JP2516069Y2 - 電子弦楽器の楽音指定信号入力装置 - Google Patents

電子弦楽器の楽音指定信号入力装置

Info

Publication number
JP2516069Y2
JP2516069Y2 JP8065687U JP8065687U JP2516069Y2 JP 2516069 Y2 JP2516069 Y2 JP 2516069Y2 JP 8065687 U JP8065687 U JP 8065687U JP 8065687 U JP8065687 U JP 8065687U JP 2516069 Y2 JP2516069 Y2 JP 2516069Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
neck
flexible plate
elastic flexible
circuit board
string
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP8065687U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63191393U (ja
Inventor
好央 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP8065687U priority Critical patent/JP2516069Y2/ja
Publication of JPS63191393U publication Critical patent/JPS63191393U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2516069Y2 publication Critical patent/JP2516069Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 [考案の技術分野] この考案は電子ギターのような電子弦楽器の音高また
は音色等を指定する楽音指定信号入力装置に関する。
[考案の背景] 最近、本件出願人は、電子ギターのような電子弦楽器
を提案している(例えば、実願昭61-125910号)。この
電子弦楽器は、胴部より突設されたネックの先端部か
ら、胴部に設けられた楽音開始指令信号発生機構(トリ
ガー信号発生機構)に亘って、複数本の弦が張設されて
いると共に、上記ネック上のフィンガボードには、ネッ
クの長手方向に間隔的に配設された多数のフレット間に
音高指定または音色指定する楽音指定信号入力装置のフ
レットスイッチが上記各弦に対応して設けられていて、
各弦の所定位置を指で押しつけて上記フレットスイッチ
をオンすることにより所望の音高や音色の楽音指定が行
なえるようになっている。上記フレットスイッチとし
て、上記ネックの所定位置に多数のマイクロスイッチを
埋め込んだものや、各弦毎に電気抵抗体を設けたものな
どがすでに提案されている。
前者のマイクロスイッチを埋め込んだものは、マイク
ロスイッチをオン動作することにより楽音指定を行うも
のであるが、ネックの狭いスペースに多数のマイクロス
イッチを埋め込まなければならないため、実装構造が複
雑で、且つ高価であり、故障を起こし易いなどの不具合
がある。
また、後者の各弦毎に電気抵抗体を設けたものは、指
により弦を押し付けた位置の電気抵抗体の抵抗値を電圧
読取装置で読み取ることにより楽音指定信号を発生する
ように構成されているが、各弦毎に電圧読取装置を必要
とするため、装置自体が高価となるなどの不具合があっ
た。
さらに、上記フレットスイッチは、ネック幅方向に各
弦に対応して複数配設されており、従って、例えばコー
ド(和音)演奏時などの際、ネック幅方向ににある複数
弦を例えば1本指で同時に押弦操作する場合に、各弦に
対応したフレットスイッチの接点を確実に同時導通さ
せ、各弦毎に音高または音色を指定する信号を確実に同
時入力させることが、普通の弦楽器に近い演奏を可能に
する上で必要になる。
しかしながら、初心者などにとっては、ネック幅方向
にある複数弦を1本指で同時に押弦操作しようとする場
合、指を屈曲させた状態で、各弦を押圧操作し易く、そ
のため、ネックのフィンガボードのネック幅方向両側に
位置する部分(第1弦、第6弦に対応する部分)のみを
押圧し、フィンガボードの中央側に位置する部分(第2
弦〜第5弦に対応する部分)を押圧できないことが多々
ある。
このようにネック幅方向におけるフィンガボードの中
央側に位置するフレットスイッチを押圧操作できないこ
とがあると、1本指で、ネック幅方向における同時入力
操作を困難にするという問題が生じる。
[考案の目的] この考案は、上記不具合を改善する目的でなされたも
ので、ネックへの組み付けが容易で、かつ、ネックに対
する回路基板および弾性可撓板の取り付けが強固な電子
弦楽器の楽音指定信号入力装置を安価に提供しようとす
るものである。
[考案の要点] この考案は、上記の目的を達成するため、固定接点を
有してネック上面に配置される回路基板の各側縁のう
ち、少なくともネック長手方向に沿う両側縁部をコ字状
