JP7132977B2 - 導材支持部材及びそれを使用した杭の打設方法 - Google Patents

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Description

本発明は、桟橋等の構造体を支持する鋼管杭等の杭を打設する際に使用する導材を設置するための導材支持部材及びそれを使用した杭の打設方法に関する。
従来、複数の鋼管杭等の杭30,30…を並べて打設するには、図13、図14(a)~(b)に示すように、間隔をおいて一対のH型鋼等からなる導杭31,31を打設し、各導杭31,31の上端部に支持された支持部材31a,31a間に一対の定規材32,32を架設する。
この支持部材31aは、導杭31の上端部より水平方向に突出し、各定規材32の一端を支持させることによって、一対の定規材32,32が互いに水平方向に間隔をおいて並列される。
そして、図14(c)に示すように、両定規材32,32間に所定の間隔で杭30,30を建て込み、定規材32,32に杭30を案内させた状態で打設することによって、杭30を一列に並べて打設できるようになっている。
次に、一列分の杭30,30…の打設が完了したら、導杭31及び定規材32を撤去し、図15(d)に示すように、別の区域に導杭31を打設するとともに、両導杭31,31間に定規材32,32を架設して設置し(以下、導材の盛替え作業という)、図15(e)に示すように、杭30の打設作業を行う。
そして、3列目以降においては、図15(f)~図16(g)に示すように、この導材31,32の盛替え作業、杭30の建て込み、杭30の打設及び導材の撤去作業を繰り返すことによって順次杭を打設するようになっている。
「港湾工事共通仕様書」平成21年5月(社)日本港湾協会発行
しかしながら、上述の如き従来の技術では、鋼管杭等の杭の打設毎に導杭の打設、定規材の設置、杭の打設、導杭及び定規材の撤去からなる一連の作業を行うため、打設する鋼管杭の本数が多いほど導材の盛替え作業の回数が増し、煩雑であるとともに費用が嵩むという問題があった。
尚、この導材の盛替え作業は、一例として、鋼管杭を188本打設する場合で76回の導杭打設・引抜き作業を要した。
そこで、本発明は、このような従来の問題に鑑み、効率的に鋼管杭等の杭を打設するための導材支持部材及びそれを使用した杭の打設方法の提供を目的としてなされたものである。
上述の如き従来の問題を解決するための請求項1に記載の発明の特徴は、杭の上端部に固定され、杭間に水平に設置する梁状の定規材を支持する導材支持部材であって、前記杭の上端に載置される載置部を有し、該載置部に支持されて杭頭部の外側に被せられる連結体と、該連結体の外周面に固定され、水平方向に突出した支持梁部とを備え、該支持梁部に前記定規材の一端を支持させるようにしたことにある。
請求項2に記載の発明の特徴は、請求項1の構成に加え、前記連結体は、前記載置部に支持されて前記杭に沿って垂直方向に配置された複数の縦部材を備え、該縦部材に前記支持梁部が固定されていることにある。
請求項3に記載の発明の特徴は、請求項2の構成に加え、前記複数の縦部材のうち少なくとも一は、他の縦部材よりも短尺に形成されていることにある。
請求項4に記載の発明の特徴は、互いに水平方向に間隔をおいて並列された一対の定規材間に杭を建て込み、前記定規材に案内させて前記杭を打設する杭の打設方法において、前記杭の上端に載置される載置部を有し、杭頭部の外側に被せられる連結体と、該連結体の外周面より水平方向に延出した支持梁部とを備えた導材支持部材を使用し、所定の位置に初期打設杭を打設した後、該初期打設杭の頭部に前記導材支持部材を被せ、少なくとも前記支持梁部に前記定規材の一端を支持させることによって、前記一対の導材を互いに水平方向に間隔をおいて並列に配置することにある。
請求項5に記載の発明の特徴は、請求項4の構成に加え、前記初期打設杭を互いに間隔をおいて打設し、該両初期打設杭にそれぞれ前記導材支持部材を被せ、該両導材支持部材間に前記定規材を架設し、前記一対の定規材を互いに水平方向に間隔をおいて並列に配置することにある。
請求項6に記載の発明の特徴は、請求項4の構成に加え、前記初期打設杭と間隔をおいて導杭を打設し、前記初期打設杭に前記導材支持部材を被せ、前記定規材の一方の端部を前記導材支持部材に支持させ、他方の端部を前記導杭に支持させて前記一対の定規材を互いに水平方向に間隔をおいて並列に配置することにある。
