JP2515087B2 - 地盤改良工法における芯材の打込み方法 - Google Patents

地盤改良工法における芯材の打込み方法

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JP2515087B2
JP2515087B2 JP5318140A JP31814093A JP2515087B2 JP 2515087 B2 JP2515087 B2 JP 2515087B2 JP 5318140 A JP5318140 A JP 5318140A JP 31814093 A JP31814093 A JP 31814093A JP 2515087 B2 JP2515087 B2 JP 2515087B2
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JP
Japan
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core material
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cement milk
excavated soil
mixture
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喬夫 赤松
篤夫 国松
章 青木
一治 藤戸
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DAITO SOGYO KK
JEN KIKAKU KK
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DAITO SOGYO KK
JEN KIKAKU KK
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は掘削土量に対するセメ
ントミルクの注入量が相対的に少ない場合に混合物中に
芯材を挿入する、地盤改良工法における芯材の打込み方
法に関するものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】掘削土中
にセメントミルクを注入し、これと掘削土を攪拌し、混
合物の硬化前に混合物中に芯材を挿入する地盤改良工法
では一般的に、芯材を鉛直に吊り込み、削孔の周囲に設
置される位置決めのための定規で下端部を保持した状態
で、自重で挿入する方法が採られるため、挿入作業性、
すなわち芯材の挿入量を上げる目的から、セメントミル
クと掘削土の混合物は柔らかめに設定される。そのため
には使用されるセメントミルクの注入量を掘削土量に対
し、体積比で60〜 100%程度等、高めに設定しておく必
要がある。
【0003】しかしながらセメントミルクの注入量に比
例して残土量が増大するため、掘削土量に対するセメン
トミルクの注入量の比率が高い程、一定量の掘削土に対
して生ずる残土量が多くなる。
【0004】またセメントミルクの注入量の比率が多い
程、混合物が硬化するまでの時間が短くなることから、
施工対象が複数箇所ある場合に、その複数箇所の掘削,
攪拌の作業のみを先行させた後に芯材の挿入を行う、と
いう要領で施工することができないため、同一箇所で掘
削と攪拌を行う毎に芯材を挿入する、という手順を繰り
返して施工箇所を移動していく必要がある。
【0005】すなわち、掘削,攪拌の作業と芯材挿入の
作業を分離し、並行して実施することができないため、
掘削機と杭打ち機の稼働率が低くなることに加え、1日
当たりに進行できる施工区間が限られ、施工効率に限界
がある。
【0006】この発明は上記背景より残土量を低減し、
施工効率を上げる芯材の打込み方法を提案するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では掘削土量に対
するセメントミルクの注入量を低めに、体積比で30〜50
%に設定すると同時に、セメントミルクに遅延剤を添加
することにより、残土量を低減すると共に、掘削土とセ
メントミルクの混合物が硬化するまでの時間を長くし、
施工効率を高める。また芯材を上下の2点で保持した状
態で、打撃力,あるいは圧力を与えて挿入することによ
り、セメントミルクの注入量を低めに設定することに伴
う芯材の打ち込み作業性の低下を補う。
【0008】残土量はセメントミルクの注入量に比例す
るため、掘削土量に対するセメントミルクの注入量の比
率を低めに設定することにより一定量の掘削土に対して
生ずる残土量が低減される。
【0009】またセメントミルクの注入量が多い程、混
合物の硬化が早まることから、セメントミルクの注入量
を低めに設定することと、セメントミルクに遅延剤を添
加することにより混合物が硬化するまでの時間が長くな
り、従来のように同一箇所で掘削し、攪拌する毎に芯材
を挿入しなければならない時間的な制約が解消される。
この結果、掘削,攪拌の作業と芯材挿入の作業を独立し
て行うことが可能になり、掘削機と杭打ち機の可動率が
上がり、各作業を並行して実施することにより1日当た
りに進行できる施工距離が伸び、施工効率が向上する。
【0010】セメントミルクの掘削土量に対する注入量
が低下する程、残土量を低下させることができる反面、
混合物が硬めになる結果、抵抗が大きくなるため自重で
は芯材の混合物中への挿入が難しくなると共に、鉛直精
度が低下するが、自重による挿入量の低下は上方から打
撃力や静的圧力を与えることによって補われ、鉛直精度
は芯材を上部と下部の2点で保持することにより確保さ
れる。
【0011】芯材の上部は頭部の周囲を包囲するキャッ
プによって保持され、下部は周囲を包囲する振れ止めに
よって保持され、芯材は2点で鉛直に保持される。その
ままキャップの上方から打撃力や静的圧力が与えられる
