JP2515804Y2 - マイクロホン - Google Patents

マイクロホン

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JP2515804Y2
JP2515804Y2 JP8684090U JP8684090U JP2515804Y2 JP 2515804 Y2 JP2515804 Y2 JP 2515804Y2 JP 8684090 U JP8684090 U JP 8684090U JP 8684090 U JP8684090 U JP 8684090U JP 2515804 Y2 JP2515804 Y2 JP 2515804Y2
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JP
Japan
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microphone
unit
vibration
elastic support
outer peripheral
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JP8684090U
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JPH0444792U (ja
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芳夫 菊地
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株式会社オーデイオテクニカ
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、マイクロホンに関し、特に詳しく言う
と、機械的に加振された時に発生する振動雑音を低減さ
せるようにしたマイクロホンに関する。
〔従来の技術〕
マイクロホンに外部から機械的に加振された時にその
出力端に発生する雑音電圧である振動雑音は、マイクロ
ホンユニットの振動板およびその周辺の空気の質量が起
振力源とされ、ムービングコイル型、コンデンサ型等そ
の電気音響変換方式によってその大きさは異なってい
る。このような振動雑音は、手持ち使用が目的とされて
いるマイクロホンにおいては特に発生し易く、マイクロ
ホンユニットを防振支持する等の処置を施す必要があ
る。
マイクロホンユニットの防振に必要とされる条件は、
振動板に垂直な方向、すなわちマイクロホンの主軸に対
して軸方向には振動し易く、主軸に対して直径方向であ
る横方向には振動しずらくすることである。マイクロホ
ンユニットの振動雑音は主軸方向を0°とした場合、co
sθ°でその大きさは変化する。したがって、横方向に
振動するような防振構造の場合防振効果は少なく、極端
な場合にはユニットがマイクロホン筐体に接触してその
衝撃音が発生することがある。
そこで従来よりマイクロホン筐体とマイクロホンユニ
ットとの間にゴム等で構成された弾性支持体を組み込む
ことが行なわれている。このようなマイクロホンの一例
を第4図により説明すると、このマイクロホン1のマイ
クロホン筐体は、中空の主グリップ部2と、この主グリ
ップ部2の軸方向先端に、その後端が螺合接続された同
じく中空の副グリット部3とから構成されている。マイ
クロホンユニット4はその後部に設けられたユニット保
持ケース5を副グリット部3の先端から挿入するように
して副グリット部3内に支持されている。副グリット部
3の先端にはユニット保持ケース5の先端外周を支持す
るように第1弾性支持体6が、そしてユニット保持ケー
ス5の後端を弾性的に支持するそして副グリット部3の
後端にはユニット保持ケース5の後端を支持するように
第2弾性支持体7がそれぞれ設けられている。第1およ
び第2弾性支持体6,7はゴムあるいは弾性合成樹脂等の
構成され、第1弾性支持体6は帯状の環状体に形成さ
れ、その外周側が副グリット部3にそして内周側がユニ
ット保持ケース5の外周に接着等により取付けられてい
る。。第2弾性支持体7は、円板状に形成され、その外
周側は副グリット部3に固着され、そして中心部はユニ
ット保持ケース5の後端から突出した軸8が挿通され、
ナット9で軸8に固定されている。すなわち、第5図に
示す機能図から判るように、マイクロホンユニット4の
軸方向両端部を2つの弾性支持体6,7でマイクロホン筐
体の副グリット部3内に支持させている。
〔考案が解決しようとする課題〕
このように構成されたマイクロホンにおいては、マイ
クロホン筐体に振動板と垂直な方向に正弦振動が加わり
加速度が生じた場合、その加速度は周波数の二乗に反比
例して減衰していくことが知られている。しかしなが
ら、振動雑音が平坦なマイクロホンユニット(Odb)の
場合、中音域以上の振動雑音に対してしか防振効果が得
られない。すなわち、単一指向性ダイナミックマイクロ