請求項7に記載の発明の特徴は、請求項4~6の何れか一の構成に加え、前記定規材を足場として使用することにある。
本発明に係る導材支持部材は、請求項1の構成を具備することによって、導杭を設置しなくとも既設の杭に定規材を支持させることができる。
また、本発明において、請求項2の構成を具備することによって、高い剛性を得ることができる。
さらに、本発明において、請求項3の構成を具備することによって、輸送や仮置きの際に導材支持部材を斜めにして載置することができる。
また、本発明に係る杭の打設方法は、請求項4の構成を具備することによって、導杭の役割を既設の初期打設杭と導材支持部材に肩代わりさせることによって、導杭の設置及び撤去する作業(以下、導材の盛替え作業という)が従来工法に比べて大幅に削減でき、工期を短縮し、費用の削減を図ることができる。
また、本発明において、請求項5の構成を具備することによって、導材を用いずに初期打設杭間に定規材を架設することができる。
さらに、本発明において、請求項6の構成を具備することによって、既設の初期打設杭を用いて初期打設杭を打設することができる。
さらにまた、本発明において、請求項7の構成を具備することによって、杭の建て込み作業等をする際に足場として代用できる。
本願発明に係る導材支持部材の一例を示す平面図である。 同上の正面図である。 同上のA-A線矢視図である。 本発明に係る杭の打設方法の手順を示す図であって、(a)は初期打設杭の打設工程の第1段階の状態を示す概略平面図、(b)は同第2段階の状態を示す概略平面図、(c)は同第3段階の状態を示す概略平面図である。 図4(a)の正面図である。 (d)は同上の初期打設杭の打設工程の第1段階の状態を示す概略平面図、(e)は導材支持部材及び定規材の設置工程の状態を示す概略平面図、(f)は杭の打設工程の状態を示す概略平面図である。 同上の導材支持部材の設置作業の状態を示す拡大正面図である。 図6(e)の側面図である。 (g)、(h)は同上の位置を変えた杭の打設工程の状態を示す概略平面図、(i)同上の杭の打設が完了した状態を示す概略平面図である。 (a)は本発明に係る杭の打設方法の他の手順を示す図であって、初期打設杭の打設工程の第1段階の状態を示す概略平面図、(b)は同第2段階の状態を示す概略平面図である。 本発明に係る初期打設杭の打設作業の他の態様を示す正面図である。 本発明に係る杭打設方法の他の態様を示す概略平面図である。 従来の導杭及び定規材を設置した状態を示す斜視図である。 従来の杭の打設方法の手順を示す図であって、(a)は導杭の打設工程の状態を示す概略平面図、(b)は同定規材を設置した状態を示す概略平面図、(c)は同杭の打設工程の状態を示す概略平面図である。 (d)は同上の導杭及び定規材の盛替え工程の状態を示す概略平面図、(e)は同杭の打設工程の状態を示す概略平面図、(f)は導杭及び定規材の盛替え工程の状態を示す概略平面図である。 (g)は杭の打設工程の状態を示す概略平面図、(h)は同上の同杭の打設が完了した状態を示す概略平面図である。
次に、本発明に係る導材支持部材の実施態様を図1~図3に示した実施例に基づいて説明する。尚、図中符号1は、杭の上端部に設置される導材支持部材1、図中符号2及び3は鋼管杭等の杭である。
この導材支持部材1は、図1に示すように、杭頭部の外側に被せられる連結体4と、連結体4の外周面より水平方向に突出した支持梁部5,5…とを備え、杭2の上端部に固定され、支持梁部5,5…に定規材6,6の一端を支持できるようになっている。
連結体4は、杭2の上端に載置される載置部7と、載置部7に支持されて杭2に沿って垂直方向に配置された複数の縦部材8,9とを備え、杭頭部の外側に被せられるようになっている。
載置部7は、H型鋼等からなる梁状の水平部材7a、7aが互いに交差して配置されて十字状に形成され、水平部材7a,7aが杭2の上端に載置されるようになっている。
また、載置部7の上面には、互いに間隔をおいて吊り具10,10が固定され、この吊り具10,10にワイヤ11を連結し、導材支持部材1をクレーンで吊り上げられるようになっている。
縦部材8,9は、H型鋼等によって構成され、平面部(フランジ部)を外側に向けた状態で上端が各水平部材7aの端部下面に溶接等によって固定され、載置部7より垂下されている。
