JP2516056B2 - 合成樹脂製歯車 - Google Patents

合成樹脂製歯車

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JP2516056B2 JP63224080A JP22408088A JP2516056B2 JP 2516056 B2 JP2516056 B2 JP 2516056B2 JP 63224080 A JP63224080 A JP 63224080A JP 22408088 A JP22408088 A JP 22408088A JP 2516056 B2 JP2516056 B2 JP 2516056B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は合成樹脂を材料として射出成形される歯車に
関し、特に各々異なる特徴を有する2種類の樹脂により
形成した歯車に関する。
(従来の技術) 従来、樹脂成形歯車は一般にポリアセタール、ナイロ
ンなどの合成樹脂材料を射出成形することにより製造さ
れているが、成形収縮が大きく寸法精度が悪い欠点があ
った。
そこで、歯車を一次成形品部と二次成形品部とから構
成し、一次成形品部をポリカーボネイトなどの収縮率の
小さい樹脂で形成し、二次成形品部をポリアセタール、
ナイロンなどの強度が高く油滑性に優れた樹脂で形成す
ることが提案されている(特公昭54-21903号公報参
照)。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記のような歯車にあっては、一次成
形品部と二次成形品部を形成する樹脂材料に相溶性がな
く融着しないため、回転トルクにより異材質境界面で剥
離してしまう問題点があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであ
り、一次成形品部と二次成形品部が異材質の樹脂材料で
形成されることによる利点を維持しつつ、両者の境界面
での剥離を防止した合成樹脂歯車を提供することを目的
とする。
即ち、一次成形品部と二次成形品部とが強固に結合し
て大きな回転トルクが作用しても剥離することがなく、
成形収縮による悪影響を排除した精度の良い合成樹脂歯
車を提供することを目的とする。
またボス部と歯形部とを同一材料で射出成形すること
もできる合成樹脂歯車を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は、合成樹脂製歯車を、互いに融着しない異材
質樹脂材料からなる一次成形品部と二次成形品部とで構
成し、一次成形品部を二次成形品部を形成する樹脂材料
よりも成形収縮率の小さい樹脂材料により、二次成形品
部を一次成形品部を形成する樹脂材料よりも潤滑性に優
れた樹脂材料により形成し、一次成形品部として歯車の
少なくとも板状アーム部を形成するとともにその肉厚内
に板状アーム部の側面から少なくともその外周面に至る
貫通孔を穿設し、二次成形品部として一次成形品部の上
記貫通孔を樹脂通路として一次成形品部の少なくとも外
周に射出成形することを手段とするものである。
(作用) 本発明にあっては、二次成形品部が一次成形品部内部
の板状アーム部側面から少なくともその外周面に至る貫
通孔を充填するとともに一次成形品部の少なくとも外周
側に射出成形により設けられており、二次成形品部の一
部として上記貫通孔に充填される樹脂は、一次成形品部
の内部においてその軸方向およびこれと直交する方向に
連続して設けられているので、二次成形品部は一次成形
品部に係止されることになり、両者の結合はより強固な
状態に至る。
また、一次成形品部は成形収縮率が小さく歪が少ない
という利点、他方二次成形品部は潤滑性に優れるという
利点をそれぞれ有し、樹脂成形歯車を異材質の材料を組
合せて形成することによるメリットを生かすことができ
る。
(実施例) 本発明の一実施例を第1図乃至第6図に基づき説明す
る。
第1図は本発明に係る歯車の正面図、第2図はそのX
−X線断面図である。
この歯車は、一次成形品部Aと二次成形品部Bとが嵌
合一体化して構成されたもので、一次成形品部Aとして
ボス部1,板状アーム部2およびリムの一部3が形成さ
れ、二次成形品部Bとしてリムの残部6および歯形部7
が形成されている。
一次成形品部Aの肉厚内には板状アーム部2の一側面
2aからリムの一部3の外周面にまで至る貫通孔4が周方
向に沿って適宜の間隔で適当数(本実施例では8ケ)穿
設されており、この貫通孔4には二次成形品部形成の樹
脂通路として樹脂が充填8されている。
この一次成形品部Aの成形にあたっては、射出成形に
より得られた成形品に切削加工により貫通孔4を穿設し
ても良いほか、中抜きピンを利用して成形時に既に貫通
孔4が設けられた射出成形品を得るようにしても良く、
また一次成形品部は必ずしも射出成形品である必要はな
く、他の成形方法で得られたものでも良い。
二次成形品部Bの成形にあたっては、上記の一次成形
品部Aを冷却し充分に成形収縮させてから射出成形用金
型にセットし、この金型内のキャビティに樹脂材料を充
填することにより行われるが、通常一次成形品部Aの一
側面側において円周方向に配置された複数のピンポイン
トゲートを通して射出され、この射出された樹脂材料が
まず一次成形品部A内部の貫通孔4を樹脂通路として順
次充填した後、一次成形品部Aのリムの一部3の外周に
リムの残部6および歯形部7を形成する。
この射出成形された二次成形品部Bは時間経過ととも
に冷却硬化されることにより、歯形部7およびリムの残
部6は内周方向へ向かって成形収縮し、一次成形品部A
