JP2515791Y2 - 感温作動型流体式ファン・カップリング装置 - Google Patents
感温作動型流体式ファン・カップリング装置Info
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- JP2515791Y2 JP2515791Y2 JP1485990U JP1485990U JP2515791Y2 JP 2515791 Y2 JP2515791 Y2 JP 2515791Y2 JP 1485990 U JP1485990 U JP 1485990U JP 1485990 U JP1485990 U JP 1485990U JP 2515791 Y2 JP2515791 Y2 JP 2515791Y2
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- JP
- Japan
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- valve member
- hole
- torque transmission
- oil
- coupling device
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- General Details Of Gearings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は一般に自動車における機関冷却用のファン回
転を制御して絶えず走行時の機関周囲の温度状態に応じ
た冷却送風量を供給する感温作動型流体式ファン・カッ
プリング装置の構造の改良に関するものである。
転を制御して絶えず走行時の機関周囲の温度状態に応じ
た冷却送風量を供給する感温作動型流体式ファン・カッ
プリング装置の構造の改良に関するものである。
(従来の技術) 従来、この種のファン・カップリング装置としては例
えば第8図に本考案の要部に対比する流出調整孔(2
5′)部での弁部材(28)の開閉構造を示すように、仕
切板(25)に設けたトルク伝達室(24)側への前記流出
調整孔(25′)をその単数によって形成せしめると共
に、油溜り室(26)側に位置して仕切板(25)上にその
一端を固定した単体からなる前記弁部材(28)により、
流出調整孔(25′)を開閉してトルク伝達間隙部での油
の有効接触面積を増減せしめるオン、オフ機能による回
転トルク伝達の制御機構によって構成されていた。尚
(22)はケース、(23)はカバーで密封器匣をなすもの
であり、(27)は連通孔(27′)を有する駆動ディスク
である。
えば第8図に本考案の要部に対比する流出調整孔(2
5′)部での弁部材(28)の開閉構造を示すように、仕
切板(25)に設けたトルク伝達室(24)側への前記流出
調整孔(25′)をその単数によって形成せしめると共
に、油溜り室(26)側に位置して仕切板(25)上にその
一端を固定した単体からなる前記弁部材(28)により、
流出調整孔(25′)を開閉してトルク伝達間隙部での油
の有効接触面積を増減せしめるオン、オフ機能による回
転トルク伝達の制御機構によって構成されていた。尚
(22)はケース、(23)はカバーで密封器匣をなすもの
であり、(27)は連通孔(27′)を有する駆動ディスク
である。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の技術においては、単
数の流出調整孔(25′)部での単体弁部材(28)による
オン・オフ機構(一段制御)によって構成されるため、
第9図にその特性曲線図を示すように、設定温度を境と
した急激な回転トルク伝達の増減に伴いそのオン・オフ
機能の中間附近にあって冷却送風量の過不足を生ぜしめ
ることとなり、同時にこれら機能によってファン騒音を
誘発すると共に、軸受並びにファン部材に疲労を招いて
強いては破損、変形を生ぜしめる等の問題があった。
数の流出調整孔(25′)部での単体弁部材(28)による
オン・オフ機構(一段制御)によって構成されるため、
第9図にその特性曲線図を示すように、設定温度を境と
した急激な回転トルク伝達の増減に伴いそのオン・オフ
機能の中間附近にあって冷却送風量の過不足を生ぜしめ
ることとなり、同時にこれら機能によってファン騒音を
