JP2723862B2 - 摺動用シャフトの製造法 - Google Patents
摺動用シャフトの製造法Info
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- JP2723862B2 JP2723862B2 JP7289533A JP28953395A JP2723862B2 JP 2723862 B2 JP2723862 B2 JP 2723862B2 JP 7289533 A JP7289533 A JP 7289533A JP 28953395 A JP28953395 A JP 28953395A JP 2723862 B2 JP2723862 B2 JP 2723862B2
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- JP
- Japan
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- shaft
- sliding
- sliding shaft
- manufacturing
- spline
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21K—MAKING FORGED OR PRESSED METAL PRODUCTS, e.g. HORSE-SHOES, RIVETS, BOLTS OR WHEELS
- B21K1/00—Making machine elements
- B21K1/06—Making machine elements axles or shafts
- B21K1/063—Making machine elements axles or shafts hollow
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21K—MAKING FORGED OR PRESSED METAL PRODUCTS, e.g. HORSE-SHOES, RIVETS, BOLTS OR WHEELS
- B21K1/00—Making machine elements
- B21K1/06—Making machine elements axles or shafts
- B21K1/066—Making machine elements axles or shafts splined
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寸法精度に優れガ
タを生ずることなくシャフト保持用のボスと最適条件で
嵌合することができる摺動用シャフトを安価に量産でき
る摺動用シャフトの製造法に関するものである。
タを生ずることなくシャフト保持用のボスと最適条件で
嵌合することができる摺動用シャフトを安価に量産でき
る摺動用シャフトの製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、スプライン部が形成されて軸
方向に位置調整自在な摺動用シャフトは、位置調整可能
な自動車用ハンドルのシャフトやシフトレバー、自転車
のサドル用シャフト、竪型電気スタンドの支柱等として
種々利用されており、これらの摺動用シャフトとシャフ
ト保持用のボスとの嵌合部にはグリスなどの充填材を注
入しておくことにより、両者を密着させてガタの発生を
防止するよう図ったものが普通である。
方向に位置調整自在な摺動用シャフトは、位置調整可能
な自動車用ハンドルのシャフトやシフトレバー、自転車
のサドル用シャフト、竪型電気スタンドの支柱等として
種々利用されており、これらの摺動用シャフトとシャフ
ト保持用のボスとの嵌合部にはグリスなどの充填材を注
入しておくことにより、両者を密着させてガタの発生を
防止するよう図ったものが普通である。
【0003】ところが、充填材を注入したものにおいて
は完全にガタの発生を防止することが難しいとともに、
スプライン部の摺動によって充填材の剥離が発生し長期
間にわたってガタの発生を防止することができないとい
う問題点があり、更には摺動部に均一な充填材の注入が
できず摩擦抵抗にバラツキが生じて理想的な摺動を確保
することができないという問題点があった。
は完全にガタの発生を防止することが難しいとともに、
スプライン部の摺動によって充填材の剥離が発生し長期
間にわたってガタの発生を防止することができないとい
う問題点があり、更には摺動部に均一な充填材の注入が
できず摩擦抵抗にバラツキが生じて理想的な摺動を確保
することができないという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題点を解決して、寸法精度に優れていてシャフ
ト保持用のボスと最適条件で嵌合することができるとと
もに完全にガタの発生を防止することができ、しかも、
長期間にわたって一定の摩擦抵抗を確保し理想的な摺動
を確保することにより大幅な信頼性の向上を図ることが
できる摺動用シャフトを安価に量産できる摺動用シャフ
トの製造法を提供することを目的として完成されたもの
である。
従来の問題点を解決して、寸法精度に優れていてシャフ
ト保持用のボスと最適条件で嵌合することができるとと
もに完全にガタの発生を防止することができ、しかも、
長期間にわたって一定の摩擦抵抗を確保し理想的な摺動
を確保することにより大幅な信頼性の向上を図ることが
できる摺動用シャフトを安価に量産できる摺動用シャフ
トの製造法を提供することを目的として完成されたもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の摺動用シャフトの製造法は、シャ
フト本体のスプライン部自身を芯型としてこのスプライ
ン部に対応する凹凸が型面が形成されている金型内にセ
ットし、両型間に形成される微細なキャビティにノズル
から弾性プラスチックス材料を射出してスプライン部の
表面にガタ発生防止用の薄肉成形層を成形一体化するこ
とを特徴とするものである。
めになされた本発明の摺動用シャフトの製造法は、シャ
フト本体のスプライン部自身を芯型としてこのスプライ
ン部に対応する凹凸が型面が形成されている金型内にセ
ットし、両型間に形成される微細なキャビティにノズル
から弾性プラスチックス材料を射出してスプライン部の
表面にガタ発生防止用の薄肉成形層を成形一体化するこ
とを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の態様】本発明における弾性プラスチック
スよりなるガタ発生防止用の薄肉成形層とは、隙間を塞
いでがたつくことのない摺動を補助する程度の適度の弾
性を有するビニル系、オレフィン系、エステル系、ウレ
タン系等の熱可塑性エラストマーまたは熱可塑性合成樹
脂よりなる厚みが0.5mm以下好ましくは0.1〜0.
