JP3591838B2 - フレットが引込み自在な弦楽器ネックの弦楽器 - Google Patents
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Description
本発明は、弦楽器に関するものであり、より詳しくは、ネックに指板を備えた弦楽器に関する。
4弦ベースギターや従来の6弦ギターをはじめとする弦楽器には、フレット付きのものが多いが、中にはフレットのない場合もある。いずれのタイプも独自の音色を持ち、音楽のスタイルに合わせて選ばれる。例えば、フレットのないエレクトリック・ベース・ギターは、たて型のアコースティック・ベース弦楽器に音色が似ているため、ジャズ音楽によく使用される。一方、フレット付きのベースギターは、ファンクロックやカントリーミュージックで人気がある。
しかしながら、音楽における流行の変化やスタイルの多様化に伴い、異なったジャンルの音楽の様々な要素を組み合わせた新しいタイプの音楽が登場してきた。このため、以前は互いに別のジャンルの音楽で使用されていた各種の楽器が、同じ曲で演奏されることも珍しくない。また、異なった音楽スタイルでの演奏を楽しむミュージシャンも多い。このような理由から、演奏者らは、フレットなしとフレット付きの両タイプの楽器を購入して様々な音を作り出している。その結果、2つのタイプの楽器の演奏が可能にはなるものの、費用がかかる上、持ち運びや保管にも不便である。このことから、本発明の目的は、フレット付き、フレットなしのいずれとしても演奏できる弦楽器を提供することである。
別の問題点は、音楽によっては、1つの曲の中でフレット付き楽器とフレットなし楽器の異なった音を連続して交互に演奏する必要があることである。1人のミュージシャンが2つのタイプのギターを持っていたとしても、それを連続して交互に演奏することは非常に困難であり、曲によっては全く不可能となる。その結果、2人のミュージシャンが2つの異なる楽器をそれぞれ演奏することで連続した音を出すことになる。しかし、2人のミュージシャンを雇うのは費用がかかり、かといって1人で2つの楽器を連続して交互に演奏することも困難である。したがって、本発明の別の目的は、フレット付きモードとフレットなしモード間の変更が簡単に、素早くできる弦楽器を提供することである。
これまでにも、フレット付きとフレットなしの間の変更が可能な弦楽器はいくつか提案されている。例えば、ムトン(Mouton)が提案したUSP4,297,936では、エレクトリック・ベース・ギターのフレットが横方向に収納できるようになっている。このギターの場合、フレットが、その横方向の端部でギターのネックと平行に延びたフレキシブルな親指バーに取り付けられている。この親指バーは弾力性があるため、演奏者が横方向の力を加えても、隣り合うフレットだけが機能し、残りのフレットには影響がない。このムトンのギターの難点は、横方向に延びたフレットのせいで、外見も触った感じも従来のギターとは違っていることである。その上、全てのフレットを同時に動かせるように、ギターのネックの端から端までフレット保持テンションワイヤーが延びているが、このワイヤーが不必要な振動を起こすことがある。また、このギターのフレットは、固定されておらず、全フレットを同時に確実に調整することもできないため、あるフレットに抵抗が加えられるとワイヤーが曲がることがあり、幾分扱いにくい。
したがって本発明の別の目的は、概観が従来の弦楽器に似ており、全フレットの調整が確実かつ正確にでき、不必要な振動を起さない程度の柔軟性を有する構造の、フレット付き、フレットなし兼用の弦楽器を提供することである。
ピゴッチ(Pigozzi)によるUSP 4,722,260が提案する弦楽器の収納式フレットでは、各フレットが2つの回転カムによって駆動され、各カムはそのフレットの中心部の両側に位置している。各フレットは、弦楽器のネックに沿って延びた横方向の軸に作用するコイル状ばねによって下向きにバイアスされる。これらのカムは、ノブに取り付けられた中央の小歯車によって駆動される2つの長手方向軸によって同時に回転する。この特許の楽器の主な問題点は、フレットを作用させる機構を持った構造のためにネックが過度に弱められるということである。その上、これらの機構の位置が原因で、弦の反対側に、ネックに沿ってその横方向に延びる、弦のテンションを緩和するための通常の引張材を備えることは不可能である。ピゴッチの弦楽器の別の難点は、製作のために過大な時間と労働力を要する部品が数多くあり、構成がやや複雑であるということである。また、ギターそのものの外観も従来のものとは異なる。このため本発明の別の目的は、ネックの構造と形状は通常の弦楽器のものとほぼ同じだが、強度の点で勝っており、弦のテンションを緩和するための通常の引張材を使用できる弦楽器を提供することである。本発明の別の目的は、比較的少ない要素で構成され、そのため製造が比較的簡単で時間のかからない弦楽器を提供することである。