に包み込んで保持させた、可動接点を有する弾性可撓板
の抱持部を、ネックの上面を凹ませて形成した段部には
め込んで一体的に固着したことを要点とする。
[実施例] 以下この考案の一実施例を図面を参照して詳述する。
この考案の楽音指定信号入力装置を採用した電子弦楽
器は、第1図に示すように例えば硬質合成樹脂などから
形成されてなる胴部1と、この胴部1より突設された例
えば硬質合成樹脂製のネック2とから構成されている。
このネック2の先端には、複数、例えば6本の弦支持部
材3が植設されたヘッド部4が延設されていて、これら
各弦支持部材3に弦5の一端が取付固定されていると共
に、各弦5の他端側は胴部1に設けられた楽音開始指令
信号発生機構6の導電性接点部材6aに係着されており、
弦5をはじくことにより弦トリガースイッチがオンして
楽音開始指令信号が出力されるようになっている。
一方、上記ネック2の上部には長手方向に沿って凹部
2aが形成されていて、この凹部2aの開口部には、音高指
定または音色指定等の信号を入力するための本考案楽音
指定信号入力装置AのフレットスイッチFSWを内蔵した
フィンガボード7を構成する回路基板8及び弾性可撓板
9が設けられている。
すなわち、本考案の楽音指定信号入力装置Aは、第2
図に示すように、複数の固定接点8aを有してネック2上
部に配置される回路基板8上に、複数の可動接点9aを有
する例えばゴムシート、軟質合成樹脂シートなどからな
る弾性可撓板9を、上記各固定接点8aと各可動接点9aが
それぞれ対面するように配設し、これらそれぞれ対面す
る各接点8a、9a間に所定の隙間を形成して構成される。
そして、本実施例では、ネック幅方向においてそれぞれ
対面する各固定接点8aと各可動接点9aの隙間は、ネック
2の幅方向両側において大きく、その両側からネック2
の中央側に向うに従って徐々に小さくなるように設定さ
れており、例えば第2図において第1弦5a及び第6弦5f
の下方に位置する隙間をL1、第2弦5b及び第5弦5eの下
方に位置する隙間をL2、第3弦5c及び第4弦5dの下方に
位置する隙間をL3とすると、L1>L2>L3の関係に設定さ
れていて、これにより、ネック幅方向にある複数弦を1
本指で同時に押弦操作した場合、ネック幅方向にある各
弦に対応した各フレットスイッチにおいてそれぞれ対面
する各接点が同時に接触導通され、各弦毎に音高または
音色等を指定する信号を確実に同時に入力させることが
できるようになっている。
また、上記弾性可撓板9の両側縁部は、第2図に示す
ように、互いに対向する面に嵌合溝9c、9cを有する断面
コ字状に形成されて一対の抱持部9b、9bが構成されてお
り、これら嵌合溝9c、9cに、上記回路基板8の両側縁部
8b、8bを包み込むように嵌着保持させた抱持部9b、9b
を、ネック2の凹部2aを形成する両側部上面を凹ませて
形成した段部2b、2bにはめ込むことにより、弾性可撓板
9の可動接点9aを回路基板8の固定接点8aに所定の隙間
を有して正しく対面させることができ、この状態で、弾
性可撓板9の抱持部9b、9bをネック2の段部2b、2bに一
体に接着することによって、弾性可撓板9と回路基板8
をネック2に強固に固定し一体化させることができる。
さらに、上記弾性可撓板9の上面には、第3図及び第
4図に示すようにネック2の長手方向に間隔的に多数の
フレット9dが該弾性可撓板9に一体形成されて突設され
ていると共に、この弾性可撓板9の裏面には、上記弦5
の直下に該弦5と平行するように6条の凹溝9eが形成さ
れていて、これら凹溝9eの内底部に第5図に示すように
導電性ゴムよりなる可動接点9aが接着などの手段で取り
付けられている。
そして、上記回路基板8の固定接点8aは、第6図に示
すように各弦5直下の各フレット9dで区画される位置に
それぞれ独立して形成されており、この固定接点8aとこ
れに対面する可動接点9aとで、所定の音高または音色等
を指定する信号を入力するフレットスイッチFSWが構成
されている。なお、ネック2の凹部2a内には、また回路
基板8の裏面に取り付けられたダイオードなどの電子部
品(図示しない)が収容される。また回路基板8の裏面
中央部は、ネック2の凹部2aに突設した突部2c上に載置
された状態でこれに一体に接着されている。
なお、上記胴部1上には、電源スイッチ12やボリュー
ム摘み13、ミュートスイッチ14、パット操作スイッチ15
などが、そして胴部1の側面には音色選択スイッチ16な
どが設けられていると共に、胴部1内にはスピーカ17が
収容されている。
上記の如く構成された楽音指定信号入力装置Aにおい
て、所要の弦5の上からフィンガボード7の表面である
弾性可撓板9の所定位置を押えると、その位置にあるフ
レットスイッチFSWの可動接点9aが固定接点8aに接触導
通して、スイッチオンされ、所定の音高または音色等を
指定するための信号が入力される。
また、上記実施例において、コード(和音)演奏する
ためにネック幅方向にある複数弦、例えば6本の弦5a〜
5fを、たとえば、人さし指1本指で同時に押弦操作した
場合、指は、まず最初にネック2のフィンガボード7の
両側に接触して押圧し、次いでフィンガボード7の中央
