JP2516008Y2 - フック装置 - Google Patents

フック装置

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JP2516008Y2
JP2516008Y2 JP1989038109U JP3810989U JP2516008Y2 JP 2516008 Y2 JP2516008 Y2 JP 2516008Y2 JP 1989038109 U JP1989038109 U JP 1989038109U JP 3810989 U JP3810989 U JP 3810989U JP 2516008 Y2 JP2516008 Y2 JP 2516008Y2
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locking lever
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謙二 佐藤
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は揺動のある船舶等で玉掛作業に使用されるフ
ック装置に関する。
従来の技術 従来のたとえば船舶における短艇揚収装置の吊上げフ
ックは、フックに連結されたメッセンジャロープをシャ
ックルに通し、フックが下がるに従ってメッセンジャロ
ープを引っ張り、シャックルがフックに入った瞬間にメ
ッセンジャロープを強く引きロックしていた。
考案が解決しようとする課題 しかし上記従来のフックとシャックルでは、メッセン
ジャロープを引くタイミングが早かったり引く方向を誤
った場合、フックがロックされず再度やりなおしを行う
必要があった。
本考案はメッセンジャロープの操作を不要にして容易
かつ確実に連結できるフック装置を提供することを目的
とする。
課題を解決するための手段 上記問題点を解決するために本考案は、下部外周にわ
たる係止凹部と、その上方にリング体とを有する挿入軸
を連結側に設け、被連結側に前記挿入軸が挿入可能な挿
入筒を設け、この挿入筒の側壁対向位置に形成された貫
通口の外方に、挿入筒とは直交する方向の回転軸をそれ
ぞれ設け、これら回転軸に、上端部が前記リング体に当
接されて開動可能でかつ下端係止部が開動により前記貫
通口を介して挿入筒内に突出し挿入された挿入軸の係止
凹部に係合可能な係止レバーを設け、前記係止レバーを
リング体により所定位置まで開動させた時に係止レバー
をさらに開動して下端部を挿入軸の係止凹部に係合する
方向に付勢する付勢手段と、両係止レバーを互いに連動
連結する連動手段を設け、前記係止レバーの一方に回動
自在に支持されて係止レバーの係止凹部係合位置で先端
部が挿入筒側に設けられたロック部材に掛止されるロッ
ク爪を設け、さらにこの係止レバーに、係止レバーの閉
動方向に回動することにより、係止レバーの当接部をロ
ック爪に当接させて回動させロック部材から離脱させる
とともに、係止レバーに当接して少なくとも前記付勢手
段が作用する所定位置まで閉動し係止レバーの下端部を
係止凹部から離脱可能なロック解除レバーを回動自在に
設けたものである。
作用 上記構成において、連結側の挿入軸が挿入筒に挿入さ
れることにより、リング体が係止レバーに当接して係止
レバーを開動し、さらに挿入軸が押込まれ、係止レバー
を所定位置を越えて開動すると、付勢手段により係止レ
バーがさらに回動され、係止レバーの下端部が貫通口を
介して挿入筒内に突出して挿入された挿入軸の係止凹部
に係合し、係止レバーがロック手段により固定される。
したがって、従来のようにメッセンジャロープによる誤
操作が生じることなく、挿入軸を挿入筒に押し込むだけ
で確実に連結できる。
また、連結側の挿入軸を挿入筒から離脱させる場合に
は、ロック解除レバーを係止レバーの閉動方向に回動さ
せることにより、当接部をロックレバーに当接させてロ
ック爪を回動してロック部材から離脱させ、さらに係止
レバーに当接させて係止レバーを閉動方向に回動させる
ことにより、下端係止部を挿入軸の係止凹部から離脱さ
せ、係止レバーの閉動によりリング体を介して挿入軸が
離脱方向に抜き出される。したがって、ロック解除レバ
ーの操作でロック解除と固定解除と挿入軸の抜き出しを
一連の動作で容易かつ迅速に行なうことができる。
実施例 以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
このフック装置は被連結側の吊下げ体に取付けられる
係合具1と、連結側の索体等に取付けられて係合具1に
連結自在な挿入具2とで構成される。
前記挿入具2は、吊上げ用ロープやチェンなどに取付
けられたシャックル3に挿入軸4がピン5を介して垂下
される。この挿入軸4の下部には外周面に係止凹部6が
全周にわたって形成され、下端が半球面7に形成され
る。また、この挿入軸4の中央部分に形成されたねじ部
