JP2515046Y2 - 照明器具装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、照明器具装置、特にシステム天井などに
設置されて使用される、方形状に組み立てられた照明器
具装置に関するものである。

（従来の技術） この種照明器具装置において、外壁および内壁を備
え、断面をコ字状に形成した器具本体を方形状に組み立
てて照明器具を構成し、各器具本体の内部に蛍光灯を設
置した構成のものは、既によく知られている。

この場合、器具本体の外壁と内壁とを同じ高さとし、
器具本体の開口面にルーバーなどの取り付けを可能にす
ることが行なわれている。

このような構成の照明器具では、各器具本体の開口面
を天井面と同じ平面内に位置するように天井に取り付け
るようにしていた。

一方この種照明器具では、各器具本体の内壁によって
囲まれた空間にも天井板を取り付けるようにしており、
その場合従来ではこの天井板を、前記天井面と同じ高さ
となるように設置していた。

（考案が解決しようとする課題） しかしこのような照明器具における天井板の一辺が、
1m以上の大きなものとなると、この天井板の下面全面が
暗くなり、落ち込んだイメージを与えるようになる。

これはこの天井板の下面には蛍光灯からの光が照射さ
れず、暗くなっているとともに、その周囲に位置する器
具本体の開口面が、蛍光灯からの光によって明るくなっ
ていることによって、明るさの点で、開口面と天井板と
間に大きなコントラストが生じていることによるものと
考えられる。

この考案は、器具本体を方形状に組み立て、その内壁
に囲まれた方形状の空間に、天井板を設置する構成の照
明器具において、その天井板の暗いイメージをなくすこ
とによって、明るい雰囲気を醸し出すようにすることを
目的とする。

（課題を解決するための手段） この考案は、方形状に組み立てられた器具本体の内壁
に囲まれた空間に天井板を設置する照明器具において、
この天井板を器具本体の開口面より上方に設置するとと
もに、器具本体の内壁側に、器具本体の内部に設置され
ている蛍光灯からの光が、天井板の下面に向かうための
隙間を設けたことを特徴とする。

（作用） 蛍光灯からの光は、隙間を通って天井板の下面を照射
する。これによって天井板の下面は明るく見えるように
なる。その結果従来のような天井板の暗いイメージは払
拭されることになる。

（実施例） この考案の実施例を図によって説明する。１は断面を
コ字状とした器具本体で、その４個を方形状に組みたて
て照明器具２を構成している。照明器具２はその上方に
ある構築物に吊り下げられるようにして取り付けられ
る。

３は器具本体１の外壁、４は外壁３と同じ高さの内
壁、５は開口面で、ここに必要によりルーバーなどが取
り付けられる。６は各器具本体１内部に設置されている
蛍光灯、７は反射板、８は器具本体１の外側に位置する
天井、９はこの天井６を支持するＴバーである。

10は各器具本体１の内壁４によって囲まれた空間に設
置される天井板で、天井８と同じ材料によって製作され
てある。天井板10は器具本体１に適当な支持機構によっ
て支持されている。

以上の構成は従来のものと特に相違するものではな
い。この考案にしたがい、天井板10を器具本体１の開口
面５より上方に、具体的には蛍光灯６より上方に設置す
る。

更に器具本体１の内壁４側に、蛍光灯６からの光が、
天井板10に向かうための隙間11を設ける。この例では内
壁４の下部に枠部12を器具本体１に一体的に設け、この
枠部12と内壁４の下端との間に隙間11を設けている。

以上の構成において、蛍光灯６が点灯すると、これか
らの光は隙間11を通って天井板10をその下面13から照射
する。この光の照射によって天井板10の下面13は明るく
なる。

その結果、天井板10と、その周囲にある器具本体１の
開口面５との明るさのコントラストは小さくなるので、
雰囲気が明るくなり、従来のような天井板の落ち込んだ
イメージは、これによって払拭されることになる。

（考案の効果） 以上詳述したようにこの考案によれば、同じ高さの外
壁及び内壁とを備えた器具本体からなる照明器具が負っ
ていた、天井板の暗い印象はなくなり、その天井板の落
ち込んだイメージをなくすことができる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例を示す断面図、第２図は同じ
く一部を断面とした斜視図である。 １……器具本体、２……照明器具、３……外壁、４……
内壁、５……開口面、６……蛍光灯、８……天井、10…
…天井板、11……隙間、13……下面、

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】同じ高さの外壁および内壁を備え、断面を
   コ字状とする器具本体を方形状に組み立て、各器具本体
   の内部に蛍光灯を設置して照明器具を構成するととも
   に、前記器具本体の内壁によって囲まれた空間に、天井
   板を取り付けてなる照明器具装置において、 前記天井板を前記器具本体の開口面より上方に取り付け
   るとともに、前記器具本体の内壁側に、前記蛍光灯から
   の光を、前記天井板の下面に向けて通すための隙間を設
   けてなる、 照明器具装置。