JP2018168664A - 芯材の建込み方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】削孔内に挿入された芯材の高さや位置の精度を向上させることのできる芯材の建込み方法を提供する。
【解決手段】削孔2内に、芯材1を、その天端が定規材5から所定の高さになるまで挿入した後、芯材1と同形状の建込み用杭8を芯材1の頭部に着脱可能に取付け、この芯材1が取付けられた建込み用杭8を、芯材1の天端が予め設定した深さになるまで削孔2内に再挿入し、しかる後に、削孔2内の固化剤が硬化した後に芯材1を建込み用杭から切り離す芯材の建込み方法において、再挿入後に、定規材5の所定の位置から計測した建込み用杭8の天端の高さと水平面内での特定位置までの距離のいずれか一方もしくは両方が、所定の範囲内にあるか否かを判定する工程を設けて、高さと特定位置までの距離のいずれか一方が、所定の範囲を超え場合には、芯材1が取付けられた建込み用杭8を引き上げて、再度削孔内2に建込むようにした。
【選択図】図4

Description

本発明は、予め設けられた削孔にH形鋼杭などの芯材を建込む方法に関するものである。
従来、地中連続壁は、山留め線に沿って形成された削孔内にH形鋼杭などの芯材を建込む際には、削孔の地上側に削孔の径よりも広いピットを設けるとともに、ピット周縁部の地上に定規材を井桁状に設置し、この井桁状の定規材に倣って芯材の建込みを行っていた。
ところで、削孔内には、掘削時にソイルセメントなどの固化材が投入されるので、削孔の長さよりも短い芯材であっても、芯材と固化材とが結合するため、地中連続壁の強度は高くなる。そこで、芯材としては、長さが削孔の長さよりも短い芯材が用いられている。
しかし、長さが削孔の長さよりも短い芯材を用いた場合には、芯材が削孔内に完全に入ってしまうと、芯材天端がピット内の汚泥で覆われ、芯材の位置を確認することが困難であるだけでなく、建込み後に吊り替えを行う際に、天端高さの誤差が出やすいという問題点があった。
そこで、芯材の長さが削孔の長さよりも短い場合には、天端が定規材近傍まで芯材を建て込んだ後、芯材の頭部に、芯材と同形状の建込み専用の冶具(建込み用杭)を着脱可能に取付け、この建込み用杭が取付けられた芯材を削孔内に建込む方法が行われている(例えば、特許文献1参照)。
なお、建込み用杭が取付けられた芯材を削孔内への挿入は、定規材を基準として、芯材の天端の位置と建込み用杭の天端の位置までの距離を計測し、建込み完了時における建込み用杭の天端が所定量下降するまで行う。
また、建込み用杭は、芯材を取付けたまま翌日の作業まで残置し、ソイルセメントが硬化していることを確認してから、芯材を切り離し回収する。
特開平10−121466号公報
ところで、削孔内のソイルセメントや泥土は粘性が一様でないため、下降時に芯材に作用する抵抗が上下方向とは異なる方向(捩じれや傾斜が起きる方向)に作用する。したがって、建込み用杭を取付けて芯材を建て込んだ場合でも、芯材の建込み高さや位置がバラついてしまっていた。
一方、前記特許文献1では、建込み用杭の天端を地盤上に配置したスケールに当てて、芯材の位置決めをしながら、芯材を削孔に挿入しているとの記載があるが、芯材の位置決めをしながら芯材を挿入すると、1本の芯材の建込みに多大な時間がかかってしまうため、実際には、建込み用杭がまっすぐに下降しているか否かを目視しながら、建込み用杭の天端が所定量下降するまで吊り下ろしていた。
しかしながら、建込み用杭の天端の下降量を管理しただけでは、芯材挿入後の建込み用杭の高さや位置がばらついてしまうといった問題点があった。
本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたもので、削孔内に挿入された芯材の高さや位置の精度を向上させることのできる芯材の建込み方法を提供することを目的とする。