ことにより混合物の抵抗に抗して芯材が混合物中に挿入
される。
【0012】
【実施例】この発明は掘削と同時に掘削土中にセメント
ミルクを注入し、これと掘削土を攪拌し、混合物の硬化
前に混合物中に芯材1を挿入する地盤改良工法におい
て、セメントミルク中に遅延剤を添加すると共に、セメ
ントミルクの注入量を掘削土量に対する体積比で30〜50
%に設定する一方、図1に示すようにH形鋼等の芯材1
の頭部を拘束するキャップ2と、下部を拘束する振れ止
め3を用いて芯材1を2点で鉛直に保持したまま頭部に
打撃力,または静的な圧力を与えて混合物中に挿入する
方法である。
【0013】図2,図3はそれぞれキャップ2部分の拡
大図とその断面図であるが、キャップ2は芯材1の頭部
に上方から被せられてその周囲を包囲し、その傾斜を拘
束する。振れ止め3は図4に示すように芯材1を周囲か
ら包囲してその傾斜を拘束する。キャップ2と振れ止め
3は共にブラケット21,31によって杭打ち機4のリーダ
ー41のガイド42に昇降自在に支持される。
【0014】芯材1の挿入は下端位置を定規材5によっ
て補正しながら、例えばモンケン6を落下させる等によ
りキャップ2に上方から打撃力を与えることにより行わ
れる。セメントミルクと掘削土の混合物の硬化前には芯
材1の挿入に大きな打撃力は必要としないためキャップ
2に上方から下方へ圧力を加えることによっても芯材1
の挿入は行える。図1,図2中、7はクッション材を示
す。
【0015】本発明ではセメントミルクの、掘削土量に
対する注入量を低めに設定してあることと、セメントミ
ルク中に遅延剤が添加してあることから、混合物の硬化
までの時間が長くなるため、掘削,攪拌と芯材1の挿入
を交互に行うことと、掘削直後に芯材1の挿入を行うこ
との施工工程上の制約がなくなり、図5に示すように掘
削と攪拌を行う掘削機8と芯材1の挿入を行う杭打ち機
4を独立して稼働させることが可能になっている。
【0016】
【発明の効果】掘削土量に対するセメントミルクの注入
量を体積比で30〜50%と低めに設定してあるため、セメ
ントミルクの注入量に比例して発生する残土量を低減す
ることができる。
【0017】またセメントミルクの注入量を低めに設定
することに加え、セメントミルクに遅延剤を添加してあ
るため、掘削土とセメントミルクの混合物が硬化するま
での時間が長くなり、掘削,攪拌の作業と芯材挿入の作
業を独立して行うことが可能になり、掘削機と杭打ち機
の可動率が上がり、施工効率が向上する。
【0018】セメントミルクの掘削土量に対する注入量
が低下する結果、混合物が硬めになるため芯材の挿入作
業性と鉛直精度が低下するが、芯材の挿入作業性の低下
は上方から打撃力や静的圧力を与えることにより補うこ
とができ、鉛直精度は芯材を上部と下部の2点で保持す
ることにより確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】芯材の挿入要領を示した立面図である。
【図2】図1のキャップ部分の拡大図である。
【図3】図2の断面図である。
【図4】図1の振れ止め部分の断面図である。
【図5】本発明の施工要領を示した平面図である。
【符号の説明】
1……芯材、2……キャップ、21……ブラケット、3…
…振れ止め、31……ブラケット、4……杭打ち機、41…
…リーダー、42……ガイド、5……定規材、6……モン
ケン、7……クッション材、8……掘削機。
フロントページの続き (72)発明者 赤松 喬夫 東京都千代田区東神田2丁目4−5 住 友セメント株式会社内 (72)発明者 国松 篤夫 東京都墨田区江東橋2−11−5 株式会 社ジェン企画内 (72)発明者 青木 章 大阪府大阪市北区鶴野町4番B−801号 大東総業株式会社内 (72)発明者 藤戸 一治 兵庫県神戸市中央区港島中町3丁目1の 2 (56)参考文献 特開 昭62−178620(JP,A) 特開 昭60−95023(JP,A) 特開 平4−146321(JP,A) 特開 昭59−228526(JP,A) 特公 昭50−25725(JP,B1)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘削と同時に掘削土中にセメントミルク
    を注入し、これと掘削土を攪拌し、混合物の硬化前に混
    合物中に芯材を挿入する地盤改良工法において、セメン
    トミルク中に遅延剤を添加すると共に、セメントミルク
    の注入量を掘削土量に対する体積比で30〜50%に設定
    し、芯材の頭部の周囲を包囲するキャップと、下部の周
    囲を包囲する振れ止めを用いて芯材を2点で鉛直に保持
    したままキャップの上方から打撃力を与えて、もしくは
    キャップを上方から下方へ加圧して芯材を混合物中に挿
    入する地盤改良工法における芯材の打込み方法。
JP5318140A 1993-12-17 1993-12-17 地盤改良工法における芯材の打込み方法 Expired - Lifetime JP2515087B2 (ja)

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JPS6095023A (ja) * 1983-10-28 1985-05-28 Takenaka Komuten Co Ltd 深層混合処理改良地盤における鋼製上部工構築工法
JPS62178620A (ja) * 1986-01-30 1987-08-05 Osaka Cement Kk 角形地盤改良体の造成方法
JPH04146321A (ja) * 1990-10-09 1992-05-20 Fudo Constr Co Ltd ソイルセメント用注入材

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