3mm程度のものを指し、この弾性プラスチックスよりな
る薄肉成形層でスプライン部とシャフト保持用ボスの内
周面との隙間を埋めてほぼ密着できるような均一厚とし
てインジェクション成形法により一体成形したものが好
ましく、このような薄肉成形層は従来のグリス等を充填
したものと異なりシャフト保持用のボスの全周にわたり
均等かつ密接に嵌合されてガタの発生が確実に防止さ
れ、また、薄肉層の寸法精度も極めて高いのでシャフト
保持用のボスとの間に一定の摩擦抵抗を確保し理想的な
摺動を確保するとともに、長期間にわたって使用しても
薄肉成形層は剥離がなく大いに信頼性を高めることとな
る。
スよりなるガタ発生防止用の薄肉成形層とは、隙間を塞
いでがたつくことのない摺動を補助する程度の適度の弾
性を有するビニル系、オレフィン系、エステル系、ウレ
タン系等の熱可塑性エラストマーまたは熱可塑性合成樹
脂よりなる厚みが0.5mm以下好ましくは0.1〜0.
3mm程度のものを指し、この弾性プラスチックスよりな
る薄肉成形層でスプライン部とシャフト保持用ボスの内
周面との隙間を埋めてほぼ密着できるような均一厚とし
てインジェクション成形法により一体成形したものが好
ましく、このような薄肉成形層は従来のグリス等を充填
したものと異なりシャフト保持用のボスの全周にわたり
均等かつ密接に嵌合されてガタの発生が確実に防止さ
れ、また、薄肉層の寸法精度も極めて高いのでシャフト
保持用のボスとの間に一定の摩擦抵抗を確保し理想的な
摺動を確保するとともに、長期間にわたって使用しても
薄肉成形層は剥離がなく大いに信頼性を高めることとな
る。
【0007】また、本発明の摺動用シャフトの製造法に
用いる金型としては、開閉自在な一対の金型を外型とし
てこれにシャフト本体のスプライン部を芯型としてセッ
トし、ノズルより溶融した熱可塑性エラストマーまたは
熱可塑性合成樹脂の成形材料を通常のインジェクション
成形法と同様の条件で射出成形することによりスプライ
ン部の表面に寸法精度の極めて高いガタ発生防止用の薄
肉成形層を一体成形すればよい。
用いる金型としては、開閉自在な一対の金型を外型とし
てこれにシャフト本体のスプライン部を芯型としてセッ
トし、ノズルより溶融した熱可塑性エラストマーまたは
熱可塑性合成樹脂の成形材料を通常のインジェクション
成形法と同様の条件で射出成形することによりスプライ
ン部の表面に寸法精度の極めて高いガタ発生防止用の薄
肉成形層を一体成形すればよい。
【0008】
【実施例】次に、本発明を自動車用ハンドルのシャフト
に適用した図示の実施例について説明する。1はシャフ
ト本体、2はそのスプライン部で、このスプライン部2
の表面には厚みが0.2mmの均一な厚みの弾性プラスチ
ックスよりなるガタ発生防止用の薄肉成形層3が一体成
形されている。この薄肉成形層3は、図3に示されるよ
うに、開閉自在な一対の金型10、10を外型として両
金型10、10間にシャフト本体1のスプライン部2を
芯型としてセットし、ノズル11よりキャビティに溶融
したポリアミド樹脂(宇部興産(株)製のナイロン6・
1011FB)の成形材料を通常のインジェクション成
形法と同様の条件で射出成形することによりスプライン
部2の表面全周にわたって寸法精度が極めて高く且つ強
固に層着した状態で一体成形成されたものとしている。
なお、4はスプライン部2の欠歯部に一体成形されたね
じ止め用の厚肉成形部である。
に適用した図示の実施例について説明する。1はシャフ
ト本体、2はそのスプライン部で、このスプライン部2
の表面には厚みが0.2mmの均一な厚みの弾性プラスチ
ックスよりなるガタ発生防止用の薄肉成形層3が一体成
形されている。この薄肉成形層3は、図3に示されるよ
うに、開閉自在な一対の金型10、10を外型として両
金型10、10間にシャフト本体1のスプライン部2を
芯型としてセットし、ノズル11よりキャビティに溶融
したポリアミド樹脂(宇部興産(株)製のナイロン6・
1011FB)の成形材料を通常のインジェクション成
形法と同様の条件で射出成形することによりスプライン
部2の表面全周にわたって寸法精度が極めて高く且つ強
固に層着した状態で一体成形成されたものとしている。
なお、4はスプライン部2の欠歯部に一体成形されたね
じ止め用の厚肉成形部である。
【0009】このようにして得られた摺動シャフトは、
常法によりシャフト保持用のボス5にセットして固定ネ
ジ6でねじ止めして使用したところ、スプライン部2の
摩擦抵抗は安定したものであり、また、両者の嵌合は何
らガタを生ずることなく極めて寸法精度の高いものであ
ることが確認できた。更に、前記シャフトをボス5内で
軸方向に数十回摺動させたところ、薄肉成形層3の剥離
は全く認められず且つスプライン部2の摩擦抵抗も最初
と何ら変化のないものであることが確認できた。
常法によりシャフト保持用のボス5にセットして固定ネ
ジ6でねじ止めして使用したところ、スプライン部2の
摩擦抵抗は安定したものであり、また、両者の嵌合は何
らガタを生ずることなく極めて寸法精度の高いものであ
ることが確認できた。更に、前記シャフトをボス5内で
軸方向に数十回摺動させたところ、薄肉成形層3の剥離
は全く認められず且つスプライン部2の摩擦抵抗も最初
と何ら変化のないものであることが確認できた。
【0010】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明は寸法精度に優れていてシャフト保持用のボスと最適
条件で嵌合することができるとともに完全にガタの発生