本発明は、地中連続壁の芯材を予め掘削された削孔に、天端が地上に設けられた定規材から所定の高さになるまで建込む第1の工程と、前記芯材と同形状の建込み用杭を前記芯材の頭部に着脱可能に取付ける第2の工程と、前記芯材が取付けられた建込み用杭を、前記芯材の天端が予め設定した深さに達するまで前記削孔内に挿入する第3工程と、前記削孔内の固化剤が硬化した後に前記芯材を前記建込み用杭から切り離す第4の工程とを有する芯材の建込み方法において、前記第3の工程と第4の工程との間に、前記定規材の所定の位置から計測した、前記芯材が取付けられた建込み用杭の天端の高さと水平面内での特定位置までの距離のいずれか一方もしくは両方が、所定の範囲内にあるか否かを判定する判定工程を設けるとともに、前記高さと前記特定位置までの距離のいずれか一方が、所定の範囲を超えた場合には、前記芯材が取付けられた建込み用杭を引き上げて、再度前記芯材を前記削孔内に建込むことを特徴とする。
このように、芯材が取付けられた建込み用杭の挿入後に、芯材が、予定の建込み位置にまっすぐにかつ所定の深さに挿入されてか否かを判定する工程を設けて、芯材の建込み精度を管理するようにしたので、地中連続壁を精度よく構築することができる。
また、前記判定工程では、前記建込み用杭の複数箇所の天端高さの平均値と予め設定された基準高さとの差と、前記水平面内での複数の特定位置までの距離の平均値と予め設定された基準距離との差のいずれか一方または両方が、所定の範囲内にあるか否かを判定するようにしたので、芯材を所定の位置でかつ所定の高さに確実に建込むことができる。
また、本発明は、前記第1の工程では、前記芯材に建込み用杭を取付けた時点での芯材の天端の高さである前記所定の高さh1を計測し、前記第2の工程では、前記芯材に取付けた建込み用杭の天端の前記定規材からの高さh2を計測し、前記第3の工程では、前記建込み用杭の天端の高さHが、H=h2−(h1+d)になるまで、前記芯材が取付けられた建込み用杭を前記削孔内に挿入することを特徴とする(但し、dは、芯材の天端の建て込み予定深さ)。
これにより、芯材に建込み用杭を取付けたときに、芯材と建込み用杭との間に隙間が生じた場合でも、芯材の天端を予め設定した深さに位置させることができる。
なお、前記発明の概要は、本発明の必要な全ての特徴を列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となり得る。
芯材の建込み前の状態を示す図である。 芯材の仮固定状態を示す図である。 芯材への建込み用杭の取付け例を示す図である。 建込み用杭に取付けられた芯材の挿入方法を示す図である。 芯材の建込み状態の判定方法の一例を示す図である(高さずれ)。 芯材の建込み状態の判定方法の一例を示す図である(位置ずれ)。 芯材の建込み状態の判定方法の一例を示す図である(回転)。
実施の形態
本実施の形態について、図1〜図7を参照して説明する。
まず、図1(a)〜(c)に示すように、地中連続壁を構成するための芯材1を挿入するための削孔2を掘削するとともに、削孔2の地面G側に、幅1.0m、深さ1.5m程度の、削孔2の径よりも広いピット3を設ける。そして、このピット3の周縁部に、複数のガイド受部材4を所定の間隔で設置し、その上に、ガイド定規5を設置する。
なお、削孔2は、山留め線に沿って設けられる。また、ガイド受部材4は、隣接する2つの削孔2,2間に設置される。以下、削孔2の配列方向である山留め線に沿った方向を通り方向、通り方向に垂直な方向を幅方向という。
ガイド受部材4は、長さ方向が幅方向延長するH形鋼等の板状の部材で、ピット3を跨ぐように、かつ、地面Gとは反対側の板面4Sが水平になるように設置される。また、ガイド定規5は、長さ方向が削孔2の配列方向である長尺状の板材で、ガイド受部材4上のピット3の両側に配置される。ガイド定規5としては、H形鋼などが好適に用いられる。
なお、芯材1としては、長さが25m程度の長尺状のH形鋼が好適に用いられる。この芯材1は、図1(c)に示すように、ガイド受部材4とガイド定規5とにより作られる、平面視井桁の内部の削孔2に建て込まれる。本例では、上から見た時のH形鋼のフランジ1Fの延長方向が通り方向、ウェブ1Wの延長方向が幅方向となるように、芯材1を削孔2内に挿入する。
次に、図2(a)に示すように、芯材1の頭部に吊り冶具6を取付け、吊り冶具6に取付けたワイヤロープ7を図示しないクレーンに接続して芯材1を吊り上げ、芯材1を削孔2の上部まで運搬した後、芯材1を、掘削時に投入された固化材により泥土化されている削孔2内に吊り下ろして挿入する。
このとき、図2(b)に示すように、ガイド定規5の上面5a(以下、高さ基準面という)から測った芯材1の天端部1aの高さh1が、予め設定された高さがh1になるまで芯材1を挿入した後、芯材1をガイド定規5に図示しない固定手段を用いて仮固定する。なお、仮固定位置は、高さ基準面と同じ高さ(a=0)であってもよい。仮固定後、ワイヤロープ7と吊り冶具6とは、芯材1から取り外される。
