動に相当する等価回路で
ある。
成された上記各電極の機械的振動に相当する等価回路で
ある。
第11図(c)に示した従来の角板広がりモード振動型
の圧電フィルタは前述したようにバネ等により保持され
る必要がある。このような保持が不安定であり、且つ容
易でなかった。
の圧電フィルタは前述したようにバネ等により保持され
る必要がある。このような保持が不安定であり、且つ容
易でなかった。
また、前記バネにより機械的振動が抑制されるためス
プリアス特性が満足できるものでないとの欠点を有して
いた。
プリアス特性が満足できるものでないとの欠点を有して
いた。
更に、前述した保持機構を必要とする構成のため、小
型化,コストダウンが容易でなかった。
型化,コストダウンが容易でなかった。
また、第14図に示した従来の音叉型の圧電フィルタ61
は、圧電フィルタ51の上述した欠点を除去したものであ
るが第1電極67、第2電極68a,68b、第3電極69の電極
パターンの構成がこの図に示すように複雑であった。即
ち,第2電極68a,68bが分割されて形成されているため
第14図(a)に示すように外部で短絡する必要がありそ
の引出端子の取り出しも複雑となっていた。このように
電極68a,68bを短絡させるのは,引出端子T2の数を減ら
して回路構成を簡素化するためであるが,この場合,逆
に短絡のための構成が必要となり回路が複雑となってい
た。
は、圧電フィルタ51の上述した欠点を除去したものであ
るが第1電極67、第2電極68a,68b、第3電極69の電極
パターンの構成がこの図に示すように複雑であった。即
ち,第2電極68a,68bが分割されて形成されているため
第14図(a)に示すように外部で短絡する必要がありそ
の引出端子の取り出しも複雑となっていた。このように
電極68a,68bを短絡させるのは,引出端子T2の数を減ら
して回路構成を簡素化するためであるが,この場合,逆
に短絡のための構成が必要となり回路が複雑となってい
た。
従って、本考案は電極パターンの構成を単純化した音
叉振動モードを利用した圧電フィルタを提供することを
目的としてなされたものである。
叉振動モードを利用した圧電フィルタを提供することを
目的としてなされたものである。
上記目的を達成するために、本考案は圧電基板に複数
の電極を形成してなる音叉振動モードを利用した圧電フ
ィルタにおいて、上記圧電基板に少なくとも1つのスリ
ットを切り込み、該スリットの両側を腕部として構成し
てなる音叉部と、上記圧電基板の片面側に設けられ、上
記スリットの周縁近傍部分のみに形成される第1電極
と、上記圧電基板の片面側に設けられ、上記第1電極と
別個に且つ上記スリットに対して上記片方の腕部外側縁
に沿った部分のみに形成される第2電極と、上記圧電基
板の他面側に設けられ、上記第1電極,上記第2電極に
対向して形成される第3電極とを具備してなり,上記第
1電極から延長された第1の引出端子と上記第2電極か
ら延長された第2の引出端子とが夫々上記圧電基板の片
面側の前記音叉部とは反対側の端縁に形成され,更に上
記第3電極から延長された第3の引出端子が上記圧電基
板の他面側の前記音叉部とは反対側の端縁に形成されて
なることを特徴とする圧電フィルタとして構成されてい
る。
の電極を形成してなる音叉振動モードを利用した圧電フ
ィルタにおいて、上記圧電基板に少なくとも1つのスリ
ットを切り込み、該スリットの両側を腕部として構成し
てなる音叉部と、上記圧電基板の片面側に設けられ、上
記スリットの周縁近傍部分のみに形成される第1電極
と、上記圧電基板の片面側に設けられ、上記第1電極と
別個に且つ上記スリットに対して上記片方の腕部外側縁
に沿った部分のみに形成される第2電極と、上記圧電基
板の他面側に設けられ、上記第1電極,上記第2電極に
対向して形成される第3電極とを具備してなり,上記第
1電極から延長された第1の引出端子と上記第2電極か
ら延長された第2の引出端子とが夫々上記圧電基板の片
面側の前記音叉部とは反対側の端縁に形成され,更に上
記第3電極から延長された第3の引出端子が上記圧電基
板の他面側の前記音叉部とは反対側の端縁に形成されて