誘発すると共に、軸受並びにファン部材に疲労を招いて
強いては破損、変形を生ぜしめる等の問題があった。
本考案は従来技術の有する前記問題に鑑みてなされた
もので、温度変化に応じた回転トルク伝達機能(二段制
御)の構造となし、その中間附近での機関への冷却送風
量の過不足をさけて極力適正となし、制御機能をできる
だけ緩和して円滑に行わしめることにより性能の一層の
向上を図り、同時にファン騒音の低下と軸受並びにファ
ン部材での疲労を軽減して破損、変形等の生ずる憂いを
なくし、長期に亘り耐用することのできる感温作動型流
体式ファン・カップリング装置を提案することを目的と
するものである。
もので、温度変化に応じた回転トルク伝達機能(二段制
御)の構造となし、その中間附近での機関への冷却送風
量の過不足をさけて極力適正となし、制御機能をできる
だけ緩和して円滑に行わしめることにより性能の一層の
向上を図り、同時にファン騒音の低下と軸受並びにファ
ン部材での疲労を軽減して破損、変形等の生ずる憂いを
なくし、長期に亘り耐用することのできる感温作動型流
体式ファン・カップリング装置を提案することを目的と
するものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は上記目的を達成するため、先端部に複数の連
通孔を有する駆動ディスクを固着した回転軸体上に軸受
を介して支承され、且つ外周部に冷却ファンを取付けた
ケースとカバーとからなる密封器匣の内部を、油の流出
調整孔を設けた仕切板により油溜り室と前記駆動ディス
クを内装するトルク伝達室とに区劃し、回転時の油の集
溜する駆動ディスクの外周側壁面に対向する密封器匣側
の内周側壁面の一部にダムと、該ダムに連ってトルク伝
達室側より油溜り室側に通ずる循環流通路を形成すると
共に、油溜り室側に位置してその一端を仕切板上に固定
し、他端側を外部周囲の温度が設定値を越えると前記仕
切板の流出調整孔を開放し、設定値以下では閉鎖する弾
性弁部材を、前記カバーの前面に設けた感温体の温度変
化に伴う変形に連動するように内部に備え、駆動ディス
クと前記ケース及びカバーとのなす外方附近の対向壁面
に設けたトルク伝達間隙部での油の有効接触面積を増減
させて駆動側の回転軸体側から被駆動側の密封器匣側へ
の回転トルク伝達を制御せしめるようにしてなるファン
・カップリング装置において、前記仕切板上に、流出調
整孔とは別の流通孔を前記駆動ディスク側の連通孔部に
略対向位置して設けると共に、前記弁部材と対応して軸
方向に間隔をおいてその一端を固定した周側壁面に複数
の調整孔を有する短寸のキャップ状もしくは円環状の補
助弁部材を設けて該補助弁部材により前記流通孔の内部
に係合して開閉するように形成し、弁部材と補助弁部材
との一方側での作動によりオン・オフ中間での回転トル
ク伝達制御機能を備えて構成した感温作動型流体式ファ
ン・カップリング装置を要旨とするものであり、更に前
記補助弁部材の調整孔を真円穴、長穴もしくはスリット
状の切欠き穴となして構成するものである。
通孔を有する駆動ディスクを固着した回転軸体上に軸受
を介して支承され、且つ外周部に冷却ファンを取付けた
ケースとカバーとからなる密封器匣の内部を、油の流出
調整孔を設けた仕切板により油溜り室と前記駆動ディス
クを内装するトルク伝達室とに区劃し、回転時の油の集
溜する駆動ディスクの外周側壁面に対向する密封器匣側
の内周側壁面の一部にダムと、該ダムに連ってトルク伝
達室側より油溜り室側に通ずる循環流通路を形成すると
共に、油溜り室側に位置してその一端を仕切板上に固定
し、他端側を外部周囲の温度が設定値を越えると前記仕
切板の流出調整孔を開放し、設定値以下では閉鎖する弾
性弁部材を、前記カバーの前面に設けた感温体の温度変
化に伴う変形に連動するように内部に備え、駆動ディス
クと前記ケース及びカバーとのなす外方附近の対向壁面
に設けたトルク伝達間隙部での油の有効接触面積を増減
させて駆動側の回転軸体側から被駆動側の密封器匣側へ
の回転トルク伝達を制御せしめるようにしてなるファン
・カップリング装置において、前記仕切板上に、流出調
整孔とは別の流通孔を前記駆動ディスク側の連通孔部に
略対向位置して設けると共に、前記弁部材と対応して軸
方向に間隔をおいてその一端を固定した周側壁面に複数
の調整孔を有する短寸のキャップ状もしくは円環状の補
助弁部材を設けて該補助弁部材により前記流通孔の内部