さらに本発明の別の目的は、フレット付きモード、フレットなしモードのいずれの場合でも、従来のフレットつき、フレットなしの弦楽器とほぼ同様に演奏できる弦楽器を提供することである。
発明の概要
本発明による弦楽器は、フレットつき楽器、フレットなし楽器のいずれとしても演奏可能であり、指板の内孔内に設けられた可動式の長手方向可動式カム構造と、相互連結されたフレットアセンブリーとを備えている。指板は各フレットに作用する複数の独立したカムを有し、フレットを指板内のスロットに沿って選択的に動かす。相互連結接続されたフレットアセンブリーは、長手方向のフレット相互連結部材を有する複数のフレットから構成される。このフレット相互接続部材は、フレットに固定され、且つフレットと共に作動する。バイアスばねはフレット相互連結部材に作用し、フレットを指板の内側に向かってバイアスする。上記カム構造は、各フレットに2つのカムを有する細長いラック(歯ざお)とラック歯から構成される。さらに、指板に取り付けられた小歯車は、レバーにより駆動され、ラック歯とかみ合ってカム構造を長手方向に動かし、カムがフレットに作用する強度を効果的にする。
フレット相互連結部材は、細長いスラット(薄板)を含んでおり、線形に移動可能なカム構造は、細長いスラットを受け取るカムとカムとの間にフレットガイドスロットを形成している。線形に移動可能なカム構造は細長いガイド突起部を持ち、指板は線形のカム構造の横方向の動きを制限するために、ガイド突起部を受け取る細長いガイドスロットを形成している。線形に移動可能なカム構造は、側面が先細りしており、指板の内孔もそれに応じて先細りしている。
【図面の簡単な説明】
本発明は図面に示された実施例を使って以下にさらに詳細に説明されている。各実施例で解説された本発明の特徴は、単独で使用してもよいし、組み合わせてもよい。本発明について上記に述べた、あるいはそれ以外の目的、特徴、利点は、以下の実施例での具体的な説明により明らかになると思われる。添付図面では、同じ要素には同じ参照番号がつけられている。これらの図面は、必ずしも一定の比率ではなく、発明の主旨を強調するように画かれている。
図1は、指板を含む、本発明の弦楽器のネックの上面図である。
図2(a)は、図1と図3(a)に示した線II−IIの断面図であり、格納された状態のフレットを示している。
図2(b)は、図1と図3(a)に示した線II−IIの断面図であり、引き出して演奏可能な状態のフレットを示している。
図3(a)は、図1に示した線III−IIIの断面図であり、格納された状態のフレットを示している。
図3(b)は、図1に示した線III−IIIの断面図であり、引き出して演奏可能な状態のフレットを示している。
図4は、本発明の相互連結されたフレットアセンブリーと線形カム構造の等角投影図である。
図5は、図1の楽器のネック一部の側面を断片的に引き伸ばした図であり、ネックに搭載された本発明のフレット制御機構が含まれている。
図6は、図5のフレット制御機構の各部分を引き伸ばした遠近図である。
好適な実施例の説明
フレット付き楽器、フレットなし楽器のいずれとしても演奏可能な弦楽器12のネック10には、上面16を有する指板14が備えられている。指板14は、チューニング・ピン20を有するチューニング・ピン・プレート(すなわち軸受54)付近の上面に弦サポートナット18を備えている。この弦楽器12としては、本発明の特徴を持った4弦ベースギター等が考えられる。指板14は、横方向に細長いフレットスロット22を形成しており、このスロット内には横方向に細長い可動式フレット24が配置されている。
図3(a)と図3(b)に示すように、ネック10は、インターフェイス28において指板14にラミネートされているベースボード26を有し、さらにインターフェイス28には内孔30が形成されている。ベースボード26には、ネック10を固くして弦36のテンションを緩和する引張材34を受け取るため、その全長に沿って球状の孔32が形成されている。