次に、図3(a)〜(c)に示すように、仮固定された芯材1に、芯材1と同形状のH形鋼から成る建込み用杭8を着脱可能に取付ける。
具体的には、建込み用杭8のウェブ8Wの下端部と、芯材1側のウェブ1Wの上端部とを、2枚のプレート11,12で挟み込むとともに、2枚のプレート11,12と芯材1側の上端側とに予め形成しておいた接合用穴11s,12s,1sに、係止ロッド13を挿入することで、建込み用杭8に芯材1を取付け、接合用穴11s,12s,1sから係止ロッド13を引き抜くことで、芯材1を建込み用杭8から切り離すようにすればよい。
なお、2枚のプレート11,12は、建込み用杭8のウェブ8Wに固定される。
また、係止ロッド13の挿入と引き抜きとは、プレート12に取付けられて、係止ロッド13を水平方向に移動させるロッド移動装置14を用いればよい。ロッド移動装置14としては、例えば、モータと、モータの回転を直線運動に変換する変換機構とを備えたものや、シリンダー装置とリンク機構とを組み合わせたものなど、周知のスライド装置を用いることができる。
建込み用杭8の取付け後には、図4(a),(b)に示すように、建込み用杭8の天端の高さh2を計測する。
芯材1の天端と建込み用杭8の下端との間に隙間がなければ、建込み用杭8の長さをLとすると、高さ基準面から測った芯材1の天端の高さがh1なので、建込み用杭8の取付け後の建込み用杭8の天端部8aの高さはL+h1となる。しかし、実際には、接合用穴1sの穴位置のばらつきや、建込み用杭8の取付け前の芯材1の傾きなどのため、芯材1の天端と建込み用杭8の下端との間に隙間が生じる。
そこで、本例では、建込み用杭8の取付け後に、建込み用杭8の天端の高さh2を計測するようにしている。
2の計測後には、建込み用杭8頭部に吊り冶具6’を取付け、吊り冶具6’に取付けたワイヤロープ7’を図示しないクレーンに接続する。そして、芯材1の仮固定を外して、芯材1が取付けられた建込み用杭8を吊り下ろすことで、芯材1を、再び、削孔2内に挿入する。挿入深さは、建込み後の芯材1の天端の位置が、高さ基準面であるガイド定規5の上面5aから所定の深さdになるように、芯材1が取付けられた建込み用杭8を削孔2内に挿入する。
前述したように、芯材1に建込み用杭8を取付けた時点での芯材1の天端部1aの高さはh1であるので、予め設定された芯材1の天端の基準面からの深さをdとすれば、芯材1が取付けられた建込み用杭8を、p=h1+dだけ削孔2内に挿入すれば、芯材1の天端の位置を所定の深さdに位置させることができる。なお、挿入後の芯材1の天端の位置は計測できないので、建込み用杭8の高さHを計測し、H=h2−(h1+d)となったときに、芯材1の天端が所定の深さdに達したとして、芯材1が取付けられた建込み用杭8の挿入を終了する。
そして、建込み用杭8をガイド定規5に図示しない固定手段を用いて仮固定した後、ガイド定規5から建込み用杭8の天端の高さと建込み用杭8の水平位置とを計測し、建込み用杭8に取付けられた芯材1が、予定の建込み位置にまっすぐにかつ所定の深さに挿入されたか否かを判定する。
この判定を、以下、杭位置判定という。本例では、杭位置判定を、複数本の芯材1を、建込み用杭8を用いて削孔2に挿入した後に行うようにしている。
杭位置判定については、後述する。
杭位置判定で、良状態と判定された場合には、建込み用杭8を、芯材1を取付けたままの状態で翌日の作業までガイド定規5に仮固定しておき、ソイルセメントが硬化していることを確認してから、芯材1を建込み用杭8から切り離して、建込み用杭8を回収する。なお、プレート11,12、係止ロッド13、及び、ロッド移動装置14も建込み用杭8とともに回収される。
芯材1の切り離しは、ロッド移動装置14を稼働して、係止ロッド13を、芯材1及びプレート11,12から引き抜いた後、建込み用杭8の仮固定を外して、建込み用杭8を吊り上げればよい。
また、係止ロッド13の引き抜きは、図3(c)の状態にある係止ロッド13を、ロッド移動装置14により、同図の矢印の反対方向へ移動させて図3(b)の状態にすればよい。
また、杭位置判定で不良状態と判定された場合には、芯材1を取付けた建込み用杭8を一旦吊り上げた後に吊り下ろして、芯材1を、再度、削孔2内に挿入してから、杭位置判定を行う。
