JP2515356Y2 - 混練機ロータ部の残留物混入防止装置 - Google Patents
混練機ロータ部の残留物混入防止装置Info
- Publication number
- JP2515356Y2 JP2515356Y2 JP5982391U JP5982391U JP2515356Y2 JP 2515356 Y2 JP2515356 Y2 JP 2515356Y2 JP 5982391 U JP5982391 U JP 5982391U JP 5982391 U JP5982391 U JP 5982391U JP 2515356 Y2 JP2515356 Y2 JP 2515356Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- kneaded
- casing
- kneading machine
- kneading
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Accessories For Mixers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はゴムその他の高分子材料
の混練機においてロータ、ケーシング間のクリアランス
部に材料の一部が残留することを、効果的に防止するた
めの装置に関する。
の混練機においてロータ、ケーシング間のクリアランス
部に材料の一部が残留することを、効果的に防止するた
めの装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な高分子用混練機を図2に示し、
従来の混練機ロータ部の残留物混入防止装置を図3に示
す。図2及び図3において1は混練機本体で、チャンバ
ー2内に一対のロータ3が回転自在に組込まれ、ロータ
3は図示省略のモータにより互いに内方向に回転する。
従来の混練機ロータ部の残留物混入防止装置を図3に示
す。図2及び図3において1は混練機本体で、チャンバ
ー2内に一対のロータ3が回転自在に組込まれ、ロータ
3は図示省略のモータにより互いに内方向に回転する。
【0003】4は混練済ゴム排出用のドロップドアで開
閉装置は図示省略している。5は混練機本体1の上方に
設けられたホッパで被混練物投入口6が設けられてい
る。被混練物投入口6には蓋7が揺動可能に組付けられ
ている。8はホッパー5内に昇降下能に組込まれたフロ
ーティングウエイトで、ホッパー5の上方に固定された
エアシリング9内のピストン10に固定されたピストン
ロッド11の一端に固定されている。
閉装置は図示省略している。5は混練機本体1の上方に
設けられたホッパで被混練物投入口6が設けられてい
る。被混練物投入口6には蓋7が揺動可能に組付けられ
ている。8はホッパー5内に昇降下能に組込まれたフロ
ーティングウエイトで、ホッパー5の上方に固定された
エアシリング9内のピストン10に固定されたピストン
ロッド11の一端に固定されている。
【0004】12、および13はエアシンダ9内でフロ
ーティングウエイト8の昇降用の空気室である。14は
ケーシングで、ロータ3の端面に設けられている。ケー
シング14とロータ3の回転軸15の間には、スリップ
リング16および17が設けられている。18はロータ
3とケーシング14との間のすき間19およびスリップ
リング16および17とケーシング14との間のすき間
19内に混入遺留した被混練物の潤滑性向上、およびス
リップリング16と17の間の接合面20の焼付防止用
のオイル注入管である。
ーティングウエイト8の昇降用の空気室である。14は
ケーシングで、ロータ3の端面に設けられている。ケー
シング14とロータ3の回転軸15の間には、スリップ
リング16および17が設けられている。18はロータ
3とケーシング14との間のすき間19およびスリップ
リング16および17とケーシング14との間のすき間
19内に混入遺留した被混練物の潤滑性向上、およびス
リップリング16と17の間の接合面20の焼付防止用
のオイル注入管である。
【0005】図2において、ロータ3を回転させ、投入
口6より被混練物を投入後、図示省略の切換弁を切換え
て空気室13内の圧力空気を排気させるとともに空気室
12内に圧力空気を導入して、フローティングウエイト
8を下降させ、被混練物をチャンバー2内に圧入、加圧
して混練する。次にフローティングウエイト8を上昇し
て薬品を投入したのち、再度下降させて混練する。混練
が終了したらドロップドア4を開いて下方より被混練物
を排出する。
口6より被混練物を投入後、図示省略の切換弁を切換え
て空気室13内の圧力空気を排気させるとともに空気室
12内に圧力空気を導入して、フローティングウエイト
8を下降させ、被混練物をチャンバー2内に圧入、加圧
して混練する。次にフローティングウエイト8を上昇し
て薬品を投入したのち、再度下降させて混練する。混練
が終了したらドロップドア4を開いて下方より被混練物
を排出する。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】前述の従来技術には次
のような問題点がある。すなわち図2、図3においてロ
ータ3を回転させ投入口6より被混練物および薬品を投
入後、加圧して混練を行なったのち、被混練物はドロッ
プドア4から排出されるが、混練過程において、被混練
物の一部が、ロータ3とケーシング14との間のすき間
19、およびスリップリング16、17とケーシング1
4との間のすき間19内に遺留されて残り、これが次に
混練機に投入された被混練物といっしょに出てくるた
め、被混練物が異種の材料の場合には、異材混入の原因
となり、被混練物の品位を低下させる。
のような問題点がある。すなわち図2、図3においてロ