に係合して開閉するように形成し、弁部材と補助弁部材
との一方側での作動によりオン・オフ中間での回転トル
ク伝達制御機能を備えて構成した感温作動型流体式ファ
ン・カップリング装置を要旨とするものであり、更に前
記補助弁部材の調整孔を真円穴、長穴もしくはスリット
状の切欠き穴となして構成するものである。
(作用) 本考案はこのように構成されているため、外部周囲の
低温での流出調整孔並びに流通孔をそれぞれ閉鎖してな
る弁部材及び補助弁部材の状態にあって、その後の温度
上昇に伴い補助弁部材が開放して油溜り室に集溜する油
をトルク伝達室側の伝達間隙部をなす背面側に流出せし
め、中間でのトルク伝達機能を行わしめることとなり、
更に温度の上昇により弁部材をも開放してトルク伝達室
の前面側に油を流出して完全なオンの状態での充分な冷
却送風量を供給することとなる。また反面、外部周囲の
温度降下に際しては開放状態にある前記補助弁部材が閉
鎖して前面側の伝達間隙部だけへの流出にとどめて中間
でのトルク伝達機能を維持せしめることとなり、更にそ
の後の温度の降下に応じて弁部材をも閉鎖して完全なオ
フの状態となるのである。即ちオン・オフ機構にあって
その中間でのトルク伝達の制御機能を備えることによ
り、温度変化に応じた回転トルク伝達機能(二段制御)
の構造となすため、その中間附近での機関への冷却送風
量の過不足をさけて極力適正となすこととなり、これら
オン・オフ制御機能をできるだけ緩和して円滑に作動せ
しめて性能を一層向上することができ、また同時に制御
時の回転の増速に伴うファン騒音を低下せしめ、更に軸
受並びにファン部材での疲労を軽減して破損、変形等の
生ずる憂いがなく、長期に亘り耐用することができるこ
ととなる。
低温での流出調整孔並びに流通孔をそれぞれ閉鎖してな
る弁部材及び補助弁部材の状態にあって、その後の温度
上昇に伴い補助弁部材が開放して油溜り室に集溜する油
をトルク伝達室側の伝達間隙部をなす背面側に流出せし
め、中間でのトルク伝達機能を行わしめることとなり、
更に温度の上昇により弁部材をも開放してトルク伝達室
の前面側に油を流出して完全なオンの状態での充分な冷
却送風量を供給することとなる。また反面、外部周囲の
温度降下に際しては開放状態にある前記補助弁部材が閉
鎖して前面側の伝達間隙部だけへの流出にとどめて中間
でのトルク伝達機能を維持せしめることとなり、更にそ
の後の温度の降下に応じて弁部材をも閉鎖して完全なオ
フの状態となるのである。即ちオン・オフ機構にあって
その中間でのトルク伝達の制御機能を備えることによ
り、温度変化に応じた回転トルク伝達機能(二段制御)
の構造となすため、その中間附近での機関への冷却送風
量の過不足をさけて極力適正となすこととなり、これら
オン・オフ制御機能をできるだけ緩和して円滑に作動せ
しめて性能を一層向上することができ、また同時に制御
時の回転の増速に伴うファン騒音を低下せしめ、更に軸
受並びにファン部材での疲労を軽減して破損、変形等の
生ずる憂いがなく、長期に亘り耐用することができるこ
ととなる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明すれば、
第1図は本考案の感温作動型流体式ファン・カップリン
グ装置の一部切欠きによるオフ状態時の縦断面図、第2
図は第1図の本考案の要部を示す中間状態時の拡大によ
る一部の断面図、第3図は第2図の完全なオン状態図、
第4図並びに第5図は他の実施例に係るそれぞれの補助
弁部材の拡大による一部の縦断面図、第6図及び第7図
は本考案のそれぞれの特性曲線図であって、(1)は回
転軸体であり、その先端部に複数の連通孔(7′)を有
する駆動ディスク(7)を固着し、且つ後端部に相手基
体への取付けフランジ壁(1′)を有して駆動側をなす
ものである。そして該軸体上に軸受(B)を介して外周
部に冷却ファン(F)を取付けたケース(2)及びカバ
ー(3)とからなる密封器匣を支承してある。(5)は
仕切板であり、密封器匣の内部を油溜り室(6)と前記
駆動ディスク(7)を内装するトルク伝達室(4)とに
区劃してなるものであって、該仕切板には油溜り室
(6)よりトルク伝達室(4)への油の流出調整孔
(5′)を設けると共に、該流出調整孔とは別の流通孔
(14)を前記駆動ディスク(7)側の連通孔(7′)部
に略対向位置して設けてある。そして駆動ディスク