なることを特徴とする圧電フィルタとして構成されてい
る。
この圧電フィルタでは、上記腕部の振動に伴ってスリ
ットの周縁部分と上記腕部の各外側縁が伸縮される。
ットの周縁部分と上記腕部の各外側縁が伸縮される。
従って、上記第1電極,第2電極,第3電極は上記圧
電振動に従って振動し、この機械的振動によって圧電フ
ィルタとしての機能が達成される。
電振動に従って振動し、この機械的振動によって圧電フ
ィルタとしての機能が達成される。
上記腕部を除いた部分を固定しても腕部の振動に影響
を与えないので、この圧電フィルタの外装はバネ等を用
いることなく腕部以外の部分を支持することにより簡単
に行える。
を与えないので、この圧電フィルタの外装はバネ等を用
いることなく腕部以外の部分を支持することにより簡単
に行える。
更に、この圧電フィルタでは、表裏両面合わせて第1
〜第3の3個の引出端子のみが設けられることになり,
引出端子の取り出しも容易である。
〜第3の3個の引出端子のみが設けられることになり,
引出端子の取り出しも容易である。
以下、添付図面を参照して、本考案を具体化した実施
例につき説明し、本考案の理解に供する。尚、以下の実
施例は、本考案を具体化した一例であって、本考案の技
術的範囲を限定する性格のものではない。
例につき説明し、本考案の理解に供する。尚、以下の実
施例は、本考案を具体化した一例であって、本考案の技
術的範囲を限定する性格のものではない。
第1図(a)および(b)は本考案の一実施例に係る
音叉振動モードを利用した圧電フィルタの片面側および
他面側を同じ方向から見た平面図、第2図(a),
(b)はそれぞれ同圧電フィルタの他面側の電極形状の
変形例を示す平面図、第3図(a),(b),(c)は
それぞれ同圧電フィルタの片面側の各電極形状の変形例
を示す平面図、第4図(a)および(b)は本考案の他
の実施例に係る圧電フィルタの片面側および他面側を同
じ方向から見た平面図、第5図は音叉型の圧電フィルタ
の振動モードを示す説明模式図、第6図(a),(b)
はそれぞれ第1図,第4図に示す圧電フィルタの外装の
一例を示す斜視図、第7図は第1図に示す圧電フィルタ
の外装の他の例を示す分解斜視図、第8図は第1図,第
4図に示す圧電フィルタの等価回路図、第9図(a),
(c)および(b),(d)はそれぞれ第1電極および
第2電極の電極形成領域条件を示す模式図、第10図
(a)は第1図に示す圧電フィルタの一例の特性グラフ
である。
音叉振動モードを利用した圧電フィルタの片面側および
他面側を同じ方向から見た平面図、第2図(a),
(b)はそれぞれ同圧電フィルタの他面側の電極形状の
変形例を示す平面図、第3図(a),(b),(c)は
それぞれ同圧電フィルタの片面側の各電極形状の変形例
を示す平面図、第4図(a)および(b)は本考案の他
の実施例に係る圧電フィルタの片面側および他面側を同
じ方向から見た平面図、第5図は音叉型の圧電フィルタ
の振動モードを示す説明模式図、第6図(a),(b)
はそれぞれ第1図,第4図に示す圧電フィルタの外装の
一例を示す斜視図、第7図は第1図に示す圧電フィルタ
の外装の他の例を示す分解斜視図、第8図は第1図,第
4図に示す圧電フィルタの等価回路図、第9図(a),
(c)および(b),(d)はそれぞれ第1電極および
第2電極の電極形成領域条件を示す模式図、第10図
(a)は第1図に示す圧電フィルタの一例の特性グラフ
である。
第1図に示すこの圧電フィルタ1では、圧電基板2に
少なくとも1つのスリット3が切り込まれ、このスリッ
ト3の両側が腕部4,4として構成され、音叉部5が形成
される。
少なくとも1つのスリット3が切り込まれ、このスリッ
ト3の両側が腕部4,4として構成され、音叉部5が形成
される。
この音叉部5がこの圧電フィルタ1の圧電振動部分と
なる。
なる。
更に、この音叉部5の振動領域を規制するためにスリ
ット6a,6bが設けられる。
ット6a,6bが設けられる。
そして、この圧電基板2の片面側のスリット3の周縁
近傍部分に、第1電極7が形成される。
近傍部分に、第1電極7が形成される。
第9図(a)の斜線部は上記第1電極7の形成可能領