ホンのマイクロホンユニットにこの防振機構を採用した
場合の振動雑音特性を測定してみると、第6図に示すよ
うに、実線Aで示すマイクロホンユニット単体の振動雑
音特性と、点線Bで示す2つの弾性支持体6,7で構成さ
れた防振機構により打ち消された後の振動雑音特性との
交点であるX点以降の両者に囲まれた領域で防振効果が
発揮されるのであるが、その周波数は略400Hz近くであ
り、それ以下の周波数範囲では防振効果が得られない欠
点がある。
そこでこの考案の目的は、簡単な構成により従来より
低い周波数範囲から防振効果が得られるようにしたマイ
クロホンを提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は、マイクロホン筐体の先端部内にマイクロ
ホンユニットが挿入されたマイクロホンにおいて、マイ
クロホンユニットをその先端に支持するユニット保持部
とマイクロホン筐体間に、ユニット保持部の外周部を軸
方向に間隔をおいて支持する第1および第2弾性支持体
と、ユニット保持部に嵌合され、その一端は第1弾性支
持体にそして他端は第2弾性支持体に接続されたウエイ
トリングとを有し、このウエイトリングは第1および第
2弾性支持体の一部を介してマイクロホン筐体およびユ
ニット保持部に弾性的に支持されていることを特徴とす
るものである。
〔作用〕
マイクロホンユニットは第1および第2弾性支持体の
一部を介してウエイトリングに弾性的に支持され、ウエ
イトリングは第1および第2弾性支持体の一部を介して
マイクロホン筐体に弾性的に支持されたことになる。こ
れによりマイクロホン筐体に加えられた外部振動は、ま
ず、マイクロホン筐体とウエイトリング間に位置する第
1および第2弾性支持体で吸収されて大幅に減衰させる
ことができる。外部振動が大きく、マイクロホン筐体と
ウエイトリングの第1および第2弾性支持体では吸収で
きない場合は、その振動がウエイトリングから第1およ
び第2弾性支持体を通ってユニット保持部に伝達される
が、この時この間に位置する第1および第2弾性支持体
によって更に振動は吸収させることができ、ユニット保
持部すなわちマイクロホンユニットに伝達され外部振動
は大幅に減衰させることができる。また従来と比較して
実質的にウエイトリングを付加しただけの簡単な構成で
あるので、容易に組立ることができ、安価に提供するこ
とができる。
〔実施例〕
以下、この考案を第1図から第3図に示す一実施例に
ついて説明する。なお、上述した従来例と同一ないしは
実質的に同一な構成要素は同一参照番号を付けてその詳
細な説明は省略する。
マイクロホン11の中空のマイクロホン筐体12は、上述
した従来例の主グリップ部のみで構成されている。主グ
リップ部12の先端内周面には、この内周面と並行な外周
部13と、マイクロホンユニット4のユニット保持ケース
5の外周面と並行な内周部14とこれら外周部13と内周部
14とを接続するリング状の接続部15とから構成された第
1弾性支持体16が挿入されている。この第1弾性支持体
16の外周部13の内側には円筒状のウエイトリング17の軸
方向一端側が固着されている。このウエイトリング17は
ユニット保持ケース5の外周面と主グリップ部12の内主
面との間に挿入され、その軸方向他端側は、ユニット保
持ケース5の後端より僅かに突出するように延在してい
る。ウエイトリング17の他端側はウエイトリング17に嵌
合固着された外周部18と、ユニット保持ケース5の後端
の軸8に挿通される中心部19と、外周部18と中心部19と
を接続するリング状の接続部20とから構成された第2弾
性支持体21が取付けられている。外周部18の外周面はマ
イクロホン筐体12の内周面に接触するように挿入されて
いる。第2弾性支持体21の中心部19はナット9により軸
8に固定されている。第1弾性支持体16はマイクロホン
筐体12の先端部から挿入されたねじ22によりその外周部
13がマイクロホン筐体12の内周面に固定される。第1お
よび第2弾性支持体16,21は従来と同様に、ゴムや弾性
合成樹脂で作られている。
このように構成すると、第2図に示すように、マイク
ロホンユニット4は、第1弾性支持体16の接続部15と第
2弾性支持体21の接続部20とを介してウエイトリング17
に弾性的に支持される。ウエイトリング17は第1弾性支
持体16の外周部13と第2弾性支持体21の外周部18とによ
り、マイクロホン筐体12に弾性的に支持される。これに
よりマイクロホン筐体12に加えられた外部振動は、ま
ず、マイクロホン筐体12とウエイトリング17間に位置す
る第1および第2弾性支持体16,21の外周部13,18で吸収
されて大幅に減衰させることができる。外部振動が大き
く、マイクロホン筐体12とウエイトリング17間の外周部
13,18では吸収できない場合は、その振動がウエイトリ
ング17から第1および第2弾性支持体16,21の接続部15,