また、各縦部材8,9は、隣り合う縦部材8,9間が枠材12によって連結され、各枠材12内に杭2が挿入されるようになっている。
複数の縦部材8,9のうち少なくとも一(以下、短尺縦部材9という)は、他の縦部材8よりも短尺に形成され、短尺縦部材9側を下側にすることによって、導材支持部材1を傾けた状態で仮置き、保管、移送等ができるようになっている。
また、短尺縦部材9は、下端に内側上向きに傾斜した傾斜部9aを備え、この傾斜部9aに案内されて連結体4を杭2の外側に誘導できるようになっている。
各縦部材8,9の外側面部、即ち外側に向けた平面部には、支持梁部5,5…が溶接等によって固定され、各支持梁部5,5…が水平方向外側に向けて突設されている。
支持梁部5,5…は、H型鋼等によって構成され、上面側に平坦部(フランジ部)を向けた状態で端部が縦部材8,9の外面に溶接等によって固定され、上面に定規材6,6の端部が支持されるようになっている。
この支持梁部5,5…は、十分な長さを有し、且つ、各縦部材8,9に支持されて四方に突出しているので、杭2に対する導材支持部材1の軸回り位置がどの位置にあっても少なくとも一つの支持梁部5で定規材6,6を支持できるようになっている。
尚、支持梁部5は、上面に貼着されたゴム材等からなるズレ防止材(図示せず)を備え、支持梁部5上に載置された定規材6の設置位置がずれないようにしてもよい。
また、支持梁部5には、上面部に着脱自在な板材等からなる壁状の位置決め用部材を設け、この位置決め部材に定規材6を当接させることによって定規材6を容易に位置決めできるようにしてもよい。
次に、上述の如き導材支持部材1を使用した杭の打設方法について図4~図9に基づいて説明する。尚、上述の実施例と同様の構成には同一符号を付して説明する。
本実施例では、図中縦方向(以下、縦方向という)に複数の杭2,3,3,3,2が所定の間隔をおいて打設されてなる杭列が図中横方向(以下、横方向という)に互いに所定の間隔をおいて並列される場合を例に説明する。
また、一連の杭2,3,3,3,2の打設手順において、初期に打設され、導材支持部材1が設置される杭2を初期打設杭というものとする。尚、初期打設杭2とその他の杭3とは同様の態様を有する杭である。
先ず、図4(a)に示すように、縦方向の一方の端の打設予定位置において、横方向に間隔をおいて一対の導杭13,13を地盤Aに打設し、導杭13,13に支持させて一対の定規材6,6を平行に設置する。
導杭13,13は、上端部に水平方向に突出した一対の支持部材13aを備え、この支持部材13aに定規材6,6を支持させ、一対の定規材6,6を隣り合う導杭13,13間に架設することができるようになっている。
定規材6,6は、H型鋼等の梁状部材によって構成され、本実施例では、縦方向に間隔をおいて打設する杭列の長さに合わせた長さになっている。
尚、杭列の両端の杭、即ち、縦方向に間隔をおいて打設される初期打設杭2,2間距離に対し、横方向に間隔をおいて打設される両端の初期打設杭2,2間の距離が長くなっている場合には、定規材6,6を一方の端部が一定長さ分外側に突出するように片寄らせて架設する。
導杭13,13及び定規材6,6の設置が完了したら、図5に示すように、両導杭13,13間及び一方の導杭13の側部に初期打設杭2,2を建て込み、定規材6,6に案内させて初期打設杭2,2を地盤Aに打設する。
次に、図4(b)に示すように、定規材6,6を横方向の他方にスライド移動させ、一方の端部が一定長さ分外側に突出するように片寄らせて架設し、導杭13側部の両定規材6,6間に残りの初期打設杭2(便宜上2aと記す)を建て込み、両定規材6,6に案内させて残りの初期打設杭2aを地盤Aに打設する。
縦方向の一方の端部に初期打設杭2、2(2aを含む)を打設したら、定規材6,6及び導杭13,13を撤去し、図4(c)に示すように、図4(a)、(b)と同様に、縦方向の他方の端に打設する初期打設杭2,2の打設予定位置において、横方向に間隔をおいて一対の導杭13,13を打設し、導杭13,13に支持させて一対の定規材6,6を平行に設置し、両定規材6,6間に初期打設杭2,2を建て込み、両定規材6,6に案内させて初期打設杭2,2を地盤Aに打設する。