域を示すものであり、この領域内のいずれかの部分に上
記第1電極7が形成されればよい。
域を示すものであり、この領域内のいずれかの部分に上
記第1電極7が形成されればよい。
更に、この圧電基板2の同片面側に、スリット3に対
して片方の腕部4の外側縁に沿った部分に上記第1電極
7と別個に第2電極8が形成される。
して片方の腕部4の外側縁に沿った部分に上記第1電極
7と別個に第2電極8が形成される。
この第2電極8は、第9図(b)に斜線部で示される
領域に形成される。この領域は腕部の幅Wに対して2W/3
の幅の領域であり、この領域内のいずれかの部分に上記
第2電極8が形成されればよい。
領域に形成される。この領域は腕部の幅Wに対して2W/3
の幅の領域であり、この領域内のいずれかの部分に上記
第2電極8が形成されればよい。
そして、この圧電基板2の他面側に上記第1電極7,上
記第2電極8と対向して第3電極9が形成される。この
圧電基板2は,フィルタとして用いられるので,周波数
を選択するグランド側電極としての第3電極9が必須で
ある。
記第2電極8と対向して第3電極9が形成される。この
圧電基板2は,フィルタとして用いられるので,周波数
を選択するグランド側電極としての第3電極9が必須で
ある。
この第3電極9は第1電極7,第2電極8に対向して形
成されればよく、その形状は任意に決定れさる。
成されればよく、その形状は任意に決定れさる。
第2図(a),(b)は第1図(b)に示した第3電
極9の形状の変形例を示している。
極9の形状の変形例を示している。
ただし、第2図(b)の例は第3電極が分割(9a,
9b)されて形成された場合を示している。
9b)されて形成された場合を示している。
また、第3図(a),(b),(c)は第1図(a)
に示した第1電極7の形状の変形例を示している。
に示した第1電極7の形状の変形例を示している。
また、第4図(a),(b)は前記スリット6a,6bが
設けられていない場合の圧電フィルタ1aを示しており、
第1図に示した要素と同一構成要素には同一番号を付し
て説明を省略する。
設けられていない場合の圧電フィルタ1aを示しており、
第1図に示した要素と同一構成要素には同一番号を付し
て説明を省略する。
この圧電フィルタ1aの第1電極7および第2電極8は
それぞれ第9図(c),(d)の斜線部で示される領域
に形成される。
それぞれ第9図(c),(d)の斜線部で示される領域
に形成される。
上記第1電極,第2電極,第3電極の各電極は、圧電
基板2の音叉部とは反対側の端縁にそれぞれ形成された
第1引出端子T1,第2引出端子T2,第3引出端子T3に接
続される。第1引出端子T1,第2引出端子T2はそれぞれ
片面側に,第3引出端子T3は他面側に形成される。この
ように端子間の短絡を行うことなく,圧電基板の表裏両
面で3つの引出端子を形成するのみで圧電フィルタの引
出端子が構成され,回路構成が簡素化される。
基板2の音叉部とは反対側の端縁にそれぞれ形成された
第1引出端子T1,第2引出端子T2,第3引出端子T3に接
続される。第1引出端子T1,第2引出端子T2はそれぞれ
片面側に,第3引出端子T3は他面側に形成される。この
ように端子間の短絡を行うことなく,圧電基板の表裏両
面で3つの引出端子を形成するのみで圧電フィルタの引
出端子が構成され,回路構成が簡素化される。
従って、音叉部5の圧電振動が上記引出端子T1,T2,
T3の接続により阻害されることはない。
T3の接続により阻害されることはない。
上記音叉部5の圧電振動の方向は例えば第5図の矢印
x,yで示される。
x,yで示される。
この振動に伴って、スリット3の周縁部分αと、腕部
4,4の各外側縁β,βは伸縮される。
4,4の各外側縁β,βは伸縮される。
ただし、上記周縁部分αが伸びたときは外側縁β,β
はその反対に縮まる。
はその反対に縮まる。
第8図は、この圧電フィルタ1,1aの等価回路を示して
いる。上述した音叉部5の圧電振動に従って、第1電
極,第2電極,第3電極が振動する。この機械的振動部
に相当するこの圧電フィルタ1,1aの等価回路はこの図の
破線lで囲まれた部分である。