フレット24は、相互連結されたフレットアセンブリー38の一部である。すなわち、フレット24を構成する各フレットは、長手方向のフレット相互連結部材40によって相互連結されており、このフレット相互連結部材40は、基本的にはフレット24の各フレットとしっかり連結された細長のスラットであり、ネック10の内孔30の上部42に搭載されている。
内孔30の下部44中にスライド可能な状態で置かれているのは、互いに独立した複数の線形カム48を有する線形可動式のカム構造46であり、線形カム48のそれぞれが、フレット24に作用する。この点に関して、一対のカム、例えばカム48aと48bが、各フレット、例えばフレット24aと間隔をおいて備えられている。これらのペアカムは、フレット相互連結部材の幅以上の距離を隔てて置かれており、1つのペアが、対応するフレットの反対側端部に作用してフレットを安定した状態に保ち、線形カム48の間に形成されたカム構造46のスロット50の中で、フレットとフレット相互連結部材40を下方(図3(a)参照)あるいは内側へ動かす。カム構造46には、端部に歯52を有するラック51が含まれており、チューニング・ピン・プレート54の上部の弦サポート・ナット18の上下に伸びている。カム構造46にはさらに細長ガイド突出部56があり、これは内孔30の下部44の一部である、指板14の細長ガイドスロット58内に搭載されている。細長ガイド突出部56を細長ガイドスロット58でインターロックすることにより、カム構造46が確実にネック10に沿って内孔30内を横方向に移動する。この点に関して、内孔30は先細りの形状で、図4に示すようにカム構造46が先細りの形状であるのに合わせて、チューニング・ピン・プレート54付近で最小になり、ネック10の反対側の端部で最大になる。このように、チューニング・ピン・プレート54から遠ざかる際に、カム構造46が線形以外の動きをするのを防止するために、細長ガイド突出部56と協力する細長ガイドスロット58のようなガイドを、内孔30の中に備えることが望ましい。
フレット制御機構60には小歯車62が含まれ、チューニング・ピン・プレート54に沿って伸びた軸64に取り付けられている。この軸64は、チューニング・ピン・プレート54の下方にあるレバー66に固定されている。フレット制御機構60にはさらにサポートガイド68が含まれ、これはラック51の歯52とかみ合わさった小歯車62の反対側にラック51とスライド可能な状態でかみ合わされている。
フレット相互連結部材40すなわちスラットと、指板14の内面との間にある内孔30の上部42に搭載されているのは、複数の板ばね70からなるバイアス装置である。この点に関して、各フレット24の間にある板ばね70は、スラットすなわちフレット相互連結部材40を全フレット24とともに、内孔30の上部42内で、図3(a)に示す位置に下向きに押す。一方、カム構造46の線形カム48は、カム構造46が前方(チューニング・ピン・プレート54の方向)へ引っ張られると、フレット24を上部に押し上げ、それによって板ばね70を図3(b)に示す位置に変形させる。
本発明の弦楽器12の動作について説明すると、この弦楽器がフレット付き楽器モードにある場合、フレットレバー66は、図6に示すように時計回りに回転し、ラック51とそのカム構造46を矢印72の方向に外向きに回転させる。この位置で線形カムが動かされて、フレット24が線形カム48のスロープ74を下へスライドし、板ばね70がフレット24をスロープ74に沿って下向きに押圧する。その結果、図2(a)と図3(a)に示すようにフレット24はその上面76が指板14の外面78よりやや下かあるいは同じ高さとなる位置に移動する。したがってこの構成によれば、ギター弦36が指板14の外面78に対して下向きに押さえられても、ギター弦36はフレット24の上面76のいずれにも押し付けられず、その結果、この楽器はフレットなし楽器として演奏できる。このモードの動作では、スラット40はスロット50内の線形カムペアのうち、線形カムペア48の間に入れ子になっている。