また、図6(d)に示すように、定規材6,6を他方にスライド移動させ、一方の端部が一定長さ分外側に突出するように片寄らせて架設し、両定規材6,6間に残りの初期打設杭2aを建て込み、両定規材6,6に案内させて残りの初期打設杭2aを地盤Aに打設する。
このように杭列毎に縦方向に間隔をおいて初期打設杭2(2aを含む)を地盤Aに打設したら、導杭13,13及び定規材6,6を撤去し、初期打設杭2の打設が完了する。
次に、図7に示すように、クレーンによって吊り上げた導材支持部材1を初めの杭列(本実施例では、図中右側の列)を構成する初期打設杭2上に移動させ、杭頭部に導材支持部材1を被せる。尚、符号14はワイヤ11を吊り具10,10に連結するためのフックである。
その際、短尺縦部材9の下端に形成された傾斜部9aに案内されて連結体4が初期打設杭2の外側に誘導され、載置部7が初期打設杭2の上面に載置される。
また、各支持梁部5,5…が連結体4から四方に向けて突出しているので、初期打設杭2に対する軸回り方向位置を気にせずに設置することができる。
尚、作業を円滑に行うため、図6(e)に示すように、二番目の杭列(本実施例では中央の列)を構成する初期打設杭2にも導材支持部材1を被せておく。
そして、図6(f)に示すように、初めの杭列を構成する初期打設杭2に設置された各導材支持部材1の支持梁部5,5…間に定規材6,6を架け渡し、所定の位置で定規材6,6を万力等の固定部材によって支持梁部5,5…に固定し、縦方向に向けた一対の定規材6,6を平行に設置する。
次に、図8に示すように、初めの杭列を構成する初期打設杭2間に打設される杭3,3を両定規材6,6間に建て込み、定規材6,6に案内させて杭3を地盤Aに打設する。その際、定規材6,6は、杭の建て込み作業やその他の作業における足場として使用することができる。
初めの杭列の打設が完了したら、定規材6,6をクレーン等で吊り上げ、二番目の杭列を構成する初期打設杭2に設置された各導材支持部材1の位置に移動させ、図9(g)に示すように、各定規材6,6を支持梁部5,5…間に定規材6,6を架け渡し、所定の位置で定規材6,6を万力等の固定部材によって支持梁部5,5…に固定し、縦方向に向けた一対の定規材6,6を平行に設置する。
また、初めの杭列を構成する初期打設杭2に設置された導材支持部材1をクレーンで吊り上げ、三番目の杭列を構成する初期打設杭2上に移動させ、支持梁部5,5…が横方向外側に突出するように位置を調整し、杭頭部に導材支持部材1を被せる。
そして、図8に示す場合と同様に、二番目の杭列を構成する初期打設杭2間に打設される杭3,3を両定規材6,6間に建て込み、定規材6,6に案内させて地盤Aに杭3を打設する。
次に、二番目の杭列の打設が完了したら、定規材6,6をクレーン等で吊り上げ、三番目の杭列を構成する初期打設杭2に設置された各導材支持部材1の位置に移動させ、図9(h)に示すように、各定規材6,6を支持梁部5,5…間に定規材6,6を架け渡し、所定の位置で定規材6,6を万力等の固定部材によって支持梁部5,5…に固定し、縦方向に向けた一対の定規材6,6を平行に設置する。
そして、三番目の杭列を構成する初期打設杭2間に打設される杭3,3を両定規材6,6間に建て込み、定規材6,6に案内させて杭3を地盤Aに打設する。
三番目の杭列の打設が完了したら、定規材6,6及び導材支持部材1を撤去し、図9(i)に示すように、3列の杭列が形成される。
そして、図4~図9に示す工程を繰り返すことによって所定本数の杭2,3を地盤Aに打設する。
このように構成された構成された杭の打設方法は、導杭13の役割を導材支持部材1に肩代わりさせることによって、導杭13,13の設置及び撤去する作業(以下、導材の盛替え作業という)が従来工法に比べて大幅に削減でき、工期を短縮し、費用の削減を図ることができる。
一例として、従来では、鋼管杭を188本打設する場合で76回の導杭13,13打設・引抜き作業を要したが、本願発明方法では、導杭13,13打設・引抜き作業を188本打設する場合で53回に削減することができた。
尚、上述の実施例では、定規材6,6の長さを杭列の長さに合わせて設定し、横方向に並ぶ複数の初期打設杭2の打設を定規材6,6をスライド移動させつつ行う例について説明したが、図10に示すように、横方向両端の初期打設杭2,2間長さに合わせて設定し、横方向に並ぶ初期打設杭2の打設を一括して行うようにしてもよい。尚、上述の実施例と同様の構成には同一符号を付して説明を省略する。