なお、建込み用杭8の吊り上げ位置は、前記の芯材1の取付位置とすればよい。
ここで、杭位置判定について説明する。
本例では、杭位置判定としては、高さずれ判定と位置ずれ判定とを行う。
芯材1が取付けられた建込み用杭8は、所定深さ削孔2内に挿入されているので、芯材1及び建込み用杭8が傾いている場合には、高さ基準面であるガイド定規5の上面5aから計測した建込み用杭8の天端の高さは低くなる。
そこで、建込み用杭を用いて削孔2に挿入した芯材1の建込み深さが所定の範囲内に入っているか否かを、芯材1を取付けた建込み用杭8の天端の高さHを用いて判定する。
高さずれ判定は、図5(a)に示すように、建込み用杭8の一方のフランジ8F1の両端部P11,P12の天端高さH11,H12と他方のフランジ8F2の両端部P21,P22の天端高さH21,H22(図示せず)の平均値HFavと予め設定された基準高さH0との差ΔHF=|HFav−H0|が所定の閾値KH内にあるときには、芯材1の挿入状態が良状態であると判定する。また、ΔHFが閾値KHを超えた場合に、建込み用杭8に取付けられた芯材1が、傾いて挿入された不良状態であると判定する。
あるいは、図5(b)に示すように、ウェブ8Wの両端部Q1,Q2の天端高さH1,H2の平均値HWavと予め設定された基準高さH0との差ΔHW=|HWav−H0|が所定の閾値KH内にあるときには、芯材1の挿入状態が良状態であると判定し、ΔHWが閾値KHを超えた場合に不良状態であると判定してもよい。
なお、閾値Kの値は、芯材1の長さと建込み用杭8の長さ等により適宜決定すればよい。例えば、芯材1の長さが25m、建込み用杭8の長さ2.5mであれば、KH=20cm程度とすればよい。
位置判定としては、幅方向ずれ判定と通り方向ずれ判定の2種類の判定を行う。
幅方向のずれ判定には、図6(a)に示すように、ガイド定規5と建込み用杭8の一方のフランジ8F1の両端部P11,P12のとの距離p11,p12と、ガイド定規5と他方のフランジ8F2の両端部P21,P22のとの距離p21,p22の平均値pFavと予め設定された基準距離p0との差ΔpF=|pFav−p0|が所定の閾値KWよりも大きい場合に、建込み用杭8に取付けられた芯材1が、幅方向にずれて挿入された不良状態であると判定する。
一方、通り方向のずれ判定には、図6(b)に示すように、ガイド受部材4と建込み用杭8の一方のフランジ8F1の両端部P11,P12との距離q11,q12と、ガイド受部材4と他方のフランジ8F2の両端部P21,P22との距離q21,q22の平均値qFavと予め設定された基準距離q0との差ΔqF=|qFav−q0|が所定の閾値KTよりも大きい場合に、建込み用杭8に取付けられた芯材1が、通り方向にずれて挿入された不良状態であると判定する。
なお、閾値KW及び閾値KTの値は、削孔2の径、隣接するガイド受部材4の間隔、互いに対向するガイド定規5の間隔、芯材1及び建込み用杭8に用いたH形鋼の断面寸法の長さ等により適宜決定すればよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に記載の範囲には限定されない。前記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者にも明らかである。そのような変更または改良を加えた形態も発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲から明らかである。
例えば、前記実施の形態では、建込み用杭8を用いて削孔2に挿入した芯材1が複数本になってから杭位置判定を行ったが、1本挿入毎に行ってもよい。
また、前記実施の形態では、建込み用杭8の天端高さの平均値を、フランジ8F1,8F2の両端部の4箇所(P11,P12,P21,P22)の平均値HFavもしくは、ウェブ8Wの両端部の2箇所(Q1,Q2)の平均値HWavとしたが、平均値を求めるための天端高さの箇所はこれらに限るものではなく、例えば、フランジ8F1の一方の端部P11の天端高さと、端部P11とH形鋼の中心位置に対して点対称な端部P22の2箇所としてもよいし、ウェブ8Wの両端部の2箇所とH形鋼の中心位置の3箇所としてもよい。また、フランジ8F1,8F2の両端部の4箇所とH形鋼の中心位置の5箇所としてもよい。但し、計測箇所が多いと、作業時間がかかるので、計測箇所は5〜6箇所とすることが好ましい。
