JP2514636B2 - 電子写真現像剤用樹脂分散液 - Google Patents

電子写真現像剤用樹脂分散液

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JP2514636B2
JP2514636B2 JP61216119A JP21611986A JP2514636B2 JP 2514636 B2 JP2514636 B2 JP 2514636B2 JP 61216119 A JP61216119 A JP 61216119A JP 21611986 A JP21611986 A JP 21611986A JP 2514636 B2 JP2514636 B2 JP 2514636B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野: 本発明は電子写真液体現像剤に有用な新規な樹脂分散
液を提出するものであり、本発明の樹脂分散液を用いた
電子写真液体現像剤は顔料の分散性がよいので画像のに
じみが少なく且つ地汚れが少なくて製版枚数が多くなる
ので、オフセツトマスター用やカラー電子複写用等に極
めて適している。
従来の技術: 従来、電子写真液体現像剤用の樹脂分散液としては、
低誘電率で高電気絶縁性の有機溶媒(以下「媒体」とい
う)中の重合体に該媒体に不溶性の重合体を生成する単
量体をグラフト重合させることによつて得られる樹脂分
散液が提案されていたが(例:特開昭53−54029号)、
このような樹脂分散液の製造法は煩雑であるとともに現
像剤としたときにしばしばゲルの生成を起こし、安定な
現像剤となる分散液を得難い等の問題点があつた。
グラフト共重合体の樹脂分散液の上記のような欠点を
改良する試みが近年行われるようになり、媒体に可溶性
重合体及び媒体と不溶性重合体とからなり、これ等重合
体の双方に−COOH、−SO3H又は−OCOCH3等の極性官能基
を含有させることによって、可溶性重合体の極性官能基
と不溶性重合体の極性官能基との間の吸着能を利用し樹
脂分散液の安定性を改善する技術が開示されている
(例:特開昭59−83174号)。
発明が解決しようとする問題点: しかしながら、本発明者等の研究の結果、上記のよう
な単に極性官能基を可溶性重合体及び不溶性重合体に持
たせた樹脂分散液では安定性は或る程度向上するもの
の、画像のにじみ(輪郭のぼけ)や地汚れが屡々発生
し、特にオフセツトマスター用電子写真液体現像剤に用
いた場合製版枚数(以下現像液の製版性という)が必ず
しも多くとれない等の問題があることが判ってきた。
本発明は従来技術の有する上記の問題点を解決し、安
定性が良好で、画像のにじみや地汚れも無く、しかも現
像液の製版性にすぐれた電子写真液体現像剤用の樹脂分
散液を提供するものである。
問題点を解決するための手段: 本発明によれば、高絶縁性炭化水素媒体中に、 (A) イ)式I [こゝで、X1は水素又はメチルを表わし、Yは−COO
R1、−OCOR1又は−OR1、好ましくは−COOR1又−OCOR1
最も好ましくは一COOR1を表わし、R1はC4〜C20、好まし
くはC6〜C12、最も好ましくはC8のアルキルを表わす] の単量体80〜50重量部、好ましくは75〜60重量部 ロ)式II [こゝで、X2は水素又はメチルを表わし、R2はC3〜C8
シクロアルキル又はアルキル部分がC1〜C3であるアラル
キルを表わす] の単量体20〜50重量部、好ましくは25〜4重量部(ただ
し、上記イ)及びロ)の合計が100重量部となる)及び ハ)少なくとも1つのチオール基をもつ有機メルカプタ
ンを硫黄含有量で0.03〜2重量%、好ましくは0.03〜1
重量%(ただし、イ)、ロ)及びハ)の合計当りの硫黄
含有量の重量%とする) を含有してなる前記媒体に実質的に可溶性の共重合体及
び (B) ニ)酢酸ビニール97〜50重量部、好ましくは90
〜60重量部及び ホ)式III [ここで、X3は水素又はメチルを表わし、R3はC4
C20、好ましくはC612、最も好ましくはC8のアルキル
又はC3〜C8のシクロアルキルを表わす] の単量体3〜50重量部、好ましくは10〜40重量部(ただ