また、本発明では、図11に示すように、既に打設されている初期打設杭2を利用し、初期打設杭2と間隔をおいて導杭13,13を打設し、初期打設杭2に導材支持部材1を被せ、定規材6,6の一方の端部を導材支持部材1に支持させ、他方の端部を導杭13,13に支持させて一対の定規材6,6を互いに水平方向に間隔をおいて並列に配置するようにしてもよい。
また、定規材6,6を架設する予定の初期打設杭2,2間に高止まり等によって高低差が生じている場合には、一方の初期打設杭2に代えて導杭13を打設し、高低差を調整してもよい。
尚、上述の実施例では、支持梁部5,5をそれぞれ杭列と略平行及び略直交するように(図中十字状を成すように)向けて導材支持部材1を初期打設杭2の頭部に設置し、定規材6を一つの支持梁部5に載荷させて使用する場合について説明したが、図12(a)に示すように、各支持梁部5が杭列と一定の角度を成す方向(図中X字を成す方向)に向けて導材支持部材1を設置し、定規材6の端部を二つの支持梁部5,5に跨らせて支持させてもよい。
このように本発明においては、初期打設杭2に対する導材支持部材1の軸回り方向設置位置を自由に設定することができるので、図12(b)に示すように、各支持梁部5を杭列と一定の角度を成す方向に向けて導材支持部材1を設置しておけば、縦方向の杭打設に使用した初期打設杭2を一方の基点として斜め方向の杭列の打設も行うことができる。
また、上述の実施例では、定規材6の両端部に2本の初期打設杭2を使用して杭3を打設したが、中間部に初期打設杭2を追加し、より長い定規材6を使用して杭3を一度に打設するようにしても良い。
尚、上述の実施例では、導材支持部材1を構成する部材、連結体4、支持梁部5、及び縦部材8,9を構成する部材としてH形鋼を使用する例について説明したが、各部を構成する部材はH形鋼に限定されず、I形鋼、角型鋼等を用いてもよい。
A 地盤
1 導材支持部材
2,2a 杭(初期打設杭)
3 杭
4 連結体
5 支持梁部
6 定規材
7 載置部
8 縦部材
9 縦部材(短尺縦部材)
10 吊り具
11 ワイヤ
12 枠材
13 導杭
14 フック

Claims (7)

  1. 杭の上端部に固定され、杭間に水平に設置する梁状の定規材を支持する導材支持部材であって、
    前記杭の上端に載置される載置部を有し、該載置部に支持されて杭頭部の外側に被せられる連結体と、該連結体の外周面に固定され、水平方向に突出した支持梁部とを備え、
    該支持梁部に前記定規材の一端を支持させるようにしたことを特徴とする導材支持部材。
  2. 前記連結体は、前記載置部に支持されて前記杭に沿って垂直方向に配置された複数の縦部材を備え、該縦部材に前記支持梁部が固定されている請求項1に記載の導材支持部材。
  3. 前記複数の縦部材のうち少なくとも一は、他の縦部材よりも短尺に形成されている請求項2に記載の導材支持部材。
  4. 互いに水平方向に間隔をおいて並列された一対の定規材間に杭を建て込み、前記定規材に案内させて前記杭を打設する杭の打設方法において、
    前記杭の上端に載置される載置部を有し、杭頭部の外側に被せられる連結体と、該連結体の外周面より水平方向に延出した支持梁部とを備えた導材支持部材を使用し、
    所定の位置に初期打設杭を打設した後、該初期打設杭の頭部に前記導材支持部材を被せ、少なくとも前記支持梁部に前記定規材の一端を支持させることによって、前記一対の導材を互いに水平方向に間隔をおいて並列に配置することを特徴とする杭の打設方法。
  5. 前記初期打設杭を互いに間隔をおいて打設し、該両初期打設杭にそれぞれ前記導材支持部材を被せ、該両導材支持部材間に前記定規材を架設し、前記一対の定規材を互いに水平方向に間隔をおいて並列に配置する請求項4に記載の杭の打設方法。
  6. 前記初期打設杭と間隔をおいて導杭を打設し、前記初期打設杭に前記導材支持部材を被せ、前記定規材の一方の端部を前記導材支持部材に支持させ、他方の端部を前記導杭に支持させて前記一対の定規材を互いに水平方向に間隔をおいて並列に配置する請求項4に記載の杭の打設方法。
  7. 前記定規材を足場として使用する請求項4~6の何れか一に記載の杭の打設方法。
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