と二次成形品部Bとの嵌合状態は強化される。
なお、一次成形品部Aを形成する樹脂材料としては、
二次成形品部Bを形成する樹脂材料よりも成形収縮率が
小さく歪の少ないもの、例えば、熱硬化性樹脂,ABS樹
脂,ポリカーボネイトなどが用いられ、二次成形品部B
を形成する樹脂材料としては、一次成形品部Aを形成す
る樹脂材料よりも強度が高く潤滑性に優れたもの、例え
ば、ナイロン,ポリアセタールなどが用いられる。
なお、板状アーム部2の一側面2aから穿設する貫通孔
4は他側面2bまで貫通させても良い。
第3図および第4図は本発明の他の実施例を示す正面
図およびY−Y線断面図である。
本実施例は、前記実施例と同様に一次成形品部Cと二
次成形品部Dとが嵌合一体化されたものであるが、一次
成形品部Cとしてボス部11,板状アーム部12,リム部13お
よび歯形部14が形成され、二次成形品部Dとして被覆層
17が形成されている点、ならびに一次成形品部Cの肉厚
内に板状アーム部12の一側面12aから歯形部14の外周面
に至る貫通孔15が複数(本実施例では8ケ)穿設されて
いる点において前記実施例と異なっている。
この一次成形品部Cと二次成形品部Dとは、前記実施
例と同様の方法および樹脂材料で成形され、上記貫通孔
15には二次成形品部形成用の樹脂通路として樹脂が充填
18される。二次成形品部Dの被覆層17は肉厚が0.5〜1.0
mm程度の薄い均一な樹脂層で、歯形部14の外周にいわば
コーティングする状態に被覆されている。
そして、前記実施例と同様、一次成形品部Cは二次成
形品部Dの成形収縮により強固に嵌合一体化されてい
る。
第5図および第6図は本発明のさらに他の実施例を示
す正面図およびZ−Z線断面図である。
本実施例も、前記実施例と同様に一次成形品部Eと二
次成形品部Fとが嵌合一体化されたものであるが、一次
成形品部Eとしてボスの一部21,板状アーム部22および
リム部の一部23が形成され、二次成形品部Fとしてボス
残部25,リムの残部26および歯形部27が形成されてい
る。
また、一次成形品部Eの肉厚内に板状アーム部22の一
側面22aからリムの一部23の外周面およびボスの一部21
の内周面に至る貫通孔24が周方向に沿って複数(本実施
例では8ケ)穿設されており、上記実施例と同様にこの
貫通孔24には二次成形品部形成の樹脂通路として樹脂が
充填28されている。
この実施例においては、一次成形品部内部の貫通孔を
介して一次成形品部の内周および外周の両側に一体化し
た二次成形品部を設けるよしてあるので、二次成形品部
の成形収縮により、一次成形品部をその内外両周面から
挟持固定することが可能になり、このため両者の結合は
強固な状態に至る。
また、歯車の歯形部とボス部とを同一の樹脂にて形成
できるので、二次成形品部を潤滑性に富んだ樹脂で形成
して上記両部分共に油滑性を確保することができる。
(発明の効果) 以上のとおり、本発明にあっては、相溶性がなく融着
不可能な異材質樹脂材料から成形される歯車において、
一次成形品部と二次成形品部とは、後者が前者の内部を
部分的に貫通して係止状態に一体形成されているうえ
に、後者が前者の少なくとも外側から成形収縮するの
で、両者の結合は緊密一体化し非常に強固なものにする
ことができ、大きな回転トルクを作用させても異材質境
界面で剥離することなく耐久性を向上できる。
そのうえ、一次成形品部を成形収縮率の小さい樹脂材
料で、二次成形品部を潤滑性の優れた樹脂材料で形成し
たので、それぞれの材料の特長を兼備した樹脂製歯車を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す正面図、第2図はその
X−X線断面図、第3図は他の実施例を示す正面図、第
4図はそのY−Y線断面図、第5図はさらに他の実施例
を示す正面図、第6図はそのZ−Z線断面図である。 A,C,E……一次成形品部、B,D,F……二次成形品部、1,11
……ボス部、2,12,22……板状アーム部、3,23……リム
の一部、4,15,24……貫通孔、6,26……リムの残部、7,1
4,27……歯形部、13……リム部、17……被覆層、21……
ボスの一部、25……ボスの残部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭52−80246(JP,U) 実開 昭61−139346(JP,U) 特公 昭59−43671(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに融着しない異材質樹脂材料からなる
    一次成形品部と二次成形品部とで構成され、一次成形品
    部は二次成形品部を形成する樹脂材料よりも成形収縮率
    の小さい樹脂材料により、二次成形品部は一次成形品部
    を形成する樹脂材料よりも潤滑性に優れた樹脂材料によ
    り形成された歯車であって、 一次成形品部は歯車の少なくとも板状アーム部を形成す
    るとともにその肉厚内に板状アーム部の側面から少なく
    ともその外周面に至る貫通孔が穿設され、 二次成形品部は一次成形品部の上記貫通孔を樹脂通路と
    して一次成形品部の少なくとも外周に射出成形されてい
    ることを特徴とする合成樹脂製歯車。
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KR102670455B1 (ko) 2019-09-03 2024-05-29 에이치엘만도 주식회사 조향장치 감속기의 웜휠 및 이의 제조방법

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