ータ3を回転させ投入口6より被混練物および薬品を投
入後、加圧して混練を行なったのち、被混練物はドロッ
プドア4から排出されるが、混練過程において、被混練
物の一部が、ロータ3とケーシング14との間のすき間
19、およびスリップリング16、17とケーシング1
4との間のすき間19内に遺留されて残り、これが次に
混練機に投入された被混練物といっしょに出てくるた
め、被混練物が異種の材料の場合には、異材混入の原因
となり、被混練物の品位を低下させる。
【0007】本考案は混練機のロータ端面とケーシング
側面の間のすき間に侵入し残留した被混練物が、次の混
練作業時に、次の被混練物に混入し、その品質を低下さ
せることを防止するための混練機ロータ部の残留物混入
防止装置を提供することを目的とするものである。
側面の間のすき間に侵入し残留した被混練物が、次の混
練作業時に、次の被混練物に混入し、その品質を低下さ
せることを防止するための混練機ロータ部の残留物混入
防止装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】1)被混練物の混練工程
終了後、ロータ3とケーシング14との間のすき間19
内およびスリップリング16、17とケーシング14と
の間のすき間19内に遺留して残った被混練物を除去す
る手段として、すき間19内に被混練物用離型材を注入
しながら掃除ゴムと混練後、掃除ゴムと共に排出するこ
とにより、次の混練作業時における異種材混入を防止す
る。
終了後、ロータ3とケーシング14との間のすき間19
内およびスリップリング16、17とケーシング14と
の間のすき間19内に遺留して残った被混練物を除去す
る手段として、すき間19内に被混練物用離型材を注入
しながら掃除ゴムと混練後、掃除ゴムと共に排出するこ
とにより、次の混練作業時における異種材混入を防止す
る。
【0009】2)被混練物の混練工程終了後、ロータ3
とケーシング14との間のすき間19内に遺留して残っ
た被混練物を除去する手段として、相対向するロータ3
の側面22とケーシング14の側面23とに、被混練物
の付着作用が少ない硬質四フッ化樹脂の皮膜をそれぞれ
形成させ、前記すき間19内に被混練物用離型材を加圧
注入しながらチャンバー2内に押出して、チャンバー2
内に投入された掃除ゴムと混練後、掃除ゴムと共に排出
させることにより、次の混練作業時における異種材混入
を防止する。
とケーシング14との間のすき間19内に遺留して残っ
た被混練物を除去する手段として、相対向するロータ3
の側面22とケーシング14の側面23とに、被混練物
の付着作用が少ない硬質四フッ化樹脂の皮膜をそれぞれ
形成させ、前記すき間19内に被混練物用離型材を加圧
注入しながらチャンバー2内に押出して、チャンバー2
内に投入された掃除ゴムと混練後、掃除ゴムと共に排出
させることにより、次の混練作業時における異種材混入
を防止する。
【0010】
【作用】ロータ3の端面とケーシング14の側面との間
のすき間19に侵入した被混練物は、ロータ軸部に加圧
注入される被混練物用離型材によりチャンバー内に押出
され、掃除ゴムと共に排出される。
のすき間19に侵入した被混練物は、ロータ軸部に加圧
注入される被混練物用離型材によりチャンバー内に押出
され、掃除ゴムと共に排出される。
【0011】
【実施例】本考案の実施例を図1について説明する。図
1において、1は混練機本体、2はチャンバー、3はロ
ータ、14はケーシング、15はロータの回転軸、1
6、17はスリップリング、18はオイル注入管、19
はロータ・ケーシング間のすきま、20はスリップリン
グの接合面、21は離型材注入管、22はロータ端面、
23はケーシング側面である。
1において、1は混練機本体、2はチャンバー、3はロ
ータ、14はケーシング、15はロータの回転軸、1
6、17はスリップリング、18はオイル注入管、19
はロータ・ケーシング間のすきま、20はスリップリン
グの接合面、21は離型材注入管、22はロータ端面、
23はケーシング側面である。
【0012】本実施例が図3に示した従来装置と異なる
点は、離型材注入管21を設けたことである。被混練物
の混練工程終了後、ロータ3を回転させ、離型材注入管
21から離型材をすき間19内に吹出しながら被混練物
投入口6から掃除ゴムを投入し、フローティングウエイ
ト8を下降させ、図示省略の掃除ゴムをチャンバー2内
に圧入加圧して混練することにより、すき間19内に遺
留した被混練残留物は離型材によって粘性が低下しすき
間19内からチャンバー2内に押出されたのち図示省略
の掃除ゴムといっしょに混練され、排出される。従っ
て、次の被混練物が異種材料の場合でも、異種材の混入
を防止することができる。
点は、離型材注入管21を設けたことである。被混練物
の混練工程終了後、ロータ3を回転させ、離型材注入管
21から離型材をすき間19内に吹出しながら被混練物
投入口6から掃除ゴムを投入し、フローティングウエイ
ト8を下降させ、図示省略の掃除ゴムをチャンバー2内
に圧入加圧して混練することにより、すき間19内に遺
留した被混練残留物は離型材によって粘性が低下しすき
間19内からチャンバー2内に押出されたのち図示省略
の掃除ゴムといっしょに混練され、排出される。従っ
て、次の被混練物が異種材料の場合でも、異種材の混入
を防止することができる。
【0013】更に、ロータ3の端面22とケーシング1
4の側面23に、被混練物の付着作用が少ない四フッ化
樹脂の皮膜を形成することにより、ロータ3とケーシン
グ14間の側面部のすき間19内に遺留された残留物
は、すき間19内から容易にチャンバー2内に押出され
たのち、図示省略の掃除ゴムと共に混練され、排出され