8にはリング体9が螺着され、このリング体9の外周部
は、下面が円弧状に形成された開動用突起9aが下方に向
けて全周にわたって突設される。10は挿入軸4の半球面
7に取付ボルト10aを介して連結されたメッセンジャロ
ープである。
前記係合具1は、吊り下げ体の取付具11にブラケット
12がピン13連結されており、このブラケット12には挿入
軸4が挿入可能な挿入筒14が立設固定される。この挿入
筒14は、上端部に漏斗状のガイド部14aが形成されると
ともに、ガイド部14aの下部対向位置に一対の貫通口14b
が形成される。また、挿入筒14の外側部には、貫通口14
bを挟んで左右両側に上下方向の支持板15がそれぞれ固
着されており、貫通口14bの外方の支持板15には、挿入
筒14と直交する水平方向に断面六角形の回転軸16A,16B
がそれぞれ回転自在に支持されている。これら回転軸16
A,16Bには、第4図、第5図に示すように一方の支持板1
5から突出する一端部にそれぞれ互いに噛合する扇形ギ
ヤ17A,17Bが固定されて連動されるとともに、支持板15
間には左右一対で対称形状の係止レバー21A,21Bが固定
される。
前記係止レバー21A,21Bは、互いに平行な左右一対の
平行板22,22が回転軸16A,16B枢着部の下部ブロック23
と、上部および中間部で回転軸16A,16Bと平行に連結さ
れた第1ピン24A,24Bおよび第2ピン25A,25Bとで一体形
成され、内側に折れ曲るくの字状に形成される。また、
係止レバー21A,21Bの上端部の上面と内側面は、リング
体9の開動用突起9aが摺接する曲面状のガイド面26に形
成され、さらに前記下部ブロック23の下面は、係止レバ
ー21A,21Bが外方の矢印A方向に回動した時に挿入筒14
の貫通口14bから内部に突出し、挿入された挿入軸4の
係止凹部6に係合する係止部27が形成される。また第3
図、第4図に示すように前記回転軸16A,16Bよりaだけ
下方の挿入筒14外側部には固定ピン28が突設され、各係
止レバー21A,21Bの第2ピン25A,25Bの突出部25aと固定
ピン28の間には引張りコイルばね29A,29Bが連結され
る。これにより第3図に示す固定ピン31と回転軸16A,16
Bを結ぶ線lの上方では係止レバー21A,21Bが上方の矢印
B方向に回動付勢されるとともに、線lの下方では係止
レバー21A,21Bを下方の矢印A方向に回動付勢されるよ
うに構成され、待機時は挿入筒14のガイド部14a外面に
係止されている。38は係止レバー21A,21Bの回動限にあ
るストッパ、30は挿入筒14の下部に形成されたメッセン
ジャロープ10の挿通口である。
一方の係止レバー21Aの第2ピン25A下方には平行板2
2,22間に回転軸16A,16Bと平行な第3ピン31が取付けら
れ、この第3ピン31には、下端がJ字状に湾曲されて下
方の支持板15,15に取付けられたロック部材の一例であ
るロックピン32に係合可能なロック爪33が回動自在に支
持される。この第3ピン31とロック爪33との間には第1
ねじりコイルばね34が介装されて、ロック爪33は下方の
矢印C方向に回動付勢される。前記第3ピン31上方の第
2ピン25Aには、ロック解除レバー35が回動自在に支持
されている。このロック解除レバー35は、一端がグリッ
プ35aに形成されるとともに、他端に、ロック解除レバ
ー35を矢印E方向に回動させることによりロックピン32
に係合したロック爪33の上端部33bに当接してロックが
解除される矢印D方向にロック爪33を回動させる当接部
35Bが形成される。このロック解除レバー35と第2ピン2
5Aの間には第2ねじりコイルばね36が介装されてロック
解除レバー35を矢印F方向に回動付勢し、当接部35Bが
第1ピン24に当接してロック解除レバー35の回動が規制
される。第4図において、37A,37Bは外部から引張りコ
イルばね29A,29Bおよび扇形ギヤ17A,17Bへの接触を防止
するために取付けられた保護板である。
次にこのフック装置の作用について説明する。
まず、挿入軸4のメッメンジャロープ10を挿入筒14に
挿入して挿通口10から外部へ出し、メッセンジャロープ
10を引くと、第1図(a)に示すように挿入軸4は、半
球面7がガイド部14aに案内されて挿入筒14内に挿入さ
れる。そしてリング体9の開動用突起9aが係止レバー21
A,21B上端のガイド面26に当接する。すると、この当接
部分が係止レバー21A,21Bを支持する回転軸16A,16Bより
外方であることから衝撃力により係止レバー21A,21Bが
矢印A方向に回動(開動)し、第1図(b)に示すよう
に開動用突起9aがガイド面26を摺接移動し引張コイルば
ね29A,29Bに抗して係止レバー21A,21Bがを矢印A方向に
回動させる。係止レバー21A,21Bが第3図に示す線lを
