JP2515451Y2 - 鉄骨部材の接合部構造 - Google Patents

鉄骨部材の接合部構造

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JP2515451Y2
JP2515451Y2 JP7295390U JP7295390U JP2515451Y2 JP 2515451 Y2 JP2515451 Y2 JP 2515451Y2 JP 7295390 U JP7295390 U JP 7295390U JP 7295390 U JP7295390 U JP 7295390U JP 2515451 Y2 JP2515451 Y2 JP 2515451Y2
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寿一 武田
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は、鉄骨構造の柱とか梁等の鉄骨部材同志を接
合するための鉄骨部材の接合部構造に関する。
《従来の技術》 鉄骨構造の建物は、所謂H型鋼とかI型鋼等の鉄骨部
材を柱とか梁等の骨組みとして用いる。
例えば、H型鋼を梁として用いた場合の接合部は、第
7図に示すように接合しようとする一対の梁1の突き合
せ端部間に若干の隙間を設け、かつ、それぞれの接合端
部間に跨がって各フランジ2の表,裏にジョイントプレ
ート3を重合し、これら一対のジョイントプレート3で
各フランジ2を挟んだ状態で、それぞれを貫通して高力
ボルト4および図外のナットを介して結合するようにな
っている。
そして、このように高力ボルト4を用いた接合部構造
が採られることにより、地震等により振動が入力された
場合の逃げ、つまり、若干の相対移動による滑りを可能
としている。
しかしながら、このようにフランジ2の表,裏にジョ
イントプレート3を直接当接させてボルト4締めした場
合、これらフランジ2とジョイントプレート3との間の
静摩擦係数は著しく大きなものとなり、振動入力時に滑
りが開始される際に大きな衝撃が発生される。
そこで、2つの部材間に積層ゴムを介在させて相対移
動を可能にすると共に、更に、これら2つの部材間にこ
の積層ゴムと並列に摩擦材を介在させて、許容される滑
りを減衰させるようにしたものが特開昭62-233386号公
報として提案されている。
《考案が解決しようとする課題》 しかしながら、かかる特開昭62-233386号公報に開示
される接合部構造では、2つの部材の相対移動が摩擦材
の抵抗をもって抑制されるため、2つの部材の相対移動
時には摩擦材による自励振動が発生され易く、そのとき
の履歴ループは第8図に示すように不安定な波型特性と
して現れる。
従って、地震発生時に前記履歴ループの波型特性部分
を原因として、きしみ等の衝撃が発生してしまうという
課題があった。
そこで、本考案はかかる従来の課題に鑑みて、鉄骨部
材間の相対移動を滑らかに行わせることにより、衝撃の
発生を防止もしくは大幅に低減することができると共
に、継手部のたわみを減衰させる鉄骨部材の接合部構造
を提供することを目的とする。
《課題を解決するための手段》 かかる目的を達成するために本考案は、鉄骨構造の柱
又は梁等の鉄骨部材の接合部にジョイントプレートを重
合させ、その重合部を若干の相対移動を可能にボルトを
介して締結する鉄骨部材の接合部構造において、鉄骨部
材とジョイントプレートとの重合部に、軟質合金や潤滑
油を含浸させた焼結合金で形成した板状の滑り材を介在
させることにより構成する。
《作用》 以上の構成により本考案の鉄骨部材の接合部構造にあ
っては、ボルトを介して鉄骨部材とジョイントプレート
とを締付けた際、これら鉄骨部材とジョイントプレート
との間には軟質合金や潤滑油を含浸させた焼結合金で形
成した板状の滑り材が介在されるため、この滑り材によ
り鉄骨部材とジョイントプレートとの間、延いては、互
いに接合しようとする鉄骨部材間の相対移動が衝撃を発
生することなく滑らかに行われる。
《実施例》 以下、本考案の一実施例を図に基づいて詳細に説明す
る。
即ち、第1図から第3図は本考案の一実施例を示し、
第1図は鉄骨部材としてH型鋼の梁を用いた場合の要部
を示す斜視図、第2図はその要部正面図、第3図はその
要部拡大平面図である。
第1図において10,20は互いに接合しようとするH型
鋼からなる梁で、これら梁10,20は所定の間隙δをもっ
て突き合わされ、それぞれのフランジ12,22の表,裏に
は、両方の梁10,20に跨がってジョイントプレート30が
配置される。
尚、ジョイントプレート30のうち前記フランジ12,22
の外側に配置されるものは幅広に形成され、かつ、内側
に配置されるものは梁10,20のウェブ14,24によって分断
される関係上幅狭となっている。
また、内側に配置されるジョイントプレート30は、図
示状態ではウェブ14,24に隠れて見えないが、このウェ
ブ14,24の向こう側にも同様に幅狭のジョイントプレー
ト30が配置されている。
ここで、本実施例では前記フランジ12,22と、前記各
ジョイントプレート30との間に軟質合金や潤滑油を含浸
させた焼結合金で形成した板状の滑り材40を介在させ
る。
従って、この状態では各フランジ12,22の表,裏に前
記滑り材40がそれぞれ配置され、更にその外側に前記ジ
ョイントプレート30が配置され、二重のサンドイッチ構
造とされる。
そして、このようにサンドイッチ構造とされた一対の
ジョイントプレート30間には、フランジ12,22および滑