(7)はトルク伝達室(4)内にあって仕切板(5)を
含む密封器匣との外方附近の対向壁面とにその両側面に
亘ってトルク伝達のための微少間隙を保持してある。
(8)は流出調整孔(5′)を開閉する弁部材であっ
て、油溜り室(6)側の仕切板(5)の壁面にその一端
を鋲着し、他端を該流出調整孔部に位置して設けると共
に、同時に弁部材(8)にその一端を固定した周側壁面
に複数の真円穴(第1図)、長穴(第4図)もしくはス
リット状の切欠き穴(第5図)からなる調整孔(15)を
有する短寸のキャップ状(第1図)或いは円環状(図示
せず)の補助弁部材(8′)を設け、該補助弁部材によ
り前記流通孔(14)の内部に係合して該流通孔を開閉す
るように形成される。そして前記カバー(3)の前面に
固定した支持金具(11)にその両端部を係支した板状バ
イメタルからなる感温体(10)による外部周囲の温度変
化に伴う変形に連動するように連桿(9)を介して内部
に備えてある。(12)はダムであり、回転作動時の油の
集溜する駆動ディスク(7)の外周側壁面とに対向する
密封器匣側の内周側壁面の一部に設けたものであって、
回転方向の該ダムの手前に近傍して形成した流入口に連
るトルク伝達室(4)より油溜り室(6)側への循環流
通路(13)とによってポンピング機能をなすものであ
る。
第1図は本考案の感温作動型流体式ファン・カップリン
グ装置の一部切欠きによるオフ状態時の縦断面図、第2
図は第1図の本考案の要部を示す中間状態時の拡大によ
る一部の断面図、第3図は第2図の完全なオン状態図、
第4図並びに第5図は他の実施例に係るそれぞれの補助
弁部材の拡大による一部の縦断面図、第6図及び第7図
は本考案のそれぞれの特性曲線図であって、(1)は回
転軸体であり、その先端部に複数の連通孔(7′)を有
する駆動ディスク(7)を固着し、且つ後端部に相手基
体への取付けフランジ壁(1′)を有して駆動側をなす
ものである。そして該軸体上に軸受(B)を介して外周
部に冷却ファン(F)を取付けたケース(2)及びカバ
ー(3)とからなる密封器匣を支承してある。(5)は
仕切板であり、密封器匣の内部を油溜り室(6)と前記
駆動ディスク(7)を内装するトルク伝達室(4)とに
区劃してなるものであって、該仕切板には油溜り室
(6)よりトルク伝達室(4)への油の流出調整孔
(5′)を設けると共に、該流出調整孔とは別の流通孔
(14)を前記駆動ディスク(7)側の連通孔(7′)部
に略対向位置して設けてある。そして駆動ディスク
(7)はトルク伝達室(4)内にあって仕切板(5)を
含む密封器匣との外方附近の対向壁面とにその両側面に
亘ってトルク伝達のための微少間隙を保持してある。
(8)は流出調整孔(5′)を開閉する弁部材であっ
て、油溜り室(6)側の仕切板(5)の壁面にその一端
を鋲着し、他端を該流出調整孔部に位置して設けると共
に、同時に弁部材(8)にその一端を固定した周側壁面
に複数の真円穴(第1図)、長穴(第4図)もしくはス
リット状の切欠き穴(第5図)からなる調整孔(15)を
有する短寸のキャップ状(第1図)或いは円環状(図示
せず)の補助弁部材(8′)を設け、該補助弁部材によ
り前記流通孔(14)の内部に係合して該流通孔を開閉す
るように形成される。そして前記カバー(3)の前面に
固定した支持金具(11)にその両端部を係支した板状バ
イメタルからなる感温体(10)による外部周囲の温度変
化に伴う変形に連動するように連桿(9)を介して内部
に備えてある。(12)はダムであり、回転作動時の油の
集溜する駆動ディスク(7)の外周側壁面とに対向する
密封器匣側の内周側壁面の一部に設けたものであって、
回転方向の該ダムの手前に近傍して形成した流入口に連
るトルク伝達室(4)より油溜り室(6)側への循環流
通路(13)とによってポンピング機能をなすものであ
る。
尚前記駆動ディスク(7)にあって、複数の連通孔
(7′)部を所望に応じてその外側の前面側に位置して
一括包囲した環状の突起堰(図示せず)を設け、流通孔
(14)での開放時に背面側のトルク伝達間隙部だけへの
流出を一層確実となしてもよく、また駆動ディスク
(7)の外周側壁面を歯型面もしくは該駆動ディスクの
外周端附近に対向する密封器匣側の内周面にフィン状壁
(図示せず)を設けて、これら歯型面或いはフィン状壁
により補助弁部材(8′)の開放に伴う中間でのトルク