側に接触して押圧していくことによりネック幅方向の中
央側に押圧遅れが生じても、上述のようにネック幅方向
においてそれぞれ対面する各接点間の隙間は、ネック2
の幅方向両側において大きく、その両側からネック2の
幅方向中央側に向うに従って小さくなるようにL1>L2
L3の関係に設定されていることによって、ネック2のフ
ィンガボード7の両側にあるフレットスイッチFSW−1
がオン動作される時と、フィンガボード7の中央側にあ
るフレットスイッチFSW−2とFSW−3がオン動作される
時とを同時にオン動作することができ、したがって、各
接点の同時導通を可能にし、各弦毎に音高または音色を
指定する信号を確実に同時入力させることができ、普通
の弦楽器に近い演奏が可能になる。
なお、図示例では、弾性可撓板9の上面をネック2の
幅方向に平坦になるように形成したが、本考案はこれに
限らず、ネック幅方向の中央側にいくにつれて徐々に高
くなる湾曲面に形成してもよく、これによって、ネック
幅方向の中央部を押え易くなる。このようにネック幅方
向の中央側が高くなる湾曲面に形成した場合は、その湾
曲面の曲率の程度によって必ずしもネック幅方向におい
てそれぞれ対面する各固定接点8aと各可動接点9aの隙間
を、ネック2の両側より中央側へ、徐々に小さくする必
要はなくなるが、これらを併用することによって、押え
易さと各接点の確実な同時導通を達成できる。
[考案の効果] この考案は、以上詳述したように、回路基板の各側縁
のうち、少なくともネック長手方向に沿う両側縁部をコ
字状に包み込んで保持させた、弾性可撓板の抱持部を、
ネックの上面を凹ませて形成した段部にはめ込んで一体
的に固着したので、ビスなどの固着手段を用いずに、回
路基板側縁部を包み込むように保持する弾性可撓板の抱
持部をネックの段部にはめ込むだけで、弾性可撓板の可
動接点を回路基板の固定接点に所定の隙間を有して正し
く対面させることができるとともに、弾性可撓板の抱持
部をネックに一体的に固着させることができる。このた
め、弾性可撓板および回路基板をネックに強固に固定さ
せることができるとともに、これらのネックへの組み付
けを容易且つ迅速に行なうことができる。
また、上記実施例の如く、ネック幅方向においてそれ
ぞれ対面する各固定接点と各可動接点の隙間を、ネック
の両側よりネックの中央側が小さくなるように設定して
おけば、コード(和音)演奏時にネック幅方向にある複
数弦を1本指で同時に押弦操作した場合に、各弦毎に音
高または音色を指定する信号を確実に同時入力させるこ
とができ、普通の弦楽器に近い演奏が可能になる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示し、第1図は電子弦楽器
の全体斜視図、第2図は要部を拡大して示す断面図、第
3図は弾性可撓板の平面図、第4図は同側面図、第5図
は同裏面図、第6図は回路基板の平面図である。 1……胴部、2……ネック、7……フィンガボード、8
……回路基板、8a……固定接点、9……弾性可撓板、9a
……可動接点、A……楽音指定信号入力装置。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定接点を有してネック上部に配置された
    回路基板上に、可動接点を有する弾性可撓板を、上記固
    定接点と上記可動接点が所定の隙間を有して対面するよ
    うに配設し、上記回路基板の各側縁のうち、上記ネック
    の長手方向に沿う両側縁部を、上記弾性可撓板の対応す
    る部位に形成した抱持部にて包み込んで保持し、当該弾
    性可撓板及び上記回路基板を、上記ネックの上面を凹ま
    せて形成した段部に、はめ込んで一体的に固着したこと
    を特徴とする電子弦楽器の楽音指定信号入力装置。
  2. 【請求項2】上記各固定接点と上記各可動接点の隙間
    を、上記ネックの幅方向両側において大きく、その両側
    よりもネックの幅方向中央側において小さくなるように
    設定してなる実用新案登録請求の範囲第1項記載の電子
    弦楽器の楽音指定信号入力装置。
JP8065687U 1987-05-27 1987-05-27 電子弦楽器の楽音指定信号入力装置 Expired - Lifetime JP2516069Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8065687U JP2516069Y2 (ja) 1987-05-27 1987-05-27 電子弦楽器の楽音指定信号入力装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8065687U JP2516069Y2 (ja) 1987-05-27 1987-05-27 電子弦楽器の楽音指定信号入力装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63191393U JPS63191393U (ja) 1988-12-09
JP2516069Y2 true JP2516069Y2 (ja) 1996-11-06