なお、幅方向ずれ判定や通り方向ずれ判定の場合にも、高さずれと同じ計測箇所の平均値を算出するようにすれば、ずれ判定を効率よく行うことができる。
また、前記実施の形態では、建込み用杭8のフランジ8F1,8F2の両端部P11,P12,P21,P22の天端高さH11,H12,H21,H22を用いて高さずれ判定を行ったが、図7(a)に示すように、一方のフランジ8F1の両端部P11,P12の天端高さH11,H12の差Δh=|H11−H12|を算出し、この差Δhが、所定の閾値khよりも大きい場合には、建込み用杭8に取付けられた芯材1が、フランジ8F1の板面に垂直な軸周りに回転して挿入された不良状態であると判定することができる。
なお、他方のフランジ8F2の両端部P21,P22の天端高さH21,H22の差を用いてもよい。また、ウェブ8Wの両端部Q1,Q2の天端高さH1,H2の差から、芯材1が、ウェブ8Wの板面に垂直な軸周りに回転して挿入された不良状態であると判定することも可能である。
また、図7(b)に示すように、上から見た時の建込み用杭8フランジ8Fが回転しているか否かを判定するもので、ガイド定規5と建込み用杭8の一方のフランジ8F1の一方の端部P11との距離p11と他方の端部P12との距離p12との差ΔLF=|p11−p12|を算出し、この差ΔLFが、所定の閾値kRよりも大きい場合には、建込み用杭8に取付けられた芯材1が、上から見た時に、回転して挿入された不良状態であると判定すればよい。
なお、他方のフランジ8F2の両端部P21,P22との距離p21,p22の差を用いてもよい。あるいは、ガイド受部材4とウェブ8Wの両端部Q1,Q2との距離q1,q2の差から、芯材1が、上から見た時に、回転して挿入された不良状態であると判定してもよい。
1 芯材、2 削孔、3 ピット、4 ガイド受部材、5 ガイド定規、
6 吊り冶具、7 ワイヤロープ、8 建込み用杭、
11,12 プレート、13 係止ロッド、14 ロッド移動装置、G 地面。

Claims (3)

  1. 地中連続壁の芯材を予め掘削された削孔に、天端が地上に設けられた定規材から所定の高さになるまで建込む第1の工程と、前記芯材と同形状の建込み用杭を前記芯材の頭部に着脱可能に取付ける第2の工程と、前記芯材が取付けられた建込み用杭を、前記芯材の天端が予め設定した深さに達するまで前記削孔内に挿入する第3工程と、前記削孔内の固化剤が硬化した後に前記芯材を前記建込み用杭から切り離す第4の工程とを有する芯材の建込み方法において、
    前記第3の工程と第4の工程との間に、前記定規材の所定の位置から計測した、前記芯材が取付けられた建込み用杭の天端の高さと水平面内での特定位置までの距離のいずれか一方もしくは両方が、所定の範囲内にあるか否かを判定する判定工程を設けるとともに、
    前記高さと前記特定位置までの距離のいずれか一方が、所定の範囲を超えた場合には、前記芯材が取付けられた建込み用杭を引き上げて、再度前記芯材を前記削孔内に建込むことを特徴とする芯材の建込み方法。
  2. 前記判定工程では、前記建込み用杭の複数箇所の天端高さの平均値と予め設定された基準高さとの差と、前記水平面内での複数の特定位置までの距離の平均値と予め設定された基準距離との差のいずれか一方または両方が、所定の範囲内にあるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の芯材の建込み方法。
  3. 前記第1の工程では、前記芯材に建込み用杭を取付けた時点での芯材の天端の高さである前記所定の高さh1を計測し、
    前記第2の工程では、前記芯材に取付けた建込み用杭の天端の前記定規材からの高さh2を計測し、
    前記第3の工程では、
    前記芯材の天端の建て込み予定深さをdとしたときに、
    前記建込み用杭の天端の高さHが、H=h2−(h1+d)になるまで、前記芯材が取付けられた建込み用杭を前記削孔内に挿入することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の芯材の建込み方法。
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