る。従って、次の被混練物が異種材料の場合でも、混入
が防止され製品品質の低下がさけられる。
4の側面23に、被混練物の付着作用が少ない四フッ化
樹脂の皮膜を形成することにより、ロータ3とケーシン
グ14間の側面部のすき間19内に遺留された残留物
は、すき間19内から容易にチャンバー2内に押出され
たのち、図示省略の掃除ゴムと共に混練され、排出され
る。従って、次の被混練物が異種材料の場合でも、混入
が防止され製品品質の低下がさけられる。
【0014】
【考案の効果】本考案による混練機ロータ部の残留物混
入防止装置は、混練機本体内に1対のロータを配置し同
ロータの回転軸が混練機本体のケーシングを貫通する混
練機ロータ部において、前記ケーシングと回転軸の間に
スリップリングを設け、前記ケーシングにスリップリン
グよりロータ側の開口する離型材注入管を設けたことに
より、次の効果を有する。
入防止装置は、混練機本体内に1対のロータを配置し同
ロータの回転軸が混練機本体のケーシングを貫通する混
練機ロータ部において、前記ケーシングと回転軸の間に
スリップリングを設け、前記ケーシングにスリップリン
グよりロータ側の開口する離型材注入管を設けたことに
より、次の効果を有する。
【0015】1)被混練物の混練工程終了後、ロータと
ケーシングのすき間に遺留した被混練物を離型材で押出
し、掃除ゴムと共に排出することができる。従って、被
混練機物か異種材料の場合でも異材混入を防止できる。 2)相対向するロータ端面とケーシング側面のそれぞれ
に、被混練物の付着作用の少ない硬質四フッ化樹脂の皮
膜を形成させることにより、上記1)項の効果を更に向
上させることができる。
ケーシングのすき間に遺留した被混練物を離型材で押出
し、掃除ゴムと共に排出することができる。従って、被
混練機物か異種材料の場合でも異材混入を防止できる。 2)相対向するロータ端面とケーシング側面のそれぞれ
に、被混練物の付着作用の少ない硬質四フッ化樹脂の皮
膜を形成させることにより、上記1)項の効果を更に向
上させることができる。
【図1】本考案の実施例の側断面図で、図2のA−A矢
視断面図である。
視断面図である。
【図2】一般的な高分子用混練機の正面断面図である。
【図3】従来の混練機ロータ部の残留物混入防止装置を
示す側断面図で、図2のA−A矢視断面図である。
示す側断面図で、図2のA−A矢視断面図である。
1 混練機本体 3 ロータ 14 ケーシング 15 回転軸 16 スリップリング 17 スリップリング 19 すき間 21 離型材注入管 22 ロータ端面 23 ケーシング側面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 村上 武男 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重 工業株式会社 長崎造船所内 (72)考案者 田中 弘久 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重 工業株式会社 長崎造船所内 (56)参考文献 特開 昭60−38114(JP,A) 特開 平2−266904(JP,A) 実開 平4−124606(JP,U) 実開 平4−124608(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】 混練機本体内に1対のロータを配置し同
ロータの回転軸が混練機本体のケーシングを貫通する混
練機ロータ部において、前記ケーシングと回転軸の間に
スリップリングを設け、前記ケーシングにスリップリン
グよりロータ側に開口する離型材注入管を設けたことを
特徴とする混練機ロータ部の残留物混入防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5982391U JP2515356Y2 (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | 混練機ロータ部の残留物混入防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5982391U JP2515356Y2 (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | 混練機ロータ部の残留物混入防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0512105U JPH0512105U (ja) | 1993-02-19 |
JP2515356Y2 true JP2515356Y2 (ja) | 1996-10-30 |
Family
ID=13124337
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5982391U Expired - Lifetime JP2515356Y2 (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | 混練機ロータ部の残留物混入防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2515356Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-07-30 JP JP5982391U patent/JP2515356Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0512105U (ja) | 1993-02-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960528 |