り材40を貫通して高力ボルト50が挿通され、この高力ボ
ルト50には第2図に示したようにナット52が螺合されて
締め付けられる。
このように高力ボルト50およびナット52を介してジョ
イントプレート30間が締付固定されることにより、一対
の梁10,20が接合される。
このとき、前記高力ボルト50が挿通される前記各ジョ
イントプレート30の取付穴54は、第3図に示したように
梁10,20の接合方向に長くなるルーズホールとなってい
る。
ところで、前記滑り材40は軟質合金とか潤滑油を含浸
させた焼結合金により形成される。
尚、前記梁10,20をH型鋼で形成した場合、前記ウェ
ブ14,24間にもジョイントプレートが配置されてボルト
結合されるが、本実施例ではこのウェブ14,24に配置さ
れるジョイントプレートを省略して示してある。
また、このようにウェブ14,24がジョイントプレート
を介して接合される場合にも、前記フランジ12,22部分
と同様にウェブ14,24とジョイントプレートとの間に滑
り材を介在させることはいうまでもない。
以上の構成により本実施例の接合部構造にあっては、
フランジ12,22と、これの表,裏に配置されるジョイン
トプレート30との間に軟質合金や潤滑油を含浸させた焼
結合金で形成した板状の滑り材40を介在させたので、地
震等により前記接合部分に振動が入力された場合に、一
対の梁10,20間の相対移動が滑らかに行われる。
即ち、前記梁10,20はこれらの突き合わせ端部間に間
隙δが設けられ、かつ、前記ジョイントプレート30の取
付穴54がルーズホールとされていることから、これら梁
10,20の接合方向の相対移動が可能となっており、この
とき、前記軟質合金や潤滑油を含浸させた焼結合金で形
成した板状の滑り材40によりフランジ12,22と前記ジョ
イントプレート30との間の摩擦係数が大幅に低下されて
いるため、滑らかな相対移動が可能となる。
従って、このときの履歴ループは第4図に示すように
波型部分のない滑らかな特性として得られ、梁10,20が
相対移動する時の衝撃を著しく低減することができる。
殊に、前記滑り材40を軟質合金で形成した場合は、梁
10,20が相対移動される際、この滑り材40の弾塑性剪断
変形が生じた後にボルト40が取付穴54を移動するため、
ボルト接合部の滑り挙動がスムーズになり、特に良好な
履歴特性を得ることができる。
第5図は他の実施例を示し、滑り材40をジョイントプ
レート30とワッシャー56との間にも介在させたもので、
梁10,20の相対移動を更に滑らかに行うことができる。
第6図は他の実施例を示し、ジョイントプレート30を
フランジ12,22の外側のみに配置したものに本考案を適
用したもので、ジョイントプレート30とフランジ12,22
との間に滑り材40を配置すると共に、このフランジ12,2
2の反対側とワッシャー56との間にも滑り材40を配置し
てある。
従って、この実施例にあっても接合部の滑りを良くし
て、相対移動時の衝撃発生を低下することができる。
尚、本実施例では梁に例をとって示したが、鉄骨構造
の柱とかブレースその他の鉄骨部材に本考案の接合部構
造を適用できることは勿論であり、また、前記H型鋼に
限ることなくI型鋼若しくは平板等の接合部分にも適用
できることはいうまでもない。
《考案の効果》 以上説明したように本考案の鉄骨部材の接合部構造に
あっては、接合しようとする鉄骨部材と、この鉄骨部材
に重合されるジョイントプレートとの間に、軟質合金や
潤滑油を含浸させた焼結合金で形成した板状の滑り材を
介在させたので、この滑り材により鉄骨部材とジョイン
トプレートとの間、延いては、互いに接合しようとする
鉄骨部材間の相対移動を滑らかに行い、継手部のたわみ
を減衰させ、振動入力時の衝撃発生を防止もしくは大幅
に低減することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す要部斜視図、第2図は
本考案の一実施例の要部正面図、第3図は本考案の一実
施例の要部拡大平面図、第4図は本考案の接合部構造に
振動が入力された場合の履歴特性図、第5図及び第6図
は本考案の他の実施例をそれぞれ示す要部正面図、第7
図は従来の鉄骨部材の接合部構造を示す要部斜視図、第
8図は従来の接合部構造の履歴特性図である。 10,20……梁(鉄骨部材) 30……ジョイントプレート 40……滑り材 50……高力ボルト(ボルト)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄骨構造の柱又は梁等の鉄骨部材の接合部
    にジョイントプレートを重合させ、その重合部を若干の
    相対移動を可能にボルトを介して締結する鉄骨部材の接
    合部構造において、前記鉄骨部材とジョイントプレート
    との重合部に、軟質合金や潤滑油を含浸させた焼結合金
    で形成した板状の滑り材を介在させたことを特徴とする
    鉄骨部材の接合部構造。
JP7295390U 1990-07-11 1990-07-11 鉄骨部材の接合部構造 Expired - Lifetime JP2515451Y2 (ja)

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CN115434443A (zh) * 2021-06-04 2022-12-06 崔海元 框架结构用橡胶减震阻尼装置

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