伝達制御時に、前面側のトルク伝達間隙部側への油の廻
流を効率よく阻止して一方側の伝達間隙部だけにとどめ
るようにしてもよいことは勿論のことである。
(7′)部を所望に応じてその外側の前面側に位置して
一括包囲した環状の突起堰(図示せず)を設け、流通孔
(14)での開放時に背面側のトルク伝達間隙部だけへの
流出を一層確実となしてもよく、また駆動ディスク
(7)の外周側壁面を歯型面もしくは該駆動ディスクの
外周端附近に対向する密封器匣側の内周面にフィン状壁
(図示せず)を設けて、これら歯型面或いはフィン状壁
により補助弁部材(8′)の開放に伴う中間でのトルク
伝達制御時に、前面側のトルク伝達間隙部側への油の廻
流を効率よく阻止して一方側の伝達間隙部だけにとどめ
るようにしてもよいことは勿論のことである。
(考案の効果) 以上説明したように本考案による感温作動型流体式フ
ァン・カップリング装置は、そのオン・オフ機能にあっ
て特に別途設けた流通孔(14)での補助弁部材(8′)
により、温度変化に応じてトルク伝達間隙部のなす背面
側だけに油の流出を行って二段制御による中間でのトル
ク伝達制御機構を備えて構成されるため、その中間附近
での機関への冷却送風量の過不足をさけて極力適正とな
すことができ、これらオン・オフ制御機能をできるだけ
緩和して円滑に作動せしめて性能を一層向上することが
でき、また更に制御時の回転の増速に伴うファン騒音を
低下せしめ、同時に軸受並びにファン部材での疲労を軽
減して破損、変形の憂いをなくし、長期に亘って耐用す
ることができる等、極めて有用な感温作動型流体式ファ
ン・カップリング装置である。
ァン・カップリング装置は、そのオン・オフ機能にあっ
て特に別途設けた流通孔(14)での補助弁部材(8′)
により、温度変化に応じてトルク伝達間隙部のなす背面
側だけに油の流出を行って二段制御による中間でのトル
ク伝達制御機構を備えて構成されるため、その中間附近
での機関への冷却送風量の過不足をさけて極力適正とな
すことができ、これらオン・オフ制御機能をできるだけ
緩和して円滑に作動せしめて性能を一層向上することが
でき、また更に制御時の回転の増速に伴うファン騒音を
低下せしめ、同時に軸受並びにファン部材での疲労を軽
減して破損、変形の憂いをなくし、長期に亘って耐用す
ることができる等、極めて有用な感温作動型流体式ファ
ン・カップリング装置である。
第1図は本考案の一実施例に係る感温作動型流体式ファ
ン・カップリング装置の一部切欠きによるオフ状態時の
縦断面図、第2図は第1図の本考案の要部を示す中間状
態時の拡大による一部の断面図、第3図は第2図の完全
なオン状態図、第4図並びに第5図は他の実施例に係る
それぞれの補助弁部材の拡大による一部の縦断面図、第
6図及び第7図は本考案のそれぞれの特性曲線図、第8
図は従来例を示すファン・カップリング装置の本考案の
要部に対比する流出調整孔部での弁部材との構造の切欠
きによる一部の拡大断面図、第9図は第8図の特性曲線
図である。 (5)…仕切板、(5′)…流出調整孔、(7)…駆動
ディスク、(7′)…連通孔、(8)…弁部材、
(8′)…補助弁部材、(14)…流通孔、(15)…調整
孔。
ン・カップリング装置の一部切欠きによるオフ状態時の
縦断面図、第2図は第1図の本考案の要部を示す中間状
態時の拡大による一部の断面図、第3図は第2図の完全
なオン状態図、第4図並びに第5図は他の実施例に係る
それぞれの補助弁部材の拡大による一部の縦断面図、第
6図及び第7図は本考案のそれぞれの特性曲線図、第8
図は従来例を示すファン・カップリング装置の本考案の
要部に対比する流出調整孔部での弁部材との構造の切欠
きによる一部の拡大断面図、第9図は第8図の特性曲線
図である。 (5)…仕切板、(5′)…流出調整孔、(7)…駆動
ディスク、(7′)…連通孔、(8)…弁部材、
(8′)…補助弁部材、(14)…流通孔、(15)…調整
孔。
Claims (2)
- 【請求項1】先端部に複数の連通孔を有する駆動ディス
クを固着した回転軸体上に軸受を介して支承され、且つ
外周部に冷却ファンを取付けたケースとカバーとからな
る密封器匣の内部を、油の流出調整孔を設けた仕切板に
より油溜り室と前記駆動ディスクを内装するトルク伝達
室とに区劃し、回転時の油の集溜する駆動ディスクの外
周側壁面に対向する密封器匣側の内周側壁面の一部にダ