20を通ってユニット保持ケース5に伝達されるが、この
時これら接続部15,20によって更に振動は吸収させるこ
とができ、ユニット保持ケース5すなわちマイクロホン
ユニット4に伝達され外部振動は大幅に減衰させること
ができる。この構造は上述した従来例と同様に、2つの
弾性支持体16,21を用いてはいるが、従来例では自由度
が1であるのに対し、この実施例ではこれら弾性支持体
はウエイトリング17によって2段に分割され、自由度が
2となるように構成されている。
この実施例を上述した従来例と同様に、単一指向性ダ
イナミックマイクロホンのマイクロホンユニットに適用
し、振動雑音特性を測定してみると、第3図に示すよう
に実線Aで示すマイクロホンユニット単体の振動雑音特
性と、点線Cで示す2つの弾性支持体16,21で構成され
た防振機構により打ち消された後の振動雑音特性との交
点であるX点は、略70Hz付近にあり、これにより70Hz以
上の周波数範囲において防振効果を発揮させることがで
き、また単一指向性ダイナミックマイクロホンの振動雑
音の主成分となる80〜500Hzにおいて、平均14db以上振
動雑音を抑えることが確認できる。
また、これら第1および第2弾性支持体16,21とウエ
イトリング17の取付けは、ウエイトリング17の一端外周
部に第1弾性支持体16の外周部13の内側を嵌合し、ウエ
イトリング17の他端外周部に第2弾性支持体21の外周部
18の内側を嵌合すればよい。第1および第2弾性支持体
16,21とウエイトリング17のマイクロホン筐体12に対す
る固定は、マイクロホン筐体12のテーパ部を利用して、
第2弾性支持体21の外周部18をこのテーパ部に圧入でき
るように設定しておけば、第2弾性支持体21側は単にマ
イクロホン筐体12内に挿入するだけの操作でよく、挿入
した後は、マイクロホン筐体12の先端部からねじ22を挿
入して、第1弾性支持体16の外周部13をマイクロホン筐
体12の内周面に固定すればよい。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案のマイクロホンは、ユニット
保持部とマイクロホン筐体間に、ユニット保持部の外周
部を軸方向に間隔をおいて支持する第1および第2弾性
支持体と、ユニット保持部に嵌合され、その一端は第1
弾性支持体にそして他端は第2弾性支持体に接続された
ウエイトリングとを有し、このウエイトリングを第1お
よび第2弾性支持体の一部を介してマイクロホン筐体お
よびユニット保持部に弾性的に支持したものであり、こ
れによりマイクロホンユニットは第1および第2弾性支
持体の一部を介してウエイトリングに弾性的に支持さ
れ、ウエイトリングは第1および第2弾性支持体の一部
を介してマイクロホン筐体に弾性的に支持されたことに
なる。すなわち、1組の弾性支持体で2段の弾性支持機
能をさせることになり防振効果を一段と向上させること
ができる。また従来と比較して実質的にウエイトリング
を付加しただけの簡単な構成であるので、容易に組立る
ことができ、安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を一部切断して示す側面
図、第2図はそのマイクロホンユニットの支持部を機能
的に説明するための図、第3図はその振動雑音特性図、
第4図は従来のマイクロホンの一例を一部切断して示す
側面図、第5図は第4図におけるマイクロホンユニット
の支持部を機能的に説明するための図、第6図はその振
動雑音特性図である。 図面において、4はマイクロホンユニット、5はユニッ
ト保持ケース、11はマイクロホン、12はマイクロホン筐
体、16は第1弾性支持体、17はウエイトリング、21は第
2弾性支持体、22はねじである。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】マイクロホン筐体の先端部内にマイクロホ
    ンユニットが取付けられたマイクロホンにおいて、前記
    マイクロホンユニットをその先端に支持するユニット保
    持部と前記マイクロホン筐体間に、前記ユニット保持部
    の外周部を軸方向に間隔をおいて支持する第1および第
    2弾性支持体と、前記ユニット保持部に嵌合され、その
    一端は前記第1弾性支持体にそして他端は前記第2弾性
    支持体に接続されたウエイトリングとを有し、このウエ
    イトリングは前記第1および第2弾性支持体の一部を介
    して前記マイクロホン筐体および前記ユニット保持部に
    弾性的に支持されていることを特徴とするマイクロホ
    ン。
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JPH0444792U JPH0444792U (ja) 1992-04-16
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