いる。上述した音叉部5の圧電振動に従って、第1電
極,第2電極,第3電極が振動する。この機械的振動部
に相当するこの圧電フィルタ1,1aの等価回路はこの図の
破線lで囲まれた部分である。
この電圧フィルタ1,1aは、圧電振動する音叉部5を除
いた部分を固定できるので従来の角板広がりモード振動
型の圧電フィルタに比較すると後述するように簡単に外
装される。
いた部分を固定できるので従来の角板広がりモード振動
型の圧電フィルタに比較すると後述するように簡単に外
装される。
また、従来の音叉型の圧電フィルタに比較すると、前
述したように各電極構成が単純化されており、それゆえ
にその電極形状およびその延長部の形状の変化も容易で
ある。
述したように各電極構成が単純化されており、それゆえ
にその電極形状およびその延長部の形状の変化も容易で
ある。
従って、引出端子T1,T2,T3の接続およびその取り出
しが容易となり、特に第2電極の取り出しが単純化され
る。
しが容易となり、特に第2電極の取り出しが単純化され
る。
第6図(a),(b)は前記圧電フィルタ1,1aの樹脂
外装の一例を示しており、引出端子T1,T2,T3がそれぞ
れ第1電極7,第2電極8,第3電極9に接続され、音叉部
にワックス等が塗布され、樹脂ディップされた後焼成さ
れたものである。
外装の一例を示しており、引出端子T1,T2,T3がそれぞ
れ第1電極7,第2電極8,第3電極9に接続され、音叉部
にワックス等が塗布され、樹脂ディップされた後焼成さ
れたものである。
この焼成により上記ワックスは樹脂外装10(破線)に
吸収されて音叉部5の周辺部分には空洞部10a(破線)
が形成される。
吸収されて音叉部5の周辺部分には空洞部10a(破線)
が形成される。
従って、従来の角板広がりモード振動型の圧電フィル
タのようにバネ等を用いることなく簡単に音叉部5の振
動を阻害しないように外装できるので、コストダウンが
図れると共に小型化できる。
タのようにバネ等を用いることなく簡単に音叉部5の振
動を阻害しないように外装できるので、コストダウンが
図れると共に小型化できる。
第10図(a)は、この圧電フィルタ1のスプリアス特
性の一例を示しており、所望周波数に対するスプリアス
が従来の角板広がりモード振動型の圧電フィルタの特性
(第10図(b))に比較して小さくなっている(第10図
(a)のA1>第10図(b)のA2)。
性の一例を示しており、所望周波数に対するスプリアス
が従来の角板広がりモード振動型の圧電フィルタの特性
(第10図(b))に比較して小さくなっている(第10図
(a)のA1>第10図(b)のA2)。
これは、バネ等を用いていないため圧電振動を阻害す
る要因が除去されたためと考えられる。
る要因が除去されたためと考えられる。
第7図は、前記圧電フィルタ1を他の方法を用いて外
装した一例を示している。
装した一例を示している。
この例の場合は、圧電基板2の音叉部5の圧電振動を
妨げないようにスペーサ11が同音叉部5に突き合わされ
るように配設され、接着剤12が塗布されたシート13,14
により同圧電基板2及びスペーサ11がサンドイッチ状に
挟着されて外装される。
妨げないようにスペーサ11が同音叉部5に突き合わされ
るように配設され、接着剤12が塗布されたシート13,14
により同圧電基板2及びスペーサ11がサンドイッチ状に
挟着されて外装される。
この場合、引出端子T1,T2,T3は必要に応じて設けら
れたシート13,14の切欠部13a,14aより取り出される。
れたシート13,14の切欠部13a,14aより取り出される。
本考案により圧電基板に複数の電極を形成してなる音
叉振動モードを利用した圧電フィルタにおいて、上記圧
電基板に少なくとも1つのスリットを切り込み、該スリ
ットの両側を腕部として構成してなる音叉部と、上記圧
電基板の片面側に設けられ、上記スリットの周縁近傍部
分のみに形成される第1電極と、上記圧電基板の片面側
に設けられ、上記第1電極と別個に且つ上記スリットに
対して上記片方の腕部外側縁に沿った部分のみに形成さ
れる第2電極と、上記圧電基板の他面側に設けられ、上
記第1電極,上記第2電極に対向して形成される第3電