を防止することができ、しかも、長期間にわたって一定
の摩擦抵抗を確保し理想的な摺動を確保することにより
大幅な信頼性の向上を図ることができる摺動用シャフト
を提供できるものであり、このような特長のある摺動シ
ャフトを簡単な外型を用意するだけで簡単に量産できて
生産コストの低廉化も図ることができるものである。よ
って本発明は従来の問題点を一掃した摺動用シャフトの
製造法として、産業の発展に寄与するところは極めて大
である。
明は寸法精度に優れていてシャフト保持用のボスと最適
条件で嵌合することができるとともに完全にガタの発生
を防止することができ、しかも、長期間にわたって一定
の摩擦抵抗を確保し理想的な摺動を確保することにより
大幅な信頼性の向上を図ることができる摺動用シャフト
を提供できるものであり、このような特長のある摺動シ
ャフトを簡単な外型を用意するだけで簡単に量産できて
生産コストの低廉化も図ることができるものである。よ
って本発明は従来の問題点を一掃した摺動用シャフトの
製造法として、産業の発展に寄与するところは極めて大
である。
【図1】本発明により製造される摺動シャフトの1例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図2】図1の摺動シャフトとシャフト保持用のボスを
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図3】本発明の摺動用シャフトの製造工程の1例を示
す断面図である。
す断面図である。
1 シャフト本体 2 スプライン部 3 薄肉成形層
Claims (1)
- 【請求項1】 シャフト本体のスプライン部自身を芯型
としてこのスプライン部に対応する凹凸が型面が形成さ
れている金型内にセットし、両型間に形成される微細な
キャビティにノズルから弾性プラスチックス材料を射出
してスプライン部の表面にガタ発生防止用の薄肉成形層
を成形一体化することを特徴とする摺動用シャフトの製
造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7289533A JP2723862B2 (ja) | 1995-11-08 | 1995-11-08 | 摺動用シャフトの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7289533A JP2723862B2 (ja) | 1995-11-08 | 1995-11-08 | 摺動用シャフトの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09122814A JPH09122814A (ja) | 1997-05-13 |
JP2723862B2 true JP2723862B2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=17744490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7289533A Expired - Lifetime JP2723862B2 (ja) | 1995-11-08 | 1995-11-08 | 摺動用シャフトの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2723862B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102016203627B3 (de) * | 2016-03-07 | 2017-03-30 | Thyssenkrupp Ag | Verfahren zur Herstellung einer längenveränderbaren Lenkwelle und Spritzgießvorrichtung zur Durchführung des Verfahrens |
CN109531918B (zh) * | 2018-12-26 | 2023-06-23 | 南京二机齿轮机床有限公司 | 一种插齿机内花键导轨塑料涂层的注塑模工装 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2834449B2 (ja) * | 1987-03-04 | 1998-12-09 | 株式会社 松井製作所 | 駆動軸及びその製造方法 |
GB2236168B (en) * | 1989-09-21 | 1993-04-07 | Torrington Co | Vehicle steering column |
US5348345A (en) * | 1993-05-27 | 1994-09-20 | General Motors Corporation | Variable length shaft assembly |
US5417614A (en) * | 1994-03-14 | 1995-05-23 | General Motors Corporation | Variable length shaft assembly |
-
1995
- 1995-11-08 JP JP7289533A patent/JP2723862B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09122814A (ja) | 1997-05-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19971114 |