Family

ID=30931661

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8065687U Expired - Lifetime JP2516069Y2 (ja) 1987-05-27 1987-05-27 電子弦楽器の楽音指定信号入力装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2516069Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4715686B2 (ja) * 2006-09-12 2011-07-06 カシオ計算機株式会社 電子弦楽器

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63191393U (ja) 1988-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6133517A (en) Keyboard musical instrument with simplified key unit assembly
US4914999A (en) Keyboard assembly for forming keyboard apparatus of electronic musical instrument
US5033351A (en) Fingerboard and neck for electronic musical instrument
US4785704A (en) Musical instrument transducer
JP4251110B2 (ja) 撥弦楽器用ピックアップ装置と撥弦楽器
JP2516069Y2 (ja) 電子弦楽器の楽音指定信号入力装置
JP2628656B2 (ja) 鍵盤装置
JPS628077Y2 (ja)
JP2817408B2 (ja) タッチレスポンス・スイッチ装置
JPH0784570A (ja) 電子楽器の鍵盤装置
JP2864914B2 (ja) 電子楽器
JPS6078540U (ja) キ−ボ−ド
JPS6146555Y2 (ja)
JP4219284B2 (ja) 鍵盤装置
JP3591838B2 (ja) フレットが引込み自在な弦楽器ネックの弦楽器
JPS63118096U (ja)
JPH08335083A (ja) スイッチ構造
JPS6146553Y2 (ja)
JP2570897B2 (ja) スイッチ装置
JP4245068B2 (ja) 楽音制御装置
JPH0637554Y2 (ja) スイツチ装置
JPH0710394Y2 (ja) 電子弦楽器の弾奏情報入力装置
JP3694988B2 (ja) 電子楽器
JPH0580747A (ja) 鍵盤装置
JP3700601B2 (ja) 演奏操作入力装置