極とを具備してなり,上記第1電極から延長された第1
の引出端子と上記第2電極から延長された第2の引出端
子とが夫々上記圧電基板の片面側の前記音叉部とは反対
側の端縁に形成され,更に上記第3電極から延長された
第3の引出端子が上記圧電基板の他面側の前記音叉部と
は反対側の端縁に形成されてなることを特徴とする圧電
フィルタが提供される。
叉振動モードを利用した圧電フィルタにおいて、上記圧
電基板に少なくとも1つのスリットを切り込み、該スリ
ットの両側を腕部として構成してなる音叉部と、上記圧
電基板の片面側に設けられ、上記スリットの周縁近傍部
分のみに形成される第1電極と、上記圧電基板の片面側
に設けられ、上記第1電極と別個に且つ上記スリットに
対して上記片方の腕部外側縁に沿った部分のみに形成さ
れる第2電極と、上記圧電基板の他面側に設けられ、上
記第1電極,上記第2電極に対向して形成される第3電
極とを具備してなり,上記第1電極から延長された第1
の引出端子と上記第2電極から延長された第2の引出端
子とが夫々上記圧電基板の片面側の前記音叉部とは反対
側の端縁に形成され,更に上記第3電極から延長された
第3の引出端子が上記圧電基板の他面側の前記音叉部と
は反対側の端縁に形成されてなることを特徴とする圧電
フィルタが提供される。
従来の4端子型又は短絡による3端子型の音叉型フィ
ルタと比較して引出端子の取り出しも容易である。
ルタと比較して引出端子の取り出しも容易である。
第1図(a)および(b)は本考案の一実施例に係る圧
電フィルタの片面側および他面側を同じ方向から見た平
面図、第2図(a),(b)はそれぞれ同圧電フィルタ
の他面側の電極形状の変形例を示す平面図、第3図
(a),(b),(c)はそれぞれ同圧電フィルタの片
面側の各電極形状の変形例を示す平面図、第4図(a)
および(b)は本考案の他の実施例に係る圧電フィルタ
の片面側および他面側を同じ方向から見た平面図、第5
図は音叉型の圧電フィルタの振動モードを示す説明模式
図、第6図(a),(b)はそれぞれ第1図,第4図に
示す圧電フィルタの外装の一例を示す斜視図、第7図は
第1図に示す圧電フィルタの外装の他の例を示す分解斜
視図、第8図は第1図,第4図に示す圧電フィルタの等
価回路図、第9図(a),(c)および(b),(d)
はそれぞれ第1電極および第2電極の電極形成領域条件
を示す模式図、第10図(a)は第1図に示す圧電フィル
タの一例の特性グラフ、第10図(b)は従来の角板拡が
りモード振動型の圧電フィルタの一例の特性グラフ、第
11図(a)および(b)は同圧電フィルタの片面側およ
び他面側を示す平面図、第11図(c)は同圧電フィルタ
の斜視図、第12図(a),(b),(c)は同圧電フィ
ルタの振動の状態を示す説明模式図、第13図は同圧電フ
ィルタの等価回路図、第14図(a)および(b)は従来
の音叉型の圧電フィルタの片面側および他面側を示す平
面図、第15図は同圧電フィルタの等価回路図である。 〔符号の説明〕 1,1a……圧電フィルタ 1……圧電基板 3……スリット、4……腕部 5……音叉部、7……第1電極 8……第2電極、9……第3電極
電フィルタの片面側および他面側を同じ方向から見た平
面図、第2図(a),(b)はそれぞれ同圧電フィルタ
の他面側の電極形状の変形例を示す平面図、第3図
(a),(b),(c)はそれぞれ同圧電フィルタの片
面側の各電極形状の変形例を示す平面図、第4図(a)
および(b)は本考案の他の実施例に係る圧電フィルタ
の片面側および他面側を同じ方向から見た平面図、第5
図は音叉型の圧電フィルタの振動モードを示す説明模式
図、第6図(a),(b)はそれぞれ第1図,第4図に
示す圧電フィルタの外装の一例を示す斜視図、第7図は
第1図に示す圧電フィルタの外装の他の例を示す分解斜
視図、第8図は第1図,第4図に示す圧電フィルタの等
価回路図、第9図(a),(c)および(b),(d)
はそれぞれ第1電極および第2電極の電極形成領域条件
を示す模式図、第10図(a)は第1図に示す圧電フィル
タの一例の特性グラフ、第10図(b)は従来の角板拡が
りモード振動型の圧電フィルタの一例の特性グラフ、第