一方、弦楽器(12)をフレット付き楽器として演奏したい場合は、フレットレバー66を図6に示す位置に反時計回りに回転させると、小歯車62がラック51とカム構造46を、矢印72と反対の方向に駆動し、カム構造46が図2(b)と図3(b)に示す位置に置かれる。この構成では、フレット24は線形カム48の上りスロープ74を備え、それによってスラットすなわちフレット相互連結部材40を運んで、図2(b)と図3(b)に示すように、指板14の内面に対して板ばね70を押さえつける。この構成によると、図2(b)と図3(b)に示すように、フレット24の上面76が指板14の外面78よりかなり上部にあるため、ギター弦36が指板14の外面78に対して押さえられると、弦36はフレット24の上面76を押す。その結果、この楽器は今度はフレット付き楽器として演奏される。
本発明の弦楽器が比較的簡単に製造できるものであることは、当業者であれば理解できると思われる。というのも、主な動作構成要素は、相互連結フレットアセンブリー38と、カム構造46と、フレット制御機構60であり、全てが単純な構造である。この点に関して、組み立ての間、数多くのフレットを1人の人間が同時に扱うことは無理なので、組み立てプロセスは単純化されている。さらに、カム構造46の線形移動が、多くの別個のカムや他の要素の動きとは異なって比較的単純であることも理解できると思われる。
本発明のさらなる利点は、各フレットの反対側の端部と接触する線形カムによって安定性が得られ、その結果、弦楽器がフレット付きの構成で演奏される際、フレットが非常に安定しているということである。
カム構造46と相互連結フレットアセンブリー38の利点は、両者が楽器のネック10に占めるスペースがわずかであるため、ネックの外観は基本的に従来の楽器のものと変わらないことである。同様に、これらの構造はネック10のわずかなスペースのみを占めるため、ネックは弦のテンションを緩和するために通常の引張材34を備えることが可能である。
本発明の更なる利点は、フレット制御機構が簡単な方法で組み立てられ作動できることである。この点について、弦楽器のフレット付きモードとフレットなしモード間の変更を、演奏者が演奏中に即座に行えるよう、フレットレバー66は簡単に操作できるようになっている。
本発明の更なる利点は、線形のカム構造46が、全てのフレットに対して同時に確実でしっかりしたフレット調整を行えることである。この点に関して、全てのカム同士はしっかりと接続されているため、全てのフレットは同時に確実に作動する。
本発明の更なる利点は、フレットが相互連結フレット構造に結合されており、その結果フレット付きモードとフレットなしモード間でフレットが安定した確実な動きをすることができることである。
更なる利点は、本発明の実施例において、カム構造は、安価な型抜きプラスチックで製造できることである。
本発明は好適な実施例において具体的に説明されているが、当業者であれば、本発明の精神や範囲を逸脱することなく、様々な変更が可能であることは理解できると思われる。例えば本発明において、必ずしもバイアスのためにばね板を使う必要はなく、他のタイプのバイアス装置を使用してもよい。また、レバー66はノブや他の機構でもよい。また、その機構は電動式のものでもよい(例えば電気モーターなど)。
さらに、各フレット間のフレット相互連結部材を、例えば点線80で切断することも可能である。その結果、各フレット24は、隣合うフレットから独立し、横方向に延びた内部部材81を備えることが可能である。上記実施例におけるばね板80と同様に、この内部部材81に対して、バイアスばねがフレットを内側にバイアスするように押さえることができる。実施例では、内部部材は、細長いネック10の長手方向に延びている。
Claims (21)
- 可動式のフレットを持つフレットスロットを搭載した指板面を有するフレット指板を備え、フレットつきとフレットなしのいづれとしても演奏可能な弦楽器であり、以下のカム構造と、相互に連結されたフレットアセンブリーとの要素を有するフレットが引込み自在 な弦楽器ネックの弦楽器。
前記カム構造が、フレット指板の裏面にフレット指板の 長手方向に沿って形成された内孔に該長手方向に可動可 能に搭載され、全フレットをフレット指板の各スロット に沿って同時にフレット指板の表面方向に押圧すること により各フレットをフレット指板の外部に押し上げる動 作と、全フレットをフレット指板の表面と同じかそれ以 下まで戻す動作とを選択的に行うものであること、
及び
