JPS6333301Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は照明器具に関し、さらに詳しくは天井
に直に取付けられる照明器具に関するものであ
る。

〔従来の技術〕

従来の天井直付照明器具は、単に断面Ｖ字形の
反射板をベースに取付けたもの、または、第１図
に示すように、ベース１に反射部１ａを囲むカバ
ー３取付枠を取付け、この取付枠にカバー３を取
付けている。

そして、この取付枠の下端は蛍光灯管４の下面
とほぼ面一に位置させ、ベース１が取付けられた
天井面を照明しないようにされている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし、従来の照明器具では、一方向だけを照
明するため、ベース１の取付けられた天井面は暗
く、平面的照明しか行うことができない。

そして、前記従来の照明器具を例えばデパート
の売場等に設置した場合には天井面は照明されず
暗いため、陳列商品はただ平面的に照明されるだ
けであり、陳列品を視覚的に浮立たせるような効
果的照明はできないため単調な照明となる。

また、陳列品を浮立たせる照明効果を発揮させ
るためには、スポツトライト等の数種の照明器具
の設置が必要であり、この種器具の設置が面倒で
ある。特にデパートの売場のように広範囲な場所
に設置する場合は設備費がぼう大となる欠点があ
る。

そこで、本考案は前述の欠点を除去して、照明
効果を有効に発揮させる照明器具の提供を目的と
している。

〔問題点を解決するたの手段〕

上記目的を達成するため本考案の照明器具は、
ソケツトに対応する位置に孔を設けたベースを被
う断面Ｖ字形の反射板を有する照明器具本体に、
前記照明器具本体の反射板を天井面を照射するた
めの切欠部を設けた側板で囲成すると共に、中央
部を前記反射板の断面角度とほぼ同角度で折曲し
た取付具を側板間に配置し、かつ、この取付具に
分光板若しくは分光板を有するルーバーを取付け
たカバーを所定固定手段で取付けた構成にされて
いる。

〔作用〕 そして、本考案の照明器具を実施するときは、
先ず、照明器具本体１１のベースを所定天井面に
固定し、孔にソケツトを挿入して所定手段で反射
板１１ａをベースに取付けた後、ソケツト１２に
蛍光灯管１９を装着し、カバー１３を前記本体１
１にビス等で固定する。

また、取付具１５にルーバー２０若しくは分光
板１６の取付片１７をビス止め固定して仕上げら
れる。

〔実施例〕

以下本考案の一実施例を表わした図面に基づい
て説明する。

図中、第２図は本考案に係る照明器具の組立状
態の斜視図、第３図は本考案の他の実施例に関す
るものでルーバー式照明器具の組立状態の斜視
図、第４図は本考案に係る照明器具の配光曲線を
表わした図である。

本考案に係る照明器具は、大きく分けて照明器
具本体１１と、この照明器具本体１１に取付けら
れるカバー１３とから構成されている。

照明器具本体１１は、両端に蛍光灯管１９のソ
ケツト１２が配置されたベース（図示省略）と、
このベースの下面を被う状態で取付けられる前記
ソケツト１２を突出させる孔１１ｂを設けた断面
Ｖ字形の反射板１１ａとから構成されている。

なお、この照明器具本体１１は天井面に直にビ
ス等で取付けられるものであり、一般に逆富士型
といわれる天井直付照明器具の一種が用いられて
いる。

カバー１３は、前記反射板１１ａの形状に対応
してその形状が決定されるもので、この反射板１
１ａを囲むように蛍光灯管１９に添う一対の長辺
側板１３ａと短辺側板１３ｂとで構成されてい
る。なお、このカバー１３の形状は方形のものだ
けでなく、反射板１１ａに対応して円形その他の
形状でもよいものである。

また、前記一対の長辺側板１３ａの上端部には
蛍光灯管１９の光の一部が放出させるため、蛍光
灯管１９に沿つて反射板１１ａとは一定の間隔を
もつ切欠部１４が設けられている。

この切欠部１４の幅は必要とする配光度によつ
て、所定幅に決定されている。

さらに、このカバー１３には分光板１６又は分
光板１６を有するルーバー２０を取付けるための
取付具１５が長辺側板１３ａ間に一体的に取付け
られている。

この取付具１５は、中央部を前記反射板１１ａ
の断面角度とほぼ同一角度に曲折させ、かつこの
取付具１５にはビス穴１５ａが設けられている。

分光板１６は所定の角度に曲折してあり、取付
具１５のビス穴１５ａに対応してビス穴１８を設
けた取付片１７が一ケ所若しくは数個所取付けら
れている。

２０はカバー１３に取付けられる所定幅及び長
さのルーバーであり、このルーバー２０のほぼ中
央には前記分光板１６が一体的若しくは一体に取
付けられている。

なお、第４図の配光曲線におけるａは、従来の
既存の断面Ｖ字形反射板だけをもつ照明器具の配
光曲線であり、ｂは第２図示の分光板１６を取付
けた場合の配光曲線であり、ｃは本考案に係る第
３図示のルーバー２０を取付けた場合の配光曲線
を示したものである。

なお、この配光曲線は蛍光灯（40w×２）、ラ
ンプ光束1000 １ｍ当りのものである。

〔考案の効果〕

以上述べた本考案によれば、切欠部の空間とカ
バー下方とからの照明によつて、照明は二段階に
配光して照明することができる。

すなわち、切欠部からの照明は配光が狭いもの
であるから本体を取付けた天井周辺だけを照明
し、カバー下方からの光はこの切欠部からの光よ
りは広範囲に照明できるものである。

このことは、第４図の配光曲線を表わした図に
よつて天井面と下方の配光状態が変わることが明
らかである。また、分光板だけを取付けた場合と
ルーバーを取付けた場合とでも配光が相違する。

従つて、一個の照明器具によつて、二段階の配
光されて照明されるために、部屋のフアツシヨン
性、インテリア化を助長させ室内に独特の雰囲気
を作ることが出来る。

また、広い部屋の場合、例えばデパートの売場
のような場合に陳列商品の照明に特にその効果を
発揮し、陳列された商品が浮いて見える効果があ
る。

また、照明器具本体は従来からあるものであ
り、この照明器具本体に本考案に係るカバーを取
付け、分光板若しくはルーバーを取付けるだけで
よいから、簡単に取付けられ、部品を取換えるだ
けで、全く違つた照明効果が出せるものであり、
かつ経済的に取換えて照明効果を変えることが出
来るものである。

さらに、先に挙げたようなデパートの売場、広
い会場に取付けた場合には、一個の照明器具で数
種の照明器を使用した場合と同様な照明効果が得
られ、かつ経済的に施工することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の天井直付照明器具の一例の一部
断面図、第２図は本考案に係る照明器の組立状態
の斜視図、第３図は同じくルーバー式照明器具の
組立状態の斜視図、第４図は配光曲線を表わした
図である。 符号の説明、１１は照明器具本体、１３はカバ
ー、１６は分光板、２０はルーバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ソケツトに対応する位置に孔を設けたベースを
   被う断面Ｖ字形の反射板を有する照明器具本体
   に、前記照明器具本体の反射板を天井面を照射す
   るための切欠部を設けた側板で囲成すると共に、
   中央部を前記反射板の断面角度とほぼ同角度で折
   曲した取付具を側板間に配置し、かつ、この取付
   具に分光板若しくは分光板を有するルーバーを取
   付けたカバーを所定固定手段で取付けた構成にし
   てなる照明器具。