し、上記ニ)及びホ)の合計が100重量部となる) を含有してなる前記媒体に実質的に不溶性の共重合体、 を含んでなることを特徴とするオフセツトマスター用電
子写真現像剤に適した樹脂分散液が提供される。
本発明の電子写真現像剤用樹脂分散液は、好適には、
該可溶性の共重合体1重量部〜20重量部未満、好ましく
は1〜15重量部、最も好ましくは5〜10重量部に対し
て、該不溶性の共重合体99重量部〜80重量部、好ましく
は99〜85重量部、最も好ましくは95〜90重量部(但し両
者の合計が100重量部となる)を含有する。可溶性の共
重合体が1重量部未満と少なすぎては分散液の安定性が
悪くなったり画像のにじみが生じるので好ましくなく、
一方可溶性の共重合体が20重量部以上と多すぎではオフ
セツトマスター用現像剤として用いた場合印刷物の地汚
れが生じたり現像液の製版性が悪くなるので好ましくな
い。
本発の電子写真現像剤用樹脂分散液の更に好適な態様
では、特許請求の範囲第2項における可溶性共重合体の
重量部数と特許請求の範囲第1項における式IIIの単量
体の重量部数の合計重量部数が10〜35重量部、好ましく
は15〜30重量部、最も好ましくは18〜30重量部である。
該合計重量部数が10重量部未満と少なすぎては分散液の
安定性が悪くなるので好ましくなく、一方35重量部を超
えて多過ぎてはオフセツトマスター用現像剤として用い
た場合も現像液の製版性や製版物の耐刷性、印刷物の地
汚れ等が生じるので好ましくない。
可溶性の共重合体に含有される前記式(I)の単量体
としては、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタ
クリレート、n−ヘキシルメタクリレート、n−オクチ
ルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレー
ト、ラウリルメタクリレート、ステアリルメタクリレー
ト、イソデシルメタクリレート、イソノニルメタクリレ
ート等のメタクリレート、n−ブチルアクリレート、イ
ソブチルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、n
−オクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレ
ート、ラウリルアクリレート、ステアリルアクリレー
ト、イソデシルアクリレート、イソノニルアクリレート
等のアクリレート、酪酸ビニール、バーサチツク酸ビニ
ール等の脂肪酸ビニル及びビニル及びビニールnブチル
エーテル、ビニールイソブチルエーテル、ビニルnヘキ
シルエーテル、ビニルnオチルエーテル、ビニル・2エ
チルヘキシルエーテル等のビニルエーテル等を例示する
ことができる。
式(1)の単量体としては、n−オクチルメタクリレ
ート、2−エチルヘキシルメタクリレート又はバーサチ
ツク酸ビニールが好適であり、殊にn−オクチルメタク
リレート又は2−エチルヘキシルメタクリレートが好適
である。
可溶性の共重合体に含有される前記式(II)の単量体
としては、シクロプロピルメタクリレート、シクロヘプ
チルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、
シクロペンチルメタクリレート、シクロオクチルメタク
リレート等のシクロアルキルメタクリレート、シクロプ
ロピルアクリレート、シクロヘプチルアクリレート、シ
クロヘキシルアクリレート、シクロペンチルアクリレー
ト、シクロオクチルアクリレート等のシクロアルキルア
クリレート、γ−フエニルプロピルメタクリレート、β
−フエニルエチルメタクリレート、ベンジルメタクリレ
ート等のアラルキルメタクリレート並びにγ−フエニル
プロピルアクリレート、β−フエニルエチルアクリレー
ト及びベンジルアクリレート等のアラルキルアクリレー
ト等を例示することができる。
好適な式(II)の単量体はC3シクロアルキルメタ
クリレート、C3シクロアルキルアクリレート、ベン
ジルメタクリレートまたはベンジルアクリレートであ
り、殊にシクロヘキシルメタクリレート、シクロヘキシ
ルアクリレート、ベンジルメタクリレートまたはベンジ
ルアクリレートが好適に用いられる。
可溶性の共重合体に含有される、少なくとも一つのチ
オール基をもつ有機メルカプタンは分子当り1から約4
個までのチオール基をもちまたチオール基当り1から約
12個の炭素原子、好ましくは2から8個の炭素原子を含
む。これらの有機メルカプタンは単価水素基に加えて他
の置換基を含むことができ、そのような置換基にはカル
ボキラル基、ヒドキシ基、エーテル基、エステル基、ス
ルフイド基、アミン基およびアミド基が含まれるが、カ
ルボキシル基を置換基として有する有機メルカプタンが
画像のにじみが殆んど無くなるので特に好適である。
少くとも一つのチオール基をもつ有機メルカプタンの
例にはメチルメルカプタン、エチルメルカプタン、ブチ
ルメルカプタン、オクチルメルカプタン、ラウリルメル
カプタン、メルカプトエタノール、メルカプトプロパノ
ール、メルカプトブタノール、メルカプト酢酸、メルカ
プトプロピオン酸、チオリンゴ酸、ベンジルメルカプタ
ン、フエニルメルカプタン、シクロヘキシルメルカプタ
ン、2アミノエタンチオール、1−チオグリセロール、
2,2′−ジメチルカプトジエチルエーテル、2,2′−ジメ
チルカプトジプロピルエーテル、2,2′−ジメルカプト
イソプロピルエーテル、3,3′−ジメルカプトジプロピ
ルエーテル、2,2′−ジメルカプトジエチルスルフイ
ド、3,3′−ジメルカプトジプロピルスルフイド、1,11
−ジメルカプト−3,9−ジオキサ−6−チアウンデカ
ン、ビス(β−メルカプトエトキシ)メタン、ビス(β
−メルカプトエチルチオ)メタン、エタンジチオ−1,
2、プロパンジチオール−1,2、ブタンジチオール1,4、
3,4−ジメルカプトブタノール−1、トリメチロールエ
タントリ(3−メルカプトプロピオナート)、ペンタエ
リトリトールテトラ(3−メルカプトプロピオナー
ト)、トリメチロールプロパントリチオグリコラートお
よびペンタエリトリトールテトラチオグリコラートが含
まれる。
好適な有機メルカプタンとしては、メルカプト酢酸、
メルカプトプロピオン酸、チオリンゴ酸、ラウリルメル
カプタン、メルカプトエタノール、2アミノエタンジオ
ール等を挙げることができ、殊にメルカプト酢酸又はメ
ルカプトプロピオン酸が好適である。
可溶性の共重合体は、該共重合体当りの硫黄含有量で
0.03〜2重量%、好ましくは0.03〜1重量%の有機メル
カプタンを含有するものであるが、0.03重量%未満と少
な過ぎては現像剤とした場合沈降安定性が悪くなり且つ
印刷物の地汚れが発生しがちなので好ましくなく、また
1重量%を超えて多過ぎても樹脂分散液の安定性が低下
するので好ましくない。
可溶性の共重合体の分子量は、好ましくは3,000〜50,
000、最も好ましくは8,000〜50,000である。
不溶性の共重合体に含有される式(III)の単量体と
しては、可溶性の共重合体に含有される式(I)の単量
体について例示したのと同じアルキルメタクリレート及
びアルキルアクリレート及び式(II)の単量体について
例示したのと同じシクロアルキルメタクリレート及びシ
クロアルキルアクリレートを例示することができる。
式(III)の単量体としては、n−オクチルメタクリ
レート、2−エチルヘキシルメタクリレート、シクロヘ
キシルメタクリレートまたはシクロヘキシルアクリレー
トが好適である。
本発明で用いられる高絶縁性炭化水素媒体は低誘電率
で高電気絶縁性の有機溶媒であり、そのような有機溶媒
としては、ノルマルパラフイン系炭化水素、イソパラフ
イン系炭化水素、脂環族炭化水素、ハロゲン化脂肪族炭
化水素等を例示することができ、臭気や安全性及び乾燥
性の点から殊に沸点が150〜200℃のパラフイン系又は脂
環族炭化水素が好ましく、例えば、アイソバーGH、K及
ぴL(エクソン化学製)、アイビーアルベント(出光石
油製)、シエルゾール71(シエル石油製)等が好適に使
用できる。
本発明の樹脂分散液としては、分散粒子の粒度分布が
0.5μ以下が70%以上、好ましくは90%以上のものが好
適に用いられる。
本発明の樹脂分散液は、一般に、媒体中の可溶性共重
合体の溶液の中で不溶性重合体の重合を行うことによつ
て、容易に製造することができるが、可溶性共重合体及
び不溶性重合体を別途に製造しておいて、両重合体の共
通溶媒に両重合体を溶解してから炭化水素系媒体中に撹
拌下滴下する等の方法によつても適宜製造することがで
きる。
樹脂分散液の粒度分布は、可溶性共重合体と不溶性重
合体の割合を変えることにより調節することができ、ま
た不溶性重合体中の式(III)のメタアクリレートまた
はアクリレートの配合割合を変えることによつても調節
することができる。
本発明の樹脂分散液から電子写真液体現像剤を製造す
るには、分散粒子を着色して、荷電を与えればよい。
分散粒子の着色には、一般に電子写真液体現像剤に用
いられている着色剤が用いられる。そのような例として
は、オイルブラツク、オイルレツド、ビスマルクブラウ
ン等の塩基性アゾ染料、ウールブラツク、アミドブラツ
クグリーン、ブリーブラツクHF等の酸性アゾ染料、ダイ
レツクトデーブラツクE、コンゴーシツド等の直接染
料、スータンバイオレツト、アシツドブルー等のアント
ラキノン系染料、オーラミン、マカライトグリーン、ク
リスタルバイオレツト、ビクトリアブルー等のカルボニ
ウム染料、ローダミンBのようなローダミン染料、サフ
ニン、ニグロシン、メチレンブルー等のキノンイミン染
料等の染料や下記の顔料を挙げることができる。顔料と
してはカーボンブラツク、フタロシアニンプルー、ベン
ジンイエロー、ウオツシングレツド等が例示でき、更に
ニグロシンやローダミンBで染色して表面処理した顔料
等も用いることができる。
樹脂分散液の着色法は、一般に染料溶液を調製して樹
脂分散液中に撹拌下滴下する方法を用いることができ
る。染料に対する溶媒としては前記媒体と混和し、更に
比較的絶縁性を有し且つ高沸点の溶媒が好ましい。
本発明の樹脂分散液の荷電には、荷電制御剤が用いら
れるが、そのような電荷制御剤としては、ナフテン酸亜
鉛、ナフテン酸マンガン、オレイン酸銅、オクチル酸コ
バルト、レシチン、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウ
ム、ステペライトロジンのアルミニウム塩等を例示でき
る。
発明の効果: 電子写真用液体現像剤は通常5%以下の希薄な液とし
て用いられるため、このような希釈状態での分散安定性
が必要であるが、本発明の樹脂分散液を用いた電子写真
液体現像剤はこのような分散安定性が良好であり、しか
も顔料の分散性がよいので画像のにじみが少なく且つ印
刷物の地汚れ(オフセット印刷において非画像部分に印
刷インキが付着して生じる汚れ)も少なく、しかも製版
部数を多くとれるので、オフセツトマスター用かカラー
電子複写用に極めて好適である。
実施例: 以下の実施例及び比較例で使用する数量及び収率は、
特にことわらない限り、重量に基づくものである。
実施例1 撹拌機、還流器、滴下装置を有する反応器中に2エチ
ルヘキシルメタクリレート130部、シクロヘキシルメタ
クリレート70部、メルカプトエタノール1部、アゾビス
イソブチロニトリル0.1部及びn−ヘキサン40部を加
え、加熱して還流状態にて2時間反応させた後トルエン
40部とアゾビスイソブチロニトリル0.8部の混合液を1
時間で滴下し更に2時間反応させた。
得られた樹脂液70部にn−ヘプタン100部、酢酸ビニ
ル350部、2エチルヘキシルメタクリレート80部、シク
ロヘキシルメタクリレート45部、過酸化ベンゾイル4部
を加え70℃で5時間反応させた後n−ヘプタン100部を
加え加熱して還流状態下に酢酸ビニル350部、2エチル
ヘキシルメタクリレート80部、シクロヘキシルメタクリ
レート45部、n−ヘプタン200部、パーロイルL(日本
油脂製)4部を4時間で添加し、3時間反応後n−ヘプ
タン150部、パーロイルL2部の混合物を1時間で滴下
し、更に2時間反応させてからアイソパーG230部を加え
て冷却した。平均粒径0.1μの半透明の樹脂分散液が得
られた。
生成樹脂分散液6部にニグロシン染料0.55部とアイソ
パーG24.5部を加えてボールミルにて18時間混練し、さ
らにナフテン酸亜鉛0.4部とアイソパーG330部を加えて
現像液とした。
また生成樹脂分散液22部に表面を水酸化アルミニウム
で処理したリオノーゲンマゼンタR(東洋インキ製)1.
2部及びステアリン酸アルミニウム0.25部を加え、ボー
ルミルにて10時間練合した後アイソパーG900部を加えて
現像液とした。
得られた現像液は室温にて7日放置しても殆ど沈降物
が生じず、現像後の画像濃度は極めて高く、また画像形
成した紙を重ねても全くブロツキングは生じなかつた。
実施例2 実施例1の反応容器にn−オクチルメタクリレート40
部、シクロヘキシルメタクリレート60部、メルカプトプ
ロピオン酸1.5部を加え80℃で表面に少量の空気を導入
しながら6時間反応させ更にn−ヘプタン20部とパーロ
イルL(日本油脂製)0.5部の混合物を30分毎に2回添
加して反応させ不揮発分80%分子量約15,000の重合物か
らなる溶液を得た。
得られた樹脂液100部にn−ヘプタン20部を加え還流
状態を保ちながら酢酸ビニル285部とn−オクチルアク
リレート15部及びパーロイリL3部、n−ヘプタン50部の
混合物を8時間で滴下し2時間反応後n−ヘプタン40部
とパーロイルL1.5部の混合物を1時間で滴下して更に2
時間熟成後アイソパーG1302部を加えて冷却した。
得られた分散液20部にボントロンN−04(オリエント
化学工業(株)製)1.6部、アイソパーG180部、ナフテ
ン酸亜鉛1部を加え室温にてサンドミルで12時間混練し
て濃縮現像液を得、これを10倍量にアイソパーGで希釈
したものを現像液とした。
実施例3 実施例1の反応容器中に2エチルヘキシルアクリレー
ト110部、ベンジルメタクリレート90部、n−ヘキサン4
0部、メルカプト酢酸0.3部、アソビスイソブチロニトリ
ル0.1部を入れ還流状態まで加熱して2時間反応を継続
し次にトルエン40部とアソビスイソブチロニトリル0.8
部の混合物を1時間で滴下還流状態で4時間反応させ
た。これにn−ヘプタン50部を加え還流状態を保ちなが
ら酢酸ビニル704部と2エチルヘキシルアクリレート53
部、ベンジルメタクリレート43部、n−ヘプタン135部
及びパーブチルO(日本油脂製)8部の混合物を8時間
で滴下4時間反応後n−ヘプタン100部とパーブチルO4
部の混合物を1時間で添加し2時間反応を継続させた後
アイソパーG635部を加えて冷却した。得られた分散液は
平均粒径が0.2μのやや透明性を有する乳白色エマルジ
ヨンとなつた。
生成樹脂分散液65gに表面処理したフタロシアニンブ
ルー5.5gとアイソパーG314g、ステアリン酸亜鉛4gを加
え、ボールミルにて24時間練合し濃厚現像液を得た。こ
の濃厚現像液をアイソパーGにて10倍に希釈したものを
現像液とした。
実施例4 実施例1の反応容器中にイソノニルメタクリレート75
部、シクロヘキシルメタクリレート25部、n−ヘキサン
20部、メルカプトエタノール1部、アソビスイソブチロ
ニロリル0.2部を入れ還流状態まで加熱して2時間反応
を継続し、次にトルエン20部とアソビスイソブチロニト
リル0.4部の混合物を1時間で滴下して還流状態で4時
間反応させた。これにn−ヘプタン160部を加え、還流
状態を保ちながら酢酸ビニル810部、n−オクチルメタ
クリレート90部、パーロイルL9部を4時間で添加し2時
間反応後、n−ヘプタン100部、パーロイルL4部の混合
液を1時間で添加し更に2時間反応させ、アイソパーG
を300部加え冷却して乳白色のエマルジヨンを得た。
この生成樹脂分散液105gにアイソパーG150gを加え、
撹拌しながらオイルブラツクHBB5gとキシレン20gの混合
物を滴下し、ステアリン酸アルミニウム1gを加えてから
アイソパーGを10加えて現像液とした。
実施例5 実施例1の反応容器中に2エチルヘキシルメタクリレ
ート140部、シクロヘキシルメタクリレート70部、n−
ヘキサン40部、メルカプト酢酸0.5部、アソビスイソブ
チロニトリル0.1部を入れ還流状態まで加熱して2時間
反応を継続し次にトルエン40部とアゾビスイソブチロニ
トリル0.8部の混合物を1時間で滴下還流状態で4時間
反応させた。
得られた樹脂液56部にn−ヘプタン50部を加えて加熱
し、還流状態下に、酢酸ビニル608部、2エチルヘキシ
ルメタクリレート152部、n−ヘプタン200部、パーロイ
ルL15部を4時間で添加し、2時間反応後n−ヘプタン1
50部とパーロイルL7.5部の混合液を1時間で添加し、更
に2時間反応させアイソパーG50部を加えて冷却した。
得られた分散液は平均粒径が0.3μの乳白色エマルジヨ
ンとなつた。
得られた樹脂分散液20部を用い実施例2と同様にして
現像剤を得た。
実施例6 実施例1と反応器中にn−オクチルメタクリレート16
0部、シクロヘキシルメタクリレート40部、メルカプト
酢酸4部を加え80℃で表面に少量の空気を導入しながら
6時間反応させ更にn−ヘプタン20部とパーロイルL
(日本油脂製)0.5部の混合液を30分毎に2回添加して
反応させ不揮発分80%分子量約8,000の重合物からなる
溶液を得た。
得られた樹脂液120部にn−ヘプタン25部を加え、加
熱して還流状態下に酢酸ビニル828部、n−オクチルメ
タクリレート72部、過酸化ベンゾイル9部、n−ヘプタ
ン150部を8時間で滴下し、2時間反応後n−ヘプタン1
20部とパーロイルL4.5部の混合物を1時間で滴下し更に
2時間熟成後アイソパーG285部を加え、冷却した。
得られた樹脂分散液50gを用い実施例3と同様にして
現像液を作製した。
比較例1 実施例1の反応容器中にステアリルメタクリレート14
0部、n−ブチルメタクリレート60部、n−ヘキサン40
部、メルカプトエタノール0.5部、アゾビスイソブチロ
ニトリル0.1部を入れ還流状態まで加熱して2時間反応
を継続し次にトルエン40部とアゾビスイソブチロニトリ
ル0.8部の混合物を1時間で滴下還流状態で4時間反応
させた。これにn−ヘプタン50部を加え還流状態を保ち
ながら酢酸ビニル300部とパーブチルO20部とn−ヘプタ
ン40部の混合物を3時間で滴下し、1時間反応後更にn
−ヘプタン40部、パーブチルO10部の混合物を1時間で
滴下し2時間反応後アイソパーG90部を加えて冷却し乳
白色の安定な樹脂分散液を得た。
生成樹脂分散液20部を用いて実施例2と同様にして現
像剤を作製した。
比較例2 実施例3において用いたメルカプト酢酸0.3部の代り
にアクリル酸0.3部とし、それ以外は同様の方法で現像
液を作製した。
比較例3 実施例5の第2段重合で用いた酢酸ビニル608部と2
エチルヘキシルメタクリレート152部の代りに酢酸ビニ
ル456部と2エチルヘキシルメタクリレート304部とした
以外は、同様の方法により現像液を作製した。
比較例4 実施例1の反応容器中にイソノニルメタクリレート10
0部、メルカプトプロピオン酸0.5部、n−ヘキサン20
部、アゾビスイソブチロニトリル0.05部を入れ、還流状
態まで加熱して2時間反応を継続し、次にトルエン20部
とアゾビスイソブチロニトリル0.4部の混合物を1時間
で滴下し4時間反応させた。次にこれにn−ヘプタン40
部を加え、還流状態下に酢酸ビニル380部、2エチルヘ
キシルメタクリレート20部、n−ヘプタン100部、パー
ロイルL4部を4時間で添加し、3時間反応させた後n−
ヘプタン100部、パーロイルL2部の混合物を1時間で滴
下し、更に2時間反応させた後アイソパーGを260部加
え冷却して乳白色のエマルジヨンを得た。
生成樹脂分散液65gを用いて、実施例3と同様の方法
で現像液を得た。
実施例2〜6及び比較例1〜4で得られた樹脂分散液
の組成を第1表に示し、これらから得た現像液を用い、
酸化亜鉛を被覆したオフセツトマスター静電記録紙上に
画像を形成させ、エツチング処理を行ってから市販オフ
セツトインキを用いて印刷テストを行った成績を第2表
に示す。
1) 室温にて7日放置後 5;殆ど沈降物が生じない
4;僅かに沈降物が発生するも容易に分散 3;若干沈降物
が発生するも軽く振ると容易に分散 2;多量の沈降物が
発生するが強く振ると分散 1;発生沈降物中に未分散物
混入 0;沈降物がゲル化して分散せず 2) 実施例2を標準(3)とし一定現像液量当りの製
版数が多くなる程数を大きくした 3) 実施例2を標準(3)として濃度が高くなる程数
を大きくした 4) 画像のにじみは下記5点法により判定した 5:画像のにじみ全くなし 4: 〃 僅かに認められる 3: 〃 少しあり 2: 〃 あり 1: 〃 大 5) エッチング処理をした製版画像を原版として、上
質紙に市販オフセツトインキで印刷を行い、細点部の画
像が消失するまでの印刷枚数により評価した。
5:5,000枚以上 4:4,000〜5,000枚 3:3,000〜4,000枚 2:2,000〜3,000枚 1:2,000枚以下 6) 耐刷性試験をして得た印刷紙5枚を画像部を合わ
せて重ね、非画像部と同枚数の未印刷紙とを並べて比較
して、汚れ状況を判定した。
5:重ねても差が認められない 4:僅かに差が認められる 3:少し差が認められる 2:差が認められる 1:差が非常に大きく認められる

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高絶縁性炭化水素媒体中に、 (A) イ)式I [ここで、X1は水素又はメチルを表わし、Yは−COO
    R1、−OCOR1又は−OR1を表わし、R1はC4〜C20のアルキ
    ルを表わす] の単量体80〜50重量部、 ロ)式II [ここで、X2は水素又はメチルを表わし、R2はC3〜C8
    シクロアルキル又はアルキル部分がC1〜C3であるアラル
    キルを表わす] の単量体20〜50重量部(ただし、上記イ)及びロ)の合
    計が100重量部となる)及び ハ)少なくとも1つのチオール基をもつ有機メルカプタ
    ンを硫黄含有量で0.03〜2重量%(ただし、イ)、ロ)
    及びハ)の合計当りの硫黄含有量の重量%とする) を含有してなる前記媒体に実質的に可溶性の共重合体及
    び (B) ニ)酢酸ビニール97〜50重量部及び ホ)式III [ここで、X3は水素又はメチルを表わし、R3はC4〜C20
    のアルキル又はC3〜C8のシクロアルキルを表わす] の単量体3〜50重量部(ただし、上記ニ)及びホ)の合
    計が100重量部となる) を含有してなる前記媒体に実質的に不溶性の共重合体、 を含んでなることを特徴とする電子写真現像剤に適した
    樹脂分散液。
  2. 【請求項2】該可溶性の共重合体1重量部〜20重量部未
    満に対して該不溶性の共重合体99重量部〜80重量部(た
    だし、両者の合計が100重量部となる)含有する特許請
    求の範囲第1項に記載の樹脂分散液。
  3. 【請求項3】該可溶性共重合体の重量部数と式IIIの単
    量体の重量部数との合計重量部数が10〜35重量部である
    特許請求の範囲第2項に記載の樹脂分散液。
  4. 【請求項4】該有機メルカプタンがカルボキシル基を有
    する有機メルカプタンである特許請求の範囲第1〜3項
    の何れかに記載の樹脂分散液。
  5. 【請求項5】式IIの単量体がシクロヘキシルメタアクリ
    レート、シクロヘキシルアクリレート、ベンジルメタク
    リレート又はベンジルアクリレートである特許請求の範
    囲第1〜4項の何れかに記載の樹脂分散液。
  6. 【請求項6】該可溶性の共重合体の分子量が3,000〜50,
    000である特許請求の範囲第1〜5項の何れかに記載の
    樹脂分散液。
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