前記相互に連結されたフレットアセンブリーが、前記複 数のフレットと、前記各フレットと直交状に取り付けら れ、前記カム構造によりフレットと共に前記フレット指 板の表面方向に駆動されるフレット指板の長手方向に設 けたフレット相互連結部材とから成るものであること。 - 請求項1の弦楽器に於いて、さらに以下のバイアス手段の要素を有するフレットが引込み自在な弦 楽器ネックの弦楽器。
バイアス手段が、前記フレット相互連結部材をフレット 指板の裏面方向に押圧するものであり、前記フレット相互連結部材に作用して、フレットをフレット付きモードとフレットなしモードの間で移動させるものであること。 - 請求項2の弦楽器において、前記カム構造は、線形に可動形のものであること。
- 請求項3の弦楽器において、前記カム構造は、カムを各フレット毎に2つずつ有し、1つのフレッ トに対して設けられた2つのカムは、フレットの長手方 向の異なる箇所でそれぞれフレットに当接し、且つ当該 カム構造は、フレット指板の長手方向に伸びる部材であ ること。
- 請求項4の弦楽器において、前記カム構造はラック歯を備え、また、前記弦楽器は、レバーと当該 レバーによって駆動される前記ラック歯にかみ合わされ た小歯車を備えており、前記レバーは小歯車に駆動して カム構造をフレット指板の長手方向に移動させて前記フ レットの動きを操作するものであること。
- 請求項4の弦楽器において、前記フレット相互連結部材は細長スラットを備え、また、前記線形に可動式のカムは、フレットガイドスロットを前記カムとカムの間に備えており、前記フレット相互連結部材のス ロットが、フレットなし状態の時にフレットの異なる位 置に当接する2つのカムの間にうづまるものであるこ と。
- 請求項6の弦楽器において、前記線形可動式のカム構造は、細長ガイド突出部を備え、また、前記フレット指板が接着されたベースボードは、前記ガイド突出部を受けるための細長ガイドスロットを形成し、それによって線形カム構造の長手方向に対して横方向への移動を制限しながら線形に移動させるものであること。
- 請求項7の弦楽器において、前記線形可動式のカム構造の前記フレット制御機構の方向の端部は先細りしており、前記フレット指板の前記内孔は、前記線形可動式カム構造の前記フレット制御機構の方向の端部が先細りするのに応じた寸法で先細りしているものであ ること。
- 請求項3の弦楽器において、前記線形可動式のカム構造は、細長ガイド突出部を備え、また、前記フレット指板が接着されたベースボードは、前記ガイド突出部を受けるための細長ガイドスロットを形成し、それによって線形カム構造の長手方向に対して直交する方 向である横方向への移動を制限しながら線形に移動させるものであること。
- 請求項9の弦楽器において、前記線形可動式のカム構造の前記フレット制御機構の方向の端部は先細りしており、前記フレット指板の前記内孔は、前記線形可動式カム構造の前記フレット制御機構の方向の端部が先細りするのに応じた寸法で先細りしているもので あること。
- 請求項1の弦楽器において、前記カム構造は、線形に可動式のものであること。
- 請求項11の弦楽器において、前記カム構 造は、カムを各フレット毎に2つずつ有し、1つのフレ ットに対して設けられた2つのカムは、フレットの長手 方向の異なる箇所でそれぞれフレットに当接し、且つ当 該カム構造は、フレット指板の長手方向に伸びる部材で あること。
- 請求項12の弦楽器において、前記カム構造はラック歯を備え、また、前記弦楽器は、レバーと当 該レバーによって駆動される前記ラック歯にかみ合わさ れた小歯車を備えており、前記レバーは小歯車を駆動し てカム構造をフレット指板の長手方向に移動させて前記 フレットの動きを操作するものであること。
- 可動式のフレットを持つフレットスロットを搭載した指板面を有するフレット指板を備え、フレットつきとフレットなしのいずれとしても演奏可能な弦楽器であり、以下の線形可動式カム構造の要素を有するフレットが引込み自在な弦楽器ネックの弦楽器。