11図(a)および(b)は同圧電フィルタの片面側およ
び他面側を示す平面図、第11図(c)は同圧電フィルタ
の斜視図、第12図(a),(b),(c)は同圧電フィ
ルタの振動の状態を示す説明模式図、第13図は同圧電フ
ィルタの等価回路図、第14図(a)および(b)は従来
の音叉型の圧電フィルタの片面側および他面側を示す平
面図、第15図は同圧電フィルタの等価回路図である。 〔符号の説明〕 1,1a……圧電フィルタ 1……圧電基板 3……スリット、4……腕部 5……音叉部、7……第1電極 8……第2電極、9……第3電極
Claims (1)
- 【請求項1】圧電基板に複数の電極を形成してなる音叉
振動モードを利用した圧電フィルタにおいて、 上記圧電基板に少なくとも1つのスリットを切り込み、
該スリットの両側を腕部として構成してなる音叉部と、 上記圧電基板の片面側に設けられ、上記スリットの周縁
近傍部分のみに形成される第1電極と、 上記圧電基板の片面側に設けられ、上記第1電極と別個
に且つ上記スリットに対して上記片方の腕部外側縁に沿
った部分のみに形成される第2電極と、 上記圧電基板の他面側に設けられ、上記第1電極,上記
第2電極に対向して形成される第3電極とを具備してな
り,上記第1電極から延長された第1の引出端子と上記
第2電極から延長された第2の引出端子とが夫々上記圧
電基板の片面側の前記音叉部とは反対側の端縁に形成さ
れ,更に上記第3電極から延長された第3の引出端子が
上記圧電基板の他面側の前記音叉部とは反対側の端縁に
形成されてなることを特徴とする圧電フィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989091623U JP2516083Y2 (ja) | 1989-08-03 | 1989-08-03 | 圧電フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989091623U JP2516083Y2 (ja) | 1989-08-03 | 1989-08-03 | 圧電フィルタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0332829U JPH0332829U (ja) | 1991-03-29 |
JP2516083Y2 true JP2516083Y2 (ja) | 1996-11-06 |
Family
ID=31641097
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989091623U Expired - Lifetime JP2516083Y2 (ja) | 1989-08-03 | 1989-08-03 | 圧電フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2516083Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4788933B2 (ja) * | 2000-04-11 | 2011-10-05 | 雅彦 小室 | 靴脱着具兼杖並びに該靴脱着具兼杖に用いる靴べら |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56119330U (ja) * | 1980-02-14 | 1981-09-11 | ||
JPS61187115U (ja) * | 1985-05-13 | 1986-11-21 | ||
JPH0758875B2 (ja) * | 1987-12-02 | 1995-06-21 | 株式会社村田製作所 | 圧電共振子 |
-
1989
- 1989-08-03 JP JP1989091623U patent/JP2516083Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0332829U (ja) | 1991-03-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |