JP2514476Y2 - テレビジヨン受信機等のif回路 - Google Patents
テレビジヨン受信機等のif回路Info
- Publication number
- JP2514476Y2 JP2514476Y2 JP1986193941U JP19394186U JP2514476Y2 JP 2514476 Y2 JP2514476 Y2 JP 2514476Y2 JP 1986193941 U JP1986193941 U JP 1986193941U JP 19394186 U JP19394186 U JP 19394186U JP 2514476 Y2 JP2514476 Y2 JP 2514476Y2
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- Japan
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- characteristic
- group delay
- circuit
- stage
- delay characteristic
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Description
【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案はテレビジョン受信機やビテオテープレコーダ
等のIF(中間周波数)回路に関する。
等のIF(中間周波数)回路に関する。
(ロ) 従来の技術 最近のテレビジョン受信機では、映像キャリア周波数
fpからカラーサブキャリア周波数fcまでの周波数範囲に
相当する映像伝送帯域でのIF振幅特性を第5図の曲線
(A1)の如く平坦にするため、チューナ(1)のIF段
(2)(第7図参照)を複同調回路で構成している。
fpからカラーサブキャリア周波数fcまでの周波数範囲に
相当する映像伝送帯域でのIF振幅特性を第5図の曲線
(A1)の如く平坦にするため、チューナ(1)のIF段
(2)(第7図参照)を複同調回路で構成している。
ところが、複同調回路では、その入力側及び出力側そ
れぞれの選択度が高くて急峻な振幅特性を呈するため、
群遅延特性は上記複同調回路の帯域内即ち映像伝送帯域
内で平坦にならず第5図の曲線(B1)のようになってい
る。一方、上記チューナ(1)の後段に配置されるIF帯
域用のSAW(弾性表面波)フィルタ(3)の振幅特性及
び群遅延特性はそれぞれ第6図の曲線(A2)(B2)のように
なっている。従って、上記SAWフィルタ(3)の後段のI
F増幅兼検波回路(4)の出力端での振幅特性及び群遅
延特性はそれぞれ第8図(a)(b)の曲線(A3)(B3)の
ようになる。
れぞれの選択度が高くて急峻な振幅特性を呈するため、
群遅延特性は上記複同調回路の帯域内即ち映像伝送帯域
内で平坦にならず第5図の曲線(B1)のようになってい
る。一方、上記チューナ(1)の後段に配置されるIF帯
域用のSAW(弾性表面波)フィルタ(3)の振幅特性及
び群遅延特性はそれぞれ第6図の曲線(A2)(B2)のように
なっている。従って、上記SAWフィルタ(3)の後段のI
F増幅兼検波回路(4)の出力端での振幅特性及び群遅
延特性はそれぞれ第8図(a)(b)の曲線(A3)(B3)の
ようになる。
このように伝送路の群遅延特性(第8図のB3)が一定
になっていない場合には、第9図に示すパルス応答特性
波形の後縁部に歪みが表われることから判るように、映
像信号を歪ませることになり、画質劣化の一因となる。
になっていない場合には、第9図に示すパルス応答特性
波形の後縁部に歪みが表われることから判るように、映
像信号を歪ませることになり、画質劣化の一因となる。
このため、従来は前記IF増幅兼検波回路(4)の後段
に第10図の如き構成の群遅延特性補正回路(5)を設け
ることによって、この補正回路の出力端での映像信号帯
域の群遅延特性が平坦になるようにしていた。しかし、
この従来例では、トランジスタ(Tr1)(Tr2)、コンデンサ
(C)、及びコイル(L)、抵抗(R)等によって補正
回路を別途構成しなければならないため、その分だけコ
スト高になると云う欠点があった。
に第10図の如き構成の群遅延特性補正回路(5)を設け
ることによって、この補正回路の出力端での映像信号帯
域の群遅延特性が平坦になるようにしていた。しかし、
この従来例では、トランジスタ(Tr1)(Tr2)、コンデンサ
(C)、及びコイル(L)、抵抗(R)等によって補正
回路を別途構成しなければならないため、その分だけコ
スト高になると云う欠点があった。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 本考案は上記の点を考慮してなされたものであり、別
個の補正回路等を一切必要とせず、チューナのIF段の複
同調回路に起因する映像信号路の群遅延特性の歪みを補
正することを目的とする。
個の補正回路等を一切必要とせず、チューナのIF段の複
同調回路に起因する映像信号路の群遅延特性の歪みを補
正することを目的とする。
(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案のIF回路では、チューナの後段に配置されるIF
帯域用のSAWフィルタの映像伝送帯域での群遅延特性を
前記チューナ内の複同調型に構成されたIF段の映像伝送
帯域での群遅延特性と逆極性に設定した。
帯域用のSAWフィルタの映像伝送帯域での群遅延特性を
前記チューナ内の複同調型に構成されたIF段の映像伝送
帯域での群遅延特性と逆極性に設定した。
(ホ) 作用 上記構成に依ると、チューナ内のIF段の群遅延特性の
歪みがSAWフィルタによって補正されるので、IF増幅兼
検波回路の出力端での伝送路の群遅延特性が平坦にな
る。
歪みがSAWフィルタによって補正されるので、IF増幅兼
検波回路の出力端での伝送路の群遅延特性が平坦にな
る。
(ヘ) 実施例 第1図は本考案のIF回路に使用するSAWフィルタの特
性を表わしている。即ち、このSAWフィルタの振幅特性
曲線(A2′)は第6図の曲線(A2)と同じであるが、群
遅延特性曲線(B2′)は、映像キャリア周波数fpを通る
横方向の時間軸を中心として第5図の特性曲線(B1)と
対称になるように設定している。即ち、SAWフィルタで
は、フィルタ基板上に形成された入力電極と出力電極間
の距離の調整によって群遅延特性を自由に変更できるの
で、上記特性曲線(B2′)が得られるように入出力電極
間距離を調整しているのである。そして、そのように設
定したSWAフィルタ(6)を第2図の如くチューナ
(1)の後段に配置することにより、IF増幅兼検波回路
(4)の後段にディスクリートな群遅延特性補正回路を
何等必要としない訳である。
性を表わしている。即ち、このSAWフィルタの振幅特性
曲線(A2′)は第6図の曲線(A2)と同じであるが、群
遅延特性曲線(B2′)は、映像キャリア周波数fpを通る
横方向の時間軸を中心として第5図の特性曲線(B1)と
対称になるように設定している。即ち、SAWフィルタで
は、フィルタ基板上に形成された入力電極と出力電極間
の距離の調整によって群遅延特性を自由に変更できるの
で、上記特性曲線(B2′)が得られるように入出力電極
間距離を調整しているのである。そして、そのように設
定したSWAフィルタ(6)を第2図の如くチューナ
(1)の後段に配置することにより、IF増幅兼検波回路
(4)の後段にディスクリートな群遅延特性補正回路を
何等必要としない訳である。
すなわち、上記の如く構成すると、チューナ(1)の
IF段(2)の群遅延特性(第5図のB1)とSAWフィルタ
(6)のそれ(第6図のB2′)とが互いに相殺し合う結
果、IF増幅兼検波回路(4)の出力端での群遅延特性が
第3図(b)の曲線(B3′)のように平坦になるので、
この場合のパルス応答特性波形は第4図の如く略歪みの
ないものとなるのである。
IF段(2)の群遅延特性(第5図のB1)とSAWフィルタ
(6)のそれ(第6図のB2′)とが互いに相殺し合う結
果、IF増幅兼検波回路(4)の出力端での群遅延特性が
第3図(b)の曲線(B3′)のように平坦になるので、
この場合のパルス応答特性波形は第4図の如く略歪みの
ないものとなるのである。
なお、第3図(a)の曲線(A3′)はIF増幅兼検波回
路(4)の出力端での振幅特性を表わしており、これは
第8図(a)の曲線(A3)と略同一である。
路(4)の出力端での振幅特性を表わしており、これは
第8図(a)の曲線(A3)と略同一である。
(ト) 考案の効果 本考案のIF回路に依れば、チューナの複同調型に構成
されたIF段の群遅延特性の歪みを別個の補正回路を一切
使用せずに補正できるので、上記群遅延特性歪みによる
画質劣化を低コストにて防止できる。つまり、本願考案
はチューナのIF段を複同調回路にして、隣接チャンネル
の妨害を大幅に改善するだけでなく、複同調回路によっ
て生じる群遅延特性の歪みをSAWフィルタで補正するこ
とにより、画質劣化を防止することができる。
されたIF段の群遅延特性の歪みを別個の補正回路を一切
使用せずに補正できるので、上記群遅延特性歪みによる
画質劣化を低コストにて防止できる。つまり、本願考案
はチューナのIF段を複同調回路にして、隣接チャンネル
の妨害を大幅に改善するだけでなく、複同調回路によっ
て生じる群遅延特性の歪みをSAWフィルタで補正するこ
とにより、画質劣化を防止することができる。
第1図は本考案のIF回路に使用するSAWフィルタの特性
図、第2図は本考案を実施したテレビジョン受信機の要
部ブロック図、第3図はそのIF増幅兼検波回路の出力端
での特性図、第4図はそのパルス応答特性波形を示す図
である。 第5図はチューナの複同調型IF段の特性図、第6図は従
来のSAWフィルタの特性図、第7図は従来のテレビジョ
ン受信機の要部ブロック図、第8図は第3図と同様の特
性図、第9図は第4図と同様の特性図、第10図は従来の
群遅延特性補正回路を示す回路図である。 (2):IF段、(6):SAWフィルタ
図、第2図は本考案を実施したテレビジョン受信機の要
部ブロック図、第3図はそのIF増幅兼検波回路の出力端
での特性図、第4図はそのパルス応答特性波形を示す図
である。 第5図はチューナの複同調型IF段の特性図、第6図は従
来のSAWフィルタの特性図、第7図は従来のテレビジョ
ン受信機の要部ブロック図、第8図は第3図と同様の特
性図、第9図は第4図と同様の特性図、第10図は従来の
群遅延特性補正回路を示す回路図である。 (2):IF段、(6):SAWフィルタ
Claims (1)
- 【請求項1】チューナのIF段を構成する複同調回路を備
え、前記チューナの後段に配置されるIF帯域用の弾性表
面波フィルタの映像伝送帯域での群遅延特性を上記IF段
の映像伝送帯域での群遅延特性と逆特性に設定したこと
を特徴とするテレビジョン受信機等のIF回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986193941U JP2514476Y2 (ja) | 1986-12-17 | 1986-12-17 | テレビジヨン受信機等のif回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986193941U JP2514476Y2 (ja) | 1986-12-17 | 1986-12-17 | テレビジヨン受信機等のif回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6397969U JPS6397969U (ja) | 1988-06-24 |
JP2514476Y2 true JP2514476Y2 (ja) | 1996-10-16 |
Family
ID=31150442
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986193941U Expired - Lifetime JP2514476Y2 (ja) | 1986-12-17 | 1986-12-17 | テレビジヨン受信機等のif回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2514476Y2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5391529A (en) * | 1977-01-24 | 1978-08-11 | Hitachi Ltd | Color television picture receiver |
JPS62300Y2 (ja) * | 1979-10-31 | 1987-01-07 | ||
JPS5748764U (ja) * | 1980-09-03 | 1982-03-18 | ||
JPS5791083A (en) * | 1980-11-28 | 1982-06-07 | Toshiba Corp | Surface acoustic wave filter for television receiver |
-
1986
- 1986-12-17 JP JP1986193941U patent/JP2514476Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6397969U (ja) | 1988-06-24 |
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