越えると、係止レバー21A,21Bは引張コイルばね29A,29B
の作用によりさらに矢印A方向にストッパ38当接位置ま
で回動されて係止部27が貫通口14bを介して挿入筒14内
に突出され、係止部27が挿入軸4の係止凹部6に嵌合さ
れて挿入軸4が固定される。この時、第1図(c)に実
線で示すように、ロック爪33がロックピン32に掛止して
係止レバー21A,21Bの矢印B方向への回動(閉動)が規
制されてロックされ、挿入軸4が係合具1に連結固定さ
れる。
挿入軸4を係合具1から離脱させる場合には、第1図
(c)に示す実線位置からロック解除レバー35をE方向
に回動すると、仮想線イ位置で当接部35bがロック爪33
の上端部33aを押して矢印D方向に回動させロック爪33
をロックピン32から外す。さらにロック解除レバー35を
回動すると、第1ピン24Aに当接して係止レバー21A,21B
を矢印B方向に回動(閉動)させ、仮想線ロで示す位置
に達すると係止レバー21A,21Bの係止部27が挿入軸4の
係止凹部6から完全に抜け出し、挿入軸4は挿入筒14か
ら抜き出される。
なお、連結にメッセンジャロープ10を使用したが、メ
ッセンジャロープ10を使用せず手動で行うこともでき
る。
考案の効果 以上に述べたごとく本考案によれば、挿入軸を挿入筒
内に押込むだけで、挿入軸のリング体により係止レバー
を付勢手段の作用位置まで開動し、付勢手段により係止
レバーの下端を挿入軸の係止凹部に係合させ、ロック手
段により係止レバーを固定するので、従来のように連結
時のフックの方向が限定されることなく、挿入軸がどの
方向であっても挿入筒に挿入するだけで自動的に確実に
連結固定することができる。またメッセンジャロープを
使用した場合でも操作を誤ることがない。
さらに、連結側の挿入軸を挿入筒から離脱させる場合
には、一方の係止レバーに設けたロック解除レバーを係
止レバーの開動方向に回動するだけで、ロック爪をロッ
ク部材から離脱させ、さらに連続して係止レバーを開動
して挿入軸の係止凹部から係止レバーの下端係止部を離
脱させ、さらに係止レバーの閉動によりリング体を介し
て挿入軸を挿入筒から抜き出すことができ、ロック解除
レバーの操作で連結側と被連結側との離脱を連続して極
めて容易かつ迅速に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図(a)(b)
(c)はフック装置の動作を説明する横断面図、第2図
は同側面図、第3図は同背面図、第4図は同平面断面
図、第5図は第4図に示すI−I矢視図である。 1……係合具、2……挿入具、4……挿入軸、6……係
止凹部、9……リング体、10……メッセンジャロープ、
14……挿入筒、14b……貫通口、15……支持板、16A,16B
……回転軸、17A,17B……扇形ギヤ、21A,21B……係止レ
バー、27……係止部、29A,29B……引張コイルばね(付
勢手段)、32……ロックピン、33……ロック爪、34……
第1ねじりコイルばね、35……ロック解除レバー、35b
……当接部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】下部外周にわたる係止凹部と、その上方に
    リング体とを有する挿入軸を連結側に設け、 被連結側に前記挿入軸が挿入可能に挿入筒を設け、 この挿入筒の側壁対向位置に形成された貫通口の外方
    に、挿入軸とは直交する方向の回転軸をそれぞれ設け、 これら回転軸に、上端部が前記リング体に当接されて開
    動可能でかつ下端係止部が開動により前記貫通口を介し
    て挿入筒内に突出し挿入された挿入軸の係止凹部に係合
    可能な係止レバーを設け、 前記係止レバーをリング体により所定位置まで開動させ
    た時に係止レバーをさらに開動して下端部を挿入軸の係
    止凹部に係合する方向に付勢する付勢手段と、両係止レ
    バーを互いに連動連結する連動手段を設け、 前記係止レバーの一方に回動自在に支持されて係止レバ
    ーの係止凹部係合位置で先端部が挿入筒側に設けられた
    ロック部材に掛止されるロック爪を設け、 さらにこの係止レバーに、係止レバーの閉動方向に回動
    することにより、係止レバーの当接部をロック爪に当接
    させて回動させロック部材から離脱させるとともに、係
    止レバーに当接して少なくとも前記付勢手段が作用する
    所定位置まで閉動し係止レバーの下端部を係止凹部から
    離脱可能なロック解除レバーを回動自在に設けた ことを特徴とするフック装置。
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JPS5718573U (ja) * 1980-07-04 1982-01-30

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