ムと、該ダムに連ってトルク伝達室側より油溜り室側に
通ずる循環流通路を形成すると共に、油溜り室側に位置
してその一端を仕切板上に固定し、他端側を外部周囲の
温度が設定値を越えると前記仕切板の流出調整孔を開放
し、設定値以下では閉鎖する弾性弁部材を、前記カバー
の前面に設けた感温体の温度変化に伴う変形に連動する
ように内部に備え、駆動ディスクと前記ケース及びカバ
ーとのなす外方附近の対向壁面に設けたトルク伝達間隙
部での油の有効接触面積を増減させて駆動側の回転軸体
側から被駆動側の密封器匣側への回転トルク伝達を制御
せしめるようになるファン・カップリング装置におい
て、前記仕切板(5)上に、流出調整孔(5′)とは別
の流通孔(14)を前記駆動ディスク(7)側の連通孔
(7′)部に略対向位置して設けると共に、前記弁部材
(8)と対応して軸方向に間隔をおいてその一端を固定
した周側壁面に複数の調整孔(15)を有する短寸のキャ
ップ状もしくは円環状の補助弁部材(8′)を設けて該
補助弁部材により前記流通孔(14)の内部に係合して開
閉するように形成し、弁部材(8)と補助弁部材
(8′)との少くとも一方側での作動によりオン・オフ
中間での回転トルク伝達の制御機能を備えて構成したこ
とを特徴とする感温作動型流体式ファン・カップリング
装置。 - 【請求項2】請求項1記載において、前記補助弁部材
(8′)の調整孔(15)を真円穴、長穴もしくはスリッ
ト状の切欠き穴となして構成したことを特徴とする感温
作動型流体式ファン・カップリング装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1485990U JP2515791Y2 (ja) | 1990-02-17 | 1990-02-17 | 感温作動型流体式ファン・カップリング装置 |
KR1019910002565A KR930011083B1 (ko) | 1990-02-17 | 1991-02-18 | 감온작동형 유체식 팬카플링장치 |
DE4104928A DE4104928C2 (de) | 1990-02-17 | 1991-02-18 | Temperaturgesteuerte Ventilatorflüssigkeitskupplung |
GB9103338A GB2241771B (en) | 1990-02-17 | 1991-02-18 | Temperature-controlled fluid coupling |
US07/657,745 US5119920A (en) | 1990-02-17 | 1991-02-19 | Temperature-controlled fan fluid coupling |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1485990U JP2515791Y2 (ja) | 1990-02-17 | 1990-02-17 | 感温作動型流体式ファン・カップリング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03105731U JPH03105731U (ja) | 1991-11-01 |
JP2515791Y2 true JP2515791Y2 (ja) | 1996-10-30 |
Family
ID=31518197
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1485990U Expired - Lifetime JP2515791Y2 (ja) | 1990-02-17 | 1990-02-17 | 感温作動型流体式ファン・カップリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2515791Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-02-17 JP JP1485990U patent/JP2515791Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03105731U (ja) | 1991-11-01 |
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