線形可動式カム構造は、前記フレット指板の裏面にフレ ット指板の長手方向に沿って形成された内孔内に可動可 能に搭載されており、前記フレット指板の長手方向に移動することにより各フレットを押圧して当該フレットを選択的にフレット付き位置とフレットなし位置に動かし、前記フレット付き位置では、各フレットはフレット指板に形成したフレットスロットに沿ってフレット指板の外部へ押し上げ、また、前記フレットなし位置では、各フレットは前記フレット指板の表面とほぼ同じか、もしくはそれより下になった状態でフレット指板の内部に位置するものであること。 - 請求項14の弦楽器において、前記線形可 動カム構造は、その弦楽器ネックの先端側のラックにラ ック歯を備え、また、前記弦楽器は、レバーと当該レバ ーによって駆動される前記ラック歯にかみ合わされた小 歯車を備えており、前記レバーは小歯車を駆動して線形 可動カム構造をフレット指板の長手方向に移動させて前 記フレットの動きを操作するものであること。
- 請求項15の弦楽器において、前記線形可動式のカムは細長ガイド突出部を備え、前記フレット指板が接着されたベースボードは、前記ガイド突出部を受けるための細長ガイドスロットを形成し、それによって線形可動カム構造の長手方向に対して直交する方向であ る横方向への移動を制限しながら線形に移動させるもの であること。
- 請求項16の弦楽器において、前記線形可動式のカム構造の前記ラックを設けた方向の端部は先細りしており、前記フレット指板の前記内孔は、前記線形可動式カム構造の前記ラックを設けた方向の端部が先細りするのに応じた寸法で先細りしているものであるこ と。
- 可動式のフレットを持つフレットスロットを搭載した指板面を有するフレット指板を備え、フレットつきとフレットなしのいずれとしても演奏可能な弦楽器であり、以下のカム構造と、フレット指板の長手方向に延びた内部部材と、バイアス手段との要素を有するフレットが引込み自在な弦楽器ネックの弦楽器。
前記カム構造が、フレット指板の裏面にフレット指板の 長手方向に沿って形成された内孔に該長手方向に可動可 能に搭載され、全フレットをフレット指板の各スロット に沿って同時にフレット指板の表面方向に押圧すること により各フレットをフレット指板の外部に押し上げる動 作と、全フレットをフレット指板の表面と同じかそれ以 下まで戻す動作とを選択的に行うものであること。
フレット指板の長手方向に延びた内部部材が、フレット指板の内部に配置された前記各フレットと直交状に取り付けられ、前記フレット指板の裏面にフレット指板の長手方向に沿って形成された内孔に可動可能に搭載されて いるものであること。
及び
バイアス手段が、前記フレット指板の長手方向に延びた内部部材をフレット指板の裏面方向に押圧して、フレットをフレット指板の裏面方向にバイアスするものである こと。 - 可動式のフレットを持つフレットスロットを搭載した指板面を有するフレット指板を備え、フレットつきとフレットなしのいずれとしても演奏可能な弦楽器であり、以下のカム構造と、フレット指板の長手方向に延びた内部部材と、バイアス手段との要素を有するフレットが引込み自在な弦楽器ネックの弦楽器。
カム構造が、前記フレット指板の裏面にフレット指板の 長手方向に沿って形成された内孔内に可動可能に搭載されており、前記フレット指板の長手方向に移動すること により各フレットを押圧して当該フレットを選択的にフレット付き位置とフレットなし位置に動かし、前記フレット付き位置では、各フレットはフレット指板に形成し たフレットスロットに沿ってフレット指板の外部へ押し 上げられ、また、前記フレットなし位置では、各フレッ トは前記フレット指板の表面とほぼ同じか、もしくはそ れより下になった状態でフレット指板の内部に位置するものであること。
フレット指板の方向に延びた内部部材が、フレット指板の内部に配置された前記各フレットに直交状に取り付けられ、前記フレット指板の裏面にフレット指板の長手方 向に沿って形成された内孔に可動可能に搭載されている ものであること。
バイアス手段が、前記フレット指板の長手方向に延びた内部部材をフレット指板の裏面方向に押圧してフレットをフレット指板の裏面方向にバイアスするものであるこ と。
及び
前記フレット指板は細長ネックであり、フレット指板の 長手方向に延びた内部部材は、ネックが延びている方向に配設されているものであること。 - 請求項19の弦楽器において、隣合うフレットの前記フレット指板の長手方向に延びた内部部材は、相互に連結されていないものであること。
- 請求項19の弦楽器において、隣合うフレットの前記フレット指板の長手方向に延びた内部部材は、相互に連結されているものであること。
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